瀬戸内運輸
テンプレート:未検証 テンプレート:Infobox 瀬戸内運輸株式会社(せとうちうんゆ)は、1916年(大正5年)に設立された、愛媛県東予地区を中心に路線バス・観光貸切バスを運行するバス会社である。通称は「せとうちバス」で、バス車体にも「せとうちバス」と記されている。
概要
愛媛県東予地方を主たる営業エリアに、路線バス・貸切バスの運行事業などを営んでいる。路線バス部門は、東予地方を中心に、西は松山市、東は四国中央市まで路線網を拡げている。高速バスは東予地区と東京、関西(大阪市・神戸市)、広島(広島市・福山市)を結ぶ路線を運行する。保有車両台数は瀬戸内運輸本社だけでも188両(路線車115両・貸切車73両)[1]、地域子会社としてバス事業を営む瀬戸内海交通、せとうち周桑バスの2社も加えれば238両(路線車153両・貸切車85両)を数える[1][2]、県内有数の観光バス事業者でもある。テンプレート:要出典
本社は今治桟橋にある。また、バス事業だけでなく物販事業や、子会社を通じて貨物輸送、車両整備、タクシーなどの事業を展開している。
歴史
前身は瀬戸内商船という広島県尾道市に本社を置く海運・船舶会社で、今治〜尾道間や多度津〜広島間など瀬戸内海で多くの航路を開設し運行を行なっていた。バス事業は1919年に多度津港〜多度津駅を結ぶバス路線を開設したことが始まりである。
昭和初期には、瀬戸内商船の他、昭和自動車(1927年設立)や文化自動車(1928年設立)・今治自動車(1920年設立)・今治市営バス(1931年設立)などがバス路線を開設し今治市内ではバス事業者が乱立していた。しかし、戦時下で統制が行なわれる中で陸上交通事業調整法などの制定によりバス事業の統合が行なわれる中で、瀬戸内商船が母体となる瀬戸内運輸が統合主体となり東予地域のバス事業者を統合した。また、海務院の指導により100トン未満の船舶統合が行なわれるようになり、これに伴って瀬戸内商船も所有船舶を広島県汽船(瀬戸内海汽船の前身)・東海汽船に現物出資し、尾道〜今治間の貨物船舶事業(1975年に撤退)以外から撤退した。これによりバス事業者へと事業を転身した。
戦後も東予地域においてバス路線を拡大した。1950年に伊予鉄道と協定を結び今治市と松山市・新居浜市や新居浜市と松山市を結ぶ急行バスなどの運行を開始した他、1964年には伊予鉄道・琴平参宮電鉄と共同で四国急行バス(1977年に解散)を設立し松山市と高松市を結ぶバス路線の運行を開始した。
1957年には地元自治体と共同で大三島観光交通(現在の瀬戸内海交通)を設立し大三島など芸予諸島にバス路線を開設した他、1965年には新居浜市営バス(新居浜市公営企業局交通課)、1968年には別子山村営バスから路線譲渡を受けた。
1970年代に入り、モータリゼーションが進む中でバスの利用者は大きく減少した。自家用車の普及が渋滞招き、バスの運行速度を低下さらにバスの利用者離れを招いた。1965年に約3,300万人だった輸送人員は、1980年には約1,100万人にまで激減した。[3]
厳しい経営環境の中、伊予鉄道から出資を受けた他、バス路線の縮小や営業所の統合、バスのワンマン化や周桑地域のバス路線を新たに設立したせとうち周桑バスへ移管するなどのコスト削減が行なわれた。一方、1989年に東京〜今治間を結ぶパイレーツ号、1999年には広島・尾道・福山〜今治を結ぶしまなみライナー(尾道線は2005年廃止)、2000年に大阪・神戸〜今治を結ぶいしづちライナーといった都市間高速バス路線が新たに開設されている。
沿革
- 1916年11月6日 - 瀬戸内商船(本社:広島県尾道市)創立。
- 1919年 - 多度津駅〜多度津港間で連絡バスの運行を開始。
- 1924年 - 今治駅〜今治港間で連絡バスの運行を開始。
- 1942年 - 今治自動車・文化自動車・昭和自動車・常盤自動車・今治市営バスを買収。戦時統合令に基づき広島県汽船(瀬戸内海汽船の前身)・東海汽船に所有旅客船を現物出資し、尾道〜今治間の鉄道連帯貨物の船舶輸送を除いて海運事業から撤退。
