タケちゃんマン
テンプレート:Pathnav テンプレート:複数の問題 タケちゃんマンは、フジテレビ系バラエティ番組『オレたちひょうきん族』で放送された、コント仕立てのコーナードラマ、及びコーナードラマ内のキャラクター名。キャッチフレーズは「強きを助け、弱きを憎む」。
概要
1981年8月29日の第8回から1988年後期まで放映された[1]。ビートたけし扮する正義の味方「タケちゃんマン」と明石家さんま(初回のみ高田純次)扮する「ブラックデビル」などの敵キャラクターの対決を描いたコーナー。前半のドラマ部分と後半の対決部分とからなる。ドラマ部分は当時の世相やテレビ、映画のそれなりに練り込まれたパロディだが、対決シーンになると二人のフリートークやアドリブに進行を任せたゲーム色の濃いコーナーとなる。 誕生したきっかけは、「ヒーロー、正義の味方=カッコイイ」という当時のヒーロー像を壊すために、「どうせならとてもヒーローとは思えないかっこ悪い」ヒーローを作ろうとして生まれた。敵キャラクターは大体は明石家さんまが発案し[2]さんま本人が持って来てスタッフが採用する形をとった。
オープニング
コーナー開始時のタイトル画面では、テレビアニメ『バビル2世』のサブタイトルのBGMと共に“THE TAKECHAN MAN"[3]の文字が映し出される。『スーパーマン』の有名なキャッチフレーズのパロディである「あ、鳥だ! 飛行機だ! いや、タケちゃんマンだ!」というフレーズを街中の一般人が言う映像の後、OPテーマ曲「THE TAKECHANマン」が流れる。テーマ曲のラストでタケちゃんマンは「ナハッナハッ、ナハハッ!」と叫びながら夕日に向かって飛んで行き、サブタイトルが登場し本編ドラマ部分が始まる。
タケちゃんマン
- 当コーナーの主人公。ピンク・レディーのUFO金色帽子、沢田研二のTOKIOスーツ、足立区後援会から寄贈されたマント、チャンピオンベルト、ひょうきんブルマーに網タイツというコスチュームで、赤い頬と太眉毛が特徴。オープニングではヤマハ・ベルーガに乗って登場する。1983年後半以降は、車型メカ”サイデスカー”に搭乗している。[4]主に伊丹幸雄の吹く法螺貝や天地真理のペンダントが光ると印籠が光って「ナハッ、ナハッ」と笑いながら変身し登場する。太田プロ副社長・これはこれは光線や業界光線、クルミミルクの飛びツッコミ(チョップ技)などが得意技。着ぐるみを多用した変身を繰り返すことで相手を翻弄するのも必殺戦法である。[5]初期はアメリカンコミックヒーローのように犯罪者と対決[6]していたが、その後後述の怪人と様々な姿に変身して戦うようになる[7]。シリーズ途中でパワーダウンするが、タケちゃんマンロボやタケちゃんマン7にパワーアップした。最後はナンデスカマンとの対決を制し「最強のヒーロー」としてロケットで隕石に特攻させられ死亡した。出身は宇宙で、地球に落ちてきた巨大な卵から生まれた。おじいさん、おばあさんに桃太郎や浦島太郎などと共に育てられたが、出来が悪いため疎外されていた。その後、島田紳助演じる仙人の元で修行した。番組終了後も本人や、「風雲!たけし城」の『人喰い穴』で渡嘉敷勝男などがタケちゃんマンに扮し他番組に出演している。
タケちゃんマンロボ
