佐久市
テンプレート:Infobox 佐久市(さくし)は、長野県東信地方の市であり、群馬との県境に位置する。東信地方第二の都市、また佐久地域の中心都市である。 岩村田(いわむらだ)、中込(なかごみ)、野沢(のざわ)、岸野(きしの)といった古くからの集落があり、中心街はそれぞれに分散する。古くは中山道と佐久甲州街道との交点であり、宿場町として発達し、岩村田藩ならびに田野口藩の陣屋町としての側面もあった。
目次
概要
上信越自動車道・長野新幹線の開通以来、佐久平駅前のイオンモール佐久平、スーパーモール佐久平内のベイシアやカインズホームなどの大型店舗が次々と林立し大きく発展、上田市と並ぶ東信地方の中心都市としての地位を確立しつつある。2005年4月には合併により長野県5番目の10万人都市となっている。新幹線開通による急成長は他の整備新幹線計画等において参考とされることがある。
また、臼田地区(旧臼田町)には臼田宇宙空間観測所もあり、宇宙航空研究開発機構 宇宙科学研究本部(旧文部省宇宙科学研究所)の施設を持つ市町村連合である銀河連邦に所属している。近在の南牧村の野辺山電波天文台と共に、内之浦宇宙空間観測所や種子島宇宙センターなどと並ぶ天文ファンやロケットファンの聖地の一つでもある。
コイの養殖(通常の養殖のほか、水田での養殖が行われているのが特徴。「水田養鯉」(すいでんようり)または「稲田養鯉」(とうでん-)と呼ばれ、刈り入れ時に水揚げされ食卓に並ぶ『秋の風物詩』となっている)で知られる。日本で海から一番遠い地点が存在する。
なお長野県外では「佐久」は頭高型アクセントで「テンプレート:下げ核く」(「裂く」と同じ発音)と発音されることがあるが、地元では公的な場面を含めて尾高型アクセントで「さテンプレート:下げ核」(「柵」と同じ発音)と発音されており、佐久市民の多くが「テンプレート:下げ核く」を誤った発音であると認識している。
地理
- 日本で一番海から遠い地点がある(旧臼田町)。([[[:テンプレート:座標URL]]36_10_25_N_138_35_1_E_ 北緯36度10分25秒東経138度35分1秒])
- 田口峠を越えた利根川流域の一部の集落も佐久市である(旧臼田町)。
- 佐久穂町中心部に当市の飛び地がある。
隣接する自治体
気候
内陸性の気候のため、寒暖の差は激しい。冬季は降水量が少なく晴れる日が多い。そのため、1月の平均最低気温は-7.5度と低く、-10度以下になることも多いが、日中は比較的暖かくなる。
人口
歴史
- 1961年(昭和36年)4月1日 - 北佐久郡浅間町・東村・南佐久郡野沢町・中込町が合併して(旧)佐久市が発足。
- 2005年(平成17年)4月1日 - (旧)佐久市が北佐久郡望月町・浅科村・南佐久郡臼田町と合併して(現)佐久市が発足。
行政
市長
旧佐久市
現佐久市
- 初代 三浦大助(2005年4月24日~2009年4月23日 1期)
- 2代目 栁田清二(2009年4月24日~ 2期)
議会
- 定数 28人(現員 26人 任期 2013年4月23日まで)
- 議長 中澤兵衛(2011年5月9日就任)
姉妹都市・友好都市
姉妹都市
友好都市
- テンプレート:Flagicon由利本荘市(秋田県)
- テンプレート:Flagicon静岡市(静岡県)
- テンプレート:Flagicon神津島村(東京都)
- テンプレート:Flagiconサク市(エストニア共和国) - 2007年5月1日友好都市締結[1]
- テンプレート:Flagiconスフバートル区(モンゴル国ウランバートル市) - 2008年8月13日友好都市協定
銀河連邦
銀河連邦は宇宙科学研究所の研究施設があった当時の市町による友好都市。1987年11月8日友好都市提携(建国と称する)。詳細はリンク先を参照。
- サンリクオオフナト共和国(岩手県大船渡市)
- ノシロ共和国(秋田県能代市)
- サガミハラ共和国(神奈川県相模原市)
- ウチノウラキモツキ共和国(鹿児島県肝属郡肝付町)
- タイキ共和国(北海道広尾郡大樹町)2010年4月1日加盟
ゆかりのまち提携
交流都市
産業
佐久市に本社機能を置く主な企業
佐久市に主力工場を置く主な企業
農業
水稲
果樹・野菜栽培
花き
畜産・水産
その他
発電
- 水力発電 - 平根発電所(市営、550kW)[2]、臼田発電所(中部電力、2,700kW)[3]
- 太陽光発電(メガソーラー) - 佐久市メガソーラー発電所(LLP佐久咲くひまわり、1,990kW)[4]、ソーラーファーム佐久(シーテック・中川電気工業、1,000kW)[5]
- Hirane power station.jpg
平根発電所
- Usuda power station 1975.jpg
臼田発電所[6]
- Saku Mega Solar.jpg
佐久市メガソーラー発電所
教育
大学
- 佐久大学(平成20年4月開学、看護学部看護学科を設置)
