埼玉スタジアム2002
テンプレート:スタジアム情報ボックス 埼玉スタジアム2002(さいたまスタジアム にまるまるに)は、埼玉県さいたま市緑区の埼玉スタジアム2002公園内にあるサッカー専用のスタジアムである。施設は埼玉県が所有し、埼玉県公園緑地協会が指定管理者として運営管理を行っている。
目次
概要
2002 FIFAワールドカップを日本で開催する為に作られたサッカースタジアムの一つである。日本国内の球技専用競技場としては最大となる63,700人を収容できるスタジアムで、日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)に加盟する浦和レッドダイヤモンズのホームスタジアムとして知られる他、サッカー日本代表の国際Aマッチなどでも使用されている。こけら落としは2001年10月13日のJ1リーグ戦・浦和レッズvs横浜F・マリノスで、この試合の観客60,553人は当時のJリーグ最多記録となった。
周辺は都市公園「埼玉スタジアム2002公園」として機能しており、サブグラウンド3面[1]、フットサルグラウンドといったサッカー関連施設のほか芝生広場もある。これらの施設を利用したスポーツクラブも開設され、レストハウス(レストラン)も含めて一般市民に開放されている。
正式な表記は「埼玉スタジアム2○○2」(2つある数字の「2」の間に記号の「丸」が2つ入る)であるが、埼玉スタジアム2002の公式サイトを含め、マスメディアではすべて数字で「2002」(にせんに)と表記されている。一般には単に埼玉スタジアム、または略されて埼スタと呼ばれたり、表記されることも多い。
スタジアムにはオーロラビジョン、およびオーロラリボン(三菱電機製)が設置されている。また、2005年・2009年・2013年にはJリーグアウォーズで「ベストピッチ賞」を受賞した。
利用状況
浦和レッズ
開場から2002年まではワールドカップとの兼ね合いから年間5・6試合程度の開催にとどまっていたが、2003年にレッズのホームスタジアムとして登録されたことでJリーグヤマザキナビスコカップを含め主催試合数を徐々に増やしていく。2005年には本社機能の一部をスタジアム内に移転して試合数をさらに増加させ、2010年からはリーグ戦全試合を当地で開催し、駒場スタジアムでJリーグカップ1試合を開催。2011年および2012年はJリーグ公式戦・Jリーグカップともに全試合を当地で開催している。2012年度までは登記上「埼玉ス・駒場併用」という形をとっていたが、2013年からは駒場の本拠指定を取消して、埼玉ス一本に絞った。なおJリーグファンズガイドでは2011年度から駒場の本拠地記述を抹消している。
2006年12月2日のJ1最終節(第34節)でリーグ優勝が懸かったガンバ大阪との直接対決を3-2で制し初優勝を決めた。この時の観客数62,241人はJリーグの公式戦としては2013年シーズン終了時点における本スタジアムでの最多観客動員記録である。さらに翌年のAFCチャンピオンズリーグ2007ではレッズは当地で決勝第2戦を戦い、フーラッド・モバラケ・セパハンFCを2-0で下してJリーグクラブ初のACL制覇を成し遂げた。
2014年3月8日、サガン鳥栖戦において、一部のサポーターが入場口に「JAPANESE ONLY」と書かれた横断幕を掲げ、外国人差別とも取れる人権侵害行為と認められるとして、Jリーグから同3月23日の清水エスパルス戦を対象に、レッズ主管試合1試合の無観客試合の制裁を行った。またこれをきっかけにレッズはアウェー・セントラルでの試合も含め、横断幕(ゲートフラッグ・プラカードやビッグフラッグ、コレオグラフィー(人文字)も含む)の貼り付け、大旗を振ることを当面禁止する自主規制を行った。
大宮アルディージャ
大宮アルディージャもホームゲームの一部を2001年から開催し、特に本拠地の大宮公園サッカー場をJ1基準に満たすためのスタジアム改修が着工された2005年には実質的な準メイン[2]となり、2006・2007年度はメインを駒場に移し観客動員が多く見込まれる試合のみを開催した。
しかし、3万人以上が集まる「さいたまダービー」(アルディージャ主催試合は上部スタンドを開放しないため3万人台でもほぼ満員状態となる)を除くと観客数は伸びず、規模は大きいが旧大宮市地域からの交通の便が悪いことから[3]アルディージャは当地を利用した利点は少なかった。
2007年10月に大宮公園サッカー場の改修工事が終了し供用が再開されたことから、2008年はアルディージャの主催試合は行われなかった[4]が、2009年はリーグ戦3試合、2010年は1試合を開催した。2011年以降のホームゲーム開催は無し。
