今日から俺は!!

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テンプレート:Infobox animanga/Header テンプレート:Infobox animanga/Manga テンプレート:Infobox animanga/OVA テンプレート:Infobox animanga/Footer テンプレート:Sidebar with collapsible lists今日から俺は!!』(きょうからおれは)は、西森博之による日本の漫画作品。またそれを原作にしたOVA作品及び実写作品(オリジナルビデオと劇場公開映画)。通称「今日俺」。

概要

増刊少年サンデー小学館)にて1988年9月号から1990年8月号まで連載、その後掲載誌を週刊少年サンデー(小学館)に移し、1990年40号から1997年47号まで連載。コミックス版全38巻。ワイド版全19巻。MyFirstWIDE版全14巻。2011年4月15日から文庫版が刊行された。累計発行部数は4000万部にも及ぶ[1]

舞台は千葉。軟葉高校とその周辺地域を舞台にしたバトル漫画でありギャグ漫画三橋貴志伊藤真司が様々な敵と戦ったり珍事に巻き込まれたりする。各サブタイトルは全て「○○編」。

「不良モノ」の漫画には珍しく暴走族構成員が全く登場せず、良が女子を助けた時(3巻)や、三橋の過去(18巻)などにのみ登場している。作中の不良の暴力性も比較的控えめで殺し合いレベルの戦闘はない。「ヤンキーギャグ漫画」でありながら下ネタが非常に少なく、また恋愛関係において奥手で、性描写もない。

登場人物

私立軟葉高校

共学制高校。通称軟高(なんこう) 。典型的な不良高校で、当初は開久高や忠実高からバカにされていたが、三橋と伊藤が転校してきてからは裏での地位を高めた。2人が紅高の今井・中野・谷川・小山らと共に開久に攻め込み勝利したのち県内から一目置かれ、さらにその影響で元番格クラスの大物も編入するようになり、いよいよ県外からも注目される。個性的な生徒が多く、毎回のように校内を巻き込むトラブルが起きる。学力はあまり高くない模様。

