太陽の牙ダグラム
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『太陽の牙 ダグラム』(たいようのきば ダグラム)は、1981年(昭和56年)10月23日から1983年(昭和58年)3月25日までテレビ東京で全75話が放送された、日本サンライズ製作のSFアニメ(ロボットアニメ)。放送時間は第19話までが毎週金曜日18:00 - 18:30、第20話以降は毎週金曜日17:55 - 18:25。
目次
作品概要
高橋良輔のロボットアニメ初監督作品。同時期、若者の間で好評を博した『機動戦士ガンダム』や『伝説巨神イデオン』を意識し、子どもたちだけでなく、その父親層までも視聴者に取り込むことを目的とし[1]、単なる勧善懲悪ではなく実際にあり得るのと同じ独立戦争をテーマとし、その発端から終結までを描く。登場人物たちはそれぞれの政治的使命や信念に基づいて行動し、単純な悪役が存在しないリアルなストーリーを追求している。そのため、少年向けアニメには珍しく複雑な社会構造を背景とした重厚な政治ドラマや戦略的駆け引きが展開される。また、喫煙シーンが多かったのも特徴的である。
第1話の冒頭に朽ち果てたダグラムを登場させるショッキングな演出でも知られ、映画版のポスターやチラシも砂漠に放置されたダグラムの残骸のイラストが用いられた。
企画の経緯
本作の企画を立てたのはサンライズの山浦栄二とタカラ(現・タカラトミー)の沼本清海である。両者はガンダムのブームに注目して、よりミリタリー色の強い企画を発案し、サンライズ企画室はタカラに叩き台の企画として「スペースバッファロー」を提出した。これは足軽の少年が大将に出世するSF戦国時代ものだった。この企画書に添えるロボットをデザインしたのは大河原邦男である。大河原によると「顔は戦闘ヘリコプターの風防」のロボットで、ダグラムの原型となった。監督に有力視された高橋良輔は「ロボットものはやらない」としていたが、『ガンダム』を見て考えを改め、この企画への参加を決断。しかし高橋は自分のロボットアニメの経験不足を懸念しており、ロボットアニメの経験豊富な神田武幸との共同監督を提案し、サンライズの経営陣の了承を得た。
企画は戦国時代から植民惑星の独立ものに変わり、タイトルも『ザクティクス』などを経て『ダグラム』になった。吉川惣司がキャラクターの原案からクリーンナップを手掛け、サブキャラクターデザインと作画監督チーフは塩山紀生が担当した。作画はマジックバス、中村プロダクション、アニメアール、ネオメディアなどに発注された[2]。
本作の作画スケジュールは逼迫し、プロデューサーの岩崎正美と製作デスクの山本之文も作画に参加。2人の共同ペンネームとして「岩本正之」が使われた。さらに台湾のアニメ会社にも発注され、岩崎は本作の放映中は1年の半分を海外で過ごしたという。
ミリタリー色の強い本作の「華のなさ」を懸念した岩崎はアイキャッチでクリンとディジーが往き違うようにした。これは『君の名は』風の「戦場でのすれ違いラブロマンス」を演出する狙いだったという。視聴率と関連商品の売行きは好調で6クール放映になった[2]。
『アニメック』誌による批判
テンプレート:See also 「ストーリー展開がわかりづらい」「主人公たちの行動が大局にほとんど影響していない」「ロボットアニメではなく政治アニメ」さらには「主人公、ダグラムがいなくても物語が成立している」など、アニメ雑誌『アニメック』からは批判的な声も挙がった。
『アニメック』は、当時のアニメ雑誌の中でも特に『ダグラム』への批判的記事が多かった。その中で1982年発行の27号では「ガンバレ特集 太陽の牙ダグラム」と題した特集記事が掲載された。この特集では、監督である高橋良輔のロングインタビューも載せて「作り手側の見解」も紹介したが、「ひねくれコンバットアーマー解説」という無署名の記事は、登場するメカを「歩くぶたまん」「ぶさいく」と評したのをはじめ、頭部がコックピットであることを揶揄して「(もし頭部を破壊されたら)『たかがコックピットをやられただけだ!』と叫んでみよう[3]」と記したり、防水されていないので水中では活動できないという設定のメカを「雨が降ったら出撃できない[4]」、さらには「デカールを貼ればガルダンでもリアルタイプ」と書くなど筆者の個人的な偏見が色濃く盛り込まれたものであった。翌28号では、読者投稿欄でのクレームに対し、副編集長[5]が「あの記事が掲載されてしまった裏には、担当記者が『副編集長に見せると没にされる』と恐れ勝手に入稿してしまい、こちらが気づいた時にはすでに校正段階―といった恥ずべき背景があるのですが、いずれにせよ弁解の余地はありません」と謝罪のコメントを出した。
あらすじ
物語
植民惑星デロイアでは地球に対する不満が高まり、独立運動が勢いを増していた。ある日、デロイア星の首都カーディナル市で、地球連邦評議会議長のドナン・カシムら評議会の議員たちを、地球連邦軍第8軍大佐フォン・シュタイン率いる部隊が監禁し、デロイアの独立を宣言するという事件が起こる。事件の報道を聞いたドナンの息子クリン・カシムは地球連邦軍の救出部隊に志願し、人質の解放に尽力した。