- 1943年 - 周桑自動車・宇摩自動車を統合し瀬戸内運輸に改称し、本社を愛媛県今治市に移転。新居自動車交通組合・東新自動車交通組合を買収し東予地方のバス事業統合を完了。
- 1946年 - 企業再建整備法にもとづく特別経理会社にされる。
- 1949年 - 東予自動車工業を買収。
- 1950年 - 一般貸切旅客自動車運送事業の免許を受ける。木炭車が消滅。
- 1952年 - 瀬戸内タクシー設立。
- 1957年 - 地元自治体と共同出資で大三島観光交通(現:瀬戸内海交通)設立。
- 1960年 - 松山みどりタクシー(現:瀬戸内タクシー)を買収。
- 1961年 - せとうち観光社設立。新居浜市公営企業局交通課と運輸協定を締結。
- 1964年 - 伊予鉄道・琴平参宮電鉄と共同出資で松山市〜高松市間のバス路線を運行する四国急行バス(1977年に解散)を設立。
- 1965年 - 新居浜市公営企業局交通課から路線譲渡を受ける。
- 1967年 - 石鎚登山ロープウェイ設立。
- 1968年 - 別子山村営バスから路線譲渡を受ける。
- 1969年 - ワンマンバスの運行開始。
- 1975年 - 船舶事業(尾道〜今治間で貨物船を運行していた)から撤退。
- 1977年 - 自動車貨物部門を分社化し瀬戸内貨物(現:せとうち総業)設立。
- 1981年 - 路線バスのワンマン化を完了。
- 1984年 - 今治高島屋(せとうち高島屋)が閉店。
- 1988年 - せとうち整備今治設立。
- 1989年 - パイレーツ号(今治〜東京間)の運行を開始。せとうち周桑バス設立。
- 1995年 - せとうち整備新居浜設立。
- 1999年 - しまなみライナー広島線、福山線、尾道線の運行を開始。
- 2000年 - いしづちライナー(今治〜大阪・神戸間)の運行を開始。
- 2005年 - しまなみライナー尾道線を廃止。
- 2010年 - 新宮線を伊予三島駅発着とし、「霧の森」まで延長。4月30日限りで池田線の七田〜阿波池田間[4]、余木崎線全線、川之江〜別子山線全線を廃止。
営業所
- 今治営業所
- 愛媛県今治市東門町二丁目 隣接停留所も同名称。
- 周桑営業所
- 愛媛県西条市小松町新屋敷 隣接停留所も同名称。乗車券発売所がある。
- 新居浜営業所
- 愛媛県新居浜市新田町二丁目 隣接停留所は「住友病院前」で、住友病院前終着のバスは営業所敷地内での降車になる。待合所があり、乗車券類は敷地内にある「せとうち観光社」で瀬戸内運輸発行のほぼ全種類の乗車券を扱う。新居浜営業所事務所でも高速バスと区間式回数券・組み合わせ回数券など一部券種の購入が可能[5]。夜間はほぼ中型路線車のみが停泊している。[6]
- 多喜浜営業所[7]
- 愛媛県新居浜市多喜浜二丁目 隣接停留所を持たない。「せとうち整備新居浜」敷地内にある。観光車・大型車・中型路線車が夜間停泊する。[8]
- 川之江営業所
- 愛媛県四国中央市川之江町 最寄り停留所も同名称で、車庫敷地内にある。待合所と乗車券発売所がある。
- 広島営業所
- 広島県東広島市黒瀬町楢原 観光バス専業の営業所。
廃止された営業所など
- 西条車庫(出張所) 停留所名「西条車庫前」
- 停留所名は「西条済生会病院前」停留所に変更。跡地は同院の駐車場となった。
- 小松営業所 停留所名「小松車庫」
- 営業所廃止後も、バスターミナルは残っている。停留所名は「小松町役場前」を経て「小松総合支所前」[9]に変更。
- 菊間営業所
- 現在は「菊間」停留所。
- 土居車庫
- まるがめボート無料送迎バスのかつての停留所に「旧土居車庫前」の記載が残っていたが、詳細は不明。
路線
高速バス
詳細は、公式サイトを参照。
パイレーツ号
共同運行会社:京浜急行バス
- 運行区間
- 品川バスターミナル - 浜松町バスターミナル - 新居浜 - 今治国際ホテル - 今治桟橋(今治港)
