岡谷市
テンプレート:Infobox 岡谷市(おかやし)は、長野県南信地方の市で、諏訪湖に隣接する工業都市である。本項では市制施行前の名称である諏訪郡平野村(ひらのむら)についても述べる。
目次
概要
1910年代から1920年代にかけて製糸業の中心地として栄え、現在は「東洋のスイス[1]」と言われるように時計やカメラなどの精密機械工業が盛んなことで知られる。また、1950年代は味噌の生産量日本一を誇っていた。今でも多くの味噌工場がある。
地元高校ではスケートやボート競技などで多くのオリンピック選手を輩出する長野県岡谷南高等学校、バレーボールやラグビーの古豪長野県岡谷工業高等学校が有名である。
1980年代に行われた都市開発により、岡谷市街には駅前から近い順に、ララオカヤ・イルフプラザ・アピタ岡谷店という3つの大きな商業施設が立地する。しかし、ララオカヤは2階以上は閉鎖され(メインテナントのイトーヨーカドーが2001年7月に撤退。現在イベントスペースとして使用中)、イルフプラザもかつて出店していた東急百貨店が2002年に撤退するなど、町の衰退感は否めない。
鰻の産地であり、岡谷商工会議所が冬の土用の丑の日を寒の土用の丑の日として商標登録(出願番号:商願平11-39161号、登録番号:登録商標第4525842号)したほか、1998年には「うなぎのまち岡谷の会」が日本記念日協会に記念日として登録した。「寒の土用期間中」には川魚店の店先にのぼりを出し、様々なイベントを開催するほか、市外の川魚店にも参加を呼びかけている。
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ララオカヤ
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イルフプラザ(旧:おかや東急百貨店)
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アピタ岡谷店
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カノラホール
(岡谷市文化会館)
地理
隣接する自治体
歴史
- 1874年(明治7年)10月25日 - 筑摩県諏訪郡岡谷村・小口村・小井川村・今井村・若宮新田村・小梅沢新田村・西堀村が合併して平野村となる。
- 1876年(明治9年)8月21日 - 平野村が長野県の所属となる。
- 1889年(明治22年)4月1日 - 町村制の施行により、平野村が単独で自治体を形成。
- 1936年(昭和11年)4月1日 - 諏訪郡平野村が改称・市制施行して岡谷市が発足。(※村が町制を経ず市制施行したのは長野県では唯一。全国でも10例のみ。)
- 1951年(昭和26年)1月1日 - 東筑摩郡塩尻町・筑摩地村(共に現在の塩尻市)の東山地籍を編入(境界線変更)。
- 1955年(昭和30年)1月1日 - 諏訪郡湊村を編入。
- 1955年(昭和30年)2月1日 - 諏訪郡川岸村を編入。
- 1957年(昭和32年)3月25日 - 諏訪郡長地村を編入。
- 1958年(昭和33年)7月1日 - 旧諏訪郡長地村の東山田地籍が分市し諏訪郡下諏訪町へ(境界線変更)。
人口
1920年の第1回国勢調査人口では前身の平野村が松本市に次ぐ県内2位であった。これは当市よりも先に市制した長野市・上田市を上回るものであった。
行政
- 市長 - 今井竜五(2007年9月29日 就任)
議会
- 議員 18人(任期 2015年4月30日まで)
- 議長 今井康喜
委員会
常任委員会
- 総務委員会 - 6人
- 社会委員会 - 6人
- 経済建設委員会 - 6人
- 議会運営委員会 - 7人
会派
- 創政おかや‐4人
- 創和会‐4人
- みらいの風‐3人
