玄田哲章

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玄田 哲章(げんだ てっしょう、1948年5月20日[1] - )は、日本声優俳優ナレーター2014年現在は81プロデュースに所属している。なお、デビュー当時は本名の横居 光雄(よこい みつお)で活動していた。テンプレート:VOICE Notice Hidden

経歴

1948年5月20日[2]に、岡山県で生まれた。中学・高校時代は芝居と縁がなかったが、受験に際して芝居の道に進みたいという気持ちが強くなり、相談した高校の先生の知人である東映映画のプロデュースを行っていた人物からの紹介で東宝芸能アカデミーに入学。卒業後、新劇の道に進もうと文学座劇団雲のオーディションを受けたが、両方とも落選。悩んでたところに、野沢那智主宰の劇団薔薇座の募集を目にしに1970年[3]に入団した。当初は1年だけのつもりが、17年間在籍した[1]

1972年[3]24歳の時に野沢から、「そろそろお前もやらないか?」と紹介され声優業を始める。テレビアニメ『科学忍者隊ガッチャマン』のアフレコ現場を見学[4]。同作で多数の端役を担当し、以降、声優として様々な作品をこなすようになった。声優業を始めた当時を「当日に台本を渡され台本の見方も分からないままスタジオに入れられ、喋り出しても画面に合わなくて悔しい思いをした」と振り返っている[1]

2010年に第4回声優アワード功労賞を受賞[5]した。

声優としての特徴

独特の太い低音の声質の持ち主である[5]。多数の洋画作品で吹き替えを担当しており、アーノルド・シュワルツェネッガーのような鍛え抜かれた体を持つ俳優の吹き替えを多く担当している[6]。以前はシルヴェスター・スタローンの吹き替えも担当していた。他にローレンス・フィッシュバーンダン・エイクロイドジョン・グッドマンの吹き替えを担当することも多い。日本のアニメでは、筋骨隆々な男性役や威風堂々とした人物の他、冷酷非道な悪役なども演じこなす。さらにテレビアニメ『南国少年パプワくん』のイトウくんや、テレビアニメ『焼きたて!!ジャぱん』の模糊山剛ではオカマ役、シリアスな役からコミカルな役を演じるなど、演技の幅は広い。銀河万丈大塚明夫と並んでスタローンとシュワルツェネッガー、サミュエル・L・ジャクソンローレンス・フィッシュバーンの両者の吹き替えを経験している数少ない人物。

人気シリーズものとしては、『トランスフォーマー』シリーズで初代コンボイ司令官役、『魔神英雄伝ワタル』シリーズでは龍神丸役を務めた。なおコンボイと龍神丸は意志を持った巨大ロボットの代表的なキャラであるとともに、メインスポンサーおよび玩具製作を行ったのがタカラであるなどなにかと共通点を持っている[7]。トランスフォーマーでは実写映画版の日本語吹き替え版でも同役(オプティマスプライム)を演じている。また、テレビアニメ『ケロロ軍曹』第194話のトイレ司令や、テレビアニメ『パンティ&ストッキングwithガーターベルト』第12話のオスティマスなど、たびたびコンボイのパロディキャラクターを演じている。また、海外アニメ『バットマン』においては現在のところ全シリーズに出演し、特にバットマン/ブルース・ウェイン役は、1992年放送のアニメイテッド版以降『ザ・バットマン』を除く全ての作品で担当している。

スーパー戦隊シリーズ』では、バンダイが出す関連商品のCMナレーションを1986年以降、CMナレーションを手がけている。所属事務所の公式プロフィールの主な出演作にも挙げられており、東映のサイト内でも「縁深い」と挙げられている[8]

特にアーノルド・シュワルツェネッガーは本人も公認している[9]カリフォルニア州が制作した日本向けの観光広報ビデオ『カリフォルニア州観光局 なんでもアリフォルニア カリフォルニア』に出演した州知事・シュワルツェネッガーの声を担当する際、正式に本人からフィックスとして認められた。シュワルツェネッガー主演作品のほぼ全て(テレビ放送版を含む。ソフト版では別の声優が務めている作品も存在する)を吹き替えた経験があり[10]、『ターミネーター4』の公開時など特集インタビューを受ける[10]など深い関わりを持つ。玄田本人も、「同世代としてガンバろうっていう、勇気を与えてくれた存在。一言で言うなら、同士」と語るほど[10]。シュワルツェネッガーの吹き替えを初めて担当したのは、『コナン・ザ・グレート』とのこと。ただし、その後に担当した『コマンドー』の方が反響が大きかったと振り返る[11]。『コマンドー』は、TBSの『ザ・ロードショー』での1987年の初回放映時には、屋良有作がシュワルツェネッガーの吹き替えを担当したが、後に『日曜洋画劇場』で放送された際に玄田が担当。『コマンドー』の日本語吹替完全版ブルーレイでは、両方の吹き替え音源が収録されている[12]

トランスフォーマーシリーズでアニメ、実写版共に演じているコンボイ司令官(オプティマスプライム)に関しては高い人気を誇っており、実写版でも「司令官の声は玄田哲章の吹き替えでないと観ない」というファンも存在する[13]。玄田本人も、いくら長くアニメ版で同役を演じてきても、この業界はシビアで残酷だから自分が選ばれないのではないかと不安に感じていた最中に[14]ファンたちの後押しの声があったことが本当にうれしかったと語っている。 玄田本人はコンボイに関しては自分の生理とすごく合うので、演じていて違和感を感じないし、ストレスにならないと語っている。[15] 公開イベントでオプティマスの声を務めた際には「まさか実写になるとは思いませんでした」と玄田自身の感想をアドリブを聞かせて喋っている。 実写版ではオファーではなくオーディションに玄田が直々に受けに入ってものだと振り返っている。