しかし、救出されたドナンはフォン・シュタインを免罪し、デロイアを地球連邦の8番目の自治州に昇格させ、フォン・シュタインをその代表に任命した。一方、ドナンは事件の首謀者としてデロイア独立を支持した代議員を投獄し、フォン・シュタインに呼応して立ち上がった独立運動家たちを徹底的に弾圧する。すべては、地球百億の民のためにあえてデロイアの民を泣かせる覚悟を決めたドナンが、デロイア独立運動の「ガス抜き」のため、フォン・シュタインと共に仕組んだ狂言に過ぎなかった。
事件の真相をジャーナリストのディック・ラルターフから聞かされたクリンは苦悩するが、ひょんなことからデロイアの完全独立を求める指導者デビッド・サマリン博士と出会う。サマリンはクリンをドナンの息子と知りながらあたたかく迎え、独立派が開発した最新鋭コンバット・アーマーダグラムのパイロットとして仲間に紹介する。だがクリンがサマリンと出会ったことで、サマリンの居場所が地球連邦軍に割れてしまい、サマリンとダグラムは地球連邦軍に奪われてしまう。
責任を感じたクリンは、単身で地球連邦軍の基地に乗り込みダグラムを奪回、デロイア独立運動に身を投じることを決意する。地球時代の友人ロッキー・アンドルらのグループ(後の太陽の牙)に合流したクリンは、ダグラムによって次々と地球連邦軍を蹴散らしていく。サマリンも独立派ゲリラの尽力によって救出され、デロイア独立の気運は、ドナンの思惑とは裏腹にますます高まっていく。
そのころ、野心はあれども理想はないドナンの補佐官ヘルムート・J・ラコックは、病を抱えたドナンとフォン・シュタインを排し、自らがデロイアの支配者となるための私欲にまみれた策謀を密かに進めていた。
そして敵味方の人間模様が錯綜する中、クリンはついに病に倒れたドナンと最後の別れを告げ、地球連邦軍との決戦へと向かう。
世界観
地球は、「メドール(欧州)」「マルドー(南米)」「テシオ(アジア)」「マラン(オセアニア)」「コホード(ソ連(放映当時))」「ミンガス(北米)」「ローディア(アフリカ)」の7つの自治州からなる連邦国家「地球連邦」となっている。国家間の武力紛争は過去のものとなり、連邦軍は連邦内の治安維持を主任務としているが、私設の傭兵部隊も存在している。なお、連邦軍は陸海空軍が各自治州ごとに一括して7つの軍に編成され、さらにデロイアの治安維持(実質的には軍事支配)を行う第8軍が存在する。
ワームホールの先にあるスタフェラス二重太陽系の第5惑星・デロイアは地球連邦の植民地であり、地球からの移民が始まって130年が経過している。移民の子孫(二世・三世)達は「デロイア人」と呼ばれ、地球人の中には二級市民として差別の対象とする者もいる。また、未だ自治権を与えられず、資源を搾取されている現実に不満を持つ人々が独立運動を繰り広げている。しかし、科学力では地球に比べ大きく立ち遅れているため、独立しても地球との星間断交は無理だった。一方、資源が枯渇し農産物や鉱産物の多くをデロイア星に依存する地球連邦内では、その星間断交を恐れていることもあってデロイア独立に否定的な意見が多い。
なお、デロイアは砂漠や荒野が多いかなり暑く乾燥した惑星である。二重太陽系下にあるせいで極端に暑い夏と極端に寒い冬が交互に訪れ、農作物の収穫も長らく覚つかず人々の生活を苦しめた。ヒスパニック系の名前を持つ登場人物が多かったり、カーレースが国民的行事になっていたり、山岳ゲリラが多数存在するなど、人々の生活様式や社会様式は放映当時の中南米ラテンアメリカ諸国のそれに近い(上記の地球連邦との関係は、ラテンアメリカ諸国と米国のものに近い)。また二重太陽の電磁場に加え、デロイアを囲む未知のガス星雲「Xネブラ」の影響で、長距離通信は不具合が多く、またコンピュータも性能が低下するため、戦闘はスタンドオフ兵器を使用しない有視界戦闘が基本である。
本作品では暦にS.C.(「スペース・センチュリー」の略[6])の呼称が用いられており、物語はS.C.152年から始まる。S.C.と西暦の関係は不明だが、ラコックの台詞に、「200年前の将軍を気取る訳じゃないが『アイ・シャル・リターン』と言わせてもらうか」というものがあった。「アイ・シャル・リターン」は1942年、ダグラス・マッカーサーがフィリピンのコレヒドール島から脱出する際に残した言葉である。
登場人物
登場メカ
荒地や砂漠の多いデロイアでは、地上兵力としては不整地走破性の高い車両が、航空兵力としては固定翼機がほとんど登場せずヘリコプターが多用されている[7]。コンバットアーマー(以下「CBアーマー」)、特に2脚型は押しなべて行動時間が短いため、それらを戦場まで輸送する大型車両やヘリも劇中に登場する。放送当時に発売されたプラモデルでは、CBアーマーだけではなくヘリコプターや戦闘車両の多くが製品化されていた。
TVアニメの登場するロボット兵器の設定として、複数の兵器メーカーの概念や、形式番号が最初から明確に導入され制作者サイドから発表されたのは、本作が初めてである[8]。
- コンバットアーマー
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- キュレイユ MP-2 デューイ
