仙美里駅
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仙美里駅(せんびりえき)は、北海道中川郡本別町仙美里元町166-1[1]にあった北海道ちほく高原鉄道ふるさと銀河線の駅である。ふるさと銀河線の廃線に伴い、2006年(平成18年)4月21日に廃駅となった。電報略号はセヒ。
駅名の由来は、アイヌ語の「パンケ・センビリ(下流の・陰)」から。
駅構造
単式ホーム1面1線を有する地上駅。無人駅だった。かつては、相対式ホーム2面2線を有する列車行き違い可能駅であった。
ふるさと銀河線沿線自治体ではふるさと創生事業の一環[2]で改築など駅舎や駅周辺の整備を行っており、先に改築された本別駅と調和した外観の建物に床暖房やスロープを備え、コミュニティセンターを併設した新駅舎が1992年(平成4年)12月24日に供用を開始したものであった[3][4]。
駅跡・周辺
仙美里地区の集落がある。駅舎の待合室部分はそのままバス待合室に転用されている。線路撤去後は駅舎北側にバス転回場が整備され、バスが待合室前に乗り入れるようになった。2013年頃(?)から、代替バスの休憩を足寄に代わり当地で行うようになった。
- 仙美里郵便局(日本郵便帯広支店仙美里集配センター併設)
- 北海道立農業大学校-本校以前に存在した陸軍省軍馬補充部十勝支部に、西竹一が1939年3月から1年半、騎兵少佐として勤務した。関連資料が「仙美里鉄道資料室 仙美里鉄道物語」として当駅内に展示されている。
- 国道242号
- 十勝バス「仙美里」停留所
歴史
- 1910年(明治43年)9月22日 - 国有鉄道網走線の駅として開業。一般駅[5]。
- 1935年(昭和10年)11月 - 駅舎改築[6]。
- 1961年(昭和36年)4月1日 - 路線の呼称変更により池北線の駅となる[7]。
- 1977年(昭和52年)4月28日 - 業務委託化[8]。貨物取扱い廃止。
- 1984年(昭和59年)2月1日 - 荷物取扱い廃止[9]。
- 1986年(昭和61年)11月1日 - 無人化。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により北海道旅客鉄道に継承。
- 1989年(平成元年)6月4日 - 経営移管により、北海道ちほく高原鉄道ふるさと銀河線の駅となる[10][11]。
- 1992年(平成4年)12月24日 - 駅舎改築[3][4]。
- 2006年(平成18年)4月21日 - ふるさと銀河線廃線により廃止。