明治乳業
テンプレート:Infobox 明治乳業株式会社(めいじにゅうぎょう、英文社名:Meiji Dairies Corporation)は、明治ホールディングス傘下の食品・一般用医薬品メーカーである株式会社 明治の2011年3月31日までの商号である。
目次
概要
メインバンクはみずほ銀行とりそな銀行。明治乳業グループは旧第一勧業銀行と旧あさひ銀行と関係が深い。
先順位メーカーの不祥事(1955年の森永乳業による森永ヒ素ミルク中毒事件、2000年の雪印乳業による雪印集団食中毒事件(と、子会社だった雪印食品が引き起こした2002年の雪印牛肉偽装事件))の都度、業界順位が上がり、2002年(平成14年)からは、日本最大手の乳業メーカーとなっていた。
2009年(平成21年)4月1日、グループ企業ではなかったものの、同根かつ母体企業の一つである明治製菓と共同持株会社「明治ホールディングス株式会社」を設立し、明治乳業は明治ホールディングスの完全子会社となり、ブランドマークも一新された(一時期は「明治坊や」という牛乳瓶などを持った男の子のキャラクターもあった)。
2011年4月1日に株式会社 明治へ商号変更し[1]、明治製菓(現:Meiji Seika ファルマ)から菓子・食品・一般用医薬品(主にイソジンうがい薬など)事業が移管された。この一連の経営統合・事業再編によって、明治グループの食品事業は株式会社 明治に一本化されることになった。
沿革
- 1917年(大正6年)12月21日 - 極東練乳株式会社設立(資本金150万円、本社京橋区南槙町、取締役社長に馬越恭平、専務取締役に橋本信次郎就任)。
- 1921年(大正10年) - 「明治メリーミルク」発売。
- 1924年(大正13年) - アイスクリームの製造開始。
- 1928年(昭和3年) - 「明治牛乳」が発売(両国工場にて製造)。
- 1932年(昭和7年) - 育児用の粉ミルク「パトローゲン」発売。
- 1935年(昭和10年) - 極東練乳に明治製糖が資本参加。
- 1940年(昭和15年) - 商号を明治乳業株式会社に改称。取締役会長に相馬半冶、取締役社長に有嶋健助就任。同時に兄弟企業の明治製菓の乳業部門を受託する(1943年9月全面譲受)。
- 1949年(昭和24年) - 東京証券取引所に上場。
- 1950年(昭和25年) - 「明治ハネーヨーグルト(100cc)」発売。
- 1951年(昭和26年) - 「ソフトカード明治コナミルク」発売。
- 1952年(昭和27年) - 乳業界で初めてHTSTによる市乳処理を開始。
- 1953年(昭和28年) - 「明治フレッシュクリーム(180cc、900cc)」発売。
- 1954年(昭和29年) - 「ソフトカード明治コナミルクL」発売(乳糖を強化)。
- 1955年(昭和30年) - 「明治コーヒー牛乳」発売。
- 1957年(昭和32年) - 「明治ゴールド牛乳」発売。
- 1958年(昭和33年) - 「明治フルーツ牛乳」発売。
- 1959年(昭和34年) - 明治チーズサロンを東京銀座に開設。
- 1961年(昭和36年) - 「ソフトカード明治コナミルクF」発売。
- 1963年(昭和38年) - 「明治ゴールドマーガリン」、「明治テーブルマーガリン」発売。
- 1964年(昭和39年) - 「ソフトカード明治コナミルクFII」発売。
- 1966年(昭和41年) - 日本初の単一ミルク「ソフトカード明治コナミルクFM」発売。
- 1967年(昭和42年) - 乳酸菌飲料「パイゲンC」発売。
- 1968年(昭和43年) - 本社を中央区京橋に移転。
- 1970年(昭和45年) - 「ソフトカード明治コナミルクFM-U」発売(脂肪のトリグリセリド構造を改良)。
- 1971年(昭和46年) - 「レディーボーデンアイスクリーム(バニラ、ストロベリー、コーヒー、チョコレート)」発売
