愛冠駅
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ファイル:Aikappu eki.jpg
1977年、国鉄池北線時代の愛冠駅と周囲500m範囲。上が北見方面。国土交通省 国土画像情報(カラー空中写真)を基に作成
ファイル:Aikappu station02.JPG
ホームの様子。線路撤去済
愛冠駅(あいかっぷえき)は、北海道足寄郡足寄町愛冠35-12[1]にあった北海道ちほく高原鉄道ふるさと銀河線の駅である。ふるさと銀河線の廃線に伴い、2006年(平成18年)4月21日に廃駅となった。電報略号はカフ。
駅名の由来は、アイヌ語の「アイカプ・ピラ」(aykap pira 矢の届かぬ崖)からといわれている。
駅構造
単式ホーム1面1線を有する地上駅。駅舎は「愛」の「冠」という名前にちなみ王冠型をしている。
駅周辺
歴史
- 1946年(昭和21年)9月10日 - 日本国有鉄道網走本線の仮乗降場として開設。
- 1952年(昭和27年)3月25日 - 愛冠駅となる(旅客駅)[2]。荷物取扱いを開始。
- 1961年(昭和36年)
- 1977年(昭和52年)4月28日 - 無人駅となる[4]。荷物取扱い廃止。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により北海道旅客鉄道に継承。
- 1989年(平成元年)6月4日 - 経営移管により、北海道ちほく高原鉄道ふるさと銀河線の駅となる[5][6]。
- 2006年(平成18年)4月21日 - ふるさと銀河線廃線により廃止。
縁起良い駅名
駅名は「愛のカップル」に通じることから恋人に人気があり、1989年(平成元年)と1991年(平成3年)には結婚式が挙行された[7][8]。愛冠駅に関する切符も、縁起の良い切符として売れ行き好調であった[9]。駅前に「愛の泉」なる水飲み場があり、駅前の橋には「ウエディング ブリッジ」という名がついている。2014年6月時点でも「愛の泉」は稼働しているが、愛冠駅舎は施錠されており、トイレ・待合室ともに立ち入ることはできない。
- Aikappu station03.JPG
ウエディングブリッジ
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愛の泉
- Ticket from Ashoro to Aikappu.jpg
足寄→愛冠の硬券乗車券