もーれつア太郎

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テンプレート:Infobox animanga/Header テンプレート:Infobox animanga/Manga テンプレート:Infobox animanga/TVAnime テンプレート:Infobox animanga/TVAnime テンプレート:Infobox animanga/Footer テンプレート:Sidebar with collapsible listsもーれつア太郎』(もーれつアたろう)は、週刊少年サンデー1967年48号から1970年27号、コミックボンボン1990年4月号から1991年1月号 にかけて連載された、赤塚不二夫とフジオプロ漫画作品。『おそ松くん』、『天才バカボン』と並ぶ、赤塚不二夫の3大ヒット作品の一つである。2度にわたりテレビアニメ化もされた。またテレビドラマ化もされた。

概要

江戸っ子気質が色濃く残る東京下町を舞台にした、人情ものの雰囲気を持つギャグ漫画。ア太郎、デコッ八、×五郎(ばつごろう)、両目つながりのおまわりさん、ニャロメ、ココロのボスとその子分たち、ブタ松、天国の神様とその弟子などの個性あふれる登場人物が物語を盛り上げる。

主人公ア太郎の母は亡くなり、父の×五郎と二人暮らし。×五郎は、八百屋を営むが易に凝った困り者。店の切り盛りはア太郎がしている。もっとも、たまたまア太郎が店を留守にしたときから、×五郎が人が変わったように仕事に精を出すようになって大助かり。しかし×五郎は、ある日子供が木に引っかけた風船を取ってやろうとして木から落ちて死んでしまう。そのためア太郎は、家業の八百屋「八百×」を継ぐ事になる。そんななか、ふとした縁で出会った少年デコッ八は、ア太郎の健気さと男気を認め、彼の子分(=八百屋の従業員)となる。一方、天国に行った父の×五郎は、死ぬ予定でなかったのに間違って死んだことが神様たち(天国の戸籍係)の調べでわかり、再び地上に帰って来る事になったが、既に体は火葬されて無くなっており、幽霊のままア太郎と暮らすことになる。幽霊になった×五郎の姿はア太郎にしか見えない。

物語は、必ずしも主人公のア太郎ばかりではなく、デコッ八、×五郎、ニャロメ、ココロのボスなどが前面に出て活躍したり騒ぎを起こしたり、時には人情話風の展開を見せることもある。