- 1984年2月、タケちゃんマンが弱体化してきたため、北野水博士(タケちゃんマンの変身)と助手の珍博士(片岡鶴太郎)によって造られた[8]。タケちゃんマンがピンチに陥ったとき、タケちゃんマン人形が先端についたスティックをかざし「タケちゃんマンロボに、合体!」と叫ぶと、6体のパーツメカが飛来し合体してタケちゃんマンロボが完成する。武装は豊富だが、足が厚底なためバランスが悪く、戦う方が気を遣っていた。後に「タケちゃんマンロボ・バリア(リハビリ用の歩行器)などの強化パーツが登場するが、やはりアミダばばあやコーモリ星人に苦戦していた。アミダばばあ編最終回以降「ジョキングシューズ」(アミダばばあによると長靴)により機動力がアップし、ナンデスカマンロボとのマラソン対決ではその軽量化された足で勝利した。必殺技はマジックハンドパンチ(タケちゃんマンロボパンチ)、ストンピング、ミサイル[9]、リモコンと磁力で相手を引き寄せる恐怖のマグネティック攻撃などがある。たけしがロボをやることを嫌がり、急遽中に入る人を募集。しかし応募者はゼロだった。[10]。ナンデスカマン編ではさんま[11]や紳助が中に入ったこともある。
タケちゃんマン7
- ナンデスカマン編終盤『ギャンブル放浪記』から登場。死んだタケちゃんマンがパワーアップした姿。当初は帽子に小さい「7」のシールが付いた以外変更点やキャラクターの変化もなかったが、回を重ねるごとに太い眉毛、赤頬、マント、チャンピオンベルトなどがなくなっていった。サイクリング自転車の衣装がお気に入り。鬼瓦権造メイクの「タケちゃんマン手鼻7」[12]や牛田モーメイクの「牛田モウ7」などのバリエーションがあった。名称の由来は『ウルトラセブン』とされる。[13]。家庭を顧みず、クラブ、ホテル、おねーちゃんの家と仕事の繰り返しでほとんど家に帰らないのが弱点である。さんま扮する怪人との対決時は、松尾、ラッシャー板前、グレート義太夫、菊池忠(太田プロ時代のたけしのマネージャー、愛称「ジキル菊池」)などが加わることが多い[14]フライデー襲撃事件でたけしが謹慎中は、ラッシャー板前が代役を務めた。最後は自然消滅し最終回「タケちゃんマン忠臣蔵」ではタケちゃんマン7ではなく、タケちゃんマン(大石内蔵助から変身)が登場した。
牛の吉田君と吉田くんのお父さん
敵キャラクター
ブラックデビル(第3話~第60話)
ブラックデビルJr.(第62話~第77話)
アミダばばあ(第72話、第78話~第117話)
ナンデスカマン(第118話~第148話)
コーモリ星人
- 紳助が演じた敵キャラクター。灰色の全身タイツにコウモリを模した帽子と羽が特徴。コウモリUFOで地球にやってきたエイリアン。悪知恵が働き、地球征服が目標。アミダばばあやナンデスカマンを脅して悪事に加担させる。変身も可能だが「キーッ!」という鳴き声で鳴き正体が露呈するのがパターンである。目から相手を操ったり別の姿に変身させる光線を放射する。背負ったコウモリ傘も武器にする。タケちゃんマンを倒そうとするが、少年少女お助け隊と片岡鶴太郎扮する モレシャンお助け隊によってナンデスカマンが正義に目覚めタケちゃんマン側につき、タケちゃんマンが裏切り、3人でドタバタを演じるのがパターンだった。紳助は撮影中ずっと宙吊りにされることが多く、ひどいときは半日宙吊りにされたこともある。当時のヒット曲だった小泉今日子の『艶姿ナミダ娘』のメロディに乗せて、「コーモリ男可哀想ね 逆さに吊られてかわいそうね」と替え歌を披露したこともあったとという。パーデンネン編「春のパーデンネン祭」の巻で一回復活し、タケちゃんマン7、パーデンネンとドッジボールのめちゃぶつけ対決をしたが、途中、つき指で退場しようとしたところを二人が集中攻撃。「あんたらはひとでなしや!」と泣き言を言っていた。紳助は「(この3キャラクターが並んだところは)相当みっともない」と評した。
