札幌市円山動物園
テンプレート:動物園 札幌市円山動物園(さっぽろしまるやまどうぶつえん)は、北海道札幌市中央区宮ヶ丘の円山公園内にある動物園。札幌市環境局が管理運営を行っている。
概要
1950年(昭和25年)、上野動物園の移動動物園を札幌にて開催し、好評を得たことが起源となっている。北海道の中核的な動物園の地位を保ってきたが、年間入園者数は1974年の124万7千人をピークに減少し[1]、1979年を最後に100万人を割り込んだ[1]。近年は旭川市の旭山動物園に入場者数で大きく水をあけられたことから、インフラ面の整備に力を入れ始めた。その後、2005年からは年間パスポートも発行し、入場者数は増加傾向にある。
2014年5月末現在、182種934点(昆虫類を除く)が展示飼育され、総面積は224,780m²(未使用の原生林を含む)。
飼育下での自然繁殖が難しいとされるホッキョクグマの繁殖に、2000年以降唯一成功している動物園。同園の「デナリ」(父)と「ララ」(母)が、2003年12月にメスの「ツヨシ」、2005年12月にメスの「ピリカ」、2008年12月に双子のオスの「イコロ」と「キロル」、2010年12月にメスの「アイラ」、2012年12月に双子のメスの「マルル」と「ポロロ」を誕生させている。
開園期間
- 1月1日 - 12月28日の期間中無休。
- 12月29日 - 12月31日は休園。
開園時間
- 1月1日 - 1月31日 : 9:00 - 16:00(入園締切は15:30)
- 2月1日 - 10月31日 : 9:00 - 17:00(入園締切は16:30)
- 11月1日 - 12月28日 : 9:00 - 16:00(入園締切は15:30)
7月~8月の特定日は、「夜の動物園」と称して開園時間を21:00まで(入園締切は20:30)延長する。
入園料
- 大人(高校生以上) - 600円
- 団体(大人30名以上) - 540円
- 円山動物園年間パスポートは1,000円。購入日から1年間有効。
- 中学生以下、65歳以上の札幌市在住者、身体障害者と介助者は無料。
沿革
- 1951年 : 国内で10番目の動物園として開園。
- 1953年 : アジアゾウ「花子」来園。
- 1958年 : アカカンガルーの人工保育に国内で初めて成功し、繁殖賞を受賞。
- 1965年 : 年間入園者数が100万人に達成。
- 1966年 : 熱帯動物館が完成し、冬季開園実施。
- 1967年 : 国内で初めてダイアナモンキーの繁殖に成功。
- 1970年 : 海獣舎が完成。
- 1974年 : 爬虫類館、昆虫館が完成。ニシローランドゴリラ「ゴン」「メリー」来園。
年間入園者数が124万7千人となりピークに達する[1]。
- 1975年 : 国内で初めてカオジロガン(人工孵化)、クロクモザルの繁殖に成功。
- 1977年 : 類人猿館が完成。国内で初めてアフリカタテガミヤマアラシの繁殖に成功。
- 1979年 : 世界のクマ館が完成。
この年を最後に年間入園者数が100万人を割り込む[1]。
- 1980年 : 国内で初めてミズオオトカゲの繁殖に成功。
- 1981年 : オオカミ放養場が完成。
- 1982年 : ニホンザル61頭が来園、さる山が完成。
- 1984年 : モンキーハウスが完成。
- 1987年 : ペルシャヒョウ来園。国内で初めてユキヒョウの繁殖に成功。
- 1988年 : タスマニアデビル来園。
- 1989年 : タスマニア館が完成。ウォンバット、オオカンガルー来園。
国内で初めてペルシャヒョウ、アメリカワシミミズクの繁殖に成功。
- 1990年 : 国内で初めてアカハラヤブワラビー、イヌワシ、アオガン(人工孵化)の繁殖に成功。
- 1992年 : 国内で初めてコディアックグマ(人工保育)の繁殖に成功。
- 1993年 : 国内で初めてオオワシの繁殖に成功。
- 1995年 : 熱帯鳥類館が完成。
- 1997年 : 国内で初めてサトウチョウの繁殖に成功。
- 1998年 : 円山動物園ボランティア活動開始。
- 2000年 : 新チンパンジー館が完成。
- 2001年 : 国内で初めてヨウスコウアリゲーターの繁殖に成功。
- 2002年 : 国内で初めてモモイロインコの繁殖に成功。
- 2003年12月11日 : ホッキョクグマ「ツヨシ」誕生。
- 2004年 : リスザルドームが完成。国内で初めてカンボジアモエギハコガメの繁殖に成功。
- 2005年12月15日 : ホッキョクグマ「ピリカ」誕生。
- 2006年 : さる山展望レストハウス完成。
- 2007年 : ライオンの双子、♂の「げんき」と♀の「ゆうき」が誕生(名前は一般投票で決定)。アジアゾウ「花子」死去。
- 2008年 : オオカミ・エゾシカ舎が完成。
- 2009年 : マサイキリン「ユウマ」の嫁として、熊本市動植物園よりメスの「ナナコ」を譲り受ける[2]。
