北海道帯広三条高等学校
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北海道帯広三条高等学校(ほっかいどうおびひろさんじょうこうとうがっこう、Hokkaido Obihiro Sanjyo High School)は、北海道帯広市にある公立(道立)の高等学校。
目次
概要
設置学科
- 全日制課程
校訓
- 一.真理を探究せよ
(高い学力を身につけた知性ある人間を育成する。)
- 一.至誠勤勉たれ
(健全な判断力を備えた自律的な人間を育成する。)
- 一.心身を鍛錬せよ
(心身ともに健康で明朗な人間を育成する。)
学校教育目標
- 1.高い学力を身につけた知性ある人間を育成する。
- 2.健全な判断力を備えた自立的な人間を育成する。
- 3.心身ともに健康で明朗な人間を育成する。
沿革
- 1915年4月15日 - 帯広町の高橋又治が十勝姉妹職業学校として設立[1]
- 1915年4月 - 校歌制定
- 1917年4月10日 - 常磐会(現・北海道帯広三条高等学校常磐同窓会)が創立される[2]
- 1917年8月10日 - 東2条南3丁目に2代目校舎が落成[2]
- 1920年4月 - 姉妹実科高等女学校と改称[1]
- 1923年 - 校章制定[2]
- 1928年4月 - 高等女学校に組織変更、実科併置[1]
- 1931年12月 - 校長・高橋又治が校地3600坪および校舎備品を帯広町に寄付し帯広町立に移管、帯広町立姉妹高等女学校と改称[1][2]
- 1933年3月27日 - 北海道庁に移管、北海道庁立帯広高等女学校と改称[1]
- 1933年8月 - 3代目校舎が竣工し移転[1]
- 1933年9月 - 校旗、校章制定[2]
- 1948年4月1日 - 新学制実施に伴い北海道立帯広女子高等学校に校名変更[1][2]
- 1950年4月1日 - 男女共学を実施、商業科2学級を増設し、現校名である北海道帯広三条高等学校となった[1][2]
- 1950年6月15日 - 現校章制定[1][2]
- 1951年4月1日 - 定時制商業科併置[1]
- 1952年10月30日 - 現校訓決定[2]
- 1953年11月25日 - 現校歌制定
- 1954年 - 応援歌No.1制定
- 1955年9月30日 - 創立40周年記念式典挙行、図書館建設[1][2]
- 1955年 - 応援歌No.2制定
- 1961年4月15日 - 開校記念日制定[1]
- 1965年4月10日 - 創立50周年記念事業、音楽室及び同階上和室改装、第二職員室、生活指導室、生徒会室、放送室、新聞部室改築[1]
- 1965年9月16日 - 創立50周年記念式典及び学校祭挙行(~9月21日)[1]
- 1966年3月 - 商業科2学級を普通科に学科転換(定時制の商業科はそのまま存続)
- 1966年4月 - 校舎改築促進期成会発足[1]
- 1971年4月 - 普通科2学級を学科転換して理数科2学級設置[1]
- 1973年4月 - 定時制商業科を普通科に転換[1]
- 1973年11月 - 校舎改築促進期成会の名称を記念会館等建設整備期成会に変更[1]
- 1973年12月 - 校舎改築第1期工事完成[1]
- 1974年12月 - 校舎改築第2期工事完成[1]
- 1975年10月 - 北海道帯広三条高等学校記念館完成(創立60周年記念事業)[1]
- 1976年3月 - 校舎改築第3期工事完成[1]
- 1976年11月9日 - 校舎改築第4期工事完成し、4代目校舎(現校舎)へ移転する(~11月10日)[1][2]
- 1976年11月22日 - 4代目校舎落成記念式件創立60周年記念式典挙行[1]
- 1978年4月 - 普通科1学級増設[1]
- 1978年11月24日 - 格技場完成[1]
- 1978年12月26日 - 増築棟完成[1]
- 1981年4月1日 - 理数科2学級を普通科に学科転換。定時制普通科募集停止[1]
- 1984年3月 - 定時制課程を閉課し、全日制普通科のみの学校となった(閉課記念式典を挙行)[1]
- 1985年9月28日 - 創立70周年記念式典挙行、記念事業記念館改装[1]
