柏崎市
テンプレート:Infobox 柏崎市(かしわざきし)は、新潟県にある日本海に面した市。
目次
概要
新潟県内では6番目の人口を擁する(平成の大合併前までは新潟市、長岡市、上越市に次いで永らく4番目だった)。刈羽地区、柏崎地域広域圏の中心地で、国・県の出先機関も数多く置かれている。また観光資源も豊富で、市域の一部は佐渡弥彦米山国定公園に指定されている。2007年の新潟県中越沖地震では最大震度6強を記録するなど大きな被害を受けた。
地理
新潟県の海岸沿いのほぼ真中に位置し、米山・黒姫・八石の刈羽三山に囲まれた刈羽平野に位置する。中心市街地は砂丘上に発展した。稲作が盛んであるため、市街地から離れると田園が広がっている。
隣接している自治体
※北から東回り順に
歴史
近世
江戸時代初期の高田藩成立以降18世紀前半まで、現在の柏崎中心部とその周辺は、幕府領となった一時期を除いて概ね高田藩領に属した。1710年(宝永7年)に 松平定重が桑名から高田に入封。以後、柏崎を中心とする地域は久松松平家の支配するところとなり、転封によって白河藩(1741年)、桑名藩(1823年)となっても飛地領として柏崎に陣屋が置かれた。
現柏崎市域北部の椎谷地区周辺はここに陣屋を置く椎谷藩の領地であった。1698年(元禄11年)に堀直宥が越後国内などに1万石の領地を与えられ、椎谷に居住したことにより椎谷藩が成立したものである。椎谷藩は1871年の廃藩置県まで続いた。
明治初期
- 1868年(慶応4年=明治元年) - 戊辰戦争
- 1869年(明治2年)4月3日(旧暦2月22日) - 再度、柏崎県の廃止と越後府への編入を布達。
- 1870年(明治3年)11月15日(旧暦10月22日) - 長岡藩が柏崎県に編入される。
- 1871年(明治4年)8月29日(旧暦7月14日) - 廃藩置県。椎谷藩が廃止され、椎谷県となる。
- 1873年(明治6年)6月10日 - 柏崎県が廃止され、新潟県に編入される。
- 1878年(明治11年) - 郡区町村編制法により刈羽郡の郡役所が柏崎に置かれる。
市町村制施行以降
※柏崎町、下宿村、鯨波村、比角村、安田村、平井村、折居村、南条村、椎谷町、荒浜村、山室村、大沢村、善根村、加納村は合併せず独立。
大洲村 | 大久保村、中浜村 |
---|---|
枇杷島村 | 枇杷島村、剣野村 |
鏡里村 | 半田村、岩上村、佐藤池新田、軽井川村 |
田尻村 | 上田尻村、下田尻村、両田尻村、茨目村 |
上条村 | 宮窪村、上条村、山口村、古町村、芋川村、小山田新田、佐木村 |
別俣村 | 久米村、水上村、細越村 |
野田村 | 野田村、木沢村 |
田沢村 | 田屋村、木沢村 |
女谷村 | 女谷村、市野新田、清水谷村、谷川新田 |
北条村 | 本条村、北条村、東条村 |
広田村 | 大広田村、旧広田村 |
長鳥村 | 東長鳥村、西長鳥村 |
小澗村 | 小島村、山澗村 |
藤井村 | 長浜村、新田畑村、田塚村、藤井村 |
旭村 | 中田村、上大新田、畔屋村、与三村 |
槇原村 | 悪田村、春日村、橋場村、下原村、上原村、山本村 |
日吉村 | 剱村、土合村、土合新田、下大新田、長崎村、長崎新田 |
曽地村 | 曽地村、花田村、曽地新田、飯塚村 |
油田村 | 油田村、成沢村、黒川村、小黒須村、五十土村 |
吉井村 | 矢田村、吉井村 |
宮川町 | 宮川村、大湊村 |
豊田村 | 上方村、下方村、横山村、藤橋村、堀村、南下 |
日高村 | 新道村、大河内新田、貝渕村、黒滝村 |
石森組合 | 石曽根村、森近村 |
秋津村 | 与板村、富平村 |
米山村 | 上輪村、上輪新田村、笠島村、青海川村 |
鉢崎村(中頸城郡) | 鉢崎村、大平村、小萱村、大清水村 |
上米山村(中頸城郡) | 谷根村、小杉村、吉尾村 |