Dr.イーデス
- 紳助が演じた敵キャラクター。マッドサイエンティスト。初期に登場した。
地底人モグリン
- 紳助が演じた敵キャラクター。モグラを模している。「イーッ!」と鳴く。
水中人ガッピー
- 紳助が演じた敵キャラクター。河童を模している。「ギーッ!」と鳴く。アジトは池。世界中の子供をさらいメダカにしてメダカの学校を作ろうと企み、愛人の存在をばらすとナンデスカマンを脅して協力させた。無免許であることを指摘されると悶え苦しむ。モグリンやガッピーのキャラクターはコーモリ星人とほとんど変わりがないため、たけしから散々ツッコミを受けていた。
サラリーマ ン
妖怪人間知っとるケ
パーデンネン
- さんま演じる敵キャラクター。当時小学生だった月亭八方の息子月亭八光が口にしていた「アホちゃいまんねん パーでんねん」のギャグをさんまが気に入り、5千円のお小遣いと引き換えに譲ってもらったものが発端となっている。さんまの「アホちゃいまんねん パーでんねん!」の掛け声は知っとるケ編最終回が初出。[15]。クレオパトラが生前一番愛した宝石「パーデンネン」の封印から蘇った。エジプト出身。初登場時、タケちゃんマン手鼻7も笑うしかできず、さんまも一人で画面に映ることを嫌がっていた[16]。タケちゃんマンに「お前はアホか!」と振られ、「アホぉ〜?アホちゃいまんねん パーでんねん!」と叫んで変身。音楽に合わせて「アホじゃあーりませんよパーでんねん、パァ〜」と歌って登場する。両手をかざしながら右膝を上げて「パ〜!!」と叫んで決めポーズをとり、カメラマンに向かって「幸せ?」と振り「うん、うん」と縦に首を振るのが決めパターンである。後半はタケちゃんマンと童謡、「おお、ブレネリ」を歌う。対決では主に「かまへん、かまへん」「正月くらいは家に帰ってあげて〜」と言っていた。たけしが「フライデー事件」謹慎期間に入ると、タケちゃんマンの代役(ラッシャー板前)やバイキンガーZと対戦したこともあったが、長続きせず、結局ドラマから無茶なフリで対決[17]に持ち込むパターンに変わり、バイキンガーZと平行となった。後年JALのCMにも出演、決め台詞の「パ〜」の代わりに最後に「ジャッ!ルゥ〜」と宣伝をしている。2010年の『めちゃ×2イケてるッ!』の新レギュラーオーディションでは、さんまがパーデンネンに扮して登場し、レギュラーメンバーを驚かせた(同番組内で、岡村隆史もパーデンネンに扮したことがある)。本人は出演しなかったが、ヤッターマン (2008年のテレビアニメ)の27話ではパーデンネンを模したビックリドッキリメカ「パーメカ」が登場し、ゲスト声優エド・はるみは「大先輩には勝てない」と言った。
- 桑田佳祐がKUWATA BANDで『さんまのまんま』に出演した際、アミダばばあの唄に続き「番組のテーマソングを作ってくれ」と頼まれた際にはこの怪人を思わせる「アホちゃいまんねん」という歌詞を入れている。
- 関口和之のアルバム『砂金』の曲『人気なんてラララ(We're The 二次会)』でゲストとして参加したさんまが、「アホちゃいまんねん、パーでんねん、パァ~」と、歌詞の中で歌っている(この曲のテーマは「イメージのシリトリ」であり、リリースは、「ひょうきん族」でさんまがパーデンネンを演じていた1986年である)。