国際試合
2002 FIFAワールドカップでは日本代表のグループリーグ初戦(vsベルギー)や準決勝(ブラジルvsトルコ)など4試合が行われた。なお、当初目指していた決勝戦の誘致は、アクセスや収容人数の観点から横浜国際総合競技場に譲ることとなった。
その後もFIFAワールドカップ予選や親善試合において日本代表のホームゲーム開催実績を多く持ち、首都圏では横浜国際総合競技場とともに日本代表の事実上のメインスタジアムとして用いられている。
- 2006 FIFAワールドカップ・アジア予選では日本代表のホームゲームとして1次予選の全3試合(オマーン戦・インド戦・シンガポール戦)と、最終予選の全3試合中2試合(北朝鮮戦・バーレーン戦)が開催された[5]。
- 2010 FIFAワールドカップ・アジア予選では日本代表のホームゲームが3次予選で全3試合中2試合(タイ戦・バーレーン戦)、最終予選で全4試合中2試合(ウズベキスタン戦・バーレーン戦)が開催された[6]。また、本大会では日本代表の4試合すべてでパブリックビューイングが開催された。
- 2014 FIFAワールドカップ・アジア予選では3次予選では日本代表のホームゲーム3試合のうち1試合(北朝鮮戦)が開催された[7][8]。最終予選については、ホームゲーム4試合(オマーン戦、ヨルダン戦、イラク戦、オーストラリア戦)がすべて埼玉で開催された[9][10]。2012年6月3日のオマーン戦ではスタジアム記録となる観客動員63,551人をマークし[11]、2013年6月4日のオーストラリア戦で初めてホームゲームでFIFAワールドカップ出場権を獲得した[12]。
- 2020年に開催されることが正式に決まった東京オリンピックのサッカー競技会場になっている。
その他のサッカー試合
- 天皇杯全日本サッカー選手権大会では年度によって準々決勝や準決勝などの1試合が開催され、埼玉県サッカー協会が主管し、レッズが勝ち上がった場合に登場する予定の試合が割り当てられている。また、その県予選を兼ねる埼玉県サッカー選手権大会ではサブグラウンドを使用する。
- 例年(1994年と1997年を除く)、国立霞ヶ丘陸上競技場を会場としていたJリーグカップ決勝戦が、同競技場の2020年東京五輪開催に伴う全面改修工事(2014年下半期着工予定)により使用できなくなるため、2014年大会の決勝戦会場として使われることが決定した。
- 全国高等学校サッカー選手権大会ではメインスタジアムが第80回大会(2001年度)より使用開始され、以降会場の一つとして定着している。主に1・2回戦までの使用であることが多いが、第87回大会(2008年度)では準決勝でも使用された。第93回大会(2014年度)は、上記のナビスコ杯と同理由により準決勝・決勝戦の会場になる予定[13]。
- 同じ高校生年代の大会である高円宮杯U-18サッカーリーグ プリンスリーグでは関東地区の大会で3面のサブグラウンドが利用され、その上位チームが集まる高円宮杯全日本ユース(U-18)サッカー選手権大会では2006年から決勝がメインスタジアムで開催されていた。高円宮杯全日本ユース選手権の後継大会である高円宮杯U-18サッカーリーグでも、東西プレミアリーグの優勝チームによる日本一決定戦(チャンピオンシップ)でメインスタジアムが用いられている。
- サブグラウンド(天然芝2面、人工芝1面)では日本女子サッカーリーグ(なでしこリーグ)のASエルフェン埼玉の主催試合[14]や関東大学サッカーリーグの試合が行われる事もある。なお市民向けに一般開放されるのは天然芝保護の観点から、第4グラウンドとフットサルコート2面(いずれも人工芝。サッカー、フットサル、ラグビーなどの球技全般に利用可)[15]のみとなっている。
- 彩の国まごころ国体少年の部及び彩夏到来08埼玉総体では決勝戦がメインスタジアムで実施され、サブグラウンドでも試合が行われた。
その他の利用
当スタジアムは陸上競技用のトラックがないので陸上競技の開催は不可能であり、サッカー以外の球技に利用できないというわけではないが、ゴールラインとスタンドの距離も近いためラグビーやアメリカンフットボールの開催も行われていない(2011年12月現在)。コンサートへの利用は構造的には可能だが、芝生保護などの理由でピッチ上でのステージ構築などを見合わせているため現在まで開催実績はない。
