紀元前3世紀
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千年紀: | 紀元前1千年紀 |
世紀: | 紀元前4世紀 - 紀元前3世紀 - 紀元前2世紀 |
10年紀: | 紀元前290年代 紀元前280年代 紀元前270年代 紀元前260年代 紀元前250年代 紀元前240年代 紀元前230年代 紀元前220年代 紀元前210年代 紀元前200年代 |
紀元前3世紀(きげんぜんさんせいき)は、紀元前300年から紀元前201年までの100年間を指す。
目次
できごと
日本(弥生時代)
- 古墳時代に先立って、この時代に、方丘墓と円丘墓があった。
- 一般に方形周溝墓・方形低墳丘墓と呼ばれる。
- 北部九州では、方丘墓が少なく、甕棺墓が多い。
- 近畿地方では、方丘墓が多い。
- 瀬戸内東部地域では、円丘墓が出現する。
中国(周・戦国時代〜秦、前漢)
- 紀元前260年 - 秦と趙による、長平の戦い。趙兵40万人が殺害される。
- 紀元前256年 - 秦、東周を滅ぼす。
- 紀元前249年 - 呂不韋、秦の丞相となる。
- 紀元前247年 - 秦王政の即位
- 紀元前221年 - 秦の始皇帝、はじめて中国を統一する(‐紀元前206年)。
- 中国で万里の長城建設。
- 紀元前213年 - 秦の始皇帝、宰相の李斯の進言により焚書坑儒を実施。
- 紀元前209年 - 陳勝・呉広の乱
- 紀元前202年 - 劉邦、項羽を滅ぼし、前漢を建てる。(‐紀元後8年)
北アジア
東南アジア
南アジア
- インド人交易者、しばしばアラビア半島に来航。
- 紀元前268年頃、マウリヤ朝第3代アショーカ王が即位。
- 紀元前261年頃、アショーカ王がカリンガ国を征服。
- 紀元前256年頃、スリランカに仏教伝わる。
- 紀元前244年頃、第3回仏典結集
中央アジア・西アジア
地中海世界
ローマ
- 紀元前287年 - ローマでホルテンシウス法成立。
- 紀元前272年 - ローマ、ギリシア植民市のタレントゥムを占領(イタリア半島征服)。
- 紀元前264年 - ローマとカルタゴとの間に第一次ポエニ戦争始まる(‐紀元前241年)。
- 紀元前241年 - 第一次ポエニ戦争にてローマが勝利してシチリア島を獲得し、ローマの属州とする。
- 紀元前219年 - ローマとカルタゴとの間に第二次ポエニ戦争始まる(‐紀元前201年)。
ギリシア
- 紀元前280年頃 - アカイア同盟。
- 紀元前279年 - ケルト人がデルフォイ神殿を略奪。
- 紀元前276年 - アンティゴノス朝マケドニア成立。
- 紀元前215年 - 第一次マケドニア戦争始まる( - 紀元前205年)。
エジプト・シリア
- 紀元前300年 - セレウコス朝のセレウコス1世が父アンティオコスを記念して都市アンティオキアを建設。
- 紀元前290年 - アレクサンドリアにムセイオン創立。
- 紀元前277年 - プトレマイオス朝エジプトとセレウコス朝シリアの間で第一次シリア戦争(‐紀元前272年)。
- 紀元前260年 - 第二次シリア戦争(‐紀元前255年)。
- 紀元前247年 - 第三次シリア戦争(‐紀元前241年)。
- 紀元前241年 - アッタロス朝ペルガモン王国成立。
人物
中国と周辺諸国
- 武霊王(? - 紀元前295年) - 戦国時代の趙の王(在位前326年 - 前298年)・胡服騎射を取り入れて趙を軍事強国とした
- 孟子(前372年? - 前289年) - 戦国時代の儒家(性善説)・『孟子』を著し仁義に基づく王道政治を理想とする
- 許行(生没年不詳) - 戦国時代の農家の思想家・君民平等に農耕する自給自足社会を理想とした・孟子との論争でも有名