- パーデンネンが初登場する3週間くらい前に『さんまのヒットマッチ』でゲストのザ・グッバイの衛藤浩一に「浩一くん、僕に『アホとちゃうか?』と言って」と明石家さんまが言った。衛藤浩一が言うのを躊躇ったので、再度「浩一くん、僕に『アホとちゃうか?』と言って」、衛藤浩一が「アホとちゃうか?」明石家さんま「アホちゃいまんねん パーでんねん」爆笑するギャラリーたち、衛藤浩一が「アホとちゃうか?」明石家さんま「アホちゃいまんねん パーでんねん」再度、爆笑するギャラリーたち。明石家さんまは『さんまのヒットマッチ』で「アホちゃいまんねん パーでんねん」の公開テストを行っていたのである。
その他の主なキャラクター
お待ち娘
- さんまが演じていた、金色のバニーガール。タケちゃんマンが酒を注文すると、ウイスキーの水割りセットが載ったワゴンを押しながら登場し、股間のふくらみを隠しながら「お待ちぃ〜!」とポーズをとる。ナンデスカマン編ではたけしが寝ている所へ潜り込んだり甘えるような素振りをするなど、たけしの愛人という小芝居を始める。たけしがお前なんか知らないという態度をとると、いきなり「帰ってよ!!」と罵倒し、内緒で用意した絵本や母子手帳、胎教雑誌を広げ妊娠を仄めかす脅迫をしたり、本人が写っている写真週刊誌を投げつける、「おかあさんに会っちゃった」[18]「女連れてきてるんでしょ」「帰ってない、帰ってないって言っておいて家に週一回は帰ってるんでしょ」とたけし本人の内輪の話を披露したりする。初期はお待ち娘の格好でこのギャグをやっていたが、次第にそのままの格好で行われるようになった(「帰ってよ女」とも呼ばれる)。ナンデスカマン、サラリーマンの頃になると家の一室で狂言自殺をするようになる。一通りのやり取りが終わると、たけしに「おまえは○○だろ」(○○には、”アミダばばあ”や”ナンデスカマン”などのキャラクター名が入る)と指摘され、最初は否定しつつも最後にはそのキャラクターに変身する。
- 『めちゃ×2イケてるッ!』の『フリフリNo.6』(あいうえお作文のコーナー)でさんま本人がこの格好で登場しスタッフ用の笑いと視聴者用の笑いを取るようダメ出しを行った。(お題はさんまに因み「しゃべりすぎ」有野晋哉がオチ)
- 2008年7月27日放送の『27時間テレビ』では、堀内健が、また2010年9月27日の「SMAP×SMAP」(この回はさんまが「ビストロSMAP」のゲストとして出演した)では香取慎吾が「おいしいー!!リアクション」で扮した。
アミとりおばさん
- さんまが演じていた、巨大な虫取り網で道行く人を次々に捕まえるおばさん。寸劇中に突然場面が切り替わり通行人を襲うシーンになったり、天気予報風の出現予報が放送された後に出現するなどした。ストーリーには関係しない。
ちょっといいですか神父
- さんまが演じていた、唐突に現れる神父。寸劇中にいきなりたけしの前に現れ、「ちょっといいですかぁ~?あなた神を信じますかぁ~?」と言ってたけしを呆れさせ、頭を叩かれたり突き飛ばされたりすると、自分が神父であることを前面に出して食ってかかるのがパターンであった。
洗濯女
