沖縄セルラー電話
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沖縄セルラー電話株式会社(おきなわセルラーでんわ、テンプレート:Lang-en-short、略称: OCT、通称: au沖縄セルラー または au沖縄)は、日本の電気通信事業者。沖縄県で携帯電話事業を行う地域会社である。
KDDIの連結子会社であり、親会社のKDDI同様、auブランドを展開する。
概要
全国にあったDDIセルラーグループが何度かの再編を経て現在のKDDIに統合された中、唯一、沖縄県だけが地域企業として残った。他キャリアは沖縄県を九州会社のエリアとしていたのに対し、この会社は地元に特化した経営を行っており、沖縄県内の携帯電話事業で2009年(平成21年)現在50%近いシェアを有し、シェア首位を誇る。
シェアの高さから、電気通信事業法等の一部を改正する法律(平成13年法律第62号)によって、市場支配力のある事業者に対するドミナント規制(非対称規制制度)の指定対象事業者にリストアップされたが、政治決着によって翌2002年(平成14年)4月に除外された。
2012年(平成18年)3月現在はKDDIが株式の過半数を所有しているが、同社は主に沖縄地域の財界・有力企業が出資し、同県の経済振興を第一義として設立されたという経緯と、本土の日本移動通信(KDDIの前身の一つ)やDDIセルラーグループ各社(京セラ・第二電電《KDDIの前身》の合弁)が単体では非公開企業であるなか1997年(平成9年)4月15日に店頭公開(現ジャスダック上場)していることから、他の地域会社のように吸収合併を行わなかった。
現社長の北川洋は興銀(現みずほ銀行)出身で、2000年から2008年まで第二電電取締役やディーディーアイ(現KDDI)の執行役員などを歴任。前社長の起橋俊男は、現在のKDDIに吸収合併される直前に関西セルラー電話が社名変更した株式会社エーユーの社長を務めている。
携帯電話サービス
KDDIが提供するauと同一であるが、家族割でKDDI契約と沖縄セルラー契約の同一請求が出来ない等、一部のサービスに制限が存在する。具体的な詳細はauを参照。
- ロゴについては、端末はKDDIと同一の端末であることから「au by KDDI」(2012年春モデル以降は筆記体風「au」ロゴ)となっている。端末の取扱説明書や端末内部に貼られている銘板シール(コーションラベル)に関してはKDDI(株)、沖縄セルラー電話(株)と両社の社名が記載されている。auショップの看板やチラシ、CMなど沖縄セルラー独自のものでは「au」のみ、もしくは「au 沖縄セルラー(電話)」などと記載されている。
- 紙面での請求書についてはKDDI同様に有料となっている。紙請求書発行手数料は1請求書あたり50円(税別)がかかる。一部の顧客、および同社都合により発行する「紙請求書」については無料。
沿革
- 1991年(平成3年)6月 - 沖縄セルラー電話株式会社設立
- 1992年(平成4年)3月 - 第一種電気通信事業許可を受ける
- 7月 - セルラー電話サービス契約約款の認可を受ける
- 10月 - 携帯・自動車電話TACS(アナログ)方式のサービス開始
- 12月 - 日本移動通信とローミング、相互接続開始
- KDD(KDDIの前身の一つ)国際電話との相互接続サービス開始
- 1993年(平成5年)10月 - セルラーメッセージサービス開始
- 1994年(平成6年) 4月 - 移動機売切り制の実施
- 6月 - ちょっとコールサービス開始
- 1996年(平成8年)3月 - 稼働台数5万台突破
- 7月 - 大口割引サービスおよび長期割引サービス開始
- 11月 - PDC(デジタル)方式のサービス開始。サービス名称は「Pデジタルサービス」。
- 12月 - 新規加入料廃止
- 稼働台数10万台突破
- 1997年(平成9年)4月 - 株式を店頭登録(現ジャスダック上場)
- 12月 稼働台数15万台突破
- 1998年(平成10年)4月 - 119番(消防)、104番(番号案内)接続開始
- 1999年(平成11年)1月 - 稼働台数20万台突破
- 2月 - B.B.プランおよびたのしメールサービス開始
- 4月 - Cメールサービス開始
- 5月 - EZwebサービス開始
- 6月 - イヤートークプランサービス開始
- 自動音声応答サービス開始
- 7月 - ながーく家族DE割引導入
- 株式分割実施
- 9月 - セルプリホン(プリペイド電話)発売開始
- 2000年(平成12年)1月 - CDMAシングルモード移動機発売
