NSファーファ・ジャパン
テンプレート:Infobox NSファーファ・ジャパン株式会社(エヌ・エス・ファーファ・ジャパン-、英称:NS FaFa Japan Co., Ltd.)は、東京都墨田区に本社を置く洗剤、石鹸の製造販売をおこなう企業である。
本社名の「NS」は、旧社名であるニッサン石鹸 (Nissan Soap) から由来しており、そこに主力ブランドである「ファーファ」を冠している。
目次
概要
東京に本社を置き(営業本部・支店併設)[1]、現在は大阪に支社、兵庫県加東市と茨城県神栖市にそれぞれ工場を持つ[2]。2012年(平成24年)まで同社は旧日産コンツェルン系企業が再結集した日産・日立グループ(春光グループ)の日立グループに属する日油(旧・日本油脂)のグループ会社の一社であった。
2006年(平成18年)12月にユニリーバが事業撤退を表明した柔軟剤「ファーファ」ブランドを譲受した。なお、マスコットキャラクターのテディベア「スナッグル」に対するライセンス料は同社が支払っている。
会社の歴史
ニッサン石鹸
1937年(昭和12年)創業。社名の”ニッサン”は日産コンツェルングループに由来する。 洗剤としては、1968年(昭和43年)に初めて酵素の入った洗剤「バリ」[3]を発売したのを皮切りに「ラブ」や柔軟剤の「ソフター」といった廉価品のほか、消臭成分を配合した「デオテクト」、UV予防効果を入れた洗剤、作業着専用洗剤などニッチ市場の付加価値商品も多く、大手企業とは一線を画した商品ラインナップを持ち、洗剤の他は石鹸やボディソープ、ハンドソープ、オーラル用の洗口液などを製造しており、大手企業のOEMやスーパー・ホームセンター等のプライベートブランド製品も手掛けた。
1974年(昭和49年)11月に「ニッサン石鹸株式会社」設立。
1995年(平成7年)には、俳優や司会者として活躍した児玉清をナレーターに起用したテレビCMを放送。そのCMに当時の役員3人が出演し、役員の一人が言うセリフ「広告するのをころっと忘れてました」は語り草である(舞台は徐行中の軽トラック荷台、同社ロゴを表記した横断幕を掲げ、役員らはスーツにエプロン姿だった)。CMでは児玉によるナレーションで「誠実一筋、清潔一筋」と宣伝されていた。また当時『パネルクイズ アタック25』(ABC)[4]の番組スポンサーもつとめていた。
2007年(平成19年)6月に本店を大阪市鶴見区横堤2丁目(旧大阪本社工場)から東京都墨田区菊川3丁目に移転させる。
2007年(平成19年)10月に大阪府東大阪市に大阪本社を移転。翌年2008年(平成20年)1月で大阪本社工場を売却し、創業の地である大阪市鶴見区横堤2丁目を完全に離れる。背景には住宅街化したことがある。なお、商品の問い合わせなどの、お客様相談室は引き続き大阪に置いている。
NSファーファ・ジャパン
2011年(平成23年)9月1日付で、社名をこれまでの「ニッサン石鹸」から、「ファーファ」ブランドを冠した「NSファーファ・ジャパン株式会社」に変更した[5]。
2012年(平成24年)1月19日、エステー、フマキラーとの3社間で資本業務提携を行うことで合意した[6]。
事業所
- 東京本社:〒130-0024 東京都墨田区菊川3-21-8
- 東日本営業部、特販営業部、営業本部、商品開発部、マーケティング部、総務部、経理部、生産管理部、業務部、購買部、お客様相談室
- 西日本営業部:〒564-0052 大阪府吹田市広芝町9-33 プレジデントビル4F
- 工場:兵庫工場(兵庫県加東市)、関東工場(茨城県神栖市)
主な製品
現在発売されている製品
オリジナル製品
- ファーファシリーズ
- WORKERSシリーズ(作業着専用洗いシリーズ)
- 徳用白大石鹸(パッケージには赤文字で、長年「ニッサン」と表記されていたが、社名変更に伴い「シロダイ」に変更された)
- 強力パワーマルセル石鹸
- メイク ア ニューハビット マウスウォッシュシリーズ(洗口液)
- UVカット洗剤
- おまかせドライ(ドライマーク衣料用液体洗剤)
- トレハリッシモシリーズ(台所用洗剤・ハンドソープ)
など
業務用製品
- 無りんクリーニング洗剤(衣料用)
- セブンK(台所用合成洗剤)
など
ニッサン石鹸時代の製品
- ニッサン化粧石鹸
- ニッサンクリームクレンザー
- ラブシリーズ
- ソフター
- デオテクト
- 潤い環
- ナチュラルモコウォッシュシリーズ
- トレハリッシモ
など
広告活動
ニッサン石鹸時代の2000年代末期までは「ファーファ」のTVCMが中心だったが、現在は広告活動を休止している。
- 提供番組(いずれも過去)
- ※は現在も番組自体継続中。
- パネルクイズ アタック25(朝日放送制作、テレビ朝日系)※
- 土曜ワイド劇場(テレビ朝日系)※
- スーパーモーニング(テレビ朝日系)
- 情報ライブ ミヤネ屋(読売テレビ制作、日本テレビ系)※[7]
その他
- 昭和30年代を舞台とした映画『ALWAYS 三丁目の夕日』シリーズでは、劇中にて「茶川商店」[8]の向かいの荒物屋の店先にニッサン石鹸の幟が立っているのが確認できる。
- 2011年6月には、三洋電機[9]の充電式電池eneloopのマスコットキャラクター「エネルーピー」とファーファによる節電をテーマにしたコラボレーション企画が行われた[10]。また11月14日からは、ファーファとエネルーピー、JR西日本のイコちゃんのコラボによる企画「あったかさみっと」も行われている[11]。
関連項目
脚注
- ↑ かつては大阪との2本社体制をとっていた。
- ↑ かつては愛知県名古屋市にも工場があった。
- ↑ 国立科学博物館 産業技術の歴史
- ↑ CMのナレーターを務めていた児玉清が1975年の番組開始から36年にわたり司会を務めた。児玉は2011年5月16日に逝去(番組は現在も継続)。
- ↑ テンプレート:Cite web
- ↑ テンプレート:PDFlink
- ↑ 15時台スポンサー(2008年9月)で、ローカルセールス枠。
- ↑ 映画の主人公である「茶川竜之介」(吉岡秀隆)の自宅の店舗。
- ↑ 三洋電機の事業は2011年末、パナソニックに引き継がれた。
- ↑ 当時のプレスリリース(2011年6月15日、ニッサン石鹸株式会社)
- ↑ 当時のプレスリリース(2011年11月14日)