- 寸劇中、さんまが自宅に帰ってくると玄関の前で待ち伏せている女。島田紳助が演じていた。「さんちゃん、お帰り…」と声を掛けるが、さんまにあっさり無視される。めげずに部屋に上がり込もうとして閉めようとするドアの隙間でクルクル回り、さんまから「回るな、回るな」と突っ込まれる。結局は部屋に入れてもらえず[19]、さんまに洗濯物、時にはお金を投げつけられ「帰れ」「二度と来るな」などの言葉を浴びせられた後、「寒い…」と言いながら淋しげな表情をする。モデルはさんまがかつて実際に交際していた女性だったと言われている。発展系キャラクターに、同じく紳助が演じる、玄関先でカレーを温めながら待ち伏せて「さんちゃんの大好きなカレー作って待ってたのよ」と声をかける「カレー女」、阪神タイガースのランディ・バースを模して、ヒゲ面で縦縞のユニフォーム姿で待ち伏せる「バース女」[20]。ボンレスハムを剣道の素振りのように上下に振り回す「フルハムヨシエ」などがいた。知っとるケ最終回の時にはビートたけしに「たけちゃんでいい」と言いたけしの家庭の事情を笑い話にしていた。知っとるケ編、パーデンネン編で登場していた。視聴者から、回転の手作りおもちゃが送られてきたこともある(「パーデンネン伝説」)。
バイキンガーZ
- さんまが演じたキャラクター。仮の名は「五味溜男(ゴミ タメオ)」本名、梅田菌蔵(ウメダ キンゾウ)汚いもの(裏金、二股、山田邦子の顔などいろんな意味で汚いものも含む)が大好き。「バイキン、バイキン、バイキンガー!バイキン、バイキンバイキン、バイキンガー! 汚い好き、風呂嫌い、不潔人間合格!」という歌詞で登場(「スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス」の替え歌。2番も存在し、こちらは歌詞が腹黒人間合格!で終わる)。「出て来い!タケちゃんマン7」の回では病に苦しむタケちゃんマン好きの少年のために、タケちゃんマンの居場所を聞き出すべく医者が少年の部屋を散らかしを召喚したこともある。清潔な環境では苦しみ始める。コスチュームは黒タイツ、メイクなど今までの敵のパーツを合体させている。タケちゃんマンの敵キャラクターであると誤解されがちだが、実際はたけしがフライデー事件で謹慎している際に設けられたつなぎ役でありタケちゃんマンとは数回だけ共演した程度である。さんまが1人2役形式でパーデンネンと対決したこともあった。さんまが手の動きを使って行うギャグはこのキャラクターが発祥である。一連のアクションは、後にさんまが入水した時に変身するキャラクタートン・ティン・タン・カッパにも受け継がれる。
正義の掃除屋さん
- バイキンガーZの宿敵。女性のリーダーを中心とした5人編成。「わたしは正義の掃除屋さん きれいな心 保つため」というテーマソングがある。不潔な環境では苦しみ始める。
カスタネットマン
- 「フライデー事件」後、ライバルだった『全員集合』の終了、萩本欽一の長期休業、出演者たちとの確執から出演の意欲を失い、たびたび収録を休むようになったたけしをモデルに作られた。たけしとさんまのペアで演じた。二人で行進するように(合唱)「カスタネットのおじさんは、仕事が嫌いなわけじゃない、体が悪いわけじゃない…でもね…出て!出て!休んで!休んで!出て、休んで」(さんま)「今日は?」たけし「休んじゃおう」と言って、さんまがたけしをどつくなどして終わる。
ツナギマン
- さんま演じる「タケちゃんマン」のコーナー内にての最後のキャラクター。大きなポンパドゥールにナイロン地の緑ツナギ姿の漫談家で「あっ、ツナギマンだ、ツナギマンだ」、「誰かつないで」と言う振りで『Somebody Stole My Gal』(吉本新喜劇のオープニング曲)に乗って登場し、「まぁ〜昨今の芸能界〜」という枕で漫談をする。この怪人をもってタケちゃんマンは終了。
