UFJグループ

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UFJグループ(ユーエフジェイグループ)は、旧三和銀行(融資系列であるみどり会構成企業)と旧東海銀行メインバンクとした企業からなる企業グループである。但し、融資系列としての活動は活発ではなく、みずほグループ同様に金融持株会社の旧UFJホールディングスを核とする金融事業関連会社を指す場合が多かった。

概説

多額の不良債権を抱えていた旧UFJホールディングスが、2005年10月1日付で旧三菱東京フィナンシャル・グループ(MTFG)へ吸収合併される形で、三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)が発足した。これにより、旧UFJグループに属していた企業は、事実上三菱グループに吸収されることとなった[1]

主要グループ会社

(*の付くものはかなり親密)

旧東海銀行系

トヨタグループ

阪急東宝グループ

日産コンツェルン

日窒コンツェルン

鈴木商店

三水会

三和グループの結束を強めるための経営者(社長級)交流会が、下記22社をメンバーとして1967年2月23日に発足した。名称は毎月第三週の水曜日に会合を開くことに由来する。以降、この三水会の下部組織としてクローバー会(副社長、専務級の交流会、加盟会社数44社)、みどり会(加盟会社数147社)が発足した[2]。後にみどり会は株式会社化し現在に至る。

関連項目

脚注・出典

  1. UFJHDとMTFGの統合については、MTFGへの統合の申入れに伴い、UFJ信託銀行売却を白紙撤回された住友信託銀行が、MTFGとの統合中止を求める仮処分を申し立て(東京地方裁判所で認められるも東京高等裁判所で棄却)、さらに三井住友フィナンシャルグループもUFJグループ買収の意思を明らかにしており(2005年2月に断念)、トヨタグループトヨタ自動車自体は、三井グループのメンバーでもあり三菱グループとは疎遠だが、旧東海銀行をメインバンクとした傘下企業が多い)の動きも絡んで、紆余曲折があった。
  2. クローバー会およびみどり会の加盟会社数は1979年3月現在、出典,植草益,『産業組織論』,筑摩書房,1982年