RCCカープナイター
『赤ヘルだいすき! RCCカープナイター』(あかヘルだいすき! アールシーシーカープナイター)は、中国放送(RCCラジオ)が放送している広島東洋カープのプロ野球ナイトゲーム中継番組である。
目次
概要
JRNとNRNのクロスネットの特性を生かし、地元カープ戦のほぼ全試合を試合終了まで完全中継する。カープ戦のデーゲームも『RCCカープデーゲーム中継』(アールシーシーカープデーゲームちゅうけい)のタイトルで放送している。
オープニング・エンディングのBGMはヨハン・シュトラウス1世の『ラデツキー行進曲』。
基本放送時間
火曜-金曜 17:57-21:40
- 土曜・日曜・月曜にカープ戦がある場合は試合時間に応じて放送する。
- 火曜日 - 金曜日はナイター中止時の場合及びカープ戦がデーゲームの場合、原則として火曜日はJRN、他の曜日はNRNラインのナイターを予備カードとして、全試合中止及び非開催時はネットワークの割り振りに応じた全国ネット番組を補充放送する。
- 土曜・日曜・月曜日の雨天中止時の補充はなく、カープ戦中止の場合は原則として定時番組を放送するが、日曜(ナイターオフ期は土曜)18・19時台の『中四国ライブネット』については2013年までRCC自社制作の場合(予定通り野球中継が行われた場合は他7局に裏送り)に限り雨傘番組として編成され、RCC以外の局が制作した週は雨傘番組も別番組(18時台は『アーティストBOX』、19時台は『ベストミュージックコレクション・ジャパン』)に差し替えていたが、2014年から、RCC制作時以外でも『中四国ライブネット』が雨傘番組として組み込まれるようになった。
- 土・日曜の早終了時は、時間調整としてNRN全国ネットのメインカードに飛び乗る場合がある。
- 前座番組を17:47-17:57までを放送する。番組名は年度により異なり、2014年は『カープナイター まもなくプレイボール』(17:52頃からは「キリン一番搾りプレゼンツ ICHIBANプレイヤー!」)として放送。
- 定時までに中継が終了した場合、21:40までクッション番組を放送する。番組名は年度により異なり、2014年は『カープ女子 恋する応援団♪』として放送。
- 22:00(月曜は21:00)以後カープの試合が続いている場合は試合終了まで放送し、『RadiPrism』(月曜・自社製作かつ22:00以降まで伸びた場合)・『荻上チキ・Session-22』(火曜 - 木曜・TBSラジオ制作)『Canvas』(金曜・自社制作)・『ザ☆横山雄二ショー』(土曜・自社制作)などが短縮となる。
- 『RCCカープデーゲーム中継』の場合、試合開始時間がそのまま番組の開始時間となる。そのためオープニングはなく、協賛スポンサーの読み上げは1回表の先頭打者の打席の直後に行われる(RCC単独放送でない場合は、提供読みが実況にかぶさることになる)。
- この場合はワイド番組(平日が祝日と重なる場合は「日々感謝!ヒビカン」(12時-15時)と「バリシャキNOW」(15時-17時)、土曜日は「おもいっきり土曜日」(13時-17時)、日曜日は「ショコラジ」(11時-15時)と「競馬中継」(15時-16時)と「俺のセットリスト」(16時-17時))を短縮する形をとる。なお土曜日・日曜日についてはデーゲーム・ナイターとも協賛スポンサーが付く関係で、野球が中止や予定終了時刻より早く終わった場合は「RCCカープデーゲーム中継」のスタジオバージョン扱いとして放送が行われる。
解説者
レギュラー
不定期
- 衣笠祥雄(TBSテレビ・ラジオ解説者。2007年頃まではRCC公式サイトに名前があったが、現在はTBSからの派遣扱い)
- 二宮清純(ゲスト解説、年1回程度。出演がない年もあり)
- TBS兼任の解説者については、ナイターは原則としてJRN向けとなる月・火(2010年以降の土・日は一部カードのみ)のみの出演となる(水-金はテレビ中継かJRN各局への裏送り中継に出演)が、曜日毎のネットワークの区分が緩いナイターオフ編成時の開幕カード・消化試合やデーゲームでは一部例外がある。
- 実例:2009年9月23日(水曜日)の対ヤクルト戦デーゲームでは、NRNの速報チャイムが使われながらも、佐々岡が解説を担当していた。
- RCC製作の中継には基本的に安仁屋、山崎、佐々岡、高橋が登場する。その他の解説者はRCCのテレビ中継がある時など、解説者が足りない時のみ出演する。
- TBS兼任の解説者については、ナイターは原則としてJRN向けとなる月・火(2010年以降の土・日は一部カードのみ)のみの出演となる(水-金はテレビ中継かJRN各局への裏送り中継に出演)が、曜日毎のネットワークの区分が緩いナイターオフ編成時の開幕カード・消化試合やデーゲームでは一部例外がある。
過去の解説者
- 池田英俊(1975年 - 1979年、1985年 - 1986年)
- 大下剛史(1984年 - 1988年)
- 上田利治 (1970年。 現:サンテレビ解説者)
- 大石清(1982年 - 1984年、1998年。TBSテレビ・ラジオ解説者兼)
- 加藤伸一(RKB毎日放送からの出向解説、テレビ中継のみ登場)
- 金山次郎(1962年 - 1983年)
- 川口和久(1999年 - 2010年、TBSテレビ(2009年まで)・ラジオ解説者兼。現在の衣笠と同様に末期はTBSからの派遣扱い。現:読売ジャイアンツ投手総合コーチ)
- 木下富雄(1994年 - 1999年、2006年 - 2011年。現:飲食店経営)
- 正垣宏倫(1980年代前半)
- 外木場義郎(2000年 - 2005年)
- 高橋里志(1986年 - 1997年)
- 土屋雅敬(旧名:五郎・伍郎)
- 津田一男(1959年 - 1975年。中国新聞記者)
- 笘篠賢治(文化放送からの出向解説・ローカルのテレビ中継とNRN向けのみ登場、フジテレビワンツーネクスト解説者兼)
- 西田真二(1996年 - 1998年、原則JRN向けのみ出演。現:香川オリーブガイナーズ監督)
- 長谷川良平(1975年 - 1995年)
- 原伸次(2003年 - 2004年。現:飲食店経営及びテレビ新広島『TSSスーパーニュース』スポーツコメンテーター)
- 道原裕幸(2005年 - 2006年。現:大野寮長)