三橋貴志(みつはし たかし)
声 - 松本保典 / 演 - 三橋貴志
主人公。(自称)身長181cm。物語開始当時は15~16歳。OVA第5巻ではバイトの履歴書に昭和52年12月31日生まれと書いているが、原作では軽井沢編で17歳、サイパム編で牡羊座と名乗っている為に3月生まれだと推測される。卑怯でずる賢い金髪のツッパリ。それまではごく平凡な学生生活を送っていたが、高校1年の時の転校をきっかけに今日からツッパる。当初はツッパリを怖がっていた。金髪の悪魔と恐れられ、その噂は千葉全土に広まっている。口ぐせ及び勝ち名乗りは「俺は日本一強い」。時には多少臆病になる[2]
伊藤と組めば正に最強であり、2人でかかって負けたことは一度もない。運動神経抜群で瞬発力に長けており、跳び技が得意。パンチやキックのスピードと威力は凄まじく、大抵の相手は一撃で倒せる。空中で体の位置を変えて強引に攻撃するなど、人間離れした動きもやってのける。足の速さは他の追随を許さず、特に逃げを打った時は追いつける人物は存在しない(開久の韋駄天秀光だけが唯一追いついて見せた)。また、伊藤ほど根性者ではないが持久力が高く、プロレスラーと張り合えるほどのスタミナを持つ。
頭の回転(悪知恵)も非常に速く、用意周到であり冷静な計算で窮地を切り抜ける事も多い。その頭の回転の速さで屁理屈や啖呵を次々と発し、相手に不愉快な思いをさせることが得意。勝利の定義は「相手に自分より不愉快な思いをさせること」。自他ともに認める卑怯者で、「俺は卑怯者と言われているが、相手が1人で来る以上1対1で片をつける」(本人談)。三橋本人は正々堂々のつもりでも、周囲からは「卑怯」だの「セコイ」だのと評される。熱い心も持っている。普段は伊藤をからかいながらも、心の底では彼を親友と認めている。今井のことも仲間と認めている。端整で、外見に限って言えば女子からは伊藤以上に好評を得ている。実は黒髪の方が金髪の時よりも周りの評判は良い(本人は金髪の方を気に入っている様子)。理子を大切に思い、彼女に害をなす者を決して許さない。
世間一般には「千葉最強」「伊藤よりも強い」と言われていて、伊藤を含め誰も否定しないのでその様に知られている傾向にある。実際に伊藤と比べてどちらが強いかは作中では判別不可能。三橋本人は自分の方が強いと思っている節があるが、心のどこかでは「伊藤は俺より強い」とも考えている様子。
家は中流以下で母親似。食い意地が張り金銭欲も凄まじいが、金が無くとも堂々と渡り歩ける生活力がある。酒を飲むと人並み以上に温和で低姿勢になるが、体に触れた者に対しては普段以上に凶暴化して攻撃する。そして、自分の体に触れなくても仲間に危害を加えられると同じ様に怒り、普段は言わない仲間に対する思いを素直に出している。弱点はオカルトものだが、苦手なのは祟りや幽霊などで呪いなどは平気。また、雷も苦手(それ自体は怖くないが罰が当たったと言われるのが嫌)。クジ運が強い。卒業後は壮大な野望のため、伊藤と2人で北海道へ。
天使な小生意気』10巻93Pに1コマだけ伊藤と一緒に、14巻62Pでは夕日をバックに伊藤と、12巻86Pにも1コマ、15巻の天使恵の男の中の男の想像に登場。また『お茶にごす。』3巻内表紙の船橋 雅矢(まークン)が読んでいる漫画の中で、三橋と伊藤が温泉を掘り当てるワンシーンが描かれている。
伊藤真司(いとう しんじ)
声 - 堀秀行 / 演 - 中倉健太郎
もう1人の主人公。生真面目で義理堅く、正義感も強いトゲトゲ頭のツッパリ。身長180cmらしい(髪も含めると205cm)。物語当時15~16歳。高校1年の時の転校をきっかけに今日からツッパる。体力と根性は人一倍ある。驚異的なタフネスぶりで実力は三橋にも決して劣らない。曲がったことが大嫌いな「漢」。特に大勢で一人を囲む多対一が嫌いで、囲まれた方が誰であれ、何度も加勢している。三橋とは対立することもしばしばあるが、人柄も手伝って軟葉高校では男女問わずの人気者で、皆から慕われ、尊敬されている。三橋が基本的に「三橋さん」と呼ばれるのに対し、伊藤は「伊藤君」だったり「伊藤ちゃん」だったりとフレンドリーな呼ばれ方をされることが多い(三橋からはたまに崩して「いたう」と呼ばれる)。
入学直後、ケンカに対する姿勢から三橋とは一度袂を分かつが、彼がこっそり自分を助けていたことを知り、和解。以降は無二の親友となる。
途轍もない根性者であり、紅高の不良に絡まれた際には倒れていた木の電柱を抱え上げて振り回して撃退、という離れ業を披露したこともある。
性格的には三橋とあらゆる意味で対照的だが、実は根の部分が似ており、たまに彼と一緒になって悪乗りすることがある。普段は三橋のワガママぶりに振り回されていることが多いが、逆に三橋の性格を知り尽くしているため、彼を上手く操縦できる数少ない人物の一人である(理子ですら「やっぱり伊藤ちゃんにはかなわない」と述べている)。
実は御曹司。髪を下ろすとオタクのような外見になり、たびたび三橋に馬鹿にされる(本人もそれを気にしている)。本人曰く髪のセットには40分かかるらしいが、一度だけセットなしでウニヘアーになった。酒に弱く、少しでも飲むと眠る。オヤジギャグを出すと場の空気を凍りつかせる。運動神経は抜群で普段の腕っ節も相当のものであるが、怒りにより更に強くなるタイプ。感情が高ぶると凄まじく、三橋に匹敵もしくはそれ以上の強さを発揮する。ただ、恋人の京子が傍にいる場合などは、あまり喧嘩などを好まなくなる。
卒業後の姿はトゲトゲ頭ではなかった。恋愛に関しても保守的な考えを持ち、京子とはプラトニックな恋人関係である。
特徴的な髪型ゆえに「ウニ」「カッパ」呼ばわりされることが多く、コミックス4巻ではヤクザの刀で頭頂部を円形に斬られて本当にカッパヘアーになってしまったことがある。
天使な小生意気』10巻93Pに1コマ、14巻62Pにも三橋とともに登場。
赤坂理子(あかさか りこ)
声 - 草地章江 / 演 - 中嶋美智代望月まゆMelody)、今村雅美高橋かおり(劇場版)
ヒロイン。赤坂流道場の一人娘。元々は三橋や伊藤とは別の高校に通っていたが、三橋への好意から、軟葉高校に編入する。合気道の使い手で、小柄ながらちょっとした不良(ツッパリ)よりも強く、一度は相良を投げ飛ばした。それなりの美人であり、陰で彼女に好意を抱く男も多く、軟高転校前は恋文などをよくもらっていた。三橋といつも一緒にいることで、度々危険な目に遭っている。勝気で真面目な少女→やんちゃ化する。三橋を抑える事の出来る非常に希有な存在であり(ちなみにケンカの腕では大幅に下回る)、一部からは影の実力者と実しやかに囁かれている。そのせいでヘルメット男に軟葉の女番長と誤解され、狙われた。三橋を「三ちゃん」と呼ぶ唯一の人物。
田中良(たなか りょう)
声 - 菊池正美 / 演 - 明賀則和
赤坂流の門弟で、理子のことが好きな少年。身長160cm。伊藤に匹敵するほど正義感が強く、誠実だが、不良並みに気が強く口も悪い。いじめられっ子などを良く助けに入るが、その弱さゆえに返り討ちにあうことも多い。三橋には相手が複数なら、小学生にも負けると思われている。理子と同じ高校から彼女と一緒に転入してきた。小柄がコンプレックス。喧嘩はあまり強くなかったが、赤坂流の鍛錬には真剣に取り組み、物語終盤では開久の不良を倒した。愛称は「良くん」。
小学生に惚れられて、三橋に助けを求めたことがある。三橋と伊藤を口では煙たがる素振りを見せるが、心では認めている。軟高で三橋を呼び捨てにできる数少ない人物の一人。
高崎秀一(たかさき しゅういち)
演 - 川井博之
北川事件で軟高にやってきた柔道男。二枚目な容姿と非道を見過ごさぬ倫理観、その辺の不良をものともしない腕っ節を備えており、転入間もなく伊藤に匹敵する女子人気を獲得する。柔道の勝負では、三橋と伊藤を倒した。
正義感が強く、生真面目な性格。クサい台詞を屈託無く連発する。当初は三橋の狡猾さを嫌っていたが、北川事件解決を機に三橋を認めている。柔道を用いた実力は三橋や伊藤にも遅れを取らない程で、北川事件の後は様々な事件で三橋・伊藤と共闘している。三橋が認めている数少ない人物。(推定)身長177~179cmだが、足が短い。
よく伊藤と京子がいちゃついている場面に遭遇する。とあるきっかけで良に惚れていた小学生に惚れられている。最後は負けることを承知で三橋と伊藤のために、襲ってきた開久の不良達を1人でも多く倒すため奮闘する。
小林一文字桐柳道士郎樫沢光輝の原型となったキャラクターである。
佐川直也(さがわ なおや)
声 - 三木眞一郎真殿光昭
三橋・伊藤の学友(三橋は「家来」だと語っている)。一応不良ではあるが、明るい性格で喧嘩は弱く、自分より強い相手には下手に出る人物。しかし、自身を「調子のいい不良」と称し、「県外にまで名を轟かす三橋、伊藤のダチ」であるとして1人で満足している。所謂、虎の威を借る狐を通していて、当初周囲の評価は低かったが、開久生徒ともめた際もボロボロに負けながら、最後にプライドそっちのけで三橋、伊藤を大声で呼び寄せ勝利したことから、タダ者ではないと恐れられている。そのため、相良の「三橋をやるのに邪魔になりそうな仲間」リストに載っている。
酒癖が非常に悪い。情報通でもあり、近隣の学生の情報を三橋達に教えることが多い。在学中は彼女がいたようで一時期彼女からもらった人形をカバンに付けていたが、卒業式ではメグミに告白するも、失恋したか友情関係に留まったかの模様。卒業後は板前を目指し就職した。
伊沢圭一(いざわ けいいち)
坊主頭。佐川と仲がいい。彼の妹はイマドキ女子高生。喧嘩は弱くないが、小心者。相良の「三橋をやるのに邪魔になりそうな仲間」リストの1人。教師の小坂から佐川とともに「明るい不良」と称される。連載当初の漢字表記は「井沢」だった。
卒業後は車の整備士を目指していて、父親から仕事を習っている。
清田秀夫(きよた ひでお)
軟高野球部。軟葉祭アーチ作りを嫌がり暴れる三橋を止めに入るが、殴られる。京都の修学旅行では佐川・伊沢とともに三橋らと同部屋だったが、見ていたテレビドラマを三橋に有無を言わさず替えられるなど、悲惨な目に遭う(ちなみに替えた番組は野球中継)。その後は登場しなかった。
メグミ
理子の友達。理子と行動を共にすることが多い。登場回数は非常に多いが、名前を呼ばれる場面は極めて少ない。卒業式に佐川から告白されるも断った模様。三橋曰く、言いにくいことをズバッと言う女。
榊原雄一(さかきばら ゆういち)
三橋らより2歳下の後輩で通称「中学の三橋」。腕はまずまず。七中時代、枯れ井戸に落ちた三橋&伊藤&今井に小便をふりかけたションベン小僧。卑怯者としては三橋に次ぐ才能を持っているものの、三橋にその芽を摘まれる。その後、報復に大量に七中の生徒を引き連れて軟高に殴り込むが、(寝ぼけた状態の)暴れる三橋に恐れて七中の生徒全員に逃げられ、三橋にボコボコにされた。しかしその後、先輩の不良にリンチされていたところを三橋に助けられ、その強さに感服し、三橋を尊敬するようになった。
小学校6年からパーマをかけていたが、骨川により五厘にされたことがある。
軟高入学後は徹底してナンパを貫徹。三橋に関わった経験から、彼のような強い性格がないと上には立てない→自分にそんなものはない、と割り切ったらしい。
お調子者でひょうきんな男で、正義感はそれなりに強い。三橋と伊藤を足したような性格らしい。道端で出会ったツッパリ女に一目惚れするなど、意外と純情。ポスト三橋的存在。三橋・伊藤が卒業した後は2人のことを伝説として語り継ぐことを目標としているらしい。
根本(ねもと)
三橋達と同学年で、とても暗い青年。鏡を見て自分で驚くほど笑顔が怖く、異常な迫力がある。伊沢と掃除当番のことで喧嘩になり、負けた捨て台詞が「呪ってやる」のオカルトキャラ。これを利用して伊沢を自滅に追い込み、伊藤や三橋にも呪いをかけるなど恫喝するが、三橋に殴り倒されて改心。友達になってもらおうと付き纏い、周りの生徒からストーカーなどと呼ばれる。劇的な失恋を契機に、最終的には仲良く(?)なる。連載最終回の記念写真にも目立つ場所にバッチリ写っている。
加治(かじ)
雄一の同学年。中学時代の恐持て。茶髪のオールバック。骨川により五厘にされた1人。初登場時は雄一と北林を増田、清水とともに総員でボコボコにした。開久に襲撃された雄一に肩を貸していたことから仲は良くなった模様。
増田(ますだ)
雄一の同学年。体の大きい中学時代の恐持て。初登場時は加治、清水とともに連合を組み、雄一と北林をボコボコにした。
清水(しみず)
雄一の同学年。中学時代の恐持て。初登場時は加治、増田とともに連合を組み、雄一と北林をボコボコにした。サングラス。
北林(きたばやし)
雄一の同学年。五中の頭。中学まで一番だったのに軟高では一からやり直しなのが我慢ならず、入学してすぐ三橋にケンカを売るが、上手く逃げられた直後、加治らの連合にボコボコにされる。MY FIRST WIDE版ではこの男がメット男である。
藤枝(ふじえだ)
声 - 笹岡繁蔵
三橋らより2歳上の番長(実際には白鳥に上納金を納めて名乗っていただけ)。表向きは侠客として一般生徒からも信望を集めているが、裏では弱い生徒を囲んでカツアゲする等の卑劣漢。台頭してきた三橋らと衝突してカツアゲの現場を押さえられるが、自らの信望を利用して三橋と伊藤を主犯に仕立て上げる。このため三橋の復讐で生徒会予算の泥棒に仕立て上げられ、袋叩きにされた挙句退学となった。
酒井(さかい)
三橋らより2歳上のツッパリ。顔つきが災いして廊下で薄笑みを浮かべながらすれ違っただけで伊藤に嫌な顔をされたり、三橋に殴られて後頭部を柱にぶつけたりと悲惨な目に遭う。
白鳥(しらとり)
声 - 大塚明夫
三橋らより2歳上の裏番。大勢の手下と共に三橋と伊藤を1人ずつ倒し、一度は三橋にツッパリをやめさせる。その後伊藤の執拗な復讐にあい、しばらく復讐できないように伊藤の腕を折るが、それに激怒した三橋によって裏で1人ずつ手下を病院送りにされ、最終的にタイマンで敗れる。作中で最も三橋と伊藤を苦しめた内の1人。
杉本(すぎもと)
軟葉高校が開久高校の末永に恐喝された時、三橋・伊藤に代わって生徒達からカンパした金を末永へ納めに行った同級生。途中の路地で開久高校の不良グループに攻撃されて金を奪われる。軟高No.3の実力者。2年生の時、雄一率いる中学生の軍団に身動きを封じられボコボコにされた人物と同一人物と思われる。
佐々木(ささき)
声 - 菅原正志
生活指導の教師。竹刀で体罰を振るうセクハラ教師。しかし、基本的に生活指導の方はうまく行かない傾向あり。三橋&伊藤の天敵。挑発にもお世辞にも乗りやすい性格。修学旅行の時は三橋と伊藤(アニメでは三橋のみ)の手により変質者扱いされて、駅員に取り押さえられた。事ある毎に三橋にヤシの実をぶつけられている。骨川が剛田を連れてきた際は、本人曰く「初めて生徒を守ろうという意識が芽生えた」らしく2人に立ち向かうが、あっさり剛田にやられ、三橋に助けを求める。天使な小生意気の第99章にも登場。
小坂(こさか)
三橋&伊藤らを何かと気にかけている体育教師。空手四段。三橋を家に上げラーメンを食べさせてやったりと、結構優しい。テレビゲーム好き。佐々木先生と共に、天使な小生意気の第99章に登場。
骨川(ほねかわ)
虚弱体質の理科教師。成り行きで元極道の剛田を実験助手として雇うことになり、三橋らヤンキーに逆襲しようと画策するが、結局三橋の策略に嵌まり、髪を剃られて宇宙人のような坊主頭にされた。
モデルは「ドラえもん」のスネ夫。
剛田(ごうだ)
元極道。組が解散になって行き詰まっていた時、骨川に命を助けられたと勘違いし、実験助手として軟葉高校に勤める。虎の威を借る狐となった骨川に従って生徒達に体罰を振るうが、三橋の機転から生徒に慕われる喜びを知り、教師を目指すことになる。飛んできたヤシの実を素手で粉々に破壊、蹴りで銅像を一撃で破壊した。本作で最強クラスの力の持ち主。
田中(たなか)
坊主頭の剣道部員。田中良とは別人。対開久編にて面を被って顔を隠していた三橋が「俺は剣道部の田中だ」と適当に騙った名前だったが、本当に軟高に在籍していた。当然、開久とまともにやりあうほどの度胸は持ち合わせていない平凡な人物。

