みどり会
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みどり会(みどりかい)は、旧三和銀行(現・三菱東京UFJ銀行)の取引先企業によって構成された企業グループ。
概要
日本万国博覧会「みどり館」の責任者であった、三和銀行副頭取・高山義雄のアイデアによって、「みどり館」への共同出展グループを母体とする事業法人として設立された。三和銀行系の親睦会としては、他に三水会(各社の会長、社長が参加)やクローバ会(各社の副社長、専務などが参加)等があるが、みどり会はそれらよりも多くの企業が参加している。三菱金曜会や白水会などの旧財閥系の企業グループと比較して、メンバー企業同士の結束は弱く、三和銀行の融資系列企業のサロン的団体とされた[1]。
株式会社みどり会
テンプレート:Infobox みどり会のメンバー158社(2012年4月時点)が出資する企業として、株式会社みどり会(英:The Midori-Kai Co.,Ltd.)がある。同社は労働者派遣事業、職業紹介事業、保険代理店事業などを行う他、メンバー会社の社員、家族向けに各種斡旋サービスや優待販売会、ブライダル事業、ECモールなどを行っている。
大和銀行が主催する大輪会にも参加している企業が多数ある。(双日、大林組、積水ハウス、野村證券など)
- みどり会の取締役会メンバー輩出企業(2008年6月現在)
- 代表取締役会長
- 三菱東京UFJ銀行(元常務執行役員)
- 代表取締役社長
- 三菱東京UFJ銀行(三和銀行元執行役員、大正銀行頭取)
- 社外取締役
メンバー企業
メンバー企業には、かつての三和銀行と同様に近畿地方を地盤としている企業が多い。メンバーのうち、宇部興産、帝人、日立造船の3社は三和御三家と呼ばれていた。
- 現在のメンバー企業については、公式サイトのメンバー会社一覧を参照。
過去のメンバー企業
- 秋葉原(現アトレ、JR東日本系)
- アプラス(旧社)(元三和銀行系、新生銀行系)
- 榮太樓總本鋪
- エスエス製薬(元泰道グループ系、日本ベーリンガーインゲルハイム系)
- 桑山(旧桑山貴金属)
- 小泉製麻
- コロンバン
- 殖産住宅相互(のちホーメスト、元ペイントハウス(破産)系)
- 住友大阪セメント(旧大阪セメント)
- 世界長→世界長ユニオン(旧三和銀翼下→元香港ペガサス製靴グループ、オカモト系)
- そごう(7&i・ミレニアムリテイリング(現・そごう・西武)系)
- 大丸(J.フロント系)
- 大丸ピーコック(現・ピーコックストア)(J.フロント・大丸系)
- タカラブネ(現・スイートガーデン)(東京海上キャピタル系)
- 泰道リビング(昭和西川系)
- 東鳩製菓→東ハト(ユニゾン・バンダイ→ヤマザキパン系)
- 東洋信用金庫(※経営破綻)
- バンダイ(旧社)
- 福助(豊田通商系)
- 藤沢薬品工業
- 扶桑レクセル(親会社(支配株主)・大京に吸収合併)
- ミカド(破産)
- ヤマギワ
- 山本山
- ロンシャン(倒産)
参考資料
- ↑ 『産経新聞』大阪朝刊 1999年7月31日 9面