エースをねらえ!

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テンプレート:Sidebar with collapsible listsエースをねらえ!』は、山本鈴美香スポーツ漫画1973年から1975年および1978年から1980年まで『週刊マーガレット』に連載された。少年少女を中心にテニスブームを起こしたスポーツ根性(スポ根)漫画として知られる。また、アニメ化、テレビドラマ化などもされている。

目次

概要

名門・県立西高テニス部に入部した主人公の岡ひろみが、部内のいじめにはじまる様々な苦難を乗り越えて一流テニス選手へと成長していく過程を描く。

原作漫画は、『週刊マーガレット』の1973年2・3合併号より1975年5号まで連載され、いったん完結。その後、アニメ版第1作の再放送による人気上昇を受けて第二部として再開され、1978年4・5合併号から1980年8号まで連載された。

作品中の随所に、1920年代に活躍した日本の往年の名選手、福田雅之助1897年 - 1974年)による有名な"この一球、絶対無二の一球なり"という「庭球訓」が織り込まれている。この漫画を通して、福田の名言もより広く知られるようになった。

原作漫画には、1970年代当時に活躍していた実在選手たちのエピソードも随所に盛り込まれている。とりわけビリー・ジーン・キング夫人、クリス・エバートマーガレット・コート夫人は大きな位置を占める。他にもロッド・レーバービョルン・ボルグイボンヌ・グーラゴングなど、様々な実在選手たちが登場し、オーストラリア・テニス界の黄金時代が終わりに近づいた時代に描かれた作品であることを示している。

単行本はマーガレットコミックス(集英社)から全18巻が刊行された。その後、中公コミックスーリ愛蔵版(中央公論新社)として全4巻が再刊された(この刊行は全18巻を全4巻にするために、極薄の紙に印刷された。そのため変色も早かった)。大長編を4冊で読めるとあって、版を重ねた(同シリーズには「オルフェウスの窓」「ベルサイユのばら」などの池田理代子作品もあった)。

その後、コミック文庫ブームの先駆けとして中央公論新社よりコミック文庫化(全14巻)、その後ホーム社(発売:集英社)からもコミック文庫全10巻として刊行されている。

舞台の「西高」について

作品の舞台となる「県立西高校」(県立西高等学校)は原作者・山本鈴美香の母校である埼玉県立浦和西高等学校がモデルとされている。原作では宗方コーチの住所が浦和西高校に近い「浦和市領家」となっているように、浦和が舞台であることは明らかだが、アニメやドラマでは神奈川県立西高等学校という設定になっている。さらに、アニメでの「県立西高校」は、出崎統監督の母校(愛川マキ役の菅谷政子の母校でもある)東京都立北園高等学校の旧校舎をモデルとして描いている。

登場人物

主要人物

岡ひろみ(おか ひろみ)
本作の主人公。"お蝶夫人"に憧れてテニス部に入部する。新任コーチの宗方から代表選手に抜擢されたことで、それまでの生活が一変してしまう。それに翻弄されながらも、宗方の厳しい指導と持ち前の根性により自身の才能を開花させて行く。
宗方仁(むなかた じん)
西高コーチに就任早々、ひろみの素質に注目しいきなり彼女を代表選手に抜擢して猛特訓を開始する。このようにその考えや言動は周囲に理解し難いものだが、理屈に合わないことはしない。トップ選手だったが、22歳の時に練習中に倒れて再起不能を宣告された。祖父母と3人暮らし。漫画作品におけるスパルタコーチの代名詞的存在の一人。3年の命だと宣告され必死にひろみを鍛え、自身の死後のひろみを親友の大悟と、彼女に寄り添う藤堂に託して入院先で27歳の生涯を閉じた。
竜崎麗香(りゅうざき れいか)
通称“お蝶夫人”。超高校級の実力者で、生徒会副会長。自分に憧れるひろみをテニス部に誘い、妹のようにかわいがる。庭球協会理事の娘として、プライドが高い。初期はひろみに執着する宗方に不信感を抱きひろみにも冷淡な態度を取ったが、次第に態度を軟化させ、ひろみのために全力を尽くすようになる。特に、ジャッキー(ジャクリーヌ)とひろみとの架け橋となり、2人のペア実現に多大なる貢献をした。
緑川蘭子(みどりかわ らんこ)
通称"加賀のお蘭"。西高の宿敵・加賀高校のエースで、長身から繰り出す"弾丸サーブ"が武器。宗方コーチとは異母兄妹である。マリア・ヤングの170cm60kgを除き、175cmの高身長と判明している貴重な人物である。
桂大悟(かつら だいご)
本作品の"第二部"の主要人物。宗方仁の親友。宗方の再起不能宣告と同時にテニス界を引退する。宗方との"自身が死んだ後、ひろみを立ち直らせ世界に羽ばたかせる"という約束を守るため、永平寺で修行生活に入った。宗方の死後、健康なコーチとしてひろみの復活を支え、世界へ送り出す。

