静岡新聞
静岡新聞(しずおかしんぶん)は、静岡新聞社(本社:静岡市駿河区)が発行する地方新聞の一つ。略称は「静新(しずしん)」。
目次
[非表示]概要
発行部数は2012年3月現在、完全朝夕刊セットで約67万3千部。県紙としては発行部数がトップである。静岡県内のシェアは朝刊59%・夕刊80%。
発行エリアは静岡県全域と愛知県豊橋市周辺。専売店を持たずに全国紙の販売店が同時に配達している。
浜松市を中心にした静岡県西部地方では、岐阜県における岐阜新聞vs中日新聞同様のブロック紙の中日新聞との競合があるが、静岡県中部地方以東では名古屋よりも東京の影響が強い地域なので競合はほとんどない。
全国紙・ブロック紙に比べて、価格が安いのが特徴のひとつである。三大全国紙と中日新聞(いずれも静岡県は朝夕刊セット地域)の月ぎめ朝夕刊セット価格は3,925円となっている。全国紙は朝刊単独購読が可能であるものの、いわゆる「セット割れ」であるため、販売店ごとに価格が異なる。中日新聞の朝刊単独購読は月ぎめ2,900円だが、一方で静岡新聞は月ぎめ朝夕刊セット価格で2,900円である。そのためか、静岡新聞朝刊の単独購読は原則としてできないとされている。
2007年5月1日付から一部売りの価格を値上げした(朝刊80円→100円、夕刊30円→50円)さらに、2013年10月には朝刊のみ一部売りの価格を120円に値上げしている。
静岡放送 (SBS) とともに「静新SBSグループ」を構成している。2006年頃までは、朝・夕刊1面の題字下にその日の発行部数を掲載していた。
論調は右派・保守的であり、社説や論壇(来栖弘臣・屋山太郎等)によく表れている(社説の掲載は2000年9月から)。
茶の産地である静岡ということから、夕刊に毎日掲載される「茶況」欄を持ち、茶の相場取材を担当する専門記者がいるのも極めて珍しい。また、以前には「平成茶考」というユニークな企画も存在していた。
地方紙としては数少ない、別刷りの土曜版「とっとこ静岡」を発行している。2010年4月に体裁をブランケット版8ページからタブロイド版16ページに変更し、日曜版から土曜版にリニューアルした。
号外を発行することはほとんどなく、重要な出来事があった際は「静岡新聞 速報」として主要駅周辺のデパートや駅ビル、新聞販売店などに貼り出されることが多い。また、この記事を直接見た読者の声が紙面に掲載されることもある。また、静岡新聞社主催のイベント会場内で、そのイベントに関する情報を「オリジナル号外」として配布することがある。
2010年6月2日に、鳩山由紀夫首相(当時)が辞任した際には、駿河湾地震の際以来10か月ぶりに号外を発行し配布した。同年6月25日にも、サッカーW杯で日本代表が決勝トーナメントに進出した際に発行した。
山梨県の山日(さんにち)YBSグループ(山梨日日新聞(やまなしにちにちしんぶん)、山梨放送など)とは友好関係にある。これは、静岡新聞オーナーの大石家は、山日YBSグループオーナーの野口家と姻戚関係にあるためである。
静岡県は東海地震の想定される地域であり、そのため普段から地震を特集した記事がよく掲載される。また震災被害による印刷不可能な状態を想定して、山梨日日新聞や信濃毎日新聞と非常時の提携を取り交わしており、印刷原盤をヘリコプター輸送し印刷してもらえるように体制を整えている。
