みどりのマキバオー
テンプレート:Redirect テンプレート:雑多な内容の箇条書き テンプレート:独自研究 テンプレート:Notice テンプレート:Sidebar with collapsible lists 『みどりのマキバオー』は、つの丸による日本の競馬漫画作品。および、それを基に製作されたテレビアニメ。
目次
概要
「競馬」をテーマにした動物漫画。第42回(平成8年度)小学館漫画賞児童部門受賞。
『週刊少年ジャンプ』(集英社)1994年50号から1997年18号にかけて第一部(有馬記念まで)が、同年24号から1998年9号にかけて第二部(海外遠征編)が連載された。なお、物語の終盤に連載が打ち切られたため、完結編が『赤マルジャンプ』1998年SPRINGに掲載された。ジャンプコミックス全16巻、文庫版全10巻。話数カウントは「週刊○馬」。
『週刊プレイボーイ』(集英社)2006年40号(10月16日発売号)には、マキバオーとベアナックルがディープインパクトを観戦する漫画「んあっ!!マキバオーの『凱旋門賞』観戦記なのねっ!」が掲載された。過去には、1996年のブリーダーズカップ・クラシック(シガー、タイキブリザードなどが出走)も「観戦」している。
『週刊プレイボーイ』2007年15号(3月26日発売号)から続編「たいようのマキバオー」が連載開始。
あらすじ
主人公であるミドリマキバオー(うんこたれ蔵)が、北海道勇払郡鵡川町の「みどり牧場」にて生まれるところから物語は始まる。母のミドリコが借金のカタに堀江牧場(通称・ひげ牧場)に売られてしまったため、たれ蔵は母親に会いたい一心で、みどり牧場から脱出。道中、とある森の中で後の親分肌となるネズミのチュウ兵衛と出会い、さまざまな困難を経て、母親と再会を果たすのだが…。その後、カスケードらライバルとの出会い、競走などによって、たれ蔵は競走馬「ミドリマキバオー」として成長していく。
ちなみに本作は物語序盤こそ、人間と動物(馬やネズミ)の関係は現実世界のそれと変わりないものであったが、物語の途中からは人間と動物が対等にコミュニケーションを取れる世界観となっていった。とくにマキバオーのパートナーとなる騎手の山本菅助(後述)が登場するころからは、マキバオーたち競走馬やチュウ兵衛と人間たちが直接会話をしている場面が随所に見られる。
登場動物・人物
- ミドリマキバオー / うんこたれ蔵(うんこたれぞう)
- 声優 - 犬山犬子[1]
- 1993年4月4日生まれ。父タマーキン、母ミドリコ、母父マルゼニスキー。白毛。美浦トレーニングセンター(以下美浦と略す)・飯富昌虎厩舎所属。
- 本作の主人公、血統的にはサラブレッドだが、豚の胴体にカバの頭を付けた様な外見と大型犬程度の体格でとても馬には見えない容姿を持つが馬力と心臓が強く、競走馬としての能力は非常に高い。
- 生まれた当初はその見た目からロバとの混血を疑われ生産者の源次郎に肉にされる予定だったが、母ミドリコの手助けやチュウ兵衛との出会いにより競走馬としての道を歩み始める。
- 性格はかなりののんきでお調子者「んあ~」「~なのね」が口癖、生まれたばかりの頃は臆病で甘えん坊だったが、母との別れやチュウ兵衛や調教師の昌虎により、次第にたくましさを身につけていく。また車や電車に乗ったり椅子に座るなど、人間と同じ仕草が出来る。好物はリンゴ。本名の「うんこたれ蔵」は野犬に襲われ脱糞した事からチュウ兵衛が名付けた。
- 2歳の頃にカスケードと対戦、惨敗した事により打倒カスケードを目指し、3歳夏にデビューして、アンカルジア、ニトロニクスなどの強敵と戦いつつ、同じく打倒カスケードを目指すアマゴワクチンとともに朝日杯3歳S、そして皐月賞、日本ダービーでカスケードと戦う。皐月賞ではアクシデントにより2着に敗れるが、ダービーでは大接戦を繰り広げて初の1着同着となる。
- ダービー同着直後、チュウ兵衛を失った事に伴うトラウマにより走れなくなる。しかし後に復活、菊花賞を経て有馬記念でライバル、カスケードに引導を渡しついに日本一になった。
- (ここから、アニメ版と異なる)有馬記念優勝後、カスケードとの約束を果たすべく、ドバイワールドカップ[2]に参戦、第5レースで世界最強馬エルサレムと戦うが、事故により右足を骨折。安楽死も検討されたが、手術により一命を取りとめた。
- その後、地方ダートを転戦するもかつての勢いはなく、「すでに終わった馬」とみなされていたが、第一回ジャパンチャンピオンシップ[3]に出走。かつての強敵たち、そして最強馬であり弟のブリッツに挑み、「挑戦する心」を伝えた。続編の「たいようのマキバオー」では、「その後はドバイで競走馬兼トレーナーとして活躍した後、モンゴルで余生を送っている」と記載されている。
- レーススタイルは差しを得意とし、最後の直線での末脚と持ち前の勝負根性で競り合いを制することが多いが、ダービーでは逃げて勝っており、山本菅助は続編で「どちらかというと先行馬」と述べている。
- 一般的な競走馬とほぼ同じ大きさの心臓を持ち[4]、そこから強靭な馬力を生み出すが、周囲の器官や筋肉に圧迫され続けているため、常に心房細動の危険を伴っている。蹄の大きさから、重馬場のレースでは足を滑らせてしまう弱点も持つ。体の小ささと母親の血統面から短距離向きと思われたが、勝ったG1はいずれもクラシックディスタンス(2400メートル程度)であった。
- 競走馬のモデルはタマモクロス。
- 作品中の異名:「白い珍獣」「白い奇跡」
- 戦績(原作版・JCS終了時)
- 18戦7勝(7-3-1-7)(うち障害1戦1勝、地方3戦0勝、海外3戦0勝)
- 戦績(アニメ版・世界最強馬GP終了時)
- 12戦8勝(8-2-1-1)(うち障害1戦1勝、海外1戦1勝)
- 主な勝ち鞍:函館3歳ステークス、京成杯3歳ステークス、スプリングステークス、日本ダービー、有馬記念、世界最強馬グランプリ(アニメ版[5])
マキバオー周辺の人物・動物
各キャラクターの名前の由来の多くは、実在する競走馬や戦国時代の歴史上の人物、地名などのパロディとなっている。
- チュウ兵衛
- 声優 - 千葉繁
- 通称「親分」。元は森のねずみで母を捜すためにみどり牧場を抜け出したマキバオーと森の中で出会い、「うんこたれ蔵」の名を与える、以降はマキバオーの親分としてマキバオーの世話を焼く。
- 物語初期は遊び半分な感じでマキバオーに付き合っていたが、カスケードとの初対戦で敗北後は真剣にマキバオーを一流の競走馬に育てるべく、真面目に調教や特訓を行う様になり、時が経つにつれレースに勝つ喜びを見出していく。
- レースではいつもマキバオーの頭上に乗り、チームリーダーとして騎手の管助と共にマキバオーを支える。
- 性格は強気で自信家、騎手としての技術は本職の管助には及ばないが、中盤まではチュウ兵衛がいないとマキバオーの精神バランスが取れず、タイムが悪化するなどマキバオーチームの精神的な柱であった。口の悪さは相当なもの。
- 皐月賞での落馬により脊椎を痛め、レースに出られない体となり、一時は調教助手として生きていこうとするが、すでに騎手としての衝動を抑える事が出来ず、ダービーでは条件つきで騎乗する。最後の直線で医師の出した条件を破り、菅助といっしょにマキバオーを追い同着優勝に導くが、その代償として命を落とした。彼の死はマキバオーたちの競馬人生に大きく影響を与え、続編では嶋島から名騎手として「東京競馬場に眠る神」と崇められている。
- アニメ版ではダービー後も死ぬことなく騎乗していたが、障害未勝利戦で騎乗中に着地の衝撃で古傷を悪化させレースに乗れない体となり、断腸の思いでマキバオーを降りてサポートに回った(レース以外では騎乗を続けた)。
- 飯富昌虎(おぶ まさとら)
- 声優 - 飯塚昭三
- 美浦の調教師でみどり牧場のオーナー飯富源次郎の兄。マキバオーの根性を見出しマキバオーを鍛え上げる。血統にこだわらずただを馬を強くする為に厳しく鍛え上げるのを信条としている。
- 重馬場に弱いマキバオーに対して泥んこ戦法を考えたりするなど調教師や戦術家としての能力は高いが、その調教方法は馬主からは敬遠されており、預かる馬は年々少なくなっている。
- 基本スパルタで、マキバオーと菅助に対しては特に厳格に接しながらも、人一倍期待を寄せているが、時にはハードメニューに耐える彼らを心配したり、自分の調教方法に迷いを感じることもある。
- 海外遠征時には代表となり、普通とは桁はずれのハードなトレーニングを行う。若い頃は世界各国を放浪し、その時に訪れたモンゴルではモンゴル相撲でアルスラン[6]の称号を得るなど名を轟かせている。: 騎手の高坂里華は実の娘で、普段は冷たく接しているが、里華のレース時には動揺や興奮を隠せない。
- 山本菅助(やまもと かんすけ)
- 声優 - 桜井敏治
- 飯富厩舎所属の騎手。マキバオーの主戦騎手。
- かってフウリンカザンという馬の主戦騎手をだったが落馬事故でカザンが死亡し、そのトラウマにより騎乗ができなくなるが、マキバオーと出会い騎手として復活する。
- 騎手の中では最も小柄な為、通常の騎手では乗れないマキバオーに騎乗できる唯一の人間。騎手としての技量はあるが精神的にやや気が弱く、青葉賞ではトラウマから判断ミスを犯し、一時期ふてくされた時期もあった。
- 調教や特訓でもマキバオーの乗り役を務めるが、マキバオーの体を常に心配し、函館山では体を気遣うあまり飯富に逆らった事もある。
- マキバオーに騎乗しているうちに普通の馬に騎乗できるまで回復し、チュウ兵衛を失った後は、気の弱さを克服して、マキバオーを支え続けた。
- きつつき戦法や菊花賞のハングオンなどを独自の騎乗スタイルを編み出す等、機転がきく一面もある。