青蘭女子

女子高。不良の数はそう多くはない。

早川京子(はやかわ きょうこ)
声 - 折笠愛 / 演:細川直美佐藤藍子細木美和久我陽子(劇場版)
もう1人のヒロイン。元ヤンキーで、青蘭女子の女番長。愛称京ちゃん。美人で外見的には理子と対になるようなタイプ。伊藤とは恋人同士(一時は喧嘩していた)。ヤンキー時代はあくまで「振る舞いがツッパっている」だけで犯罪には手を染めていない。喧嘩はしても弱い者苛めなどはせず、常に筋の通った主張をしている。当初は喫煙の習慣もあったが、伊藤から嫌われることを恐れて以来煙草は吸わなくなる。伊藤に喧嘩をしないように固く言いつけている。
キレると怖く、その度に伊藤達から怖がられていたが、実際にその状態の怒りを受けた者からは例外なく尊敬を寄せられている。実家は比較的裕福で、両親は伊藤との交際も認めている様子。クリスマスパーティーに伊藤達を招待した際、真面目なふりをしていた伊藤が友人の挑発にキレて暴れ出したのだが、この直後に三橋がそれを上回る大暴れをした挙句窓を破って逃げ出したため、「三橋よりよっぽどまとも」という理由で認可された経緯がある。
ちなみに理子より人を見る目がある。

紅羽高校

創立間もない男子校で、通称紅高(べにこう)。学力は軟高よりも下。バカの吹き溜まりにして、三橋の謀略のよいカモ。不良の数は多く、番長は今井勝俊が1年生から卒業まで務めていた。生徒の大半は今井を番長としては認めていないところもあるが、何か紅高生に被害が及ぶと不良は今井にこぞって嘆願に来る。連載当初は女子生徒がいた模様。

今井勝俊(いまい かつとし)
声 - 屋良有作 / 演 - 内田大介
紅羽高の番長。4人兄弟の長男。(自称)身長192cm。馬鹿力。そこそこ男前なのだが、モテないことに悩んでいる。喧嘩は強いが要領が悪く、実力では自分が勝っている相手にも不意打ちや騙しなどでよく倒される。グレるとヤクザにも喧嘩を売るが、拳銃やドスを見せられると怯む。恐怖や恥ずかしさによって、体が固まることもある。
投げ技や力押しを得意とし、一般人程度なら苦も無く投げ飛ばし、自転車も片手で振り上げるなど、腕力だけは誰にも負けたことが無い。100kg以上の小山をも、小指を骨折した状態で派手に投げ飛ばした。体はかなり頑丈。
単純馬鹿な性格で、よく三橋に騙される。一度だけ谷川や同級生たちと組み、殺しの濡れ衣を着せた上で警官に変装して追い回し、トドメに幽霊芝居で屈服させるという方法で三橋に煮え湯を飲ませたが、この後で谷川ともども廃ビルに閉じ込められてさんざんコケにされるという壮絶な復讐に遭った。初対面から長期間、理子に想いを寄せていた。
黒川からは「常識のないバカ」呼ばわりされているが、これは倫理観などがないという意味ではなく、知っていて当然の常識的知識を知らない、という意味。また、三橋からは「馬」「ロバ」呼ばわりされている。
北根壊事件で知り合った森川涼子に好意を持たれ、当初は気付かなかったが数回会うごとに仲を深めていく。冒険家になると夢を持っても、即挫折する。子分を大切にする兄貴分。作中中盤から上着のボタンを閉めていることが多い。
登場頻度は多く、三橋&伊藤と共に主要なエピソードのほとんどに関わってくる、第三の主人公的存在。本編終了後にサンデー増刊号に掲載された外伝では主役を務めるなど作者からの愛着も深く、そのキャラは『天使な小生意気』の蘇我源造にも多分に引き継がれている。
谷川安夫(たにがわ やすお)
声 - 矢尾一樹 / 演 - 津久井啓太
今井の子分。今井を心から慕い尊敬し、同い年ながら常に敬語で接している。損な役割の多い今井のとばっちりを受けることも多い。身長158cmで、作中ではケンカの弱い人物の1人。口だけは達者で、啖呵のキレの良さは今井以上。小山にも怯まない度胸もある、紅高の隠れ№2。大学進学を諦めた後も、今井に英語やフランス語を教えている。頭の回転も速い。中野とはソリが合わない模様。女にモテない。
ケンカの腕は作中最弱レベルだが、本気で怒らせると非常に恐ろしい。単にキレただけなら三橋の威圧で黙ってしまう程度だが、本当の意味で怒らせるとその三橋すらビビらせるほどの迫力を発するようになる。
三橋達とは基本的には敵対関係だが、行動を共にするとこも多い。三橋、伊藤に敬語を使う場面もあることから、ある程度尊敬の念を持っている模様。『お茶にごす。』の5巻P28に回想シーンで登場。
小山太郎(こやま たろう)
声 - 高木渉
身長197cmの巨漢で、肥満体(本人はかなり体型を気にしている)。忠実高校の番格だったが大暴れして退学になったようで、紅羽に転入。紅校の番になるべく今井と争ったが、自分を投げ飛ばすほどの力を持った今井に惚れ込んで慕う。今井に敗北した扱いになっているが、一度投げ飛ばされただけであり、喧嘩としての決着が付いていたわけではない。開久にのり込んだメンバーの1人。開久の精鋭達を相手に最後まで倒れない(17巻参照)など、実力はかなり高いと思われる。何故か相良の「三橋をやるのに邪魔になりそうな仲間」リストには入っておらず、相良との最終決戦時では登場していない。多くの女子生徒との交流があり(退学前は共学であったため)今井に何度か紹介している。妹は美人。
黒川(くろかわ)
藤田とコンビを組む紅高の番格として登場。眼鏡をかけている。相当に卑怯な人物。開久を恐れている上に粋がっているだけで実力も高くない。紅高にいながら彼女持ち。しかし、その彼女が美人でない為、今井からは悪趣味扱いされている。今井を小馬鹿にするが、なんだかんだで彼を頼りにしている模様。今井が受験すると聞き、近所で拾ってきた参考書を差し入れて応援した。
藤田洋(ふじた ひろし)
番格。ボクシングを習得している。伊藤との初対戦ではライムで目潰しを決めて金星を挙げるが、再戦では目潰しを見切られた上に壮絶な殴り合いを経て敗北。その後は伊藤や開久を恐れるなど、実力を披露する場面に恵まれなかった。今井のことを番長としてあまり認めていないようだが、仲間意識はあるようだ。
中野誠(なかの まこと)
声 - 檜山修之
京都での修学旅行で村井達を引き連れ、三橋&伊藤と揉めた男。その後ヤクザ息子との喧嘩がきっかけで地元を捨て千葉に引っ越してくるタレ目で根暗な茨城県民。
喧嘩の腕は三橋や伊藤にも劣らず、派手な技も多く、パンチやフットワーク・スピードなら三橋とも互角で、ヤクザのドスを素手で受け止めるなど刃物を相手にするのにも馴れている模様。攻撃のキレは作中一、二を争うほどで、多数のヤクザや開久の連中を1人で倒せるほど。京都では背中から不意打ちするという卑怯な手を使って三橋を倒したが、元々正面からでも対等に渡り合うことができる実力の持ち主。
引っ越し後は千葉のアパートにて1人暮らしをしている。一時、隣に住んでいた大学生の女性に思慕を寄せたことがあるが、彼女が向かいのアパートに引っ越したことで程なく霧散している。
非常に好戦的な性格で吹っかけられたケンカはすぐに買い、自分から売ることも多い。一方で律儀な一面もあり、前述の女子大生の一件で頼んだ通りアパートを見張ってくれた伊藤に借りを返すべく、彼の援軍として開久に単身突入して来ている。作中終盤で自分にぶつかってきた開久不良軍団、末永率いる開久の不良軍団を難なく倒している。あまり感情を表に出さないクールな男だが、意外に熱い一面もある。後に三橋とのトランプ勝負の結果、犬を飼うことになっている。
紅高の番格である今井にはある意味無関心らしい。紅羽高に来た頃、殆どの生徒を伸したらしい。喧嘩の強さでは恐らく悪くても今井と同等かそれ以上と考えられるが、紅羽高の番長の座には興味がない模様。
開久襲撃以来、三橋と伊藤に対する仲間意識が高くなっており、ラストの相良戦では「本当は三橋らと遊んでみたかった」と回想している。小山と同じく相良の「三橋をやるのに邪魔になりそうな仲間」リストに入っていないのは相良が中野と接触したことがなく、存在を知らなかったためと思われる。
原作漫画ではフルネームは最後まで呼ばれず、終始「中野」のままだった。