登場人物

レギュラーキャラ

ア太郎
- 第1作:山本圭子、第2作:丸尾知子
八百屋『八百×』(店の名前はアニメ第1作からの逆輸入)を営む少年。江戸っ子気質で気風が良く、人情深い親分肌。その人柄を慕う常連客は多い。ア太郎の名前の由来は、×五郎が妻(ア太郎の母)と結婚した際、男の子をたくさん産んで最後に一人女の子を作ろう、と誓った長男であるためで、次男以降は「イ太郎」「ウ太郎」……と命名されるはずだったが、ア太郎の誕生後、原作及びアニメ第1作ではすぐに母親は他界してしまった。アニメ第2作では母親が他界した時期が遅く、第33週前半「思い出のゲンコツ」で幼少期の母親との思い出が描かれている。服装はバカボンのパパに似ている。
×五郎
声 - 第1作:永井一郎、第2作:はせさん治
ア太郎の父親。生前は占いに凝っているがほとんど当たらなく、それを利用されてチンピラにそそのかされた事が有った。不慮の事故で死んでしまうが、天国役場の不手際により魂(幽霊?)のまま下界に戻って来る。その姿はア太郎にしか見えず、声もア太郎以外には聞こえないが、デコッ八も、×五郎が地獄の鬼に狙われた事件から、姿は見えないものの存在を知るようになる(ものには触れる模様)。気絶したり眠っている人間(動物)に乗り移って意のままに動かすことができ、デコッ八ともスルメに乗り移るなどして話をしている。
少々頼りないが、ことあるごとにア太郎のピンチを救ってやる息子想いの父親である。(特にア太郎がデコッ八と不和になりココロのボスにも見放され自棄になっていたところを、引っ叩いて説教をした。(ア太郎曰く「初めて父ちゃんが父親らしいところを見た。」))
名前の由来は、×五郎の父親が酔っぱらって出生届を出しに行き、「八五郎」と書くつもりで誤って「×五郎」と書いてしまったためである。原作、アニメ版(第1作)ともに後半になるにつれて出番がなくなっていった。「かける五郎」や、「エックス五郎」と誤記されることもある。
デコッ八
声 - 第1作:加藤みどり、第2作:頓宮恭子
岩のように立派な額といがぐり頭を持つ少年。鉄砲玉のような性格だが、その反面大変情に厚く、困っている人を見ると放っておけない正義漢である。右の頬にホクロがある。
一本気で男らしく、かつ強いが故に、女の子にもよくモテる。また、周囲がいきり立っている時に、一人冷静な判断をすることがあり、迷子の赤ん坊を保護したニャロメが、赤ん坊のために周囲に嘘をつき、八百×から物を盗もうとした時に、ア太郎とその場にいた大工の熊五郎は怒った(ニャロメは『大工の熊さんが殺された』と嘘をついた)が、デコッ八一人は怒らず、ニャロメから嘘をつく理由を聞き出そうとした。
原作では、ア太郎が泊まったスキー場の旅館「雪田屋」の主人のデゴイチ(声:佐藤正治)の息子で、最初はア太郎のことをバカにしていたが、ア太郎のスキーの腕(というより×五郎がうまく動かした)を見て心酔するようになり、そのままア太郎に東京まで付いて来て、子分として八百×で働くようになる。
アニメ版(第1作)では八百×の近所に住むチンピラであり、しばしば八百×に嫌がらせをするが、×五郎の死後、けなげに八百×を支えようとするア太郎の姿に感動し、原作と同様に子分となり八百×で働くようになる。また、このアニメ版(第1作)では、とある山奥が田舎であるが、その田舎は悪徳市長(イヤミ)と悪徳工場長(デカパン)のために工場からの排煙や排水で汚染され、更に工場の用地拡大のために、幼馴染(トト子)の家が工場長の息子(チビ太)やその子分(ハタ坊)に嫌がらせを受けていた時が有った。この時は、デコッ八の窮状を聞いて、急遽駆けつけてきたア太郎、ブタ松、ココロのボス、ニャロメらの支援を受け、イヤミ、デカパンらを懲らしめている。デコちゃん(声:野沢雅子)というそっくりな顔の妹がいる。絵画が得意な一面を持つ。
ブタ松
声 - 第1作:富田耕生、第2作:吉村よう、『これでいいのだ!!映画★赤塚不二夫』登場時 - 浅野忠信
もとはやくざの親分であり、ア太郎とケンカ別れをしたデコッ八の威勢のよさを見込み子分にするが、デコッ八に助けられ親分と慕うようになる[1]。自身は子分のブタ軍団と共に暮らしている[2]
原作、アニメ(第1作)とも初登場時には、背中にブタの入墨(原作とアニメとで図案は若干異なる)をしており「シュコロのブタ松」と名乗っているが、後に入墨は消滅している。パンダのような模様と縫い目とバカボンのパパのようなヒゲを持っている。ケンカはさすがに強く、若い女性に絡んだヤクザ数人を一瞬で叩きのめしたこともある。また、ア太郎たちがピンチの際に、よく助けてくれる。48歳。酒癖が悪く、禁酒中。ココロのボスとは犬猿の仲だが、彼の妹の松代(声:かないみか(第2作))がココロのボスに惚れたエピソードがある[3]
ココロのボス
声 - 八奈見乗児大竹宏(後述)、『これでいいのだ!!映画★赤塚不二夫』登場時 - 阿部力
三人組ギャングのボス。45歳。タヌキにそっくりで尻尾まで生えているがあくまでも人間と自称している[4]。また、ニャロメと兄弟じゃないかとデコッ八にからかわれたり、本官さんに間違われた事もある。(本人曰く、イタリア在住経験があり[5]アル・カポネに会った事があるのを自慢にしている。また、幼少時代は貴族だったが偽札作りがばれてしまい、その後乞食になってしまった。
「ピヨコ」というメスのヒヨコを養女に持ち溺愛し、ピヨコに手をかけようとしたもの(犬や猫、中にはチビ太まで)を磔にするほど。しかしそのピヨコがロードローラーに轢かれそうになった際命がけで助け出し、自らが犠牲になったことも。(これには×五郎も「さすがは親というだけのことはある」と感心している。)また、花や小説を愛しており、将来は小説家になろうとしている。
洒落たスーツに身を包んでいるが、非常に間抜けな性格で、子供のような言動はとても悪の親分とは思えない[6]。人情に厚く思慮深い面もあり、デコッ八が帰省のため留守にした時、代わりに八百×で店員として働き意外な商売上手振りを発揮して、売り上げを伸ばした事があり、その後はア太郎とデコッ八が連れ立って出かける時に、八百×の商売を任された事もある。だが、そのためにア太郎とデコッ八の間に軋轢が生じたのを知ると、仮病で八百×に行かず、二人の仲が修復されるように仕向けた。
語尾に「〜のココロ」が付く。 「ハァーポックン」「クーダラナーイ」も口癖。また大変舌っ足らずで「バ行」を「パ行」で発音するのが特徴。一人称は「ポク」(時々、「ボクちゃん」になる。短編アニメ「ニャロメ2008」では「アタシ」)。時折、柔道着姿を見せることもあるが、(柔道着の時もネクタイをしている)黒帯をしているところをみると、有段者のようである。ただし、犬猿の仲であるブタ松にはいつも敵わず、尻尾をつかまれては振り回され、投げ飛ばされている。
二人の子分がおり、一人は痩せた体型で、もう一人は太った体型である。声は2作とも八奈見乗児が担当していたが、第1作78話以降のOPアニメの「ハァーポックン」の台詞はニャロメ役だった大竹宏によるもの。第2作では、ポチッとなといった発言もでていた。
ココロの子分A
声 - 第1作:野田圭一、第2作:小林俊夫
ココロのボスの子分の一人。長身で痩せている方。ナルシストでおだやかな性格。服の色は赤色。
ココロの子分B
声 - 第2作:田の中勇、第2作:里内信夫
ココロのボスの子分の一人。小柄で太っている方。食いしん坊でワガママな性格。服の色は青色。
神様
声 - 第1作:神山卓三、第2作:田の中勇
天国に住む神様。見た目はあまり威厳のないお爺さん。登場時からしばらくは関西弁を話していた。幽霊の×五郎と親交が深い。たびたび弟子(声:野沢雅子鈴木みえ)と共に地上に遊びに来る。さまざまな不思議な術を使いこなせる。ア太郎達に危害を与える悪人や強盗を術で懲らしめる一方、遊びのつもりで術を悪用した結果八百×を廃業寸前に追い込み、上司に厳罰を課せられたこともあった。
天国のおまわりさん
声 - 第2作:平野正人
顔は天才バカボンの本官さんと違うが、性格は同じ。原作とアニメでは×五郎との出会いが異なっており、原作では天国で占いをしている×五郎を見つけた、第1作では天国で倒れた×五郎を拾った、第2作では天国でウロウロしている×五郎を見つけ「頭の輪っかがない」と殴った。第2作では輪っかが取れると大慌てする。
熊五郎
声 - 第1作:北川国彦、第2作:佐藤正治
ア太郎たちと同じ町内に住む大工。妻と、少なくとも二人の男の子がいる。普段は気の良い人物だが、酒癖が悪い欠点がある。生前の×五郎と仲が良かったが、妻がア太郎の人柄に惚れきっていることは、あまり快く思っていない。
熊五郎の妻
声 - 第1作:津田まり子、第2作:上村典子
肝っ玉母さん。気っぷの良い、典型的江戸長屋のおカミさんである。ア太郎の人柄に完全に惚れきっており、八百×以外で野菜や果物を買うことは決して無い。そのことが原因で、夫と喧嘩になることもしばしば。しかし八百×ではなく神様の八百屋に行ったりアニメ版第1作では、野菜の値段高騰のためにイヤミが経営する悪徳農業教習所に騙されて[7]、自分の庭で野菜を作った事があった。アニメ第2作では「とら」と名前が付いている。
ニャロメ
声 - 第1作:田の中勇→大竹宏、第2作:神谷明、『これでいいのだ!!映画★赤塚不二夫』登場時 - 浅野忠信
ア太郎たちの近所[8]にべしやケムンパスと住む野良猫[9]。設定によると、昭和16年生まれの28歳。原作では、当初、話の筋とは関係なく登場して「ニャロメ」と一言言うだけで引っ込むだけのキャラクターだった。後に初めて物語に絡んだ時は四本足で、セリフも「ニャロメ」だけだったが、次第に猫のくせに二本足で歩き、人間の言葉を操るようになる。原作連載当時、一時はア太郎やデコッ八をも上回る人気があった。
いたずら好きで卑しい上、(人間の)女好きだが、すぐに騙されてしまう純粋な所も多分にある。何かにつけてケムンパスやベシをいじめるが、仲間思いの一面もあり、変わったものを食べるのが趣味の大富豪がベシを食べようとした時には、大金を呈示されても屈せず、ベシを守り抜いた。
ア太郎たちを押しのけて彼が主人公となるエピソードも結構あり、人間の汚いエゴや裏切りを野良猫であるニャロメの視点から風刺的に描いた挿話が数多くある。『おそ松くん』でのチビ太に似た位置づけのキャラクター[10]。カ行やナ行やマ行などの発音は必ず、キャ行ニャ行ミャ行などの発音になる。自身をニャンゲン(人間)と呼称しており、猫と言われると、「オレはニャンゲンだニャロメ!!」と怒る(ただしおそ松くんでは、普通の猫らしくしている)。また、恋の相手はニャンゲンのキャワイ子(可愛い子)ちゃんで、「オレと結婚しろニャロメ!」と言い、プロポーズするが、いつもア太郎たちにからかわれ、最後には失恋する。グレると暴走族になる。口癖は「ニャロメ!」、「文句あっかい!」、「オレはニャンゲンだニャロメ!」、「オレと結婚しろニャロメ!」。
ケムンパス
声 - 第1作:野田圭一、第2作:難波圭一
ニャロメの仲間の毛虫。一人称は「小生」。気が弱い性格。語尾に「~ヤンス」が付く。話す際に「ケムンパスでヤンス」という口癖が出る。ケムンパスという名前は、赤塚がサロンパスのコマーシャルを見て「毛虫+サロンパス」という組み合わせを思いついたことに由来する。一度ニャロメに食べられたことがあり、それ以後もココロのボス達に食べられそうになったこともある。成虫になることを夢見ているが、いくら脱皮しても成虫にはならないらしい。「八百×」の売り物のキャベツに付いていた雌の青虫に恋をした事があったが、ケムンパスが待ち合わせの場所に行った時、彼女は既に蛹となっていたため、見つけることができず、悲恋に終わってしまった。第2作では、話の進行役として登場し、べしと共にドサクサに紛れて登場することが多い。
べし
声 - 第1作:富田耕生、第2作:塩屋浩三
ニャロメの仲間のカエル。ヒゲ(?)が生えている。ココロのボスの養女ピヨコに惚れている。語尾に「~べし」が付く。名前の由来は、黒澤明の「七人の侍」の村の長老の台詞、「やるべし」から。恋に落ちると、食欲が進まなくなる。ケムンパスと同様、第2作では、話の進行役で登場していた。
福笑い医院
声 - 第1作:永井一郎、第2作:小林通孝
ア太郎たちの近所にある病院の院長。しかしヤブ医者[11]な為に患者に殴られたり、また無思慮で空気の読めないヘタな冗談が原因で女性にふられることもしばしば。「天才バカボン」にも医者役で登場した事がある。