- ちなみにマキバオーに乗る様になってからも落馬を3回経験している。
- 初めてマキバオーを見たときはマキバオーが自分の飼い犬ヤスケそっくりと言っていた。続編の『たいようのマキバオー』にも引き続き登場している。
- 飯富源次郎(おぶ げんじろう)
- 声優 - 緒方賢一
- 北海道鵡川町にあるみどり牧場の牧場主でマキバオーの生産者。昌虎の弟。借金まみれだが、クラシックを夢見てミドリコに凱旋門賞馬タマーキンの種を付けるが、誕生したマキバオーの姿からロバの子と思い、食肉にして処分しようとしていたが、昌虎がマキバオーの素質を見抜き、実力が分かった後は大事に扱う事になる(マキバオーのおかげで牧場の経営が回復した事もあるため、特に後述のドバイWCでの事故の際は「一生かけてでもこいつの面倒を見なきゃならねぇんだよ!!」と啖呵を切っている)。
- 新馬戦で暴走したマキバオーを受け止め、いい加減な牧場経営が原因でミドリコを手放してしまった事を謝罪する[7]。
- 真冬でもパンツにランニングスタイルという姿が多い、
- マキバオーに対する気持ちは実の親の様に強く、殆どのレースに応援に来ている。マキバオーがドバイwcで予後不良とされそうになった時は号泣しつつ薬殺を拒み治療させた。
- 続編の「たいようのマキバオー」では、競走馬のオーナーはマキバオーを最後にやめて、ブリーダーとなった事が語られている。
- 三枝友則(さえぐさ とものり)
- 声優 - 石田彰
- みどり牧場の従業員。通称「若ぞう」。源次郎がマキバオーの応援に行く時は留守番でテレビでレース観戦するが、よく興奮してテレビを壊す。
- 朝日杯と菊花賞では馬主代理として観戦するが、朝日杯で3着、菊花賞で4着と自分が来るとマキバオーが連対出来ないジンクスに気づき、自らを「疫病神」と思いこみ、その後は応援に行かなくなる。
- (アニメ版では源次郎と一緒にマキバオーのレース観戦に来ることもある。)
- 性格はやや軽くお調子者、菊花賞では管助の早い仕掛けに激怒して、馬主代理としてクビを宣言するが、その後、管助の判断が正しい事を知って掌を返して友達呼ばわりしていた。また初期からマキバオーに少々同情的だった。
- 原作の最終回ではヒゲが生えてる描写がいくつか見られた。
- 石原(いしはら)
- みどり牧場の従業員。鼻の穴が大きく無精ヒゲ。ダービーの後のマキバオー放牧中、マキバオー目当てで牧場に来たファンをなだめる(=マキバオーを見られなかったファンに腹いせで殴られる)役で初登場。若ぞうに頭が上がらないが、ごく稀に不遜な態度を取ることがある。
- アニメ版には登場しない。
- 続編『たいようのマキバオー』ではみどり牧場に建てられているマキバオーのミュージアムの管理職となっている。その際、偉そうな態度で追い払われてしまった嶋島からも「何であの役立たずの石原が」などと言われている。
- ドルジ
- 声優 - 茶風林
- モンゴル人。ツァビデルの馬主で、昌虎とはモンゴル相撲で敗れた関係がある。マキバオーのモンゴル遠征時、ドルジと昌虎との賭けで、マキバオーがツァビデルに負けたため自称マキバオーの馬主となる。有馬記念や海外のレースでは、現地まで応援に駆けつける。
- ドリグ
- ドルジの息子。ゴンチグの兄。原作ではマキバオーとの一騎討ちやナーダム競馬でツァビデルに騎乗するのみだが、アニメ版ではマキバオーをかけて勝とモンゴル相撲で勝負して勝利するシーンが追加されている。名前はアニメ版で判明。
- ゴンチグ
- ドルジの息子。ドリグの弟。ナーダム競馬でマキバオーに騎乗する。名前はアニメ版で判明。
- 宮蔦(みやつた)
- 声優 - 藤本譲
- マキバオーのファンである暴力団組長。八百長競馬を開催し生計を立てている。マキバオーそっくりのマキバコを拾い、草競馬を利用してマキバコの名を広めていた。スランプに陥ったマキバオーを預かり、マキバオー復活の手助けもした。
- 性格は侠気あふれる厳格な極道だが、マキバオー関連になると我を忘れる傾向があり、有馬記念の投票結果に腹を立てて、知らせに来ただけの嶋島を殺そうとした事もある。また源次郎とともに海外の応援にも行っている。
- 前科持ちの為、馬主資格が得られないので源次郎にマキバコを譲るが、マキバコが秋華賞を獲った時はには源次郎、昌虎とともに表彰式に参加している。
- アニメではマキバコを第一と考え、マキバオーがミドリコを買い戻したいと交渉に訪ねてきた時は、マキバコの為にミドリコを手放すわけにはいかないと、マキバオーに対しては敵対視していた。しかし、マキバオーがマキバコのことを思ってミドリコをあきらめた姿を見て、マキバオーに好意を持つようになる。のちに応援団としてマキバオーの出るレースに観戦し、警備員に注意を食らっている。『モンモンモン』でも代議士として登場していた。
- 嶋島智之(しまじま ともゆき)
- 声優 - 大川透
- 『週刊競馬ゴング』のマキバオー担当の記者。当初はマキバオーを競走馬と信じられず、昌虎からは名前がしまじまではなく頭がこなごなになるとお叱りを食らっていたこともある。
- 記者としての実力はそこそこあるようだが、モンゴルにマキバオーを追っかけて行って凍死しかけた事もある。続編の『たいようのマキバオー』にも登場。
- 下の名前「智之」は続編『たいようのマキバオー』で判明した。
- アニメ版では彼の役目をオリジナルキャラの諸美が担当しているので、ライバル誌の記者として登場しマキバオーに対して敵対的に描かれている。
- 福々地(ふくぶくち)
- 声優 - 真殿光昭
- 『週刊競馬ゴング』の記者。嶋島と同行し、主に撮影を担当している。
- 枡田増あきら(ますだます あきら)
- 『週刊競馬ゴング』の記者。嶋島と福々地がモンゴルに行って行方不明になった際にマキバオーを取材した。
競走馬
- ここで性別表記がない馬はすべて牡馬(男馬)である。馬齢は連載当時の表記(当歳を1歳とする)のもの。
- 文中の「ワールドカップ」 (WC) は実在するドバイミーティングの一環で行なわれるドバイワールドカップではなく、作中で「競馬のワールドカップ」として制定された架空のレースシリーズである。アニメ版ではその代替レースとして、アメリカのムハンマド競馬場で「世界最強馬グランプリ(GP)」が行われた。
- 本作品で現役だった馬の代表産駒など、一部『たいようのマキバオー』に関する記述を含む。
- カスケード
- 声優 - 玄田哲章
- 父:サンデーサイデンス、母ヒロポン、母父ダンキチ。青鹿毛。美浦・榊原厩舎所属。本多リッチファーム産。
- マキバオーの最大のライバルである競走馬。名牝馬ヒロポンの初仔として産まれるが、難産によりヒロポンは死亡し、カスケードが生まれて初めて目にしたのは母の亡骸であった。以後、感情を捨て去りひたすら最強を目指す。馬体の完成が早く2歳時(現在の表記で1歳)に人を乗せて調教ができるほどで、その時に本多リッチファームを訪れたマキバオーと競走するが、レベルの違いを見せつけ完勝。さらに3歳のデビュー前に函館競馬場で二冠馬ピーターIIとの2000mマッチレースでは敗れはしたものの、ピーターIIを引退に追い込むほどの激走を演じた。3歳秋にデビューし、府中と京都を連闘しながらも、危なげなく2連勝する。2戦2勝で迎えた朝日杯3歳ステークスでは一時脱落しかけるが自らの力を覚醒させ、激しく競り合うマキバオーとアマゴワクチンを最後の一瞬で突き放してレコードで勝利。当初はマキバオーを歯牙にもかけていなかったが、朝日杯以降はマキバオーをライバルと認め数々の名勝負を繰り広げる。4歳時はドバイでの調教にてエルサレム、カントナと並び世界4歳馬の10傑に選ばれるが、ハードな調教によるコンディション不調とマキバオーの急成長により皐月賞では大苦戦後、判定で勝利する(マキバオーサイドの事故がなければ完全に負けていたとカスケード自身も認めている)その後、自らの弱点を克服する為、NHKマイルカップに出馬、外国産馬最強のニトロニクスを「三の脚」で下し、マキバオーとの決戦、日本ダービーに挑み、王者の誇りを守る為、陣営から指示された「大外から抜きさる」戦法を無視して、マキバオーと大接戦を繰り広げ、ダービー史上初の同着となる。ダービー後は海外に渡り凱旋門賞に挑むが、マリー病を患い、敗退。帰国後は自身の魂を引き継がせる為、病に身を侵されつつも有馬記念に参加、最大のライバル、マキバオーに夢を託して満足した顔で敗れ去る。引退後は種牡馬として生活する。
- レーススタイルは追い込み型で、後方より「黒い旋風」と呼ばれるすさまじい切れ味の末脚で差し切るのを得意としている、皐月賞までは競り合いが苦手な面もあったが、NHKマイルでのニトロ戦以降、その弱点を克服している。
- 性格は重厚かつ寡黙で三歳の若駒時にすでに古馬同然の風格を漂わせていた、周囲からは無敗馬と言われているがピーター II、チュウ兵衛など自らを負かした相手は去って行ってしまう為、自身は「いつも負けっぱなし」と言った事もある。
- アニメ版では「マリー病」という名称ではなく「全身に痺れを伴う激痛が走る病気」となっていて、1年安静にしていれば治る可能性があると診断される。そのため引退はせず、5歳時の有馬記念に出走する。
- アマゴワクチン
- 声優 - 松本保典
- 生年月日・1993年4月1日。父ホラフキー、母メリークリスマス、母父カツラダヨー。栗毛。栗東トレーニングセンター(以下栗東と略す)・立原久雄厩舎所属。主戦騎手・山中馬之助。馬主・尼子晴義。生産者・守山牧場。生産地・北海道新冠町。