- 路線沿革
- 1989年7月14日 - 運行開始。
- 1997年7月19日 - 今治国際ホテル経由に変更。
- 2005年12月1日 - 東京側の運行会社を京浜急行バスから京急観光バスへ移管。
- 2008年3月16日 - 京急観光バスの会社清算に伴い、東京側の運行会社を京浜急行バスへ再移管。
- 2008年7月16日 - 走行ルートを新名神高速道路経由に変更、上下便とも出発時刻を20分繰り下げるダイヤ改正を実施。
いしづちライナー
テンプレート:Main 共同運行会社:阪神バス
しまなみライナー
主な一般路線バス
中距離系統
概ね特急系と営業所間をまたぐもの。
- 特急大三島(宮浦港) - 今治桟橋 - 今治駅前 - 松山市駅 (今治営業所担当)
- しまなみ海道開通前は今治-松山間を終日30分間隔で運行していた時代もあった。
- 今治-大三島間は子会社の瀬戸内海交通が急行便を運行している。
- 伊予鉄バスとの共同運行路線であったが、同社は2006年9月30日を以て路線を廃止、瀬戸内運輸単独運行となった。
- 2006年10月1日今治駅-松山市駅1,000円などに値下げ。また旧北条市内の経路をバイパス経由に変更。
- 2008年10月1日より、国道196号(菊間・北条経由)から国道317号(玉川経由)に経路変更。
- 経路変更時は松山宮浦港間3往復のみであったが、増発や区間便の設定が毎年行われ、2013年8月1日現在、大三島-松山間が1日4往復、他に7往復今治-松山の区間便が設定されている。前述の急行便をあわせ、大三島-今治間は20往復(学校長期休業時を除く平日)となる。
- 車両は、ハイデッカーの高速・観光仕様車が運用に就く。
- 特急新居浜駅 - 住友病院前 - 西条駅前 - 小松総合支所前 - 川内 - 四国がんセンター - 松山市駅 - JR松山駅
- 今治営業所 - 今治桟橋 - 今治駅前 - 河原津 - 小松総合支所前 - 西条駅前 - 住友病院前 - 新居浜駅 (主に周桑営業所担当)
- かつては急行便として走っていたが今は各停。テンプレート:要出典
- 2013年10月1日より、(新居浜)市役所前 - イオンモール間の経路を昭和通りから平和通り経由に変更。新たに東高入口、十全病院南口停留所が新設される。この経路変更により、新居浜駅より十全総合病院へ直接アクセスできるようになった。また、営業キロが変更になることに伴い、一部区間で運賃値下げとなった。
- 一般路線車を使うものではせとうちバスで最長路線でもあることから、新車が投入されることが多い路線でもある。テンプレート:要出典
- 今治営業所 - 今治桟橋 - 今治駅前 - 志々満原 - クアハウス今治 - 三芳 - 小松総合支所前
- 周桑営業所 - 小松総合支所前 - 西条駅前 - 住友病院前 - 新居浜駅 - マイントピア別子
- 平日・土曜のみ運行。日曜・祝日は代わりに住友病院前 - マイントピア別子の区間便を運行。
- 2013年10月1日より、一部便が愛媛労災病院経由となる。この経路変更により、新居浜駅から愛媛労災病院に直接アクセスできるようになった。
- 住友病院前 - 新居浜駅 - 土居 - 三島 - 川之江営業所 (新居浜営業所と川之江営業所が担当)
今治市周辺
- 今治営業所 - 今治桟橋 - 今治駅前 - 鈍川温泉 - 神子森
- 今治営業所 - 今治桟橋 - 今治駅前 - 竜岡 - 木地口 - 葛谷
- 今治営業所 - 今治桟橋 - 今治駅前 - 高部(波止浜駅より徒歩約5分) - 波方港北
- 今治営業所 - 今治桟橋 - 今治駅前- - 高部 - 小部 - 馬刀潟口 - 西浦
- 一部便は馬刀潟口止まり。
- 今治営業所 - 今治桟橋 - 今治駅前 - 高部 - 小浦 - 大浜 - 今治駅前 - 今治桟橋 - 今治営業所
- 来島海峡大橋歩道入口は「展望台入口」下車。右回りのみの循環線で、本数は少ない。
