鳥類天然記念物一覧
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鳥類天然記念物一覧は、日本の文部科学大臣が指定した天然記念物(特別天然記念物を含む。以下同)のうち、鳥類に関するもののリスト。ここでは、天然記念物指定基準の「動物」に基づき指定された天然記念物のうち、鳥類の種・品種・群聚・棲息地に関連するものを掲載する。なお、本項では文化財保護法に基づき国(日本国文部科学大臣)が指定した天然記念物を収録対象とし、地方自治体指定の天然記念物は対象外とする。
特別天然記念物
- アホウドリ
- オオハクチョウ
- カナダヅル
- カンムリワシ
- クロヅル
- 鹿児島県のツルおよびその渡来地〔鹿児島県出水市〕
- コウノトリ
- ソデグロヅル
- 鹿児島県のツルおよびその渡来地〔鹿児島県出水市〕
- タンチョウ(種としても国の特別天然記念物に指定)
- 鹿児島県のツルおよびその渡来地〔鹿児島県出水市〕
- トキ
- ナベヅル
- ニワトリ
- 土佐のオナガドリ
- ノグチゲラ
- マナヅル
- 鹿児島県のツルおよびその渡来地〔鹿児島県出水市〕
- メグロ
- ライチョウ
天然記念物
(種名)は、種としては天然記念物に指定されておらず、亜種、繁殖地等が指定対象になっているもの。
- アカコッコ
- アカヒゲ
- (アビ)
- イイジマムシクイ
- イヌワシ(種としても天然記念物に指定)
- (ウトウ)
- (ウミウ)
- (ウミネコ)
- (オオアカゲラ)
- オーストンオオアカゲラ(日本固有亜種)
- オオトラツグミ
- (オオハクチョウ)
- (オオミズナギドリ)
- オオワシ
- オジロワシ
- (カササギ)
- カラスバト(種としても天然記念物に指定)
- アカガシラカラスバト(日本固有亜種)
- カンムリウミスズメ
- クマゲラ
- (クロコシジロウミツバメ)
- コクガン
- (コハクチョウ)
- 水原のハクチョウ渡来地〔新潟県阿賀野市〕
- 猪苗代湖のハクチョウおよびその渡来地〔福島県耶麻郡猪苗代町〕
- シマフクロウ(指定名称はエゾシマフクロウ)
- シラコバト(指定名称は「越ヶ谷のシラコバト」)
- (チョウゲンボウ)
- (ニワトリ)
- (ノスリ)
- オガサワラノスリ(日本固有亜種)
- ヒシクイ
- (ヒメクロウミツバメ)
- 三貫島オオミズナギドリおよびヒメクロウミツバメ繁殖地〔岩手県釜石市〕
- (ブッポウソウ)
- マガン
- ヤンバルクイナ
- キンバト(指定名称はリュウキュウキンバト)
- ルリカケス
繁殖地・生育地
- 仲の神島海鳥繁殖地〔沖縄県八重山郡竹富町〕
- 比叡山鳥類繁殖地〔京都府京都市・滋賀県大津市〕
- 御岳鳥類繁殖地〔長崎県対馬市〕
- 大黒島海鳥繁殖地〔北海道厚岸郡厚岸町〕
- 天売島海鳥繁殖地〔北海道苫前郡羽幌町〕
- 伊豆沼・内沼の鳥類およびその生息地〔宮城県栗原市・登米市〕
- 青葉山〔宮城県仙台市〕:チョウゲンボウが繁殖するなど豊富な鳥類が生息する。
- 平林寺境内林〔埼玉県新座市〕
- 旧白金御料地〔東京都港区・品川区〕:オシドリ・コガモ等の鳥類が生息する。
- 指月山〔山口県萩市〕:鳥類の生息が豊富である。
- 万之瀬川河口域のハマボウ群落及び干潟生物群集〔鹿児島県南さつま市〕:干潟生物群集を採餌するクロツラヘラサギなどの鳥類が渡来する。
過去に指定されていた天然記念物
- 野田のサギおよびその繁殖地(特別天然記念物)〔埼玉県浦和市〕:昭和59年指定解除。周囲の都市化によりサギが消滅。特別天然記念物で唯一の解除事例である。(「見沼#現代の見沼」も参照)
- 猿賀のウおよびサギ繁殖地〔青森県尾上町〕:昭和59年指定解除。
- 川下麻里布 シラサギ渡来地〔山口県岩国市〕:平成5年指定解除。
関連項目
参考文献
- 加藤睦奥雄ら監修 『日本の天然記念物』 講談社、1995年、ISBN 4-06-180589-4。