怪奇大作戦
テンプレート:基礎情報 テレビ番組 『怪奇大作戦』(かいきだいさくせん)は、円谷プロダクションが制作し、TBS系で1968年(昭和43年)9月15日から1969年(昭和44年)3月9日まで毎週日曜日19:00 - 19:30に全26話が放送された、特撮テレビドラマである。
本項目では原典である連続特撮テレビドラマに付いて記載する。本作を原作とした作品については、#リメイク作品を参照。
目次
概要
現代社会に発生する謎の科学犯罪に挑戦するSRI(科学捜査研究所)のメンバーたちの苦闘と活躍を描く。
毎回描かれる怪奇現象が、実は人間の手によって引き起こされた科学犯罪であり、これに立ち向かう正義の捜査チームという図式で構成されているのが特徴[注 1]。同時に社会に疑問を投げかけるような重いテーマもある。怪獣や超人、超兵器が出現するわけではないが、いまだに根強く多数の特撮ファンを引きつけている作品である[1]。
怪獣や超兵器が登場する派手な特撮ではなく、本編に溶け込んだ特撮(光学合成を駆使し、科学犯罪をリアルに表現する)が目標とされた。TBSから支給された制作費は、1クール13本につき6900万円(1話あたり530万円)。これは空想特撮シリーズ3部作とほぼ変わらない破格の予算であり、知名度の高いレギュラー出演者やゲストが集められた。
こうして本編では、ほぼ毎回のように近未来的な科学技術による殺人事件が描かれ、陰惨でグロテスクな描写も少なくなかった。TBS側も少し前からの「妖怪ブーム」などで「人が溶ける」といったショッキングなシーンに視聴者の興味が集まる傾向があると見て、むしろそういった趣向を円谷プロ側に新機軸として積極的に提案している。平均視聴率は22.0%。当時としても十分ヒット番組といえる数字だったが、タケダアワーの合格ラインは非常に高く[注 2]、第1クールの放映終了時期に「延長措置なし」の判断が下された。『戦え! マイティジャック』の12月終了に続き、番組の受注が完全に途絶えてしまった円谷プロは、1968年12月12日に大幅な人員整理を決行する。
監修の円谷英二は、昭和20〜30年代にかけて『透明人間現わる』『透明人間』『美女と液体人間』『電送人間』『ガス人間第一号』など一連の変身人間による犯罪を描いた映画で特技監督を担当しており、円谷プロには得意とするミニチュアワーク以外にも、この種の特撮ノウハウの蓄積があった。
初期はスタッフも方向性を掴みかねていたため、シナリオやプロットのみで撮影には至らなかったエピソードが複数存在する。プロデューサーの橋本洋二は自身の説明が観念的すぎたとしている一方、円谷プロダクションは当時『マイティジャック』に掛かりきりであったため、あまり打ち合わせもできなかったとも述べているテンプレート:Sfn。
また、放送順では第2話となっている「人喰い蛾」は本来は第1話を想定して作られたものだが、初号試写の際に円谷英二からリテイクを命じられて追加シーンの撮影・編集や合成のやり直し・BGMの一部差し替えなどが行われたために完成が遅れ、第2話として放送されることになった。このリテイク前バージョンはマスターポジのみ現存しており、後述のLDソフト「妖鬼幻想スペシャル」の初回プレス版やLD-BOXに、「未放映バージョン」と称して収録されている。
SRI(科学捜査研究所)
SRI(Science Research Institute 、エスアールアイ)とは、警察の捜査では解決不可能になった怪奇事件を、独自に開発した機械等を駆使して科学捜査を行う民間組織である[注 3]。もっとも劇中では警察の依頼によって行動を起こすか警察との共同捜査が多いが、あくまでも民間という位置づけのために、警察と同等の権限は持たされていない。また、劇中には登場しなかったが、一般の研究員もいるという設定がある。
登場人物
- 的矢 忠(まとや ただし)
