新得駅
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
テンプレート:駅情報 テンプレート:駅情報 テンプレート:駅情報
新得駅(しんとくえき)は、北海道上川郡新得町本通北1丁目53にある北海道旅客鉄道(JR北海道)の駅である。駅番号はK23。電報略号はトク。
根室本線と石勝線の分岐駅であり、特急「スーパーおおぞら」・「スーパーとかち」がすべて停車する。
概要
根室本線を所属線としており[1]、石勝線を加えた2路線が乗り入れる。石勝線は当駅が線路名称上の終点であるが、実際に根室本線と合流するのは上落合信号場である。そのため、上落合信号場 - 当駅間は両路線の重複区間であるが、この区間の途中には駅が存在しないため、当駅が旅客扱い上の合流・分岐駅として機能している。
歴史
- 1907年(明治40年)9月8日:国有鉄道の駅として開業。一般駅。新得機関庫設置。
- 1910年頃(明治43年頃):新得機関庫廃止。
- 1917年(大正6年)
- 1919年(大正8年)頃:王子製紙が屈足の流送木材陸揚網場より当駅まで馬車鉄道10km敷設[2]。
- 1921年(大正10年):王子製紙が網場を屈足から岩松に変更し、馬車鉄道が16kmに延長[2]。
- 1928年(昭和3年)12月15日:北海道拓殖鉄道が開業。王子製紙の馬車鉄道が当鉄道の屈足駅までとなる(後に十勝上川森林鉄道となる。)[2]。
- 1951年(昭和26年)10月15日:跨線橋改築[2]。
- 1954年(昭和29年)12月5日:機関区の車庫改築。
- 1956年(昭和31年)12月12日:駅舎改築[2]。
- 1966年(昭和41年)10月1日:根室本線 当駅 - 落合駅間新線開通、旧線廃止。
- 1968年(昭和43年)10月1日:北海道拓殖鉄道廃止。
- 1969年(昭和44年)11月:構内改装。貨物ホーム移設。自衛隊用ホーム新設[2]。
- 1977年(昭和52年)11月:王子木材チップ工場専用線敷設[2]。
- 1981年(昭和56年)10月1日:石勝線開業。旅客扱い上の分岐駅となる。
- 1982年(昭和57年)
- 1985年(昭和60年)3月14日:荷物取扱い廃止。新得機関区廃止[3]。
- 1986年(昭和61年)12月31日:駅舎改築[2]。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化により北海道旅客鉄道(JR北海道)に継承。
- 1988年(昭和63年):駅舎増築、跨線橋改修、ホーム延伸[2]。
駅構造
2面3線のホームを持つ。下り本線が駅舎側の1番のりば、上り本線が2番のりばとなっているが、上下列車とも全ての線路を使用可能となっている。この他、留置用の側線が数本あり、普通列車用の車輌が停泊している。特急列車は交換時を除き1番のりばに停車する。
社員配置駅。みどりの窓口(営業時間は5時20分から21時30分まで)・キヨスク設置。また夏季のみ駅レンタカーも営業する(事前予約貸出のみ)。
駅舎内に立ち食いそば店と新得町商工会が入居する。
利用状況
- 2011年度の1日平均乗車人員は290人である。
乗車人員推移 | |
---|---|
年度 | 1日平均人数 |
1985 | 340 |
1990 | 380 |
1995 | 365 |
2000 | 348 |
2001 | 361 |
2002 | 360 |
2003 | 350 |
2004 | 330 |
2005 | 310 |
2006 | 300 |
2007 | 366 |
2008 | 310 |
2009 | 307 |
2010 | 304 |
2011 | 290 |
駅名の由来
- 北海道旅客鉄道釧路支社に因るとアイヌ語の「シリ・トク→シントク(山の突起)」に因るものだという。
駅周辺
- 北海道道1075号新得停車場線
- 新得郵便局
- 帯広信用金庫新得支店
- 新得町農業協同組合(JA新得町)
- 国道38号
- 新得町役場
- 新得警察署
- 北海道新得高等学校
バス路線
- 新得駅前
- 北海道拓殖バス
- 新帯線(新得市街-新得駅前-屈足市街-鹿追-帯広駅前) ※一部土日祝日運休
- 屈足線(新得市街-新得駅前-屈足市街-くったり温泉) ※学校休校日運休
- 部活線(新得高校-新得駅前-屈足市街) ※新得高校の課外授業がある日のみ運行
- 通院線(新得市街-新得駅前-屈足市街) ※祝日を除く火曜日と金曜日のみ運行
- 上佐幌線(新得駅前=上佐幌20号) ※学校休校日運休
- 新得町コミュニティバス「そばくる」※北海道拓殖バスに運行委託
- 新得市街地線西地区(サホロクリニック、つつじが丘団地、若草団地など) ※日曜・祝日と年末年始(12月31日~1月3日は運休)
- 新得市街地線東地区(保健福祉センターなごみ、公民館、新得診療所、けいら整形外科など) ※日曜・祝日と年末年始(12月31日~1月3日は運休)
- 屈足地区線(あいの郷ふれあい、屈足総合会館など) ※日曜・祝日と年末年始(12月31日~1月3日は運休)
- 北海道拓殖バス
- 新得役場前
隣の駅
- 北海道旅客鉄道(JR北海道)
- テンプレート:Colorテンプレート:Color根室本線
- テンプレート:Color石勝線
- 特急「スーパーおおぞら」・「スーパーとかち」(根室本線へ直通)
- 根室本線と石勝線は上落合信号場にて合流。
- 石勝線の新夕張駅 - 当駅間は特急列車のみの運行である。そのため、同区間内相互乗車で、特急の自由席に乗車する場合に限り、特急料金が不要になる特例がある。
かつて存在した路線
- 北海道拓殖鉄道
- 北海道拓殖鉄道線(廃止)
- 新得駅 - 南新得駅
その他
テレビドラマ「北の国から '95秘密」に登場した。黒板五郎の長女・蛍が富良野に住む五郎の長男・純のもとへ金を借りに来た後、釧路行きの夜行列車「おおぞら」号に乗るために純に車で送ってもらったのが夜半の当駅だった。
脚注
関連項目
外部リンク
テンプレート:根室本線1 テンプレート:根室本線2 テンプレート:石勝線 テンプレート:根室本線旧線
テンプレート:北海道拓殖鉄道