- 三村敏之(1999年 - 2003年、2006年 - 2007年)
- 山本一義(1989年 - 1993年、2004年 - 2005年)
- 横溝桂(1974年 - 1977年)
実況アナウンサー・リポーター
- 長谷川努
- 一柳信行
- 石橋真
- 坂上俊次
- 石田充
- 石橋は2010年~2014年まで『バリシャキNOW』の金曜を担当していた為、金曜は同じ試合のテレビ中継が行われる場合のベンチリポーター(NRN向け中継)のみ担当。
- 坂上はJRN系レインコート番組「プロ野球ネットワーク」(金曜日のみ「プロ野球東西南北」)では準レギュラー扱いになっている。2008年6月29日の放送では全国ネットで1時間のカープ特番のメインを務めた。
過去の実況アナウンサー・リポーター
- 上野隆紘
- 安田誠一
- 山本昭
- 深山計(のちにニッポン放送へ移籍)
- 鈴木信宏
- 川島宏治
- 橋本裕之
- 寺内優
- 横山雄二
- 青山高治
- 桜井弘規
- 小林康秀
- 沖繁義(現在は九州朝日放送に所属)
- 室井清司
- 道盛浩(2010年度より月~木昼帯に移動した『バリシャキNOW』担当のため、主に金曜日~日曜日を担当していたが,2012年中盤以降は出演することなく降板)
特記
- ビジターの試合では原則として実況は開催地(ホームチーム側)の放送局のアナウンサーが担当し、RCC側はレポーターの配置のみ(試合によりない場合有り)であるが、例外として2011年5月31日・6月1日のセ・パ交流戦・楽天戦(Kスタ宮城)では「がんばろう!!日本」と題した応援企画中継を東北放送と共同実施し、RCCの一柳が1回を除く広島側(表)の攻撃の実況を担当した。詳細は後述。
ネットワーク
原則は月・火曜はJRN、水~金曜はNRNラインを取る(ただし月曜は全国放送体制ではないため、JRN系列局への個別ネット扱い)。土・日曜は従来はJRNラインを取っていたが、2010年以降土・日曜のJRNナイター全国中継が中止されたため、現在はデーゲームと同様ローカル番組扱いの単独放送と、JRN系列局への個別ネット(場合によってはLF-MBSライン予備兼用)と、NRNラインの本番・予備カード扱いとを適宜に使い分けている。ネットワーク分担金が発生する火~金曜ナイターについては、ビジターのヤクルト戦と阪神戦を中心に日数補償を行っているが、デーゲームとJRN系列局向け土・日・月曜ナイターは番組販売扱いのため、日数補償の対象とならない。
なお、RCC制作時の土・日曜は、NRNナイター本番カード時(日曜は在京局の聴取率調査期間の関係で、結果的に単独放送となった場合も含む)、屋内球場より前位の雨天予備カード時、デーゲームにおけるNRN系列局への個別ネット時にはNRNの速報チャイムを使用するが、それ以外は、NRNナイターの雨天予備カードとならない場合(予備順位が屋内球場より後位になった場合を含む)に限り、JRNの速報チャイムを使用する事が多い[2]。
月曜のRCC制作単独放送時は、JRNの速報チャイムを使用する事が多いが、稀にNRNのチャイムを使用する事がある[3]。
ナイターオフ編成で放送される開幕カードとシーズン終盤については、曜日ごとのネットワークの縛りが緩いため、火曜のNRN扱いや、水~金曜や在京局制作土・日曜ナイターのJRN扱いが発生する場合がある。
JRN・NRN共に広島が関与するビジターゲーム、デーゲーム・移動日・雨天中止時・日本シリーズ等広島が関与しない試合を全国ネット中継扱いで受ける際にも、JRN・NRN両ネットワーク回線で配信される中継はモノラル放送となるため、通常の裏送り中継と同様に別の素材回線を使用してステレオ放送による中継をネット受けし、AMステレオ放送(過去)やradikoでのステレオ音声での聴取を可能としている[4]。
- 巨人・横浜DeNA・ヤクルト・西武・ロッテ戦
- TBSラジオ(JRN)、ニッポン放送(LF、NRN)、文化放送(QR、NRN)
- ヤクルト主催試合[5]はNRNが中継権を独占しているため、土・日曜の明治神宮野球場(年度によっては千葉マリンスタジアムも)でのナイターはLFでの放送予定有無にかかわらずQRから、月~金曜の全てと土・日曜のデーゲーム、それにQRが本番カードとしない場合の地方開催時のナイターとナイターオフ編成期間の試合はLFから裏送りを受ける(巨人戦がデーゲームまたは移動日で非開催の場合・ヤクルトが優勝争いしている時・巨人主催ゲームの放送権料節約に伴う本数調整時等にはNRN本番カードとして同時ネットの事もある。)。火曜日の場合、雨天中止時の予備カードは本来のJRNラインの中継が組み込まれる。
- TBSは日・月・火・土にネット関係を結ぶが、2010年からTBSが土・日曜の野球中継を原則中止したため、土・日のTBSからの配信はデーゲーム全般ならびにNRNが屋内球場の試合を本番とし、かつQRが正式に裏送り体制を取らなかった場合のナイターのみとなった。水~金でTBSが広島主催試合を放送する場合はRCCからの裏送りとなる。逆にTBS発の場合は火曜日に相互ネットになる可能性がある他は全て裏送りとなる。なお、土・日曜デーゲームと月曜のビジターゲームについては、他地域からのネット時と異なり、ヤクルト主催を除きNRNキー局(LF=月曜の巨人、DeNA主催と土・日曜の在京球団主催デーゲームの特例放送、QR=月曜の西武、ロッテ主催ナイターと土・曜の在京球団主催デーゲームの特例放送)の放送予定有無にかかわらず、TBSがRCCへの裏送り(またはTBS協力の自社制作)を行っている(土・日ナイターについては後述)。なお、ナイターオフ編成期間中は、開幕カードの巨人、DeNA主催試合はデーゲーム・ナイターにかかわらずTBSからのネットおよび裏送りを優先するが、TBSが放送せず、かつLFが放送する場合は、年度によりLFからネット受けする場合がある[6]。一方消化試合については、ヤクルト主催は原則として曜日を問わずLFからのネット受けとなるが、巨人・DeNA主催については年度により対応が異なり、過去には巨人主催でオフ編成の特例としてRFラジオ日本からのネット受けも実施したことがある(後述)。