その他のスピンオフキャラ

黒猫のタンゴロー以外はすべて、第1作と原作のみのキャラクターで第2作には登場しない。

黒猫のタンゴロー
声 - 第1作:阪脩、第2作:佐藤正治
外見もニャロメにそっくりな真っ黒い猫。幼児時代の頃、お袋が人間によって殺されたため、人間を憎んでいる。ア太郎たちに捕まったとき、ニャロメに助けられる。名前は黒猫のタンゴアッと驚く為五郎が由来になっている。第2作では、「九五郎」という名前で登場した。この作品以外に、彼が登場した漫画(天才バカボンなど)も出ている。
本官さん
声 - 北川国彦、永井一郎、野田圭一、田の中勇、富田耕生、大竹宏
第1作に登場。目のつながったおまわりさんで、天才バカボンにも登場していた。「タイホするー!!」が口癖。なお原作および第1作では妻子持ちで、交番は警視庁に無許可で個人経営しており、拾得物を横領して財産にしていたという恐るべき設定があった。アニメ第2作には当時、「平成天才バカボン」が同時期にフジテレビ系列で放送され、本官さんも登場していたため、デザインを変更して登場した。
レレレのおじさん
声 - 野田圭一
第1作に登場。天才バカボンにも登場していた。ホウキを持った謎のおじさんで「レレレのレー、おでかけですか?」が口癖。
ウナギイヌ
声 - 北川国彦
第1作に登場。天才バカボンにも登場した。ウナギイヌが合わさった姿の新種動物。いつもア太郎たちに食べられるのがオチである。
六つ子(おそ松、カラ松、チョロ松、一松、トド松、十四松)
声 - 山本圭子、加藤みどり、野沢雅子、杉山佳寿子、千々松幸子など
第1作に登場。おそ松くんに登場した六人兄弟。飛行機の客として登場。
イヤミ
声 - 北川国彦、野田圭一
第1作に登場。おそ松くんにも登場していた。一人称は「ミー」で語尾に「~ザンス」が付く。悪役を演じることが多い。
チビ太
声 - 田上和枝、野沢雅子
第1作に登場。おそ松くんにも登場していた。「塀に落書きカキクケコ~♪」と歌いながら歩き回るおでんが大好きの少年。出番はあまりないが、主に目立ったことをすることもある。
ハタ坊
声 - 野沢雅子
第1作に登場。頭にハタを乗せ「ハタ坊だジョー」と走り回る少年。チビ太同様、出番があまりなく、影は薄いが、たまに思わぬ活躍もする。
デカパン
声 - 富田耕生、八奈見乗児
第1作に登場。おそ松くんにも登場していた。でかいパンツのおじさん。一人称は「ワス」で語尾に「~ダス」が付く。
ダヨーン
声 - 大竹宏
第1作に登場。おそ松くんにも登場していた。口がでかいおじさん。「~ヨーン」が口癖。イヤミ同様、悪役的な役回りが多い。
トト子
声 - 山口奈々杉山佳寿子堀絢子
第1作に登場。おそ松くんにも登場していた。魚屋「魚○」の看板娘。美人で気立てがいい。デコッ八の昔なじみで、ア太郎も恋をしたことがあるが、結局はデコッ八を好きになる。次郎長・娘やOLなどの役を担当した。OPではア太郎に花を渡している役。
モコ
声 - 山口奈々
第1作に登場。ひみつのアッコちゃんにも登場していた。デコッ八に大金持ちのお嬢様だと嘘をついていた。
カン吉
声 - 堀絢子
第1作に登場。ひみつのアッコちゃんにも登場した。デコッ八に嘘をついたモコの弟。
ガンモ
声 - 山本圭子
第1作に登場。ひみつのアッコちゃんにも登場した。デコッ八に会う度に、嫉妬している。