- 1901年(明治34年)11月1日 - 新潟県独自で市町村合併を行う。
※柏崎町、大洲村、下宿村、鯨波村、比角村、荒浜村、上米山村は合併せず独立。
枇杷島村 | 枇杷島村、鏡里村(半田村、岩上村) |
---|---|
田尻村 | 平井村、安田村、田尻村、鏡里村(佐藤池新田、軽井川村) |
上条村 | 上条村、別俣村 |
野田村 | 野田村、田沢村 |
鵜川村 | 女谷村、折居村 |
北条村 | 北条村、広田村、長島村、小澗村、南条村 |
北鯖石村 | 藤井村、旭村 |
西中通村 | 槇原村、日吉村 |
中通村 | 曽地村、油田村、吉井村、(東城村の一部。赤田町方、赤田北方を含む) |
高浜町 | 椎谷村、宮川町 |
高田村 | 豊田村、日高村 |
南鯖石村 | 山室村、大沢村、石森組合 |
中鯖石村 | 秋津村、善根村、加納村 |
米山村 | 米山村、鉢崎村 |
- 1924年(大正12年)8月10日 - 刈羽郡大洲村、同郡下宿村を編入。
- 1926年(大正15年)9月10日 - 刈羽郡比角村を編入。
- 1928年(昭和3年)12月1日 - 刈羽郡枇杷島町を編入。
- 1940年(昭和15年)4月1日 - 刈羽郡鯨波村を編入。
- 1948年(昭和23年)11月1日 - 刈羽郡西中通村の一部(悪田)を編入。
- 1950年(昭和25年)4月1日 - 中頸城郡上米山村を編入。
- 1951年(昭和26年)4月1日 - 刈羽郡北鯖石村の一部(長浜、新田畑、田塚)、同郡西中通村の一部を編入。
- 1954年(昭和29年)4月1日 - 刈羽郡西中通村を編入。
- 1955年(昭和30年)2月1日 - 刈羽郡高田村、同郡田尻村、同郡北鯖石村を編入。
- 1956年(昭和31年)9月30日 - 刈羽郡中通村の一部(矢田、吉井、曽地、花田、飯塚、小黒須、成沢、五十土、曽地新田)を編入。
- 同年 12月19日 - 中頸城郡米山村を編入。
- 1957年(昭和32年)1月1日 - 旧米山村の一部が中頸城郡柿崎町へ編入。
- 1957年(昭和32年)4月1日 - 刈羽郡高浜町、同郡黒姫村の一部を編入。
- 同年 7月5日 - 刈羽郡南鯖石村、同郡中鯖石村を編入。
- 1968年(昭和43年)11月1日 - 刈羽郡黒姫村を編入。
- 1971年(昭和46年)5月1日 - 刈羽郡北条町を編入。
- 1989年(平成元年)4月1日 - 中頸城郡柿崎町の一部(旧米山村の一部)を編入。
- 2005年(平成17年)5月1日 - 刈羽郡西山町、同郡高柳町を編入。
- 2007年(平成19年)7月16日 - 柏崎沖を震源とする平成19年新潟県中越沖地震が発生し、市内西山町で震度6強を記録した。
人口
行政
市長
- 現在の市長:会田洋(2004年12月6日 - 3期目)
- 歴代の市長
- 初代 原吉郎
- 第2代 三井田虎一郎
- 第3代 須崎義郎
- 第4代 吉浦栄一
- 第5代 小林治助
- 第6代 今井哲夫
- 第7代 飯塚正
- 第8代 西川正純
市議会
- 定数26人(現在の議員の任期は2015年4月30日まで)
地域自治区
2005年5月1日に編入合併した旧西山町(にしやままち)と旧高柳町(たかやなぎまち)の区域に、それぞれ西山町(にしやまちょう)、高柳町(たかやなぎちょう)という地域自治区が設置されている。町事務所は旧町役場である。なおこれらの区域の住所には地域自治区名が表示される。
経済
企業
日本石油(その後、日石三菱→新日本石油を経て、現在はJX日鉱日石エネルギー)の創業地であり、かつては石油精製業で栄えた。現在では国際石油開発帝石の東柏崎ガス田が稼働中。東京電力の柏崎刈羽原子力発電所は、首都圏など東電管内に電力を供給している。また発電所関連の雇用を生み出している。出力は1つの発電所では世界最大の規模である。