- 1972年(昭和47年) - 兄弟企業の明治商事(後の明治製菓)の乳製品部門を譲受する。
- 1973年(昭和48年) - 「明治ブルガリアヨーグルト(500ml、紙容器)」発売。
- 1975年(昭和50年) - 「ソフトカード明治コナミルクFM-S」発売(脂肪の構造をさらに改良)。
- 1976年(昭和51年) - 「ピッツア&ピッツア」発売。冷凍食品事業に参入。
- 1977年(昭和52年) - 「明治ブリック(200ml、紙容器)」発売。
- 1978年(昭和53年) - 「明治ステップ」発売。「ソフトカード明治コナミルクFA」発売(ミネラルバランスを改良)。
- 1979年(昭和54年) - アイススティック「うまか棒」発売(当初は九州限定)。
- 1981年(昭和56年) - 東京ディズニーランドの参加企業(オフィシャルスポンサー)第1号となる。「ソフトカード明治コナミルクFM-K」発売(ビタミンKの増強およびビタミンD3の使用)。
- 1982年(昭和57年) - 「明治ブリックアセプティックパック」発売。
- 1983年(昭和58年) - 「ボーデンコーン100」発売。
- 1984年(昭和59年) - 「明治ブルガリアヨーグルトLB51」発売。「ソフトカード明治コナミルクFK-T」発売(タウリンを適量配合)。
- 1985年(昭和60年) - 「明治ブルガリアのむヨーグルトLB51」発売。
- 1986年(昭和61年) - 創業70周年を前にCI(ブロック体の「MEIJI」のデザイン化の社章)導入(制作:五十嵐威暢[2])。それまでは明治製菓と同じロゴ(斜体の「Meiji」、旭日旗の中心に「乳」をデザイン化した社章、現在のサイコロキャラメルの1の目のマークを「乳」に変えたもの)だった。
- 1987年(昭和62年) - 「赤ちゃんレストラン」発売。「ソフトカード明治コナミルクFK-3」発売(世界で初めてDHAを増強)。
- 1988年(昭和63年) - 「ソフトカード明治コナミルクFK-P」発売。
- 1989年(平成元年) - タイCPグループとの合弁会社「CP-MEIJI」を設立。
- 1990年(平成2年) - 高級アイスクリーム(乳脂肪分8%以上、乳固形分15%以上をアイスクリームと呼ぶ)「AYA(彩)」発売。
- 1991年(平成3年) - 抗HIV物質発見を発表。製品化・発売まで至っていない。「ソフトカード明治コナミルクF&P」発売(ホエー蛋白質の1つでミルクアレルゲンであるβ-ラクトグロブリンを世界で初めて酵素によって分解・低減)。
- 1992年(平成4年) - ボーデン社との提携解消により、「明治十勝チーズ」発売。所ジョージが歌うCMソングが話題となる。このCMソングは、所ジョージが自ら考案したという。
- 1993年(平成5年) - 初のDHA入りフォローアップミルク「明治ニューステップ」発売。
- 1994年(平成6年) - 「明治エッセルスーパーカップ」発売。100円アイスブームの火付け役となる。「ソフトカード明治コナミルクF&P-f」発売(脂質全体のバランスが母乳化される)。
- 1995年(平成7年) - スズメバチの17種アミノ酸混合物を含み、運動で体脂肪の燃焼を促す「VAAM」を発売。
- VAAMの開発元、特許取得者は意外なことだが、新日本製鐵(NSC)である。円高不況のとき、NSCは、エンジニアリング事業、化学事業、半導体事業、情報通信事業、バイオ事業や食品事業、スペースワールドなどのテーマパーク事業など多角化経営に乗り出した。VAAMはその時の食品事業の名残りである。
- 円高不況のとき、安定した収益源を求めて、重厚長大産業が食品事業に進出する例が相次いだ。しかし、バブル崩壊でNSCは、本業の製鉄事業そのものが苦境に陥り、食品事業参入どころではなくなり、結局食品事業から撤退することになった。このような経緯で、NSCからVAAMの特許権を明治乳業が買い取り、商品化したもので、明治乳業の自社開発品ではない(似たようなケースとして、かつて日立造船が展開していた杜仲茶は小林製薬が事業を引き継いでいる)。