短期大学
高等学校
中学校
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小学校
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職業訓練
- 長野県佐久技術専門校
交通
道路
- (群馬県安中市) - 香坂チェーンベース - 佐久平パーキングエリア(スマートインターチェンジ併設) - 佐久インターチェンジ (IC) - (小諸市)
- 中部横断自動車道(2011年3月26日開通。以下、特記以外のICは同日に供用開始。)
- 主な県道
鉄道
- 東日本旅客鉄道(JR東日本)
※このほかにしなの鉄道線が平原駅 - 御代田駅間で市内を通過するが、同線の駅は設置されていない。
路線バス
一般路線
- 千曲バス
- ジェイアールバス関東
- 佐久市内巡回バス
高速バス
- 東京都内方面
- 京都・大阪方面
- 長野県内路線
医療機関
- 佐久総合病院
- 佐久市立国保浅間総合病院
- 川西赤十字病院
郵便
- 佐久郵便局
- 望月郵便局
無集配郵便局 テンプレート:Col 簡易郵便局 テンプレート:Col
名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事
文化財
- 龍雲寺(県指定史跡・岩村田地区)
- 貞祥寺(県宝・三重塔・山門・惣門・前山地区)
- 旧中込学校(重要文化財・中込地区)
- 駒形神社(重要文化財・岩村田地区)
- 新海三社神社(重要文化財・臼田地区)
- 六地蔵幢(重要文化財・臼田地区)
- 龍岡城(函館の五稜郭と並ぶ西洋式五稜郭・臼田地区)
- 高良社本殿(重要文化財・浅科地区)
- 中山道望月宿(望月地区)
- 跡部の踊り念仏(重要無形民俗文化財・野沢地区)
- 紙本着色一遍上人絵伝巻二(重要文化財・野沢地区)
自然
美術館、博物館
スポーツ、アウトドア
- 佐久スキーガーデンパラダ
- 佐久平クレー射撃場
- 望月馬事公苑
- アートウォール佐久
- 内山牧場キャンプ場
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温泉
祭事・催事
- 佐久バルーンフェスティバル
- 跡部の踊り念仏
- 佐久鯉まつり(佐久鯉マラソン)
- 榊祭り
- 千曲川納涼花火大会
- 浅科どんどん祭り・納涼花火大会
- 佐久高原コスモス祭り
- 佐久高原つつじ祭り
- 小満祭
出身著名人(五十音順)
- 赤祖父俊一 (地球物理学者、アラスカ大学国際北極圏研究センター所長、日本学士院賞受賞)
- 荒川尭(元プロ野球選手)
- 飯森嘉助 (中東研究者、拓殖大学名誉教授)
- 五十嵐隼士 (俳優)
- 井出一太郎 (政治家、内閣官房長官、郵政大臣、農林大臣)
- 井出源四郎 (千葉大学学長、千葉大学医学部長)
- 井出正一 (政治家、厚生大臣)
- 井出孫六 (作家、直木賞受賞)
- 今井裕介(競輪選手)
- 入船亭扇好(落語家)
- 上野裕一郎 (陸上競技選手)
- 大鷲透(プロレスラー)
- 大鷲平(元力士、大鷲透の父親)
- 川村吾蔵 (彫刻家)
- 金久美子(女優)
- 崔洋一 (映画監督)
- 白井光子 (メゾ・ソプラノ歌手)
- 竹内好 (中国文学者、文芸評論家)
- 田口計 (俳優)
- 田中敬子 (元宝塚歌劇団月組 佐久真ゆき ファッションモデル、女優)
- 田中しょう (漫画家)
- 土屋竜一 (元シンガーソングライター、エッセイスト)
- 比田井天来 (書道家)
- 武論尊 (漫画原作者)
- 丸岡秀子 (評論家)
- 御影倫代 (タレント)
- もろさわようこ (女性史研究家)
- 柳沢京子 (切り絵作家、旧浅科村)
- 山浦常克(あすなろ書房創業者)
- 山川啓介 (作詞家)
- 山室静 (評論家、北欧文学翻訳家)
脚注
外部リンク
- 佐久市・臼田町・浅科村・望月町合併協議会(2005年3月31日解散)
- 社団法人佐久市振興公社
- 長野県佐久市観光協会
- ↑ 日本・エストニア親善協会"日本・エストニア親善協会「交流の経過」"(2013年7月7日閲覧。)
- ↑ 佐久市民生部生活環境課編集『佐久市地域新エネルギービジョン』佐久市、2007年2月、20ページ。なお、2012年に佐久市が平根発電所施設を買収している(金澤英人「平根発電所(再生可能エネルギー施設)売買契約調印式を行いました」2012年4月17日付、2014年7月1日閲覧)。
- ↑ 佐久市民生部生活環境課編集『佐久市地域新エネルギービジョン』佐久市、2007年2月、20ページ。
- ↑ 佐久市「佐久市メガソーラー発電所について」より(2014年7月1日閲覧)。
- ↑ シーテック「太陽光で発電[長野県]」より(2014年7月1日閲覧)。
- ↑ 6.0 6.1 国土交通省 国土画像情報(カラー空中写真)を基に作成(1975年度撮影)