アニメオリジナルキャラ

赤島象三先生
声 - 大塚周夫
第1作に登場。×五郎の占いの先生。彼の占いは「何でも当たる」というが、最後は×五郎に愛想を尽かされてしまった。
カコ
第1作に登場。八百×のお得意先の娘。兄弟仲の良い大学生の兄がいる。デコッ八とはお互い好意を持ち彼女の兄も公認の様子で夕飯や休日の山登りに誘っている。カラー版OPではデコッ八に花を渡している役。
モモコ
声 - 久川綾
第2作に登場。ア太郎の幼馴染であり、ガールフレンドでもある。天然ボケで単純な性格。お話に登場しては、ニャロメとデートさせられそうになったり、人質にされたりと損な人生を送っている。おそ松くんのトト子やひみつのアッコちゃんのアッコのような外見である。ちなみに、彼女が4歳の時に雛が死んで、6歳の時に金魚が死んで、8歳の時にインコが死んで……と飼っていたペットが死んだ悲しい過去[12]がある。第1作では、同名前の少女が登場するが別人である。

他作品からのキャラ

原作やアニメ第1作には「天才バカボン」や「おそ松くん」など赤塚不二夫作品のキャラが多数登場。

原作では、初期作品「アホな強盗の会計係」に六つ子とハタ坊が夜回り役、イヤミが案を練っている小説家役で登場し、ギャングに捕まったア太郎と×五郎(この時点ではまだ生きていた)を救出している。その後、初の長編作「時のかなたの森の石松」では、ダヨーンが清水次郎長、チビ太が森の石松、トト子が次郎長の娘、イヤミ・六つ子・バカボンのパパが都鳥一家でそれぞれ登場し、神様の作った門松型タイムマシンに乗って来たア太郎とデコッ八と出会っている。その後も様々な形で双方のキャラが登場、特に「風雲もーれつ城」「まっくろシッポを東京でなおせ!」といった長編作には必ず双方キャラが登場する。

アニメ第1作では、当初は「ひみつのアッコちゃん」(当時同局で放送中)からカン吉、ガンモ、モコちゃんが登場していたが、中期からはイヤミ(声:北川国彦)、チビ太(田上和枝、野沢雅子)、トト子(杉山佳寿子)、本官さん[13](田の中勇、野田圭一ほか)、バカボンのパパ(初アニメ化。2度目のみ八奈見乗児)などが登場。おおむねイヤミは悪党を演じ、トト子はニャロメに一目惚れされる役で登場する。なお第2作では、「おそ松くん」「平成天才バカボン」がフジテレビ系列・スタジオぴえろ(現:ぴえろ)制作で放送されていたため、登場する事は無かった。

イメージソング

漫画のイメージソングとして製作されたレコード。(アニメの主題歌ではない)

  • 『ニャロメのうた』(1969年、日本グラモフォン
    • 作詞:赤塚不二夫/作曲:熊野千賀夫/編曲:竹田由彦/歌:大野進(ニャロメ)
    • 『ケムンパスでやんす』(歌:たなだひろし)との両A面。12〜13万枚を売り上げたという[14]
  • 『おれと結婚しろニャロメ』(1970年、ポリドール)
    • 作詞:赤塚不二夫/作曲:熊野千賀夫/編曲:竹田由彦/歌:大野進(ニャロメ)、露木美穂(ミーコ)。
    • 『ニャロメのマーチ』(歌:ニャロメ児童合唱団、大野進)との両A面。

スタッフ

1969年版

1969年4月4日 - 1970年12月25日NETテレビ系にて放送[15]。全90話。1970年9月25日放映の第77回までは白黒、10月2日の第78回以降はカラー。日本国内で事実上最後に制作された白黒アニメでもある(後述)。

  • 企画:江藤昌治、飯島敬、大沼克之、原徹
  • 原作:赤塚不二夫
  • 音楽:いずみたく
  • NETプロデューサー:宮崎慎一
  • 美術:横井三郎、下川忠海、穂積勝義、浦田又治、牧野光成、沼井一、福本智雄
  • 撮影:菅谷正昭、高橋宏固、服部正行、熊谷幌史、高梨洋一、山崎茂、島敏之、森山一、阪東昭雄、河合汪、林昭夫、町田賢樹、井出昭一郎、白根万基、山根恵、吉村次郎
  • 編集:鈴木寛、花井正明、千蔵豊、古村均
  • 録音:神原宏巳、波多野勲、荒川文雄、石井幸夫、小西進、二宮健治
  • 効果:大平紀義→伊藤道広
  • 記録:的場節代、田野多文恵、佐伯節子、木俣時子、池田紀代子、二宮橲代、田中千鶴、波多野紘子、馬道子、佐々木礼子、藤原繁子、早見佐代子、小林ふみ子、関根絹代、鈴木素子、熊沢直美、高野ヒサ子
  • 選曲:宮下滋、賀川晴雄
  • 演出助手:金子充洋、大網郁夫、西谷克和、中村進治、青鉢芳信、竹内啓雄、山口秀憲、福島一三、山形良治、山吉康夫、佐々木勝利、石井裕文、奥西武、横田和善、伴亨、萩原巧司、寒竹清隆
  • 製作進行:竹村環三、佐伯雅久、大辻平八郎、磯本憲昭、富岡義和、福島一三、秋山冴子、隅要次郎、渡部一雄、堂山喜史、向坪利次、館浩二、江野沢通之、江藤浩市、堤四四三、富岡義和、平賀みちる、武田嘉昭、豊島勝義、奥村千賀野
  • 現像:東映化学
  • 製作:NET、東映動画(現:東映アニメーション)→東映
  • オープニング主題歌:「もーれつア太郎」(作詞:河内洋、作編曲:いずみたく、歌:桂京子

78話以降は大竹宏によるニャロメ、ココロのボスの合いの手が追加される。

  • エンディング主題歌:「江戸っ子のスキャット」(作詞:河内洋、作編曲:いずみたく、歌:ハニーナイツ)(1話 - 26話、)
  • 「モーレツ音頭」(作詞:河内洋、作編曲:いずみたく、歌:加藤みどり)(27話 - 77話)

曲名は「ア太郎音頭」となっている場合もある。

  • 「ニャロメのうた」(作詞:河内洋、作編曲:いずみたく、歌:大竹宏(78話 - 90話)

