足寄駅
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足寄駅(あしょろえき)は北海道足寄郡足寄町北1条1丁目にあった北海道ちほく高原鉄道ふるさと銀河線の駅(廃駅)である[1]。足寄町の代表駅であった。
駅構造
- のりば
- 1番のりば…ふるさと銀河線上り本別・池田方面
- 2番のりば…ふるさと銀河線下り陸別・北見方面、上り(池田からの折り返し列車)
廃止時まで社員配置駅(末期には駅長と助役の2名配置)であった。末期には窓口は平日の7時50分から16時15分まで営業していたが、廃止前1ヶ月程度の期間は土日祝も営業していた。ふるさと銀河線乗車券・回数券・定期券のほか、JR北海道管内の普通乗車券・特急券・指定席券も取り扱っており、これらについては補充券による発行が行われていた。末期には改札業務は行われていなかった。
そのほか駅舎には十勝バス案内所、売店があった(拓殖バス案内所は路線廃止により2005年(平成17年)9月30日で営業終了)。
そのため2005年(平成17年)9月まで、ちほく高原鉄道、十勝バス、拓殖バス、道の駅きっぷと4種類のきっぷが買える駅だった。
駅2階には、地元出身の松山千春のギャラリーが設けられている他、駅前には、ヒット曲「大空と大地の中で」が流れ、本人の筆跡で書かれた歌詞と肖像画がデザインされた歌碑が設置されている。
駅名の由来
アイヌ語の「エショロ・ペツ」(沿って下る川)から。
駅跡地・周辺
鉄道駅としての役割は終わったが、駅舎は改築時から複合施設とされており、道の駅あしょろ銀河ホール21および十勝バス足寄案内所として廃駅の後も使われている。十勝バス案内所は足寄駅事務室に移され、NPO法人あしょろ観光協会が乗車券発売業務を受託し、硬券乗車券を引き続き発売している。
駅舎周りは線路撤去後に駐車場の拡張など道の駅関連の再整備が行われた。
駅舎内のホーム部分とレールは一部をモニュメントとして残した他、食堂・売店の拡張に充てられた。
駅舎を出て正面やや南側にあったバス乗り場は、旧線路跡北側に復元された旧駅舎を模した建物(ただし玄関の位置は左右逆)前に移された。
長らく代替バスは足寄でトイレ休憩を行っていたが、2013年頃(?)に仙美里に移された。
足寄町の中心地であり、商店等が多くある。駅前交差点の信号機には現在も「足寄駅」と表示されている。
- 国道241号・国道242号
- 道の駅あしょろ銀河ホール21
- 足寄町役場
- 本別警察署足寄交番
- 足寄郵便局
- 足寄本通簡易郵便局
- 帯広信用金庫足寄支店
- 北海道銀行足寄支店
- 足寄町農業協同組合(JAあしょろ)
- 里見が丘公園
- 里美が丘キャンプ場
- 足寄町立足寄小学校
- 足寄町立足寄中学校
- 北海道足寄高等学校
- 雌阿寒温泉
- 芽登温泉
- 足寄動物化石博物館
- 足寄町郷土資料館
- 千春の家
- 「大空と大地の中で」の歌碑
- 十勝バス「足寄」停留所
歴史
- 1910年(明治43年)9月22日 - 国有鉄道の駅として開業。一般駅。
- 1939年(昭和14年)12月27日 - 駅舎改築。
- 1952年(昭和27年)10月14日 - 跨線橋設置。
- 1982年(昭和57年)9月10日 - 貨物取扱い廃止。
- 1984年(昭和59年)2月1日 - 荷物取扱い廃止。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により北海道旅客鉄道に継承。
- 1989年(平成元年)6月4日 - 北海道ちほく高原鉄道に転換。
- 2004年(平成16年) - 駅舎改築、道の駅あしょろ銀河ホール21(8月登録)[2]、十勝バス・北海道拓殖バス足寄案内所との複合施設となる。
- 2005年(平成17年)10月1日 - 北海道拓殖バス案内所廃止。
- 2006年(平成18年)4月21日 - ふるさと銀河線廃線[1]により廃止。
足寄森林鉄道
- 1922年(大正11年) - 幹線敷設工事着工。
- 1923年(大正12年) - 足寄貯木場10.47ha設置。
- 1927年(昭和2年) - 幹線33.147km敷設。10t蒸気機関車運用。
- 1945年(昭和20年) - この時点までに幹線37.700km、支線10.114km敷設運用。
- 1949年(昭和24年)-1954年(昭和29年) - 幹線支線合わせて21.8kmを延長。
- 1956年(昭和31年) - 運用機関車をすべてディーゼルに転換。B5t加藤製2台、B7t酒井製3台。
- 1960年(昭和35年) - 廃止。トラック輸送に切り替え。
- なお、昭和23年における保有機関車は以下の通り[3]。
- 10tコッペル製4台、10t鉄道省製2台。
隣の駅
参考資料
- 足寄町史 昭和47年発行
- 東北海道の林業 帯広営林局 昭和44年発行
脚注
- ↑ 1.0 1.1 “視点 旧銀河線足寄駅舎の周辺整備問題 情報公開、共有徹底を 議論の入り口で“初耳”連発 かみ合わぬ町、検討委”. 北海道新聞 (北海道新聞社). (2006年12月5日)
- ↑ “あしょろ銀河ホール21 町内2カ所目 道の駅に登録 道内市町村では初 ラワンブキ・ソフトクリーム新登場”. 北海道新聞 (北海道新聞社). (2004年8月14日)
- ↑ 管内概要 帯広営林局 昭和23年5月発行。