県立西高等学校

藤堂貴之(とうどう たかゆき)
生徒会長。西高テニス部男子副キャプテンでもある。宗方の特訓や先輩たちのいじめに耐えるひろみを優しく励ます。成長初期のひろみを動揺させたことで宗方に苦々しい思いを抱かせるが、彼の忠告を真摯に受け止めて、恋する相手に無闇に激情をぶつけることの愚かさを悟り、ひろみのプレイヤーとしてのステージアップに貢献。渡米直前に「お前達の自覚に任せる」とほぼ交際を許す言葉を与えられる。しかしその後入院した宗方に呼び出され、もうすぐ彼の命が燃え尽きることを宣告され、激しく動揺しつつ宗方の死後のひろみを思い遣り、なお一層のひろみに対する献身を誓う。
尾崎勇(おざき ゆう)
初期のアニメでは何故かスポーツ刈りだったが、後のアニメ化では原作通りのキャラデザに変更された。西高テニス部男子キャプテン。藤堂とダブルスを組めば天下無敵。
牧(まき)
アニメでは愛川マキ、ドラマでは愛川牧。ひろみの親友。いつもひろみのことを気遣っている。西高卒業後、ひろみと同じ短大に進学した。
千葉鷹志(ちば たかし)
新聞部員(報道部員)で、藤堂・尾崎の親友。テニスの取材・撮影をライフワークにしており、早い時期からひろみの写真を撮り続ける。空手をたしなみ、黒帯を許されている。当初は、自身の価値観を優先して「岡ひろみ」を喧伝するかの如き記事を書き、当のひろみ自身が心底嫌がっているのを無視して自己満足に浸ることもあった。その結果、殆どイジメ集団と化していた女子テニス部内の空気をより一層険悪なモノに塗り替えてしまう。
まんがアニメック」3号(1984年8月)に『番外エースをねらえ! 西高物語 千葉鷹志編』(カラー3ページ,モノクロ32ページ)として、千葉を主人公とした外伝的な短編が掲載されたことがある。
音羽(おとわ)
宗方がひろみをレギュラーに抜擢したため、レギュラーを外される。ひろみに対して色々な嫌がらせをする。レギュラー復帰を求めて再試合するが、ミスで自滅し敗退する。アニメ、ドラマでは音羽京子。アニメ版では腕を病魔に蝕まれ、テニスをやめざるをえなくなり、宗方に諭され、ひろみに夢を託す。
英玲(はなぶされい)
お蝶夫人二世と仇名される後輩。
神谷裕介(かみや ゆうすけ)
英の従弟。ひろみから宗方に教わったことを伝授される後輩。特に似ているという訳ではないが、ふとしたはずみに宗方を想起させる。大悟が評して曰く"宗方仁のようなプレイヤーになる"とのことである。

