岩井由紀子

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岩井 由紀子(いわい ゆきこ、1968年5月26日 - )は、日本の元タレント歌手女優)。愛称は「ゆうゆ」で、1987年から1994年の間は芸名として用いていた(後述)。

神奈川県横浜市鶴見区出身。嘉悦女子高等学校卒業、嘉悦女子短期大学中退。二人姉妹の次女。血液型O型。身長150→151cm、体重40→38kgと、元おニャン子クラブのメンバーの中で一番小さい。

経歴

神奈川県横浜市鶴見区で生まれる。後に両親の離婚に伴い千葉県へ転居するが、本人は「自分はハマっ子だ」と主張し続けた。

1985年当時創刊されたばかりの模型雑誌モデルグラフィックス編集部に実姉ネーネ(当時の表記)が勤務しており、誌面を飾るモデルにアイドル志望だった妹を推薦。創刊号からグラビアモデルのユーユ(当時の表記)として誌面に登場。グラビアと言っても水着やセクシーな衣装などではなく、誌面に登場したモデルガンやミリタリー系各種装備を紹介するモデルがメインだった。創刊号では1/8ナウシカのドールの作例と合わせて原寸大の長銃を構えたナウシカのコスプレを披露。以後誌面に掲載される作例に合わせてアニメのキャラクター(重戦機エルガイムのファンネリア・アム)やゴーストバスターズ(ツナギ姿でプロトンパックを装備)、MP44を構えたドイツ国防軍兵士等の格好をした彼女が誌面に花を添えた。

1985年6月21日に『夕やけニャンニャン』のオーディションで合格し、おニャン子クラブ会員番号19番として活動を始める。ファーストアルバム『KICK OFF』からジャケット写真に参加。ゆうゆの愛称で親しまれ、後に同じくおニャン子クラブ会員番号16番の高井麻巳子と共にうしろゆびさされ組を結成。1986年7月、おニャン子クラブの5thシングル「お先に失礼」でフロントボーカルに選ばれる。その後もシングル、アルバムの多くの楽曲でフロントボーカルを担当し、中・後期のおニャン子クラブの中心的存在の一人となる。

事務所は渡辺プロダクションに所属し、1987年3月25日には「天使のボディーガード」でソロデビュー。高井麻巳子の卒業に伴い、同年4月、うしろゆびさされ組は解散。同年9月20日おニャン子クラブが解散した後、愛称のゆうゆを芸名にする。テレビ東京歌え!アイドルどーむ』メインMC、フジテレビクイズ!年の差なんて』レギュラーなど、バラエティ番組を中心とするバラドルとして活動。一方、リリースするレコードの売り上げは採算が取れないほど低迷の一途を辿り、「スタッフからシングルの売り上げが落ちていく資料を見せられ、『どうするんだ、これから?』と激しい叱咤を繰り返された」と雑誌『宝島』のインタビューで語っている。これを機に1989年以降、歌手活動は休止。

1989年、ゲームメーカーのタイトーのイメージキャラクターに抜擢。

1994年、写真週刊誌に2ショット写真が掲載されたのを機に、おニャン子クラブ在籍時より中山秀征と交際をしていたことを認め、同時期に「大人のタレントとして活動するため」と芸名を本名の岩井由紀子に戻す。しかし、間もなく双方共に多忙だったことなどから擦れ違いが生じ、破局に至った。