2003年8月には阪神タイガースを応援するパブリックビューイングが、スタンドと大型画面を利用して実施されたが、企画者の予想に反してスタジアムは閑散とした上に、プロ野球地域保護権に基づいて埼玉県を保護地域(フランチャイズ)とする西武ライオンズからの抗議を受け、パブリックビューイングはこの時限りとなった。
一方、スタジアム公園ではフリーマーケットや展示会などサッカー以外のイベントも開催されており、そのうち結婚式(スタジアムウェディング)では式を挙げた2人が例外としてピッチの上を歩くことが可能である。また、テレビドラマやコマーシャルなどの撮影にも活用されている[16]。大規模災害時には防災基地としての活用が想定され、スタンドの下には非常用食糧が備蓄されている。また、太陽光発電装置や雨水利用装置も備えられ、通常はスタジアム管理に活用されている。
Jリーグの試合数・観客動員数
浦和レッズ主催試合
リーグ戦
年度 | 試合数 | 合計観客数 | 1試合平均 | 最多観客数 | 最低観客数 |
---|---|---|---|---|---|
2001 | 2 | 104,239 | 52,119 | 60,553 | 43,686 |
2002 | 5 | 201,649 | 40,329 | 57,902 | 33,018 |
2003 | 7 | 280,902 | 40,128 | 51,195 | 31,965 |
2004 | 9 | 431,777 | 47,975 | 58,334 | 32,296 |
2005 | 13 | 601,418 | 46,262 | 55,476 | 35,198 |
2006 | 15 | 741,168 | 49,411 | 62,241 | 34,417 |
2007 | 15 | 758,127 | 50,541 | 62,123 | 38,682 |
2008 | 16 | 793,128 | 49,571 | 57,050 | 35,080 |
2009 | 16 | 732,788 | 45,800 | 53,783 | 38,634 |
2010 | 17 | 678,994 | 39,941 | 55,410 | 21,625 |
2011 | 17 | 576,477 | 33,910 | 54,441 | 20,240 |
2012 | 17 | 622,772 | 36,634 | 51,879 | 25,743 |
2013 | 17 | 630,701 | 37,100 | 54,905 | 23,295 |
ヤマザキナビスコカップ
年度 | 試合数 | 合計観客数 | 1試合平均 | 最多観客数 | 最低観客数 |
---|---|---|---|---|---|
2004 | 1 | 28,977 | 28,977 | 28,977 | 28,977 |
2005 | 2 | 62,498 | 31,249 | 31,754 | 30,744 |
2006 | 1 | 43,129 | 43,129 | 43,129 | 43,129 |
2007 | 1 | 44,609 | 44,609 | 44,609 | 44,609 |
2008 | 2 | 68,809 | 34,405 | 35,417 | 33,392 |
2009 | 3 | 84,968 | 28,323 | 36,251 | 21,271 |
2010 | 2 | 56,876 | 28,438 | 34,040 | 22,836 |
2011 | 3 | 60,190 | 20,063 | 23,879 | 13,036 |
2012 | 3 | 53,631 | 17,877 | 23,076 | 14,022 |
2013 | 2 | 49,940 | 24,970 | 27,197 | 22,743 |
Jリーグチャンピオンシップ
年度 | 試合数 | 合計観客数 | 1試合平均 | 最多観客数 | 最低観客数 |
---|---|---|---|---|---|
2004 | 1 | 59,715 | 59,715 | 59,715 | 59,715 |
AFCチャンピオンズリーグ
年度 | 試合数 | 合計観客数 | 1試合平均 | 最多観客数 | 最低観客数 |
---|---|---|---|---|---|
2007 | 6 | 248,712 | 41,452 | 59,034 | 28,828 |
2008 | 2 | 95,077 | 47,539 | 53,287 | 41,790 |
2013 | 3 | 64,938 | 21,646 | 23,246 | 19,687 |