人物紹介

フリーアナウンサーの二木あつ子は、玄田の縁戚(二木の母の妹の息子の嫁の兄 - 従兄弟の義兄にあたるとのこと)である[16]。玄田はバレエの経験者でもある。ピルエット(回転の動き)を得意とし、“ピルエットの玄田”の異名を持っていた[17]。映画『紅い眼鏡』には、本人の振り付けによるマンボを1曲分丸々踊る姿も登場する。

エピソード

  • 師である野沢那智との関係としては、「最初『野沢那智』の名前から女性かと思っていたら、サングラスかけたアヤシイ男が出てきて驚いた」と振り返っている。野沢は劇団で発声と滑舌担当だったが、その稽古は厳しく、稽古場だった烏森神社の境内で「フェンシングフルーレを振るいながらレッスンし、怖かった。飛んできた灰皿チョークを避けると『何で避けるんだっ!』と怒鳴られた」と語っている[1]。その後、野沢と仕事場で一緒になった時には、野沢の方が玄田へ心配を気にして失敗することがあった。野沢から学んだ大切なこととして「言葉の大切さ、言葉を前に出すという事」と答えている[18]。野沢が2010年に死去した際には、「薔薇座時代はにキツい思い出ばかりで楽しい思い出なんてひとつもない」と語る一方で「芝居に対する情熱が凄く、その環境に自分が居られたのは本当にありがたいことだと思う」との感謝の意と「帰って来て下さい、早すぎます」とその早すぎる死を悔やんだ[19]
  • 声優業を始めるにあたって、テレビアニメ『科学忍者隊ガッチャマン』の製作現場を見学した際、アフレコという作業が何なのか分からずに来て、退屈で居眠りをしたために顰蹙を買った。現場に入ってからも舞台と同じように動いていたため、なかなか足音やノイズを意識できず、大平透に「誰だ、音を立てているのは!」と激怒されるなど、特殊な演劇世界への入門に苦難が重なったという。そんなシビアな立場を経験し、『ドカベン』の岩鬼正美役でようやく吹っ切れたという[17]

出演作品

太字はメインキャラクター

テレビアニメ

1972年

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OVA

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  • BADBOYS3 BEST FRIEND(段野秀典)

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  • 聖闘士星矢 冥王ハーデス冥界編(牡牛座のアルデバラン)

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劇場アニメ

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ゲーム

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吹き替え

俳優

実写

アニメ

映画

特撮

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2014年

ナレーター

ラジオ

CM

CD

その他

パチンコ・パチスロ

出典

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外部リンク

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  3. 3.0 3.1 テンプレート:Cite web
  4. アニメイトTV Web - ニュース - 声優・玄田哲章さん還暦記念番組! ゲストと愉快なトークを繰り広げる携帯ラジオ番組の収録現場にて、玄田さんに直撃インタビュー!(アーカイブ)
  5. 5.0 5.1 第四回声優アワード 受賞者発表
  6. 銀河英雄伝説 ON THE WEB - インタビュー 第26回玄田哲章
  7. 但し、『超魔神英雄伝ワタル』ではバンダイ
  8. 特命戦隊ゴーバスターズ Mission11「ねらわれたウイークポイント」|東映[テレビ]
  9. 日本でも興行収入No.1!『エクスペンダブルズ2』 “最強”吹替メンバー、ささきいさお、玄田哲章、栗山千明 インタビュー:@niftyミュージック
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  11. 第6回 玄田哲章【ふきカエルインタビュー】ふきカエル大作戦!!(ページ3)
  12. 吹き替えファン歓喜!玄田哲章&屋良有作による“完声版ブルーレイ”が発売へ! - シネマトゥデイ
  13. 玄田哲章、当たり役の『トランスフォーマー』オプティマス役の続投に喜び!
  14. http://news.mynavi.jp/news/2014/08/16/074/
  15. http://cinema.pia.co.jp/news/163329/58543/
  16. FBC-i 【福井放送】 二木あつ子のタッチdeキュン::親戚(?)でした。
  17. 17.0 17.1 山寺宏一「第6回 玄田哲章」『山寺宏一のだから声優やめられない! 声優・山寺宏一と30人の声の役者たち』、主婦の友社、2000年12月1日、ISBN 4-07-229270-2、69-73頁。
  18. 第6回 玄田哲章【ふきカエルインタビュー】ふきカエル大作戦!!(ページ2)
  19. 特別編 野沢那智さんを偲んで【ふきカエルインタビュー】ふきカエル大作戦!!
  20. テンプレート:Cite web
  21. テンプレート:Cite web
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  25. テンプレート:Cite web
  26. テンプレート:Cite web
  27. テンプレート:Cite web
  28. テンプレート:Cite web
  29. ファミ通XboxナイトにてUBI辻の発言より
  30. テンプレート:Cite journal
  31. テンプレート:Cite web
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  41. カリフォルニア州観光局 なんでもアリフォルニア カリフォルニア
  42. 初期のみ
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