1964年5月10日から日曜日、祝日の夕刊を廃止した。2011年2月1日、土曜日の夕刊を4月から廃止することを発表した。この背景には、土・日の週休2日制が定着してきたことや、土曜日に家族で外出する機会が増えたことなどによるライフスタイルの変化があげられる。それらに合わせる形として、社内調査などの結果を踏まえ、土曜夕刊はその役割を終えたと判断し、廃止を決定した[1]、というのは建前で、本質としては新聞購読の需要や広告収入の不足によって資金調達が近年思わしくないので、経営合理化を図るため購読需要の少ない土曜夕刊を「一方的に」廃止した、という流れが考えられる。土曜夕刊廃止後も月ぎめ購読価格は据置となる。その一方、日曜日付で小・中学生とその親に向けた別刷り紙面(タブロイド版)を発行することも同時に発表した[2]。土曜日夕刊が休刊となるのは、元から朝刊だけしかないものは別として、沖縄タイムスと琉球新報(いずれも沖縄県)が一時期毎月第2週土曜に夕刊を休刊した例はある[3]が、毎週の休刊は全国的にも珍しく、2011年6月には東奥日報(青森県)も土曜日の夕刊を廃止した。
沿革
- 1961年 カラー印刷を開始。
- 1964年5月10日から日曜日、祝日の夕刊を廃止。
- 1970年3月 静岡市石田609番地(現駿河区登呂三丁目)の新社屋に移転。
- 1997年3月 制作センター完成。
- 2011年4月 土曜日の夕刊を廃止。
テレビ・ラジオ欄
静岡新聞の朝刊テレビ欄は、最終面ではなく中面に見開きで掲載。中面見開きで広告が掲載される場合や、特集記事を組む場合は、別刷りとなる日もある。
左側のページ(メインテレビ面)は全県共通でNHKと静岡の民放4局を掲載。
右側のページ(第2テレビ面)は全県共通版の衛星放送に加えて、東京・神奈川の民放6局、愛知県の民放5局を掲載。東京と愛知の放送は、それぞれのキー局系列別に並べてある(ページ左側が愛知県、右側が東京都の局)。
- テレビ欄
メインテレビ面 (見開き左側・フルサイズ) |
第2テレビ・ラジオ面 (見開き右側) | |||
---|---|---|---|---|
在静地上波 | 衛星放送 ハーフサイズ |
周辺県域地上波 小サイズ | ||
NHK BS1 1 |
在京広域民放 在名広域民放 |
- ラジオ欄
周波数 サイズ別 |
大サイズ | 中サイズ | 小サイズ |
---|---|---|---|
中波・短波 | SBSラジオ | NHK静岡ラジオ第1 NHKラジオ第2 |
TBSラジオ 文化放送 ニッポン放送 ラジオ日本 CBCラジオ 東海ラジオ ラジオNIKKEI |
FM | K-mix NHK静岡FM |
TOKYO FM J-WAVE FMヨコハマ FM-FUJI FM AICHI ZIP-FM |
これまで東部・伊豆の一部地域では、静岡放送以外の在静民放は第2テレビ面のハーフサイズで掲載し、その分在京キー局のものをメインテレビ面へフルサイズ(テレビ朝日のみフルサイズだが第2テレビ面)で載せていたが、メインテレビ面を「全県共通版」にするため「東部・中部版」と統合し、在静局はメインテレビ面(同時に西部版との共通編集へ移行)在京局は第2テレビ面と再編された。
また、BSデジタルの番組表はラジオ欄の下2段を使っての掲載を改め、第2テレビ面に統合された。
2011年7月24日の地上デジタル放送完全移行に伴い、第2テレビ面の東部・中部版と西部版は統合され「全県共通版」に変更された。
静岡新聞の夕刊番組表は2009年11月に改編が行われた。
BSデジタル放送各局を最終面に新規掲載する代わりに、SBSラジオを除くラジオ番組表が中面に移行した。また、これまでは東・中・西の地域別編集だった夕刊番組表は「全県共通版」に変更された。[4]
以前は東部向けのNHK総合テレビ番組表において、NHK東京が視聴できることを意識して【東京別】の表記がなされることがあった。