開久高校

千葉県下随一の不良男子高校。伝説の高校としても有名。校内は不良で溢れ、窓ガラスは破れ、校舎はヒビだらけの非常に暗いイメージである。卒業生の3割はヤクザ関連の職業に就く。千葉全土から札付きのワルが集まり、下っ端レベルでもかなり喧嘩は強い。学力は低く、喧嘩以外に誇れるものがないため、生徒は喧嘩での開久の地位に固執する傾向があり、「俺たちはボンクラの集まりだから喧嘩でナメられたらお終い」である。仲間がやられたり、開久をバカにしようものなら集団でヤキを入れるまで絶対に逃がさない。末永が三橋に負けたのが原因で周辺校のヤンキーが大挙して開久に押し寄せてきた際に、1人で多勢に向かって行く智司の意地の喧嘩ぶりを見た開久生徒が次々と智司に加勢するなど、硬派な面も持つ。

片桐智司(かたぎり さとし)
声 - 大塚明夫 / 演 - 正木蒼二
極悪最凶の番長。三橋達より一歳年上。軽くメンチ切っただけのチンピラ複数を即日全員整形外科送りにするなど、中学時代から悪名を轟かせていた。強さと怖さを兼ね備えた人物。実力は三橋と拮抗、今井でさえ一瞬で沈黙せしめた。
『成長する悪役』で、登場当初は悪人街道まっしぐらであった。格下と思っていた軟校の三橋・伊藤と何度も対決してゆく中で、「開久の頭」に固執しすぎていた自分を振っ切り、彼等と敵対する事もなくなった。末永に卑怯な手で番長の座を取られたがその後も彼に付いて行く者は減らず、開久の生徒からは圧倒的な支持率を得ている。また非常に硬派な性格であり、誤認で伊藤とタイマンを張るも和解し、弱った状態の伊藤を末永達から身を挺して守っている。
卒業後暫くはプー太郎であったが、後に元ヤンのたこ焼き屋と知り合い、たこ焼き屋を開業した。スリの鳶島に「殺し屋」と叫ばれる位のヤクザセンスなファッションが多く、更生した後もよく本物のヤクザと間違えられていた。在学中からそちらの世界に名を轟かせており、タコ焼き屋になった彼にケンカを売ったヤクザが「命知らず」と評されるほど。
OB連中とは仲が良くないようだがヤクザの知り合いがいる。『お茶にごす。』第6巻P173(第59服『夏祭り』)にたこ焼き屋として登場している。
相良猛/晃司[3](さがら たけし/こうじ)
声 - 辻谷耕史 / 演 - 佐伯太輔
「狂犬相良」の通り名で一際恐れられる、開久のNo.2。中学時代に絡んできた男を車道に蹴飛ばして車に撥ねさせるなど危険な噂には事欠かず、仲間をして「ケンカの恐ろしさは番長より上」とまで言わしめる男。見た目は軟派で白髪。短くカットした鉄パイプを武器として携帯している。「いつでも年少に行く覚悟は出来ている」と豪語するだけあって、勝つためにはどんな汚い手でも使い、一歩間違えば相手を殺しかねないような凶行も平然と行う。今井が開久の生徒と起こしたモメごとがキッカケで三橋に叩きのめされてからというもの、再三に渡って彼ら(特に三橋)を執念深く付け狙う。
喧嘩の場数を積むことで成長していくタイプであり、三橋や伊藤に負ける度に姿をくらまし、空手で鍛えて強くなったり、さらに危険な性格になって再登場する。9巻・10巻では智司の警告を無視して理子を追い詰め、良と今井を容赦なくボコボコにして、伊藤も苦戦させた。その後仲間をやられて本気で怒った三橋に完膚なきまでにやられる。
37巻・38巻で再登場したときは過去最大のキレと暴れ振りを見せ、三橋とその友人らを全員病院送りにする。特に三橋には車で轢いた上に手錠で拘束し殴る蹴るなどの異常な仕打ちを加えたが、最後は三橋と伊藤のコンビに心の底から負けを認め、入院させた全員の入院費を払っている。
智司とは初期にタイマンを邪魔して以来疎遠、再会時も邪魔になりそうと見るや不意打ちで叩きのめすなどしたが、紆余曲折の後に和解し、智司のケガが回復し次第“1・2発貰う”予定。智司との最後の会話から、智司とまだ出会っていない過去に、本人にも手錠で拘束され親近者をリンチされた経験がある模様(※三橋のように手を削いでまで手錠を外すことが出来ずに、伊藤のような助けてくれる仲間もいなかったようだ)。
ニワトリ
声 - 納谷六朗
智司の後輩。本名は不明で、アダ名は鶏冠髪型に由来。切り詰めた鉄パイプを振り回し、三橋に腹を蹴られても足に縋り付くなど相当の根性がある。智司や相良を慕っていたためか、台頭してきた末永一派から、智司を排除するための策略の一環として利用するためだけにボコボコにされた不憫な男。終盤でも相良の命で奔走する。
秀光(ひでみつ)
韋駄天の異名を持つ男。作中で三橋より短距離走の速い唯一の人物[4]で、逃走する三橋に追い付いて襟を掴むが、直後に一撃で倒された。
メット男
三橋らが3年に進級した年に軟高へ入学してきた新入生。ヘルメットを被り、金属バットを持ち、胴には漫画雑誌を巻いて武装している。軟高の「一番強ぇ奴」を探して校内を暴れ回り、理子にも手を出すが、三橋によって退治される。降参したと見せかけて三橋を背後から襲おうとしたり、教師をバットで躊躇無く殴り倒す性格。その後、忠高や紅高を経て開久に転校したが、再登場時にはメットをボロボロにされて鍵を掛けられたうえ、パシリとしていいように扱われていた。名前が無いどころか、一度もメットを外さなかったため、顔も不明。
多田(ただ)
智司の後輩。坊主頭とボロボロの歯が特徴。メット男をアゴで使う、遥かに凶悪な不良。伊藤との喧嘩を智司に制止されたため激怒、仲間と共謀して番長の交代を画策する。末永の命で大挙して軟葉高校へ押しかけ上納金を請求するが、いざ軟高生徒らが上納金を持ってくると路上で襲い、血塗れにして金を強奪した。
末永(すえなが)
智司の次代番長。智司を唆して伊藤にケンカを売らせた上、騙し討ち同然に番長の座を奪い取った。勢いに乗って軟高含む近隣高校の制圧に乗り出し、一帯を無法地帯と化した。本校に直接乗り込んできた三橋一派に校内を散々蹂躙された挙句、三橋との直接対決では反撃する間もなく一瞬で倒される。三橋に敗れた後はすっかり求心力を無くし、逆襲に来た他校生徒の大群に狼狽するなどの醜態を見せた。素手のタイマンシーンは一度もないが、それなりの実力はあると思われる(三橋からは「弱いから手下の影に隠れてる」と見切られている)。最後は相良に扇動され開久の面子をかけて三橋と伊藤を仲間を集めて襲撃し苦戦させたが、三橋に一撃で敗れる。その後、自分に意気地が無いのを認めて理子を狙う相良の策略を三橋に教えた。
丸田(まるた)
声 - 荒川太郎
智司より一年先輩の番長。先輩の立場とバック(開久OB)の存在を傘に着て、卒業してからも事あるごとに反抗できない智司をイビっていたが、三橋との闘いで吹っ切れた智司に一発KOされた。
須貝(すがい)
智司の二年先輩の番長。一年生だった智司と相良を集団リンチで制裁した。これを不服としてタイマンでの決着を要求してきた智司に対して、開久伝統のタイマン(実際はイカサマ)を持ちかけて徹底的に叩きのめし、「勝つために手段を選ぶ必要はない」考えを植え付けた。智司からは尊敬されている様子。

忠実高校

作品中の主要高校の中で、最も影が薄い高校。ほとんどの場合が他の高校の引き立て役、あるいはかませ犬とされ、いいことが無い。また裏ボタンタイプと学ランタイプの2種類の制服があると思われる。かつて小山太郎が番を張っていた。

