豊田スタジアム
テンプレート:混同 テンプレート:出典の明記 テンプレート:スタジアム情報ボックス 豊田スタジアム(とよたスタジアム、テンプレート:Lang-en)は、愛知県豊田市の豊田中央公園にある球技場である。施設は豊田市が所有し、株式会社豊田スタジアムが指定管理者として運営管理を行っている。
目次
概要
テンプレート:Infobox 豊田市が市制50周年記念事業の一環として整備を進めたスタジアムで、設計は建築家・黒川紀章が行った。テンプレート:要出典範囲
ジャパンラグビートップリーグ・トヨタ自動車ヴェルブリッツのホームスタジアムとなっている。また、日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)の名古屋グランパスも、開場以来ホームゲームを開催しており、2012年シーズンよりホームタウンを「名古屋市」から「名古屋市・豊田市・みよし市を中心とした愛知県全県」へ変更したのと同時に、ホームスタジアムの一つに登録されている[1]。また毎年8月には豊田国際ユースサッカー大会が行なわれている。
2002 FIFAワールドカップの候補地となったが、落選。2019 ラグビーワールドカップの会場となる予定。また、トヨタ自動車がオフィシャルスポンサーを務めるFIFAクラブワールドカップでは、日本での大会において開催会場の1つとして選ばれている。
スタジアムの「10番ゲート」はグランパスのOBで、現監督のドラガン・ストイコビッチの功績を称え『ピクシー・ゲート』と名付けられている(ピクシーは、ストイコビッチの愛称、10番は代表でもグランパスでも彼の不動の背番号であった)。現在も彼のガッツポーズをモチーフにした装飾と、「PIXY GATE」と書かれたゲート看板が残されている。なお、ストイコビッチがこのスタジアムでプレーしたのは開場直後に行なわれた引退記念試合の1試合のみである。
テンプレート:要出典範囲、トヨタ自動車及びグループ各社の命名権によるものではない。
なお、アウェー側サイドスタンドとバックスタンドの4階席部分に「TOYOTA」の文字が刻まれているほか、トヨタグループの企業によるスポンサー看板も多く設置されている。また、2005年9月にメインスタンド1階コンコースに「スタジアムギャラリー」がオープン。2007年11月、屋根の開閉部分に故障が見つかり、修理に10ヶ月の期間を要すると発表された。これにより修理が完了するまで天候の状況に関わらず屋根が開かれた状況でイベントが行われる事となった。2008年1月6日、スタジアム内のプール施設において、天井が落下する事故が発生。
球技専用スタジアムのため陸上競技用トラックは存在しないが、市民マラソン大会である豊田マラソン[2]や豊スタナイトリレーマラソンの会場となる等、市民を対象とした陸上競技イベントも年に数回開催されている。
2009年には本スタジアムで使用する天然芝の農地が豊田市内に作られた[3]。テンプレート:要出典範囲
建設経緯
サッカーW杯開催地へ立候補
愛知県では、1989年にテンプレート:要出典範囲が5万人収容で国際規格のサッカースタジアムの建設を計画していた[4]。また、同時期に2002年に開催予定のFIFAワールドカップ(W杯)を日本に誘致する計画が浮上し、愛知県でも開催地を誘致する動きが活発化した。愛知県内では、1992年7月13日に刈谷市が正式に誘致を表明した[5]。
名古屋市でも誘致の検討がはじまり、1993年1月14日に立候補を表明した[6]。立候補時は瑞穂公園陸上競技場の増築によって賄う計画で、同年7月25日にはスタンドを2層構造とするなどの具体案が発表されたが[7]、
- 増築に伴う近隣住宅の立退き費用が多額であること。
- 増築そのものが消防法に抵触する可能性がある。
という2点の問題や狭い敷地のために周辺が人であふれかえることなどに日本サッカー協会が難色を示したため、計画の実現性が低いと判断され、1994年5月9日に瑞穂案の断念が発表された[8]。
続いて、名古屋市南部の大高緑地公園に10万人収容のサッカー専用スタジアム構想を立ち上げ、「決勝戦も可能」と謳うが、環境保護団体と地域住民の猛烈な反発にあい、計画段階で断念。
さらにナゴヤドーム[9]内に天然芝を敷き詰めて開催する案を提出するものの、テンプレート:要出典範囲、打つ手をなくした名古屋市としては条件を満たすスタジアムの設置が不可能と判断し、立候補を取り消す事態に発展した。
一方、豊田市では1993年12月の市議会で加藤正一市長がW杯誘致に意欲を見せた。1994年10月24日には、豊田市体育協会・連合愛知豊田地域協議会・豊田商工会議所の代表が、同年8月から10月にかけて集めたサッカー場を建設を求める254,899人の署名を豊田市長・市議長に手渡した[10]。
W杯誘致では、名古屋市の撤退が発表された後、日本サッカー協会から「日本有数の大都市圏で試合が無いのは問題である。」との意見が入り、1995年1月25日、愛知県が立候補を発表。同年2月9日に日本サッカー協会理事会で承認された[11]。名古屋市の立候補により表立った活動をしてこなかった刈谷市と豊田市の2市が立候補に名乗りを上げ、熾烈な誘致合戦を行った。