地域面
静岡新聞では、地域の実情に合わせて3つの地域面を編集し、配布地域ごとに差し替えている。また、紙面の広告はさらに細かく7地域に区分されている(太字は紙面の肩に表記される区分)。
- 東部版…東 地域版の名称「伊豆・東部」
- 沼津・三島版(伊豆地方含む)…沼
- 岳南版…岳
- 中部版…中 地域版「静岡」「志太・榛原」
- 静岡版(静岡市葵区・駿河区)…静
- 清水版(静岡市清水区)…清
- 志太・榛原版…志
- 西部版…西 地域版「浜松」「遠州」
- 磐田・掛川版…掛
- 浜松版…浜
- 地域区分については静岡新聞の発行部数(外部リンク)を参照のこと。
四コママンガ
朝刊
現在
- ゴンちゃん(かまちよしろう) - 2009年4月1日から連載開始。作者のかまちは静岡県出身。静岡以外では山梨日日新聞・福島民報・岐阜新聞・北日本新聞・日本海新聞・大阪日日新聞・四国新聞・長崎新聞・宮崎日日新聞(いずれも朝刊)、神戸新聞・中国新聞(いずれも夕刊)にも同時連載中。
過去
- チッちゃん
- アラ・マー子さん
- コッ平くん
- おとぼけ坊や
- タイコさん
- らくてんさん
- おぉ!エル子さん
- キラキラおやじ
- ユックリくん
- 雑草社員
- ドレミファ家族
- フルーツさん
- こつぶちゃん(吉本どんど) - 山梨日日新聞にも連載されていた。登場するキャラクターの名前に静岡・山梨の名前を連想するものが多かった。
夕刊
現在
- あんずちゃん(田中しょう) 信濃毎日新聞、京都新聞(いずれも朝刊)などにも掲載中。過去には新潟日報、神戸新聞、中国新聞などにも連載されていたが、2007年7月以降ちびまる子ちゃん(さくらももこ)を連載するため打ち切り(ちびまる子ちゃんは静岡県では浜松に発行本社がある中日新聞・東京新聞=東部・中部の一部で連載)。
過去
このほか、日曜版に「ヒメコさま」(ビッグ錠)等の長編漫画が連載されていた時期もあった。
本社
- 本社ビル(新聞放送会館)は、戦後の建築界を代表する丹下健三が設計。東京支社ビルも丹下が設計した。
余談だが、東京支社のビルはトイレの場所がオフィスから離れており、不便であるという意見も過去にあったようである[5]
本社構内の印刷工場(制作センター)で県内向け紙面すべての印刷を行っている。特に夕刊中部版の締切は遅く、株式市況欄は13時30分時点の情報を掲載していた時期があった(現在では全県で午前終値となっている)また、日本経済新聞の静岡県内向け紙面についても印刷を受託している。
静岡新聞は他紙に比べると紙の質が良く(裏移りを嫌ったため厚めの紙を使用している。逆に朝日などは配達員の負担軽減のために紙を薄めにしている) 、またカラー印刷の能力は以前から業界内で評価が高い。1959年(昭和34年)、新聞界の先陣を切ってカラー新聞を発行している。1992年(平成4年)、輪転機1台で新聞最大8ページ分のカラー印刷ができる画期的な輪転機を、静岡新聞社の印刷局技術陣と輪転機メーカーの東京機械製作所とで共同開発した。カラー印刷の大きなズレが発生すると印刷済み紙面を廃棄処分にしていたとも言われている。インキ調整の実績を反映したインキ変換カーブの割り出しの開発に対し、2003年(平成15年)度新聞技術委員会賞を受賞。2006年(平成18年)には「国際新聞カラー品質コンテスト」で国内唯一の受賞を果たした。
旧輪転機は日本新聞博物館に寄贈され、同博物館の入っている横浜情報文化センターの吹き抜けロビーに展示されており、訪れれば誰でも見ることができる。
不祥事