- LFは水~金曜に相互ネットまたは裏送りを受けるほか(LF制作の裏送りの場合、相手チーム側のレポーターがLFから派遣されることが多く、その翌日もしくは翌々日の実況担当アナウンサーであることが多い)、土・日曜の広島主催試合自社制作時(主に巨人戦。時にMBSとの2局ネットとなる事がある)には技術協力を行う。月・火曜の広島主催試合はRCCからの裏送りとなるが、月曜に地元球団がある地域のJRN局のネット予定がない場合に限り、RCCの自社向けと相互ネットする事がある。なお、LFの土日ナイターはMBSとの2局ネットとなるため、広島主催試合を本番もしくは予備カードとする場合はLF・MBSのどちらかが制作していたが、2010年以降JRN土日ナイターが廃止されたこともあり、RCCが裏送りすることもある。
- QRとは土・日曜のナイターでのRCC発の裏送りを以前から実施している他、2010年からはヤクルト主催以外でも土・日曜のナイターの本番カード・裏送り共にネット受けを開始した(裏送りは日程の関係上2012年から)他、予備順位によってはRCCの実況アナウンサーとQR解説者・ベンチリポートアナウンサーという形態となる場合がある(こちらはQRの日曜日が不定期放送となった2013年から)。また広島戦ビジターゲームをTBSが特例で中継する場合でも、同カードがQR制作によりNRN本番(QRでの放送がないNRN全国中継名目での裏送りを含む)としての設定がある場合は、QRからのネットを受ける。ただし、当該試合のNRN予備順位が屋内球場よりも下位で、かつQRが解説者を含めての予備待機ができない場合は、TBSラジオからの裏送り(ヤクルト戦のみはLFからのネット受けまたは裏送り)に振り替えることがある[7]。広島主催の土・日曜ナイターでJRN各局からのネット予定がなく、NRNの全国放送本番または雨天予備カードとなった場合、NRN向けを自社分として放送する。その他、QRが平日に広島主催の西武戦を自社制作する場合は技術協力を行う。
- 巨人戦全国中継の放送権料削減のためJRNがDeNA・阪神・中日戦、NRNがヤクルト戦を本番カードとし、「巨人 vs 広島」が予備カード扱いとなった場合でも、TBC・SFの様に本番カード優先による未放送とせず、TBS(月・火曜)・LF(水~金曜)・QR(土・日曜)からRCCへ裏送りされ、LF発の場合は、2010年代以降裏送りへの登場頻度が少ない江本孟紀等が解説を担当することがある。この場合は当然ながらDeNA戦やヤクルト戦の裏送りと同様に、中継中にアナウンサーが「RCCカープナイター」「RCCプロ野球速報」等局名や番組名をコールする。
- なお、2013年からQRは日曜日の自社でのナイター中継を原則編成せず、NRNナイターへは裏送りのみの参加となっているため、日曜日に関東で行われる広島のビジターゲームがNRN本番となった場合、事実上RCCのみの放送となるケースがある(2013年の日曜日NRNナイターは定時ネット局が存在せず、2012年まで7月以降の定時ネットを行っていたABCラジオも原則として阪神戦がある時のみ放送となる他、NRN系列局が地元チームの試合の場合のみ、QRは注目カードのみを放送およびネットするのみである)。
- セ・パ交流戦における水~金曜の「西武 vs 広島」のナイターについては、TBCやKBCの様にQRからの「ライオンズナイター」ネット受けとせず、LFから裏送りを受けている。
- かつては土・日曜の広島主催ナイターでRCCがTBS-JRN、LF(-MBS)、QR-NRNの各ライン向けに三重制作を行っていた事がある。また、LF向けは阪神戦以外でもMBS制作となった事例があり、この場合は、解説者・アナウンサーのいずれかのみRCCからの派遣となる事があった。
- RCCの解説者・アナウンサーが不足した年度は、裏送りとなるラインの制作をTBS・LF・QRに委託する事があった。
- 1995年まで、巨人主催ゲームではナイターオフ編成時の消化試合に限り、RFラジオ日本からネット受けする場合があり、RCCからもリポーターが派遣された。また、RF向けの広島主催ゲームは、現在は技術協力のみだが、かつては試合によりRCCからアナウンサー・解説者のいずれかまたは両方を出演させる場合があった。
- 1990年代末期まで、広島戦がない場合は巨人戦を優先していたため、以下の様な対応を取っていた。
- ヤクルト・横浜主催ゲームがNRN独占、巨人主催ゲームがRF・JRN複占だった1979年~1992年は、広島戦第1予備や、移動日・デーゲーム時の本番カードに日・火・土曜はヤクルト・大洋→横浜主催のNRN巨人ビジターゲーム(土・日曜はQR同時ネットとLF裏送りの場合あり)を、水~金曜はJRN巨人主催ゲームを組み込み、予備カード以降を本来のネットワークとする措置を取っていた。
- 巨人主催のNRN解放後も、2001年までは年度により前述と同様の対応を取る事があった他、本来のネットワーク通り水~金曜の巨人対広島戦をLFから受けた年度でも、広島戦非開催時の水~金曜に、NRNがヤクルトまたは横浜主催を本番とした際、LFから広島が関与しない巨人主催ゲームの裏送りを受けた事があり、巨人戦需要が高かったSTV等数局(主にテレビネットワークが日本テレビ系列の局)が参加する場合(この場合予備カードでありながら全国中継の体裁で制作した)もあれば、広島非関与の試合では異例のRCC単独放送となる場合もあった。
- 2010年以降、セ・リーグの関東ビジターではRCCアナウンサーが実況を担当する場合がある(特に土日デーゲームや予備順が屋内球場よりも低い場合)。関東ビジターゲームでRCCのアナウンサーが実況を行う場合、リポーター・解説者は在京各局から派遣されるが、リポーターなしで中継を行う事もある。但し横浜DeNA主催試合では、2013年まで広島が勝利したときのヒーローインタビューをラジオ中継のリポーターが行うため、必ずリポーターが派遣されていた。2014年は6月の同カードの金曜ナイターのLF制作分は、NRN全国ネット本番のためRCCのアナウンサーがリポーターを務めたが、土・日曜デーゲームのTBS制作分については従前通りRCCのアナウンサーが実況を担当した一方、TBSチャンネル・BS-TBSまたはNHKのテレビ中継リポーターがヒーローインタビューを行う形になったためか、RCC・TBSのどちらからもリポーターが用意されなかった。西武・ロッテ主催試合の場合は、2010年は完全裏送りでベンチリポーターも在京局から派遣し(いずれも曜日の関係上TBS制作)、2011年は西武戦が1試合NRN全国ネットのためにベンチリポート派遣があった関係上、RCCローカルの1試合で実況を担当(曜日の関係上LF協力)。さらにロッテ戦では実況・ベンチリポートともにRCCから派遣を行った(こちらは土・日デーゲームのためTBS協力)。2014年は交流戦ビジターゲームにおいて、全て地元局に要員を任せ(対楽天戦はテレビ中継のみリポーター・解説者を派遣)、ロッテ戦ではベンチリポートを置かなかった(ヒーローインタビューは球団制作テレビ中継のリポーターが担当)。