畑(はた)
忠実高校の番格的存在。地獄会の白井とともに三橋・伊藤を追い詰めるも、三橋のナイフで刺された演技に騙され、退治された。北根懐戦ではキレた柳にナイフで刺された。
福田(ふくだ)
実家が土地を沢山持っている成金の不良。金で強い奴を雇って自分は喧嘩はしない主義らしい。忠実高校で三橋達に喧嘩を売った数少ない人物。苛めを邪魔されたことで伊藤に恨みを持ち、相棒だと知らずに三橋に金を渡したり飯を奢ったりして買収しようとするが、相手が伊藤であることを知った三橋に裏切られて失敗。その後、長井に空手家を集めさせて再び2人を襲うも失敗。その失敗で長井を見限るが、軟高に転校した長井と共に再び三橋と伊藤を陥れようとする(その過程で佐川が福田とその手下にやられている)。用心棒として新たに連れて来たプロボクサーは三橋が一撃で倒すが、奥の手の催涙スプレーで三橋の目を潰す事に成功し、いたぶろうとした矢先に駆け付けた伊藤の一撃で手下ともどもあえなくダウンした。その後、三橋の制裁でバリカンで恥ずかしい髪型にされた。
長井(ながい)
福田の腰巾着。集めた空手家と共に三橋&伊藤を襲うも失敗し、福田に見限られる。その後、福田の手下にいじめられていたところを伊藤に助けられた。忠高に居られなくなったと言って軟高へ転校してくるが、三橋をはじめ、周囲からは煙たがられていた。伊藤からは信頼され、誠実な態度を取っていた。一方、裏ではスパイ役として再び福田の一味と通じ、あらゆる情報を福田に伝えて伊藤を罠に嵌めようとしていた。自分を許してくれた伊藤に感激し本気で更生しようとしたが、三橋は許してくれず、蹴り飛ばされて失神した上に福田同様バリカンで恥ずかしい髪型にされる。
17、18巻では、野球対決で三橋らの相手チームである先輩たちのチーム「鉄骨工業ズ」に差し入れをした。その際、三橋と伊藤の強さと恐ろしさをチームに教えた。
安田(やすだ)
小山の子分。小山が今井と喧嘩をする際に連れてきたうちの1人。今井にあっけなく敗れる。

北根壊高校

校舎火災で越してきた有名な不良高校。代該高校の姉妹校で「ほくねい」と読む。登場期間は校舎を再建するまでの短期間のみだが、火災理由が生徒の放火と目されるほどの不良校で、制圧した学校の生徒に5000円の「お守り」を売り、買わない者を痛めつけるという手口で荒稼ぎしている。

柳鋭次(やなぎ えいじ)
番長。髪型はゴキブリの触角っぽく、ナイフ使いで体中に切り傷がある。怒ると平気でナイフで刺したり、喧嘩に負けた手下を「俺に殺されたくなければ敵を殺してでも勝て」と即座に半殺しにするなど、かなり冷酷非情な性格。幼少時からナイフで遊んでいたためナイフの扱いは一流。しばしば警察沙汰になるが、手下を使いターゲットをイジメさせ、助けに入り優しくし、ターゲットの信頼を得たところで、自分の罪を肩代わりさせるように仕向ける、通称「身代わり小僧」という悪質な手口で罪を逃れ続けてきた。
忠実高をシメた際には、番長をナイフで刺した上に逃げる敵を追いかけて全員殴り倒すなど圧倒的な凶暴性を発揮。その件で手配されたため悟を身代わりにしようとするも、それが原因で三橋・伊藤と衝突する。三橋の仲間を人質に取った上、大勢で待ち伏せするなど汚い手段で三橋と伊藤を追い詰めるも、今井や中野の加勢で形勢が逆転。タイマンで己の絶対の自信の源だったナイフを三橋に完全に封じられ、絶望と恐怖のあまり無様に逃げ回り、最後は警察に自首する。キレると「キレっちまったんだよ!!」と怒る。
大嶽重弘(おおたけ しげひろ)
柳の相棒で日本人離れした巨体で毛深い。風貌がメキシコ人。仲間であろうと気に入らない相手は容赦なくぶちのめす非情な性格。内心では柳を恐れており頭が上がらない。身代わり小僧作戦に加担して悟を追い詰めた。
実力は高く、卑怯な手を使わずに伊藤に勝ったことがある数少ない1人(もっとも、当時の伊藤は精神的に好調とは言い難い状態だった)。その後、柳の命令で涼子の拉致を試み、特殊警棒で武装した本気の涼子を軽く一蹴したところで伊藤と再会。再戦では柳と大嶽の外道ぶりにかつてない程マジギレした伊藤に完膚無きまでに叩きのめされる。挙句の果てには柳や手下に「あいつはデカイだけのださい奴」「(伊藤に)一度勝ったなんてウソだった」等と見捨てられる。
田所(たどころ)
大嶽の舎弟。鎖使いで、河童のように刈り上げたドレッドヘア男。佐川を恐喝して「お守り」を売りつけた。下校中の三橋と伊藤にも因縁をつけるが、鎖を出したところで逃げられる。その際、退路を塞ごうとした大嶽を三橋のギャグに乗せられて一緒に笑ってしまい、激怒した大嶽に重傷を負わされる。失脚後は柳と大嶽に執拗な苛めを受けていたが、倒れているところを伊藤に助けられ、身代り小僧作戦の実態と北根壊の本質を暴露した。

不同高校

2巻と29巻で登場したのみの、影の薄い高校。共学。

赤川(あかがわ)
不同高の番格。初登場時は京子の鞄を取ったことから三橋にのされる。再登場時には田井達にのされ、さらには入門料3万円を取られる。

光図工業高校

中野が以前通っていた茨城の高校。OVA版では「茨城県立光図工業高等学校」と校門が登場している。京都では三橋達と揉めた。本人の意思でなかったにしても実力からして中野が番長であったと思われる。しかし本間の転入後、形的には本間が番長になり、中野が千葉へ出てからも、番長は本間が張っていると思われる。青い制服が特徴。ほぼ全校生徒が中野に平伏していたにもかかわらず、本間が現れた途端あっさりと全生徒が本間に鞍替えし中野は無視するようになるという、態度が急変する高校である。

村井(むらい)
声 - 梅津秀行
通称・村ちゃん。作中では数少ない中野の良き理解者で、派手なことをする中野を常に心配している親友。修学旅行の時に弱っている中野がヤクザ達に殴られている所を咎めた。そのヤクザ達は三橋に叩きのめされたため、最初は敵視していた三橋と伊藤には感謝している様子。保守的な態度を取っている。極道の息子である本間達にのされ、耳に穴を開けると脅され、降伏。その瞬時に中野が現れ、助けられる。実力はそう高くはないと思われるが、中野に認められる位の力はあるようだ(伊藤の後ろから攻撃を加えたことがある上、中野でも1発で倒すことは無理らしい)。
OVAでは本間達に降伏はしなかったため、中野とは千葉に渡った後も何度か連絡を取っており、交流が完全に途絶えてはいない。
本間(ほんま)
声 - 小形満
ヤクザの悪辣組の組長を父親に持っていることを良いことに、転入早々に学校をシメて生徒を従え幅を利かせていた。父親が過保護なヤクザというだけで、外見・行動ほど自身の実力は高くないようだ。村井に暴力を振るっていた時に中野が間に入り、あっけなくやられる。原作とアニメで全く容姿が違う。中野が千葉へ出てからは不明。
亀田(かめだ)
京都で中野が三橋や現地のヤクザと揉めた時も、本間と中野が揉めた時も裏切った男。中野とつるんで粋がっていることが多いが、都合が悪くなると裏切る。スキンヘッド。最後は中野にのされた。
小峰(こみね)
本間に寝返った男(亀田、小峰だけでなく、村井以外のかつて中野とつるんでいた奴は全員本間に寝返っていた様子)。最後は亀田同様、中野にのされた。