- 今治営業所 - 高部 - 小浦、今治営業所 - 大浜 - 小浦と折り返し運行されていたものが循環ルートに変更された路線。
- 今治営業所 - 今治桟橋 - 今治駅前 - 大西 - 星之浦海浜公園 - 菊間
- かつての主要路線の一つ、近年星之浦海浜公園折り返し便が設定された。
- 今治営業所 - 今治桟橋 - 今治駅前 - 立花 - 下朝倉 - 上朝倉
- 今治桟橋 - 今治駅前 - 桜井団地 - 唐子台 - 済生会病院 - フジグラン前 - 今治桟橋
- 桜井団地循環と唐子台循環の2種類の路線があり、停車するバス停や経路が異なる。
新居浜市・西条市周辺
- 西条済生会病院前 - 西条駅前 - 石鎚ロープウェイ前 - 西之川
- 住友病院前 - 新居浜駅 - 中萩駅前 - 西条駅前 - 西条済生会病院前
- 広瀬公園 - 住友病院前 - 十全総合病院前 - 労災病院前 - 多喜浜駅
- 住友病院前 - 多喜浜駅の区間便あり。
- 住友病院前 - 市役所前 - 平形 - 多喜浜駅 - 黒島
- 黒島で大島行き新居浜市営渡海船に乗り継ぎ可能。
- 2013年10月に経路変更し、これまでの市役所前の名称が簡易裁判所前に変更された。さらに、そこから市役所前(旧市役所前の数百m先に新設)、久保田、警察前、高木入口、新居浜駅経由となり、そこから高専通りに入り、新設された庄内町5丁目、庄内町1丁目、新居浜高専前の各バス停を経由して平形から従来の路線に戻る形となった。これにより、従来経由していた田所バス停を通らなくなるため、同バス停は2013年9月30日の運行を以て廃止された。
- 住友病院前 - 新居浜駅 - 山根グラウンド - マイントピア別子
- 平日は周桑営業所から同区間に直通する便もある。(上記参照)
- 山根グラウンド止まりの便あり。
- 新居浜駅 - イオンモール新居浜(シャトルバス) (新居浜営業所担当)
- 直行便で、運賃は片道200円である。昭和通りを経由する一般路線バスの両停留所間の運賃260円に比べ割安。
- 2007年4月1日より土日祝日のみ、さらに2012年以降日曜・祝日のみの運行となった。平日および土曜日は上記の住友病院前行など、同モールを経由する路線バスの利用となる。
新居浜太鼓台祭りシャトルバス
2007年の新居浜太鼓台祭りにおいて、「西条まつり・新居浜太鼓祭り観光ブランド化推進実行委員会」による無料シャトルバスが運行され、新居浜営業所が運行を担当した。運行経路は次の通り。
- 新居浜駅前 - 市営球場 国領川河川敷 川西・川東・川東西部地区統一かきくらべ会場
- 通常路線バスの直通系統が無く、元塚で乗換となる区間を直通で結んだ。
- 新居浜駅南口 - 山根浄水場(マイントピア線臨時山根グラウンドと同一箇所)山根グラウンド上部地区統一かきくらべ会場
- 祭り見学時間帯に有効な路線バスが極少だった区間を補完した。通常バスが発着しない新居浜駅南口を活用し、楠中央通りを避けたことで、見物客のマイカーや移動する太鼓台による渋滞を極力回避したことが特徴。
四国中央市周辺
フリー乗降バス
山間部・閑散部を中心に、フリー乗降区間を有する路線がある。ホームページには明示されていない。該当する路線は車内放送で案内がある。
- マイントピア別子線 山根グラウンド - マイントピア別子間
- 新宮・霧の森線 三角寺口 - 新宮 - 霧の森間
オレンジフェリー連絡バス
路線乗合バスを大阪南港-東予港間のオレンジフェリーに接続する連絡バス(貸切)併用として運行している便がある。東予港での乗降客は運賃無料、それ以外の停留所相互間の利用者は一般路線バス同様運賃を支払って利用できる。東予港ゆきは予約不要だが、今治・新居浜ゆきは大阪南港乗船券発券所か船内の案内所で乗車整理券を受け取る必要があり、整理券がない場合は乗車できないこともある[13]。次の3路線が運行されている[14]。
- 新居浜・西条方面
- 新居浜駅 - 住友病院前 - 西条駅前 - 小松総合支所前 - 東予港