- RCCがJRN向けを自社本番カードとする火曜日については、NRN単独加盟のプロ野球本拠地所在局(STV・SF・KBC)と火曜NRN担当のMBSが地元球団の試合を優先し、加えてLFが関東ローカルでヤクルト主催ゲームやサッカー日本代表戦の中継を編成した場合、2010年以降はその他のNRN単独加盟局(IBS・CRT・KBS・ROK)がプロ野球中継を編成していないため、RCCのNRNへの裏送り中継(主に広島対巨人戦)が全国中継本番カードとなった場合は、他カードの雨天中止や早終了がない場合は当然ネット局が全くないため、一応NRN回線で全国への配信はされるものの素材録音同然となる。一方、水 - 金曜は原則としてRBCがJRN全国中継をネットしているため、TBSのレーティング週等のローカル編成が、沖縄でのプロ野球公式戦当日(地元向けは原則としてRBCが自社制作)と重なった場合でない限り、このような状況は発生しない。
- 阪神・オリックス戦
- 朝日放送(ABC)、毎日放送(MBS)(どちらもJRN、NRNのクロスネット)
- 広島主催の場合、2002年までは月曜(JRN)・水・木曜(NRN)はMBSと、火・土・日曜(JRN)・金曜(NRN)はABCと相互ネットを結び、相互ネットを組まない局向けにRCCが裏送りを行っていたが、2003年以降、阪神戦はABC、MBSがRCC技術協力による自社制作を行う様になり[8]、2005年からの交流戦におけるオリックス戦はこの両局での放送がほとんど行われないため、どちらにしてもRCCの単独放送となった(ネットワークはRCCのラインに準じる)。在阪局のリポーターも基本的に全国放送にならない限り出演しなかったが、在京局の聴取率調査期間の第1予備カードとなった場合等には配置される場合があった[9]。全国放送本番カードになっていない阪神戦の場合は、ABC、MBSの放送をそのままJRN(水・木はABC、金曜はMBS)、NRN(火曜のMBS)の予備待機扱いとするケースもあり、この場合のRCCは全国放送になった場合にベンチリポーターのみ派遣するが、マツダスタジアム移転後は地方球場での開催時を除いて、RCCで裏送り側の予備待機を行う事が多くなった。
- 2013年は、ABCは経費節減のため火曜(JRN)・金曜(NRN)のRCCからのネット受けを再開し、土・日曜デーゲームに乗り込み自社製作を行う場合もベンチリポーターはRCCのアナウンサーが担当する場合がある。
- 2007年までは、広島主催の土・日曜ナイターを関西地区の土・日NRN担当だったラジオ大阪(OBC)に裏送りしていたが、OBCは近鉄戦(2004年度まで)やオリックス戦(2005年度。2006年度は一部試合のみ)のナイターがない場合には原則として全国放送カードを放送する方針を取っていたため、NRN本番カードまたは予備からの昇格時が中心だった。加えて、2008 - 2009年度は在阪局で土・日曜のNRN向け中継をネットする局がなくなっていた[10]事もあり、土・日曜については2003 - 2009年の間もRCC側でNRN向け予備実況のスタンバイを行っていた。なお、OBCが阪神対広島戦をNRN本番カードで中継した際には、RCCからのリポーター派遣が行われない事が多かった。
- 阪神・オリックス主催の場合は、広島が絡むカードについては曜日に関係なくABCとの相互ネット、もしくは裏送り[11]を受ける。このため、RCCがABCのラインに合わせて、火~木曜はJRN、月、金~日曜はNRNライン(但し2013年度の土・日曜デーゲームでは便宜上JRNの速報チャイムを使用する場合がある)で受ける[12]。これはMBSが1970年代の後半に巨人戦中心の編成を組んだ事や、1978年にABCが阪神主催ゲーム中継の優先契約を結んだ事が元で、MBSがJRN・NRN本番カード以外では阪神戦の中継が原則として出来なくなった事による対応の名残と、ネットワーク比率調整のための処置と思われる。土曜デーゲーム中継でABCが近鉄戦を優先していた2004年までにおいても、阪神戦におけるMBSへのネット振り替えは行わず、ABCからの裏送り分を放送していた。但し、ABCが聴取率調査期間などに二重制作してRCC向けが裏送りとなり、かつ全国放送への昇格の可能性が低い場合は、必ずではないがABCがRCCの本来のラインに合わせた速報チャイム(月曜=JRN、水・木曜=NRN)を使用することがある。また、火~金曜に広島が絡まない阪神・オリックス主催試合をネット受けする場合はRCC本来のラインに合わせ、水・木曜はMBSから受ける。また、予備カードについては本来のネットワークに従うため、ABC制作の阪神対広島戦の予備としてMBS制作のオリックス主催試合が入っている事もある。[13]
- MBSはこのほかに土・日曜にLFとの2局ネット用の音源をRCC技術協力で制作する事もあり、また、RCCがネットする事のないMBS制作の阪神対広島戦が水・木曜NRN、金曜JRNの全国放送本番カードとなった場合、RCCがベンチリポーターを派遣する事もある[14]。こうした形で、RCCはABC、MBS両局と対等に関係を結ぶ様に配慮している[15][16]。
- 交流戦のオリックス主催試合では、2009年以降RCCがリポーターを派遣せず、在阪局のアナウンサーが広島ベンチのリポーターを担当している(在阪局自社でも放送となった場合は両サイド兼務)。一方、阪神主催試合では、RCCからのリポーター派遣を継続している。