東京の不良

東京に住むチーマー達。豊や毬は軽井沢で三橋達と揉めた。白原を始めとする軍団は後に千葉に遠征をかけてきた。

豊(ゆたか)
三橋達が軽井沢に行った際に揉めた東京の不良。パーマをかけたロンゲ。相手が強いほど乗るタイプだが、伊藤に一撃でのされる。その後、紅野らと共に千葉に殴り込みをかける。紅野らの相手に声も出させないうちにのさせる怖さを超えた戦い方に凄いと思うも、仲間をも平気で見捨てるやり方に腹を立て行動を別にする。そして、開久の不良に囲まれる中、再び伊藤とタイマンするも完敗、だが真っ向勝負の結果なので本人は満足していた。その直後、待ち受けた紅野にタイマンを強制され、顔の形が変わるほどボコボコにされ髪の毛も切られ、三橋家の庭に放置される。その後目を覚ましたものの、満足に立てないほど疲弊している所を三橋に助けられ、東京に帰って行った。毬達と軽井沢で遊び半分で酷いイジメを楽しむ反面、仲間は絶対見捨てないなど仲間への思いやりは強い。
毬(まり)
三橋達が軽井沢に行った際に揉めた東京の女不良。金持ちらしい。究極のイジメを理想とする性格の曲がった女。香水やはさみなどを使って伊藤や今井を追い詰める。後に京子に平手を食らい、活を入れられる。その後は京子を尊敬する。再登場時にはすっかり更生している。
隆夫(たかお)
三橋達が軽井沢に行った際に揉めた東京の不良。昔はスポーツに打ち込んでいたらしい(器械体操?)。驚異的な躍力を持ち今井を翻弄したが、自らをさらに上回る並外れた躍力を持つ三橋に空中で蹴りを連続で入れられる。再登場時にはすっかり更生している。
吉川(よしかわ)
三橋達が軽井沢に行った際に揉めた東京の不良。伊藤に一撃でやられる。
白原富夫(しろはら とみお)
「紅野」と名乗り豊らと千葉に乗り込んだ東京の不良。小さい頃から乱暴者だったがある日、学校の学級会でクラスメイトの女子生徒にそれを告発されて教師に怒られたのがきっかけで表立っては暴れなくなり、家族や近所の人からはいい奴で通り、信用されている。
千葉に遠征してからは無関係な一般人を脅してそのアパートを拠点とするや、冗談半分に高崎をのしたり、開久に喧嘩を売ったり、三橋や伊藤をからかったりと散々暴れる。また暴れるのは遊び半分である(隆夫曰く「本気でフザける悪党」)ため仲間意識が薄く、豊を平気で半殺しにしたり、仲間を犠牲にして自分だけ逃げ延びたりして東京に勝ち逃げするものの、怒った三橋と伊藤の計略で学校だけでなく家までも探り当てられ、三橋にのされた上に周到に用意された罠にはまり、生活までも崩される。
岩田(いわた)
白原の仲間で、スキンヘッドのサングラス。白原同様の精神性の持ち主。仲間とのチームワークで開久生徒や高崎をのすが、三橋を囲んだ際に反撃で前歯を一本折られる。その後、ストレス解消を白原にけしかけられ開久生徒の歯を全て折るなど凶悪さを発揮したが、最後は白原の逃走の捨て駒にされる。
ゴロー
白原の仲間で、ニット帽の男。伊藤を襲撃して逃げようとした所を高崎に投げ倒され、白原たちからあっさりと見捨てられる。仲間からも「情けなくてやる気をなくす」と評される空涙で窮地を脱するが、タクシーに乗って逃げる最中に窓から顔を覗かせたため、三橋に顔面を蹴られる。

町名不明・隣町の不良

三橋が伊藤のディオを弁償するために隣町でバイトをしている際に出会った不良達。

五十嵐(兄)(いがらし あに)
声 - 森川智之
三橋達が住む町の隣町で、最強と言われる五十嵐兄弟の兄。逆立てた髪に白いコート。伊藤のディオを弁償するためにバイトをしていた三橋の店で暴れた。その後三橋と勝負し、二度(鉄パイプを使った上に弟または堤のフォローをきかせて)三橋に勝利した。その後、弟と共に軟高に殴り込み入り、佐川、伊沢をのす。その後、再び三橋を集団で倒そうとするも間一髪のところで伊藤が助けに入り、2人に敗北。復讐のために下剤入りのケーキを食べさせようとするも三橋にお返しとして「生ゴミフィルター雑巾汁下剤入りケーキコーヒー」を飲まされ弟と共に便所へ駆け込むも、間に合わず漏らした。OVA版では、仲間と共に今井のバイト先で万引きもしている。三橋らが開久襲撃した後、勇田と共にその話題を耳にしている。
五十嵐光秀(いがらし みつひで)
声 - 関智一
三橋達が住む町の隣町で、最強と言われる五十嵐兄弟の弟。兄とは顔&髪型&服装全てが同じで(アニメでは鼻に絆創膏を貼っているのが兄だった)、兄が鉄パイプを持たない限り見分けがつかない。足技の勝負は強いらしい。2人揃わないと雑魚である。最後は兄と同じく恥ずかしい運命を辿った。
勇田(いさだ)
声 - 星野充昭
三橋達が住む町の隣町にある浅斬高校の番格。バイト先で新入りの三橋をのそうとするも一瞬で敗北。番格だが、実際は結構気が弱い方で五十嵐兄弟にもビビっていた。五十嵐兄弟の持ってきた下剤入りケーキを三橋に毒見させられた可哀想な奴。三橋らが開久襲撃した後、五十嵐兄弟と共に話題を耳にしていることから和解(?)した模様。番外編によると涼子と同じ学校のようで、何故か他校に入り込んでいる三橋の為に売店で焼きソバを買っていた。OVA版では原作より太っている。
堤(つつみ)
声 - 藤原啓治
五十嵐兄弟の子分の1人。五十嵐兄と行動していることが多い。最後は三橋&伊藤にやられた。

ヤクザがらみ

本作に登場するヤクザがらみの人間。何かと三橋達に接触する。須藤と増田の設定は原作とOVAで異なる部分がある。

香川(かがわ)
声 - 玄田哲章 / 演 - モト冬樹
スキンヘッドにサングラスのヤクザで、街灯の鉄柱をパンチ一発でへこませる怪力を持つ。今井の渾身の一撃を腹部に受けても平然としていたほどのタフガイ。三橋と伊藤の連携攻撃により道路におびき出され、トラックに轢かれて敗北した。軟葉高校のOB。伊藤和夫を男らしくする際や理子が想像した三橋の将来にも登場するなど登場回数は多い。
白井(しらい)
地獄会に出入りしているヤクザ(実は盃もまだ貰っていない、なんちゃってヤクザ)で、忠高のOB。後輩(おそらく畑)のピンチで助太刀して来てハッタリでびびらせていたが、三橋の悪知恵に騙されて敗北。本業はタクシー運転手。
須藤(すどう)
声 - 梁田清之
極道組の幹部。怒るとすぐにドスや拳銃を持ち出す。今井に突っ張りを喰らい、自分がヤクザだと知らない三橋に杖で尻を突かれた。途中まで手下と一緒に車で三橋を追いかけ三橋の頭を叩く、蹴るなどするが、一瞬の隙を突かれ三橋に殴られる。その直後現れた中野と三橋の喧嘩中に反撃を試みるが、今度は中野にのされ、三橋はその隙に逃げた。その後、今井と三橋に恥をかかせられた事を怨み、手下を使って報復しようとする。最後は極道組に乗り込んで逃げた三橋達を追いかけるが、途中で三橋を狙って現れた中野に手下を殴られた上に、中野と三橋双方に軽んじられたのにキレて拳銃を乱射する。ドブ川に飛び込んで逃げた三橋達の1人(今井)を殺したと勘違いしてビビり、三橋達とのいざこざは無かったことにするように増田に言いつけた。
なお、この一件はヤクザ達の間に三橋が関わると危険な男であるという認識を植え付けるきっかけとなった。
増田(ますだ)
声 - 三木眞一郎
須藤の手下。極道組組員で街のチンピラや不良にも顔の利く男。今井と三橋に恥をかかされた須藤に思わず大笑いして須藤の怒りを買い、顔中絆創膏だらけにされた。本人曰くモテるタイプ。極道組に狙われるのを恐れた今井の言いつけで、小山を今井と間違い大人数でのして連れて行こうとしたところを谷川に咎められ、谷川ものして小山ともども放置する。それがきっかけで怒った今井と成り行きで一緒に来た三橋伊藤に極道組に乗り込まれる。最後は目の前で自分達を無視して喧嘩をしている中野と三橋に拳銃を撃とうとするが、逆に2人にのされた。敵を騙す脅すなどの頭脳戦を得意とするが、真剣勝負の喧嘩は強くないようだ。
ユモト
須藤の手下。極道組組員で三橋伊藤が乗り込んだ際に留守番をしていたが、何らかの事情で勝手に事務所を不在にしていた。

極悪人

本作に登場する極悪人。三橋、伊藤の強敵に値する。

北山(きたやま)
組織(ヤクザ?)に追われて金に困っているらしく相良と組んで、薬を売りつけた相手から金を脅し取る卑劣な商売をしていた。女性にも容赦がない。相良以上の最強の実力者でケンカは相当に強く、本気で激怒していた今井を逆腕の左手のみで一方的に倒し重傷を負わせ、三橋をも苦戦させた。
気合の差で根負けして途中で銃を取り出したのを、三橋に「最後まで腕力で意地を張れないお前は今井より弱い」となじられ、伊藤と谷川の助けもあり、三橋の機転で銃が使えなくなった後は一撃で敗れる。その後相良にも見切りをつけられて裏切られ、無様に逃げ出す。相良曰く「悪いだけ」。
松村純(まつむら じゅん)
サイパンでバーを経営する見た目は好青年、実際は卑劣漢。サイパン編での三橋達の敵。身長は約180cm。外国であることをいいことに、少しでも不愉快なことが起こると拳銃を持ち出して相手を脅す。人を撃つことに躊躇いが無く、自分の快楽や目的のためならどんな際どいこともしてのける。様々な手段で三橋らを苦しめたが、最後は吹っ切れた谷川に1000万円の麻薬の葉を海に投げ捨てられ、谷川の迫力に負けて気絶した。