- 1996年(平成8年) - 「明治ブルガリアヨーグルトLB81」が特定保健用食品の認可を受ける。
- 1997年(平成9年) - 「ソフトカード明治コナミルクほほえみ」発売。これまでのソフトカード明治コナミルク類につけられたFK-P、F&P-f、FK-Tといった形式的な名前に代わり、平仮名名を採用。
- 1998年(平成10年) - 守谷新工場操業開始。国(農林水産省)の乳業再編事業に基づき、全国の小規模な工場を閉鎖し、大規模な乳業工場を建設。
- 2000年(平成12年) - プロバイオティクスに基づく乳酸菌LG21を使用した「明治プロビオヨーグルトLG21」を発売。LGとは、Lactobacillus gasseriの略称である。
- 2001年(平成13年) - 東京ディズニーシーの参加企業となる。中央区京橋から江東区へ本社を移転。地下鉄東西線東陽町駅から徒歩5分。
- 2002年(平成14年) - ナチュラルテイスト製法により、生乳の搾りたてのおいしさを引き出した「明治おいしい牛乳」を全国展開。九州新工場操業開始。
- 2005年(平成17年) - 関西新工場操業開始。プロバイオティクス事業の強化、西日本でのヨーグルト製造の拠点工場として建設された。「明治ほほえみ」発売(ソフトカード明治コナミルクのロゴが廃止される)。
- 2006年(平成18年)4月 - 明治乳業グループ・ナイスデイで流動食・介護食のオンラインショッピング開始。
- 2007年(平成19年) - 「明治ブルガリアヨーグルトLB81そのままでプレーン」、「明治ほほえみらくらくキューブ」発売。「明治ほほえみらくらくキューブ」については、下で詳述する。
- 2008年(平成20年) - 十勝新工場(北海道河西郡芽室町)建設、群馬栄養食新工場操業開始(今後の高齢化社会を見据え、介護食、流動食、経腸栄養剤の需要が伸びると判断して建設した。)。十勝工場で国産ゴーダチーズ、国産チェダーチーズを製造。これをプロセスチーズ製造工場である軽井沢工場に送り、プロセスチーズの原料としている。
- 2009年(平成21年)3月 - 「明治おいしい牛乳」の姉妹品として、乳脂肪分を1.5%に抑えた「明治おいしい低脂肪乳」を全国展開。
- 2009年(平成21年)4月 - 明治製菓と共同持株会社明治ホールディングス株式会社を設立し、明治乳業は明治ホールディングスの完全子会社となった。
- 2009年(平成21年)6月 - 「明治ステップらくらくキューブ」発売。当初は同年4月に発売を予定していたが、「明治ステップ」の売り上げが好調なことに加え、設備稼動開始の遅れが重なり十分な製品量が確保できず、発売早々の欠品が出る可能性があったため、約2ヶ月延期しての発売となった。
- 2009年(平成21年)7月 - スローガンをグループ共通の「明日をもっとおいしく」に変更。
- 2009年(平成21年)8月 - 「明治プロビオヨーグルトLG21」の新CMより、明治製菓と共通のサウンドロゴを導入。
- 2009年(平成21年)9月 - 製品への新ブランドロゴ導入を開始。
- 2009年(平成21年)11月 - ヨーグルト世界第2位のヨープレイグループ(フランス)との提携を発表。
- 2009年(平成21年)12月 - EPS(多糖体)を多く産生する特性がある独自開発のブルガリア菌の一種「1073R-1乳酸菌」を使用した「明治ヨーグルトR-1」を発売(エリア限定販売、2010年1月から販売エリアを拡大予定)。
- 2010年(平成22年)4月 - テレビ東京で放送された銀魂の劇場版公開を記念として、「いちごオレ」を期間限定で発売。
- 2011年(平成23年)4月 - 明治グループの事業再編に伴い、商号を「株式会社 明治」に変更、明治製菓(現:Meiji Seika ファルマ)から菓子・食品・一般用医薬品(主にイソジンうがい薬など)事業が移管された。この一連の経営統合・事業再編によって、明治グループの食品事業は株式会社 明治に一本化されることになった。
