幌加内町
幌加内町(ほろかないちょう)は、北海道上川管内西部にある町。もともとは旧・空知支庁の管轄であったが、隣接する上川管内との結びつきが強いことから、2010年(平成22年)4月1日に施行された北海道総合振興局及び振興局設置条例において上川総合振興局に管轄が移動した。
町名の由来は町の南部を流れる幌加内川による。幌加内川はアイヌ語の horka-nay ホテンプレート:小書きカナイ [母川の向きとは逆方向気味に流れる・川(河谷)]の意とされる(幌加内川の母川は雨竜川)。北海道で最も人口の少ない「町」であり、人口密度が日本一低い町である。市町村全体でも福島県南会津郡檜枝岐村に次いで2番目に人口密度が低い。
目次
地理
上川管内の最西部に位置する。南北に長い地形で四方を山に囲まれる。 町北部には日本最大の人造湖「朱鞠内湖」があり、そこから石狩川水系雨竜川が南下する。
- 山: ピッシリ山(1031.5m)、三頭山(1009.1)、小平蘂岳(960.5)、釜尻山(913)、小平蘂山(877.8)、シートートムシメヌ山(799)、坊主山(743)、長留内岳(729.0)、苦頓別山(648.9)、相志内向岳(637.5)、摺鉢山(626)、冬路山(625.1)、シラッケ山(625)、相雲内岳(607.9)、白地畝山(580.2)、辺乙部山(532.4)、白地畑山(516)、和加山(480.4)、耶似様内岳(448.3)、朱鞠内岳(447.8)、目崎山(400)、ペケット山(346)、水銀山(204.5)
- 河川: 雨竜川(石狩川水系)、幌加内川、雨煙別川、雨煙内川、浅瀬川、五線川、早雲内川、三十線川、朱鞠内川、ウツナイ川、滝の沢川、中の沢川、エピシオマップ川、カルウシナイ川、泥川、イトカマペツ川、蔭の沢川、モシリウンナイ川、美深越沢川、ルヤンペナイ川、ブトカマベツ川
- 湖沼: 朱鞠内湖
- 滝: 三ノ滝、早雲内滝、二重滝、七ツ滝
隣接している自治体
気候
1月の平均気温-8.9℃、2月の平均最低気温は-15.4℃と非常に寒い地域で、1978年2月17日には、町北部の母子里(もしり)にある北大演習林で、戦後の国内最低気温となる-41.2℃を記録した[1]。母子里では現在でも観測が行われている[2]。なお、最低気温の日本記録は、隣接する美深町での-41.5℃である[1]。また、朱鞠内地区では-20℃以下の日が道内でも非常に多い。全国一寒い陸別町に比べて厳寒期の最高気温が-4℃ほどと低く、日中の気温が上がらない(陸別町の平均最高気温は1月で-2.8℃)。年間降雪量は1348cmと非常に多く、国に特別豪雪地帯の適用を受けている。降雪は12月と1月に多く、積雪が深くなるのは2月や3月ごろ。過去最深積雪は1988年3月10日に観測された269cm。 テンプレート:Weather box テンプレート:Weather box
地域
人口
沿革
行政
- 町長
- 守田秀生
姉妹都市・提携都市
経済
基幹産業は農業(稲作、畑作)、酪農。 ソバの産地として知られ、作付面積・収穫量共に日本一。
なお、2005年度の「都道府県地価調査」によると、調査対象住宅地で日本一地価が安い地点が、字朱鞠内6400-14にある(資料)。
農協
- きたそらち農業協同組合(JAきたそらち)幌加内支所
金融機関
- 北空知信用金庫幌加内支店
郵便局
- 幌加内郵便局(集配局)
- 朱鞠内郵便局
宅配便
公共機関
警察
- 士別警察署幌加内駐在所
教育
- 町立高等学校
- 中学校
- 幌加内
- 小学校
- 朱鞠内、幌加内
- 大学の施設
交通
鉄道
かつては深名線が通っていたが、現在は廃止されている。名羽線が建設されたが、開通には至らなかった。
バス
鉄道を引き継ぐバス路線として、ジェイ・アール北海道バス深名線が運行されている。
道路
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名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事
祭事
名産品
- 幌加内そば
出身の有名人
関連項目
脚注
外部リンク
- ↑ 1.0 1.1 氷点下41.2℃が幌加内の最低気温 ※気象庁監修『気象年鑑』2007年以前の版における順位表も参照のこと。
- ↑ 雨龍研究林(母子里の現在の気象)