合計
年度 | 試合数 | 合計観客数 | 1試合平均 | 最多観客数 | 最低観客数 |
---|---|---|---|---|---|
2001 | 2 | 104,239 | 52,119 | 60,553 | 43,686 |
2002 | 5 | 201,649 | 40,329 | 57,902 | 33,018 |
2003 | 7 | 280,902 | 40,128 | 51,195 | 31,965 |
2004 | 11 | 520,469 | 47,315 | 59,715 | 28,977 |
2005 | 15 | 663,916 | 44,261 | 55,476 | 30,744 |
2006 | 16 | 784,297 | 49,018 | 62,241 | 34,417 |
2007 | 22 | 1,051,448 | 47,793 | 62,123 | 28,828 |
2008 | 20 | 957,014 | 50,369 | 57,050 | 33,392 |
2009 | 19 | 817,756 | 43,040 | 53,783 | 21,271 |
2010 | 19 | 735,870 | 38,730 | 55,410 | 21,625 |
2011 | 20 | 636,667 | 31,833 | 54,441 | 13,036 |
2012 | 20 | 676,403 | 33,820 | 51,879 | 14,022 |
2013 | 22 | 745,579 | 33,890 | 54,905 | 19,687 |
合計 | 198 | 8,176,209 | 41,294 |
- 出典:『浦和レッズ・オフィシャルハンドブック2008』
- 天皇杯、プレシーズンマッチ(さいたまシティカップなど)などを除く。
観戦時の注意事項
- レッズホームゲーム、日本代表戦の際は北側スタンド(シャトルバス発着所側)がホーム側のサポーター席となり、アルディージャホームゲームの場合は南側スタンド(浦和美園駅側)がホーム側サポーター席となる[17]。
- レッズホームゲームは開幕戦や最終戦、タイトルのかかった大一番、レッズホームのさいたまダービー、鹿島アントラーズや横浜F・マリノスといった人気チームとの対戦などの場合には、アッパースタンドを含めた全席が完売となることもある[18]。自由席の割合は対戦チームによって異なり、関東の人気チームが相手の場合は若干ビジター席の割合が高い(それでもアウェイチームに割当てられるスペースはきわめて狭い)。
- アルディージャホームゲームでは、レッズとのさいたまダービーも含めて上層(アッパー)スタンドを原則として開放しない措置が取られている。ただし、2009年5月24日のさいたまダービーはバック側のみアッパースタンドが開放され(メイン側アッパースタンドは今まで通り開放されなかった)、2009年10月17日の川崎フロンターレ戦もバックアッパーが開放された。
- メイン・バックの下層(ロアー)スタンドは、サイドスタンドを介してつながっているためピッチは完全に座席で囲まれているが、レッズホームゲームではアウェー席と他の座席は無人の緩衝帯で分離され、この間にある座席は使用できないようになっている。チケットが完売しても収容人数より少なくなっているのはこのためである。
- この緩衝帯と観客分離は日本代表の試合でも設けられ、緩衝帯の内側で数十人の対戦国サポーターが観戦する例もある。2002 FIFAワールドカップではこれが更に徹底され、両国のサポーターはスタジアムへのシャトルバス利用駅が重ならないようにチケットで指定された[19]。一方、高校サッカー選手権などでは緩衝帯を設けず、スタンド下のコンコースを通ってのスタジアム一周が可能である。
- レッズホームゲーム開催時は、試合終了後にスタジアム敷地内において「アフターゲームレッズバー」が試合終了後90分間オープンしている。ホテルからのケータリングもあり、帰宅客の集中を回避するための工夫がなされている。
- メインスタジアムでのサッカー試合開催日には、周辺道路は交通規制がかけられて通行が出来なくなり、さらに駐車場は試合開催日には関係者以外は使用できないため、車での来場は回避するように呼びかけられている[20]。浦和美園駅の南側にあるイオンモール浦和美園では、サッカー試合開催日の長時間の駐車料金を高額に設定している。なお、サブグラウンドのみでの試合開催日、あるいは比較的観客の少ない高校サッカーや高円宮杯の試合などでは駐車場の一般開放がなされる場合もある。
