十勝バス
テンプレート:Infobox テンプレート:ウィキプロジェクトリンク テンプレート:ウィキポータルリンク 十勝バス株式会社(とかちバス)は、北海道帯広市に本社を置き十勝地方を中心にバス事業等を行う企業。
目次
概要
テンプレート:節stub 十勝地方を中心に路線バス事業を行っているほか、都市間バス「ポテトライナー」「ノースライナー」などを運行している。
一時期は乗客減少により倒産寸前まで追い込まれていたが、時刻表を配布するなどして経営の改善に取り組み[1]、2011年度は40年ぶりに増収に転じた[2][3]。なお、このエピソードは『黄色いバスの奇跡 十勝バスの再生物語』(ISBN 978-4-8628-0388-7)として書籍化されており、「KACHI BUS」としてミュージカル化されている。
沿革
- 1916年(大正5年) 十勝自動車として設立。
- 1944年(昭和19年) 北海道における旅客自動車運輸事業統合要綱(いわゆる戦時統合)に伴い、帯広乗合自動車となる。
- 1952年(昭和27年) 北海道拓殖鉄道と新設の道東バスに、それぞれ一部路線を譲渡。
- 1955年(昭和30年) 十勝バスに社名変更。
- 1970年(昭和45年)4月1日 東北海道貸切バス事業協同組合発足、加盟。
- 1971年(昭和46年) 道東バスを合併。
- 1987年(昭和62年) 国鉄広尾線、士幌線の代替輸送開始(既存並行路線の拡充)。
- 1999年(平成11年)1月18日 北海道旅客鉄道自動車事業部(現ジェイ・アール北海道バス)帯広営業所廃止の際に一部路線を引き継ぐ。
- 2006年(平成18年) 北海道ちほく高原鉄道の代替輸送開始(既存2路線を統合の上、足寄土木現業所 - 陸別間を延長)。定期路線として陸別町への乗り入れ開始。
- 2007年(平成19年)4月1日 浦幌営業所廃止。
事業所
- 本社
- 北海道帯広市西23条北1丁目1番1号
- 管理本部、旅客事業本部、帯広営業所、福祉ハイヤー部門を併設。
- 上士幌営業所
- 足寄営業所
- 広尾営業所
- 千歳営業所
- 北海道千歳市豊里2丁目9番地2 東北海道貸切バス事業協同組合千歳事務所内
- 帯広駅バスターミナル案内所
- 北海道帯広市西2条南12丁目4番地2 帯広駅バスターミナル内
- 糠平案内所
- 北海道河東郡上士幌町字糠平
- 中札内案内所
- 更別案内所
- 北海道河西郡更別村字更別南2線19
- 忠類案内所
- 大樹案内所
- 北海道広尾郡大樹町西本通98 道の駅コスモール大樹内
- 広尾案内所
- 北海道広尾郡広尾町丸山通北2丁目 旧広尾駅内
- 池田案内所
- 北海道中川郡池田町大通2丁目16 ディスカウント鈴木内
- 本別案内所
- 北海道中川郡本別町北3丁目1 旧本別駅・道の駅ステラ☆ほんべつ内
- 足寄案内所
- 北海道足寄郡足寄町北1条1丁目 旧足寄駅・道の駅あしょろ銀河ホール21内
- 陸別案内所
- 北海道足寄郡陸別町字陸別原野基線69-1 旧陸別駅・道の駅オーロラタウン93りくべつ内
- Tokachi Bus Main Office.jpg
本社
- Tokachi bus Ashoro.JPG
足寄営業所
- Obihiro sta bus terminal building.jpg
帯広駅バスターミナル案内所
- Tokachi bus Nukabira.JPG
糠平案内所
- 広尾駅舎I.JPG
広尾案内所(旧広尾駅)
- Honbetsu michinoeki01.JPG
本別案内所(道の駅ステラ☆ほんべつ)
- Ashoro michinoeki01.JPG
足寄案内所(道の駅足寄銀河ホール21)
- Rikubetsu station.jpg
陸別案内所(道の駅オーロラタウン93りくべつ)
路線バス
都市間バス
2011年10月30日現在
ポテトライナー
- 十勝川温泉・帯広駅バスターミナル・(直行/芽室経由/音更経由) - 中央バス札幌ターミナル・札幌駅前ターミナル(北海道中央バス、北都交通、ジェイ・アール北海道バス、北海道拓殖バスとの共同運行)