- 二冠馬ピーター II の全弟。スタミナと長距離に強い適性を持つ。デビュー時は自分に自信がなく敗退を続けていたが、故障した兄ピーター II より三冠の夢を託され、打倒カスケードを目指し朝日杯でマキバオー、カスケードと対決し、カスケードには2着に敗れるがマキバオー、カスケードを含んだ三強として認められる。4歳時は共同通信杯4歳ステークスで骨折し、完全に仕上がることなく臨んだ皐月賞ではマキバオーらのスタミナを奪うペース操作を行うが、最後の直線でカスケード、マキバオー、サトミアマゾンに勝負を挑もうとしてジョッキーに制止され着外に終わる。その後は脚を治療する為放牧に出され日本ダービー出走は断念。復帰戦は兄が骨折した函館記念。この函館記念と、兄も出走するはずだった神戸新聞杯を連勝して菊花賞に挑み、地元の利と長距離適性を生かしてマキバオー、サトミアマゾンを下し、ついに悲願を達成する。有馬記念後はドバイへの海外遠征に参加、桁違いの長距離(4000メートル)レースでエルサレムと対戦したが、トゥーカッターの援護を受けたにもかかわらず海外勢の桁違いのスタミナを見せ付けられ、4着に終わる(最後の直線が坂だったので、坂の苦手なワクチンには不利だったという見方もある)。その後は有馬記念3着、翌年(6歳)の天皇賞(春)を優勝、天皇賞(秋)はブリッツと大接戦の末2着、有馬記念5着、7歳の宝塚記念(6着)後の調教中に屈腱炎を発症し引退した。引退後のシンジケートは一口1000万で組まれていた。続編の『たいようのマキバオー』では、カスケード同様に種牡馬として名前が登場している。作中では馬主が尼子氏であるために名前がつけられた。
- アニメ版の最終回では5歳時の有馬記念でもマキバオー、カスケード達との競走に挑む。
- 性格は冷静沈着でマキバオーともよく談笑するなど親しみやすい性格だが、その内には熱い闘志を秘めている、また兄と同じく血統的に脚部不安の傾向があるらしい。
- 長距離適性とスタミナを活かし、レースでは逃げをとることが多く、変幻自在のペースでライバルを翻弄する。差すこともできなくはないが、カスケードやマキバオーに比べてキレは劣るようではある。体重が重く、坂を少し苦手としている。勝ったG1はいずれも長距離で直線で坂のない京都であった。ダートレースには出ていないが適性があるようなやり取りがたまにある。
- 作品中の異名:「三冠相続人」「不屈の闘将」「ペースのマジシャン」
- 戦績:11戦5勝(5-2-0-4)<4歳時有馬記念終了時>
- 主な勝ち鞍:函館記念、神戸新聞杯、菊花賞、天皇賞(春)
- 受賞:1996年JRA賞最優秀父内国産馬
- ニトロニクス
- 声優 - 石井康嗣
- 父プレゼントクレヨー、母グリセリン、母父ジュンチャンデリーチ。鹿毛。栗東・小田厩舎→美浦・柴田厩舎所属。
- パワーに秀でた外国産馬で重馬場を得意とする。雨の札幌3歳ステークスを圧勝した後、函館三歳ステークスでマキバオーと対決する。得意の不良馬場で有利にレースを進めていたが、マキバオーの泥の中を走る作戦と最後の100m追い込みで敗れる。
- 騎手が乗り替わった京成杯3歳ステークスでマキバオーに敗れた後は、外国産馬ゆえ当時のクラシックには出走できず別路線を歩むがNHKマイルカップでカスケードに完敗し、ジャパンカップを制覇した後、有馬記念で因縁のカスケード、そしてマキバオーと再戦する。ドバイでの海外遠征に参加する。
- 性格は豪快かつ気さくだが気性が荒い面があり、他の馬に挑発されると怒り狂うことも多い、負けん気も強く、マキバオー並の勝負根性を持つ、外国産馬のため、連載当時の規定でクラシックは出走出来ずとなり一種のコンプレックスを抱えていた時もある。
- 競走スタイルは先行、追い込みどちらも可能で距離もマイルからクラシックディスタンスまで幅広い適性がある、特に卓越したパワーを生かせるダートや重馬場では世界の一流馬に匹敵する実力を持ち、芝でもマキバオーたち三強に劣らない。またマキバオーとの併せ調教では、負けん気の強いマキバオーをして「とてもダートではニトロにはかなわない」と言わしめている。
- 海外遠征では第1レースを持ち前のパワーで勝利し、第4レースにも出走し、不良馬場を遥かに超える泥沼と化したダートで世界の一流馬相手に4着に入る大健闘をする。
- ドバイへの海外遠征後はマイル路線に競走の場を移した。続編『たいようのマキバオー』では他のライバル同様に種牡馬入りしている。
- アニメ版の最終回では5歳時の有馬記念に出走している。
- 作品中の異名:「爆弾小僧」
- 戦績:12戦7勝(7-4-0-1)<4歳時有馬記念終了時(アニメ版でカスケード不在のNHKマイルCに出走したかは不明>
- 主な勝ち鞍:札幌3歳ステークス、ラジオたんぱ杯3歳ステークス、きさらぎ賞、アーリントンカップ、ニュージーランドトロフィー4歳ステークス、ジャパンカップ
- 代表産駒:グラインドハウス(かきつばた記念)、キックザパスト(川崎記念2着)
- アンカルジア
- 声優 - 亀井芳子
- 栗毛。美浦・馬場厩舎所属。牝馬で3歳時にマキバオーやニトロニクスと同じレースに出走し、マキバオー達と親しくなる。
- 競走スタイルは俊敏でスピードを生かした中・短距離を得意とするが、クラシックの桜花賞・オークスでは自身の勢いに欠け、それぞれビーナスハリケーン、スーパースナッズの2着に敗れている。秋華賞は最後の直線でチュウ兵衛の天からの声に発奮し、見事に勝利。有馬記念の出走後、牝馬では唯一、ワールドカップに挑戦している。チュウ兵衛とは喧嘩友達の様な間柄で良き理解者でもある。馬名は読者公募で選ばれた。
- テンプレート:要検証範囲
- 作品中の異名:「銀(シルバー)コレクター」
- 主な勝ち鞍:フェアリーステークス、秋華賞
- 受賞:1996年JRA賞最優秀4歳牝馬
- ベアナックル
- 声優 - 長嶝高士
- 生年月日1993年3月11日。 父カツラデエース (カツラギエース) 、母クウェーヴァー、母の父トーニョーボーイ。父内国産馬であり、九州産馬。鹿毛。栗東・鍋島成雄厩舎所属。主戦騎手・江里口信夫。馬主・龍造寺信隆。生産者・百武牧場。生産地・鹿児島県垂水市。
- 九州出身の「史上最強の駄馬」。性格に難があり、青葉賞までは負けが多かったが、マキバオーをラスト1ハロン11秒という驚異のタイムで、差し返して勝利する。ダービーではスタートで立ち上がって致命的な大出遅れをしたにもかかわらず、5馬身差の3着に突っ込んでくる。京都新聞杯でスタート直後に騎手を振り落とし、それを知らずに先頭でゴールイン。菊花賞では外埒蹴りに失敗して股間を埒に激突させ、競走中止。有馬記念は調教師の意向で回避する事になっていたが、無理やり出走しようとした。京都金杯を大差勝ちした後、ドバイ遠征に勝手に付いていくが、飛行機の乗り換えのために降りたシンガポールでマキバオーと観光に出かけてしまい、飛行機に乗り遅れ置いてけぼりを喰らった(マキバオーは間に合った)。しかし、遠征先のドバイまでインド洋を泳いで渡る化け物ぶりをみせ、その途中猫の大群に襲われるも見事に倒し、更に猫の大群を自分の子分にしていた。マキバオーが毒リンゴで体調を崩した為(自らは10個食したが全く影響がなかった)WC予選の第4レースに出場、ゲートに髪が引っ掛かり大幅に出遅れるが、大量の水撒きによって途中からかなり緩くなったダートをサブマリンのように泳ぎ勝利を収める。WC予選第5Rにもマキバオーと共に出走し、大逃げを披露した(マキバオーとエルサレムには抜かれているが、他の馬を相手にせずアナウンサーに「後続馬は前に全くついていけない」と言わしめた)。遠征後は活躍の場をそのまま海外に移し、何故かWWAA(世界野生動物協会)の名誉会長となった。他の馬よりも一回り大きいライオンのような風貌になり、ジャパンチャンピオンシップでは全盛期をとっくに過ぎているにもかかわらず世界の強豪相手に逃げ粘り、ブリッツ、マキバオー、エルサレムに続いて4着に入る。競馬の無い様々な国に遠征し親善大使的な活躍を見せ、行く先々でニャンちゅうなどの様々な動物達を子分にしている。マキバオー同様、人間と同じ仕草をするなどギャグ色が強いキャラであるが、その実力はワールドクラスで、ツァビデルも早くからその才能を見抜いていた。ツァビデル曰く日本最強馬(但し頭に致命的欠陥があるとも言っている)。なお、生まれ故郷である九州には彼の偉業を讃える銅像が建っていることが続編『たいようのマキバオー』にて判明している。が、その風貌はすでに馬とは呼べない(強いて言えば架空の生物「麒麟」のような)姿であった。全兄に『モンモンモン』に出ていたサンダーボルトがいる。
- アニメ版では伝説の野生馬・トリニダードについての新聞記事を読み、マキバオー達より先にアメリカに渡っていたが、着いた当日に全財産を置き引きされ、バスの車掌のアルバイトをして生活していたところで偶然マキバオーたちと出会い、行動を共にするようになる。メキシコでエスメラルダという人間と結婚し、一時マキバオーたちと別れるが、すぐに捨てられ、農耕馬としてブラジルの鉱山に売り飛ばされ、さらわれてきていたマキバオーたちと再会する。その後鉱山を脱出し、世界一決定戦に乱入するが、観客席にエスメラルダ似の女性を見つけ、観客席に飛び込み、金玉を蹴られて競走中止。その後5歳時の有馬記念に出走。
- 性格は努力嫌いの目立ちたがりでほぼまともに調教やトレーニングをした事がない、いわゆるアホ馬であり厩舎関係者からも見放されていた、マキバオーと共に人間的な仕草をするギャグ担当でもある。
- 大逃げを得意としており、ハマったときは直線でそこから差し馬の末脚以上の豪脚で押し切ってしまうことがある。しかし致命的な出遅れから追い込んで勝つこともある。テンプレート:要検証範囲