- こちらもバイキンガーZ同様、タケちゃんマンのライバルキャラクターだと誤解を招いているケースがある。
- このキャラクターだけ、DVDには収録されなかった。(第4弾の予告紹介の映像には、このツナギマンの紹介はされていた)
ミスター・ベンピー
- たけし演じる「タケちゃんマン」でツナギマンと対峙したキャラクター。和式便器と両手にたわしと言う格好で登場する。2・3回で終了した。
キヨちゃんマン
- ビートたけしの相方、ビートきよしが演じたキャラクター。『キヨちゃんマン出現の巻』などで登場。タケちゃんマンがホラ貝を吹くと登場するのに対し、キヨちゃんマンはピロピロ笛を吹くと登場する。出演回数が少ないためか、一応ライバルキャラクターだが非常に影が薄い。山形弁を話し、マント代わりに渡世人風の縞の合羽を愛用している。再放送では登場回はカットされていた。
放送リスト
初期
番組回数 | 回数 | 放送日 | 新聞掲載サブタイトル | サブタイトル | ゲスト | 特記事項 |
---|---|---|---|---|---|---|
8 | 1 | 1981.8.29 | 不詳 | 人質救出の巻 | 不詳 | 不詳 |
テーマ曲
- THE TAKECHANマン(タケちゃんマンの歌)(作詞:大岩賞介/作曲:佐藤エポ子/編曲:JOEPO BAND/歌:ひょうきんストリートBAND)
- 歌詞の中には「今日は吉原・堀之内〜中洲・すすきの・ニューヨーク〜♪」というフレーズがあるが、最後のニューヨークを除き全て日本の風俗街(ニューヨークは「入浴」に引っ掛けたギャグであるが、世界的有数の風俗街でもある)
- イ短調の曲で、ヒーロー物テイストの曲調が与えられているのと同時に、行進曲や浪花節のような軽妙な節回しを持っており、フルサイズバージョンではバックコーラスも芸者風のアレンジになっている。
- 作曲者の佐藤エポ子は、番組のエンディングテーマ『DOWN TOWN』を歌い「チャンネル〜はそのまま」などの番組初期のアイキャッチも担当した歌手のEPO。
- タケちゃんマン音頭(歌:金沢明子)
- 1983年に挿入歌として流れた。ビートルズの『イエロー・サブマリン』を民謡調にアレンジした金沢の前作『イエロー・サブマリン音頭』を引き継いだ曲調となっている。また、ジャケットにはタケちゃんマンの姿は無く、金沢明子にトレーナーと白のチノパンでポーズを取らせたアイドル風なものになっている。
敵キャラクターテーマ曲
- 1982年アナログシングル盤としてポリスターから発売された。「ひょうきんベストテン」で山田・美樹によって幾度か歌われた。両名がブラックデビル本人から花束を渡されたり、タケちゃんマンから攻撃を受けるなどのパフォーマンスもあった。ミュージックビデオも作製された。
- アミダばばあの唄(歌:アミダばばあ&タケちゃんマン)
- 1983年10月21日にシングルレコードとして発売、35万枚のセールスを記録した。サザンオールスターズの桑田佳祐がプロデュースと作詞・作曲を行い、「あみだくじ~あみだくじ~引いて楽しいあみだくじ〜」を歌詞に入れることを条件とすると、歌詞、曲共にわずか5分で完成したという。桑田が2001年に発売したシングル「白い恋人達」でカップリング曲としてセルフカバーしたこともある。JRAのCMに登場。歌詞の一部を変えてオンエアされた。2003年のサザン25周年ライブでは、桑田とさんまがデュエットで『アミダばばあの唄』を歌い、村上ショージもコーラスで参加した。
- 世界の国からナンデスカ?
