徳山駅
テンプレート:Otheruseslist テンプレート:駅情報 テンプレート:Vertical images list 徳山駅(とくやまえき)は、山口県周南市御幸通二丁目にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)の駅。
目次
概要
周南市の徳山地区(旧徳山市)の中心駅である。駅の南側には徳山下松港が展開し、新幹線プラットホームからは臨海部に広がるコンビナート群を眺められる。
山陽本線の和木駅 - 大道駅間各駅と岩徳線の全駅、山陽新幹線単独駅である新岩国駅を管轄する徳山地域鉄道部が構内に置かれた直営駅であり、当駅はこれらの駅の事実上の管理駅となっている。ただし、当駅が直接管理面での窓口となる対象は、山陽本線の下松駅 - 戸田駅間、岩徳線の高水駅以西のみで、それ以外の区間の駅については近接する直営駅に窓口の役割を委ねている。
乗り入れ路線
山陽新幹線と、在来線の山陽本線との接続駅であるほか、山陽本線で隣の櫛ケ浜駅から分岐する岩徳線の列車も乗り入れている。
新幹線は、「のぞみ」、「さくら」のどちらかがおよそ2時間に1本停車する。また、週末や多客期を中心に臨時の「のぞみ」や「さくら」も設定される。
歴史
- 1897年(明治30年)9月25日 - 山陽鉄道が広島駅から延伸し、その終着として開業。旅客・貨物の取扱を開始。
- 1898年(明治31年)3月17日 - 山陽鉄道が三田尻駅(現在の防府駅)まで延伸し、途中駅となる。
- 1906年(明治39年)12月1日 - 山陽鉄道の国有化により国有鉄道の駅となる。
- 1909年(明治42年)10月12日 - 線路名称制定。山陽本線の所属となる。
- 1965年(昭和40年)9月24日 - みどりの窓口営業開始。
- 1969年(昭和44年)9月 - 現在の在来線口駅舎の使用開始。
- 1975年(昭和50年)3月10日 - 山陽新幹線の岡山駅 - 博多駅間延伸により、同線の停車駅となる。
- 1985年(昭和60年)3月14日 - 貨物(専用線発着車扱貨物)の取扱を廃止。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により、西日本旅客鉄道(JR西日本)の駅となる。
- 2003年(平成15年)10月1日 - 「のぞみ」停車駅となる。
- 2005年(平成17年)2月19日 - 山陽新幹線連絡改札口に自動改札機を導入。
- 2009年(平成21年)8月29日 - EX-IC専用読取機を両改札口に設置。
- 2013年(平成25年) 5月27日 - 5番のりばを廃止。バリアフリー対応の跨線橋を使用開始。
駅構造
ホーム
在来線
在来線の駅は2面4線の地平ホームと1本の上り貨物待避線を持ち、3・4番ホームが島式となっている。各ホームは跨線橋で結ばれている。
山陽新幹線開業前には山陽本線で運行されていた特別急行列車・急行列車の大多数が停車していた。この名残で、倉敷駅 - 門司駅間を走る在来線優等列車が全廃した21世紀初頭の現在でもプラットホームにはかつて運行された列車の号車案内が記されている。
- 1番ホーム新南陽側:「しおじ」「はと」「つばめ」「月光」「みどり」「つくし3号」「音戸」「あかつき」「みずほ」「さくら」「あさかぜ」
- 3番ホーム:「長州」「ながと」
- 4番ホーム櫛ケ浜側先端:「かもめ」
2010年1月時点では岩国駅や新山口駅のような詳細自動放送は導入されていない。
ホーム | 路線 | 方向 | 行先 | 備考 |
---|---|---|---|---|
1 | テンプレート:Color山陽本線 | 上り | 光・柳井・岩国方面 | |
3 | テンプレート:Color岩徳線 | - | 周防花岡・高水・周防高森方面 | |
テンプレート:Color山陽本線 | ||||
下り | 防府・新山口方面 | 一部の列車で使用 | ||
4 | テンプレート:Color山陽本線 | 下り | 防府・新山口方面 |
- このほか、1・3番のりばの間にはホームのない中線(2番線)があり、貨物停止線・通過列車待避線として使われている。