- 上記の様に非常にかかりやすい性格かつ、レース中は騎手の指示をまったく効かずに暴走する為、殆どの騎手が騎乗したがらない。(唯一乗れるのは主戦騎手の江里口であるがその彼でさえ、しんどいと言っている)
- トゥーカッター
- 声優 - 福田信昭
- 父:ブラリアンズタイム (ブライアンズタイム) 。母:ケイヨーコスモス。栗東・黒田高良厩舎所属。
- 「西の将軍」と呼ばれるマキバオーたちより一歳年上の古馬。 全体的に能力が高いが特に長距離に高い適性を持つ。デビューが遅れた為に4歳春の舞台は踏めず、上がり馬として菊花賞に優勝するが、二冠馬ピーター II のいないレースの為、世間からの評価は冷めた物だった。
- ピーター II との戦いが叶わない替わりに宝塚記念でカスケードとの対戦を望んでいたが、海外遠征で回避され、ようやく有馬で初対決となる。
- 有馬にはジャパンカップを回避して万全の態勢で臨むが、当のカスケードがすでに故障している事を知り、ワクチンやニトロが語る「王者の誇り」を一蹴、残された者の意地をかけてマキバオー、ワクチンに次ぐ3着となる。
- その後、ドバイ遠征に参加。ワールドカップ第2Rで、ワクチンに力を蓄えさせるため自身が力を使い果たし、再起不能に追い込まれ引退した。
- 当初の性格は実力こそあるもののピーター II、カスケードなど競馬界の話題をさらっていた馬たちと戦えなかった事で、やや屈折した面があったが、有馬記念以後は年上らしく落ち着いた性格でワクチンと共に日本チームの精神的柱になる。
- 競走スタイルは中間地点からじっくりと先頭を伺う形で、経験豊富さを生かし、他の馬込みを利用する事もある。長距離適正のほか、坂道や馬群のかわし方なども得意である。
- 血統やレース戦績などからモデルはマヤノトップガンと思われる。
- 主な勝ち鞍:菊花賞、宝塚記念、天皇賞(秋)
- 代表産駒:フラッシュライト(ダービーグランプリ3着)
- 受賞:1996年JRA賞最優秀5歳以上牡馬
- モーリアロー
- 声優 - 山田雅人
- 父:サンデーサイデンス。母:ボウアンドアロー。栗毛。栗東・吉川厩舎所属。生産者・毛利牧場
- 関西弁を喋る逃げ馬、スプリングステークスでマキバオーと対戦する。
- 経営難の小さな牧場が起死回生の手段として、サンデーサイデンスの種をつけて生まれたが、バブル崩壊により牧場が倒産、牧場主一家は離散するという過去を持つ。
- 兄弟の様に親しい牧場主の息子、テルの為に賞金を稼ぐべく他の馬の妨害などあらゆる手段を用い勝利していた。
- 共同通信杯でワクチンを骨折させた後、スプリングステークスにてマキバオーと対決し、自身の卑劣さを強く指摘され大敗を喫するも、直後、テルと共に牧場主と再会し改心するに至った。
- 皐月賞以降は真面目にレースに参加しているがマキバオー達第一線級には通用しないと判断した為か、菊花賞後は別路線を歩む事になり、その後のレースシーンには登場していない。
- 性格的にはかなり陽気なお調子者で同じサンデーサイデンス産駒でもカスケードとはえらい違いとワクチンに評されている。
- 脚質・戦法的には逃げ・先行型であり、2000mまでの短・中距離を得意とする。それ以外の戦法が全くできないわけではなく、菊花賞ではマキバオー達を倒すために控える競馬をしたこともある。
- 続編『たいようのマキバオー』では種牡馬入りしている。
- アニメ版の最終回では5歳時の有馬記念に出走。
- 作品中の異名:「浪速の超特急」「悪魔のラッキーホース」
- 主な勝ち鞍:共同通信杯、弥生賞
- 代表産駒:ブロークンボーン
- サトミアマゾン
- 声優 - 伊藤栄次
- 父ミルジョージ。母アマゾンフルーツ。船橋競馬場所属の地方馬。青毛。
- 地方代表馬として中央クラシック戦線に参戦する。一番強い馬をマークし、その馬をギリギリで差すという戦法から「ヒットマン」の異名を持つ。地方馬としての誇りが高く「地方所属馬の実力を見せる」という志を持ってクラシックロードに臨む。
- 弥生賞ではモーリーアローの妨害により2着となるが、皐月賞ではマキバオーを徹底的にマークする物のワクチンの仕掛けた乱ペースにより、3着に止まる。
- 日本ダービーはマークしたカスケードがマキバオーと警戒しあっている隙を狙うも4着。菊花賞ではトレードマークのメンコとブリンカーを外し、これまでと異なる逃げ(「自分自身をぶつけてみたい」との発言から、これこそが本来彼が得意としているスタイルの可能性がある)の戦法を取る。アマゴワクチンには敗れるものの、一度は差されたマキバオーを再び差し返し、2着となった。菊花賞後は地方に戻っている。ドバイWCでは戦線離脱したワクチンたちの補欠馬として呼ばれようとしたがベアナックルの到着と自身がレース明けだったこともあり実現しなかった。その後は船橋で他の馬と共にWCをTV観戦する。
- レーススタイルは前述の通り、マークした相手を差し切るという戦法を取る事が多いが、日本ダービーでマスタングスペシャルを差し返す事や菊花賞の大逃げなど力ずくの競馬も出来なくはない。
- なお、続編のたいようのマキバオーでは後日談が特別読切として掲載された。菊花賞後は有馬記念に臨む予定だったが(ただし、みどりのマキバオーでは菊花賞後は地方に戻ると発言し、矛盾している)、ダートの方が分が良いという馬主の意見と、中央の活躍で率いてきた大観衆を放って行けないという本馬の意向から東京大賞典に出走。同年のJRA4歳馬最優秀ダートホースに選ばれているラブリィブラリィ(みどりのマキバオーでは馬名のみ登場している)を返り討ちにしたのち、翌年の帝王賞、マイルチャンピオンシップ南部杯でも快勝し公営競馬の英雄となった。その後は定年の10歳まで現役を続けたのち、種牡馬入りした。
- アニメ版の最終回では5歳時の有馬記念に出走している。
- 作中では数少ない実在の種牡馬の産駒。実際の船橋競馬場内にある「船橋競馬ミュージアム」には粋なはからいとして、並み居る実在の強豪馬に並ぶ形でサトミアマゾンが顕彰馬扱いされ、登場した場面が描かれた作品が展示されている。
- 作品中の異名:「ヒットマン」「南船橋の奇跡」
- 主な勝ち鞍:セントライト記念、東京大賞典、帝王賞、マイルチャンピオンシップ南部杯
- 代表産駒:アマゾンスピリット(ジャパンカップダート、南関東三冠など)
- マキバコ
- 声優 - 大谷育江
- 父サンデーサイデンス、母ミドリコ、母父マルゼニスキー。マキバオーの半妹・ブリッツの双子の姉。美浦・飯富昌虎厩舎所属。
- マキバオーの妹として生まれる。容姿はマキバオーに瓜二つ。頭と尻尾にリボンを付けている。ひげ牧場で生まれるも、マキバオーに似たことから外に放り出され、宮蔦に拾われて育つ。草競馬で人気を博していたが、3歳の夏に中央の競走馬となることを決意しみどり牧場に預けられる。
- 幼少時の体験と極道育ちである為、性格がかなりひねくれており、気性も荒く昌虎ですら手を焼く。
- レースではリカを主戦騎手にしているが、しょっちゅう喧嘩が絶えない。(ただ観客にリカがヤジられて激昂するなど仲間意識はある模様)
- 自身のレースでもその気性の荒さから、リカの指示を無視して、なかなか未勝利戦すら勝つことが出来なかったが、オークス当日の未勝利戦でマキバオーの言葉でリカとの折り合いをつけて、やっと初勝利を掴む。
- その後は秋華賞を制覇して、繁殖馬入りする。本田にはブリッツ打倒を期待されていたが結局作中では対戦する事は無かった。引退後はマキバオーそっくりの子供(続編の主人公ヒノデマキバオーの兄と思われる)を産むが、子育てを母のミドリコに任せて宮蔦の草競馬に参加している。血統的には良血だったのだが偉大な母ミドリコのように目だった成績を残した馬を出す事は出来なかった。
- アニメ版ではミドリコの愛や匂いを知っているマキバオーをひどく憎んでいるため、兄として認めず、宮蔦の元にミドリコを引き取りに来た際にマキバオーが親子3頭で暮らそうと提案するが、ミドリコを賭けて勝負をしたいと言って断る。マキバオーとの必死の競り合いの最中に兄同様のマスタング走法を編み出すが敗れる。勝負に負けたのでミドリコと一緒に暮らすことをあきらめようとしていたが、マキバオーが小切手を無くしたと嘘をついたため、ミドリコと一緒に暮らすことになる。マキバオーの小切手を無くしたといったのはマキバコとミドリコを引き離したくないマキバオーの思いやりだと感じ、和解して兄として認める。有馬記念後、マキバオーの海外武者修行に一緒についていく。その後、拉致された時に出会ったフライドチキン(トリニダード)に惚れ、彼のことを「チキン様」と呼ぶようになる。宮蔦の元で中央競馬進出に向けてレースの練習をしているが、競走馬としての活躍シーンはない。
- 続編『たいようのマキバオー』の主人公ヒノデマキバオーはマキバコの最後の産駒という設定である。
- 主な勝ち鞍:秋華賞
- 代表産駒:ヒノデマキバオー(帝王賞)
- ブリッツ
- 父サンデーサイデンス、母ミドリコ、母父マルゼニスキー。マキバオーの半弟・ マキバコの双子の弟。所属厩舎不明。
- マキバオー・カスケード両方の弟としてひげ牧場で生まれる(厳密にはカスケードの弟ではない)。マキバコとは反対に堀江に馬格が良いなどと期待されていた。マキバオーの半弟ではあるが、兄マキバオーとは全く性格も容姿も似ていない。580kgを超す非常に大柄な馬体。
- 3歳のデビュー前の時に偶然出会った当時重賞勝利のないアマゴワクチンに対して馬鹿にする発言をしたり、デビュー時に一緒に走っている他馬を見下す発言をするなど、いわゆる天上天下唯我独尊タイプの性格である。
