名寄駅
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名寄駅(なよろえき)は、北海道名寄市東1条南6丁目にある北海道旅客鉄道(JR北海道)・日本貨物鉄道(JR貨物)宗谷本線の駅。駅番号はW48。
目次
概要
名寄市の中心駅であり、普通列車に加え特急「スーパー宗谷」・「サロベツ」や快速「なよろ」が停車する宗谷本線の主要駅である。また、運転士の乗務はこの駅を境に稚内方面が宗谷北線運輸営業所、旭川方面が旭川運転所と担当区域が分かれている。普通列車の運転系統も当駅で同じように分かれるが、1日2往復列車番号を変えて相互に直通する列車もあり、そのうち1往復は旭川 - 稚内間の全線を走破する。
当駅は、1903年(明治36年)9月に開業した。当時は旭川方面から伸びる天塩線(宗谷本線の前身)の終着駅だった。その8年後の1911年(明治44年)11月に路線が恩根内駅まで延伸し、名寄駅は途中駅となった。1919年(大正8年)10月には下川町方面へ向かう名寄線(後の名寄本線)が開業し、同線と宗谷本線の乗換駅となった。また1937年(昭和12年)11月には名雨線が開業した。名雨線は部分開業であったが、5年後の1941年(昭和16年)に深川 - 名寄間が開業し、深名線となった。
1987年(昭和62年)4月の国鉄分割民営化により、名寄駅は北海道旅客鉄道(JR北海道)・日本貨物鉄道(JR貨物)に継承された。名寄本線・深名線もJR北海道が継承したが、名寄本線は1989年(平成元年)5月に、深名線は1995年(平成7年)9月に廃止され、名寄駅は開業時と同様に宗谷本線のみの駅となった。
歴史
- 1903年(明治36年)9月3日:天塩線(後の宗谷本線)士別 - 名寄間の開通時に、北海道官設鉄道の駅として開業。一般駅。名寄機関庫設置。
- 1905年(明治38年)4月1日:内閣鉄道院に移管。
- 1911年(明治44年)11月3日:手塩線名寄 - 恩根内間開通。
- 1913年(大正2年)6月2日:名寄機関庫設置(北海道鉄道管理局の事務上制定)。
- 1919年(大正8年)10月20日:名寄線(後の名寄本線)開業。
- 1927年(昭和2年)6月:2代目の現駅舎に改築。
- 1937年(昭和12年)11月10日:名雨線(後の深名線)開業。
- 1950年(昭和25年)2月1日:名寄客貨車区設置。
- 1961年(昭和36年)1月:天塩川製紙名寄工場操業開始に伴い専用線使用開始。
- 1966年(昭和41年)9月:天塩川製紙名寄工場第3期増設工事竣工。専用線2km増設。
- 1967年(昭和42年)6月1日:コンテナ基地設置。
- 1968年(昭和43年)10月1日:みどりの窓口設置。
- 1986年(昭和61年)11月1日:荷物取扱い廃止。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化により、北海道旅客鉄道(JR北海道)・日本貨物鉄道(JR貨物)に継承。
- 1988年(昭和63年):名寄駅旅行センター開店。
- 1989年(平成元年)5月1日:名寄本線廃止。
- 1990年(平成2年):名寄駅旅行センターを駅から分離し、旅行センター名寄支店発足。
- 1991年(平成3年)11月13日:宗谷北線運輸営業所発足。
- 1995年(平成7年)9月4日:深名線廃止。
- 1996年(平成8年)9月1日:貨物列車設定廃止、自動車代行駅となる。
- 1998年(平成10年):「旅行センター名寄支店」の営業を名寄駅に統合。
- 2006年(平成18年)4月1日:JR貨物の名寄オフレールステーションを開設。
- 2009年(平成21年)6月30日:駅弁製造・販売元廃業のため同日付で駅弁販売終了。
駅構造
単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線、合計2面3線のホームを持つ地上駅。駅舎(改札口)は西側1箇所にあり、日本最北のLED発車標導入駅である[1]。以前は駅舎脇直結の島式ホームがあり2面4線であったが、0番のりばが廃止された後、単式ホームになった[2]。1 - 3番のりばともに折り返しが可能。ホーム間の移動は跨線橋を使う。
留置線が敷設され、夜間滞泊の運用もあり、うち1本は音威子府駅発着で、当駅まで回送して滞泊している。
終日社員配置駅。駅構内にはみどりの窓口(営業時間:7時40分 - 20時50分)、名寄駅旅行センター(営業時間:9時30分 - 17時30分、日祝休み)、自動券売機、キヨスク[3]がある。
1990年代まで構内にきょくてつストア(物資部)という名称の小型のスーパーマーケットがあった。現在は駐輪場となっている。