- 3番のりばは基本的に岩徳線列車の折り返しに使われるが、山陽本線の当駅止まりの列車や当駅始発の列車の発着に使われることもあり、4番のりばとの併用で、当駅で系統分断となる一部の下り普通列車の同一ホーム上での乗換にも活用される。2011年以前は山陽本線の上りの当駅発着列車が設定されていた。
- 4番のりばは山陽本線の下り列車の発着のほか、一部の岩徳線列車の降車ホームとされている(閉鎖された5番のりばの役割を譲り受けた形である)。
- かつて存在した5番のりばは、徳山駅周辺整備事業による工事に併せて廃止された[1]。現在は貨物列車の待避線として使用される。
新幹線
16両編成対応(ホーム長410m)の相対式ホーム2面2線(内側に上下通過線を挟む)の高架ホームテンプレート:Sfn。カーブ半径が 1,600m と厳しく、テンプレート:Sfn、通過列車は東海道新幹線の熱海駅と同様に170km/hまで減速する。停車する列車は車体がカーブに沿って傾いた状態となる。ホームのさらに外側には保守用車留置線が備えられているテンプレート:Sfn。
隣接する港への眺望に配慮し、7番ホーム(下り)の壁は全面ガラス張りとなっている。
ホーム | 路線 | 方向 | 行先 |
---|---|---|---|
6 | ■ 山陽新幹線 | 上り | 広島・新大阪・東京方面 |
7 | ■ 山陽新幹線 | 下り | 小倉・博多・鹿児島中央方面 |
駅構内の施設
在来線口(北口)
- デイリーイン(コンビニ)
- みどりの窓口、みどりの券売機
- ステーションとくやま(食堂)
- うどん・そば(飲食店)
- 天津閣(甘栗販売店)
- はないち(立ち飲み屋)
- ユーショップ徳山駅(携帯電話販売代理店)
- 周南市市民交流センター
- 徳山駅前交番
現在の在来線口駅舎は、1969年(昭和44年)に、当時の徳山市が設立した第三セクターの徳山ステーションビル株式会社(2000年(平成12年)に清算)によって建築された商業ビル(通称“トークス”)が元となっている[2]。徳山ステーションビルの清算後は、かつて商業施設だった2階から4階は市の所有となっており、現在商業店舗が入居しているのは1階部分である。
駅舎屋上に設置されている大きなアサヒビールの広告が特徴的である。
新幹線口(南口)
南北双方の出入口とも、新幹線単独の改札口はない(必ず在来線改札口を経由し、新幹線連絡改札を通る必要がある)。自動改札機は新幹線連絡改札にしかないため、両改札口にはEX-IC用のICカード読取機(形状自体は呉線の三原口の区間に見られるタイプ)が設置されている。
新幹線口駅舎は山陽新幹線開業当初からのものだが、2006年(平成18年)から2008年(平成20年)にかけて、エスカレーター・エレベーター棟が増築された。増築部分は多くがガラス張りとなっており、徳山港を見渡すことができる。
駅弁
2010年(平成22年)7月以降、徳山ふくセンター株式会社が製造する駅限定の弁当が新幹線改札内のデイリーインで販売されている[3]。駅弁は以下のとおり。
- 幸ふく弁当
- 穴子ちらし
- うなぎめし(季節限定)
- 周防のたこおどりめし
かつて、在来線口そばに本社があった徳山駅弁当株式会社が駅弁の製造・販売を手がけていたが、2010年(平成22年)3月に販売を終了した[3]。同社は同年7月に下関駅弁当とともに小郡駅弁当と合併し、消滅した。過去に徳山駅弁当が販売していた主な駅弁は以下のとおり。
- 幕の内弁当
- とくちゃんふくちゃん弁当
- あなご飯
- あなご飯は、事業を引き継いだ小郡駅弁当が製造販売を手がけており、新山口駅で購入することができる。
利用状況
1日の平均乗車人員は以下の通りである[4]。
乗車人員推移 | ||
---|---|---|
年度 | 1日平均人数 | 備考 |
1992 | 11,055 | [5] |
1999 | 8,218 | |
2000 | 8,754 | |
2001 | 7,659 | |
2002 | 7,306 | |
2003 | 7,236 | |
2004 | 7,195 | |
2005 | 7,146 | |
2006 | 7,172 | |
2007 | 7,219 | |
2008 | 7,237 | |
2009 | 6,881 | |
2010 | 6,935 | |
2011 | 6,997 | |
2012 | 7,060 |
駅周辺