- デビュー戦では圧倒的1番人気となるが、スタートに失敗し出遅れて最後尾からのレースとなる。しかしそこから強引に馬込みをこじ開け、最後の直線前には既に先頭に立ち直線でも圧倒的な末脚を繰り出して、2着サジテリアスに15馬身差かつレコードタイムで勝利した。その後も無敗で朝日杯3歳ステークスを勝利し翌年のクラシック三冠を制するなど、圧倒的な実力でG18冠(クラシック三冠・宝塚記念・有馬記念・ジャパンカップ・春秋の天皇賞)を制覇して日本競馬史上最強馬となる。
- 5歳時の秋の天皇賞ではアマゴワクチン、ジャパンカップではニトロニクスと、ワールドカップ遠征組をも打ち負かした。(無敗馬という描写はないものの)国内に敵がいないほどの実力であり、敗北を経験していないからか、マキバオーやエルサレム、ベアナックルらが出走したジャパンチャンピオンシップでは、マキバオーたち古馬を「過去の馬」と思っていたり、最後の直線手前にエルサレムらに並びかけたときでも「さっさと殿堂にでも入っちまいな」と吐き捨てている。結局このレースではエルサレム・マキバオーらとの叩き合いの末1着で勝利したが、表情は必死の形相であった。
- 姉マキバコと直接対決を匂わせる描写があったり、ワールドカップにも出走するプランもあったが、いずれも結局実現には至らなかった。
- 続編『たいようのマキバオー』では、数回名前が挙がっている程度で、種牡馬となったのかなど存在自体が一切謎のままである。
- アニメ版では登場しない。
- 作品中の異名:「電撃」
- 主な勝ち鞍:朝日杯3歳ステークス(以上3歳)、皐月賞、日本ダービー、菊花賞、有馬記念(以上4歳)、宝塚記念、ジャパンカップ、有馬記念(以上5歳)、天皇賞(春)、天皇賞(秋)、ジャパンチャンピオンシップ(以上6歳)
- 受賞:1996年JRA賞最優秀3歳牡馬(判明分)
- ミドリコ
- 声優 - 有馬瑞香
- 父マルゼニスキー。栗毛。現役時代は桜花賞を勝利したが、オークスは脚部不安で回避、エリザベス女王杯ではカスケードの母であるヒロポンに大敗し、それ以後レースに勝てず引退。みどり牧場で繁殖牝馬となるが借金のカタにひげ牧場に売られる。ひげ牧場が潰れたあとどこかに売られてしまい行方知れずになる。のちにみどり牧場に戻り、マキバコの仔馬を育てる。最終回(完結編)では、続編の主人公ヒノデマキバオーの兄と思われる仔馬と戯れているシーンが登場している。
- アニメ版ではひげ牧場が潰れた後、宮蔦に引き取られ、マキバオーとマキバコがミドリコを賭けて勝負をし、マキバオーが勝利する。しかし、マキバオーは母親との思い出が全くないマキバコと母親を引き離すのが耐えがたく、鼻の穴に小切手を隠して引き取るのを諦め、マキバコと共に暮らすことになる。その後有馬記念で美浦に向かう際に、宮蔦がミドリコをマキバオーに引き合わせ、感動の再会を果たす。マキバオーがミドリコを探す過程で見つけた馬が、実は「シドリコ」だったと言うのはかなり突飛であった。
- 繁殖牝馬としても極めて優秀で、作中確認できるだけでも三頭ものGIホース(しかも一頭は無敗のクラシック三冠を含む8冠馬)を産んでいる。
- ヒロポン
- 父ダンキチ。カスケードの母。外国産馬だったため、クラシックは不出走だったが、エリザベス女王杯(不良馬場)でミドリコに大差をつけて「すごく早いタイム」でレコード勝ちする。有馬記念2着を最後に引退。繁殖入りしてカスケードを出産するも、難産で死ぬ。
- 主な勝ち鞍:阪神3歳牝馬ステークス、エリザベス女王杯
- 代表産駒:カスケード
- ピーター II
- 声優 - 小杉十郎太
- 父ホラフキー、母メリークリスマス、母父カツラダヨー。正式表記は「ピーターツー号」。アマゴワクチンの全兄。
- 皐月賞、日本ダービーを制した二冠馬。三冠を期待されていたがカスケードとのマッチレースで無理をした事が原因で、直後の函館記念でレース中に故障。
- その後全弟アマゴワクチンに3冠の夢とトレードマークのシャドーロールを受け渡し引退(その際、自身も二冠を制するGI馬でありながら、「アマゴ」の冠名を持っていないのは、自分よりお前のほうが期待されているからだ、とアマゴワクチンを諭す)、種牡馬入りする。
- 競走スタイルはスタミナに富んだ先行馬で緩急自在の「ピーター II ペース」で他馬を翻弄して勝つスタイルを得意としている、ただしマッチレースでは当時の日本レコードを更新している様にスピードが出せないわけではない。
- カスケードにとっては初めて敗北した馬であり、その後も事ある度にピーター II の名が出てくるなど強い影響を残している。
- ツァビデル
- 声優 - 大塚明夫
- モンゴルの馬。前後の足を同時に動かす側対歩という走法で走る。小柄だがナーダム3連覇を誇る。モンゴルに来たマキバオーに直接勝負を挑まれ、圧倒的な強さで打ち負かす。その後マキバオーに調教される前の本来の走りを思い出させた。誤解により仲間の馬から爪弾きにされていたが後に信頼を回復し、再びリーダーとなる。有馬記念対策に牧場主のドルジ等と来日しマキバオーにレースの流れを読む事を教えた。昼間は酒ばかり飲んでいる。
- 作品中の異名:「天馬」
- エルサレム
- 声優 - 大川透
- 父:ニンジンスキー (ニジンスキー) 。母:ブライトンシャドウ。
- UAEが誇る世界最強馬。イギリスダービー、キングジョージ、凱旋門賞など世界のビッグタイトルを無敗で制している。
- 凄まじいスタミナと能力を持ち、凱旋門賞ではカスケード、ワールドカップではワクチン&トゥーカッター、マキバオーなどを打ち負かしている。
- 脚質は先行、追い切りどちらも可能な万能型で、他馬を遥かに凌駕するスタミナで圧倒的なレースを展開する。
- ワールドカップ後は凱旋門賞を三連覇した後、マキバオーとの再戦を望み、引退を伸ばしてジャパンチャンピオンシップに来日、ブリッツに敗れるもピークを過ぎた馬としては好成績を残す。
- 引退後は日本の本多リッチファームで種牡馬入りをしたが、産駒成績は振るわず日本から再輸出されたことが『たいようのマキバオー』にて明らかになっている。
- 血統やレース戦績、産駒成績などからモデルはラムタラと思われる。
- 作品中の異名:「ブラック・フライデー」「聖馬」
- 主な勝ち鞍:イギリスダービー、キングジョージ、凱旋門賞(欧州三冠)
- 代表産駒:シバノーブレスト
- ストーンド
- ドバイWCフランス代表馬。世界10傑の1頭。ニトロとよく似たアメリカ血統で、パワーに秀でた先行馬タイプ。Bグループ予選第2Rでワクチン・トゥーカッターコンビ、第4Rではニトロを圧倒したが、どちらのレースもエルサレム、ベアナックルには及ばず2着止まりとなっている。
- アポー
- ドバイWCフランス代表馬。成績は32戦7勝であり、低成績の理由は失格覚悟で他の馬を妨害して仲間を勝たせる「潰し屋」である為、自らが勝つことを目的にレースをしていない。
- WC第1レースでもニトロに標的を定め、仲間のアスピラシオンと共に追いつめるがマキバオーの手助けとニトロのパワーの前に失敗する。
- 容貌も血統も優れていない丈夫なだけの馬であり、自分を買ってくれたオーナーの望む通り、潰し屋として生きていっていたが、その生き方を否定したニトロを「お前らは恵まれている」と逆上し、潰し屋の使命を忘れて真剣勝負を繰り広げ、結果は6着とポイント圏外に落ちるが、レース後に罵声や物が飛んでこない事に満足していた。 ちなみに「アポー」はフランス語でおとりの意味。
- アスピラシオン
- ドバイWCフランス代表馬。一昨年の仏ダービー馬で全盛期の活躍はカントナを上回っていた。アポーと組んでWC第1レースに出馬してニトロを罠に嵌めるが、マキバオーの助けによりペースを狂わされ、第1レースはアポーすら下回る大惨敗を喫す。
- その後、第5レースにも出馬するが、敗退する。
- コメート
- ドバイWCフランス代表補欠馬。何故か関西弁でしゃべる。マキバオーほどではないがかなり小柄な馬体で、一説にはクォーターホースの血が混じっているらしい。WC以前の戦績は11戦2勝とパッとしないが、実は負けのほとんどは騎手が彼の動きについていけなかったためであり、その2勝は1000mのワールドレコードを記録している。短距離での加速力は目を見張るものがあり、ストーンドに「スプリント戦で奴に勝てる馬はいない」と言わしめるほど。600mという世界最短レースとなったBグループ予選第3Rでは、ラチ上に飛び乗って疾走するという離れ業をやってのけ、マキバオーを失格に追い込んだ上で優勝している。スタートでマキバオーを騙す等性格は悪く、気性も激しい。動作が俊敏なので、ジョッキーはこの馬に乗る為にロデオで特訓をつんでいる(そうでもしないとまともに乗れない)。
- スイッチスタイル
- ドバイWCアイルランド代表馬。WC前は12戦中10勝もの戦績を残しているが、敗れた2戦はどちらもエルサレムが制しており、以来打倒エルサレムへの強い執念を燃やす。WCでは予選Bグループ第2Rに初登場。早くもエルサレムとの直接対決となったが及ばず、エルサレム、ストーンドに次ぐ3着となる。第4Rではベアナックルの猫かきに破れ、第2R同様ストーンドに次ぐ3着に終わった。
- プレミア
- 父:ブラリアンズタイム。GIレースのない夏場に実力をつけた晩成の上がり馬。菊花賞でマキバオーに先着し(3着)、翌年の天皇賞(春)を制するなど、作中では長距離での活躍が取り上げられている。
- 日本馬では唯一マキバオーに勝ち抜けしている馬でもある。続編である『たいようのマキバオー』では、1巻で嶋島が「種牡馬として成功したのはカスケードとプレミアぐらい」と述べている。
- スーパースナッズ
- 声優 - 高乃麗