- 東予港行は新居浜・西条方面から小松方面への最終便を兼ねる。停留所名は「東予港」だが方向幕は「オレンジフェリー」を表示する。同区間のせとうちバスの各停留所に停車する。
- 東予港→住友病院前→新居浜駅(直行・新居浜行のみ運行)
- 途中住友病院前のみ停車。住友病院前・新居浜駅ともに上記便よりも早く到着する。。
- 新居浜駅 - 住友病院前 - 西条駅前 - 小松総合支所前 - 東予港
- 今治方面
- 今治営業所 - 今治桟橋 - 今治駅前 - 桜井 - 河原津 - 壬生川駅 - 東予港
- 同区間のせとうちバスの各停留所に停車する。
- 今治営業所 - 今治桟橋 - 今治駅前 - 桜井 - 河原津 - 壬生川駅 - 東予港
車両は路線用の中型車(中乗り・前降り)のほか、特急バス用車両も使用される。また、繁忙期にはオレンジフェリーが独自でワゴン車を出し、今治桟橋 - 東予港で直通運行するなどの対応がとられる。路線バス併用という特徴上、バスもしくはフェリーが遅延した場合も、接続するフェリー・バスは定刻に出発する。
定期路線バス併用の接続バス以外に、壬生川駅ゆき直行便も瀬戸内運輸が運行している。こちらもフェリー客は運賃無料で、着岸時と船内滞留時間終了時刻である7時の2回運行される。この路線は、船内発行の整理券なしで利用できる。なお東予港から新居浜市内主要停留所経由の新居浜東港ゆきバスがかつて運行されていたが、現在は運行されていない。
かつて運行していたバス路線
- しまなみライナー(新尾道駅 - 今治桟橋)
- 瀬戸内しまなみリーディング・中国バス・本四バス開発と共同運行していた。廃止後は因島大橋での乗り換えを呼びかけている。また、今治・尾道間の乗り継ぎ乗車券も販売されている。
- 川之江営業所 - 川之江駅 - 上分 - 阿波池田駅
- 川之江営業所 - 三島駅前 - 富郷 - 別子山支所(新居浜市役所別子山支所前)
- 川之江営業所 - 余木崎
- 新居浜東港 → 新居浜駅 → 住友病院前 フェリー連絡バスだが運賃有料だった。オレンジフェリー大阪航路が新居浜東港を経由しなくなったため廃止。
- 今治陸地部観光周遊バス「高虎号」
- 2006年4月より運行を開始した。今治城を築城した藤堂高虎が名前の由来である。日曜日のみ1日5便を運行している(12月から2月は運行休止)。車椅子のほか、自転車の搭載が可能である。乗車券は1日乗り放題で大人1人500円、当日中に限り今治市内の指定された路線・区間の一般路線バスに片道1回乗車可能である。ルートは以下の循環系統である。以前は、土日祝日運行していたが2010年4月より日曜のみとなった他、経由地が変更(野間馬ハイランド・来島海峡展望館への経由中止)となった。2013年度に「しまなみ海道彩りバスツアー」が開始することなり運行終了。
- 島嶼部観光周遊バス「鶴姫号」
- 2010年より運行を開始した。日曜日・祝日に1日1便を運行している(12月から3月は運行休止)。自転車の搭載が可能である。ハイデッカー車両で運行され、車体には来島海峡大橋や大山祇神社などの絵が描かれている。また、地域のボランティアによるガイドも行われている。2011年よりこれまでの日曜日に加え祝日も運行を開始した他、今治桟橋・今治国際ホテルへの経由が中止となった。2013年度に「しまなみ海道彩りバスツアー」が開始することなり運行終了。
- 今治駅→亀老山展望公園→潮流船乗り場(村上水軍博物館)→マリンオアシスはかた→鶏小島キャンプ場→道の駅今治市多々羅しまなみ公園→大山祇神社→道の駅今治市多々羅しまなみ公園→今治駅
運賃割引制度
回数券
- 一般路線用
- 組み合わせ回数券
- 1冊2000円で2200円分の金額式回数券がつづられており、車内販売も行っている。高速バスでは利用できないが、瀬戸内海交通の大三島 - 今治線、せとうち周桑バスでも利用できる。有効期限はない。
- 金額式回数券
- 10枚分の値段で11枚つづり。有効期限はない。
- 区間式回数券