- 連邦軍が多用する対地攻撃用戦闘ヘリ。主人公クリンが連邦側にいた物語初期はゲリラに奪われた機体がクラブガンナーと協同で連邦軍を襲撃してくる役回りだったが、クリンがゲリラになってからは連邦軍の機体ばかりになり、本機をはじめとするゲリラの機械化兵力は一時全く登場しなくなった。ヘリ、装甲車、そしてダグラム以外のコンバットアーマーがゲリラ側の戦力として姿を見せるのは、パルミナ大陸ウルナ基地のデロイア人連邦将兵らが反乱を起こしてゲリラに参加、デロイア人民解放軍が形成されてからである。胴体長11.5m, 乗員2名、最大速度430km/h, 標準武装は20mmガトリングガン×1, 7連装80mmロケット弾ポッド×2, 対CBアーマーミサイル×4
- キュレイユ CH-24 グレイハウンド
- 連邦軍が多用する汎用ヘリ。指揮管制タイプは機体下面にレドームを持つ。デロイア人民解放軍でも使われた。非武装だが乗員が身を乗り出して、携帯火器で地上掃射を行う時もある。。
- キュレイユ CH-35 パトリオット
- 汎用中型ヘリ。主に兵員輸送用だが、外装式に懸下する形でCBアーマーの空輸も可能。非武装。
- イーストランド WE-211 マベリック
- 2脚型CBアーマー専用輸送ヘリ。横長の機体に、双ローターが左右に並び、中央部にCBアーマー1機を直立状態で懸架し、即時戦線に投入することが可能。大きなペイロード(搭載量)を誇るものの、構造上CBアーマー以外の輸送には適さないが、コクピット下部に30mm機関砲2門を装備しており、単独飛行時にはそれで機銃掃射も行なったこともある。連邦軍がダグラムを奪取した時およびウルナ基地での反乱後に解放軍が強化されてからは、ダグラムの搬送にも使用されている。
- 24部隊専用機のみ、コクピット周辺が青で塗装されている(通常はダークグリーン)。機体本体はグレー。
- ヘルタット3 ボーンフィッシュ
- 中型輸送ヘリ。細長い機体の下部に輸送コンテナを搭載するが、代わりに多脚型CBアーマーを懸架することも可能。2脚型だが特異な形状のCBアーマー「ヘイスティ」の空輸でも多用された。
- ズナーク Mir-770 ウェイル
- 大型輸送ヘリ。連邦軍の所有する最大級の輸送ヘリコプター。超大型にもかかわらずシングルローター式である。その巨大な胴体内に複数のCBアーマーを積載することができる。ただし、あまりに巨大な機体のためにヘリボーン作戦には直接加わることはできない。基地間や前線後方の支援部隊への物資輸送を主任務とする。
- ブロムリー LTR-62 / LTR-63GB
- 連邦軍の2脚型CBアーマーの運搬用大型トレーラー。全長16.8m、最高速度80km/h(ソルティック積載時)。62は運転席の幅が広く、63GBは運転席脇に機銃座を持つという違いがある。第1話ではリニアガン射出機構を持つLTR-62が登場、またクリンたちのダグラム奪取時にも使用され、その後LTR-63GBがアイバン DT-2に更新されるまでの間「太陽の牙」に使用された。
- アイバン DT-2
- ダグラム専用に開発された、これもブロムリー社製の大型輸送トレーラー。荷台内部にターボザックを格納し、装備用のクレーンアームも備えている。ダグラムの援護のために装着用アームでターボザックを直立させ単体でリニアカノンを射撃する荒業もやってのけた。また極めて頑丈でオフロード走行性能も高く、T10Cに追われながら急な斜面を高速で下って逃れる描写もあった。
- ブロムリー A・R・M・C インステッド
- 連邦軍が多用した8輪装甲車。車体を共通させたファミリー車両として開発されており、砲塔を換装することでさまざまな用途に使用できる。通常型は105mmリニアガンを搭載した砲塔を持ち、この砲塔両側面にミサイルポッドを追加したものは重武装型と呼ばれる。これ以外の砲塔のバリエーションとして、15連装式の対空ロケット弾ランチャーを搭載したもの、左右に連装式の無反動砲を搭載したもの、左右に1発ずつ大型ミサイルを搭載したもの、連装式の対空機関砲を搭載したものなどがある。
- ブロムリー ST-48D
- 連邦軍の8輪装甲兵員輸送車。
- ブロムリー J・R・S ネイティブダンサー
- J・ロック隊が使用する戦闘用6輪バギー。通称「J・ロック・バギー」。機動性が高い。4連装ミサイル×2。ロールバー上に旋回式対アーマーライフルを装備。
- グランドサーチ
- スタンレー高原戦で太陽の牙に装備された偵察、奇襲用の小型ホバークラフト。陸上でも水上でも使用できる。防御力は低いものの機動性はかなりの物で、オープントップ(露天式)にパイロットとガンナーが前後に乗る複座式。機体中央に単架で備えられた旋回式対アーマーライフル(ビッグEガンや重機関銃にも換装可能)を持つ。劇中ではチコが本機に搭乗し24部隊を翻弄、撃破している。
- ウィリス HT-38D
- 連邦軍の4輪小型トラック。荷台には幌を張れる。デロイアでもっとも普及した輸送車両で、連邦軍、ゲリラ、果ては民間人(ラルターフ)まで幅広く使用されている。非武装。
- ウィリス OR-39D
- 連邦軍の標準型ジープ。対アーマーライフルを搭載した車輌もあった。
- ホバーボート
- 河川他で使用される連邦軍の武装ホバークラフト。4連装ミサイルポッド×2と対アーマーライフルで武装している。