発売されていた製品
※2011年3月時点。大部分の製品は新法人明治で継続して発売。
乳飲料・飲料
- 明治おいしい牛乳(当初は東北限定発売)
- 明治おいしい低脂肪乳
- 明治パイゲンC
- 乳酸菌飲料。
- 明治ラブ
- ミニッツメイド
- 日本コカ・コーラとの共同製造・販売。コカ・コーラ社にはゲーブルトップやテトラパックにジュースやコーヒー飲料、清涼飲料水を充填する技術が無く、これらの技術を有する明治乳業に、ミニッツメイドなどコカコーラが持つ主要ブランド製品を明治乳業に製造委託していた。
ヨーグルト
- ブルガリアヨーグルト
- LG21(プロビオヨーグルト)
- R-1
- 明治十勝ヨーグルト
宅配専用品
- ミルクでリカルデント
- チューインガムの「リカルデント」に配合されているCPP-ACPを配合した乳飲料。同製品の製造元であるキャドバリーのライセンス契約により発売されている製品である。
- 美しいあした
チーズ・バター・マーガリン類
- 明治北海道十勝スマートチーズ
- 明治北海道十勝スライスチーズ
- 明治北海道十勝カマンベール
- 明治北海道十勝バター
- 明治チューブでバター1/3
- 明治コーンソフト
育児用品・妊産婦製品(粉ミルク・ベビーフードなど)
- 明治ほほえみ
- 明治ステップ
- 明治ミルフィーHP
- 明治ベビーフード 赤ちゃん村
- すべすべみるる
- 明治ビオママ
- ねんころりん
- 2005年(平成17年)10月 - 明治乳業グループ・ナイスデイで育児用品のオンラインショッピングを開始。
栄養食品
アイスクリーム
- 彩
- 明治エッセルスーパーカップ
- うまか棒
- うずまきソフト
- 明治 叶匠壽庵
- 高級和菓子店「叶匠壽庵」とのコラボレーション商品。
クリーム
- 明治デザートホイップ
- 明治北海道十勝フレッシュ100
デザート
- 明治プリン
- 明治旬のフルーツゼリー(製造販売元:パンピー食品)
冷凍食品
- ピッツァ&ピッツァ
- レンジえびグラタン
流動食・介護食品
- トロメイクSP
- メイバランス
- Inslow(インスロー)
- MEIN(メイン)
- Renalen LP/MP(リーナレンLP/MP)
- Fibren YH(ファイブレンYH)
- メイプロテイン
医薬品・検査薬 等
育児用粉ミルクを取り扱っている都合上、産科、産婦人科との結びつきが強いため、これらの妊娠検査薬や性病検査薬を持っていた。
研究所
- 食品開発研究所(神奈川県小田原市)主に牛乳などの飲料、ヨーグルト、チーズ、バター、マーガリン、アイスクリーム、冷凍食品などの一般消費財の商品開発を担当。
- 食機能科学研究所(小田原市)育児用調製粉乳、離乳食、高齢者用流動食、栄養食品、健康食品、機能性食品、乳酸菌、栄養科学などの基礎研究を担当。学術・臨床研究部門も有する。栄養学や生理学にはエビデンスが必要なため、動物実験などを行い、基盤的な研究を行っている。
- 技術開発研究所(小田原市)生産技術開発、容器包装開発、情報システム開発、分析研究を担当。
- 研究企画部(小田原市)特許、研究企画、事務、工務を担当。
- 医薬品研究は、1998年(平成10年)ごろから撤収を続け、2006年(平成18年)1月をもって新薬の研究開発は完全撤退した。この過程で、医薬研究部門の研究者のうち、食品事業の部署への配置転換を希望した者のみ配置転換された。食品事業の部署への配置転換を希望しなかった者の多くは、退職している。
工場
- 札幌工場(北海道札幌市白石区) 牛乳、乳飲料の製造
- 旭川工場(旭川市) 牛乳、乳飲料、LL牛乳の製造
- 稚内工場(稚内市) バター、全脂粉乳、脱脂粉乳、ホエイ粉の製造
- 西春別工場(別海町) バター、クリーム、濃縮乳、全脂粉乳、脱脂粉乳の製造