スタジアムに備えられた防災設備
スタジアムの屋根に降った雨水は貯水槽(3250立方メートル)に溜め、普段はピッチの散水、トイレの洗浄用として利用されているが、災害時には3000人が1ヶ月避難可能な浄水として利用できる。また、太陽光発電設備も整っており、事務室の日中の電気を賄っている。大災害の発生など、万一の避難時のときにも6万人が13分間で避難できる計画が策定され、大地震である震度7クラスの揺れにも耐えられるようになっている。そのほか2200平方メートル(一般住宅で約30件分)の備蓄倉庫や、浄水器を備えた防災支援機能が用意され、倉庫内には食料や毛布類、生活用品を備蓄している。
最寄の交通施設
鉄道
- 埼玉高速鉄道線(彩の国スタジアム線)・浦和美園駅から1.2km、徒歩15分(スタジアム公式サイトによる案内)
- 試合開催日は埼玉高速鉄道線の列車が増発され(同線の増発臨時電車は市ケ谷駅や白金高輪駅など東京地下鉄線内の駅まで運転される)、東京メトロ南北線や東急目黒線を経由して日吉駅まで直通運転を行っている。なお、レッズホームゲームとサッカー日本代表の試合開始前は当駅からスタジアム行のシャトルバスが運行される(試合終了後のスタジアムから浦和美園駅行シャトルバスは原則として運行されない)。なお、試合前の観客輸送では通常の鳩ヶ谷駅行を浦和美園駅行として延長運転している。
- なお、スタジアム付近に浦和美園車両基地があり、浦和美園駅から線路が続いているが、2012年現在車両基地付近に駅は設置されていない。(下記の通り、同駅からJR宇都宮線・蓮田駅までの延伸構想がある。)
バス
Jリーグやサッカー日本代表試合開催時などは各社により臨時のシャトルバスが運行され、バスターミナルはスタジアム北側に設置されている。バスの出発地は以下の通り。
- 国際興業バス[1] - 東北本線(宇都宮線)・高崎線・京浜東北線浦和駅(往路は東口出発、復路は西口到着で所要約40分)、武蔵野線東浦和駅(所要約20-25分)、浦和美園駅(往路のみで所要約5-8分)
- 国際興業バス「池袋発埼玉スタジアム行直行バス」(往路のみ) - 東京都豊島区のサンシャインシティ文化会館前発。首都高速道路・東北自動車道経由(平日のレッズホームゲームのみ運行で所要約40分)。
- 東武バスグループ - 東武伊勢崎線北越谷駅(所要約20分)
この他、国際興業バスによる通常の路線バスが以下の通りに運行されている。
- 東武野田線岩槻駅から東川口駅北口行き(浦和美園駅東口経由)で約30分、「尾ヶ崎」バス停下車徒歩20分(スタジアム北方からの唯一の公共交通機関)。
- 2013年10月までは、埼玉スタジアム2002公園(バス停はスタジアム正面入口広場にあった)-浦和駅東口線が運行されていた。この路線は、Jリーグ・日本代表戦開催日は埼玉スタジアム2002公園〜浦和美園駅間が区間運休となった(2013年9月時点では、埼玉スタジアム周辺の街づくり事業の工事進捗に伴い、浦和美園駅~埼玉スタジアム2002公園間を運転休止としていた)。
- この他、浦和美園駅からは浦和駅東口、大宮駅東口等へのバスがある。
道路
- 高速道路
- 一般道路
- 国道122号 - 東北自動車道に平行し、スタジアムの西側を通る。
- 国道463号(越谷浦和バイパス) - 浦和美園駅南方を経由し、浦和ICに接続。浦和駅・東浦和駅(共に新見沼大橋有料道路経由)、北越谷駅からのシャトルバスが経由。
- 駐車場
- スタジアム公園内には4ヶ所合計1500台の駐車場がある。東駐車場には大型バス100台を停めることができ、アウェーチームサポーターツアーなどの団体観戦客輸送にも対応しているが、Jリーグや日本代表戦などの大規模な試合の際には全て関係者用となり、一般車両は利用できない。周辺道路もすべて駐車禁止・交通規制が敷かれ、民間駐車場への立入も出来なくなるため、観客には公共交通機関の利用が呼びかけられている(サブグラウンドのみの使用時や高校サッカーなどでは開放例あり、上記参照)。
将来構想
- 埼玉高速鉄道浦和美園駅から北方のさいたま市岩槻区(岩槻駅)や蓮田市(宇都宮線蓮田駅)方面への延長計画があり、2000年の運輸政策審議会答申第18号でも「2015年までに整備すべき路線」とされた。2005年に「埼玉高速鉄道検討委員会」が埼玉県に出した「最終提言」[2]では、岩槻までの延長開業時に「埼玉スタジアム前駅」を設置し、試合開催時のみの臨時営業で観客輸送を行うことが盛り込まれたが、採算性などの問題で事業着手には未だに至っていない。提言では埼玉スタジアム2002のさらなる活用策も今後の課題に挙げている。