その他

宝力冴子(ほうりき さえこ)
東京・白蘭高校に転入した帰国子女。関東メンバー合宿で自分と同学年のひろみを見つける。世界を知る立場から、ひろみを刺激するライバル。奔放な性格で、宗方コーチを尊敬している。大学生との恋で挫折しインターハイではひろみに惨敗するが、エディの叱責とひろみの真心で再起を果たす。
ジャッキー・ビント
本名はジャクリーヌ。世界ランキング・プレイヤーで、オーストラリア遠征でレイノルズ家に滞在したひろみを見初め、パートナーとしての彼女を選び宗方を通して正式にペアを申し込んだ。その陰には、ひろみとのペアを切望していた麗香の献身があった。
ゴエモン / シナモン
ひろみの飼い猫。黒い猫である。牝の捨て猫を拾ってきて一緒に暮らすようになりシナモンと命名された彼女と夫婦となり、自身に似た2匹と妻に似た2匹の計4匹の子供の父親になる。なお、ゴエモンという名の黒猫は作者の未完の作品『7つの黄金郷(エルドラド)』でも主人公の双児の飼い猫として登場している。

アニメ

1973年10月5日から1974年3月29日まで毎日放送制作、NETテレビ(現・テレビ朝日)系列[1]で毎週金曜日の19時00分 - 19時30分に放送されたが、視聴率低迷により26話で原作の中盤までを描いて打ち切られた。しかし、その後の再放送[2]で高視聴率をマークしたことで、1978年10月14日から1979年3月31日まで『新・エースをねらえ!』というタイトル名で日本テレビ系列で毎週土曜日の19時30分 - 20時00分にリメイク放送された(本枠でのアニメは1971年開始の『アニメンタリー 決断』以来7年振り)。 その他に1979年に劇場版新作が東宝系で公開され、劇場版の続きにあたるOVA『エースをねらえ!2』『エースをねらえ!ファイナルステージ』が1988年から1990年にかけて発表された。アニメの制作はいずれも東京ムービー

エースをねらえ! (テレビアニメ版第1作)

1973年10月5日 - 1974年3月29日、毎日放送NETテレビ系列で放送、全26話

テレビアニメ版第1作の構成

県立西高テニス部一年生の岡ひろみが新任の宗方コーチに見出され成長するさまを描いているが、ラストはひろみとお蝶夫人との対決とその決着で終わっており、宗方コーチの死は描かれていない。基本的には原作通りだが、音羽京子に原作にはない設定が加えられるなど、一部で出崎によるアレンジが施された。原作第一部の中盤までの内容で終了している。旧エースとも呼ばれる。

スタッフ

テレビアニメ版第1作の主題歌

歌手には数人の候補がいたが、それ以前に童謡や『ジャングル黒べえ』で一緒に仕事をしていた三沢郷の強い薦めにより大杉久美子が採用された[3]

EDのメロディの一部がテレビ版とレコード版で異なるのは、録音後に修正が入ったものの、テレビ版の差し替えがテレビ放送開始に間に合わなかったためである[3]

オープニングテーマ「エースをねらえ!」
作詞 - 東京ムービー企画部 / 作曲・編曲 - 三沢郷 / 歌 - 大杉久美子
エンディングテーマ「白いテニスコートで」
作詞 - 東京ムービー企画部 / 作曲・編曲 - 三沢郷 / 歌 - 大杉久美子
「白いテニスコート」という表記もある。
劇中では森るみ子が歌った。
挿入歌「ひとりぼっちのコート」
作詞 - 東京ムービー企画部 / 作曲・編曲 - 三沢郷 / 歌 - 森るみ子
大杉久美子によるカヴァー版も存在する。