- 根室工場(根室市) 加糖練乳、無糖練乳、クリーム、濃縮乳の製造
- 十勝工場(芽室町) ナチュラルチーズ(ゴーダ、チェダー、モッツァレラ)、クリーム、ホエイ粉の製造
- 十勝帯広工場(帯広市) ナチュラルチーズ(カマンベール)、バター、ホエイ粉の製造
- 本別工場(本別町) 全脂粉乳、脱脂粉乳、クリーム、濃縮乳の製造
- 東北工場(宮城県大和町) 牛乳、乳飲料、ヨーグルトの製造
- 茨城工場(茨城県小美玉市) 冷凍食品(ピザなど)の製造
- 守谷工場(守谷市) 牛乳、乳飲料、ヨーグルトの製造
- 群馬工場(群馬県伊勢崎市) アイスクリーム、アセプティック乳飲料の製造、流動食の製造
- 群馬栄養食工場(伊勢崎市) 流動食、介護食の製造
- 群馬医薬・栄養剤工場(伊勢崎市) 経腸栄養剤の製造
- 埼玉工場(埼玉県春日部市) 育児用調製粉乳の製造、ベビーフードの充填
- 関東工場(戸田市) 牛乳、乳飲料、ヨーグルト、プリン、ゼリー、フレッシュクリームの製造
- 神奈川工場(神奈川県茅ヶ崎市) 牛乳、乳飲料、ヨーグルトの製造
- 小田原工場(小田原市) 市販されるブルガリアヨーグルトの乳酸菌の培養・製造、先天性病者向け特殊用途育児用調製粉乳の製造
- 北陸工場(石川県野々市市) 牛乳、乳飲料の製造
- 軽井沢工場(長野県佐久市) プロセスチーズ、ブルガリアヨーグルトケーキの製造
- 静岡工場(静岡県静岡市駿河区) 牛乳、乳飲料の製造
- 愛知工場(愛知県稲沢市) 牛乳、乳飲料、ヨーグルトの製造
- 関西工場(大阪府貝塚市) ヨーグルト、アイスクリーム(予定)の製造
- 京都工場(京都府京田辺市) 牛乳、乳飲料、ヨーグルト、プリン、ゼリー、アイスクリーム、アセプティック乳飲料の製造
- 岡山工場(岡山県倉敷市) 牛乳、乳飲料の製造
- 広島工場(広島県海田町) 牛乳、乳飲料、ヨーグルトの製造
- 九州工場(福岡県八女市) 牛乳、乳飲料、ヨーグルトの製造
研修施設
- 能力開発センター(茨城県守谷市)
おもな関連会社
- 四国明治乳業 牛乳、乳飲料の製造
- 沖縄明治乳業 牛乳、乳飲料、清涼飲料水の製造
- 千葉明治牛乳 マクドナルド向け乳飲料、業務用チーズの製造
- 栃木明治牛乳 牛乳、乳飲料、清涼飲料水の製造
- 東海明治 牛乳、乳飲料、清涼飲料水、ヨーグルトの製造
- 大阪保証牛乳 牛乳、乳飲料、清涼飲料水の製造
- CP-MEIJI(タイ王国) チルド牛乳、乳飲料の製造
- フレッシュネットワークシステムズ(FNS)(下記の販社及び物流会社の統轄)
- ナイスデイ(出産準備品&ベビー用品の通販、明治乳業関連会社向け保険・リース)
- 明治ケンコーハム(ハム&ソーセージ、惣菜等の食肉加工・製造・販売)
- パンピー食品(明治乳業ブランドの飲料、プリン、ゼリー等の製造)
- 明治ライスデリカ(炊飯&米飯二次加工品の製造・販売)
- 明治飼糧(家畜飼料の製造・販売)1996年までは、明治乳業本体に入っていたが、分離・独立させた。
- アサヒブロイラー(鶏肉の加工・販売)
- 日本罐詰(スイートコーンの缶詰及び冷凍・レトルト食品の製造・販売)
- 明治油脂(マーガリン&各種油脂の加工・製造)明治乳業のマーガリン・ファットスプレッド商品の製造はここが受け持っている。
旧・明治製糖グループ
かつては全社、2008年度までの明治製菓のロゴを使用していた。
- かつての親会社(母体企業)。現在はほとんど関係がない。三菱商事全額出資子会社。今でも、原材料の輸入などは三菱商事を通じて行っており、伝統的に三菱グループとの付き合いが深い。工場のオートメーションシステムも三菱電機のメルタスやマクタスを採用している。
- 明治製菓
- 明治乳業と同じく明治製糖の一事業部が独立した企業、いわゆる兄弟企業。明治乳業は明治製菓と旧・明治商事(後に明治製菓へ統合)の乳業部門を引き継いでいる。しばらく両社は独立した企業として運営され、業務提携会社であった。株式の約3.5%を保有していた。