- 普通運賃710円以上の区間で発売される。
- 高速バス専用回数券
- 広島線、福山線、神戸・大阪線の各路線に設定。いずれも4枚つづりで共同運行会社と共通利用可能。
- 広島線、福山線には往復割引乗車券もある。一方、パイレーツ号では回数券や往復割引乗車券の発売はない。
車両
路線車
- 三菱車・日野車
- 一部の路線・便を除き運行車両を中型車に統一。1998年には愛媛県内のトップを切ってワンステップバス導入を実施した。西条市中心部から石鎚山へのアクセス路線には、観光タイプと同じ足回りを持つエアサス車および9mの観光タイプ車両(三菱エアロミディ)を充当し、他の一般路線との差別化を図っている。また、中型車両は、セミハイバックシートが標準装備となっている。一部路線で、マイクロバスによる運行もある。一般路線車へのノンステップバスは07年9月現在導入実績が無い。
- 大三島線、松山特急線には、エアロバス(トイレなし)が運用される。また、合間で他路線運用に入ることもある。
- ワンステップ車両の比率は高いが、車椅子に乗ったまま乗車できる車両は近年(主に交通バリアフリー法施行後)導入された車椅子マークのある車両に限られる。これ以外の車両は、ワンステップでも、準ワンロマ仕様で、車椅子搭載スペースやスロープの設備がないためである。
- 古くは特急路線で日産ディーゼル(当時、現「UDトラックス」)車の運用も見られたが、1990年代までに廃車されている。
高速車
- 三菱車
- 東京線「パイレーツ」はエアロクイーンスーパーハイデッカー、センタートイレ・乗務員仮眠室付き3列シート車。高速車塗装に愛称ロゴなどが入り専用車として運用されている。
- 大阪線「いしづちライナー」は、エアロクィーン・エアロバス(エアロエース)のリアトイレ付き4列シート車。高速車塗装。当時共同運行事業者だった阪神電気鉄道(現:阪神バス)から譲渡を受けた車両もある。
- 福山線「しまなみライナー」は、エアロクイーンまたはエアロバスのトイレなし4列シート車。高速車塗装。
特急車
- 三菱車
- エアロバス(トイレなし)現在はほぼ高速車塗装車に統一されている。
貸切車
大型車はほぼすべて三菱のエアロクイーンまたはエアロバスで統一されている。特に新塗装エアロクイーンには「SETOUCHI QUEEN」の愛称がつけられ、車体側面のロゴマークにも愛称が記される。中型車「エアロミディ-S」も配置されている。
その他
- JR伊予西条駅前に位置する停留所名は、旧国名を省略して「西条駅前」と呼称されている[16]。
- 行先表示装置は、路線バス・高速バスいずれも幕式と近年導入された車両を中心にLED式のものが共存する。側面行先表示器の設置がなくサボを使う車両もある。
- 放送装置は、8トラックと合成音声式が混在しているが、順次合成音声式に置き換えられている。
関連会社
関連子会社として9社を擁する。
- 瀬戸内海交通
- せとうち周桑バス
- 石鎚登山ロープウェイ
- せとうち整備今治
- せとうち整備新居浜
- せとうち観光社
- せとうち総業
- 瀬戸内タクシー(株)(今治市)
- 瀬戸内タクシー(有)(松山市) - 瀬戸内タクシー株式会社とは「瀬戸内タクシー」という社名や車両保有数(26台)まで同じであるが、全くの別会社。
かつて存在した主な会社
- かつて今治市に、髙島屋(大阪)が瀬戸内運輸と共同で「せとうち髙島屋」(のちに今治髙島屋と改称)を開店したが、売上低迷により閉店。閉店後、「髙島屋前」バス停は「今治バスセンター」に改称された。なお、跡地は駐車場となっている。
脚注
参考文献
- バスジャパンハンドブックシリーズ10『瀬戸内運輸』(1996年)、BJエディターズ
- 瀬戸内運輸 有価証券報告書(第135期)
- 三 瀬戸内運輸 - 生涯学習情報提供システム<愛媛の記憶>、2013年7月30日閲覧。
外部リンク
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