- シャトル
- 民間機。惑星上とワームホールポートを繋ぐ大型宇宙往還機。先尾翼式。
- 小型旅客機
- 民間の双発プロペラ輸送機。新婚夫婦を装ったロッキーとキャナリーが、ゲリラ側へ迎え入れたザルツェフを護送するために使われた。
- リニアガン
- CBアーマーの主兵装(機種によっては装備していないものも)。装甲車の主砲などもおおむねこれである。一般的なレールガン(電磁軌条砲)ではなく、正確にはプラズマ砲の一種。熱波弾形成のために発砲には大電力が必要で、大出力で大型の物を特に「リニアカノン」ないし「リニア砲」と呼ぶ。
- 車載用の小型のものを「対アーマーライフル」、歩兵用肩掛け携帯式のものを「ビッグEガン」と呼び、威力が大きい反面、連続射撃には向かず、本体とは別にパワーユニットやカートリッジが必要などの欠点もある。特にビッグEガンは携帯火器としては最強の威力を誇るが、重量が重く射撃時の反動も強烈で、常人にはとても扱えず、最大出力で撃てば怪力巨漢のチコでも立っていられないほどである。ライフル型の「Eガン」も存在するが、こちらは連射可能な分、威力は対人用程度に収まっている。
- マグランチャー
- 巨大な実体弾式のCBアーマー用携帯火器。発砲に大電力が必要なリニアガンと違い、「機体側の出力を回す必要がないので運動性を保てる」「保守整備が楽」「システムが簡略化可能」などのメリットがあり、威力もリニアガンに匹敵する。ただし無限に撃てず、弾数が制限されるのがデメリット(予備マガジンが必要になる)。ソルティック社製のマグランチャーはボナール市入りする直前のダグラムを襲ったH8ラウンドフェイサーが使用したのが初登場で、以後時折リニアガンでなくこれを装備した機体が登場した。また、出力的に余裕のないH102ブッシュマンはリニアガンが装備できず、このマグランチャーのみを主兵装にしている。機動性重視のT10シリーズの主兵装でもあったが、こちらはアビテート社製の別モデルである。なお、劇中の描写ではビジュアル、威力ともにリニアガンと全く見分けが付かない光弾を発砲しており、弾切れの描写も無い。
スタッフ
- 原案 - 矢立肇
- 原作 - 高橋良輔/星山博之
- キャラクター・デザイン - 吉川惣司/塩山紀生
- メカニカル・デザイン - 大河原邦男
- 作画監督チーフ - 塩山紀生
- 美術監督 - 中村光毅
- 音楽 - 冬木透
- 音響監督 - 浦上靖夫
- 監督 - 神田武幸/高橋良輔[9]
- プロデューサー - 岩崎正美
- 企画/製作 - 日本サンライズ
主題歌
以下の曲は全て 作詞 - 高橋良輔 / 作曲 - 冬木透 / 編曲 - 武市昌久 / 歌 - 麻田マモル。
- オープニングテーマ「さらばやさしき日々よ」
- エンディングテーマ「風の行方」
上記2曲を収録したレコードは、キングレコードから発売された。
- 挿入歌
- 「EXODUS(エキソダス)」
- 「父よ」
各話リスト
- 番組開始当初はストーリー上、ダグラムが活躍する展開がないことから、冒頭のイメージシーン的な朽ち果てたダグラムや、本来なら後に入るであろうと想定されるエピソード[10]を第1話として放送した。この回では「デロイア7」と呼ばれるゲリラグループの指揮系統や、デイジーとラルターフの出会いなどが該当する。
話数 | 放送日 | サブタイトル | 脚本 | 絵コンテ | 演出 | 作画監督 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 1981年 10月23日 |
光りの戦士 | 高橋良輔 | 横山裕一朗 | 泉口薫 | |
2 | 10月30日 | 始まりの銃声 | 星山博之 | 高橋良輔 | 関田修 | 福田皖 |
3 | 11月6日 | デロイアの動乱 | 横山裕一朗 | 三浦将則 | 岩本正之 | |
4 | 11月13日 | 実戦のコクピット | 渡辺由自 | 棚橋一徳 | 谷口守泰 | |
5 | 11月20日 | 戦時特例法205号 | 鈴木良武 | 滝沢敏文 | 谷田部勝義 | 加藤茂 |
6 | 11月27日 | 暁の救出作戦 | 星山博之 | 宇木静美 | 三浦将則 | 塩山紀生 |
7 | 12月4日 | ゲリラ狩り | 渡辺由自 | 康村正一 | 石崎すすむ | 福田皖 |
8 | 12月11日 | 裏切りのデロイア | 鈴木良武 | 福島一三 | 横山裕一朗 | 塩山紀生 |
9 | 12月18日 | ダグラム奪回 | 星山博之 | 野寺三郎 | 谷田部勝義 | 谷口守泰 |
10 | 12月25日 | ガルシア隊参戦 | 渡辺由自 | 高橋良輔 | 三浦将則 | 西城明 |
11 | 12月29日 | 遠すぎた父 | 鈴木良武 | 滝沢敏文 | 安濃高志 | 上村栄司 |
12 | 1982年 1月8日 |
ためらいの照準 | 富田祐弘 | 康村正一 | 谷田部勝義 | 新田敏夫 谷沢豊 |
13 | 1月15日 | 敵補給隊から奪え | 星山博之 | 松野達也 | 石崎すすむ | 西城明 |
14 | 1月22日 | やっかいな捕虜 | 渡辺由自 | 横山裕一朗 | 三浦将則 | 塩山紀生 |