東映ビデオの「東映TVヒーロー主題歌全集」では、「Go!Go!ニャロメ!!」となっている。どちらが正式タイトルかは不明。

1990年版

1990年4月21日 - 同年12月22日テレビ朝日系にて放送。全34話。主題歌を島田紳助が歌ったことも大きな話題となった。

  • プロデューサー:川田方寿、太田賢司(テレビ朝日)、籏野義文、東伊里弥(東映動画
  • 原作:赤塚不二夫
  • 音楽:吉田明彦
  • キャラクターデザイン:直井正博
  • 美術デザイン:椋尾篁
  • シリーズディレクター:佐藤順一
  • 製作担当:目黒宏、藤本芳弘
  • 原画:アドコスモきのプロダクションスタジオダブ
  • 動画:アドコスモ仙台、きのプロダクション、ムッシュオニオン
  • 背景:ムクオスタジオ
  • 仕上:アドコスモ仙台、V・A・P、NSAスタジオ
  • 特殊効果:中島正之→山本公
  • 撮影:沖田英一、沖野雅英
  • 編集:吉川泰弘
  • 録音:立花康夫
  • 効果:今野康之(スワラプロダクション
  • 選曲:佐藤恭野
  • 記録:柴八千穂、原芳子、岡本洋、小川真美子
  • 演出助手:幾原邦彦五十嵐卓哉、松元忠雄、宇田鋼之介、南浪家成沙
  • 製作進行:松元忠雄、田中雅史、南波家成
  • 美術進行:田村晴夫
  • 仕上進行:今井政代、山本安佐子、奥山淳、植木知子、清村忠
  • 広報:園尾佳則→森田兆墓(テレビ朝日)
  • 現像:東映化学
  • 制作:テレビ朝日、東映動画(現:東映アニメーション)
  • OP主題歌:「がってん承知ノ介」
作詞:山口のばら、作曲・編曲:つのごうじ 、歌・演奏:紳助&バスガス爆発楽団
  • ED主題歌:「ニャロメのROCK」
作詞:園部和典 、作曲:古田喜昭、編曲:つのごうじ 、歌・演奏:紳助&バスガス爆発楽団

視聴率

1969年版

  • 初回視聴率:22.0%
  • 最高視聴率:25.9%(1970年2月20日、1970年3月6日放映)
  • 平均視聴率:18.3%
いずれもビデオリサーチ調べ、関東地区