- 7月 - 全国シームレスブランド「au(エーユー)」の導入
- 8月 - 国際ローミング機「グローバル パスポート」発売開始
- 9月 - アナログ(TACS)方式のサービスを終了
- 11月 - 学生向け割引サービス「ガク割」の開始@mail(アットメール)サービス開始
- 12月 - 「ez!an(イージャン)」開設
- 2001年(平成13年)2月 - モバイルバンキングサービス開始
- 4月 - 「ez!an(イージャン)メンバーズ」開設
- 5月 - ゆいまーるパックサービス開始
- 9月 - 稼働台数30万台突破
- 11月 - ポイントプログラムサービス「ポイントα」開始
- 12月 - 「ez!an(イージャン) club mare」開設
- 2002年(平成14年)4月 - 「CDMA 1X」サービス開始
- 11月 - 本店所在地を那覇市久茂地に移転
- 2003年(平成15年)3月 - デジタル(PDC)方式のサービスを終了
- 6月 - 稼働台数35万台突破
- 9月 - auユビキタスワールド「U-biq」開設
- 11月 - 障害者向け割引サービス「スマイルハート割引」の導入
- 「CDMA 1X WIN」サービス開始
- CDMA 1X WIN パケット通信料定額サービス「EZフラット」の導入
- 2004年(平成16年)8月 - EZフラット廃止、「ダブル定額」の導入
- 2010年(平成22年)1月 - 沖縄通信ネットワーク子会社化
- 3月 - FTTHサービス「auひかり ちゅら」を開始
- 4月 - 那覇市営奥武山野球場の施設命名権を取得し、球場名を「沖縄セルラースタジアム那覇」とする。詳細は那覇市営奥武山野球場#施設命名権の項参照。
- 2012年(平成24年)9月21日 - iPhone 5の発売に併せ「au 4G LTE」サービス(開始当初は2.1GHz帯のみ)を順次開始
キャラクター
雄鹿の「auシカ」。プロフィールは以下の通り。
- 慶良間諸島のとある島の生まれで、その島に海人のオジーと一緒に住んでいる。
- 種類はケラマジカ[1]。自分が天然記念物であるという自覚はない。
- 気は優しく臆病で、人見知りする。このため、オジー以外の知らない人間が近づくとすぐに逃げてしまう。
- 大好きなものへのこだわりが強く、特にauの携帯電話の話になると自己主張が激しくなる。
- 好物はキノコで、食べる時は目を血走らせ、狼のように変貌するという攻撃的な一面も併せ持っている(実際に鹿はキノコを食べることがあるという)。
このように、NTTドコモのマスコットであるドコモダケをかなり意識している。
沖縄セルラーのプロモーション担当社員の賀数仁然が考案。賀数手作りの販売代理店のセールスマニュアル「auシカ選べない50の理由」が評判になり、本格キャラクター化。一般へは沖縄県内2005年春に展開したキャンペーン新聞チラシ広告が初出。
その後テンプレート:誰範囲ことから露出が控えられたため、テンプレート:誰範囲が、同年6月から7月にかけてのキャンペーンで本格的に登場し、人気が再燃。公式ブログ[1] テンプレート:リンク切れも開設され、2007年9月1日-2008年6月30日にかけて更新、現在は更新停止中となっている。
現在では沖縄セルラー公式サイトおよび、EZweb公式コンテンツの「地域別オススメ」にあたるサイト「auパラダイスネット」のデザインにもauシカが前面に押し出されている。 auパラダイスネット内には「auシカ!サイト」という名のauシカ公式コンテンツが存在し、auシカのミニゲームや、待ち受け画像・着ボイスのダウンロードができる。
また、auシカはその人気ゆえか、沖縄以外のエリアでも時々auショップなどの販売店で見ることができる。
脚注
関連項目
- パステルメール - 沖縄セルラー電話のau携帯電話でカラフルなメールの送受信ができるサービス。
- ウィルコム沖縄 - 沖縄セルラー電話と同様に沖縄で地域会社として展開している。
- ドコモ沖縄 - NTTドコモの九州支社管轄の沖縄支店にあたるが、別会社のように扱っている。
- ウィン♪ウィン♪ - 沖縄県のフジテレビ系列局沖縄テレビ放送で11:00 - 11:30に放送しているローカル情報番組。スポンサーがこの沖縄セルラー電話である(スポンサー表示や読みではauとなっている)。
- 小島よしお - 沖縄セルラー電話のauのCMに出演。
- ガレッジセール - 沖縄セルラー電話の「auひかり ちゅら」のCMに出演。
- D-naha - 7、8階にコールセンターを置く。