- 東証一部上場企業
- 東証二部上場企業
- 本社 ブルボン(菓子製造)
漁業
- 高浜漁港
- 荒浜漁港
- 鯨波漁港
- 笠島漁港
- 石地漁港
金融機関
- 第四銀行
- 柏崎支店 柏崎東出張所 柏崎南支店 西山支店
- 北越銀行
- 柏崎支店 柏崎東支店 柏崎南支店
- 大光銀行
- 柏崎支店 柏崎南支店
- 柏崎信用金庫(本店所在地)
- 本店 諏訪町支店 四谷支店 南支店 半田支店 東支店
- 新潟大栄信用組合
- 柏崎支店 安田支店 西山支店
- 新潟縣信用組合
- 柏崎農業協同組合(本店所在地)
- 本店 中央柏崎支店 北部西中通支店 東部田尻支店 北条支店 南部高田支店 高柳支店 西山支店
- 新潟県労働金庫
姉妹都市・友好都市等
国内
海外
生活
学校
小学校
中学校
- 柏崎市立第一中学校
- 柏崎市立第二中学校
- 柏崎市立第三中学校
- 柏崎市立鏡が沖中学校
- 柏崎市立瑞穂中学校
- 柏崎市立松浜中学校
- 柏崎市立南中学校
- 柏崎市立東中学校
- 柏崎市立第五中学校
- 柏崎市立北条中学校
- 柏崎市立西山中学校
- 柏崎市立高柳中学校
高等学校
中等教育学校
大学
特別支援学校
スポーツ施設
図書館・博物館
- ソフィアセンター(柏崎市立図書館)
- 柏崎市立博物館
- ふるさと人物館
医療機関
メディア
交通
鉄道
道路
- 高速道路
- 一般国道
- 新潟県道11号柏崎小国線
- 新潟県道12号松代高柳線
- 新潟県道13号上越安塚柏崎線
- 新潟県道23号柏崎高浜堀之内線
- 新潟県道25号柿崎小国線
- 新潟県道37号柏崎停車場線
- 新潟県道48号長岡西山線
- 新潟県道56号小千谷大沢線
- 新潟県道72号柏崎越路線
- 新潟県道73号鯨波宮川線
- 新潟県道78号大潟高柳線
- 新潟県道114号越後広田停車場線
- 新潟県道116号安田停車場線
- 新潟県道117号鯨波停車場線
- 新潟県道118号米山停車場線
- 新潟県道147号西山停車場線
- 新潟県道150号西中通停車場線
- 新潟県道151号東柏崎停車場線
- 新潟県道152号東柏崎停車場比角線
- 新潟県道215号荒浜中田線
- 新潟県道219号松代岡野町線
- 新潟県道252号田代小国線
- 新潟県道257号田屋青海川停車場線
- 新潟県道275号門出石黒線
- 新潟県道279号椎谷礼拝停車場線
- 新潟県道316号柏崎港線
- 新潟県道336号出雲崎石地線
- 新潟県道341号大沢小国小千谷線
- 新潟県道369号黒部柏崎線
- 新潟県道373号向山西山停車場線
- 新潟県道393号礼拝長岡線
- 新潟県道424号野田高柳線
- 新潟県道426号石黒松代線
- 新潟県道433号東長鳥五十土線
- 新潟県道480号山中上野線
- 新潟県道522号野田西本線
- 新潟県道574号寺泊西山線
- 道の駅
バス
路線バス
越後交通と同社子会社の北越後観光バス(旧・越後柏崎観光バス)によって運行されている。
高速バス
- 県外路線
- 三条・長岡・柏崎 - 京都・大阪(なんば)・堺線(越後交通、南海バスによる共同運行)
- 柏崎・上越 - 東京(池袋)線(越後交通、頚城自動車、西武バスによる共同運行)
- 県内路線
- 柏崎 - 新潟線(越後交通、新潟交通による共同運行)
- 直江津・高田 - 新潟線(越後交通、頚城自動車、新潟交通による共同運行)
かつて長岡駅前と柏崎駅前を北陸自動車道経由で結ぶ特急バスが存在したが、利用者の減少により現在は廃止されている。
港湾
名所・旧跡・観光スポット
- 佐渡弥彦米山国定公園
- 米山福浦八景県立自然公園
- 日本海フィッシャーマンズケープ
- 柏崎コレクションロード
- 空想ひみつ基地こどもの時代館
- シーポートミュージアム
- ミュージシャン人形館
- 郷土玩具館 痴娯(ちご)の家
