UFJ信託銀行
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
UFJ信託銀行株式会社(ユーエフジェイしんたくぎんこう)とは、2005年(平成17年)10月1日をもって三菱信託銀行と合併し三菱UFJ信託銀行となった、旧UFJグループの信託銀行。
本項では、東洋信託銀行時代についても記述する。
概要
設立は専業信託としては後発組に入る1959年(昭和34年)で、当時の大蔵省の信託分離政策に沿い、三和銀行と神戸銀行(現:三井住友銀行)の信託部門および野村証券の証券代行業務部門と投資管理業務部門を承継して発足。専業信託の中で資金量では下位に位置していたものの、非財閥系として存在感を出し、証券代行等の資産管理関連業務では業界トップの座を占めていたほか、年金資産運用に関してもアセットアロケーションに長じていると高い評価を得ていた。
三菱信託銀行との合併
2004年(平成16年)3月期の決算でUFJホールディングスが大幅な赤字を計上。これを補うためにUFJ信託銀行を住友信託銀行に売却することで基本合意するも、同年7月14日に、UFJホールディングスが三菱東京フィナンシャル・グループへ経営統合を申し入れ、住友信託銀行への売却を白紙撤回した。
2005年(平成17年)10月1日、「三菱UFJフィナンシャル・グループ」発足。同日付で三菱信託銀行と合併し「三菱UFJ信託銀行」が誕生した。
沿革
ファイル:Toyo Trust and Banking Logo.svg
東洋信託銀行時代のロゴマーク
- 1959年(昭和34年)11月2日 - 三和銀行、神戸銀行、野村證券の3社を母体として、東洋信託銀行株式会社が設立される。
- 1995年(平成7年) 8月 - 東海銀行の信託子会社として、東海信託銀行株式会社が設立される。
- 1995年(平成7年)11月30日 - 三和銀行の信託子会社として、三和信託銀行株式会社が設立される。
- 1999年(平成11年)10月 - 東洋信託銀行株式会社が三和信託銀行株式会社を合併。
- 2000年(平成12年) 5月 - 三菱信託銀行と共同で日本マスタートラスト信託銀行の営業開始。
- 2001年(平成13年)4月2日 - 東洋信託銀行株式会社が株式会社三和銀行及び株式会社東海銀行と株式移転により株式会社UFJホールディングスを設立し、その完全子会社となる。
- 2001年(平成13年)5月 - 東洋信託銀行株式会社が東海信託銀行株式会社の全株式を株式会社東海銀行から譲り受ける。
- 2001年(平成13年)7月1日 - 東洋信託銀行株式会社が東海信託銀行株式会社を合併。
- 2002年(平成14年)1月15日 - ユーエフジェイ信託銀行株式会社と商号変更。
- 2004年(平成16年)5月21日 - ユーエフジェイ信託銀行の、住友信託銀行への売却が発表される。
- 2004年(平成16年)7月14日 - ユーエフジェイ信託銀行の住友信託銀行への売却を白紙撤回し、UFJホールディングスと三菱東京フィナンシャル・グループが経営統合すると報道される。
- 2004年(平成16年)8月12日 - 2005年10月に経営統合し「三菱UFJフィナンシャル・グループを発足させることに基本合意。
- 2005年(平成17年)10月1日 - 三菱信託銀行と合併し「三菱UFJ信託銀行」が発足する(存続会社は三菱信託銀行)。