- なお、横浜主催試合がNRN独占だった時代のうち、1995年から2001年は「横浜 vs 巨人」(またはその逆)の裏開催のヤクルト主催試合の中継がTBS-JRNに認められていたたが、これが「ヤクルト vs 中日」である場合、CBCへのネットが認められていなかったため、該当日のJRN向けの「広島 vs 阪神」(あるいはその逆の組み合わせ)の中継ネット局にCBCが加わることがあった[17]。
- 阪神は8月の時期に阪神主催のデーゲームを実施しないので、近年までこの時期での阪神主催ゲームの裏送りはなかった[18]。しかし2014年8月9日、10日(いずれも京セラ)の試合はデーゲームを実施。ABCは例年のように高校野球を編成するため、裏送りとなるはずだった。しかし台風直撃により高校野球が両日とも中止となったのでABCとの相互ネットとなった。
- 中日戦
- CBCラジオ(JRN)、東海ラジオ放送(SF、NRN)
- 主催球団に関係なく日・月・火・土曜はCBC、水~金曜はSFとの相互ネットとなる。広島主催の場合は相互ネットを組まない局向けにもRCC制作で裏送りを行う。
- 中日主催試合については、相互ネットを組まない局の方の中継にRCCがリポーターを派遣するのは原則として全国中継本番カードとなった場合に限られる。自社単独放送の場合、SFは不定期に広島サイドのベンチリポーターも自社で配置するが、CBCは1人のアナウンサーが両チームのベンチリポーターを兼務する。一方、広島主催の場合、RCCは原則として両方の中継に広島サイドのリポーターを派遣する。(CBC向け・SF向けそれぞれ別のアナウンサーが担当。中日サイドはCBC・SFそれぞれがリポーターを派遣)
- 広島主催試合でもRCCの解説者が不足した年度は、裏送りとなる側の解説者をCBC・SFから派遣の上RCCのアナウンサーの実況で放送したり、制作をCBCまたはSFに委託したこともあった。
- CBCと相互ネットを組む土・日の広島主催ナイターについては、LF・MBSが予備カードとする場合があるため、繰上げ時にはRCC-CBC-LF(-MBS)の変則ネットとなる。また、かつては不定期に土・日曜の広島主催デーゲームでRCCがSFと相互ネットを組み、CBC向けを裏送り(またはCBCの乗り込み自社制作)にした事例もあった。
- 聴取率調査期間や優勝争いに絡む場合は、CBCが自社制作する場合があり、聴取率調査期間以外の水~金曜日は、RCCが裏送り体制をとらず、CBCの中継をそのままJRN予備待機扱いとする場合がある。その場合月・土・日曜日は、RCCはCBC向けの送り出し対応が必要なくなるため、通常裏送りとしているSF(ナイターはQR-NRN予備または本番)向けを自社向け本番に切り替える場合と、SF-NRN向け裏送り・CBC自社製作分の技術協力とは別に、自社分をローカル(ナイター時月曜はJRN、土・日曜はLF-MBS予備)扱いとして別製作する場合とがある。
- CBCが「ヤクルト vs 中日」を放送できないことに配慮してSFが「巨人 vs 中日」の放送をNRN本番カード及び予備から昇格のナイターと優勝決定試合に限定している関係上、2013年度からネットワーク制限の緩い土・日曜デーゲームで裏カードの広島主催試合をSFに同時ネットすることがある。この場合はSFに配慮してNRNの速報チャイムを使用する。
- かつて、広島主催の中日戦が岐阜の長良川球場で開催された際にはその中継がCBCから岐阜放送にネットされた事がある(中日主催であれば両局の放送エリアが重複する上に、中日球団の親会社であり、かつCBCの株主である中日新聞社と岐阜放送の株主である岐阜新聞社のライバル関係もあるため、この両局のネットは予備カードからの昇格時を除き行われなかった。SFはCBC同様、中日新聞社が株主となっており、岐阜放送との関係は希薄である。そもそも岐阜放送はラジオ日本ジャイアンツナイターのネット受けが基本である。)。なお、この場合は、広島主催ながらRCCでもCBCまたはSFからのネット受けで放送していた。
- 日本ハム戦
- 北海道放送(HBC、JRN[19])、STVラジオ(NRN)
- 日本ハム主催の場合は月・火曜がHBC、水~金曜がSTVとの相互ネットとなる。土・日曜については2010年のJRNナイター廃止以降、放送時間や番組編成等により対応が異なる。HBCと相互ネットを組んだ2009年と2010年の火曜の試合はいずれもHBCが地元向けとRCC向けの二重制作を行っている。
- 広島主催の場合、HBCは曜日に関係なくRCCの配信を受ける(こちらも水~金曜にあたった場合は裏送り)が、STVはもともとRCCとは別のテレビネットワークに属している関係で交流戦開始までは日常的な関係が薄かった事、さらに2012年までの一時期裏送り形式でのビジターゲームの放送は対ヤクルト戦などの例外を除いて行っていなかった関係もあり、RCCがHBCと相互ネットを組む日・月・火・土曜についてはHBCが自社制作を行うか、土・日曜のQR、火曜のLFが本番カードとしない限り、原則中継は行われていなかった[20](火曜日はネットワークの縛りの関係で、HBCが自社制作した場合でも原則中継なし)だったが、2013年は5月28日(火曜)にRCCが二重制作の上STVへの裏送りを実施する予定(HBCは自社のアナウンサー・解説者による乗り込み自社制作を実施)が組まれていた(雨天中止のため、振替開催は同じく火曜日の6月18日に組まれ、1試合のみ開催のためRCC自社向け-TBS-HBC-JRN・RCC裏送り-LF-STV-NRNともに全国ネットカードとして配信した)。
- 2010年の広島主催の土曜ナイターでは、HBCがRCC技術協力で自社制作を行った上に[21]、STVへの放送機会の確保のためか、RCCがSTVと相互ネットを組んで中継した。但し、RCCの不手際で、RCC-STVの中継ではJRNの速報チャイムが、HBCの自社制作分では逆にNRNの速報チャイムが流れた。
- 2013年の日本ハム主催の土曜ナイター(6月15日)は、radikoやyahoo等の番組表では、当初STVラジオからのネット受け予定として発表されていたが、当日になってHBCからのネット受けに訂正され、実際の放送もHBCからネット受けした。
- 過去(日本ハムの北海道移転前)に土・日曜に広島主催のデーゲームが北海道で開催された際にはRCCが乗り込みの自社制作で放送した。曜日及びテレビネットワークの関係でHBCが技術協力を行った。
