瀬戸内海交通
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瀬戸内海交通(せとないかいこうつう)とは、愛媛県の大三島、伯方島、大島の3島に路線をもつバス会社。本社は愛媛県今治市大三島町宮浦5709番地。各島のローカル輸送のほか、今治桟橋、今治駅 - 大三島間の急行バスを運行。
沿革
- 1957年 - 瀬戸内運輸などの出資により大三島観光交通を設立。
- 1958年 - 大三島でバスの運行を開始。
- 1961年 - 大島でバスの運行を開始。
- 1964年 - 社名を瀬戸内海交通に変更。
- 1976年 - 伯方島内でバス運行開始。
- 1979年 - 大三島橋の開通によって大三島 - 伯方島間の直通バスの運行開始。
- 1988年 - 伯方・大島大橋の開通によって大三島 - 伯方島 - 大島間の直通バスの運行開始。
- 1999年 - しまなみ海道の一部開通に伴って今治 - 大三島間の直通急行バスの運行開始(なお2006年の大島島内の自動車専用道路開通後も大島北IC - 大島南IC間は一般国道317号経由で運行)。
営業所(車庫)の所在地
- 大三島営業所
- 愛媛県今治市大三島町宮浦5709番地
- 伯方営業所
- 愛媛県今治市伯方町木浦甲4625番地
- 大島営業所
- 愛媛県今治市宮窪町宮窪2931番地1
路線
大三島
- 宮浦港 - 宗方
- 宮浦港 - 肥海(ひがい)
- 宮浦港 - 井口港 - 大三島BS - 瀬戸 - 出走
伯方島
- 木浦港 - 伯方島循環 - 木浦港(北回り・南回り)
大島
- 下田水(しただみ)港 - 亀山 - 吉海支所前 - 宮窪(営業所) - 友浦
- 下田水港 - 亀山 - 吉海支所前 - 宮窪(営業所) - 早川
- 下田水港 - 椋名 - 吉海支所前 - 田浦
急行バス
- 今治桟橋 - 今治BC(旧今治髙島屋前) - 今治駅前 - (*1)県病院前 - 馬島BS(馬島IC) - 亀山 - 吉海支所前 - 石文化公園 - 伯方島BS(伯方島IC) - 上浦BS(上浦PA) - 大三島BS(大三島IC) - 井口港 - 多々羅の里 - 中央橋 - 教善寺 - 大山祇神社前 - 宮浦農協 - 宮浦港(所要約68分、大人1180円、小人590円)
- (*1) 県病院では、病院構内に有るバス停に停車。
- このほか瀬戸内運輸が運行する松山市駅 - 玉川 - 今治 - 宮浦港間の特急バスが4往復有る。特急便は多々羅の里・中央橋・教善寺・宮浦農協には停車しないほか、今治桟橋 - 今治駅前間において停車順序が急行便と異なる(松山方面 - 今治駅前 - 今治BC - 今治桟橋(折り返し) - 今治BC - 大三島方面の順)。
- 上記特急便と合わせて大三島発着便は平日20往復(うち1往復は季節運休)、土曜16往復、日祝14往復。特に平日は宮浦港6:30から7:05の間に季節運休便を含めると6本運転される。
- 瀬戸内運輸が平日・土曜の朝に1往復運行する今治桟橋 - 伯方島BSの区間便は、瀬戸内海交通の急行便と停車順序および停留所は同じだが特急を名乗っている。
- 伯方島BSは島内バス、大三島BSは出走方面バスへの接続有り。
- 今治北IC - 大三島IC間はしまなみ海道経由。但し大島南IC - 大島北IC間は国道317号を走行する。
- 多客時はハイデッカーの高速バス仕様車以外に観光バスタイプの車両が続行便として運用に付くこともある。いずれもしまなみ海道経由のためシートベルトつきの車両であり、着用が強制される。瀬戸内運輸の特急バスも同様。
- 瀬戸内運輸便と共に全席禁煙となっている。
- 立ち席を認めていないので満席時は乗車拒否されることがある。
- 今治桟橋 - 今治BC - 今治駅前 - 県病院前 - 馬島BS - 下田水港 - 亀山 - 吉海支所前 - 石文化公園 - 大島営業所
- 今治への定期航路が休止された大島の下田水港を経由する。
- 平日3往復(ただし早朝の今治ゆき1便のみ伯方島BS始発で大島営業所を経由しない)、土曜2往復。日祝および年末年始は全便運休。
廃止された路線
- 瀬戸田 - 宮浦港
- 専用のハイデッカー車を導入したが開業当初から不振で廃止。現在この車輌は今治線に転用。
- 宮浦港 - 盛港 - 忠海港 - 三原市(広島県)
- 木浦港 - 瀬戸浜循環 - 木浦港(北回り・南回り)
- 木浦港 - 下田水港
- 田浦 - 亀山 - 下田水港
- 宮浦港 - 肥海 - 盛港
- 宮浦港 - 森側 - 盛港(この路線の廃止により、盛方面のバスは無くなった)
- 宮浦港 - 大三島BS - 伯方島BS - 下田水港
車両
- 基本的に今治-大三島線では観光バスタイプの車両、あるいはハイバックシート装備の大型車が使われている。
- 2段窓の大型バスや中型バスは各島内のローカル便で使われている。
- 中型バスはワンステップバスが主力である。
- 2000年代初頭まで一般路線車でもサブエンジン式エアコンを採用することが多く、また四国では少数派の西工製ボディの車両を積極的に導入していた。