- 「世界の国からこんにちは」(三波春夫)を替え歌にしたテーマソング(歌詞中の「こんにちは」が「なんですか」に、年号が「1984年」に変えられている)。ナンデスカマンが正体を現した際にはコーラス陣による混声合唱で1番が歌われる。この間はダンサーの一団が踊りを披露する。曲の最後の部分では本人も踊りに参加、ダンスが決まった後「ナンデスカ~!?」と言って登場シーンは終わる。レコード化はされていない。
- びっくり箱の歌(歌:ナンデスカマン&タケちゃんマン)
- ナンデスカマンの攻撃びっくり箱をモチーフに松山が作詞、作曲を担当し愛より強くがカップリング曲。上記の曲群と一線を隠し、びっくり箱がサビに出てくる所以外は仕事や人生に疲れ、幸せとは何なのかを考える男の哀愁を歌う曲になっており、一時期エンディングとして使われた。曲の完成後、松山がゲスト出演したMBSヤングタウンで披露されるが(番組イベントでヤンタンチームvs松山のチームで野球の試合を行った日がさんま担当の月曜日だった)、番組直前に「ビックリ箱驚いた」と入れて欲しいとさんまから依頼され、このフレーズが急遽追加された。
- しっとるケ音頭
タケチャンマンライス
1980年代学校給食に登場したエビ、アサリ、ニンジン、タマネギなどが入ったミルクスープベースの麦入り炊き込みご飯。学校食事研究会の栄養士だった豊岡弘子が考案した。正式名は「ミルクファイバーライス」。
その他
- 加藤茶と志村けんが、1998年放送の特別番組『加ト・けん・たけしの世紀末スペシャル!!』にてタケちゃんマンのたけしと共演したことがあった。また加藤と志村の2人は『ひょうきん族』の放送期間中に収録現場に訪れたという逸話もある。
- 2006年1月に放送されたフジテレビのキャンペーンCM「ちょっぴりハッピー、きっかけはフジテレビ」の中で中村玉緒とともに登場している(ただし、たけし自身が演じてはいない)。
- テレビ朝日のドラマ『菊次郎とさき』(第3シリーズ)の中でも、若き日のたけし役の塚本高史が時々タケちゃんマンの扮装で登場する。
- 2008年7月26日・7月27日両日放送の毎年恒例特別番組『27時間テレビ』内で、さんまがタケちゃんマンで演じていたキャラクターを数々のコーナーで扮している。なお、キャラクターの名前の下に“スマイリー”と付いていた。そして同番組内のコーナー「笑顔体操」では、さんまが演じたキャラクターの一部フレーズが体操に取り入れられた。また、番組内でホラ貝の音色が鳴ると、たけしが様々なキャラクターに扮して登場するシーンはタケちゃんマンが変身前に呼ばれる時を彷彿させている演出がなされ、番組のフィナーレではたけしがタケちゃんマンの衣装で登場し、20数年ぶりに復活した。その他、同番組内のコーナー「さんタク」では、木村拓哉がタケちゃんマンの衣装を着て“タクちゃんマン”に扮した。
- これらのキャラクターはフジテレビの美術スタッフによりフィギュア化され、さんまに贈呈された。さんまは『メレンゲの気持ち』にゲスト出演した際、宝物としてこのフィギュアを初公開した。また、友人である所ジョージから、自作のブラックデビルフィギュアを『所萬遊記』の番組内でプレゼントされ、大喜びしていた。
- 1982年にバンダイから電子ゲームとして『THE TAKECHAN-マン』がフジテレビの許可を得て発売された。タケちゃんマンとブラックデビルの他、キヨちゃんマンが登場する。
脚注
- ↑ 1987年後期からタケちゃんマンが登場しなくなり、1988年初期からコーナーのオープニングも省略された。
- ↑ 本人が飽きてしまうと次のキャラに移行する。
- ↑ 後に“THE TAKECHAN MAN 7”に変わる
- ↑ 当時としては派手であり、『夜のヒットスタジオ』に出演していたヒューイ・ルイスと控室で遭遇し、奇異な目で見られたこともあった。初登場は1981年7月18日に放送されたコント「2001年THE・TV」。新番組紹介の一部で放送された。コスチュームも金色帽子は被っておらず、鳥の羽根をつけていた。敵は明石家さんまではなくスタッフの二人で格好もサングラスに黒色のスーツ姿の地味な格好だった。