- 楽天戦
- 東北放送(TBC)(JRN、NRNのクロスネット)
- TBCもRCC同様クロスネット局であるのでJRN、NRN、土・日曜のLF-MBSラインのどれを使っても中継は可能である。平日のラインも火曜がJRN、水~金曜がNRNで両局共通だが、月曜だけはRCCがJRN、TBCがNRNと異なるラインを取る。実際に2006年の楽天主催と2008年の広島主催で1試合ずつ月曜ナイターが発生しているが、2006年はTBCに合わせてNRN、2008年はRCCに合わせてJRNラインで相互ネットを組んだ[22]。なお、平日はJRNも全国ネットを行うので上記ラインに合わせるが、土・日曜に実際にどのラインを使って放送しているのかは不明。但し、速報チャイムはJRNのものを使用している。
- 楽天球団発足以前に、宮城球場から広島が関与する試合を中継した際には、広島主催時は原則としてRCCがTBCの技術協力で自社制作した。ビジターゲームの場合は、巨人主催時は全国ネット(稀に第1予備扱いの裏送り)でTBSまたはLFが制作し、それ以外はビジターの地元局が制作する事が多かったが、時折TBCが自社制作する場合があった。
- ソフトバンク戦
- RKB毎日放送(JRN)、九州朝日放送(KBC、NRN)
- ソフトバンク主催の場合は日・月・火・土曜がRKB、水~金曜がKBCとの相互ネットとなる。但し、2005年はRCCがNRN担当曜日も含めてRKB技術協力で自社制作を行い、また2007年と2009年は当時RKBが中継を行わなかった土曜デーゲームが1試合ずつ行われ、当該カードはKBCと相互ネットを組んだ。
- 広島主催の場合は2009年までは両局ともRCC技術協力で乗り込みの自社制作を行っていたが、2010年からRKBが相互ネットに切り替え(2011年は月曜開催の1試合を自社制作)、2011年からはKBCも相互ネットに切り替えた。
- 広島主催での火曜ナイター開催時(RKB-JRN予備扱い)は、「OBSゴールデンナイター」・「NBCゴールデンナイトゲーム」・「RKKゴールデンナイター」にもネットする(2013年に実例あり)が、RKBが乗り込んだ場合(2011年以前に実例あり)は、前記3局はRKBの中継をネット受けする。2011年以前はKBC-NRN予備向けの水曜日も前記3局(2011年以降はOBSを除いた2局)にネット可能だったが、該当する試合は全てKBCが乗り込んでいたため、KBCの中継をネットしていた。2012年は該当試合の水~金曜開催がなく、2013年からはネット局数に制限がかかる様になり、RCCがKBC向けに別制作して裏送り(RKB向け裏送り・聴取率調査等特別企画時の自社向けとの三重制作)するか、KBCが乗り込んだ場合のKBC発のネット以外はNRN全国中継本番または予備からの昇格時しかNBC・RKKへのネットが出来なくなった。
- JRNが全国放送を行わない月・土・日曜については、RKBが自社制作をした場合、通常裏送りとするKBC向けを自社向け本番に切り替える場合がある。(2011年の月曜ナイターで実例あり)
- かつて福岡ドームで開催されたヤクルト主催の広島戦(NRN独占カード)をRCCが自社制作した際に本来の技術協力相手であるKBCが人員を派遣できず、RKBが技術協力した事がある。これに配慮してかRCCは速報チャイムを鳴らさずに中継を行った。
- その他地方局制作
- 静岡放送(SBS)(JRN、NRNのクロスネット)
- 静岡県で開催される広島ビジターゲームをSBSが制作する事がある。この時、ホームチームの地元局に代わってJRNまたはNRNの本番・予備カード扱いとなった場合、SBSからのネット受けとなる。
- 補足
- 火曜から金曜のナイターでは、自社で取らない方のライン(火曜のNRN、水・木・金曜のJRN)の他社向け裏送り中継がない場合でも、該当ラインへの経過送りのために、別途素材実況アナウンサーを1名配置しているほか、全国放送の予備順が特に浅い場合(予備順が屋内球場より下位であっても)には解説者とリポーターも配置して中継対応になっていることもある。
- RCCがラジオ中継でJRN・NRNの二重制作を行い、かつRCCテレビでも中継を行う場合、JRN側のラジオ中継のベンチリポーターは、RCCテレビのベンチリポーターを兼務することが多い。
- またラジオ日本ジャイアンツナイター・ぎふチャンダイナミックナイター、ラジオ関西ジャイアンツナイター向けのJRN扱いの中継を技術協力という形で行った試合がある(この場合は試合日により<特に「広島対巨人」戦である場合に>事実上の三重製作という形になる)。
- 当該詳述項にも記している通り、以前から主にJRN系列や毎日新聞社(アール・エフ・ラジオ日本がラジオ関東の時代は毎日新聞社との資本関係があったため)に関係が深い放送局から裏送りで送出し、RCCの解説者・アナウンサーが実況に参加していた。
- その後1978年にラジオ日本が巨人主管試合の独占放送権を得てから、RCCは対抗処置として広島カープの主管試合優先権を締結したことによりRF向けの裏送りを含めた放送ができなくなったが、のちにラジオ日本がTBSラジオに放送権を販売する形でJRN向けの中継が再開されるようになり、これを機にラジオ日本のRCC製作裏送り・または技術協力として放送した試合が多数ある。この時、RCCの解説者・アナウンサーのどちらか一方か(もう一方はRFからの派遣)、あるいは両方が実況に参加したものもあった。ただ、2010年ごろからRFでの巨人戦ビジターの試合、及び巨人戦以外の試合の中継を大幅に削減しており、「広島対巨人」戦であっても放送されない試合が多くなっている。
- またラジオ日本ジャイアンツナイター・ぎふチャンダイナミックナイター、ラジオ関西ジャイアンツナイター向けのJRN扱いの中継を技術協力という形で行った試合がある(この場合は試合日により<特に「広島対巨人」戦である場合に>事実上の三重製作という形になる)。