武道関係

本作に登場する武道関係の人々。

理子の父
声 - 青野武
チョビ髭の赤坂流当主。娘がどうして三橋に惚れているのか理解できず、三橋を敵視している。三橋が目の前に現れると容赦なく攻撃を仕掛ける。良など門下生には、敵の背後を狙うように言い含めている。
黒崎鉄矢(くろさき てつや)
声 - 古澤徹
黒崎道場の跡取りであり、空手家。元忠高の不良でかなりの強さだったらしく、当初は卑劣な手でカツアゲしたり仲間を容赦無く殴るなど粗暴な性格。
赤坂道場と互いの道場の看板を懸けた交流試合には先鋒として参戦。谷川・良・今井を圧倒し、伊藤をも場外からの眼突きで下すが、激怒した三橋に畳を使った反則攻撃であっけなく敗れた(判定は三橋の反則負け、OVA版では原作より重傷を負った)。後日伊藤に再戦を挑まれ、完敗。その後はすっかり更生、世界一の空手家を目指して日夜河川敷で鍛錬を重ねていた。
登場当初は三橋伊藤に及ばない実力だったが、更生後は地道な努力でかなり実力を上げており、三橋伊藤が苦戦した凧葉の弟子たちを利き手が使えない状態で一蹴した。
鉄矢の父
声 - 飯塚昭三
黒崎道場の師範で、理子の父に看板を賭けた交流試合を持ちかけた男。審判なのにもかかわらず、試合中に自分の門徒を贔屓していた。OVA版では三橋に骨折沙汰の大怪我を負わされた。
樹茂(きも)
凧葉道場門下生。廻し蹴りを得意とする。凧葉が空手を教えて更生させた元不良の手本として三橋のクラスの体育の授業に連れて来るが、性根は変わっておらず、凧葉の目を盗んで月謝の名目で暴行と恐喝を繰り返していた。空手の試合で一度は三橋を失神させたが、後に汚い手段で黒崎の拳を潰したことに怒った三橋に完敗する。
田井(たい)
凧葉道場門下生。ローキックを得意とする。樹茂と同じく凧葉に連れて来られたが、性根は変わっておらず、入門生を連れて来なかった軟高空手部員に練習の名目で執拗に暴行し、道場破りに来た黒崎に1人では勝てないと見るや、複数でリンチし拳を潰すなど汚い手段も平気で使う。空手の試合で一度は伊藤に勝つが、汚い手段で黒崎の拳を潰したことに怒った伊藤に完敗する。
凧葉(たこば)
軟葉高校理事長の甥で凧葉道場の師範。理事長に頼まれ、主に三橋など不良生徒に空手を教え更生させようとする。空手の腕前は相当なものだが、単純な性格で人を見る目が無く樹茂、田井を始めとする弟子達には裏では馬鹿扱いされている。
弟子達に騙され三橋と決闘しようとするが、黒崎により真実を知って三橋達に詫びる。その後三橋に高級レストランで散々奢らされる。
森川涼子(もりかわ りょうこ)
声 - 黒田由美 / 演 - 若杉南Melody
北根壊事件で今井に惚れた剣道少女。性格は伊藤真司の女Ver.に近い。正義感が強く腕も立つが、思い込みが激しく口が悪い。熱くなりやすい性格のせいで、しばしば怪我をする。今井に惚れてからはかなり女っぽくなった。恋愛には不器用。双子の妹・湘子と共に、本作の女性版(厳密には逆版?)のような読み切り作品『今日からあたしゃ!!』の主演。
なお、作品初盤で同名の者が出て来ており、良に助けられて以降、彼が好き。容姿からして同人物である可能性が高いが、真相は謎。五十嵐兄弟と揉めた、勇田と同じ学校のようだ。同作者による読み切り『A子シリーズ』の第2回では、今井と共にファミリーレストランで仲睦まじく会話するカップルとして登場している。

三橋の親族

三橋家は3人構成で生活は豊かではない。父親側の親戚は母親曰く「嫌な奴ばかり」。

三橋愛美(みつはし まなみ)
声 - 湯屋敦子
三橋貴志の母親。気が強く、夫も参っている様子。息子に似ている。
三橋一郎(みつはし いちろう)
三橋貴志の父親。足が非常に速いが、気が弱い。妻の尻に敷かれたり、上司に怒られたり、兄弟からも軽蔑されている。息子からはよく心配されていて、励まされたり、カツアゲに遭っていた所を助けられたりしている。息子の悪だくみでヤクザのような髪型にされたことがあり、普段よりも気が強くなったこともある。持ち歩いている金は500円で、へそくりも500円。
ユキ
貴志の従姉妹で、夫はアメリカ人。
セリカ
ユキの娘で、三橋の従姪。日米ハーフのため金髪。一人で出歩いていたところを登校途中の三橋に勘違いからはたかれた(三橋はこの直前に別の外国人二人に絡まれて気が立っていた)のがきっかけで、金髪を正当化するための言い訳として学校に連れて行かれる。その後、「外国人の少女が誘拐された」という情報を聞いた警察から誘拐の被害者と間違われ(ちなみに本当の被害者は黒人の少女だった)、三橋達が追われる原因となるなど何気にトラブルメーカー。
三橋次郎(みつはし じろう)
一郎の弟にして、三郎の兄。柔道四段の腕前で、気弱な兄を軽蔑している。息子と険悪な雰囲気になった三橋を抑えようとするが、軽く一蹴された。
三橋三郎(みつはし さぶろう)
次郎の弟。空手三段だが、親類共々三橋に軽く一蹴される。
三橋誠一(みつはし せいいち)
次郎の息子。若い頃の父親に瓜二つで、同じく武道経験者。頭脳も明晰で、有名大学に合格している。昔はグレていたらしい。三橋の髪を嘲笑して喧嘩を売るが、一撃で倒される。

伊藤の親族

伊藤家は4人構成。伊藤一族は、揃いもそろって裕福である。何かと三橋に世話になっている。

伊藤の母
美人でおっとりした性格。息子に豚の屠殺を命じるなど道徳教育に厳しく、怒らせると三橋&今井をもビビらせるほど怖い。
伊藤圭子(いとう けいこ)
伊藤真司の妹。母親似で可愛い。かつては不良の友達がいた。三橋を尊敬しては、再び兄を悩ませている。意外と毒舌
伊藤和夫(いとう かずお)
伊藤真司の従兄弟で、髪を下ろした彼にそっくり。いじめっ子に負けないよう三橋による地獄のような特訓を受け、「この世で一番恐ろしいものは三橋」と悟り、いじめっ子を可愛いとすら思えるようになる。

今井の親族

今井家は6人構成で、三橋家と同程度の生活水準である。近所に多数の親類が住んでおり、気軽に集まってくる。

今井の母
かなりの強面で口調も豪快な女丈夫。その雰囲気に違わぬ腕力を持ち、海外旅行を要求した息子を一撃で昏倒させた。
今井の父
顔や背格好は息子に似ているが、バーコード状の禿頭。ハゲ頭を気にしていたようで、インチキ毛生え薬を買わされた。
今井勝良(いまい かつよし)
勝俊の弟で次男。兄をなめては、弟たちの前で女運のなさを暴きたてた。兄より先に美人の彼女を作り、羨ましがられる。
今井勝矢(いまい かつや)
三男。
今井勝和(いまい まさかず)
末弟。利発な子供で口も達者だが、彼女のできない長兄を憐れんでいる。