1995年4月12日、愛知県サッカー協会の審査の結果、交通の便や市民の熱意は刈谷市が上回るものの、
- 市の財政力が高い
- すでにスタジアム構想が立ち上がっていることで、土地収用等の時間が短縮できスタジアムの建設が容易
との理由で「愛知県」枠は豊田市となった。
1995年夏に豊田市の新聞『矢作新報』が市民千人にスタジアム建設の是非を問うたアンケートでは、賛成20%、反対40%、どちらでもない37%との意見であった[12][13]。
W杯選考落選と規模縮小
テンプレート:要出典範囲、その後、同大会は日韓共催となることが国際サッカー連盟理事会によって決定する。これにより、日本側の割り当てである10会場に会場を絞り込むことになった。
テンプレート:要出典範囲。しかし、1996年12月の開催地を決定する投票で、同じ中部圏の新潟県が推す新潟スタジアム(現・デンカビッグスワンスタジアム)との決選投票となり、結果落選した。
落選後、設計の見直しが行われ、1997年9月25日に収容人数を4万3千人に減らすなどの設計が公表された[14]。一方、スタジアム建設反対派住民らによって結成された「巨大サッカー場問題を考える会」は、1998年7月3日に市に対して31,817人の署名とともに住民投票条例制定を求める直接請求を行ったが[15]、同月17日の市議会臨時会で否決された[16]。
2001年7月21日、会場記念セレモニーが開かれ、2,001人によるテープカットや、Kiroro、ゴスペラーズ、THE BOOMによるオープニングコンサートが行われた。
その後、FIFA関連のイベントでは、FIFAクラブワールドカップの日本開催時の会場の一つとして使用されている(使用年については下記年表を参照)。
開催された主なイベント
サッカー
国内試合
- 名古屋グランパスのホームゲーム(2002年-)
- 2001年7月22日 こけら落とし試合:グランパス×ジュビロ磐田(Jサテライトリーグ)
- 2001年8月4日 - たらみオールスターサッカー
- 2001年10月6日 - ドラガン・ストイコビッチ引退記念試合:グランパス×レッドスター・ベオグラード
- 2013年7月22日 - 国際親善試合:グランパス×アーセナルFC(イングランド)。観客数は豊田スタジアム最多の42,919人。
国際試合
- FIFAクラブワールドカップ
- FIFAクラブ世界選手権2005
- FIFAクラブワールドカップ2006
- FIFAクラブワールドカップ2007
- FIFAクラブワールドカップ2008
- FIFAクラブワールドカップ2011。開幕戦・準決勝など5試合を開催。
- FIFAクラブワールドカップ2012。準々決勝・準決勝など4試合を開催。
- 2008年5月24日 - キリンカップサッカー2008:日本代表×コートジボワール代表
- 2010年3月3日 - AFCアジアカップ2011 (予選):日本代表×バーレーン代表
- 2011年6月19日 - ロンドンオリンピック男子サッカーアジア2次予選:日本代表×クウェート代表
- 2012年2月29日 - 2014 FIFAワールドカップ・アジア3次予選:日本代表×ウズベキスタン代表
- 2013年5月30日 - キリンチャレンジカップ:日本代表×ブルガリア代表
ラグビー
- トヨタ自動車ヴェルブリッツのホームゲーム(2004年-)
- 2005年8月23日 - トヨタ自動車×ニューカッスル・ファルコンズ(イングランド)
コンサート他
- 2001年11月17日 - 初のコンサートDream Concert~ホセ・カレーラス&サラ・ブライトマン開催。この公演には谷村新司も出演。
- 2002年 - スタジアムテーマソング「愛のうた」(大黒摩季)が、一周年記念で完成。浜崎あゆみやモーニング娘。のライブが開催。
- 2003年8月16日 - TUBEが、「LIVE AROUND SPECIAL 2003 『OASIS』」開催。
- 2003年 - SMAPのライブが開催。
- 2004年 - TUBEが、「LIVE AROUND SPECIAL 2004 『あー夏祭り』」開催。
- 2005年 - TUBEが、「LIVE AROUND SPECIAL 2005 『Thank U for your Brightest Emotion』」開催。
- 2007年8月25日・26日 - Mr.Childrenのライブが開催。
- 2008年9月13日・14日 - 「B'z LIVE-GYM Pleasure 2008 -GLORY DAYS-」開催。
- 2010年8月21日・22日- EXILEが「EXILE LIVE TOUR 2010 FANTASY」開催。
- 2013年9月7日・8日 - サザンオールスターズのライブ「SUPER SUMMER LIVE 2013『灼熱のマンピー!! G★スポット解禁!!』」開催。