1989年(平成元年)8月11日より繁忙期の臨時帰省バスとして各社1往復ずつを担当する5往復で運行を開始。1990年(平成2年)3月9日より「ポテトライナー」として通年運行が開始された。1995年(平成7年)12月1日に大谷地ターミナル、1997年(平成9年)9月1日に清水と芽室を新設し1往復を十勝川温泉まで延長。2002年(平成14年)12月1日には発車オ〜ライネットによるインターネット予約開始し御影を新設。2005年(平成17年)4月1日より音更経由(音更大通11丁目、木野大通16丁目、木野農協前)2往復を新設し、芽室経由は4往復とし臨時便を廃止。2009年(平成21年)12月23日から音更経由を1往復増回。2011年(平成23年)10月30日の道東自動車道全通による改正で直行便を含む3往復を増回し計10往復、所要時間が約20分短縮となった[4]。
運行を開始するにあたり北海道中央バスが共同運行事業者を募ったところ、他4社が名乗りを上げた。1路線5社での運行は極めて異例であり北海道運輸局の指導で調整が図られたが不調に終わり、結局5社揃って認可された経緯がある[5]。
札幌と帯広の間は200キロ強の距離であるが、帰省バス当時から夜行便が設定されていた。1991年(平成3年)9月20日の日勝峠経由に変更の改正で定期運行を廃止し、2000年(平成12年)夏期まで繁忙期臨時便として運行されていた。
ノースライナー
詳細は路線記事を参照。
空港連絡バス
- とかち帯広空港連絡バス
- 市内ホテル・空港線(北海道拓殖バスと共同運行)
- 帯広市内主要ホテル - とかち帯広空港
一般路線バス
本社:十勝バス本社、帯広駅前:帯広駅バスターミナル
- 1 東西循環線(本社 - 工業高校前)、2 南北循環線(工業高校前 - 東13条)
- 3 南商線(本社 - 帯広駅前)、21 南商あかしや線
- 21系統の一部区間はデマンド運行。
- 5 柏葉・総合振興局線
- 6 東8条線
- 駅北11丁目 - NHK前 - 長崎屋前 - 帯広駅前 - 協会病院前 - 保健福祉センター前 - 光南福祉センター前
- 元JR北海道バス路線。一部区間はデマンド運行。
- ふるさと銀河線代替バス。元道東バス路線の15 足寄線(帯広 - 足寄駅前)と80 下愛冠団地線(足寄営業所 - 足寄土木現業所)を統合し、足寄土木現業所 - 陸別間を延長。
- 28 環状線きた廻り(西帯広先廻り)、29 環状線みなみ廻り(養護学校先廻り)
- 31 芽室線
- 旧路線名は31 芽室南線。2009年4月に国道経由の30 芽室線を統合し、芽室市街地の経路を変更。
- 36 新町線
- 本社南口 - 西帯広団地 - 西陵中学校前 - 帯広小学校前 - 帯広駅前
- 40 新緑通線(本社 - 帯広駅前)、41 音更線
- 本社 - 西帯広 - 大谷高校前 - 帯広駅前 - 木野農協前 - よつ葉乳業東口 - 音更役場前 -音更桜ヶ丘
- 45 十勝川温泉線
- 帯広駅前 - 木野農協前 - 下士幌 - 十勝川温泉 - 温泉南 - エコロジーパーク
- 一部区間はデマンド運行。
- 49 上士幌線(本社 - 上士幌郵便局前)、51 糠平線
- 士幌線代替バス。北海道拓殖バス上士幌線・音上線と共通定期券を取り扱う。
- 60 広尾線
- 広尾線代替バス。
- 61 大正小学校線
- 本社 - 国道西17条 - 西2条1丁目 - 帯広駅前 - イトーヨーカドー前 - 看護学院前 - 北愛国交流広場前 - 愛国 - 大正本町 - 大正小学校前
- 70 大空団地線
- 本社 - 国道西17条 - 西2条1丁目 - 帯広駅前 - 動物園前 - 稲田 - 大空団地入口
- 73 自衛隊稲田線
- 帯広駅前 - グリーンパーク - 自衛隊前 - 農業高校北 - 看護学院前 - イトーヨーカドー前
- 元JR北海道バス路線。
- 元JR北海道バス路線。
スクールバス
一般客も利用できるが、原則として途中停留所間の利用はできない。
- S1 三条高校スクール線
- S2 農高・緑陽高校スクール線
- 帯広駅前 - (緑ヶ丘) - 農業高校前・畜産大学入口・緑陽高校前
- S3 緑陽高校スクール線
- 帯広駅前 - (南7線) - 緑陽高校前
- S4 北高・工業高校スクール線
- 5月中旬 - 10月は、十勝毎日新聞気象情報の降水確率によって運行可否を決定する。
- S5 大谷・南商・白樺スクール線