- 荘子(前369年? - 前286年?) - 戦国時代の道家の思想家・諸侯の招聘を拒否し隠棲・著作『荘子』では万物斉同の思想を展開
- 屈原(前343年 - 前278年) - 戦国時代の政治家・楚の懐王の抑留に絶望し汨羅の淵に身を投げ死ぬ・『楚辞』の代表的詩人
- 湣王(? - 前284年) - 戦国時代の斉の王(在位前300年 - 前284年)・秦と斉の二強時代で東帝を称すが燕の楽毅に大敗する
- 孟嘗君(? - 前279年) - 戦国時代の斉の公子で宰相・戦国四君の一人・食客を多数擁し「鶏鳴狗盗」の故事で有名・塩氏の戦いで秦に勝利
- 楽毅(生没年不詳) - 戦国時代の燕の将軍で昭王に仕える・五ヶ国連合軍(趙・魏・韓・秦・燕)を指揮し孟嘗君不在の斉を蹂躙する
- 田単(生没年不詳) - 戦国時代の斉の武将・燕の楽毅により滅亡寸前に追い詰められた斉を知略で救い臨淄ほかの領土を奪還
- 趙奢(生没年不詳) - 戦国時代の趙の将軍・閼与の戦いで秦を撃破する・息子趙括の不才ぶりを予見していたことでも有名
- 廉頗(生没年不詳) - 戦国時代の趙の将軍・藺相如とともに恵文王に仕える・藺相如との「刎頸の交わり」の故事で知られる
- 藺相如(生没年不詳) - 戦国時代の趙の政治家・廉頗とともに恵文王に仕える・「完璧」や「黽池の会」の外交で知られる
- 昭襄王(? - 前251年) - 戦国時代の秦の王(在位前306年 - 前251年)・領土を拡張し東周を滅ぼす・斉の湣王に呼応し西帝を自称
- 范雎(生没年不詳) - 戦国時代の秦の政治家・昭襄王に丞相として仕え遠交近攻策を唱える・讒言して白起を誅殺させた
- 白起(? - 前257年) - 戦国時代の秦の将軍・趙との長平の戦いにて大勝利を収める・昭襄王に仕えるが范雎に警戒され自害する
- 平原君(? - 前250年) - 戦国時代の趙の公子で政治家・戦国四君の一人・長平の戦いの敗北後も趙都邯鄲を死守する
- 公孫竜(前320年頃 - 前250年) - 戦国時代の思想家で平原君に仕える・名家の代表的人物で「白馬非馬説」が有名
- 劇辛(? - 前242年) - 戦国時代の趙の出身の燕の将軍・楽毅の協力者・趙に攻撃を仕掛けるも龐煖に敗北し戦死する
- 鄒衍(前305年頃 - 前240年) - 戦国時代の思想家で斉の稷下学派の一人・陰陽家として陰陽五行思想を大成する
- 信陵君(? - 前244年) - 戦国時代の魏の公子・政治家・軍人・戦国四君の一人・五国連合軍を率いて河外の戦いで秦軍を撃退
- 春申君(? - 前238年) - 戦国時代の楚の政治家・戦国四君の一人・考烈王を擁立し楚を立て直すが蕞の戦いに敗北し暗殺される
- 荀子(前313年? - 前238年?) - 戦国時代の儒家(性悪説)・斉の襄王に仕える稷下学派の一人・後に楚の春申君に用いられる
- 呂不韋(? - 前235年) - 戦国時代の秦の政治家・大商人・荘襄王に仕え丞相となるがやがて没落・『呂氏春秋』を編纂
- 韓非(前280年頃? - 前233年) - 戦国時代の思想家・法家の代表で『韓非子』を著す・秦に招かれるも李斯に妬まれ殺害されたか
- 荊軻(? - 前227年) - 戦国時代の刺客・燕の太子丹の命を受け秦王政(後の始皇帝)の暗殺を謀るが失敗し殺される
- 王翦(生没年不詳) - 戦国時代の秦の将軍・秦王政(後の始皇帝)に仕え趙・燕・楚を滅ぼし王賁とともに秦の天下統一に貢献した
- 始皇帝(前259年 - 前210年) - 秦の初代皇帝(在位紀元前246年 - 紀元前210年)・戦国時代を終わらせ中国を統一
- 徐福(生没年不詳) - 秦の方士・三神山(蓬莱・方丈・瀛州)の不老長寿薬を始皇帝に吹聴・海を渡り日本に到来した伝説がある
- 蒙恬(? - 前210年) - 秦の将軍・長城を築き匈奴をオルドス地方から追い払う・始皇帝死後は扶蘇とともに自殺を命じられる