テレビアニメ版第1作の各話リスト

話数 放送日 サブタイトル シナリオ 絵コンテ
第1話 1973年
10月5日
テニス王国のシンデレラ 田村多津夫 崎枕
第2話 10月12日 選手はおまえだ!
第3話 10月19日 涙の地区予選 馬嶋満 吉川惣司
第4話 10月26日 テニスコートの対決 朝木夢二 石黒昇
第5話 11月2日 鬼コーチにぶつかれ! 田村多津夫 吉川惣司
第6話 11月9日 ああ!準決勝の日 馬嶋満 崎枕
第7話 11月16日 弾丸サーブのお蘭! 朝木夢二 波多正美
第8話 11月23日 赤いバラの挑戦 田村多津夫 崎枕
第9話 11月30日 白熱のマッチポイント! 馬嶋満 吉川惣司
第10話 12月7日 涙の退部とどけ 朝木夢二
田村多津夫
波多正美
崎枕
第11話 12月14日 恐怖のスピンドライブ! 馬嶋満 開田進
第12話 12月21日 決戦!お蝶対お蘭 朝木夢二 波多正美
第13話 12月28日 すき!すき!すき!藤堂さん 崎枕
第14話 1974年
1月4日
燃えろ!木枯しの特訓 竹内啓雄 波多正美
第15話 1月11日 ダブルスコンビ誕生の秘密 馬嶋満 吉川惣司
第16話 1月18日 恐怖の竜巻サーブ! 早田和夫 波多正美
第17話 1月25日 うなる!魔のツイストサーブ 馬嶋満 菊田武勝
第18話 2月1日 黒いスパイを叩け! 朝木夢二 九十英夫
第19話 2月8日 血ぞめの大逆転 竹内啓雄 崎枕
第20話 2月15日 朝やけのラリー 朝木夢二
第21話 2月22日 あやうし!ダブルス決勝 竹内啓雄 波多正美
第22話 3月1日 卒業試合に涙は無用! 馬嶋満 菊田武勝
第23話 3月8日 打ちこめ!この一球を 朝木夢二 波多正美
第24話 3月15日 コートに舞うラブレター 佐藤実 崎枕
第25話 3月22日 男子テニスに負けるな! 竹内啓雄 波多正美
第26話 3月29日 ひろみ対お蝶!最後の対決 馬嶋満 崎枕

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新・エースをねらえ! (テレビアニメ版第2作)

1978年10月14日 - 1979年3月31日、日本テレビ系列で放送、全25話

テレビアニメ版第2作の構成

  • 前作終了より4年半を経て『エースをねらえ!』のスタッフ、一部キャストを変更してリメイクされた作品。
  • 前作の続編ではなく、新作として原作の最初から第一部終了にあたる宗方の死までが描かれる。
  • 旧エースより原作に近い内容。同時期に制作された「宝島」のスタッフに名を連ねていた出崎、杉野らが参加していない。
  • サブタイトルは毎回「○○と××と△△」というパターンになっている。

スタッフ

テレビアニメ版第2作の主題歌

以下、特に断りのない限り、作詞 - 竜真知子 / 作曲・編曲 - 馬飼野康二 / 歌 - VIP

オープニングテーマ「青春にかけろ!」
エンディングテーマ「明日に向かって」(最終回の第25話のみ、エンディングテーマが「青春にかけろ!」の2番を使用)
イメージソング
  • 「いつもの街角」
  • 「歩き疲れて」
  • 「気になるお嬢さん」
  • 「おやすみゴエモン」
  • 「愛に包まれて」
  • 「MY FANTASY」
作詞 - 奈良橋陽子 / 歌 - パトリック