- 2007年6月29日朝刊のコラム「大自在」で、宮澤喜一元首相に関する内容が、ウィキペディア日本語版の記事に酷似しているという指摘を受け、社内調査の結果、執筆した記者が出典を明記しないまま引用したとして、同年7月5日にお詫びの記事を掲載した[6][7]。
- 2011年8月22日、編集局整理部副部長が東京都迷惑防止条例違反(痴漢)の容疑で逮捕された。被疑者は、「風俗代もったいないので痴漢をした」と動機を語った。社の総務部は「事実関係を確認中で、現時点ではコメントできない」とした。その後、被疑者は2011年8月24日に東京地検に送検された後、釈放された[8]。
本社・支社・総局・支局
全ての支社・総局が静岡新聞社と静岡放送の事業を兼務する。
- 本社 静岡市駿河区登呂三丁目1番1号
- 支局:蒲原、清水、焼津、藤枝、島田
- 東京支社 東京都中央区銀座八丁目3番7号 静岡新聞・静岡放送東京ビル内
- 大阪支社 大阪市北区梅田一丁目8番17号 大阪第一生命ビル内
- 名古屋支社 名古屋市中区栄四丁目16番8号 栄メンバーズオフィスビル内
- 浜松総局 浜松市中区旭町11番地の1 プレスタワー内
- 支局:榛原、掛川、御前崎、袋井、磐田、浜北、天竜、細江、水窪、湖西、豊橋
- 東部総局 沼津市魚町1番地 サンフロント内
- 支局:下田、伊東、熱海、松崎、大仁、三島、御殿場、富士、富士宮
関連放送局
- 静岡放送(兄弟会社で社屋も静岡新聞と同居)
- テレビ静岡(産経と中日の両紙と緊密なため、影響力はほとんどない)
- 静岡朝日テレビ(朝日系で、静新も株主だが、中日とも親密)
- 静岡第一テレビ(読売と緊密だが、静新も株主)
- 静岡エフエム放送(K-MIX。本社は浜松市中区。日本平にある静岡送信所はSBSテレビの日本平アナログ送信所と同居していたが、送信所再編より日本平デジタルタワーからの送信に移行した。同局はスズキやヤマハ等の遠州本拠の企業が上位株主のため、それほど結びつきは強くない。むしろ浜松での発行を行う中日との関係が強く、定時ニュースの配信はSBSラジオとの棲み分けもあり、中日新聞から受けている)
関連新聞社
関連項目
- 静岡新聞ニュース
- SBSイブニングeye
- SBSラジオ夕刊
- 毎日新聞社
- 富士山検定
- ジュビロ磐田 - 大株主。
- 清水エスパルス - 新社(エスパルス)の経営となって以降の大株主。旧社(エスラップコミュニケーションズ)時代はライバル紙である中日新聞と関係が深かった。
その他
- 2011年1月1日付より、朝刊連載小説として『親鸞 激動編』(五木寛之作)が掲載されている。同作品は、静岡県内でも発行されているブロック紙の中日新聞・東京新聞(いずれも中日新聞社発行)でも掲載されている。なお、2008年に執筆された『親鸞』(激動編の前作)は、静岡新聞では掲載されていなかった。
脚注
外部リンク
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- ↑ 2009年に夕刊廃刊
- ↑ 2014年現在は、NHK静岡放送局ラジオ第1・第2・FMの3波と、K-mix、TBSラジオ、文化放送、ニッポン放送、CBCラジオ、東海ラジオ、FM AICHI、ZIP-FMを掲載している。
- ↑ 三才ブックス「ラジオパラダイス」1988年5月号より引用
- ↑ ネット事典の記述を不正引用、静岡新聞がおわび記事 読売新聞
- ↑ 無断引用:ウィキペディア記述 静岡新聞コラムで 毎日新聞
- ↑ 静岡新聞副部長逮捕 電車内で18歳女性の下半身触る - 産経新聞 2011年8月25日