- 2010年4月17日 : エゾヒグマ館が公開。
- 2010年8月17日 : 期間満了に伴い、当日付けでコモドオオトカゲの展示を終了。翌日に返却のため、同園を離れる。
- 2010年9月30日 : 円山子供の国キッドランドが閉鎖。
- 2010年12月25日 : ホッキョクグマ「アイラ」誕生。
- 2011年3月31日 : 昆虫館が閉鎖。
- 2011年4月23日 : リニューアルされたは虫類・両生類館が公開。
- 2012年12月8日 : ホッキョクグマの雌の双子誕生。「ポロロ」と「マルル」と名づけられる。
- 2012年12月12日 : 熱帯動物館老朽化に伴い、新獣舎のわくわくアジアゾーンが完成(寒帯館・高山館・熱帯雨林館の3つで構成)。
- 2013年 : 千葉市動物公園よりレッサーパンダ「エイタ」を譲り受ける[3]。
施設・飼育動物一覧
- 動物科学館
- 猛きん舎
- カンガルー館
- フクロウとタカの森
- 飼育動物 - オオタカ、エゾフクロウ、シロフクロウ、トビ、アメリカワシミミズク、ユーラシアワシミミズク
- こども動物園
- サル山(2014年度より改修予定)
- 類人猿館
- モンキーハウス(2014年秋改修完了予定)
- チンパンジー館
- 熱帯動物館(飼育動物は2013年度から建設予定のアフリカゾーンに移動予定)
- わくわくアジアゾーン(2012年冬完成)
- は虫類・両生類館(2011年春リニューアル)
- 総合水鳥舎
- 熱帯鳥類館
- 世界の熊館
- エゾシカ・オオカミ舎
- エゾヒグマ館
- 海獣舎
- Sapporo Maruyama Zoo Lesser Panda 1.jpg
レッサーパンダ
- Sapporo Maruyama Zoo Timber Wolf 1.jpg
シンリンオオカミ
- Sapporo Maruyama Zoo Panther chameleon.jpg
パンサーカメレオン
- Sapporo Maruyama Zoo Masai giraffe .jpg
マサイキリン
今後の計画・構想
- 熱帯動物館の老朽化に伴い、2013年11月からアフリカゾーンの工事に着手予定[4]。飼育動物は熱帯動物館の動物とペリカンの他にミーアキャット、ハダカデバネズミを飼育する予定である。「サバンナストリート」と呼ばれる高低差を生かした通路を導入しいろいろな角度から動物を見られるようにする予定である。レストランも併設する予定である。2015年夏完成予定[5]。平成28年度に熱帯動物館を取り壊す予定。
- 2015年度からホッキョクグマの繁殖施設の国際基準を満たす目的でアザラシの飼育施設を併設したホッキョクグマ館を新設予定[6][7]。2016年完成予定。
- 2014年度にモンキーハウスを、2014年度からサル山を改修予定[8]。前者は2014年秋に完了、後者は2015年夏に完了予定。
- ゾウの飼育を検討中である[9]。
- 熱帯鳥類館を南米ゾーンとしてリニューアルする予定[10]。そのため、ニジキジやハイイロコクジャク、キンケイ、サンケイ、アオミミキジといった南米産以外の鳥類を他の動物園に転出してる。
所在地
札幌市中央区宮ヶ丘3番地1
交通手段
- 札幌市営地下鉄東西線円山公園駅バスターミナルから徒歩約15分、路線バスで約8分(料金は210円)。
専用の駐車場は持たないが、隣接地に円山公園第1・第2駐車場がある(料金は普通車1回700円)。
脚注
- ↑ 1.0 1.1 1.2 1.3 テンプレート:Cite news
- ↑ 熊本在住時点では「小夏」であったが、セブン-イレブンが輸送費を援助し改名した。名前の由来はICカード「nanaco」である。
- ↑ テンプレート:Cite news
- ↑ http://www.city.sapporo.jp/zoo/info/keikaku/documents/kihonkeikakukaiteiban.pdf
- ↑ http://www.city.sapporo.jp/zoo/topics/documents/18siryo.pdf
- ↑ http://e-kensin.net/news/article/7409.html
- ↑ https://www.city.sapporo.jp/zoo/topics/documents/kaigi13-siryo2-2.pdf
- ↑ http://www.city.sapporo.jp/zoo/info/keikaku/documents/kihonkeikakukaiteiban.pdf
- ↑ http://www.city.sapporo.jp/zoo/topics/zouusiikutyousa.html
- ↑ http://www.city.sapporo.jp/zoo/nettyou.html