アクセス
鉄道
バス
車および駐車場
その他
- グランパスはホームゲーム開催時に「トヨタ本社工場駐車場」及び「勘八駐車場」からシャトルバスを運行している。
- FIFAクラブワールドカップ開催時は、トヨタ本社バスターミナル、鞍ヶ池公園駐車場、勘八臨時駐車場からシャトルバスを運行している[17]
施設の概要
スタンド
- 収容人員 45,000人(ゴール裏スタンドの一部は可動式となっている。固定席は43,000人を収容できる)全面二層式でメイン・バックスタンドは4階席、サイドスタンドは3階席まである。
- 可動席はこれまで集客の見込める国際試合などに限って使用されてきたが、2006年シーズンより名古屋グランパス主催試合においても、「ホーム側のみ」使用されるようになった。しかし、前2列は安全性や円滑な試合運営等の観点から立入は制限されている。なお、天皇杯など、他の大会で当競技場が使われる場合はホーム側も可動席は使用しない(天皇杯は愛知県サッカー協会の主管であるため、グランパスが登場する試合であっても例外なし)。
- ※2011年6月のロンドンオリンピック男子サッカー2次予選・日本対クウェートの試合では国際試合だったがホーム・アウェーとも可動席を使用しなかった。
- スタジアムギャラリー - メインスタンド1階コンコース。名古屋グランパス関連の展示を行なっている。原則として、Jリーグ試合日のみ入場可能。
- 開閉式屋根(天幕(テント)式の構造になっている)
- 大型映像装置装備(この大型映像装置は可動式である)
- 入場ゲートは全部で10ヶ所ある。スタンドは掘り下げ式であり、入場ゲートから入った所は1階席の最上部となる
- ラグビーなどの試合にも対応させるため、サッカーの試合ではゴール裏がやや遠くなる。
ロケーション
建設費
Jリーグ開催時
瑞穂陸上競技場と同様、Jリーグ開催時のアウェー側サイドスタンドは通常、半分がアウェーサポーター専用、残りがグランパスサポーター専用(アウェーサポーターが混在しているときもある)となっている。
また、屋根を開いた状態で試合を行うか閉じた状態で試合を行うかについては、試合当日の天気の予報により、試合の数日前に名古屋グランパス公式サイトに発表される。急な雨には対応できず、その場合は一部の座席が濡れる席となる。
なお、防災規定により風速10m/s以上の際は開閉装置を作動させることができないため、台風など強風が予想される場合は雨天でも屋根を開けての開催となる[18]。これは先述の通り可動屋根がテント式の構造となっており、強風による天井からの落下物や損傷を防ぐために国土交通省の防災規定の取り決めによるものである。
ギャラリー
- Toyota Stadium, Mori-cho Toyota 2012.JPG
スタジアム外観
- Toyota sta 0313 1.JPG
バックスタンド
- Yahagi River & Toyota Stadium, Shirahama-cho Toyota 2011.JPG
豊田スタジアムと矢作川
脚注
外部リンク
- テンプレート:Official
- 豊田市観光協会による紹介
- 豊田スタジアム - 名古屋グランパス
- ↑ テンプレート:Cite pressrelease
- ↑ 従来は豊田市運動公園陸上競技場が会場となっていたが、参加者の増加に伴い2012年より豊田スタジアムに変更された。
- ↑ 「中部経済新聞」 2009年5月18日
- ↑ 「中日新聞」 1989年5月21日 朝刊、東海社会面 29頁
- ↑ 「中日新聞」 1992年7月14日 朝刊、県内版
- ↑ 「中日新聞」 1993年1月15日 朝刊、1面
- ↑ 「中日新聞」 1993年7月26日 朝刊、第2社会面 12頁
- ↑ 「中日新聞」 1994年5月10日 朝刊、第2社会面 24頁
- ↑ 1994 FIFAワールドカップで屋内競技場に一時的に天然芝を敷いて会場とした例や、Jリーグプレシーズンマッチで東京ドームに天然芝を敷いて開催した例があった。
- ↑ 「朝日新聞」 1994年10月25日 朝刊、愛知面
- ↑ 「朝日新聞」 1995年2月10日 朝刊、第2社会面 28頁
- ↑ 「朝日新聞」 1995年10月19日 朝刊、第2社会面 34頁
- ↑ 「朝日新聞」 1996年4月10日 朝刊、愛知面
- ↑ 「朝日新聞」 1997年9月26日 朝刊、第3社会面 27頁
- ↑ 「朝日新聞」 1998年7月4日 朝刊、第2社会面 30頁
- ↑ 「朝日新聞」 1998年7月18日 朝刊、第3社会面 29頁
- ↑ 17.0 17.1 17.2 テンプレート:Cite web 引用エラー: 無効な
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タグ; name "j-access"が異なる内容で複数回定義されています - ↑ 台風11号の接近に伴う、8/9(土)鹿島アントラーズ戦開催に関するお知らせ名古屋グランパス 2014年8月8日