- 2000年の運輸政策審議会答申では、2015年までに大宮駅から埼玉スタジアム2002(答申では「県営サッカースタジアム前」)まで、埼玉県南部を東西に結ぶ路線での「中量軌道交通機関」の整備に着手することも求めた。これはライトレール(LRT)などを指すものと理解されているが、こちらは整備の目処が全く立っていない。この答申がなされた2000年時点では老朽化した埼玉県営大宮公園サッカー場(現在のさいたま市大宮公園サッカー場)の建て替え代替施設として埼玉スタジアムが位置づけられており、大宮公園サッカー場は将来閉鎖されて大宮アルディージャのホームスタジアムも埼玉スタジアムに移される予定であったが、その後埼玉スタジアムが集客の見込まれる浦和レッズのホームスタジアムに登録され大宮公園サッカー場は改修の上大宮アルディージャのホームスタジアムとして引き続き使用されることが決まるなど、そもそも大宮駅周辺と埼玉スタジアムを結ぶ輸送需要に関して環境の変化が見られる。
エリア放送
埼玉県初の地上一般放送局の免許を受けワンセグエリア放送を「埼スタ」という愛称で実施している。 [22]
免許人 | 局名 | 識別信号 | 物理チャンネル | 周波数 | 空中線電力 | ERP | 業務区域 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
公益財団法人埼玉県公園緑地協会 | 埼玉スタジアムエリア放送 | JOXZ3AL-AREA | 37ch | 617.142857MHz | 5mW | 2mW | 埼玉スタジアム2002周辺 |
- 初回免許年月日 平成24年8月30日
- 免許年月日 平成25年4月1日
- 免許の有効期限 平成30年3月31日
脚注
外部リンク
テンプレート:Jリーグスタジアム テンプレート:Jリーグベストピッチ賞
テンプレート:FIFAワールドカップ2002スタジアム- ↑ そのうち第2グラウンドはスタンド付き、第4グラウンドはサッカーの公式戦が可能な人工芝。
- ↑ 準本拠ではあったが実際開催された試合数・7試合は大宮(5試合)よりも多かった
- ↑ 当初は大宮駅からのバスを運行したが、所要時間がかかるため後に浦和駅からの運行に変更した。
- ↑ J1リーグ戦17試合、ナビスコ杯3試合のうち、熊谷スポーツ文化公園陸上競技場で開催されたリーグ戦・ナビスコ杯各1試合を除く、18試合がNACK5スタジアム(大宮公園)で開催
- ↑ イラン戦のみ横浜で開催(試合会場は日本の本大会出場決定後に発表された)
- ↑ 残りの3次予選1試合・最終予選2試合のホームゲームはすべて横浜で開催
- ↑ 残りのホームゲーム2試合は大阪市長居陸上競技場(タジキスタン戦)、豊田スタジアム(ウズベキスタン戦)で開催された
- ↑ テンプレート:Cite web
- ↑ テンプレート:Cite web
- ↑ テンプレート:Cite web
- ↑ テンプレート:Cite web
- ↑ テンプレート:Cite web
- ↑ テンプレート:Cite pressrelease
- ↑ 同じなでしこリーグの浦和レッドダイヤモンズ・レディースの主催試合は主に駒場スタジアムで開催される。
- ↑ グラウンド予約システム
- ↑ 一例として、2008年に放送されたフジテレビのテレビドラマ、ロス:タイム:ライフの冒頭と最後に埼玉スタジアム2002が利用されている。
- ↑ 多くのサッカースタジアムでは北側がホーム側のサポーター席となる。スタジアム建設時、浦和・大宮両市の地理状況を考慮し、レッズが南側、アルディージャが北側を利用する案も検討されたが、より多くの試合を開催するレッズが北側を利用する事になった。これに合わせ、北側スタンドの各ゲートは赤、南側スタンドの各ゲートはオレンジと、両チームの色に合わせて塗り分けられている。なお、メインスタンドは青、バックスタンドは緑となっている。
- ↑ 2007年のAFCチャンピオンズリーグ決勝(フーラッド・モバラケ・セパハンFC戦)のチケットはチケットゲッターによる転売目的の購入もあってか発売開始から2時間程度で完売している。
- ↑ 浦和美園駅は両国のサポーターが利用可能。
- ↑ 車いす利用者などに対しては利用券が発行される。
- ↑ 埼スタまで埼玉高速鉄道延伸を サッカー県議連、知事に要望 - 埼玉新聞、2013年10月4日、2013年10月22日閲覧。
- ↑ エリア放送を行う地上一般放送局の免許状況(詳細)関東総合通信局