- 牝馬。マキバオーと同じタマーキン産駒。伏兵扱いだったオークスで、アンカルジアをハナ差で抑えて優勝する。障害未勝利戦を経て、牝馬でありながら菊花賞に挑戦、一流の牡馬を相手に5着に入った。目標タイム通りに正確に走るレースを信条とする。
- 原作ではいわゆる戦闘機械のような扱いだったが、アニメ版では瞳が描かれていて、セリフや感情変化もある。また、障害未勝利戦でもマキバオーと対戦し、敗れている。
- 主な勝ち鞍:オークス
- ドラゴ
- 4歳時の有馬記念でトゥーカッターを破り、5歳時には毎日王冠でニトロニクスを破り、ともに優勝している。鞍上・小島はムチを乱打するため「鬼」とあだ名されている。続編である『たいようのマキバオー』では、種牡馬として名前を連ねている。
- 代表産駒:ペイルライダー
- ペインキラー
- 5歳時のオールカマーでトゥーカッターを負かしている。有馬記念のパドックや本馬場でニトロニクスと喧嘩をする。
- グレイテストボギー
- 宮蔦が催している草競馬の競走馬で元々は中央所属。ステイヤーズステークスにも勝利している。やや斜めに構えた性格だが、面倒見がよく、チュウ兵衛を失ったマキバオーをスランプから立ち直らせる役割も果たした。
- アニメ版では1994年の天皇賞・秋の勝ち馬で、非常に高い能力を持つと言われたが、馬主の不祥事により引退に追い込まれる。その後マキバコの中央競馬進出に向けての練習相手として宮蔦に引き取られる。
- ヒゲサンダー
- 声優 - 大川透
- 堀江(ひげ)牧場の馬。マキバオーの新馬戦で1番人気になるも、堀江に脅されマキバオーの進路を妨害して失格。メンコにはひげ牧場のマーク(○に金)が書かれている。その後は登場していない。
- ヒゲノロマン/ヒゲサイクロン/ヒゲトルネード
- 声優 - 大川透/稲葉実/山野井仁
- 堀江牧場の馬。3頭出しでマキバオーの京成杯3歳ステークスに出走し、堀江の指示により自らの勝利等お構いなしで終始マキバオーを取り囲む妨害をするが、マキバオーの再三の体当たりによってヒゲサイクロンが戦意喪失した為作戦は失敗(アニメ版では戦意喪失した馬はヒゲサイクロンではなくヒゲノロマンになっている)。
- アニメ版では、日本ダービー後の行方不明のミドリコ探索の最中のひげ親子主催のばんえい競馬や、海外編のメキシコでのひげ親子主催の草競馬においてもマキバオーと勝負した。原作とは異なり、ヒゲサンダー同様メンコ(覆面)を装着している。
- サジテリアス
- ブリッツと同じ新馬戦に出走した馬。3番人気で鞍乗の菅助にも素質馬として期待されていたが、結果的にはブリッツに15馬身という大差をつけられて2着となる。その後、翌年の日本ダービーに出走登録をしている。
その他の人物
- 本多平七郎(ほんだ へいしちろう)
- 声優 - 加賀谷純一
- カスケードの馬主。トレセン並の施設を持つ「本多リッチファーム」の社長でもあり、多くの有力馬を所有する。ヒロポンの血を継ぐカスケードを名馬にする事に心血を注いでいる、初期は嫌味な性格が目立ったが、海外遠征時は日本チームを金銭面で全面サポートする。
- 服部政人(はっとり まさと)
- 声優 - 大滝進矢
- 美浦の騎手。ニックネームは「半蔵」。リーディングジョッキーであり、カスケードの主戦騎手である。マキバオーがワールドカップ第5戦でエルサレムと勝負をするときに、菅助にカスケードの凱旋門賞のときに使用した鞭を託した。騎手引退後は調教師となる。
- 堀江信彦(ほりえ のぶひこ)
- 声優 - 渡部猛
- 早来町にある堀江牧場のトップ。通称「ひげ」。ポリシーは金儲け主義、弱い馬は食って供養するというもの(ただしアニメ版の描写によると稼ぎ手がいなくなるという理由から実際に食べられることはない模様)。何度も源次郎やマキバオーにちょっかいを出す。しかしマキバオーが日本ダービーを勝利する頃には牧場は倒産、堀江は失踪した。
- 当時の週刊少年ジャンプ編集長と同名であり、作中での失踪は、現実における編集長更迭と、時期を同じくしている。
- アニメ版では牧場倒産後、借金取りから逃げ回りながらHRA主催山奥競馬というインチキばんえい競馬を開催し、金稼ぎをしていたところをマキバオーたちに見つかり、母親の居場所と賞金をかけてばんえい競馬で勝負をし、敗れる。その後借金取りに見つかったため海外へ逃亡。流れ流れてメキシコに到着し、そこで再びHRAを開催していたところをトリニダード探索中のマキバオーたちに見つかり、再度勝負するも敗れる。
- 滝川正和(たきがわ まさかず)
- 服部と双璧を成す実力を持つ騎手。「平成の天才」と謳われる若い天才ジョッキー。ニトロニクスが函館3歳ステークスでマキバオーに敗れたあとの京王杯3歳ステークスで木曽政義から乗り代わり、その後の主戦騎手となる(騎手が変わってからニトロニクスは関西馬から関東馬になった)。続編の『たいようのマキバオー』にも登場。
- 山中馬之助(やまなか うまのすけ)
- 栗東の騎手。ピーターIIやアマゴワクチンの主戦騎手を務めている。共同通信杯4歳ステークスでの故障を抱えて出走した皐月賞では、ワクチンの脚を思いやりムチを打たなかったことや、アニメでは、マキバオーに並ばれ弱気になったワクチンを一喝して力を引き出すなど、馬に対して熱い一面を持つ。海外ではあわやベアの乗り役にされそうになり、管助に押しつけようとしていた。続編の『たいようのマキバオー』にも登場。
- 江里口信夫(えりぐち のぶお)
- 栗東・鍋島厩舎所属の騎手。ベアナックルの主戦騎手だが、いつも暴走するので殆どのレースでは何も出来ず振り回されている。(作中確認出来るだけでも2回の落馬を経験している)ダービーでのベアの激走を実感するまではベアをアホ馬としか見ていなかったが、その後「最強の駄馬」として認める。手を焼いているがベアの事を知り尽くしている為、他の騎手からはベアを乗りこなせる唯一の人間と認められている。海外ではベアと一心同体になる騎乗を見せている。
- 木曽政義(きそ まさよし)
- 声優 - 千田光男
- 美浦の騎手。元飯富昌虎厩舎所属だったが、昌虎のハード調教に反感を持ちフリーになる。ニトロニクスの函館3歳ステークスまでの騎手を務めるが、1番人気を背負うもマキバオーに負けたことで滝川正和と交代させられる。マキバオーに敗れたその後は漫画・アニメ共に二度と登場することはなかった。
- アニメでは、原作では描かれていなかった昌虎との確執の詳細が明かされている。内容は、大好きだったスーパーコンコルドという馬で初めての重賞に挑んだそのレース中に故障が発生し、コンコルドは安楽死処分となる。木曽は、故障の原因は昌虎のハード調教にあったと考え、さらに昌虎の方はコンコルドの故障は木曽の騎乗ミスだと思っているのだと思い込み、昌虎に悪意を持ったというものであるが、実際はレース中にコンコルドの足に観客席から飛んできた新聞紙が引っかかるアクシデントが原因であった(源次郎の視点では木曽が昌虎の作戦指示を無視した強引な騎乗が馬に多大な負担を与え、それに加えてレース中のアクシデントが故障につながったと評している)木曽の思惑を知った菅助は一時は昌虎に対し不信を抱くも、事実を知った事で再びマキバオーに搭乗し、昌虎のために戦う事を決意する。激戦の末にマキバオーが倒れた事で自分の意見が正しかったと確信したが、軽傷で済んだマキバオーを見た事で昌虎の本心を知り、誤解は解かれた。
- 高坂里華(こうさか りか)
- 馬場厩舎の専属の女性騎手。昌虎と別れた妻との娘である。マキバコに騎乗するが、しょっちゅうマキバコと喧嘩することになる。その後はレースの為にマキバコと共に走り、秋華賞に勝利している。アニメ版では未登場。
- ゲーハー
- モブキャラクターとして登場する、競馬ファンの男たち。全員坊主頭でたらこ唇。興奮状態だと全裸になる。お目当ての馬が競走中止したりすると暴れる。また、初めから全裸の場合もある。これは、モブキャラにいちいち服を描くのがめんどくさいかららしい。
- 海外のゲーハーは、眉毛の色や顔の造形で日本のゲーハーと描き分けられている。競馬場でレースを観戦する客や、牧場に見学に訪れるファンは大半がゲーハーだが、ごく稀に、ちゃんと服を着ておりハゲてもいない普通の人間が観戦していることもある。
アニメ版
1996年3月2日から1997年7月12日までフジテレビ系で全61話が放送された。製作はスタジオぴえろ(現ぴえろ)。
ローカルセールス枠のため、秋田テレビ・石川テレビ・テレビ愛媛・鹿児島テレビは遅れネットとなり、福島テレビ・福井テレビ・山陰中央テレビ・サガテレビ・テレビくまもと・テレビ大分・テレビ宮崎・沖縄テレビでは未放映であった。なお、本放送途中に開局したさくらんぼテレビ・高知さんさんテレビでは第49話からの放送となった。
アニメ版では競馬記者が若い美人記者であったり、飯富勝や本多麗、堀江ヒゲ治といった子供が登場したりと、原作と比較してよりファミリー向けになっている。また、日本ダービー以降は大幅にアニメオリジナルの演出が入り、有馬記念に勝利した後はアメリカ遠征という、完全オリジナルストーリーで最終回を迎える。
原作と違って、フウリンカザンの転倒理由が単なる「事故」から「観客の新聞が跳んできて足に絡まったため」に変更、木曽と昌虎の仲たがいが解消する、ミドリコが途中でマキバオーの元へ戻ってくる、「チュウ兵衛が死亡しない」といった変更点がある。 テンプレート:要出典範囲
有馬記念に勝利した後、マキバオーはアメリカのムハンマド競馬場で行われた「世界最強馬グランプリ」に出走し、トリニダードに勝利した。 その後カスケードら戦友と共に、再び見慣れた中山競馬場に並び、アニメ版は終了する。
2009年2月20日にDVD-BOXがバンダイビジュアルより発売された。