15 | 1月29日 | ダグラム砂に沈む | 富田祐弘 | 滝沢敏文 | はしもとなおと | 福田皖 |
16 | 2月5日 | 砂漠に熱く燃えて | 星山博之 | 京春香 | 石崎すすむ | 谷口守泰 |
17 | 2月12日 | 死に神の執念 | 高橋良輔 | 谷田部勝義 | 神宮慧 | |
18 | 2月19日 | 蜃気楼の街 | 渡辺由自 | 菊池一仁 | 三浦将則 | 新田敏夫 谷沢豊 |
19 | 2月26日 | 包囲網を破れ | 星山博之 | 康村正一 | はしもとなおと | 西城明 |
20 | 3月5日 | 偽りのグランプリ | 兜史郎 | 塩山紀生 | ||
21 | 3月12日 | 計算された奇襲 | 富田祐弘 | 滝沢敏文 | 谷田部勝義 | 神宮慧 |
22 | 3月19日 | 襲撃作戦一石二鳥 | 渡辺由自 | 石崎すすむ | 谷口守泰 | |
23 | 3月26日 | 狙われたゲリラ会議 | 三浦将則 | 福田皖 | ||
24 | 4月2日 | サマリン救出作戦 | 星山博之 | 横山裕一朗 | はしもとなおと | 塩山紀生 |
25 | 4月9日 | 潜入バラフ軍刑務所 | 谷田部勝義 | 新田敏夫 谷沢豊 | ||
26 | 4月16日 | 振りむけば遠く…(総集編) | 星山博之 渡辺由自 鈴木良武 |
高橋良輔 | (塩山紀生)[11] | |
27 | 4月23日 | 戦場に来たデイジー | 富田祐弘 | 兜史郎 | 西城明 | |
28 | 4月30日 | 戦火の陰の打算 | 渡辺由自 | 石崎すすむ | 神宮慧 | |
29 | 5月7日 | ラコックの策謀 | 富田祐弘 | 松野達也 | 三浦将則 | 塩山紀生 |
30 | 5月14日 | パルミナへ渡る日 | 星山博之 | 旗一兵 | 桐野克己 | 谷口守泰 |
31 | 5月21日 | パルミナの熱い風 | 富田祐弘 | やすむらまさかず | 西城明 | |
32 | 5月28日 | 血気はやる進軍 | 渡辺由自 | 高橋良輔 | 谷田部勝義 | 福田皖 |
33 | 6月4日 | 戦火は村々に | 星山博之 | 兜史郎 | 神宮慧 | |
34 | 6月11日 | 武器は誰がために | 石崎すすむ | 三浦将則 | 新田敏夫 谷沢豊 | |
35 | 6月18日 | 再会の野戦病院 | 富田祐弘 | 京春香 | 寺田憲史 | 塩山紀生 |
36 | 6月25日 | 塞がれた行く手 | 渡辺由自 | 桐野克己 | 谷口守泰 | |
37 | 7月2日 | 選択の渡河作戦 | 星山博之 | 谷田部勝義 | 西城明 | |
38 | 7月9日 | アンディ鉱山封鎖 | 富田祐弘 | 高橋資祐 | 三浦将則 | 福田皖 |
39 | 7月16日 | 封鎖山脈を越えろ | 星山博之 | 高橋良輔 やすむらまさかず |
桐野克己 | 新田敏夫 谷沢豊 |
40 | 7月23日 | 戦士の休息 前編 | 渡辺由自 高橋良輔 |
高橋良輔 | 兜史郎 | 塩山紀生 |
41 | 7月30日 | 戦士の休息 後編 | 桐野克己 知吹愛弓 |
谷口守泰 | ||
42 | 8月6日 | 動乱の航跡(総集編) | 星山博之 渡辺由自 鈴木良武 |
高橋良輔 | (塩山紀生)[11] | |
43 | 8月13日 | 仕組まれた背信 | 渡辺由自 | 横山裕一朗 | 谷田部勝義 | 神宮慧 |
44 | 8月20日 | 疑惑の二重スパイ | 富田祐弘 | 高橋資祐 | 三浦将則 | 西城明 |
45 | 8月27日 | 夢散らす銃声 | 星山博之 | 高橋良輔 | 桐野克己 | 福田皖 |
46 | 9月3日 | 術策と機略 | 渡辺由自 | 兜史郎 | 塩山紀生 | |
47 | 9月10日 | 悲しみの爆走 | 富田祐弘 | 谷田部勝義 | 西城明 | |
48 | 9月17日 | その名は解放軍遊撃隊 | 星山博之 | 今川泰宏 | 三浦将則 | 谷口守泰 |
49 | 9月24日 | 共同作戦の軋み | 渡辺由自 | 横山裕一朗 | 山口秀憲 | 神宮慧 |
50 | 10月1日 | 戦う者の掟 | 富田祐弘 | 石崎すすむ | 兜史郎 | 新田敏夫 谷沢豊 |
51 | 10月8日 | 見えはじめた亀裂 | 星山博之 | 松野達也 | 谷田部勝義 | 西城明 |
52 | 10月15日 | アンディ鉱山攻撃命令 | 富田祐弘 | 石崎すすむ | 三浦将則 | 塩山紀生 |
53 | 10月22日 | 反撃の導火線 | 渡辺由自 | 今川泰宏 | 知吹愛弓 | 谷口守泰 |
54 | 10月29日 | 再びドガへ向けて | 星山博之 | 横山裕一朗 | 兜史郎 | 福田皖 |
55 | 11月5日 | 戦略台地を奪取せよ | 富田祐弘 | 谷田部勝義 | 神宮慧 | |
56 | 11月12日 | スタンレー高原の攻防 | 星山博之 | 三浦将則 | 加藤茂 | |
57 | 11月19日 | ひるがえる解放旗 | 菊池一仁 | 知吹愛弓 | 新田敏夫 谷沢豊 | |
58 | 11月26日 | 解き放たれた野心 | 高橋良輔 | 兜史郎 | 西城明 | |