- 東13条 - (国道38号) - 大谷高校前・南商高校前・白樺学園前
- S6 大谷・南商・白樺スクール線
- 畜大農場前 - 西5条17丁目 - (新緑通) - 大谷高校前・南商高校前・白樺学園前
- 5月中旬 - 10月は、十勝毎日新聞気象情報の降水確率によって運行可否を決定する。
- S7 大谷・南商・白樺スクール線
- 東13条 - 帯広駅前 - (白樺通) - 大谷高校前・南商高校前・白樺学園前
- S8 江陵高校スクール線
- 本社 - (新緑通) - 帯広駅前 - 札内 - 江陵高校前
- S9 大正 - 高校スクール線
- 大正 - 川西 - 工業高校正門前・北高正門前・畜産大学入口・緑陽高校前
- S10 幕別 - 高校スクール線
- 東緑町団地 - 幕別駅前 - あかしや団地 - 依田近隣センター前 - 工業高校前・北高正門前・農業高校前・緑陽高校前・白樺学園前
- S11 音更 - 高校スクール線
- 桜ヶ丘 - 音更役場前 - 木野農協前 - 帯広駅前 - 工業高校前・北高正門前・農業高校前・畜産大学入口・緑陽高校前
- S12 芽室 - 高校スクール線
- 芽室総合体育館前 - 芽室駅前 - 芽室23号 - (国道38号) - 国道西24条 - 養護学校前 - 三条高校開成病院前 - 運動公園入口 - 緑陽高校前 - 畜産大学入口 - 北高正門前 - 工業高校正門前
- 30 芽室線廃止の代替で、途中停留所間でも乗降できる。
- S13 芽室 - 高校スクール線
- 芽室駅前 - 芽室高校前 - (南2線) - 三条高校開成病院前・南商高校前・大谷高校前
- S15 南商・白樺スクール線
- 帯広駅前 - (春駒通) - 南商業高校前・白樺学園前
- S16 清水高校スクール線
- S17 中札内 - 高校スクール線
- 中札内小学校前 - 中札内 - 幸福 - 大正 - 川西 - 工業高校正門前・北高正門前・農業高校前・畜産大学入口・緑陽高校前・大谷高校前
- S18 柏葉高校スクール線
- (広尾営業所 - )帯広駅前 - 柏葉高校前
- 60 広尾線より直通。
主な廃止路線
かつては浦幌町、豊頃町、芽室町、足寄町などの町内路線や帯広とを結ぶ長距離路線が運行されていたが、過疎化等の影響で大半で廃止や路線短縮などが行われている。新得、芽室、茂岩(豊頃町)、浦幌には営業所も設置されていた。
- 32 新得線 帯広 - 芽室駅前 - 御影 - 羽帯 - 清水開発前 - 新得駅前 - 北生団地(新得営業所)
- 52 阿寒湖線 帯広 - 十勝川温泉 - 池田駅前 - 足寄駅前 - 登山口 - 阿寒湖畔
- 元道東バス路線。
- 元道東バス路線。廃止後は阿寒バスが引き継いだが現在は運行されていない。
- 国鉄発行の乗車券と共通利用が可能であった。
- 北見帯広線 帯広・幕別・本別・足寄 - 陸別 - 置戸・訓子府・北見(北海道拓殖バス、北海道北見バスと共同運行)
- 2005年度夏期の運行をもって北海道拓殖バスが撤退し2社で運行されたが、ふるさと銀河線代替バス運行開始に伴い廃止されている[6]。
- 16 浦幌線 帯広営業所 - 幕別 - 浦幌営業所
- 2007年4月1日廃止、特急すずらん号および10系統に振り替え。同時に浦幌営業所廃止。
- 特急すずらん号 帯広・幕別 - 浦幌 - 音別 - 白糠・大楽毛・釧路(くしろバスと共同運行)
- 1989年(平成元年)11月24日運行開始。2007年4月1日の浦幌線廃止(上記)に伴い、幕別 - 浦幌間で停留所を増設するとともに乗降制限(釧路方面とのみ利用可能であった)を解除。2010年(平成22年)12月6日の浦幌町議会にて路線廃止予定であることが明らかになり[7]、2011年(平成23年)4月1日に廃止されている[8][9]。
- 80 留真線 本別町立病院前 - 本別 - 上浦幌中学校前 - 活平 - 瀬多来入口 - 留真
貸切バス
貸切バス事業は帯広・北見・釧路・札幌の各運輸支局管内での発着が認められており、道東地区事業者10社で組織する東北海道貸切バス事業協同組合 (BUS CENTER)に加盟する。
車両
日野自動車製が大半。路線バス車両は108台保有する[12]。