- 1960年代初期、経営基盤が安定しなかった広島球団が、入場者が減るという理由からRCCに対して、ビジターには中継させるが地元局には中継させないという、当時アメリカのテレビ中継で行われていた「ブラックアウト」を通告した。代替として録音ハイライト番組「今日のカープ」を試合日の23:05~23:35に、解説者とアナウンサーによる「カープ朝刊」を翌朝8:00~8:05に編成したが、これに対しても球団は数千円の代金を要求した。このため、当時国内全試合の中継を行っていた日本短波放送(現:ラジオNIKKEI)から素材供給を受け、コストを節約したという。このブラックアウトは1963年頃に解除された[23]。
- 2006年までは、原則としてナイターオフ編成下の消化試合も全て放送していたが、2007年以降は放送が減少している。その代替として、通常番組の途中でニュース速報に準じた形式で、途中経過速報を挿入する事がある。しかし、2011年は東日本大震災のに伴う開幕延期の影響により、改編時点でも多数の試合を残していたことを考慮し、ナイターオフ編成下の消化試合の放送を実施。本拠地最終戦となった10月24日の阪神戦まで、合計143試合を中継した(神宮で行われたシーズン最終戦のヤクルト戦のみ中継せず)。さらに、2012年は、9月の時点までクライマックスシリーズ圏内に広島が残っていたためか、久々に広島の公式戦144試合をすべて中継した。
- 2005年から2011年にかけて再開されていた日本シリーズの中継は、「JRNスポーツスペシャル」として全試合JRNからネット受けしていた(この間の広島が出場した実績はない)[24]。しかし、2012年から再び、広島が出場しない限り日本シリーズの中継は行わないことになった[25]。このため、広島県内では日本シリーズ中継が再びNHKラジオ第1放送の独占となるが、NHKの19時台はニュースによる中断がある上、2014年以降もこの体制が続くと、NHKが国政選挙と重なった際の日曜日に開票速報を優先したり、その他大事件等で報道特別番組を優先すると、広島県内で日本シリーズのラジオ中継が聴けない試合が発生する可能性がある。
- 日本シリーズ・オールスターゲームが土曜デーゲーム開催となった場合は、2007年のオールスターは放送したが、2011年は通常番組と競馬中継を優先した事や、JRNまたはNRN番組としてのネットスポンサーが付かなかったためか、日本シリーズ・オールスターとも放送しなかった。
- また、オールスターゲームの方は、2011年以降、土・日・月曜開催の場合は、マツダスタジアムなどの地元球場での開催でない限り、放送しない方針を決めていた(RCCがネットワーク向けに自社制作を行う場合のみ放送。同じクロスネット局であるTBCも同様の方針である)が、2013年には緩和し、土曜の第2戦を放送することになった(ネットワークについてはQR-NRN[26])。月曜の第3戦は一度局公式ホームページの番組表で放送予定を発表したが、通常編成の番組スポンサーとの調整がつかなかったためか、早期に放送断念を決定し、番組表についても訂正された(予定していたネットワークは未定)。
- クライマックスシリーズについては2012年まで広島が出場しなかったこともあり一切中継を行わなかったが、2013年シーズンは広島の出場が確定し、記念特番内でファーストステージの全試合を中継すると発表した。ファーストステージ(甲子園)の試合はRCCのスタッフが乗り込み自社制作を行ったが、リポーターはRCC向けと兼務する形でABCラジオの中継にも出演した。広島が進出したファイナルステージ(東京ドーム)の試合も全試合中継することになったが、TBSラジオからのネット受けでRCCはリポーターのみの派遣とした。その後、第4戦以降をRCCのスタッフによる乗り込み自社制作に変更したが、第3戦で広島のステージ敗退が決まったため自社制作は事実上取りやめとなった。
関連項目
- 広島東洋カープ
- 侍プロ野球(テレビのプロ野球中継)
- デーゲームのローカル中継や18時台のトップナイター中継は、ラジオに準じて『カープデーゲーム中継』『カープナイター』のタイトルで放送している。広島がビジター扱いとなる試合でも水曜日を中心に自社製作(ホームチームの系列局から映像提供を受け、RCCが実況を差し替え)する場合があるが、交流戦でのパ・リーグ球団主催試合は2014年の楽天主催が初めてだった(TBC制作中継のネット受け)。但しデーゲームでは、ホームチーム側の放送局制作の試合をそのまま垂れ流し放送にする事もある(主にTBC・CBC発の場合)。
- Dramatic Game 1844
- 1968年までRCCが土曜日に制作していた日本テレビ系列向けのプロ野球中継の現行統一タイトル。
- JRN
- TBSラジオエキサイトベースボール・プロ野球ネットワーク
- CBCドラゴンズナイター
- HBCファイターズナイター
- RKBエキサイトホークス
- TBSラジオ珍プレー好プレー大賞 - 2007年にRCCカープデーゲーム中継が大賞を受賞。
- NRN
- JRN/NRN
脚注
外部リンク
- RCC CARP INTERNET STADIUM - 広島主催試合については、インターネット有料生配信を行っている。2009年までは無料(但し、ビットレートが低く、音質はあまりよくなかった)だった。
- RCCラジオ インターネット放送
- ↑ 2012年までTBSニュースバード・TBSラジオ解説者兼任のため、NRN向けの中継には出演していなかった。TBSへの出演がRCCからの派遣扱いとなる2013年からはNRN向けにも出演。
- ↑ 参考までにTBCは、土・日の単独放送時は通常JRNチャイムを使うが、2012年はNRNチャイムを使った中継もあった他、NRNナイターで屋内球場より前位の雨天予備となっている場合は速報チャイムを使用していない。
- ↑ 最近では、2012年6月12日の対オリックス戦(三次)が該当。
- ↑ 野球中継以外のラインネット番組は原則として通常のネットワーク回線から受けたモノラル放送となるが、『日野ミッドナイトグラフィティ 走れ!歌謡曲』は別回線で受けているためステレオ放送となる。
- ↑ 1979年~2001年は大洋~横浜主催試合もNRNが独占していたため、ヤクルト戦と同様に日・月・火・土曜はラインをNRNに切り替えていた。