- 1995年 - 創立80周年記念式典挙行
- 2005年10月15日 - 創立90周年記念式典挙行
- 2007年 - 単位制の導入
- 2015年10月15日-創立100周年
歌
校歌
応援歌
特色
- 現在は1学年7学級を有し、一学級40名程度。文武両道の校風を目指している。
- 新制高校発足時、高等女学校の歴史を持つ当校と、旧制中学の歴史を持ち当時隣接していた現在の北海道帯広柏葉高等学校とで生徒の一部を互いに交換した。毎年開かれる『三柏戦』は両校の生徒だけで開かれる体育大会。
- 夏に開かれる三条祭では、縦割りのチームごとでグラウンドに立てた鉄骨に装飾を施したアーチをシンボルに、街をねり歩く仮装パレード、中夜祭、文化祭、体育祭が行われる。
C project
- C projectとは、Challenge(挑戦)、 Creation(創造)、Communication(コミュニケーション)の頭文字Cをとった、当校独自のキャリア教育である。生徒の進路決定の補助の役目を担っており、進学校である当校の重要な教育活動の一つである。外部からの講師や卒業生を招いて公演を開いたり、様々な資料などを利用して、生徒のより適切な進路選択を助けている。
Cプロと略されることが多い。
科目選択
当校は単位制で、自分の目標に合わせて科目を選択できる。 一年次では芸術科目、美術、書道、音楽しか選択科目がないが、二年次からは格段にその量が増える。 音大などを目指すための科目も設置されている。
部活動
- 多くの部活動が盛んに活動していて、全道大会、全国大会への出場を果たしている。
- 当校において、部活動は、校訓である文武両道の「武」を担っているため、ほとんどの生徒が部活に加入している。
運動系
- 野球・サッカー・バスケットボール(男・女)・バレーボール(男・女)・ハンドボール(男・女)・バドミントン(男・女)・ソフトボール・ソフトテニス・テニス(男・女)・卓球・陸上・アーチェリー・柔道・剣道・アイスホッケー
- 野球部が高野連で勝ち進むと、全校応援が開かれる
文化系
外局
顕著な活躍
- 野球部は2001年には北北海道代表として15年ぶりに夏の甲子園に出場。これは十勝勢としても12年ぶりの快挙で当時監督だった高橋基好にとっては定年を迎える節目の年の花道となった。なお2003年から2005年までの間元日本ハムの有倉雅史が野球部のコーチを務めていた。
- 合唱部は2003年に10年ぶりに全日本合唱コンクール全国大会に北海道代表として出場し、高等学校部門Aグループで金賞を受賞したのを皮切りに、近年全国的な活躍が続いている。同コンクールで2007年から2013年まで7年連続で全国大会に出場し、2007年に金賞、2008年に銀賞、2009年には金賞と同時に文部科学大臣賞・カワイ奨励賞も合わせて受賞、2010年に銅賞、2011年、2012年には連続して金賞と同時に再度文部科学大臣賞を受賞した。2013年は銀賞。NHK全国学校音楽コンクールにおいても2007年、2008年、2011年、2012年、2013年に北海道代表として全国大会に出場している。
著名な出身者
政治
法曹
経済
- 杉井陞(日本通信エレクトロニック社長)
- 関寛(中道リース社長)
学問
- 有賀秀子(農芸化学者、帯広畜産大学名誉教授)
- 石澤良昭(歴史学者、上智大学学長)
- 佐藤裕一(環境土壌学者、北里大学名誉教授)
- 細井俊克(運動科学者、国立健康・栄養研究所情報センター研究員)
- 渡部重十(地球物理学者・惑星科学者、北海道大学大学院理学研究院教授)
- 渡邉悌二(地理学者、北海道大学大学院地球環境科学研究院准教授)
文化
芸能
- あべなぎさ(女優・歌手)
- 近江谷太朗(俳優)
- 小野寺昭(俳優)
- 平淑恵(女優)
- 十勝花子(タレント)
- 中川和恵(声優・舞台女優・タレント)
- 西山翔太(ALvinoのヴォーカリスト)
- 松野陽介(ギタリスト・編曲家)
- 南風ゆり(女優)
放送
スポーツ
脚注・出典
関連項目
外部リンク
- 北海道帯広三条高等学校
- 帯広三条高等学校 常磐同窓会 - 同窓会の公式サイト
- 常磐に誓う - 帯広三条高校90年の足跡 - 十勝毎日新聞社公式サイト内のページ