2008年11月30日よりCS・ファミリー劇場で放送開始。(毎週日曜18時 / 水曜26時)
2010年1月5日より独立U局サンテレビジョンでも放送開始(毎週月 - 木7:30)
2011年2月7日よりCS・フジテレビONEで2話ずつ放送開始。
2012年2月6日よりCS・キッズステーションにて放送開始。
アニメオリジナルキャラクター
- 飯富勝(おぶ まさる)
- 声優 - 高山みなみ
- 飯富源次郎の息子。マキバオーと仲良し。麗にほれるが結局恋は叶わずじまい。アニメ版における「ミドリマキバオー」の名付け親。
- 本多麗(ほんだ うらら)
- 声優 - 白鳥由里
- 本多平七郎の娘で高飛車な性格。カスケードに惚れ込んでいる。
- 堀江ヒゲ治(ほりえ ヒゲはる)
- 声優 - くまいもとこ
- 堀江信彦の息子。勝をいじめている。マキバオーが日本ダービーを勝利する頃には牧場は倒産。以後は親子揃って借金取りからの逃亡生活を続ける。父の言葉の語尾を繰り返して言うのが口癖。
- 胸尻諸美(むねじり もろみ)
- 声優 - 深雪さなえ
- 競馬記者。原作における嶋島の役割を担っており、マキバオー陣営に好意的。
- フライドチキン(トリニダード)
- 声優 - 大川透
- アメリカのホースマフィア主催の八百長競馬の競走馬で、八百長をすることは頑なに拒んでいる。正体は伝説の野生馬トリニダードであり、マキバオーと同じマスタング走法の使い手である。アメリカの高地で密猟者たちの罠にかかり殺されそうになるところをマフィアに助けられ、フライドチキンと名を変え所有馬となる。その際、マスタング走法を封印し、伝説の野生馬である事を隠すようになった。ドナテロスという妹がいるが、ドナテロスは密猟者の銃弾が脚に当たりよろけて谷川に落ちてしまい生き別れとなる。
- ラスベガスでマフィアに連れ去られたマキバコを追ってきたマキバオー達とアジトで出会う。捕われたマキバコと助けようとするマキバオーを見て、妹の事を思い出す。その後の草競馬でボスにマキバコを人質にとられ、八百長を余儀なくされたが、マキバオー達の助けによって、辛くも八百長をせずに済む。
- アメリカの地方競馬代表として世界最強馬グランプリに参加する。その前夜、死んだと思っていたドナテロスが生きていてマキバオー達と共に行動している事を知り、ボスに、優勝賞金と自由の取引を持ちかける。ドナテロスと昔のように共に暮らす為に、封印していたマスタング走法でマキバオーとマッチレースを繰り広げるが、接戦の末2着に終わる。しかし、自分が伝説の野生馬である事が世界中にバレてしまったが為に八百長には使えないということで自由にさせてもらえる。
- ドナテロス
- 声優 - 津村まこと
- トリニダードの妹。アメリカの高地で2頭で暮らしていたところを、密猟者の銃弾が脚に当たりよろけて谷川に落ちてしまい生き別れとなる。その時の精神的なショックで眼が見えなくなる。その後、ブラジルで重労働をさせられているところをマキバオー達に助けられ、世界最強馬グランプリに兄が出走するという情報を聞き、共に行動するようになる。レース中に、トリニダードのマスタング走法の音を聞き、兄の存在を知ることで眼が見えるようになる。
スタッフ
- 原作:つの丸
- 企画:清水賢治(フジテレビ)、布川ゆうじ(スタジオぴえろ)
- プロデューサー:金田耕司・瀧山麻土香[8](フジテレビ)、萩野賢(スタジオぴえろ)
- スーパーバイザー:木村京太郎
- シリーズ構成:橋本裕志
- キャラクターデザイン:小原秀一、鈴木藤雄
- 美術デザイン:池田祐二
- 美術監督:高田茂祝
- 撮影監督:福島敏行→宮川晴年(高橋プロダクション)
- 音楽:岩代太郎
- 音響監督:水本完
- オープニングアニメーション:西尾鉄也、水野和則
- エンディングアニメーション:井上敦子、小柴純弥(ぴえろデジタルアニメーションルーム)
- 監督:阿部記之
- 編集:厨川治彦、植松淳一(ファルコン)
- 効果:加藤昭二(アニメサウンドプロダクション)
- 広報:城ヶ崎祐子(フジテレビ)、内田博道(スタジオぴえろ)
- 制作:フジテレビ、スタジオぴえろ
- 挿入歌
- 『リンゴは王様』(第54話で使用。)歌:マキバオー(犬山犬子)
放送リスト
話数 | サブタイトル | 脚本 | 絵コンテ | 演出 | 作画監督 | 美術 | 放送日 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 生まれてオドロいた! | 橋本裕志 | 阿部紀之 | 若林厚史 | 高田茂祝 | 1996年 3月2日 | |
2 | うんこたれ蔵! | 高柳滋仁 | 井上敦子 | 高橋忍 | 3月9日 | ||
3 | 鬼の調教師! | 西園悟 | 立花源十郎 | 崔ふみひで | 工藤英昭 | 3月16日 | |
4 | カスケード登場! | 橋本裕志 | 高橋資祐 | 新房昭之 | 高橋資祐 | 高田茂祝 | 3月23日 |
5 | だめになる! | 水野和則 | 鈴木藤雄 | 高橋忍 | 3月30日 | ||
6 | 立つんだたれ蔵! | 西園悟 | 阿部紀之 | 山口頼房 | 若林厚史 | 工藤英昭 | 4月6日 |
7 | 誰がのるの?! | 橋本裕志 | 高柳滋仁 | 井上敦子 | 高田茂祝 | 4月20日 | |
8 | みどり牧場の王様 | 西園悟 | 阿部紀之 | 千葉道徳 | 高橋忍 | 4月27日 | |
9 | 強くなるぞっ!! | 立花源十郎 | 崔ふみひで | 工藤英昭 | 5月4日 | ||
10 | 嵐のデビュー!! | 橋本裕志 | 高橋資祐 | 牧野滋人 | 鈴木藤雄 | 高田茂祝 | 5月11日 |
11 | つっこめ!たれ蔵!! | 水野和則 | 神戸洋行 | 高橋忍 | 5月18日 | ||
12 | どっちが強いの!? | 西園悟 | 山口頼房 | 井上敦子 | 工藤英昭 | 5月25日 | |
13 | 黒い殺し屋! | 高柳滋仁 | 若林厚史 | 高田茂祝 | 6月15日 | ||
14 | 甘ったれるな〜!! | 橋本裕志 | 高橋資祐 | 水野和則 | 高橋資祐 | 高橋忍 | 6月22日 |
15 | もう迷わない! | 立花源十郎 | 崔ふみひで | 工藤英昭 | 7月6日 | ||
16 | はかったな!! | うえだしげる | 山口頼房 | 千葉道徳 | 高田茂祝 | 7月13日 | |
17 | けちらせ!泥んこ!! | 西園悟 | 牧野滋人 阿部紀之 |
牧野滋人 | 井上敦子 | 高橋忍 | 8月10日 |
18 | 行け!!バレリーナ作戦 | 水野和則 | 若林厚史 | 工藤英昭 | 8月17日 | ||
19 | カスケードデビュー!! | 橋本裕志 | 阿部紀之 山口頼房 |
山口頼房 | 陳将吾 | 高田茂祝 | 8月24日 |
20 | 魔のトライアングル | 西園悟 | 高柳滋仁 | 河村明夫 | 高橋忍 | 8月31日 | |
21 | 根性200%!! | 立花源十郎 | 崔ふみひで | 工藤英昭 | 9月7日 | ||
22 | ハハキトク | 橋本裕志 | 高橋資祐 | 水野和則 | 高橋資祐 | 高田茂祝 | 9月14日 |
23 | 試練の雨!朝日杯の朝!! | 西園悟 | うえだひでひと | 西田正義 | 高橋忍 | 9月21日 | |
24 | 1600Mのサバイバル!! | うえだしげる | 山口頼房 | 千葉道徳 | 工藤英昭 | 9月28日 | |
25 | 三強激走!!勝つのは?! | 橋本裕志 | 阿部紀之 | 牧野滋人 | 井上敦子 | 高田茂祝 | 10月5日 |
26 | 勝負あり?!菅助涙のムチ!! | 高柳滋仁 | 若林厚史 | 高橋忍 | 10月12日 | ||
27 | 白い草原、モンゴルへ! | 西園悟 | 立花源十郎 | 崔ふみひで | 工藤英昭 | 10月19日 | |
28 | 原野の一騎討ち!! | 橋本裕志 | 西村聡 | 吉川博明 | 高田茂祝 | 10月26日 | |
29 | 目覚めろ!!野生の力!! | 西園悟 | 山口頼房 | 河村明夫 | 高橋忍 | 11月2日 | |
30 | たれ蔵・命がけの疾走!! | 橋本裕志 | 高橋資祐 | 阿部紀之 | 高橋資祐 | 工藤英昭 | 11月9日 |
31 | 猛突進!!怒りの死闘!! | 水野和則 | 千葉道徳 | 高田茂祝 | 11月16日 | ||
32 | 悪魔のラッキーホース | 西園悟 | 立花源十郎 | 崔ふみひで | 高橋忍 | 11月23日 | |
33 | 反則あり!アローの執念!! | 橋本裕志 | 高柳滋仁 | 井上敦子 | 工藤英昭 | 11月30日 | |
34 | 対決!危険なレース!! | 西園悟 | 西村聡 | 吉川博明 | 高田茂祝 | 12月7日 | |
35 | 激突!!傷だらけの根性!! | 橋本裕志 | 阿部紀之 | 水野和則 | 若林厚史 | 高橋忍 | 12月14日 |
36 | 2つの罠!皐月賞スタート!! | 高橋資祐 | 高柳滋仁 | 高橋資祐 | 工藤英昭 | 12月21日 | |
37 | 起こせ!!白い奇跡!! | 西園悟 | 水野和則 | 若林厚史 | 高橋忍 | 1997年 1月11日 | |
38 | 戦慄!!見えない敵!! | 橋本裕志 | 立花源十郎 | 崔ふみひで | 高田茂祝 | 1月18日 | |
39 | 激闘!!日本ダービー!! | 西園悟 | 山口頼房 | 鈴木藤雄 | 工藤英昭 | 1月25日 | |