テレビアニメ版第2作の各話リスト

話数 放送日 サブタイトル
第1話 1978年
10月14日
ひろみとお蝶と鬼コーチ
第2話 10月21日 選手と迷惑と藤堂さん
第3話 10月28日 仮病といじわると思いやり
第4話 11月4日 試合とケイレンと自転車にのって
第5話 11月11日 ひろみと妬み心と消えたラケット
第6話 11月18日 特訓とねばりとあついまなざし
第7話 11月25日 お蘭と素質と白いコート
第8話 12月2日 不安と不安と赤いバラ
第9話 12月9日 涙と退部と恋しいコート
第10話 12月16日 カムバックと情熱とお蝶夫人
第11話 12月23日 憎しみとお蘭と冬の風
第12話 12月30日 ひろみとダブルスとコーチの秘密
第13話 1979年
1月6日
愛と闘志と宗方仁
第14話 1月13日 握手とひけめと私のテニス
第15話 1月20日 恋とパワーと軽井沢
第16話 1月27日 自信と過保護と例外メンバー
第17話 2月3日 強敵と二敗と愛の翼
第18話 2月10日 人気とメダルと狙われる女
第19話 2月17日 コンパと抱擁と板ばさみ
第20話 2月24日 ひろみと海外遠征とコーチの計画
第21話 3月3日 ひろみと固い絆と南十字星
第22話 3月10日 恋と挫折と再出発
第23話 3月17日 衝撃と波紋とお蝶夫人
第24話 3月24日 愛と自覚と不吉な予感
第25話 3月31日 輝く未来と永遠の別れと宗方仁

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エースをねらえ! (劇場版)

1979年9月8日公開(東宝)、上映時間88分

劇場アニメ版の構成

  • 『新・エースをねらえ!』の好評を受けて映画化された。TVシリーズの再構成ではなく、劇場用として全て新規に制作されている。
  • 出崎、杉野らが再び参加。原作の第一部を再構成し、約90分にまとめている。

スタッフ

  • 製作 - 藤岡豊
  • 製作補 - 片山哲生
  • 監督 - 出崎統
  • 脚本 - 藤川桂介
  • 作画監督 - 杉野昭夫
  • 美術監督 - 小林七郎
  • 撮影監督 - 高橋宏固
  • 録音監督 - 中野寛次
  • 選曲 - 鈴木清司
  • 製作デスク - 池田陽一
  • 効果 - 倉橋静男
  • 編集 - 鶴渕充寿
  • 音楽 - 馬飼野康二

劇場アニメ版の主題歌

オープニングテーマ「まぶしい季節に」
作詞 - 竜真知子 / 作曲・編曲 - 馬飼野康二 / 歌 - 少年探偵団
エンディングテーマ「はるかな夢」
作詞 - 竜真知子 / 作曲・編曲 - 馬飼野康二 / 歌 - 少年探偵団

エースをねらえ! 総音楽集」はパルによるカヴァー版、「東京ムービーアンソロジー6 劇場編」は映画本編の音声をそのまま流用、という形での収録となり、フルサイズのレコード音源のCD化に恵まれなかったが、2012年3月に発売されたコンピレーションアルバム「ガールズ・イン・テーマソングス Red」に収録、初CD化された。

エースをねらえ!2

OVAシリーズ(全13話)、VHS全6巻、1988年3月より発売(バンダイビジュアル) 1話30分、各12〜13話という構成で製作。VHS版は2話または3話収録、LD版は3話または4話収録で発売された。 地上波ではテレビ埼玉独立UHF局)、テレビ北海道テレビ東京系列おはようまんが枠)などで放送された。

OVA版『2』の構成

  • 『エースをねらえ!』(劇場版)の公開より9年の年月を経て制作された続編的な位置付けの作品。
  • 原作の第二部の初映像化作品である。
  • 原作第二部同様、宗方の死の直前からスタートし、第二部中盤にあたる、ひろみが宗方の死から立ち直るまでを描く。
  • 劇場版も上映されているが、OVAの製作中に公開されたために物語が完結しておらず、宗方の葬式までを編集したものとなっている。