- 李斯(? - 前208年) - 秦の政治家(丞相)・度量衡統一や焚書坑儒など秦の体制確立に貢献・始皇帝死後に処刑される
- 趙高(? - 前207年) - 秦の宦官・「馬鹿」の故事で知られる二世皇帝胡亥に近侍し李斯を処刑させる・子嬰に殺される
- 陳勝(? - 前209年) - 秦末の反乱指導者・陳勝・呉広の乱により張楚王を名乗る・秦軍に鎮圧されるが反乱は拡大
- 章邯(? - 前205年) - 秦の将軍・陳勝・呉広の乱を鎮圧するがこの功を賞されず項羽に降伏・楚漢戦争の混乱で自殺
- 劉邦(前256年/前247年 - 前195年) - 前漢の初代皇帝(高祖)(在位前202年 - 前195年)・楚漢の戦いを制し天下を統一
- 呂雉(? - 前180年) - 前漢の高祖劉邦の皇后・恵帝の母・劉邦の死後に政権を恣にし呂氏一族を登用する
- 項羽(前232年 - 前202年) - 西楚の覇王(在位前206年 - 前202年)・楚漢戦争で劉邦と戦うが垓下の戦いで自殺
- 韓信(? - 前196年) - 秦末漢初の武将・劉邦に仕え垓下の戦いでは項羽を滅ぼす主力となる・後に粛清される・漢の三傑の一人
- 蕭何(? - 前193年) - 秦末漢初の政治家・劉邦に仕え内政を担当し前漢の丞相となる・法典「九章律」を制定か?漢の三傑の一人
- 張良(? - 前186年) - 秦末漢初の政治家・劉邦に仕え鴻門の会などで活躍・前漢の成立後は一線を退く・漢の三傑の一人
- 陳平(? - 前178年) - 秦末漢初の政治家・劉邦に仕え楚漢戦争で謀略をめぐらす・劉邦没後に丞相となる
- 冒頓単于(? - 前174年) - 匈奴の単于(在位前209年 - 前174年)・月氏や東胡を討ち国家統一・秦から前漢の中国を圧倒する
地中海世界
ヘレニズム諸国家とギリシア
- プトレマイオス1世(前367年頃 - 前283年頃) - プトレマイオス朝エジプトの初代国王(在位前323年 - 前285年)
- マネト(生没年不詳) - エジプトの歴史家・神官・プトレマイオス朝に仕えギリシア語で30王朝に区分した『エジプト史』を著す
- クニドスのソストラトス(生没年不詳) - プトレマイオス朝に仕えた建築家・技術者・アレクサンドリアの大灯台の銘文に名が残る
- セレウコス1世(前358年 - 前281年) - セレウコス朝シリアの初代国王(在位前312年 - 前281年)・アンティオキアを建設
- ベロッソス(生没年不詳) - バビロニアの著述家・セレウコス朝に仕え『バビロニア誌』を著す・占星術師でもあったか
- フィレタイロス(前343年 - 前263年) - アッタロス朝ペルガモン王国の初代国王(在位前282年 - 前263年)
- エピクロス(前341年 - 前270年) - ギリシアのヘレニズム期の哲学者・「アタラクシア」を理想とするエピクロス派の祖
- キティオンのゼノン(前335年 - 前263年) - ギリシアのヘレニズム期の哲学者・「アパテイア」を理想とするストア派の祖
- メニッポス(生没年不詳) - ギリシアのキュニコス派哲学者・風刺家として知られ「メニッポス的風刺」は後世ルキアノスらに影響を与える
- ヘロフィロス(前335年 - 前280年) - ギリシアの医学者・アレクサンドリア医学校を創設・人体解剖に基づく理論を構築
- ゼノドトス(前325年頃 - 前260年頃) - エジプトのアレクサンドリア図書館の初代館長・ホメロスの著作の校訂でも有名
- エウクレイデス(前330年頃 - 前275年頃) - ギリシアの数学者・『原論(ストイケイア)』でいわゆるユークリッド幾何学を大成
- アンティゴノス2世ゴナタス(前319年 - 前239年) - アンティゴノス朝マケドニアの国王(在位前277年 - 前239年)
