京セラ
テンプレート:Infobox 京セラ株式会社(きょうセラ)は、京都府京都市伏見区に本社を置く電子機器、情報機器、通信機器、太陽電池、セラミック、宝飾(クレサンベール)、関連メーカーである。UFJグループ・みどり会に加盟。
コーポレート・ステートメントは「The New Value Frontier」(ザ・ニュー・バリュー・フロンティア)。
沿革
- 1959年4月 稲盛和夫が京都市中京区で「京都セラミツク株式会社」創業。
- 1971年10月 大阪証券取引所第2部、京都証券取引所に上場。
- 1972年7月 京都市山科区に本社を移転。
- 1972年9月 東京証券取引所第2部に上場。
- 1974年2月 東京証券取引所及び大阪証券取引所第1部に昇格。
- 1982年10月 「京セラ株式会社」に社名変更。
- 1983年10月 ヤシカを合併。
- 1984年6月 京セラを中心に、三菱商事やソニー、セコムなど25社の出資を受けて、第二電電(DDI)を設立。DDIは後にKDD、IDOと合併してKDDIとなる。
- 1986年3月 タイトーに資本参加。
- 1998年8月 京都市伏見区に本社を移転。キンセキ(現・京セラクリスタルデバイス)に資本参加。
- 2000年5月 三田工業(現・京セラドキュメントソリューションズ)に資本参加。
- 2004年10月 カーライルと共にKDDIよりDDIポケット(現・ワイモバイル)を買収。
- 2005年9月 コンタックス事業終了にともないカメラ事業から撤退。
- 2005年9月 タイトーをスクウェア・エニックスに売却。
- 2006年3月2日 大阪ドームの命名権を取得、2006年7月1日から5年の契約で「京セラドーム大阪」の呼称を使用(その後2回契約が更新され2017年3月31日まで契約を更新)。
- 2008年4月 三洋電機の携帯電話事業撤退に伴い、事業を継承。三洋の開発拠点だった大阪大東工場の一部敷地も取得。
主要製品
- スマートフォン・携帯電話・PHS
- 2014年7月現在、スマートフォンはau(KDDI・沖縄セルラー電話連合)、およびソフトバンクモバイル、ワイモバイル(ウィルコムブランドのみ。連結子会社のウィルコム沖縄を含む)向けに、携帯電話(フィーチャーフォン)はau向けに、PHSではワイモバイル向けに端末をそれぞれ供給している。過去にツーカーやNTTドコモなどにも供給していた。日本で初めてのフルブラウザ搭載端末であるAH-K3001Vやシンプル携帯電話のツーカーSは携帯電話にあまり縁のない65歳以上の高齢者層(2004年 - 2005年当時)から大きな反響を呼んだ。また京セラ製のウィルコム(→ワイモバイル)向け音声通話用PHS端末は「京ぽん」と呼ばれている。
- 略号は「K」で、NTTドコモ向けのみ「KY」である。ただしauの場合は2009年度以降に新規開発された音声通話用端末よりKYX01およびKYY01、KYI11、KYL21など正式な製造型番に「KY」が用いられる。旧デジタルツーカーは「KC」を用いていた。
- 2008年1月21日、4月1日付で三洋電機の携帯電話・PHS事業を500億円で買収すると正式発表した。海外向けを含む携帯電話に関しては2010年度までKYOCERAブランドとSANYOブランドの棲み分けを継続する。また三洋電機がNTTドコモ向けに開発していた車載向け通信モジュール「FOMAテレマティクスモジュール(TM01-SA)」を2009年2月以降に発売する事を発表した。
- 旧三洋電機製端末のサポートも、au向けのほか、NTTドコモ向け、ウィルコム向け製品を含めて京セラが継続する。ただし旧鳥取三洋電機製品を除く。
- 2013年1~6月の北米でのシェアは、サムスン電子、アップル、LGに次いで4位になった[1]。
- スマートフォンには基本的にDIGNOというブランドで展開している。[2]
☆印が付与された機種はスマートフォン。
- NTTドコモ向け
- DataScope etc
- KDDI / 沖縄セルラー電話連合(各auブランド)向け