貨物駅(名寄オフレールステーション)
JR貨物の名寄駅は、コンテナ貨物(JR規格12フィートコンテナのみ)の取扱駅となっている。コンテナ集配基地の名寄オフレールステーション(略称:名寄ORS)が駅舎北側に併設されており、貨物列車の代行のトラック便が北旭川駅との間に1日5往復運行されている[4]。JR貨物の駅としては最北端に位置している。
かつては1面2線のコンテナホームがあったが、貨物列車の発着が廃止された1996年(平成8年)9月以降、荷役線は使用されずホームのみコンテナ基地として使用されている。貨物列車の発着がない自動車代行駅となった後、2006年(平成18年)4月の貨物駅の名称整理の際に、名寄オフレールステーションとなっている。
また1993年(平成5年)ごろまでは岩谷産業名寄LPGセンターへの専用線があり、本輪西駅発送の液化石油ガス (LPG) 輸送用のタキ25000形貨車が到着していた。また、それより前には王子マテリア名寄工場への専用線もあり、同工場向けの石油輸送用タンク車も到着していた。
利用状況
- 2011年度の1日平均乗車人員は434人である。
乗車人員推移 | |
---|---|
年度 | 1日平均人数 |
2003 | 577 |
2004 | 541 |
2005 | 526 |
2006 | 500 |
2007 | 468 |
2008 | 447 |
2009 | 434 |
2010 | 421 |
2011 | 434 |
駅名の由来
アイヌ語の「ナイ、オロ、プツ」(川の傍なる河口)が転訛したもの。名寄川が天塩川に注いでいることから。
かつて販売されていた駅弁
- 角舘商会
- 蝦夷っ子ちらし寿し(1050円) - スーパー宗谷へ積み込み
- 牡蠣帆立弁当(940円)
- 北の味きのこごはん(940円)
- ニシンカズノコ弁当(840円) - スーパー宗谷へ積み込み
- みそ豚丼(750円)
- たこ寿し(730円)
駅売店のほか、ワゴン販売のある特急「スーパー宗谷」の車内でも販売されていた。なお、角舘商会は2009年(平成21年)6月30日限りで廃業した[5]。
駅周辺
- 北海道道540号名寄停車場線
- 名寄市役所
- 名寄警察署
- 名寄警察署駅前交番
- 名寄郵便局
- 名寄駅前郵便局
- 北海道労働金庫名寄支店
- 北星信用金庫本店
- 北見信用金庫名寄支店
- 北洋銀行名寄支店
- 北海道銀行名寄支店
- 道北なよろ農業協同組合(JA道北なよろ)名寄支所
- 日本通運旭川支店名寄営業支店
- グランドホテル藤花
- 名寄せ(なよせ)商店街
- 名寄6丁目商店街
- 西條百貨店名寄店
- 山田デパート
- 北国博物館
- SLキマロキ編成
- 吉田病院
- 名寄中央整形病院
- 親林館
- 名寄簡易裁判所
- ハローワーク名寄
- 名寄労働基準監督署
- 上川総合振興局名寄庁舎
- 国道40号・国道239号
バス路線
2013年(平成25年)4月1日に「駅前交流プラザ『よろーな』」がオープンし、同日より併設されたバス乗り場に発着する[6][7]。
- 名士バス
- 名寄市内路線、下川町・興部町方面(JR名寄本線廃止代替)など郊外路線を運行。路線詳細はバス事業者記事を参照。
- ジェイ・アール北海道バス
- 幌加内町方面(JR深名線廃止代替)へ運行。路線詳細は深名線 (ジェイ・アール北海道バス)を参照。
- 道北バス(案内所を設置)
- 士別市・旭川市方面への郊外路線、札幌市方面(北海道中央バス共同運行)および音威子府村・枝幸町・猿払村方面(宗谷バス共同運行または宗谷バス単独運行)への都市間バスを運行。路線詳細はバス事業者記事を参照。
隣の駅
- 北海道旅客鉄道(JR北海道)
- テンプレート:Color宗谷本線
かつて存在した路線
参考文献
関連項目
脚注
外部リンク
- 名寄駅 - JR北海道旭川支社
- ↑ かつては、駅自動放送も最北端であったが、2012年2月に稚内駅に駅自動放送が導入されたため、現在は最北端ではない。
- ↑ 0番のりば廃止後は、深名線廃止まで宗谷本線と共用で3番のりばを使用していた。
- ↑ 2011年3月に稚内・南稚内のキヨスク閉店に伴い、日本最北のキヨスク設置駅となった。
- ↑ 2000年頃は1日10往復運行されていた。便数は最大36便まであったが、そのうち2便連名とした複合便が8往復となっている。これは北海道内のJR貨物の駅の中ではトラック便の本数が最も多かった。
- ↑ 最北の駅弁屋、廃業へテンプレート:リンク切れ 産経新聞 2009年6月27日閲覧
- ↑ テンプレート:Cite web
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