1990年版

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各話リスト

1969年版

話数 サブタイトル 脚本 演出 作画監督 美術
1(1969/04/04) もーれつ息子とグータラ親父
もーれつワンワン大暴れ
辻真先 山口康男 田島実 横井三郎
2(1969/04/11) もーれつとうちゃん長生きしろよ
とうちゃんのもーれつ幽霊
雪室俊一 田宮武 永樹凡人
3(1969/04/18) デコッ八のもーれつ子分
男の中のもーれつ男
辻真先 西沢信孝 国保誠
4(1969/04/25) もーれつ天国へやってきな 雪室俊一 白根徳重 木村圭市郎
5(1969/05/02) もーれつネコきち一家
あゝもーれつシゴキ
小沢洋 古沢日出夫 昆進
6(1969/05/09) もーれつにすてきなあの子 雪室俊一 明比正行 落合道正
7(1969/05/16) もーれつ地獄のもーれつショー
ア太郎のもーれつマチガイ
辻真先 岡崎稔 永樹凡人
8(1969/05/23) 男どうしのもーれつけんか
もーれつ親分大売り出し
山崎忠昭 茂野一清 生頼昭憲 下川忠海
9(1969/05/30) ブタ松のもーれついそうろう
なぐりこみもーれつブタ松一家
田宮武 落合道正 横井三郎
10(1969/06/06) もーれつかあちゃんやってきた
ブタ松のもーれつお嫁さん
安藤豊弘 高畑勲 江藤文男 下川忠海
11(1969/06/13) とうちゃんのもーれつロボット
もーれつ剣豪とうちゃん
小沢洋 山口康男 田島実 横井三郎
12(1969/06/20) もーれつ社長のもーれつルンペン
泣くなもーれつカン太郎
辻真先 明比正行 永樹凡人
13(1969/06/27) もーれつもてもてデコッ八
もーれつ強盗さようなら
安藤豊弘 西沢信孝 国保誠 穂積勝義
14(1969/07/04) もーれつ小僧大暴れ
神さまもーれつ大売出し
辻真先 高畑勲 落合道正 横井三郎
15(1969/07/11) もーれつ借金取り
もーれつコンビのカンニンブクロ
安藤豊弘 古沢日出夫 江藤文男
16(1969/07/18) もーれつコンビのもーれつビンボウ
もーれつ山賊退治
小沢洋 茂野一清 落合道正 浦田又治
17(1969/07/25) もーれつブタのもーれつ騒動
ブタ松一家もーれつピンチ
鈴樹三千夫 白根徳重 永樹凡人 横井三郎
18(1969/08/01) ビックリシャックリもーれつ遺産 雪室俊一 明比正行 生頼昭憲
19(1969/08/08) あついょあついもーれつあつい
もーれつスナック大売り出し
安藤豊弘 岡崎稔 永樹凡人 牧野光成
20(1969/08/15) もーれつ江戸っ子まつり 雪室俊一 山口康男 国保誠 浦田又治
21(1969/08/22) ああもーれつイソウロウ
もーれつお見合いゴーゴーゴー
山崎忠昭 田宮武 横井三郎
22(1969/08/29) 大当たりもーれつ一座 明比正行
23(1969/09/05) もーれつ親分その名はココロ
もーれつかわいいピヨコちゃん
安藤豊弘 西沢信孝 田島実
24(1969/09/12) もーれつニャロメのこねこちゃん
インチキ男のもーれつ天罰
鈴樹三千夫 白根徳重 細田暉雄
25(1969/09/19) 男と男のもーれつ友情</br>もーれつ殺しのメロディ 雪室俊一 茂野一清 落合道正 横井三郎
牧野光成
26(1969/09/26) もーれつまごころプレゼント
大売り出しもーれつ大景品
三芳加也 古沢日出夫 江藤文男 横井三郎
27(1969/10/03) もーれつハンサムつらいのこころ
泣け泣けココロのもーれつブルース
西沢信孝 落合正宗
28(1969/10/10) やってきたもーれつお馬ちゃん
もーれつノラ馬ブスタング
山崎忠昭 茂野一清
29(1969/10/17) デコッ八のもーれつショック 雪室俊一 西沢信孝
30(1969/10/24) 白昼のもーれつ決斗
もーれつ雨降りもーれつ騒動
三芳加也 永樹凡人 永樹凡人
31(1969/10/31) デコッ八のもーれつペンフレンド 安藤豊弘 山口康男
32(1969/11/07) もーれつやさしいココロのココロ
神様のもーれつおルス番
辻真先 西沢信孝 田島実
33(1969/11/14) もーれつ涙はあついのココロ 雪室俊一 岡崎稔 永樹凡人
34(1969/11/21) もーれつインチキ坊ちゃん
もーれつ魚つり合戦
安藤豊弘 山口康男 田島実
35(1969/11/28) もーれつ赤い靴騒動 雪室俊一 宮崎一哉 落合正宗
36(1969/12/05) もーれつチビシイ柔道修業
もーれつざんこくギロチン一家
安藤豊弘 高畑勲 生頼昭憲
37(1969/12/12) ニャロメのもーれつシャーワセ
押しかけ恩人もーれつ稼業
山口康男 永樹凡人
38(1969/12/19) もーれつブタのもーれつ悲劇
おっ もーれつヨッパライ
山崎忠昭 岡崎稔 永樹凡人
39(1969/12/26) ココロの親分のもーれつ想い出
ココロのもーれつ雪ダルマ
鈴樹三千夫 茂野一清 落合正宗
40(1970/01/02) ニャイてたまるか
悪魔のどキャット
辻真先 西沢信孝 落合正宗
41(1970/01/09) メチャクチャマラソン大会 茂野一清 田島実
42(1970/01/16) ひねくれねじくれ意地くらべ 雪室俊一 山口康男 永樹凡人
43(1970/01/23) 日本一のモノグサ野郎
ケムンパス危機連発
岡崎稔
44(1970/01/30) 男一匹デコッ八 辻真先 高畑勲 落合正宗
45(1970/02/06) 禁じられた恋ニャロメ
かけた情が仇ニャロメ
安藤豊弘 宮崎一哉 生頼昭憲
46(1970/02/13) あなたごのみのニャロメになりたい
ライバルをぶっとばせ
山崎忠昭 西沢信孝 落合正宗 沼井一
47(1970/02/20) 誇り高きニャロメ
ニャロメのマイホーム
雪室俊一 山口康男 永樹凡人 横井三郎
48(1970/02/27) 男でござる東海道 茂野一清 田島実 下川忠海
49(1970/03/06) 食われてたまるかニャロメ
逆襲ねむりねこ
鈴樹三千夫
山崎忠昭
岡崎稔 永樹凡人 横井三郎
50(1970/03/13) 八百×最大のピンチニャロメ! 雪室俊一 宮崎一哉 落合正宗 沼井一
51(1970/03/20) ココロの怒りは胸にきけ
家庭教師狂騒曲
山崎忠昭
鈴樹三千夫
高畑勲 生頼昭憲
52(1970/03/27) ひみつのシッポちゃん
ニャロメ狂乱すべし
辻真先 茂野一清 古沢日出夫
53(1970/04/10) ケムンパスの恋
デコッ八はぐれ鳥
岡崎稔 永樹凡人 横井三郎
54(1970/04/17) ニャロメ雲にのる
スモウ病発生のココロ
雪室俊一 西沢信孝 落合正宗 福本智雄
55(1970/04/24) トン才教育するベシニャロメ 岡崎稔 永樹凡人 横井三郎
56(1970/05/01) 黒猫のタンゴロー
初恋ははかないものべし
山崎忠昭 山口康男 田島実
57(1970/05/08) 江戸っ子対ギャング最大の決戦 安藤豊弘 岡崎稔 永樹凡人 福本智雄
58(1970/05/15) ガンと一発男のパンチ
ニャロメ対ココロ カチカチ山の対決
西沢信孝 落合正宗 横井三郎
59(1970/05/22) やるべしニャロメは男でやんす 雪室俊一 高畑勲 生頼昭憲
60(1970/05/29) どしゃぶりの涙雨ニャロメ
花と少女と江戸っ子と
辻真先 茂野一清 古沢日出夫
61(1970/06/05) 射ちつ射たれつ射つニャロメ</br>ゲバダゴをさがせ 鈴樹三千夫 岡崎稔 永樹凡人 ????
62(1970/06/12) 欠陥神様をしごけニャロメ 雪室俊一 茂野一清 菊池城二
63(1970/06/19) ニャロメの子守唄 勝田稔男 落合正宗
64(1970/06/26) 男一匹対女一匹 辻真先 山口康男 田島実
65(1970/07/03) タバコのココロは命がけ
ニャロメの恋の物語
安藤豊弘 西沢信孝 古沢日出夫
66(1970/07/10) ザ・ギャードマンニャロメ
サインはブィーだべし
辻真先 岡崎稔 永樹凡人
67(1970/07/17) 女はしごくべしニャロメ 雪室俊一 茂野一清 菊池城ニ
68(1970/07/24) 二人のデコッ八 安藤豊弘 勝田稔男 落合正宗
69(1970/07/31) ニャロメの恋狂い 辻真先 芹川有吾 生頼昭憲
70(1970/08/07) 怪談八百×ユーレイ 山崎忠昭 岡崎稔 永樹凡人
71(1970/08/14) 走れニャロメメロス 鈴樹三千夫 高畑勲 古沢日出夫
72(1970/08/21) 命短し恋せよココロ 雪室俊一 山口康男 田島実
73(1970/08/28) 男ココロの泣きどころ
とんでもハプニング
鈴樹三千夫 茂野一清 菊池城ニ
74(1970/09/04) ヒコーキ泥棒ニャロメ! 辻真先 芹川有吾 生頼昭憲
75(1970/09/11) 泣きドロボーニャロメ
ニャロメを消せ!
鈴樹三千夫 西沢信孝 落合正宗
76(1970/09/18) おれと結婚しろニャロメ
あこがれのニャロメべし
勝田稔男 石山卓也
77(1970/09/25) 喰れちゃたまらんべし
金にうらみがあるニャロメ
高畑勲 小暮輝夫
78(1970/10/02) 札束でぶんニャぐれ 雪室俊一 岡崎稔 永樹凡人 横井三郎
79(1970/10/09) 瞳の父ココロ
人類の進歩と調和ニャロメ
茂野一清 田島実 ????
80(1970/10/16) 天国よいとこザンス
死んでもらいましょうのココロ
辻真先 岡崎稔 永樹凡人
81(1970/10/23) ニャロメ恋に泣く 小川敬一
82(1970/10/30) ニャロメだ! 結婚だ! 雪室俊一 古沢日出夫 石山卓也
83(1970/11/06) 花のおデコの女の子 佐々木勝利 生頼憲明
84(1970/11/13) おれはシャビしいニャロメ!! 山下圭一 宮崎一哉 江藤文男
85(1970/11/20) バスは出てゆく煙はのこる 辻真先 明比正行 森下圭介
86(1970/11/27) ニャロえり巻きとニャル
空とぶケムンパス
岡崎稔 永樹凡人
87(1970/12/04) ニッポン一変な交番 雪室俊一 勝田稔男 小暮輝夫
88(1970/12/11) もてもてニャロメべし 茂野一清 田島実
89(1970/12/18) ニャロメ偉人伝 宮崎一哉 玉沢武
90(1970/12/25) すごいかわいい子ちゃん
おむこさんになりたいのココロ
西川清是 高畑勲 小暮輝夫 横井三郎