※太字の機種はSANYOブランド(SAシリーズ)- A101K、A1013K、A1403K、A5305K、A5515K、A5526K、A5528K、W11K、W21K、W31K/K II、W32K、W41K、W42K、W43K、W44K/K II/K IIカメラなしモデル、W51K、MEDIA SKIN(W52K)、W53K 、W61K 、W62K、W63K(カメラなしモデルを含む)、W64K、W65K、W61SA、W63SA 、W64SA、 K001(KY001)、K002(KY002)、K003(KY003)、NS01(KYX01)、misora(KYX02)、PRISMOID(KYX03)、K004(KY004)、mamorino(KYY01)、SA001、lotta(KYX04)、K005(KY005)、SA002、K006(KY006・カメラなしモデルを含む)、K007(KY007)、K008(KY008)、mamorino2(KYY02)、K009(KY009)、K010(KY010)、Mi-Look(KYY03)、E10K、DIGNO ISW11K(KYI11)☆ 、URBANO PROGRESSO(DIGNO・KYY04)☆、K011(KY011)、K012(KY012)、DIGNO S KYL21☆、mamorino3(KYY05)、URBANO L01(KYY21)☆ 、GRATINA KYY06、DIGNO M KYL22☆、あんしんGPS KYS11、MARVERA KYY08、URBANO L02(KYY22)☆、URBANO L03(KYY23)☆、TORQUE G01(KYY24)☆ etc
- ツーカー向け
- ソフトバンクモバイル向け
- SoftBank 101K(HONEY BEE)☆、SoftBank 201K(HONEY BEE)☆、 SoftBank 202K(DIGNO R)☆、 etc
- ワイモバイル / ウィルコム沖縄連合(各Y!mobileブランド、旧・ウィルコム←DDIポケット)向け
- PT-101、DataScope、VP-210、AH-K3001V、AH-K3002V、AP-K301T(ぴぴっとフォン) 、WX300K、WX310K、 WX320K、WX320KR、WX330K、HONEY BEE(WX331K)、HONEY BEE 2(WX331KC)、HONEY BEE 3(WX333K)、WX340K、BAUM(WX341K) 、Premium Bar presented by BAUM(WX341K P)、DIGNO DUAL(WX04K)☆、LIBERIO(WX03K)、HONEY BEE(WX06K)☆、DIGNO DUAL 2(WX10K)☆、LIBERIO 2(WX11K) etc.
- 海外向け(スマートフォン)
- Zio M6000(SANYOブランドも混在)☆、Torque E6710☆、Brigadier E6782(日本のKDDI・OCT連合(各au)向けTORQUE G01の同型機種)☆ etc
- 太陽光発電(ソーラー)システム
- 2009年5月18日に発売した3代目トヨタ・プリウスのオプションシステムである「ソーラーベンチレーションシステム」に、太陽電池モジュールを供給(トヨタ“プリウス”の新型車に京セラ製太陽電池を供給)
- 宝飾品、ジュエリー - 特に合成宝石の技術が知られる。CRESCENT VERT(クレサンベール)ブランドを展開。
- 京都オパール - 合成宝石の技術を産業用に加工させたもの。
- 電子部品、半導体部品、光通信部品、ファインセラミック製品
- プリンターや複写機などの各種OA機器 - 製造販売は子会社の京セラドキュメントソリューションズ。
- 有機材料
- 産業用工具
- 医療材料 - 京セラメディカル株式会社、京セラと神戸製鋼所の合弁。
- キッチン用品
- その他の製品及び各種サービス
※プリンター、複写機、複合機部門は、2002年(平成14年)に、京セラミタに移管された。それまで「京セラミタ」だったブランド名は、それ以降「京セラ」で統一された。