59 | 12月3日 | 威信かける海戦 | 渡辺由自 | 横山裕一朗 | 谷田部勝義 | 塩山紀生 |
60 | 12月10日 | デロイアの光と影 | 富田祐弘 | やすむらまさかず | 三浦将則 | 谷口守泰 |
61 | 12月17日 | 北極ポートに向けて | 星山博之 | 木村圭一郎 | 知吹愛弓 | 福田皖 |
62 | 12月24日 | きざまれた光る道(総集編) | 星山博之 富田祐弘 渡辺由自 |
高橋良輔 | (塩山紀生)[11] | |
63 | 12月31日 | 落とされた黒い滴 | 渡辺由自 | 滝沢敏文 | 兜史郎 | 西城明 |
64 | 1983年 1月7日 |
濁流の罠 | 富田祐弘 | 谷田部勝義 | 神宮慧 | |
65 | 1月14日 | 攻略・白銀の要塞 | 渡辺由自 | 高橋資祐 | 三浦将則 | 新田敏夫 谷沢豊 |
66 | 1月21日 | 激戦・カルナック越え | 星山博之 | やすむらまさかず | 知吹愛弓 | 上村栄司 |
67 | 1月28日 | 北極に散った決断 | 富田祐弘 | 横山裕一朗 | 川端蓮司 | 谷口守泰 |
68 | 2月4日 | テーブルについた者達 | 渡辺由自 | 八起繁 | 谷田部勝義 | 西城明 |
69 | 2月11日 | ドナン・カシム死す | 星山博之 | 高橋良輔 | 三浦将則 | 福田皖 |
70 | 2月18日 | 武装解除 | 滝沢敏文 | 知吹愛弓 | 新田敏夫 谷沢豊 | |
71 | 2月25日 | 粉飾の凱旋パレード | 富田祐弘 | 兜史郎 | 神宮慧 | |
72 | 3月4日 | 英雄奪回 | 渡辺由自 | 八起繁 | 川端蓮司 | 上村栄司 |
73 | 3月11日 | 沈黙する指導者 | 星山博之 | 加瀬充子 | 谷田部勝義 | 西城明 |
74 | 3月18日 | 大いなる説得 | 横山裕一朗 | 三浦将則 | 福田皖 | |
75 | 3月25日 | 燃えつきたあとに | 高橋良輔 | 知吹愛弓 | 神宮慧 |
話数・視聴率
総話数75話は、サンライズ製作のオリジナル作品としては最長。また視聴率は、サンライズのオリジナル作品としては『無敵ロボ トライダーG7』に次ぐ歴代2位を記録している。
阪神圏では当初サンテレビが木曜日に放送していたが、テレビ大阪開局に伴い、同局に移行された。そのため、第19話をサンテレビが放送した翌日、金曜日に第20話が開局直後のテレビ大阪で続けて放送される現象が起こった。
放送局
1982年5月時点の情報。
- テレビ東京(キー局) 金曜 17:55 - 18:25
- 北海道放送 土曜 17:00 - 17:30
- 仙台放送 月曜 19:00 - 19:30
- 山形テレビ 水曜 17:30 - 18:00
- 福島中央テレビ 火曜 17:45 - 18:15
- テレビ新潟放送網 木曜 17:45 - 18:15
- 静岡第一テレビ 日曜 6:15 - 6:45
- 石川テレビ 土曜 17:00 - 17:30
- 東海テレビ 金曜 18:30 - 19:00
- テレビ大阪 金曜 17:55 - 18:25(※開局は放送途中でサンテレビからの引き継ぎ)
- テレビ新広島 木曜 16:30 - 17:00
- 南海放送 木曜 17:25 - 17:55
- RKB毎日放送 土曜 17:30 - 18:00
- テレビ熊本 木曜 17:00 - 17:30
- 沖縄テレビ 木曜 17:30 - 18:00
映画・映像作品
ドキュメント 太陽の牙ダグラム
テンプレート:Infobox Film 『ドキュメント 太陽の牙ダグラム』はTVシリーズを再編集した映画。テレビ版をデロイア独立戦争のドキュメンタリー風に編集して、谷口守泰作画による新作カット(デスタンによるラコック暗殺シーン)を加えている。同時上映は『ザブングルグラフィティ』と『チョロQダグラム』。
- スタッフ
- 監督 - 高橋良輔
- 製作 - 伊藤昌典
- プロデューサー - 岩崎正美、山田哲久
- 企画 - 山浦栄二
- 原案 - 高橋良輔、星山博之、矢立肇
- 脚本 - 星山博之、富田祐弘、渡辺由自、鈴木良武
- メカデザイン - 大河原邦男
- 撮影 - 玉川芳行、大内保行、ティ・ニシムラ
- 美術監督 - 中村光毅
- 編集 - 鶴渕友影、片石文栄
- 音楽 - 冬木透
- 音響監督 - 浦上靖夫
- 助監督 - 三浦将則
- 企画製作 - 日本サンライズ
- 配給 - 松竹
チョロQダグラム
テンプレート:Infobox Film 『チョロQダグラム』は『ドキュメント 太陽の牙ダグラム』併映の短編SD作品。変形するチョロQ版ダグラムはタカラからボトムズやガリアン等と共に実際に発売されている。
- スタッフ
- 原案 - 高橋良輔
- 原画 - 只野和子、松下浩美、小林早苗、宮嶋堅
- 動画 - スタジオ・ライブ
- 背景 - 宮本清司
- 音楽 - 冬木透
- 音響 - A・P・Uスタジオ
- 撮影 - 旭プロダクション
- 演出 - 三浦将則
- 企画製作 - 日本サンライズ
DOUGRAM vs ROUND-FACER