- 明治乳業と明治製菓は、両社の食材が活かされた明治乳業のアイスクリーム、明治乳業のヨーグルトを生かしたキャンディーというように、協力し合った商品開発を行ってきた。明治ケンコーハムは乳業の子会社(製菓とは無関係)である。
- 原料高騰など経営環境が厳しくなる中、2009年(平成21年)4月1日をもって両社は株式移転による共同持株会社「明治ホールディングス」を設立し、経営統合を実施した。さらに2011年4月1日には、事業統合・再編が行われ、「株式会社 明治」(食品事業:旧・明治乳業)と「Meiji seika ファルマ株式会社」(医薬品事業:旧・明治製菓)の2社が設立された。
- 旧・明治製糖との関係は、分離した企業という歴史的経緯はあるが、はるか昔のことであり、経営統合が発表される以前までは、いわゆるグループといわれるような関係はほとんどなかった。役員同士は定期的に会合を開いていたらしいが、本社が同一地にある、森永乳業と森永製菓の関係ほど緊密ではなかった。明治チューインガムは製菓の子会社。
尚、明治屋・明治安田生命・明治大学・明治学院大学・明治薬品・明治図書出版・明治時計などとは何の関係も無い。
スローガン・キャッチフレーズ
- 健康って、おいしい。
- 自然のちからを、未来のチカラへ
- ヨーグルトは明治(ヨーグルト製品のみ)
- 人間はもっと健康になれる
- 明日をもっとおいしく(グループ共通。2009年7月〜)
広告・スポンサー活動
テレビCM
いずれも2011年3月31日時点。同年3月11日に東日本大震災が発生したため、民放各局が数日ほど報道特別番組をCMなしで放送し、しばらくの間CM放映なし(ACジャパンの公共CMなどに差し替え→3月下旬よりCM再開)及び番組での提供クレジット一時休止、また明治グループの再編による商号消滅に伴い、提供番組はすべて2011年3月で一旦提供終了となった。なお、翌4月放送分よりそのまま新法人『明治』の提供となっている。
出演者
男性
- 浅野忠信 - カフェレシオ
- 石田純一 - 明治ブルガリアヨーグルト
- 小田和正 - 明治プロビオヨーグルトLG21
- 岸部シロー - 明治ヨーグルト
- 北野武 - 明治ヨーグルトLG21
- 琴欧州[3] - 明治ブルガリアヨーグルト、明治おいしい牛乳、Esselスーパーカップターボ
- 関口宏 - 企業CM
- 高木ブー - VAAM
- 所ジョージ - 明治北海道十勝スライスチーズ・ヨーグルト、Esselスーパーカップ、ほか
- 原辰徳(読売ジャイアンツ監督)[4] - 明治の宅配(→明治に継続)
- 本郷奏多 - 明治おいしい牛乳
- 松岡修造 - VAAM
女性
- 飛鳥凛 - 明治おいしい牛乳
- 荒井萌 - 明治Esselスーパーカップ
- 伊藤咲子 - ボーデンスライスチーズ
- 大山志保 - VAAM
- 研ナオコ - クイーンカップ
- 小泉今日子 - 明治北海道十勝スマートチーズ(→明治に継続)
- 小雪 - Aya
- 高橋尚子 - VAAM
- 常盤貴子 - 明治北海道十勝スライスチーズ・カマンベールチーズ
- 日向千歩 - 明治北海道十勝スマートチーズ
- 堀北真希 - 明治北海道十勝スマートチーズ
- 松下奈緒 - 明治ヘルシーソフト オフスタイル ※明治乳業最終CM(2011年3月。→明治に継続)
ほか
グループ
- DREAMS COME TRUE - 明治北海道十勝スマートチーズ(CMソングも担当)
オフィシャルスポンサー
- 東京ディズニーシー・東京ディズニーランド
- 日本レスリング協会・協賛事業(1996年〜。全日本選抜レスリング選手権大会では最優秀選手に「明治乳業杯」を授与している)
- Jリーグ・名古屋グランパス(2007年〜。当初は練習着のスポンサーも行っていた)
- 四国アイランドリーグ(〜2007年。子会社の四国明治乳業(香川県三豊市)が協賛する)
- 帯広の森屋内スピードスケート場(2009年〜。命名権スポンサーであり、同年9月より明治北海道十勝オーバルと称する)