在来線口は市中心市街地に面しており、商店街の買い物客や若者、会社員で賑わう。新幹線口は徳山下松港に面し、港にはスオーナダフェリーや大津島巡航のフェリー乗り場などがある。船乗り場までの距離が最も近い新幹線駅という特徴を持つが、在来線口とは打って変わって閑散としている。
商店街は郊外大型店への消費流出によりかつての賑わいを失っているが、県内有数のビジネス街としての地位は健在で、企業の本社や支社が多く設置されている。
在来線口(北口)
テンプレート:Col-begin テンプレート:Col-break 主な施設・企業
- 周南市役所
- 周南市市民館
- 周南市立中央図書館
- 周南市美術博物館
- 周南市徳山動物園
- 周南市文化会館
- 周南市徳山保健センター
- 周南市徳山社会福祉センター
- 周南市水道局
- 山口県周南総合庁舎
- 山口地方裁判所周南支部
- 山口地方検察庁周南支部
- 山口放送本社
- テレビ山口山口東部本社
- 徳山商工会議所
- 山口県立徳山高等学校
- 周南市立岐陽中学校
- 周南市立住吉中学校
- 周南市立徳山小学校
- 周南市立今宿小学校
- 徳山商店街
- YICキャリアデザイン専門学校
金融機関
- 西京銀行本店
- 西京銀行銀南街支店
- 山口銀行徳山支店
- 山口銀行徳山駅前支店
- 山口銀行徳山西支店
- 東山口信用金庫徳山支店
- 東山口信用金庫月丘支店
- 広島銀行徳山支店
- もみじ銀行徳山支店
- 三菱東京UFJ銀行徳山支店
- みずほ銀行徳山支店
- 伊予銀行徳山支店
- 中国労働金庫徳山支店
- 信用組合広島商銀徳山支店
- 朝銀西信用組合徳山支店
- 大和証券徳山支店
- 野村證券徳山支店
- 東洋証券徳山支店
- ひろぎんウツミ屋証券徳山支店
- ワイエム証券徳山支店
- 徳山郵便局
- 徳山有楽町郵便局
- 徳山速玉郵便局
- 徳山初音郵便局
- 徳山岡田町郵便局
宿泊施設
- ホテルアルファーワン徳山
- ホテルルートイン徳山駅前
- ビジネスホテル青木
- 有楽ホテル
- 有楽ホテル別館
- ホテルアルフレックス
- ビジネスホテル五十鈴
- HOTEL AZ山口徳山店
- ビューホテル徳山
- 清水旅館
- 堀川旅館
- アーバンタイムス徳山
- ビジネスホテル徳山
- ホテル青山
- 徳山第一ホテル
- ホテルウォーターゲート
- 佐野家旅館
- 市川旅館
- ホテル・ザ・グラマシー
- みぎた旅館
- 旅館やよい荘
- ビジネスホテルイン徳山
- 秀英荘旅館
- ビジネス旅館徳山荘
- 大政旅館
- 橋詰旅館
- 緑屋旅館
- West Japan Railway - Tokuyama Station - 01.JPG
在来線口(北口)駅前広場
- 徳山銀座通り商店街.JPG
徳山銀座商店街
- SaikyoBank.JPG
西京銀行本店
- Tokuyama post office 55007.JPG
徳山郵便局
- KRY (Yamaguchi Broadcasting).JPG
山口放送本社
新幹線口(南口)
テンプレート:Col-begin テンプレート:Col-break 主な施設・企業
テンプレート:Col-break 宿泊施設
- 東横イン徳山駅新幹線口
- ホテルサンルート徳山
- ビジネスホテル山陽
- ビジネスホテル湊家
- 三吉旅館
- ますや旅館
- Tokuyama-Kudamatsu port.jpg
徳山下松港
徳山駅周辺整備事業
徳山駅周辺整備事業は、新たな駅ビル、橋上駅舎・南北自由通路、在来線口(北口)・新幹線口(南口)駅前広場等の整備を行う、周南市の事業 [6]である。
「周南市まちづくり総合計画」[7]においては、本事業の推進により中心市街地の活性化、駅および駅周辺施設の利便性の向上を図ることとされている。また、「周南市中心市街地活性化基本計画」の主要事業となっている[8]。
2005年(平成17年)2月には基本方針として、徳山駅周辺整備構想[9]が策定された。2009年(平成21年)12月には、徳山駅北口駅前広場整備、南口駅前広場整備、南北自由通路整備の基本計画が策定され、[10]。2013年(平成25年)11月には、新たな徳山駅ビル整備基本構想が策定された[11]。
主な事業
- 南北自由通路及び橋上駅舎整備[10]