- ↑ 多用した変身には、「タヌキ」「江上タケの料理教室」「北野教授」などがあった。
- ↑ 記念すべき第1回は強盗にやられっ放しで、結局「犯人に身代金を渡して人質を助けて解決」と言うとんでもないオチだった。
- ↑ 着ぐるみに変身して怪人と戦うときは松尾伴内がアシスタントとして登場するときがあったが、松尾は必ず粉まみれになったり水に落とされたりと散々な目に遭う。
- ↑ 発案のきっかけはプロデューサーの子供が現場に遊びにきて、「合体!」と叫びながらタケちゃんマンの周りを走り回っていたこと、とされる。その後たけしが他局の番組出演中に「これからタケちゃんマンは、ロボットになります!」と宣言してしまったためにスタッフが大慌てでロボのデザインを行った。
- ↑ コーモリ星人のUFOを撃破、最終回「タケちゃんマン忠臣蔵」でも使用。この最終回ではアミダばばあと対決したが、5年ぶりで弱体化しており、股裂き攻撃や押されたりして逃げられた。
- ↑ これがきっかけで自然消滅し、その後復活していないが、後年『新春かくし芸大会』にたけしが出場しタップダンスを披露した際、VTRの中でタケちゃんマンロボ姿でタップを踏むサービスシーンが挿入された。
- ↑ 「水中人ガッピーの襲来の巻」。
- ↑ 愛称は「手鼻のタケちゃんマン」。
- ↑ 『タケちゃんマン太郎』(『ウルトラマンタロウ』に由来。ブラックデビル時代に、高田純次が同名のキャラクターを演じている)や、5人で演じる『ゴタケちゃん』(『秘密戦隊ゴレンジャー』に由来)などのアイディアがあった。『しまいにゃ笑うぞ!』(ビートたけし&高田ギョロ目文夫。スコラ社、1983年、pp.19-20)
- ↑ この頃には、たけしは監督やコーチなどに扮し、自らリアクションすることは少なくなった。
- ↑ 当時のさんまが演じるキャラクターは、自らのギャグからネーミングやスタイルが来ていることが多く、観客からのツっこみを絶つ「おや〜?」というしらけギャグを用いた「おや〜?マン」が考案されていたが、キャラクターにした場合つまらなくなる、「きっと次は「おや〜?マン」だ」と視聴者に読まれていたためにパーデンネンに変更された。
- ↑ 初期はよく「一人にしないで」と言っていた。たけしも初登場時、「オレやタモリの時代は終わった」と笑っていた(「パーデンネン伝説」)。 当時『ひょうきん族』の収録日である水曜日に生放送されていた音楽番組『夜のヒットスタジオ』の司会であり、奇抜なファッションを毎週この番組で披露していた芳村真理は、メイク室でパーデンネンのメイクをしているさんまの元を訪れて「さんまちゃん、派手ね〜」「さぁ、どっちが派手かな〜?」とよく冗談まじりにツッコミを入れていたという。さんま自身『夜ヒット』という番組名を聞くと未だに真っ先に思い出すエピソードのがこのメイク室での芳村とのやり取りであるという。また控え室でゲストとして出演する予定のマンハッタン・トランスファーと遭遇し「Oh!クレイジー」と言われたこともある。さんま自身も「パーデンネンは今までの中で一番恥ずかしい」と言い、特に楽屋で待機しているときは恥ずかしかったと言う。 当時大人気の夕やけニャンニャンの特番で、おニャン子クラブの岩井由紀子が精巧に扮装して後々まで話題になったほどインパクトがあった。
- ↑ 「○○といえば、○○だよ」とさんまが振ると場面が変わりさんまと鶴太郎、渡辺、石井、山田の中から一人(後に石井に定着)と何人トリオらが与えられた全員がマジックテープのついた壁に全員張り付く等課題に挑み、成功しエンディングに強引に持ち込む)
- ↑ 収録当日、スタジオ見学でやって来たたけしの母親がさんまに挨拶した所を膨らませた
- ↑ たまに部屋に上がらせることもある。
- ↑ タイガースがセリーグ優勝のその日、プロ野球ニュースに招かれた吉田義男監督と遭遇するも、素人の一熱狂ファンに間違われた