※関東地方の拠点としては、研究所が横浜R&Dセンター(横浜市都筑区)、事業所が八重洲、原宿、用賀、横浜、千葉佐倉にある。
※フライパンや包丁等のセラミックのキッチン用品も展開しており、特に包丁は外国人観光客の京都土産として人気が高い。
その他
1984年6月に三菱商事、ソニー、セコムなどとともに第二電電 (DDI) を設立。DDIは、2000年10月にケイディディ(KDD、旧国際電信電話、旧日本高速通信)、日本移動通信 (IDO) と合併しKDDIとなった。京セラは、KDDIの筆頭株主 (12.76%)である。
1994年、地域貢献活動の一環として、京都の企業出資による運営会社「株式会社京都パープルサンガ」の設立に協力し、プロサッカークラブ・京都パープルサンガ(現・京都サンガF.C.)を支援している。
1998年、社会貢献活動の一環として、本社ビル(京都市)に 京セラ美術館、 京セラファインセラミック館、ショールームを開設し、無料公開している。
2010年に経営破綻した日本航空の再建ではアメーバ経営の導入と浸透のため、関連子会社の京セラコミュニケーションシステムが深く関与した。会社更生終了直前の2011年3月15日に第三者割当増資を引き受け、50億円を出資(未公開株250万株を購入)したため[3]、京セラは日本航空株2.1%を保有する大株主となる。
事業所
- 本社 - 京都府京都市伏見区竹田鳥羽殿町
- 北海道北見工場 - 北海道北見市豊地
- 福島棚倉工場 - 福島県東白川郡棚倉町流
- 長野岡谷工場 - 長野県岡谷市長地小萩
- 三重伊勢工場 - 三重県伊勢市下野町
- 滋賀蒲生工場 - 滋賀県東近江市川合町
- 滋賀八日市工場 - 滋賀県東近江市蛇溝町
- 鹿児島川内工場 - 鹿児島県薩摩川内市高城町
- 鹿児島国分工場 - 鹿児島県霧島市国分山下町
- 鹿児島隼人工場 - 鹿児島県霧島市隼人町内
- 千葉佐倉事業所 - 千葉県佐倉市大作
- 東京八重洲事業所 - 東京都中央区八重洲
- 東京用賀事業所 - 東京都世田谷区玉川台
- 東京原宿事業所 - 東京都渋谷区神宮前
- 横浜事業所 - 神奈川県横浜市都筑区加賀原
- 岐阜事業所 - 岐阜県安八郡安八町大森
- 滋賀野洲工場 - 滋賀県野洲市市三宅
- 京都伏見事業所 - 京都府京都市伏見区久我本町
- 大阪玉造事業所 - 大阪府大阪市中央区森ノ宮中央
- 大阪大東事業所 - 大阪府大東市三洋町
- 京セラ経営研究所 - 京都府京都市山科区東野北井ノ上町
- 中央研究所 - 京都府相楽郡精華町光台
- 総合研究所 - 鹿児島県霧島市国分山下町
- 横浜R&Dセンター - 神奈川県横浜市都筑区加賀原
関連会社
日本国内
- 株式会社インターナショナルゴルフリゾート京セラ(鹿児島県薩摩郡さつま町)
- 京セラSLCテクノロジー株式会社(滋賀県野洲市)
- 京セラオプテック株式会社(東京都青梅市)
- 京セラクリスタルデバイス株式会社(山形県東根市:旧金石舎研究所、キンセキ、京セラキンセキ)
- 京セラケミカル株式会社(埼玉県川口市)
- 京セラ興産株式会社(東京都渋谷区)
- 京セラコネクタプロダクツ株式会社(神奈川県横浜市緑区)
- 京セラコミュニケーションシステム株式会社(京都府京都市伏見区)
- 株式会社京セラソーラーコーポレーション(京都府京都市伏見区:太陽光発電装置の営業、施工)
- 株式会社京セラディスプレイ研究所(滋賀県野洲市:有機ELディスプレイの研究開発)
- 京セラ丸善システムインテグレーション株式会社(東京都港区)
- 京セラドキュメントソリューションズ株式会社(大阪府大阪市中央区:旧三田工業、京セラミタ)
- 京セラドキュメントソリューションズ ジャパン株式会社(東京都中央区)
- 株式会社京都パープルサンガ(京都府京都市下京区、「京都サンガF.C.」として活動)
- KCCSマネジメントコンサルティング株式会社(東京都港区)
- KDDI株式会社(東京都千代田区、旧第二電電、京セラはKDDIの12.76%を所有する筆頭株主)
- 京セラメディカル株式会社(大阪府大阪市淀川区:旧日本メディカルマテリアル、神戸製鋼所と共同出資)