- 上条城址
- 黒船館
- 柏崎トルコ文化村(2004年11月閉鎖)
- 同一庵藍民芸館
- 木村茶道美術館
- 米山大黒館
- 番神堂
- 米山大橋
- 日本海(海岸・岬など)
- 海水浴場(夏には多くの浜茶屋が並び、主に長野県、群馬県、埼玉県などからの海水浴客で賑わう)
- 鯨波海水浴場
- 番神・西番神海水浴所(快水浴場百選)
- 石地海水浴場
- 石地フィッシングセンター
- 田中角栄記念館
- 高柳の棚田(梨ノ木、花坂、大開)
- 荻ノ島かやぶき環状集落
- 貞観園
祭事・催事・無形文化財
出身人物
- 会田洋(現柏崎市長)
- 石黒敬七(柔道家)
- 板谷学(中京テレビ放送プロデューサー・ディレクター、元アナウンサー。旧西山町出身)
- 小川麻琴(タレント・元モーニング娘。)
- 樫出勇(陸軍軍人)
- 梶野敏貴(宇宙核物理学者)
- 河本耕平(競泳選手)
- カンケ(音楽家)
- 北原保雄(言語学者・国語学者、 筑波大学名誉教授・前学長 「問題な日本語」編著者)
- 桑原奈々(歌手、7bitzのボーカル奈々)
- 近藤正和(将棋棋士)
- 阪口大助(声優)
- 品田ゆい(タレント)
- 柴野たいぞう(政治家)
- 新沢基栄(漫画家)
- 澤海吉郎(画家)
- 杉捷夫(フランス文学者、東京大学教授)
- 杉田愉(映画監督)
- 関甲子次郎(郷土史家)
- 瀬下耽(小説家)
- 千本松喜兵衛(俳優)
- 田中角榮(元内閣総理大臣。旧西山町出身)
- 田中眞紀子(元外務大臣・衆議院議員。東京生まれであるが、戸籍上は旧西山町出身)
- 田村理(憲法学者)
- 田村大五(スポーツジャーナリスト)
- 東京Aリス(パンクイラストレーター)
- 富沢慎(セーリング選手)
- 内藤久寛(日本石油(現JX日鉱日石エネルギー)創業者。旧西山町出身)
- 中村千栄子(詩人、作詞家)
- 西巻開耶(民権活動家)
- 野島伸司(脚本家)
- 蓮池透(北朝鮮による拉致被害者家族連絡会副代表・帰国者担当)
- 平山征夫(前新潟県知事)
- 藤島正之(元衆議院議員)
- 前川知大(劇作家)
- 牧口常三郎(創価学会初代会長)
- 増井修(元ロッキング・オン編集長)
- 松原薫 (短距離走選手)
- 三國正樹(ピアニスト、群馬大学教授)
- 宮川泰夫(元NHKアナウンサー)
- みひろ(元AV女優、グラビアアイドル、タレント、女優)
- 村田一誠(中央競馬騎手)
- 八神ひろき(漫画家)
- 矢島晶子(声優/クレヨンしんちゃん・野原しんのすけ役)
- 矢島秀三(水球選手)
- 矢代隆義(警視庁第86代警視総監)
- 山崎知春(卓球選手)
- 米山検校(男谷検校とも、勝海舟の祖父)
- 若山三郎(作家)
- 星野あすか(タレント)
- 村山哲二(プロ野球独立リーグBCリーグ代表)
関連人物
- 生田万(江戸時代の国学者。生田万の乱)
- 宇佐美定満(戦国時代の武将。琵琶島城主。上杉清方(上条城主)を祖とする上条上杉家に仕え、後に長尾上杉氏の上杉謙信に仕えた)
- 勝海舟(幕末から明治にかけての武士・政治家。曾祖父が市内長鳥の出身とされる)
- 上条政繁(上条上杉家当主・上条城主。上杉謙信の養子の一人)
- 田中直紀(参議院議員。石川県金沢市生まれであるが、現在の本籍地は本市)
- 貞心尼(良寛の弟子)
- 徳間康快(元徳間書店社長。神奈川県横須賀市生まれとされるが、本市の出身ともされる)
- 毛利季光・毛利経光(安芸毛利氏と越後毛利氏(越後北条氏・安田氏)の共通の祖先)
- 毛利時親・毛利貞親・毛利親茂(安芸毛利氏の祖先。南条毛利氏とも)
- 北条高広・北条景広(北条毛利氏(越後北条氏)当主・北条城主。御館の乱では上杉景虎を支持)
- 安田顕元・安田能元(安田毛利氏(越後安田氏)当主・安田城主。御館の乱では上杉景勝を支持)