1997年、青年実業家結婚し、芸能界引退。後に2児の母となる。

2002年、おニャン子クラブの再結成に参加し、『HEY!HEY!HEY!』、『FNS歌謡祭2002』に出演。

2007年、テレビ朝日快感MAP』に電話で出演。

人物・エピソード

  • 熱狂的な松田聖子の大ファンであり、日本テレビ系『歌のトップテン』出演時に対面し、感激の涙を流した。
  • 『夕やけニャンニャン』スタッフは岩井の事を「気が強く、すぐに泣く」と評し、「嫌いなスタッフに当たりが冷たい」ところが難だと指摘した。
  • おニャン子クラブで特に仲が良かったのは渡辺美奈代で、美奈代も必ず岩井の名を挙げる。また、同じ渡辺プロに所属していた河合その子について「妹みたいに可愛がってくれた」と語った。
  • 同じくおニャン子のメンバーであった工藤静香が、「ゆうゆをぬいぐるみにして部屋に飾っておきたい!可愛いんだもん」と言っていた。
  • うしろゆびさされ組の高井麻巳子との不仲が絶えず噂されていた。1994年に「明石家電視台」にゲスト出演した際にこの件に触れ、高井との仲について「あんまり一緒にいなかった」「あんまり仲良くなかった」「別々のグループにいた」などと発言し、当時二人の間にはあまり会話がなかったことを明かした。ただし「私が子供だったから」と高井をフォローしており、「今喋ったら(普通に)喋れる」とも話した(岩井は高井と秋元との仲を感づいており、そのことに一抹の苛立たしさを感じていたとのこと)。
  • 同時期にバラドルとして活躍していた森口博子ちはるなどは「ゆうゆの素顔はとても大人しくて、可愛らしい女性」だと語ったことがある。
  • クイズ番組等でフリップボードの隅によく「ナス」のイラストを描いていた。ファンクラブのおまけにナスのイラストのカードタグが付いてきた。友近がしばしばそのことをネタにする。
  • 沖縄アクターズスクールの生徒だった安室奈美恵が、小学生の頃に琉球放送のローカル番組内で行われた『ちびっ子カラオケ大会』で「-3℃」を歌い、見事優勝。冒頭で「ゆうゆが大好きな安室奈美恵ちゃん」と紹介されていた。
  • ビビる大木が岩井の大ファンだったと明かしている。同時期に渡辺プロダクションに所属していたことがあるが、好きだったことは最後まで言えなかったという。
  • ワッキー(ペナルティ)は『アメトーーク!』内で「好きだったアイドルのシングル」として「25セントの満月」を持参した。しかし出だしの2小節しか歌えず(決して間違ってはいなかったが)、周囲から「本当にその曲が好きだったのか!?」と非難を浴びた。
  • 背が低いことに加え童顔なため、実年齢より幼く見られることがコンプレックスだったが、おニャン子に入ってからそれらが多くの人に好まれる個性だと気付いてから積極的になったという。また、トランジスタグラマーであることも自覚しており、「意外とは大きいんです」と自ら語ることも度々あった。
  • ORICON WEEKLY(現「オリ★スタ」)誌上で連載していたエッセイ『ゆうゆ~自適』で、『愛称の由来はねぇね(前述の実姉)が名付け親』等の裏話を披露している(同紙面にはロドリゲス高橋がゆうゆをモチーフにしたという『ふしぎの国のゆうゆ』も掲載されていた)。
  • 自分の特技に『変にゃ歌』を挙げている。『ゆうゆ光線』他幾つかのアルバムにこれら変にゃ歌が幾つか収録されているのはトリビア扱いとなっている。
  • 握手会で握手でなく、指相撲をやった事がある。

作品

おニャン子クラブのメインボーカル曲

シングル

  1. 天使のボディガード (1987年3月25日) - ゆうゆ with おニャン子クラブ
  2. -3℃ (1987年7月22日)
    • 作詞: 及川眠子、作曲: 後藤次利、編曲:佐藤準
    • c/w アッというMAにMEっ!
  3. 25セントの満月 (1987年10月28日)
  4. ついて行けない -がんばれボーイフレンド- (1988年1月21日)
    • 作詞: 秋元康、作編曲: 見岳章
    • c/w 爪を噛んでた
  5. 左胸あたり (1988年4月21日)
  6. サヨナラ志願 (1988年7月27日)
  7. 星空のギャングスター (1988年11月30日)
    • 作詞: 横山武、作・編曲: 後藤次利
    • c/w あ・うんの微笑み
  8. もう一度ピーターパン (1989年2月8日)
    • 作詞: 秋元康、作曲: 井上ヨシマサ、編曲: 西平彰
    • c/w 夢よ開けゴマ!

アルバム

  1. ゆうゆ光線 (1987年7月29日)
  2. いやっ! (1987年12月16日)
  3. Summer Tasty (1988年7月21日)
  4. こってるネ! (1988年12月14日)
  5. ベストだもんね! (1989年3月21日)
  6. MY これ!クション ゆうゆBEST (2002年2月20日)
  7. うしろゆびさされ組うたの大百科その3「ゆうゆ」だもんね! (2004年5月19日)
  8. ゆうゆSINGLESコンプリート (2007年8月17日)

NHK みんなのうた

他アーティスト作品へのゲスト参加

  • サヨナラの前に接吻(くちづけ)を - ケラ&YuYu(1988年)

有頂天のボーカル、ケラのソロシングル「上海雪」のc/w、及びアルバム「原色」に収録。なお、ゆうゆのベスト盤「うたの大百科」と「SINGLESコンプリート」にも同曲が収録されている。

ゲーム

写真集

  • ゆうゆ -岩井由紀子写真集 (1987年6月 フジテレビ出版 斉藤清貴) ISBN 4893531484
  • 左胸あたり -岩井由紀子写真集 (1988年3月 ワニブックス 武藤義) ISBN 4847020782
  • 由紀子 亜麻色のとき -ゆうゆ写真集 (1991年10月 学研 今村敏彦)

ビデオ

  • マジカルうしろゆびツアー 完全保存版 (ポニー)
  • ボンジョールノ!ゆうゆ イタリアパックツアー (ポニー)
  • ゆうゆファーストコンサート ボクらは元気なゆうゆ印 (ポニー)

主な出演

バラエティ

テレビドラマ

CM

オリジナルビデオ

  • Mr.ゴーストによろしく(1991年 監督:山本晋也
  • 好きにならずにはいられない(1992年 監督:石川昭信)

舞台

関連項目

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