提供番組
テレビ
- 日本テレビ(NTV、日テレ)では、ミニ番組「食は知恵なり」を2011年3月27日放送終了まで単独提供していた。なお最終2週は、東日本大震災の被災地・被災者へのお見舞いと早期復興の願いを込め、メッセージCMを放送した(提供クレジットなし)。また、2009年より不定期で健康関連情報の単発特番シリーズを全国ネット(※一部放送局を除く)で放映されている(ナレーターは大塚明夫と三石琴乃の2人(青二プロがナレーション協力))。
- TBSでは、「チャコちゃんシリーズ」の第1作「パパの育児手帳」を単独提供した。なおシリーズ後身の「ケンちゃんシリーズ」では、第9作「パン屋のケンちゃん」以降、系列会社の明治製菓が提供していた。
- フジテレビでは、1959年7月開始の「進め!ラビット」(海外作品)から1969年10月終了の「そばかすプッチー」(国産作品)まで、月〜土18:55枠の帯アニメを単独提供した。
ラジオ
- 文化放送他のラジオ「みのもんたのウィークエンドをつかまえろ」の13時台スポンサー(サブタイトル:「明治乳業 フレッシュサタデー」)。
- 「高橋尚子 サインはQ」(2009年4月〜。キー局のニッポン放送とネット局の東海ラジオのみのスポンサー。当番組のパーソナリティーを務める高橋尚子がイメージキャラクターとなっているVAAMのCMが放送されている)
- 名古屋国際女子マラソン実況生中継(東海ラジオ。VAAMのCMが放送されることが多い)
広告その他
- 現在はブルガリアヨーグルト(広告には「明治ブルガリアヨーグルト」と記載)の看板広告が出されている。AYAの広告を出していた時期もあった。
- ブルガリア出身である縁から化粧まわしを贈呈。
不祥事
- 2001年(平成13年)、スポーツ栄養飲料のメールマガジンに登録した全会員約1万人分のアドレスを一部会員に誤って送信した。このメールマガジンは、スポーツ栄養飲料「VAAM(ヴァーム)」と「コルディア」の購入者向けのメールマガジンで、メールマガジンを発行した際、記事の代わりに約1万人分のアドレスをコピーして張り付け、送信してしまった。
- 2008年(平成20年)、B型肝炎ワクチン製造工場に行政査察が入り、無菌充填機の清浄度区分が2006年(平成18年)7月に発信された無菌操作ガイドラインの基準を満たさないので、改善するように命令を受けた。明治乳業は、ワクチンの安全性に問題はないものの改善が終了するまでの間、ワクチンの自主回収を実施した[5]。現在では、その改善終了後の行政査察で問題はなかったが、事業性の観点から、ワクチン事業の終了を決定した。
- 2009年(平成21年)10月3日、「明治おいしい低脂肪牛乳」と「明治おいしい無脂肪牛乳」で乳及び乳製品の成分規格等に関する省令の比重規格の上限を超える製品があることが分かり、販売を休止することを発表した[6]。これは、同年9月にわかり易い商品名・種類別名称に変更する為、既存の「明治おいしい低脂肪乳(種類別:成分調整牛乳)」を「明治おいしい低脂肪牛乳(種類別:低脂肪牛乳)」にリニューアルした。その際、種類別名称「成分調整牛乳」には比重の規格がないことから、種類別名称「低脂肪牛乳」にも比重の規格がないものと誤認したのが原因で、同時期に発売された「明治おいしい無脂肪牛乳」でも同様の誤りがあることが分かった。製品の中身に問題はないため、健康への影響はないが、該当製品は店頭から撤去された。その後、「明治おいしい低脂肪牛乳」は種類別名称を「成分調整牛乳」に、商品名を「明治おいしい低脂肪乳」に名称変更前の状態に戻し、1000ml入りは同年10月14日に販売を再開。追って同製品の500ml入りも販売を再開した。
注釈
関連項目
- 薬事法
- 薬事法と食品表示・食品広告
- 景品表示法
- 日本薬局方
- 明治ホールディングス
- 明治 (企業)
- 明治サンテオレ(かつて運営していたハンバーガーチェーン)