40 | 届け!!日本一のゴールへ!! | 橋本裕志 | 高柳滋仁 | 井上敦子 | 高橋忍 | 2月1日 | |
41 | 母を訪ねてばんえい競馬 | 西園悟 | 西村聡 | 竹下健一 | 吉川博明 | 高田茂祝 | 2月8日 |
42 | 宿敵・ヒゲ親子の野望 | 阿部紀之 | 水野和則 | 河村明夫 | 工藤英昭 | 2月15日 | |
43 | マキバコからの挑戦! | 橋本裕志 | 立花源十郎 | 崔ふみひで | 高橋忍 | 2月22日 | |
44 | さらばおかーちゃん!! | 水野和則 | 若林厚史 | 高田茂祝 高橋忍 |
3月1日 | ||
45 | 山奥の秘密特訓!! | 西園悟 | 高橋資祐 | 高柳滋仁 | 高橋資祐 | 工藤英昭 | 3月8日 |
46 | 異変?!たれ蔵大変身?! | 山口頼房 | 鈴木藤雄 | 高橋忍 | 3月15日 | ||
47 | 発走!!決意の菊花賞!! | 橋本裕志 | 西村聡 | 竹下健一 | 吉川博明 | 高田茂祝 | 3月22日 |
48 | 先手必勝!!菅助の大勝負!! | 高柳滋仁 | 井上敦子 | 3月29日 | |||
49 | 崩壊!!黒い帝王伝説!! | 西園悟 | 立花源十郎 | 山口頼房 | 木村正人 | 高橋忍 | 4月5日 |
50 | 新コーチ・ツァビデル!! | 水野和則 | 若林厚史 | 4月12日 | |||
51 | 激突!!決戦の有馬記念!! | 橋本裕志 | 阿部紀之 | 山口頼房 | 鈴木藤雄 | 工藤英昭 | 4月19日 |
52 | 命がけのラストスパート!! | 高橋資祐 | 高柳滋仁 | 高橋資祐 | 高橋忍 | 4月26日 | |
53 | 注げ全力!!最後の決着!! | 西村聡 | 竹下健一 | 吉川博明 | 高田茂祝 | 5月10日 | |
54 | はらぺこ!たれ蔵裁判 | 阿部紀之 | 阿部紀之 水野和則 高柳滋仁 竹下健一 立花源十郎 |
井上敦子 高橋資祐 若林厚史 吉川博明 崔ふみひで 鈴木藤雄 |
工藤英昭 | 5月17日 | |
55 | アメリカのマキバオー!! | 高柳滋仁 | 佐藤真二 | 高橋忍 | 5月24日 | ||
56 | とらわれのマキバコ!! | しぎのあきら | 竹部和仁 | 井上敦子 | 5月31日 | ||
57 | 発見?!幻の最強馬!! | 西園悟 | 水野和則 | 鈴木藤雄 | 工藤英昭 | 6月7日 | |
58 | 恐怖のマグネット作戦!! | 田所良彦 | 山沢実 | 高橋忍 | 6月14日 | ||
59 | 大暴れ!!アマゾン脱出!! | 上村修 | 伊達勇登 | 佐藤真二 | 6月21日 | ||
60 | 史上最大のレース!! | 立花源十郎 | 崔ふみひで | 工藤英昭 高橋忍 |
7月5日 | ||
61 | 走れ!!世界のマキバオー!! | 高橋資祐 | 水野和則 | 高橋資祐 | 高田茂祝 | 7月12日 |
特記事項
- ベアナックルの子分にニャンちゅうが登場している(文庫版にニャンちゅうの著作権に関する但し書きあり)。
- ミドリマキバオーの鼻の部分をサングラスに見立てると、タレントのタモリの顔のようになると、笑っていいともで紹介されたこともある。
- コミックス裏表紙のJC(ジャンプ・コミックス)のロゴマークには、「ジャパンカップ」という手書き風の文字が書かれている。
- 本作は当時同時期にて連載されていた『幕張』にも何度かネタとして扱われ、作者つの丸も登場している。が、パロディの域からの逸脱行為とも見做されかねない『幕張』の作者木多康昭の暴挙に対してつの丸はコメント欄で、「『幕張』には正直迷惑している。しかし怒ったら奴の思うツボなのも分かっている…」と苦言を呈した。しかし実際には現在も仲間として飲みに行くことがあり、この発言は迷惑半分・ネタ半分と思われる。
- モーリアローを演じた山田雅人は後に、2003年から2010年にかけて東海テレビ放送の『DREAM競馬』→『競馬beat』で司会を担当している。[9]
- 作中の「第63回 日本ダービー」ではマキバオーがスタートから先頭に立ち、最後はカスケードと競り合いGI史上初の1着同着となるという描写がされている(実際の競馬では2010年に行われた第71回優駿牝馬にてアパパネとサンテミリオンが1着同着となったのがJRAGI史上初の1着同着決着である)が、連載中(アニメ放映中)には、第30回スプリンターズステークスで優勝馬フラワーパークと2着エイシンワシントンがハナ差 (1cm) という日本のG1史上最小着差となる決着や、翌年の第64回日本ダービーではサニーブライアンがスタートから先頭に立ち、逃げ切り勝ちをする(この時の実況はアニメと同じ三宅正治アナ)という事が実際にあった。
- 「第63回 日本ダービー」が行われた週は作中の「第63回 日本ダービー」でミドリマキバオーとカスケードが並んでゴ-ルし日本ダービーの翌日に2頭同着となる話が連載された。作中の「第63回 日本ダービー」では1番人気カスケード(3番枠)2番人気ミドリマキバオー(12番枠)だったが実際に行われた「第63回 日本ダービー」でも1番人気ダンスインザダーク(3番枠)2番人気ロイヤルタッチ(12番枠)という偶然が産まれた。この年のダービーを勝ったのはフサイチコンコルドである。
『あしたのジョー』との関係
上記登場人物の項にて説明のある通り、マキバオーのキャラクターには各所に戦国武将のモチーフが使用されているが、ストーリー展開的には(設定に少々の差異はあるが)、『あしたのジョー』のオマージュとも言える作品となっていると、漫画評論家の夏目房之介は評している。以下、その例。
- 「ライバルが過酷なトレーニング&減量により、アバラ骨が浮き出るほどの体になる」(力石 / カスケード)
- 「ライバルとの好勝負直後に、主人公に近しい人物が亡くなる(両者とも単行本8巻で死亡する)」(力石 / チュウ兵衛:敵味方の差はあれど、戦友として見れば同じ境遇である)
- 「それが原因で主人公は選手生命の危機に立たされるほどの極度のスランプに陥ってしまう」(矢吹 / マキバオー)
- 「スランプに陥った主人公が自らの進む道を探るため、ドサ廻りの八百長に身を落とす」(矢吹 / マキバオー)
- 「不慮の事象による生命の危機を生き抜き、それを強さの拠り所にしている冷徹なライバルが現れる」(金竜飛 / エルサレム)
- 「しかしそれは勝負の世界と全く関係の無いことで、信念の為に自ら地獄を体験した者もいる」(力石 / カスケード)
- 「晴れの大舞台において、自らの仲間が得意としている戦法を次々と繰り出す」(矢吹 / マキバオー)
この点について夏目は、「僕はこれを“真似している”って言いたいんじゃなくて、『あしたのジョー』はバトル漫画の原型なんです。つまり、そこで形作られた手法ってのは既に少年漫画の神話なんです。それを再生産するってのは、やっぱり泣けるでしょう」と発言している[10]。
ゲームソフト
ゲームボーイ
1996年12月21日にトミーからゲームボーイ版が3,900円で発売。
プレイステーション
1998年3月19日にアクセラより『みどりのマキバオー 黒い稲妻 白い奇跡』のタイトルで発売。対応機種はプレイステーション。マキバオーを育て、レースの結果によって物語の進行が変わるシステムになっている。
内容は原作を元に作られているため、アニメに登場した勝などの登場人物が出なかったり、アニメでは死ななかったチュウ兵衛が死亡する展開がある。なお、EDは3つある。『走れマキバオー』もOPとして収録。
登場キャラクター
キャラボイスはマキバオーのみ。
- ミドリマキバオー(うんこたれ蔵) (声優:犬山犬子)
- チュウ兵衛
- 昌虎
- 源次郎
- 勘助
- カスケード
- アマゴワクチン
- ニトロニクス
- モーリアロー
- ベアナックル
- ミドリコ
- マキバコ
- ツーピーコントローラ(ゲームオリジナルキャラクター)
パチスロ・パチンコ
平和より、2010年2月にパチスロ・『みどりのマキバオー』、2011年1月にパチンコ・『CRみどりのマキバオー』がそれぞれ発売。
モバイル配信
2011年2月25日に株式会社ツナミより『みどりのマキバオー ~みんなで勝負なのね~』のタイトルでGREEから提供。
脚注
外部リンク
- ぴえろ公式サイト内の作品紹介
- バンダイビジュアル公式サイト内の特設サイト
- パチスロみどりのマキバオー 機種紹介ページ(平和公式サイト内)
- CRみどりのマキバオー 機種紹介ページ(平和公式サイト内)
テンプレート:小学館漫画賞児童向け部門 テンプレート:阿部記之監督作品 テンプレート:フジテレビの競馬番組 テンプレート:Asbox
テンプレート:Asbox- ↑ 犬山犬子(現・犬山イヌコ)は、本作品が声優としてのデビュー作である。
- ↑ 作中で登場した架空のレースであり、実際のドバイワールドカップとは無関係である。
- ↑ 作中で登場した架空のレース、ジャパンカップと有馬記念の二つを融合させたレースとの設定。
- ↑ 作中では、一般的な馬の心臓の重さは馬体重の1%とされているのに対し、マキバオーの心臓は馬体重の4%の重さを誇っている
- ↑ アニメ版の劇中のみ。アメリカのムハンマド競馬場で行なわれた架空のレースである。
- ↑ 大相撲の大関にあたる。モンゴル語で「獅子」の意味。
- ↑ ミドリコは最終回で取り戻した事が確認されている。
- ↑ 第23話以降。
- ↑ パートナーの女性司会者は清水美紀→奥ゆり。
- ↑ 2000年11月02日放送 NHK「BSマンガ夜話」第16弾/第04夜「みどりのマキバオー」より要約。