1990年代には他社同様首都圏のバス事業者より中古車を多く導入した。中でも、京浜急行バスより日野・ブルーリボン「京急型ワンステップバス」の初代車両も購入している。近年では地方路線の廃止で余剰となったワンステップ車や、鉄道代替路線専用車の更新による余剰車を市内線に転用しており、モノコックボディの経年車が姿を消している。2010年度には川崎市交通局・川崎鶴見臨港バス・名古屋市交通局よりまとまった数の中古車両が導入された。
車両の使用サイクルは長く、近年までモノコックボディの車両が大半を占めていた。2010年3月には延べ30年近く使用された1981年式「いすゞ・K-CCM370型」が現役を退き、10月には1983年式の日野・ブルーリボン「K-RT225A」型がさよなら運転の後、27年間の活躍の幕を閉じた[13]。2010年10月時点での最古参車両は1987年の国鉄広尾・士幌線廃止時の初代転換車両として導入された日野・ブルーリボン P-HU276BA型である(一部では廃車も進行)。
路線車の塗装は日野・ブルーリボンのサンプルカラーを黄色ベースにアレンジしたものが使われ(2010年秋全廃)、その後は黄色ベースに赤やオレンジの帯が入ったものに改められた。さらに2004年度頃、ノンステップ車導入を機に黄色ベースは変わらずに「TOKACHIBUS」のロゴが入ったシンプルなカラーに改められたものが現在の塗装となる。全面広告車両も存在。鉄道代替系統には独自のカラーを採用している。
ワンマン運転用機器は主にクラリオン、レシップ製が用いられる。また、1994年式以降の路線車輌を対象に、方向幕のLED化(レシップ製)を行った。
- Tokachi Bus 2015.jpg
路線バス
- K-RJ172-TokachiBus.jpg
旧塗装中型車
- Tokachibus HINO P-HU236BA.jpg
JR北海道バスからの引継車
- Tokachibus HINO K-RE121.jpg
日野ブルーリボンサンプルカラーベースの旧々塗装
貸切バス車両は17台保有[14]。塗装はハイデッカー車はBUS CENTERカラー、スーパーハイデッカー車や小型車は黄色ベースが大半を占める。
- Tokachi bus O022C 0152.JPG
貸切車
- Tokachi bus O230A 1992.JPG
BUS CENTERカラー
- Tokachi bus O022C 0339.JPG
BUS CENTERカラーから黄色に変更
- Tokachi bus S200F 3608.JPG
千歳営業所所属の札幌ナンバー車
- Tokachi bus O300A 0039.JPG
ジャンボタクシー
その他
- 周辺市町村や十勝スピードウェイにて祭事開催の際、大学試験期間は帯広駅バスターミナルより臨時バスを運行する。
- 夏 - 秋期、冬期に定期観光バスを運行。
- 帯広駅バスターミナル、とかち帯広空港、広尾、大樹、糠平、足寄の各窓口では硬券乗車券を発売している。
- 帯広駅バスターミナル案内所で縁起切符として「愛国から幸福ゆき」、「新生から大樹ゆき」の硬券乗車券を発売している。当該区間で利用可能(→幸福駅#「愛の国から幸福へ」ブームを参照)。
- 自衛隊稲田線にバイオディーゼル燃料を使用しており、車内に家庭用天ぷら油の回収ボックスを設置している。
- 北海道拓殖バス・北海道拓殖鉄道とは異なり、十勝鉄道は資本など十勝バスとの関係はない。
脚注・注釈
関連項目
外部リンク
- ↑ 【リーダーの視点】十勝バス 野村 文吾社長 - WEB TOKACHI、2010年9月24日
- ↑ 十勝バスの運送収入 40年ぶり前年増 - WEB TOKACHI、2012年4月18日
- ↑ テンプレート:PDFlink - 2013年11月28日。
- ↑ テンプレート:Cite web
- ↑ 北都交通40年史編纂委員会『北都交通40年史』(1990年) p.73
- ↑ 北見現代史編集委員会『北見現代史』(2007年) p992
- ↑ 北海道新聞 「都市間バス 帯広 - 釧路 廃止へ」(2010年12月7日朝刊 p9経済面)
- ↑ テンプレート:Cite web
- ↑ テンプレート:Cite web
- ↑ テンプレート:Cite web
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