- ピュロス(前319年 - 前272年) - ギリシアのイピロス王・マケドニア王・南イタリアをめぐりローマと戦った
- アリスタルコス(前310年 - 前230年頃) - ギリシアの天文学者・『太陽と月の大きさと距離について』で地動説を提唱
- カリマコス(前310年/前305年 - 前240年) - エジプトの詩人・批評家・アレクサンドリア図書館の図書目録『ピケナス』を作成
- ロドスのアポロニオス(前3世紀初期 - 前246年以降) - エジプトのアレクサンドリア図書館長・詩人で『アルゴナウティカ』を書く
- シュラクサイのアルキメデス(前287年 - 前212年) - シチリアの数学者・物理学者・「浮体の原理」や「円周率の計算」で知られる
- エラトステネス(前276年頃 - 前194年頃) - アレクサンドリア図書館長・天文学者・数学者・地理学者・地球の測定を行う
- ペルガのアポロニウス(前262年頃 - 前190年頃) - ギリシアの数学者・『円錐曲線論』の著者で「アポロニウスの円」で有名
- ビザンティウムのフィロン(前260年 - 前180年) - ギリシアの数学者・技術者・旅行家・「世界の七不思議」を取り上げる
- アンティオコス3世(前241年 - 前187年) - セレウコス朝の国王(在位前223 - 前187年)・東方で領土拡大・ローマとの戦争で敗北
共和政ローマとカルタゴ
- クィントゥス・オグルニウス・ガルス(前330年頃 - 前250年頃) - 共和政ローマの執政官・平民も神官となれるオグルニウス法を制定
- クィントゥス・ホルテンシウス(生没年不詳) - 共和政ローマの独裁官(在職前287年)・ホルテンシウス法を制定する
- クィントゥス・ファビウス・マクシムス(前275年 - 前203年) - 共和政ローマの政治家・執政官と独裁官・持久戦でカルタゴを攪乱
- マルクス・クラウディウス・マルケッルス(前268年 - 前208年) - 共和政ローマの政治家・軍人・カルタゴとの激戦で「ローマの剣」と呼ばれた
- ルキウス・アエミリウス・パウルス(? - 前216年) - 共和政ローマの執政官(在職前219年・前216年)・カンナエの戦いで敗死
- ガイウス・テレンティウス・ウァロ(生没年不詳) - 共和政ローマの執政官(在職前216年)・カンナエの戦いで敗北し逃亡
- ハンニバル・バルカ(前247年 - 前183年) - カルタゴの将軍・アルプス越えからイタリアを急襲しカンナエの戦いでローマ軍に大勝利
- 大スキピオ(前236年 - 前184年) - 共和政ローマの執政官・北アフリカに上陸しハンニバルをザマの戦いで打ち破る
南アジア・西アジア
- チャンドラグプタ(生没年不明) - インドのマウリヤ朝の初代の王(在位前340年 - 前293年)・アレクサンドロス3世(大王)と親交あり?
- カウティリヤ(前350年 - 前283年) - チャンドラグプタの宰相であり軍師・『実利論』を著し「インドのマキャヴェリ」と呼ばれる
- アショーカ(生没年不明) - インドのマウリヤ朝の第3代の王(在位前268年 - 前232年)・「ダルマの政治」を行ったとされる
- マヒンダ(生没年不明) - スリランカに仏教を伝えた比丘(長老)・インドのアショーカ王の王子(または弟)とされる
- メガステネス(生没年未詳) - セレウコス朝に仕えたギリシア人の使者・マウリヤ朝へ赴きインドの内情を記した『インド誌』を著す
- ディオドトス1世(前285年頃 - 前239年頃) - ギリシア系バクトリア王国初代国王(在位前256年頃 - 前240年頃)・シリアから独立
- アルサケス1世(? - 前211年頃) - アルサケス朝パルティアの初代国王(在位前247年頃 - 前211年頃)