1970年4月3日はよど号ハイジャック事件人質解放の報道特別番組のため休止

1990年版

話数 サブタイトル 脚本 演出 作画監督 美術
1 桜吹雪に舞う赤い風船だ、ニャロメ! 雪室俊一 佐藤順一 小山知洋 鹿野良行
2 少年よ恋をすべし! 梅澤淳稔 松本勝次 田尻健一
3 神様の八百屋でやんす 岸間信明 菊池一仁 入好さとる
4 ボスのシッポはニャーガイぞ! 菅良幸 新田義方 野口大蔵
5 義理と人情のデコッ八でやんす 雪室俊一 佐藤順一 八幡正 鹿野良行
6 お見合をぶっつぶせ、ニャロメ! 菅良幸 梅澤淳稔 小山知洋
7 ココロの花はウーツクシイのココロ 岸間信明 菊池一仁 松本勝次 田尻健一
窪田忠雄
8 それはヒミツ!ニャロメの誕生日だべし 雪室俊一 新田義方 入好さとる 窪田忠雄
大河内稔
9 泣く子も笑う!ブタ松一家でやんす 菅良幸 佐藤順一 野口大蔵 鹿野良行
10 恋の花咲くジャズダンスだべし 岸間信明 梅澤淳稔 八幡正 田尻健一
窪田忠雄
11 ねてる間にポッカンのココロ 雪室俊一 菊池一仁 小山知洋 窪田忠雄
大河内稔
12 犯人はあいつだニャロメ! 影山由美 新田義方 松本勝次 鹿野良行
13 ココロのボスにラブレターでやんす 岸間信明 佐藤順一 入好さとる 田尻健一
窪田忠雄
14 マイホームだ ニャロメ! 辻真先 梅澤淳稔 野口大蔵 窪田忠雄
大河内稔
15 禁じられたゲンコツだべし! 影山由美 菊池一仁 八幡正 鹿野良行
16 ブタ松!男涙の里帰りでやんす 岸間信明 新田義方 小山知洋 田尻健一
窪田忠雄
17 暑くて暑くてやつあたりニャロメ! 佐藤順一 松本勝次 窪田忠雄
大河内稔
18 王子と玉子どっちがえらいのココロ!? 雪室俊一 幾原邦彦 八幡正 鹿野良行
19 べしはうまいかしょっぱいキャ? 影山由美 梅澤淳稔 小山知洋 田尻健一
窪田忠雄
20 天高くニャロメ恋する秋だべし 雪室俊一 菊池一仁 野口大蔵 窪田忠雄
大河内稔
21 ネズミをかったデコッ八のココロ 岸間信明 新田義方 入好さとる 鹿野良行
22 ふた子のデコッ八
ア太郎はおぼっちゃま
影山由美 佐藤順一 八幡正 田尻健一
窪田忠雄
23 おしかけ母ちゃん
ひきょうな親分は許せない!
雪室俊一 梅澤淳稔 小山知洋 窪田忠雄
大河内稔
24 借金とりを追いかえせ
ニャロメ涙の子守り歌
岸間信明 菊池一仁 松本勝次 鹿野良行
25 黒いニャロメ現る!
決戦!金持ちVSア太郎一家
雪室俊一 新田義方 野口大蔵 田尻健一
窪田忠雄
26 走れ友よ!ちかいのマラソン
恐怖の宝さがし
影山由美 佐藤順一 八幡正 窪田忠雄
大河内稔
27 ア太郎一家最悪の日
ブタだって恋をしたい
岸間信明 幾原邦彦 小山知洋 鹿野良行
28 カレー屋助っ人大作戦
ア太郎を遊ばせろ!
辻真先 梅澤淳稔 入好さとる 田尻健一
窪田忠雄
29 人間は信じニャイ!
ロボット・ミーナの純愛
雪室俊一 菊池一仁 松本勝次 窪田忠雄
大河内稔
30 10万円でおぼっちゃま追跡!
ニャロメとダイヤ
岸間信明 新田義方 野口大蔵 鹿野良行
31 いたずらピヨコちゃん登場
べしの初恋物語
影山由美 梅澤淳稔 八幡正 田尻健一
窪田忠雄
32 モモコのカレは誰だ!?
父ちゃんロボットになる
雪室俊一 佐藤順一 小山知洋 窪田忠雄
大河内稔
33 ナマケモノは食うべからず
思い出のゲンコツ
岸間信明 菊池一仁 入好さとる 鹿野良行
34 とびっきりXマス
男を咲かせ!ア太郎一座
影山由美 新田義方 松本勝次 田尻健一
窪田忠雄
放送休止

放送局

1969年版

ほか

1990年版

ほか

劇場版

本作の内、第1作が2本「東映まんがまつり」で上映されている。

テレビドラマ

テンプレート:基礎情報 テレビ番組 テレビドラマは1985年5月20日フジテレビ系列の『月曜ドラマランド』で、『もーれつア太郎 ニャロメ!!出生の秘密を知ったとき少女に何が起こったのココロ!?』というタイトルで放送された。本作ではア太郎は「山田ア太郎」となり、原作に登場しない妹の「アッコ」が登場、またココロのボスは完全な人間キャラとなっている。

共演者の中には、かつてモノクロ版『おそ松くん』にレギュラー出演していた東美江がいる。

制作は大映テレビだが、映像化作品の中で東映系でないのは本作だけ。

出演者

スタッフ

主題歌

恋してカリビアン

出典

映像ソフト化

  • 2007年に、1969年版と1990年版が全話あわせてDVDボックス(全4巻)として発売された。
  • 2011年には2枚組DVD「赤塚不二夫アニメコレクション」が発売、本作の劇場版2本が収録されている。
  • 2012年9月21日には、本作劇場版第2作を同時上映全作品と共に収録した「復刻! 東映まんがまつり 1970年夏」が発売された。