スタッフ

  • 総監修・絵コンテ - 出崎統(さきまくら)
  • プロデューサー - 鵜之沢伸、高橋豊、本村真章、青野史郎
  • チーフディレクター - 古瀬登
  • 演出 - 篠原俊哉(#1・#4・#9・#13)、伯耆原深幸(#2・#6・#10)、小林孝志(#3・#7・#11)、飯島正勝(#5・#8)、難波日登志(#12)
  • 脚本 - 三上牧子(#1・#2・#6・#7・#12・#13)、中田玲子(#3)、海渡理香(#4・#5)、日吉恵(#8~#11)
  • 作画監督・キャラクターデザイン - 杉野昭夫
  • 絵コンテ - さきまくら(#1・#2・#12・#13)、矢野博之(#3・#6・#8・#11)、難波日登志(#4・#7・#10)、中村隆太郎(#5)、篠原俊哉(#9)
  • 美術監督 - 石垣努(#1・#2)、荒井和浩(#3・#4・#6)、広瀬義憲(#5・#9)、金島邦夫(#7・#8・#10~13)
  • 撮影監督 - 高橋宏固
  • 録音 - 東北新社
  • 録音監督 - 山田悦司
  • 選曲 - 鈴木清司
  • 効果 - 倉橋静男
  • 音楽 - 芹澤廣明
  • 製作 - バンダイ、東京ムービー新社

OVA版『2』の主題歌

オープニングテーマ「エンドレス・ドリーム」
作詞 - 竜真知子 / 作曲 - 芹澤廣明 / 編曲 - 矢島賢 / 歌 - 森口博子
エンディングテーマ「遠くから見ていて」
作詞 - 竜真知子 / 作曲 - 芹澤廣明 / 編曲 - 矢島賢 / 歌 - 森口博子

OVA版『2』の作品リスト

  • 第1話 無二の親友の約束
  • 第2話 岡、エースをねらえ!
  • 第3話 コーチのいない海外遠征
  • 第4話 哀しみのニューヨーク
  • 第5話 残された日記
  • 第6話 さよならコーチ
  • 第7話 悲しみの中へ
  • 第8話 宗方仁のラケット
  • 第9話 傷だらけのコート
  • 第10話 ライバルたち
  • 第11話 決戦前夜
  • 第12話 弾丸サーブ・復活!
  • 第13話 きっと…見ている(最終話)

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エースをねらえ!ファイナルステージ

OVAシリーズ(全12話)、VHS全6巻、1989年11月より発売(バンダイビジュアル) 1話30分、各12〜13話という構成で製作。VHS版は2話または3話収録、LD版は3話または4話収録で発売された。

OVA版『ファイナルステージ』のアニメ版の構成

  • 『エースをねらえ!2』の翌年に製作された続編。
  • 本作では藤堂・お蝶夫人をはじめとしたひろみの前の世代であり、選手としての末期にあるひろみ周辺人物に多くのスポットが当てられており、そんな彼らとひろみ自身の葛藤が描かれている。
  • 前作『エースをねらえ!2』は原作の第二部中盤までをアニメ化したものであるが、今作は原作を離れ、ほぼアニメオリジナルのストーリーとなっている。

スタッフ

OVA版『ファイナルステージ』の主題歌

オープニングテーマ「NEVER SAY GOOD BYE」
作詞 - 安藤芳彦 / 作曲 - 和泉一弥 / 編曲 - 根岸貴幸 / 歌 - 森口博子
エンディングテーマ「真夏のアリス」
作詞・作曲 - 山梨鐐平 / 編曲 - 根岸貴幸 / 歌 - 森口博子

OVA版『ファイナルステージ』の作品リスト

  • 第1話 僕は好きだ、君が!
  • 第2話 19才の夏
  • 第3話 NEVER SAY GOOD BYE
  • 第4話 会いたい、藤堂さん…‥
  • 第5話 もう引き返せない
  • 第6話 ニューヨーク、藤堂さんのいる街
  • 第7話 ADVANTAGE…
  • 第8話 最後の敗者復活戦…!
  • 第9話 クイーンズカップ'90開幕!
  • 第10話 チャレンジャー・蘭子!
  • 第11話 もう、翔べなくなりました…
  • 第12話 FINAL STAGE(最終話)

