コツメカワウソ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
コツメカワウソ(小爪川獺 、Aonyx cinerea)は、動物界脊索動物門哺乳綱ネコ目(食肉目)イタチ科ツメナシカワウソ属に分類される食肉類。
分布
インド、インドネシア(スマトラ島、ボルネオ島)、カンボジア、タイ、中華人民共和国南部、ネパール、バングラデシュ、フィリピン(パラワン島)、ブータン、ベトナム、マレーシア、ミャンマー、ラオス[1][2][a 1]
- A. c. nirnai
形態
体長41-64cm[1][2]。尾長25-35cm[1][2]。体重2.7-5.4kg[2]。背面の毛衣は灰褐色や薄黒褐色で、喉は白や灰白色の体毛で被われる[1][2]。
指趾には非常に小型の爪がある[1][2]。指趾先端の関節まで水掻きがある[1][2]。
分類
- Aonyx cinerea cinerea (Illiger, 1815)
- Aonyx cinerea concolor Rafinesque, 1832
- Aonyx cinerea nirnai Pocock, 1940
生態
河川の周辺などに生息する[2]。家族群を形成し生活する[2]。12種類以上の鳴き声を使い分けていると考えられている[2]。
食性は動物食で、魚類、カエル、甲殻類、貝類などを食べる[2]。
繁殖形態は胎生。周年繁殖し[1]、24-30日の間隔をおいて3日発情する[2]。妊娠期間は60-64日[1][2]。1回に1-6頭の幼獣を産み[1]、年に2回繁殖することもある[2]。授乳期間は2か月半から3か月[2]。幼獣は生後40日で開眼し、生後9週間で泳げるようになる[2]。
人間との関係
マレーシアでは飼いならされた本種が漁業に利用されることもある[2]。
ギャラリー
- Small-clawed otter from Western Ghats.JPG
- Aonyx cinereus.JPG
- Otter - melbourne zoo.jpg
- Aonyx cinerea.jpg
- Zwergotter-Porträt.jpg
- Aonyx-cinerea 2.jpg
- Otters at feeding time 2004 SMC.jpg
- Amblonyx cinereus Zoo.jpg
参考文献
外部リンク
関連項目
テンプレート:Animal-stub- ↑ 1.0 1.1 1.2 1.3 1.4 1.5 1.6 1.7 1.8 今泉吉典監修 D.W.マクドナルド編『動物大百科1 食肉類』、平凡社、1986年、140、143頁。
- ↑ 2.00 2.01 2.02 2.03 2.04 2.05 2.06 2.07 2.08 2.09 2.10 2.11 2.12 2.13 2.14 2.15 2.16 2.17 今泉吉典監修 『世界の動物 分類と飼育2 (食肉目)』、東京動物園協会、1991年、56頁。
引用エラー: 「a」という名前のグループの <ref>
タグがありますが、対応する <references group="a"/>
タグが見つからない、または閉じる </ref>
タグがありません