『DOUGRAM vs ROUND-FACER』は、1987年1月21日発売のVHD「アニメビジョン」Vol.7に『火星の戦士ダグラム』として収録のの3D作品。後にLD-BOXパート2に映像特典として収録された。ダグラムが自由に飛び回る本編とはかなり異なったイメージで作られた。
玩具など
プラモデル
ガンプラに始まる当時のアニメプラモデルブームを受け、タカラ(現タカラトミー)がプラモデルを中心とした商品展開を行なっている。主力商品となったのは高価格帯の48分の1スケールと低価格帯の72分の1スケール、2系統のプラモデルでSAK(スケールアニメキット)というシリーズ名が冠されていた。両スケールはミリタリー物の模型では国際的にスタンダードとなっている縮尺の一つであり、「国際スケール」であることが広告で強調された。その他、初心者向けに部品点数と関節可動部を減らし価格が300円で箱の大きさが統一され、機体のスケールは不統一なコレクションシリーズも展開されている。なお玩具メーカーであるタカラは、スケールモデルの金型制作技術や下請け金型屋のつてを持たなかったため、模型メーカーであるニットー(日東科学教材)の協力のもと、シリーズを展開していた。
48分の1スケールではデロイア7(太陽の牙)のキャラクターフィギュアやJロックバギー(商品名)も模型化。72分の1スケールではアニメに登場する全CBアーマーが模型化という快挙を成し遂げた他、72分の1ではブロムリーやアイバンといった補助車輌、デューイやマベリックといったCBアーマーと組み合わせられるサブメカも数多くキット化された。これにより、複数のキットを組み合わせて遊んだり情景模型を作ったりするなどのプレイバリューを広げた。
これらの展開とPRには、タカラが丸善と組んで発行した模型雑誌『デュアルマガジン』が大いに活用されていた。さらに専用の塗料として「ダグラムカラー」も発売された。これは当時タカラから発売されていたプラモデル用油性アクリル塗料・レベルカラーを調色したもので、当時の商品パンフレットなどでは「日本サンライズのカラーチャートを忠実に再現したスケールアニメキット専用カラー」とうたわれている。なおダグラム終了後には商品名が「タカラアニメカラー」に変更され、『装甲騎兵ボトムズ』や『機甲界ガリアン』のSAK専用カラーとして販売された。
その後タカラはプラモデル事業から撤退してしまい、長らく市場に商品がなかったが、2014年よりマックスファクトリーが新規キットを発売している[12][13]。
プラモデル以外の玩具展開
玩具の頑丈さと模型の精密さを併せ持つデュアルモデルも展開された。「デュアル」の名称は、装甲と本体が金属とプラスチックで作られ、一部の装甲を外すと設定上の内部構造が再現されているという二重構造に由来している。その他の意味として、一部雑誌媒体などでは「アニメに設定されたデータを完全に再現しており、まるでアニメから飛び出してきたかのような、そっくり双子のダグラム」と紹介されていた。
また、半完成品フィギュアである1/144コレクションシリーズも発売された。これは腕部を前後に振る程度の可動部分しかないが、材質はプラスチックとダイキャストの組み合わせで塗装済、付属のステッカーを貼ってマーキングするものだった。造形はよりリアルになっており、価格は1個あたり1000円前後だった。これも劇中登場メカのほとんどが商品化されている。
さらに、当時カバヤ食品から発売されていたビッグワンガムの系列商品として「ダグラムガム」も発売された。ガムのオマケとして軟質プラスチック(ポリプロピレン)製CBアーマーの組み立て模型が同梱されていた。
これらの商品のヒットは、特にプラモデルジャンルでライバル企業であるバンダイの後塵を拝していたタカラを大いに勢いづけることとなった。本作が放送延長となったのも、模型などの売り上げが良かったためである。
2006年には、海洋堂よりリボルテックの第1弾商品としてアクションフィギュア化されている。
漫画版
- 森藤よしひろ版
- 『コミックボンボン』(講談社刊)にて、1981年11月号から1983年4月号まで連載。内容は児童向けで、原作のストーリーをなぞらえながらも、優勢な敵相手のアクションシーンを中心に描かれた。デイジーとラルターフは登場しない。単行本はボンボンKC版、大都社版、コンビニコミック版とそれぞれ刊行していたが、いずれも絶版となっている。
- 岡崎優版
- 『冒険王』(秋田書店刊)にて、1981年11月号から1983年4月号まで連載。原作における複雑なストーリーのポイントを抑えた内容になっており、コンバットアーマーとのバトルは簡略されている。ジョルジュは登場しない(最終話で背景にまぎれて登場している)。長らく単行本化されていなかったが、2011年3月より、マンガショップにて『サンライズロボット漫画コレクションVoi.2 「太陽の牙ダグラム」&「装甲騎兵ボトムズ」』が発売された。
小説版
星山博之による小説版がソノラマ文庫(朝日ソノラマ)から全2巻で発売された。表紙、挿絵は塩山紀生。
大筋はTV版に同じだが、24部隊の使用機体がコーチマSpl.ではなく軽量型ソルティックであるなどストーリーの簡易化がされている。