アニメ版のキャスト

旧エース 新エース 劇場版 エース2 ファイナルステージ
岡 ひろみ 高坂真琴 水谷優子
宗方 仁 中田浩二 野沢那智
竜崎 麗香(お蝶夫人) 池田昌子 榊原良子
藤堂 貴之 森功至 井上和彦
緑川 蘭子 沢田敏子 弥永和子 山田栄子
愛川 マキ 菅谷政子
音羽 京子 太田淑子 小宮和枝
尾崎 勇 池水通洋 豊田真治 梅津秀行
千葉 鷹志 市川治 曽我部和行 堀内賢雄
竜崎理事 加藤正之 納谷悟朗 藤本譲
宝力 冴子 吉田理保子
友代 三石琴乃
桂 大悟 玄田哲章

テレビドラマ

テンプレート:基礎情報 テレビ番組 テンプレート:Sidebar with collapsible lists 2004年1月15日より3月11日まで毎週木曜日21:00 - 21:54に、テレビ朝日系列の「木曜ドラマ」枠で放送された。主演は上戸彩

開局45周年記念ドラマとして、初めて実写版として放送された。ひろみ役は上戸彩が務めた。

テレビ朝日はその前身のNETテレビが、毎日放送制作のアニメ版のネット局だったため、同局での同作品は30年ぶりの放映となる。また同一スタッフによる少女スポ根漫画のドラマ化としては、この後『アタックNo.1』を制作。『エース』の登場人物たちがモブシーンに登場するというお遊びもあった。

2004年9月23日(木曜日20:00 - 21:54)には続編として、スペシャル版「奇跡への挑戦」が放送。ストーリーの主体はOVA『エースをねらえ!2』とほぼ同じ部分。

テレビドラマ版のキャスト

県立西高等学校
生徒
コーチ
加賀東高等学校
県立西高等学校の関係者
岡家
その他

テレビドラマ版のスタッフ

テレビドラマ版の主題歌

オープニングテーマ「エースをねらえ!
作詞 - 東京ムービー企画部 / 作曲 - 三沢郷 / 編曲 - 家原正樹 / 歌 - HIROMI
エンディングテーマ「愛のために。
作詞・作曲・編曲 - 織田哲郎 / 歌 - 上戸彩
織田哲郎によるセルフカヴァー版も存在する。

テレビドラマ版の放送日程

連続ドラマ
各話 放送日 サブタイトル 脚本 演出 視聴率
STORY 1 2004年1月15日 鬼だ…鬼コーチだ 瀧川晃代 松田秀知 13.7%
STORY 2 2004年1月22日 コートでは、誰でも一人だ 15.3%
STORY 3 2004年1月29日 あたくしかテニスか!? 金杉弘子 六車俊治 12.4%
STORY 4 2004年2月テンプレート:05日 これが本物のダブルス 高山直也 小林義則 12.7%
STORY 5 2004年2月12日 恋をしても溺れるな 瀧川晃代 六車俊治 11.4%
STORY 6 2004年2月19日 テニスへの冒涜 高山直也 小林義則 12.9%
STORY 7 2004年2月26日 絶対無二の一球 松田秀知 11.7%
STORY 8 2004年3月テンプレート:04日 ひろみ、最後よ 瀧川晃代 小林義則 14.8%
STORY 9 2004年3月11日 岡エースをねらえ 六車俊治 14.2%
平均視聴率 13.2%(視聴率は関東地区ビデオリサーチ社調べ)
スペシャル
放送日 サブタイトル 脚本 演出
2004年9月23日 奇跡への挑戦 瀧川晃代 六車俊治

テレビドラマ版の備考

  • テレビ朝日開局45周年記念ドラマは2003年10月 - 12月に、前時間帯(通常の木曜ミステリー枠)で「西部警察2003」が放送される予定であったが、ロケ先の名古屋での撮影中の事故により 制作・放送中止となり、急遽「エースをねらえ!」が代替のテレビ朝日開局45周年記念ドラマとして制作・放送された。
  • DVD第5巻には未公開シーン追加など新たに再編集した最終回スペシャルエディション版が収録されている。終盤はひろみと宗方の絆を強調している。
  • 月曜日22時台での遅れネット局のうち、四国放送高知放送がこの作品をもって、また最後まで残った福井放送もその4年後に「交渉人〜THE NEGOTIATOR〜」をもってこの時間枠でのネットをそれぞれ終了している。