- 株式会社ホテル京セラ(鹿児島県霧島市)
- 株式会社ホテルプリンセス京都(京都府京都市下京区)
- KCCSキャリアテック株式会社(東京都港区)
- KCCSモバイルエンジニアリング株式会社(東京都港区)
- エムオーテックス株式会社(大阪市淀川区)
- 中国ブロードバンドサービス株式会社(広島県安芸高田市)
日本国外
- Kyocera International
- Kyocera Wireless Corp. カリフォルニア州サンディエゴ。クアルコムの端末製造部門を買収して設立。
- AVX 電子部品メーカー、こちらもニューヨーク証券取引所上場
- SKテレテック(韓国SKテレコムの携帯製造子会社、設立時京セラから技術供与を受けていた。提携解消後パンテック&キュリテルが買収)
- 中国 代表窓口会社 京セラ(天津)商貿有限公司(略KTST) - 京セラと中国天津第一軽工業集団の合弁。中国国内で北京と上海の二つの支社と多数の営業所を設立、京セラのほぼ全般の製品を扱っている。現任代表者:久木寿男
- 生産拠点:上海京セラ電子有限公司(SKE)、東かん石竜京セラ工学有限公司(SKO)、京セラ(天津)太陽エネルギー有限公司(KTSE)、京セラドキュメントソリューションズ石竜弁公設備有限公司(KMC)、京セラ振華通信設備有限公司(2008年倒産)などある。
スポンサード
- 京都サンガF.C. - 日本・Jリーグ
- ボルシア・メンヒェングラートバッハ - ドイツ・ブンデスリーガ
- アトレチコ・パラナエンセ - ブラジル・カンピオナート・ブラジレイロ
- オリックス・バファローズ - 日本・プロ野球パシフィック・リーグ
- レディングFC - イングランド・プレミアリーグ
- アトレティコ・マドリード - スペイン・プリメーラ・ディビシオン
提供番組
過去に提供した番組も含む。
- テレビ東京系
- ワールドビジネスサテライト( - 2009年3月31日)
- おはスタ(火曜日の第1部・OHAベースのみ)
- 日本テレビ系
- 週刊オリラジ経済白書
- THE M
- 恋歌〜ラブソングス 紀香とマチャミが贈る愛と別れの名曲ベスト
- 人生が変わる1分間の深イイ話(2008年10月 - 2009年3月30日の同枠で放送の年度末特番まで)
- テレビ朝日系
- TBS系
- KBS京都
- 京スポ(2011年10月月現在提供中)
- エキサイティング!J など多数。
- 現在はスポットCMが中心であり、レギュラーでの提供番組が少なく、期間限定で提供する程度となっている。
関連項目
- コンタックス(かつて京セラが製造・販売していた高級カメラ・ブランド)
- ヤシカ(京セラがかつて製造していた海外向け低価格カメラ・ブランド。京セラが合併し光学機器事業部としてカメラ事業を展開していた)
- 京都賞
- 京都放送(京セラが筆頭株主)
- クアルコム
- 西京極球場(照明灯広告にも付いていたが、現在は広告撤去。現在の呼称は「わかさスタジアム京都」)
- 京セラ前駅
- 小橋建太(プロレスラー)
脚注
- ↑ テンプレート:Cite news
- ↑ ただしau向けのURBANO L01/02/03(KYY21/22/23)はURBANOシリーズとして、同じくau向けのTORQUE G01(KYY24)はTORQUEシリーズとして、ソフトバンクモバイル向けのHONEY BEE SoftBank 101KはHONEY BEEシリーズとしてそれぞれ展開している。
- ↑ 日本航空への出資に関する一部の報道について 京セラ株式会社、2012年8月22日
外部リンク
- 京セラ
- 携帯電話/PHS | 京セラ (KYOCERA/SANYOブランド共通)
- 京セラ女子陸上競技部
- 京セラは市民とともに京都サンガF.C.を応援します
- 京セラ美術館
- JAXA産業連携センター 現場ルポ 京セラ 幅広い部品を手掛けるマザープラント(2013年6月26日)
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