その他の登場人物

桐村(きりむら)
演 - 外川貴博
三橋が軟高に転校する前の学校での同級生。他高の頭で暴走族とパイプを持つ兄がおり、自身も不良だが、体育の授業中での三橋との接触を機に、どんどんその名は落ちていく。渾名は「フンドシマスク」。その授業中に三橋の攻撃を喰らってゴールポストに激突し、額と鼻にかけてT字型に包帯とガーゼを巻いた姿を三橋がそう称したのが由来。三橋にいろいろと復讐を試みるも、全て失敗。三橋が軟高に転校した後も何度か復讐を試みるも、存在を忘れ去られていたという悲しい事実に直面し、当初の復讐の目的をいつのまにか忘れ、自分の名前を思い出してもらうことに熱を注ぐ。肝心の三橋は彼のことを「フンドシマスク」で記憶していたため、「桐村」という名前には全く覚えがなかった。
三橋と絡んでからは、何一ついい事に恵まれていない。作中一度だけケンカを売られ、相手をあっさりKOしていることからケンカは弱くないと思われる。鶏冠のような髪型。三橋の本性を目覚めさせた男。「さんちゃんと愉快な仲間達」の写真に載っている。
多河(たがわ)
腕より頭の悪者。愛称ターちゃん。過去の親友との些細な事での仲違いが原因で、友情を嫌っており、三橋と伊藤を罠にはめ、2人を仲間割れさせ、共倒れさせようと目論む。盗聴器を用い計画が上手く運んでいるかを確認したり、女優志望の女を使うなどの用意周到ぶりで、頭が非常にキレると思われる。実際、計画は上手く運び、三橋と伊藤に本気の殴り合いをさせるものの、あと一歩のところで2人の本当の友情を目にし、敗北を認める。
北川頼秋(きたがわ よりあき)
埼玉在住。北川グループ会長の息子。もともとは臆病者で何かと高崎を羨んでいたが、次第に親の権力を利用して好き勝手やりだし、自分に逆らった高崎を町から追い出した。その後、三橋と伊藤を引き連れてやって来た高崎とタイマンを張り、負けはしたもののお互いを認め合い和解。
金澤(かなざわ)
北川が金で雇った空手家。脇役ながら「本物の空手を使う」「高崎もまともに勝てたことが無い」と評されており、伊藤をもある程度手こずらせたことから、それなりに強いと思われる。
ジャンボ
北川がアメリカで拾ってきたプロレスラー。身長210cmを越す作中屈指の巨漢で、怪力を誇る。怒ると見境無く暴れ、制止しようとした北川も殴り飛ばした。直接対決を避けた三橋の機転に敗れる。
杉山由佳里(すぎやま ゆかり)
小山の仲介により、今井に恋人として紹介される。実際は彼氏(淳一)が既に居り、淳一が他校の生徒から恐喝されている悩みへの対策として今井の腕力を利用したいだけだった。それを判った上で助けてくれた今井に感謝し、一応友達として縁は続く。
森川悟(もりかわ さとる)
涼子の従兄弟。北根壊事件の一番の被害者。北根壊が売っていた5000円の「LOVE & PEACE」のお守りを買わず、そのことを先生にチクッたため北根壊の番格らに酷いいじめを受ける。その際「三橋にやられた」と涼子に嘘を言った為、話がややこしくなった。
美奈子(みなこ)
三橋&伊藤&今井&谷川の4人でサイパンに行った時に谷川が惚れた女。美人。
宏美(ひろみ)
美奈子の友達。美人だが控えめで人を見る目がない。
熊男(くまおとこ)
名前が無く素性も不明だが、高校生でも無いのに学ランを着ているため、恐らく大学の応援団員。老け顔。チャラチャラした高校生が多いからと突如、軟高生に暴行を働き、それを見咎めた三橋&伊藤と衝突する。標識の鉄柱を蹴り一撃でヘシ折り、三橋の本気のパンチをまともに貰っても「中々いいパンチ」程度で済ます、脅威の肉体の持ち主。走って逃げたと思われた三橋の加速度クラッシュを喰らって敗れた。
熊男の仲間
熊男とともに軟高生に暴行を働いた。実力は低くないと思われるが、三橋を卑怯者呼ばわりしたことにキレた伊藤に一撃で敗れる。
良郎(よしろう)
中野が殴った不良の仲間。中野と同じアパートの知り合いの女子大生の家を襲ったりしたが、結局は倒される。
五条(ごじょう)
伊藤の中学時代の1年先輩で番長。キレると教師でも手が出せないと噂されている。当時、伊藤の友人であった久我を決闘から逃げたという理由で集団でボコボコにする。その時は「二度と仲間を裏切らぬようケジメをつけさせる」と伊藤を気追す。決闘相手(番長の兄)が鉄パイプをもって復讐に来た際、子分が数人倒されると即逃げ出した。そのすぐ後、キレた伊藤が鉄パイプ男を倒したのを見て唖然。伊藤に「ケジメとって欲しかったらいつでも来てくださいよ。」と言われ、そそくさと逃げだすようになる。
久我(くが)
伊藤の中学時代の友人。ある日突然ソリを入れ、ツッパリになった。そのことで他中との決闘に参加するも、同年代の生徒が敗れるのを見て怖くなり逃げ出す。その後、そのことで五条らに集団でボコボコにされる。止めに入った伊藤にも「俺はもう逃げねぇ。」と誓った。その誓い通り、敵の番長とその兄である鉄パイプ男に絡まれても逃げずに立ち向かうが、ボコボコにされた後ズボンを脱がされ、表通りに捨てられる。それを見て激怒した伊藤が番長兄弟を倒したためことなきを得たが、伊藤の気迫に驚いて距離を取る。
鳶島洋(とびしま ひろし)
横野市にいるスリ。精密機械のような正確な動きが出来る手を持っている。水槽を買いに電車で横野市に来た伊藤から財布を盗ったが、三橋に奪還された上に飯を奢らされる。これを恨んで三橋の所に現れ、三橋が選んだ奴からなんでも盗ってやると言い出す。そこで三橋の指定したヤクザ風の男(山田)から鞄を奪うが、中からはシャブと思しき白い粉が出てきて仰天。実際は山田は智司の知り合いで、白い粉もヤクザを辞めて堅気の商売(タコ焼き屋)を始めるために仕入れた小麦粉であった。安堵するも、山田にとってその小麦粉がどれほど大事であったかを智司に説教され、猛省。直後、駆けつけた山田と仲間に刺されそうになるが、三橋が「コイツもタコ焼きを作りたかったんだ」と庇ったのに口裏を合わせて和解した。やがてその言葉通りに足を洗ってタコ焼き屋となり、手先の器用さを生かした素早い焼き方を披露している。
大熊源治(おおくま げんじ)
日本男児最後の生き残りとまで言われる硬派なヒゲ番長。電車の中で眠っていた三橋を誰か気付かずからかった事がきっかけで、三橋に恋する変態というレッテルをはられる。おかげで舎弟や意中の女子にも誤解を受けて孤立し、対立していた不良から集団で袋叩きにされる。そこで助けてくれた伊藤に心酔するが、今度は「伊藤に乗り換えた」などと更なる誤解を受けた。
良井(よしい)
太った大食いの男子高校生。ダイエットのために赤坂道場を尋ねた際、三橋と出会う。赤坂道場入門は出来ずに終わる。三橋に導かれ、二人で「超スペシャル大盛大皿やきそば」に挑戦し、三橋ギブアップ後に本気を見せ、見事完食。これにより三橋に顔を覚えられる。人に頼まれると理不尽なことでも断わりきれず、流される性格に悩んでおり、そんなとき、三橋の素のままの態度を見て憧れ、弟子にしてほしいと申し出る。弟子入りはあっさり認められた。「人に好かれるために生きてるわけじゃない」という三橋の言葉に心を打たれ、自分の意見をはっきり言えるようになった。(「三橋の弟子」という肩書きのおかげで意見を通せてることには気づいていない模様。)三橋に対する意見は無論却下される。制服は紅高のものと似ているが所属校は明記されていない。36巻で2話だけ登場しただけであるが、最終話の記念写真にもしっかり写っている。
作中たびたび登場する野良犬。アニメでは更に利口で賢いが、「ちんちん」と言われると顔を赤らめ、発言した相手の股間を触る癖がある。

書籍

テンプレート:節スタブ

OVA版

全10巻。物語の順番は原作と多少異なる展開。千葉に来た中野とヤクザの騒動の時点で終了。過去にアニマックスチャンネルNECOキッズステーションAT-Xで再放送されたことがある。

  • 挿入歌
    • 『FUTURE OF COLORFUL HIGH SCHOOL LIFE』(作詞、作曲、歌:ケラ/編曲:T.K.O.P)
    • 『高校デビュー』(作詞:井上貴代美/作曲:恵比寿司/編曲:角田英之/歌:珉餃子)
    • 『男はヒキョー!』(作詞:氏神一番/作曲:青木秀樹/編曲:角田英之/歌:サブロー、制服向上委員会、氏神一番)
    • 『Escape Journey』(作詞:弥勒/作曲、編曲:川上了/歌:草地章江)
  • エンディングテーマ
    • 『僕らはファミリー』(作詞、作曲、歌:ケラ/編曲:T.K.O.P)
      曲・歌詞の内容は三橋の性格や本音に近い。

スタッフ

キャスト

上記「登場人物」欄未記載のもの。

各巻タイトル

  1. 今日から俺は!! 第1巻
  2. 今日から俺は!! 第2巻 夕陽に赤いヒキョー者
  3. 今日から俺は!! 第3巻 日本一のワガママ男
  4. 今日から俺は!! 第4巻 なのに あなたは京都へ行くの! 1995年5月1日発売
  5. 今日から俺は!! 第5巻 名もなく 貧しく ズルッこく
  6. 今日から俺は!! 第6巻 逆襲・暴徒たちのララバイ
  7. 今日から俺は!! 第7巻 マブダチ作戦 GO! GO! GO! 1996年8月1日発売
  8. 今日から俺は!! 第8巻 道場やぶりをブッ飛ばせ! 1996年12月21日発売
  9. 今日から俺は!! 第9巻 ワンス・アポン・ア・タイム・イン千葉 1997年12月21日発売
  10. 今日から俺は!! 第10巻 極道のつまはじき達

実写版(東映Vシネマシリーズ版)

スタッフ(東映Vシネマシリーズ版)

キャスト(東映Vシネマシリーズ版)

上記「登場人物」欄未記載のもの。

各巻タイトル(東映Vシネマシリーズ版)

  1. 今日から俺は!! 1993年1月8日発売
  2. 今日から俺は!!2 1993年7月9日発売
  3. 今日から俺は!! 電撃の十七才 1995年1月13日発売
  4. 今日から俺は!! ガッツだぜ十七才 1997年4月11日発売
  5. 今日から俺は!! 嵐を呼ぶ十七才 1997年5月9日発売

実写版(劇場公開映画版)

  • 今日から俺は!!(1994年2月19日公開)

東映Vシネマシリーズと全く同じスタッフ・キャストで作られた。

同時上映

BE-BOP-HIGHSCHOOL

その他

脚注

テンプレート:脚注ヘルプ テンプレート:Reflist

テンプレート:Asbox
  1. 「オトナファミ 2012 4月号 『史上最大 西森博之HISTORY』」
  2. 主にあまりの大人数がかかって来たり、相手が凶器を持っていたり、ヤクザ風の人物が出て来たりした場合に
  3. 初出は猛(サンデー1991年49号)であったが、実写版では劇場Vシネマともに晃司(1993年、1994年)である。
  4. マラソンでは陸上部の安田(軟葉高校)と伊藤がそれぞれ三橋を上回る