その他

  • 1969年版アニメは、1970年9月放映分(第77回)まで白黒だった。1971年放送の『珍豪ムチャ兵衛』が最後のモノクロ作品だが、1968年に製作されていた為、本作が事実上最後にモノクロで製作された国産テレビアニメである。そのためか、1970年代後半以降の再放送は第78回以降のカラー13話のみに限定された[17]
  • 1969年版第72回「命短し恋せよココロ」で、「TVに出たい」と言ったココロのボスが「もーれつモーニングショー」なるワイドショーに出演した。司会者は、元ネタの『モーニングショー』司会者だった奈良和ではなく『アフタヌーンショー』担当の桂小金治風だった。
  • 1969年版アニメの最終回「オムコさんになりたいのココロ」に、銭ゲバこと蒲郡風太郎がココロのボスの前に現れ「この世は銭ズラ」と発言している。
  • 1990年版ではアバンタイトルで「ミニミニシアタースーパーニャン」と言う、映画「スーパーマン」をパロディ化したショートコントが放送された。主役はニャロメで、腹部に「ニャ」のマーク、マントをなびかせ颯爽と登場。しかし、必ず自身が惨めな結末になる内容だった。共演(タイトルコールも兼任)はケムンパスまたはベシ。時々ココロのボスや子分たちも登場することがあった。
  • 1990年版アニメでは近くの交番の警官(声:田中和実)が両目繋がりの警官とは全く異なるオリジナルデザインになっていたり(ただし性格は同じ)、二話目以後からデコッ八が幽霊になった×五郎の姿が見えるようになったり、ア太郎の固定ガールフレンドのオリジナルキャラ(= モモコ 久川綾)が設定されていたりと原作には無いオリジナル要素が数多い。
  • 1990年版は本放送時、直前にフジテレビ系にて同じ赤塚作品の「平成天才バカボン」が放送されていた。そのため当時連載されていたコミックボンボンでは『「バカボン」の後に「ア太郎」を見よう!』というような案内があった。しかし地方によっては放送日が異なったり、どちらか片方しか見られなかったり、両方とも見られなかったりした。
  • 1999年の「東京シティ競馬」で、「もーれつに当たろう」というキャンペーンが行われ、ア太郎がイメージキャラクターに使われた。TVCMでは、ア太郎の着ぐるみを着た女性が大井競馬場に現れた。
  • ニャロメは2001年、富士フイルム「instax mini 20 チェキ」のイメージキャラクターとしてCMやカタログに使用された。声はケムンパスやベシと共に狂言回し役で登場した1998年放送の『アニメ週刊DX!みいファぷー』(1998年放送)で担当した西村朋紘
  • 2000年頃には近畿2府4県を地盤とする公益社団法人納税協会連合会が発行する収支日計式簡易帳簿の広告キャラクターに起用された。舞台が八百屋と商売に縁の深い作品であることから採用されたものと見られる。
  • 2009年には日産・キューブ(3代目)のCMキャラクターとして起用された。ニャロメ・ケムンパス・ココロのボス・×五郎が出演。
  • 東映チャンネルで1969年版を放送した時には、「フィルムの紛失」を理由に第54回、第67回、第73回の3回が未放送だったが、その後ソニー・ミュージックダイレクトから発売されたDVD版では、全話が収録されている。
    • だが、第54回Bパート「スモウ病発生のココロ」の「スモウ病」は「スモン病」を連想、第67回「女はシゴクべしニャロメ」は女性差別をイメージさせ、更に第73回Bパート「とんでもハプニング」では、やたらと「気違い」「精神病院」という言葉が多いため(この話は精神病院からの脱走者との絡みだった)、あえて放送しなかったと思われる。
  • 2010年6月には、コミック作品から名シーンや名ギャグを厳選した「もーれつア太郎ココロに花が咲く言葉」が主婦の友社より刊行されている。
  • 2011年4月から、東映チャンネルで1990年版が放送された。
  • 2014年開催のアニメイベント「AnimeJapan2014」コラボレーション商品として、2013年放映のアニメ『のんのんびより』の登場人物・宮内れんげの挨拶「にゃんぱすー」からニャロメとケムンパス、加えてれんげの3キャラが描かれたコラボTシャツが発売されている。

脚注

テンプレート:脚注ヘルプ

  1. ア太郎も親分と慕うが、アニメ第2作では逆に子分にしている。
  2. 元々はデコッ八が多角経営ということで養豚場として始めさせたのだが、子分に愛着がついたため失敗、現在に至っている。
  3. ブタ松は「タヌキの親戚になる位なら死んだ方がマシだ」と泣いていたが、彼の妹がボスにしっぽが生えているのを知って破局。ブタ松はこのことに大いに喜んだ。
  4. しかし東京フレンドパークIIで赤塚不二夫の動物キャラを答えよという問題(その時の回答者は久本雅美)でココロのボスが正解であったように一般には動物と認識されていることが多い。
  5. カビの生えた餅をイタリアのお菓子だとア太郎達に騙されたり、ブタ松の子分である「ブスタング」という馬の馬糞を栗饅頭と勘違いして食べたことがあった。(これにはブタ松も「そんなの食べて大丈夫か?」と聞いている。)なお第1作では幼少時にフランスパリで靴磨きをしていたという事が有った。
  6. しかし登場初期はピストルを使い床屋の店主を脅したり、ア太郎達に発砲したこともあり。
  7. 野菜を自分の庭で作り、実が育つまでは教習所が作った野菜を前借りしていた。だが実態は、前借した野菜の代金を強行返済する事だった(当時の東京では野菜が出来ないため)。
  8. 第1作では空き地の土管、第2作では廃バスに居を構えている。
  9. 実は、ボウフラから生まれて、段々と猫になった。
  10. そのキャラクターゆえ、人間と威勢よく喧嘩となって蹴られたり殴られる事になるが、第2作では暴力的表現が薄くなり相手(子供)から凄まれて発言がトーンダウンする描写があった。
  11. 但しニャロメが夢遊病であると的確に診断したり、盲目の女性を治したこともある。
  12. 原作ではア太郎の担任の先生が似たような過去を語るシーンがある。
  13. 各話ごとに設定が異なり正式な呼称は不詳。「民尾守」、「うちます巡査」、「ダーン巡査」などが存在する。
  14. 『赤塚不二夫ソングブック』付属ブックレット
  15. 1970年4月3日の放送は、「よど号ハイジャック事件」による報道特別番組のため休止。第74話にてこの事件をパロディ化した「ヒコーキ泥棒ニャロメ!」が制作された。
  16. 本来なら日曜19時は『アップダウンクイズ』(毎日放送)をネットするところだが、同番組のスポンサーであるロート製薬の推薦上の都合からネット対象から外れたため。また、広島テレビの編成から外れた日本テレビ・フジテレビ系番組を編成した関係上、金曜19時に別番組が充てられていたことも重なった。
  17. 1976年10月 - 12月の水曜夜7時の再放送では第78回 - 第90回が放送されている。

テンプレート:前後番組 テンプレート:前後番組

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