テンプレート:前後番組

テンプレート:木曜ドラマ (テレビ朝日)

ゲーム

パチンコ・パチスロ

関連商品

LP・CD

※テレビ版第1作のBGMはモノラル録音。第2作以降のBGMはステレオ録音。

LPレコード
  • 新・エースをねらえ! 主題歌 / SKD-2001 - 1978年11月発売
テレビアニメ版第2作の主題歌2曲と挿入歌6曲に加え、BGMを4トラック(「君に捧げる僕の愛」「白熱のテニスコート」「憧れのお蝶夫人」「不死鳥の人宗方」)収録。
  • 新・エースをねらえ! Vol.2 / SKD(H)-2011 - 1979年9月発売
テレビアニメ版第2作の主題歌2曲に、同作のテレビ名場面を加えた、ドラマ編サウンドトラック。台本とカラーポスター付き。
  • 新・エースをねらえ! III 音楽集 / K22G-7009 - 1981年1月発売
テレビアニメ版第2作のBGM集。
  • エースをねらえ! BGM集 / K22G-7024 - 1981年5月発売
テレビアニメ版第1作のBGM集。
  • 劇場版 エースをねらえ 〜ドラマ編 / K18G-7078〜7079 - 1982年発売
劇場アニメ版の音声を完全収録したドラマ編サウンドトラック。劇場版主題歌2曲も併録。絵コンテ付き。
テレビアニメ版第1作、同第2作、劇場アニメ版の各主題歌および、OVA『エースをねらえ!2』の主題歌とBGMを収録。劇場版の主題歌はパルによるカヴァー。
CD
  • エースをねらえ! 総音楽集 / KICA-2120 - 1993年1月9日発売
1988年発売のLP(上記)をCD化したもの。
  • 懐かしのミュージッククリップ3 エースをねらえ! / TOCT-9358 - 1996年3月6日発売
テレビアニメ版第1作のBGM集。EDと挿入歌は、大杉久美子版と森るみ子版の両者を収録。
  • エースをねらえ! オリジナル・サウンドトラック / STLC-003/4 2013年3月7日発売
主題歌に加えBGMを完全収録した2枚組。「白いテニスコート」のTVバージョンもTVサイズとフルサイズの2種類で初収録。
  • 新・エースをねらえ! / STLC-005 2013年7月31日発売
SKD-2001の12曲に加え、OP/EDのオリジナル・カラオケ、VIPのシングル曲「南十字星」「たそがれハーバー」「きらめきの季節(とき)」「おしえて下さい」をボーナストラックとして収録。

その他

エースをねらえ! 鍋スープシリーズ

丸大食品より、2011年9月上旬発売

  • エースをねらえ! 岡ひろみのメラメラ美燃系ピリ辛トマト鍋
  • エースをねらえ! お蝶夫人のキラキラ美麗系コラーゲン白湯鍋

脚注

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関連項目

  • 松岡修造 - この漫画に影響を受けテニスを始める。「庭球訓」を用いた発言をするなどこの漫画の影響を垣間見ることが出来る。松岡は、海外遠征時もこの作品を持ち歩き、ウィンブルドンのセンターコートにも持ち込んだことで有名である。TVドラマ版でも監修を務めた。

外部リンク

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  1. 放送当時は現在とネットワーク構成が異なり、ネットチェンジ1975年3月31日に実施)、現在テレビ朝日系列のABCTBS系列だった。
  2. ネットチェンジ後にはTBS系列局(中国放送等)で実施された例がある。
  3. 3.0 3.1 大杉久美子 40周年記念CD-BOX『燦(きらめき)のとき やさしさの歌』発売記念 大杉久美子スペシャル・インタビュー 第3回より。