ゲーム
- ボードゲーム
- 3Dシミュレーションゲーム(タカラ製)
- 『NO.1 太陽の牙ダグラム スタンレー高原の攻防』
- 『NO.2 太陽の牙ダグラム 激戦、カルナック山脈』
- 『システムカード&アクション・ダグラム』(タカラ、1982年)
- テレビゲーム
本作の直接的なゲーム化ではないが、下記ゲーム作品に本作に登場するキャラクターやロボットが登場している。
- ブレイブサーガシリーズ(タカラ)
- 『新世代ロボット戦記ブレイブサーガ』PlayStation(1998年12月17日)
- 『ブレイブサーガ2』 PlayStation(2000年5月2日)
- 『ブレイブサーガ 新章 アスタリア』ゲームボーイカラー(2001年1月26日)
- サンライズ英雄譚シリーズ(サンライズインタラクティブ)
- 『サンライズ英雄譚』ドリームキャスト(1999年12月2日)
- 『サンライズ英雄譚R』 PlayStation 2(2000年11月22日)
- 『サンライズ英雄譚2』PlayStation 2(2002年7月21日)
- 『SUNRISE WORLD WAR Fromサンライズ英雄譚』PlayStation 2(2003年9月25日)
- 『ブレイブサーガ』(タカラ、1999年4月)
- 上述のゲームのカードゲーム版。
映像ソフト
- 1998年、タキコーポレーションがLDボックスを発売した。2006年11月には本作25周年を記念した「太陽の牙ダグラム DVD-BOX The 25th anniversary memory」が発売。後に単巻売りも行われた。
- 2011年12月より本作30周年を記念し、販売・発売元をバンダイビジュアルに変更したDVD-BOX全3巻が順次発売。ボックスアートは大河原邦男が新たに描きおろしたイラストを使用。
余話
- 本編で「フォン・シュタイン謀殺時、ラコックは機関銃を手にしていたが、直後に、銃を捨てるなどの手放す描写無しに両手で髪を整え、その場から立ち去る際には銃を投げ捨てている」というカットがある。髪を整える場面は両手がガラ空きの状態なので、その前に手放す描写が無ければつじつまが合わない。これについて監督の高橋は、「あのラコックの一連の動きというものは、キャラクターをものすごくよく捉えていて、ミスであることをわかっていながら、手を入れることができなかったんです。それは作画の力だと思いますね」と述べている[14]。
- ちなみに、ラコックによる「フォン・シュタイン謀殺」を描いた第67話の作画監督は谷口守泰。このように本編を通し谷口によって描かれたラコックの卓越したクールな表情・動作芝居は、当時の制作関係者を震撼させ[15]、劇場版『ドキュメント太陽の牙ダクラム』のデスタンによる「ラコック暗殺」シーンの新作カットの作画担当に、塩山紀生の推薦により抜擢された。
- この番組のメインキャラクターデザインを担当した吉川惣司によると、キャラデザインが望月三起也の絵のようだと評されたことがあったという。望月の絵を意識していた訳ではなかったが、元々手塚治虫のルーツのアメリカン・コミック系の絵を目指していた吉川は、同じくアメリカン・コミックに傾倒していた望月の絵に似ていると言われ、嬉しかったと後に述べている[16]。また、上記漫画版も作風や画風は望月のものに近い。
脚注
外部リンク
- 太陽の牙ダグラム - 作品情報webサイト
- サンライズ公式Web
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- ↑ タキコーポレーションより1998年に発売されたLD-BOXの付録冊子PART1に採録された企画書より。
- ↑ 2.0 2.1 テンプレート:Cite book
- ↑ 『機動戦士ガンダム』最終回において、ガンダムの頭部を破壊された際にアムロ・レイが発したセリフをもじったもの。
- ↑ 現実には水中では活動できない機械であっても、雨中の活動に支障がある訳ではなく(一般的な自動車など)、この批判は間違っている。
- ↑ 現・角川書店社長、井上伸一郎。
- ↑ テンプレート:Cite book
- ↑ 『デュアルマガジン』(丸善)連載「テクニカルインストラクション」による。
- ↑ 『機動戦士ガンダム』においては、兵器の形式番号や製造メーカーはアニメ雑誌やムックによる後付け設定であった。
- ↑ 第31話までは神田・高橋の連名、第32話以降は神田のみが監督としてクレジットされた。
- ↑ 実際には本編中に第1話のエピソードが入る箇所は存在しない。
- ↑ 11.0 11.1 11.2 エンディングでは「作画監修」とクレジットされている。
- ↑ テンプレート:Cite web
- ↑ テンプレート:Cite web
- ↑ タキコーポレーションより1998年に発売されたLD-BOXの付録冊子PART1に収録された高橋のインタビューより。
- ↑ 芸文社より2003年に発行されたムック『サンライズエイジ』プロジェクト・サンライズ「太陽の牙ダグラム」解説より。
- ↑ タキコーポレーションより1998年に発売されたLD-BOXの付録冊子PART2に収録された吉川のインタビューより。