- 日本共産党岡谷市会議員団‐3人
- 無会派‐4人
国家機関
司法機関
行政機関
教育
高等学校
中学校
- 岡谷市立岡谷東部中学校
- 岡谷市立岡谷西部中学校
- 岡谷市立岡谷南部中学校
- 岡谷市立岡谷北部中学校
小学校
- 岡谷市立上の原小学校
- 岡谷市立小井川小学校
- 岡谷市立岡谷小学校
- 岡谷市立長地小学校
- 岡谷市立川岸小学校
- 岡谷市立神明小学校
- 岡谷市立田中小学校
- 岡谷市立湊小学校
交通
鉄道
路線バス
道路
姉妹都市
国内
海外
- テンプレート:Flagicon アメリカ合衆国ミシガン州 マウントプレザント市(E)(1965年(昭和40年)6月 - 姉妹都市提携。)
旧跡・観光スポット・祭事・催事
旧跡
観光スポット
- 塩嶺の小鳥のさえずり小鳥バス:日本の音風景100選
- 鳥居平やまびこ公園:国際公認スケートリンク(スピードスケート・フィギア・ローラー)・自然散策・サマーボブスレー・テニス・自転車・バーベキュー・プリンス&スカイラインミュウジアム・フィールドアスレチックなど、一日中自然相手に楽しむことができる。
- 諏訪湖・釜口水門
祭事・催事
- 鶴峯公園つつじ祭り(5月頃)
- 塩嶺御野立記念祭(年2回)
- 岡谷太鼓祭り(お盆) - 御諏訪太鼓
- 御柱(6年に一度:寅年/申年開催) - 関連:諏訪大社
- 岡谷演劇祭(1年に一度 12月頃カノラホール大ホールにて開催)
史跡・遺跡
出身者
- あらい汎 - パントマイミスト、劇団「汎マイム工房」主宰、パントマイム・アーティスト・カンパニー代表
- 飯島宗一 - 医学者、元広島大学学長、元名古屋大学学長(1922年 - 2004年)
- 今井登志喜 - 史学者、東京帝国大学名誉教授(1886年 - 1950年)
- 岩垂今朝吉 - 教育者(1865年 - 1917年)
- 小口太郎 - 科学者、「琵琶湖周航の歌」作詞者(1897年 - 1924年)
- 小口久雄 - 実業家、株式会社セガ社長(1960年 - )
- 武井一巳 - ジャーナリスト(1955年 - )
- 武井武雄 - 童画家、版画家(1894年 - 1983年)
- 武居俊樹 - 編集者(1941年 - )
- 武井直也 - 彫刻家(1893年 - 1940年)
- 茅野實 - 元八十二銀行頭取(1933年 - )
- 塚原直貴 - 陸上競技選手、2008年北京オリンピック男子4×100mリレー銅メダリスト(1985年 - )
- 戸沢充則 - 考古学者、元明治大学学長(1932年 - )
- 永井和子 - メゾ・ソプラノ歌手、東京芸術大学教授(1955年 - )
- 花岡清二 - 前セイコーエプソン社長(1947年 - )
- 林利隆 - ジャーナリスト、早稲田大学教授(1939年 - 2005年)
- 林百郎 - 元衆議院議員(1912年 - 1992年)
- 宮坂宥勝 - 仏教学者(1921年 - )
- 宮沢胤勇 - 政治家、元運輸大臣(1887年 - 1966年)
- 宮原麗子 - 洋画家(1930年 - )
- 谷中公一 - JRA元騎手、調教助手(1965年 - )
- 山岡萬之助 - 日本大学総長、貴族院議員(1876年 - 1968年)
- 吉江忠男 - バリトン歌手(1940年 - )
- 渡辺国武 - 政治家、子爵(1846年 - 1919年)
- 渡辺千秋 - 政治家、伯爵(1843年 - 1921年)
- 花岡貴子 - 競馬評論家
- 辰野登恵子 - 洋画家、版画家、多摩美術大学教授(1950年 - )
健康施設
その他
関連項目
脚注
- ↑ 岡谷市の概要 - 岡谷市HP
- ↑ ここの壁紙には金唐革紙が使用されている。(現在の金唐革紙復元製作は日本画家の後藤仁によって行われている。[後藤仁公式ホームページ「後藤 仁(GOTO JIN)のアトリエ」])