- 南口駅前広場整備[10]
- 市道築港町3号線につながる交差点の改良を行い、港への移動動線を確保する。駅北西側に広場を拡幅し、広場区域を約2,980m²から約3,800m²とする。
- 北口駅前広場整備[10]
- 南西側に広場を拡幅し、広場区域を約7,400m²から約7,900m²とし、さらに南北自由通路入口の南東側に約400m²の小広場を整備する。また身障者用乗降場の整備や、バス乗降場の配置変更などを行い、バリアフリー化を進める。
- 駅ビル整備[11]
- 現在の駅ビルを解体し、展望スペース、学習スペース、観光案内所、民間活力導入図書館、カフェ併設書店、市民活動支援センター等を備えた新たな駅ビルの整備を行う。2階部分を南北自由通路に接続する。ビル北西側に、100台程度収容可能な駐車場を併設する。
- コンセプトの具体化にあたり、武雄市図書館の指定管理者であるカルチュア・コンビニエンス・クラブとの連携を図っている[13]。
- 基本・実施設計は、日向市駅、高知駅、旭川駅などを手掛けた内藤廣建築設計事務所[14]。2014年度(平成26年度)に基本・実施設計を行い、2015年度(平成27年度)以降の工事着手、2018年度(平成30年度)の供用を目指している[15]。
バスターミナル
在来線口に6面のホームを持つバスターミナルを有する。市内に本社を置く防長交通の運行上の拠点となっており、周南市および周辺地域への路線バスが発着するほか、下記の高速バスが発着する。5分刻みに発車するよう時刻が設定されており、発車時には防長交通の職員が案内放送のうえ、発車ブザー・チャイムを鳴らす。
- 広島線(徳山駅発着便のみ広交観光と共同運行)
- 神戸・大阪・京都線(カルスト号:近鉄バスと共同運行)
- 東京線(萩エクスプレス:単独運行)
- 福岡線(福岡・防府・周南ライナー:JR九州バスと共同運行)
- 別府線(別府ゆけむり号:広交観光・大分交通の共同運行、防長交通は予約・発券業務のみ)
なお、一般路線バスについては徳山駅前の乗り場(バスホーム)に応じた系統番号が割り当てられている。詳細については、防長交通の当該項を参照のこと。
隣の駅
※新幹線各列車の隣の停車駅は、各列車記事を参照のこと。
- 西日本旅客鉄道
- テンプレート:Color山陽新幹線
- テンプレート:Color山陽本線
- テンプレート:Color岩徳線(櫛ケ浜駅までは山陽本線)
- 櫛ケ浜駅 - 徳山駅
脚注
参考文献
関連項目
外部リンク
テンプレート:鉄道路線ヘッダー テンプレート:Navbox テンプレート:Navboxテンプレート:Navboxテンプレート:岩徳線
テンプレート:鉄道路線フッター- ↑ テンプレート:PDFlink - 2012年2月26日閲覧
- ↑ テンプレート:PDFlink - 2012年2月26日閲覧
- ↑ 3.0 3.1 フグ弁当で徳山に福呼びたい 料理店が駅で販売中(朝日新聞、2011年1月28日) - 2012年2月26日閲覧
- ↑ 出典:山口県統計年鑑
- ↑ 山口県統計年鑑 平成6年刊 JR旅客及び貨物輸送実績、158頁、山口県企画部統計課、1996年
- ↑ 周南市まちづくり総合計画 後期基本計画(改訂版) (2012年2月策定) - 2012年2月26日閲覧
- ↑ 周南市まちづくり総合計画 (2005年3月策定) - 2012年2月26日閲覧
- ↑ 中心市街地活性化基本計画 - 2014年4月19日閲覧
- ↑ 徳山駅周辺整備構想 (2005年2月策定) - 2012年2月26日閲覧
- ↑ 10.0 10.1 10.2 10.3 テンプレート:PDFlink - 2012年2月26日閲覧
- ↑ 11.0 11.1 新たな徳山駅ビル整備基本構想を策定しました - 2014年4月19日閲覧
- ↑ JR徳山駅 橋上駅舎・自由通路の供用開始について:JR西日本 - 2014年4月19日閲覧
- ↑ カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社との連携について - 2014年4月19日閲覧
- ↑ (仮称)新徳山駅ビル基本・実施設計業務委託に係るプロポーザル - 2014年4月19日閲覧
- ↑ テンプレート:PDFlink - 2014年4月19日閲覧