- ↑ 2013年の開幕カード(巨人主催)はシーズン中はNRNからネットを受ける金曜ナイターがLFが中継しているにもかかわらずTBSとの2局ネット(LFはFBCにネット)、土曜ナイターでは実質TBSの裏送り(実況はRCCが派遣)となった(この試合はRF以外の在京局では中継されなかった)。日曜デーゲームは関東地区がLFのみ放送のためLFからの2局ネットだった(例年はこのケースでも別途TBSからの裏送りかTBS協力の自社製作とすることが多かった)。
- ↑ 2013年5月19日の「ロッテ対広島」が該当。当日のNRNの本番カードは札幌ドームの「日本ハム対巨人」(QRは自社の中継枠を設けなかったため、実質STVローカルであった)である。なお、QRも取材・音源収録用にアナウンサーを配置していたため、当日の新聞ならびにradikoの番組表には、そのQRアナウンサー(飯塚治)のみ名前が記載されていたが、解説者を含めての待機ではなかったためか、実際の放送はTBSラジオ(解説:牛島和彦・実況:初田啓介)が担当した(ナイターでは唯一の17時開始であったため、NRNの予備順は最下位だったと思われる)。
- ↑ ただし2004年度は阪神が早い段階で優勝戦線から脱落したため、シーズン後半は両局ともRCCからのネット受けを再開。裏送りになる方の中継には、在阪局から解説者の派遣を行っていた。
- ↑ 2012年8月25日(土曜)の対阪神戦は枝松順一(ABC)が自社独自中継と兼任で担当した。
- ↑ 2008年度はKBS京都が土曜日のネット受けのみ行っていた。
- ↑ 代表的なケースとしてオリックス主催試合と阪神戦が重なった場合(ABCは阪神戦を優先するため)や、ABCが聴取率調査期間の阪神戦で自社向けとRCC向けを別制作する場合。、
- ↑ ABCは2009年までは土・日曜もJRNラインを取っていたが、既述の土・日曜のJRNナイター全国中継の中止により、2010年からは土・日曜のデーゲームをHBC・CBC・RKBに配信する場合を除いては原則NRNラインを取るようになった。
- ↑ 現在の交流戦の日程編成ではオリックス主催の広島戦が行われる場合は原則同日開催の他カードも全てパ・リーグ所属チームの主催試合となるため、必然的にセ・リーグ所属チームは全てビジターでの試合となり、MBS発の中継が予備となるのは、水・木曜の『ロッテ/西武 vs 阪神』でLFが予備待機を見送り、MBS乗り込み中継をそのままNRN予備扱いとした場合や、雨天で予備日の水・木曜の振替開催となり、裏カードが阪神主催ゲームとなった場合に限られる。
- ↑ RCCがリポーターを派遣しない場合、両サイドにMBSのアナウンサーが別々にベンチリポーターとして配置される。
- ↑ RCCテレビの中継でもMBSテレビとは協力関係にあり、TBS系列地上波全国ネットで放送される「広島対巨人」戦中継では、MBSデザインのテロップを必ず使用している他、マツダスタジアムや甲子園球場(または京セラドーム大阪)で広島と阪神が対戦する際には、相互協力の上でビジターゲームを自社の実況に差し替えて放送する事がある。
- ↑ RCCはテレビにおいても、1975年10月1日のテレビ新広島(TSS・フジテレビ系列)開局までは、ABC・MBSの双方から番組供給を受けていた。この場合、一方はTBS系列で、もう一方は広島ホームテレビ(HOME・当時UHT)の編成から外れたテレビ朝日(当時NETテレビ)系列の番組という扱いだった(1975年3月30日以前のMBSと、同年3月31日~9月30日までのABCがNET系列。ABC=『料理手帖』等、MBS=『ヤングおー!おー!』『もってのほか』『東リクイズ・イエス・ノー』等)。
- ↑ 「ヤクルト vs 巨人」(またはその逆)の裏開催の「横浜 vs 中日」もCBCはTBS-JRNによる中継をネットできなかったが、こちらについてはLFによるCBC向けの別制作分が裏送りで放送された。また、「ヤクルト/横浜 vs 広島」をTBS-JRNが中継した際も同様にRCCへのネットが認められていなかったが、RCCはCBCと異なりNRNにも加盟しているため、ラインをNRNに切り替えてLFまたはQRからの同時ネットまたは裏送りを受けていた。
- ↑ 例年ABCは8月の時期に聴取率調査週間を実施しないため。
- ↑ 本来はJRN、NRNのクロスネットだが、プロ野球中継に関してはJRN単営局と同様の扱いである。
- ↑ この間もLF・QRが別カード(主にLFでのヤクルト主催ゲーム)または野球以外の番組(LFでのサッカー日本代表戦中継等)を編成した場合でも、両局以外のNRN系列局で本番カードとなった場合は、中継が行われる可能性があった。本拠地非所在地域のNRN単独加盟局がナイター中継から撤退した火曜日にLFがサッカー中継やヤクルト戦を優先し、かつSTV以外のNRNナイターネット局が地元球団の試合を優先した場合は実質的にSTV単独放送となる場合も想定されたが、実際にはこうした事態は発生しなかった。
- ↑ HBCは翌日のデーゲームも引き続き自社制作した。
- ↑ ちなみに2008年の事例で、もしTBCがNRNラインを取った場合にはTBC向けを裏送りにし、RCC自社分はJRN扱いの単独放送にする予定であった。
- ↑ みんなで語ろう民放史 泣き笑いスポーツアナ奮闘記(「中国民放クラブ岡山支部ホームページ」内に掲載された元RCCアナウンサー山中善和の手記)より
- ↑ 1990年代半ばまで放送していた頃のネットワークは、RCCが制作に関与する広島優勝時は、年度によりJRN・NRN担当曜日の割り振りが異なっていたが、広島非関与時は、シーズン中の曜日割り振りに準じていた。また、日本シリーズは日本野球機構が主催する試合のため、ヤクルトが出場したとしてもJRNでの中継は可能であるが、放送再開期の実例はなかった。
- ↑ 土曜日の『中四国ライブネット』の枠については、公式戦期間中の日曜同様の雨傘編成(JRN・NRNの裏送りを含むラインネット番組とテープネット番組の組み合わせ)で埋め合わせる。同じく以前から日本シリーズの中継をしていないBSSも、2012年からはラインネット番組はRCCに準じた編成をしているが、テープネット番組については一部異なるものもある。
- ↑ 自社で放送しないTBSラジオもJRN向けの裏送りは行うが、公式戦での主催ゲームがNRN独占のヤクルト主管による神宮球場での開催のためか、土曜ながらNRNを優先した模様。