- SRIの所長。元警視庁鑑識課長で、経験を生かしてSRIを興した人物。設定年齢:48歳。警視庁捜査一課長の町田警部とは旧知で、お互いを「町やん」「的やん」と呼び合う仲である[注 4]。「殺人回路」に登場する同級生の伊藤大助には「ちゅう」と呼ばれている。「こうもり男」には妻の敏子と息子の浩一が登場している。全話登場。
- 牧 史郎(まき しろう)
- 常に冷静沈着な科学の信奉者。SRIの頭脳的存在。設定年齢:28歳。誕生日は1941年12月8日[注 5]。好物はコーヒーとタバコ。父親を科学犯罪で失った過去を持つため、誰よりも強く犯罪を憎んでいる。当時、父親の事件を担当した警視庁時代の的矢の誘いでSRIに入所した。初期はトリックの解明に没頭するあまり周囲を省みない冷血漢のように描かれていたが、次第に人間味のある一面も見せるようになった。幼い頃に、チエコと言う名の姉を戦時中の敵機銃掃射で亡くしている。「オヤスミナサイ」では猟の途中で道に迷い、ヒュッテを訪れ殺人犯にされかけたこともあった。また、「狂鬼人間」では「山本英二」という偽名で狂わせ屋を誘き出す芝居を野村とさおりと決行するが、気づかれて狂人にされたこともある。全話登場。
- 三沢 京助(みさわ きょうすけ)
- 直情型の熱血漢。年齢設定24才。防衛大出身で肉体派の異色肌だが、科学知識も豊富で研究室に白衣で立つ姿も多い。情にもろいところが弱点。愛称:助さん。好物はビール。
- 裏設定では、大学時代にラグビーの試合中の事故で相手を半身不随にしてしまったことから自責の念に駆られ、ラグビーも大学も辞めてしまったところを的矢に誘われてSRIに入ったことになっている。第二次世界大戦時は1歳だった。「人喰い蛾」や「白い顔」にはレーサーの友人が登場している。また、「幻の死神」では歌唱を披露した[注 6]。全話登場。
- 野村 洋(のむら ひろし)
- SRIの若手メンバー。少々おっちょこちょいだが、フットワークの軽さが売りのムードメーカー。戦後生まれの21歳。愛称:ノム、ノンちゃん[注 7]。ちょっとした発言で牧たちから咎められることもある。「果てしなき暴走」では、中古自動車店を営む友人が登場している。「死者がささやく」のみ未登場。
- 小川 さおり(おがわ さおり)
- 基本的には事務所詰めだが、現場でも活躍するSRIの紅一点。愛称:サー坊。年齢設定19歳。少々、無邪気な面もある。考古学者の父親がいるという設定だが、父親が劇中に登場することはなかった。「かまいたち」では犯人を暴くために囮の役を買って出たこともあり、「美女と花粉」では犯人を推理し、尾行した。戦後生まれだが真珠湾攻撃の日付(1941年12月8日)は知っている。「吸血地獄」「呪いの壺」には未登場。
SRIの関係者
- 町田 大蔵(まちだ たいぞう)
- 殺人や強行犯罪を扱う警視庁捜査第一課の課長[注 8]。階級は警部。設定年齢:48歳。的矢の元同僚で、警察とSRIの橋渡し的存在であり、事件捜査依頼や協力を求めるのも彼を通して行うことが多い。警視庁警察官を拝命したのは太平洋戦争が始まった当日の1941年12月8日。「白い顔」「散歩する首」「果てしなき暴走」には未登場[注 9]。
- 次郎(じろう)
- 番組開始当初、SRIに出入りしてメンバーの助手を務めていた少年。年齢設定は11才。主に野村について行動していた。『ウルトラマン』におけるホシノ少年的存在を目指したともとれるが、犯罪ドラマの本作では物語に絡みにくかったのか、初期3話に渡り顔を見せた後、「ジャガーの眼は赤い」を最後に姿を消す[注 10]。彼のマスコット的立場は、小川さおりが引き継いでいった。
SRI専用車両
- トータス号
- 初代スバル・サンバー360をベースにボディを新造し[注 11]、各種特殊装備を搭載した小型車両。野村が使用することが多い。
- 「トータス(陸亀)」の名の通り強固なボディを持つが、小型であるため定員はわずか2名。また、居住性はあまり良くないようで、放映直前のプレスシートではガルウィング式の窓が付いていた[注 12]が、劇中では撤去されオープンになっている。
- 第22話では、三沢がガソリンスタンドで給油中に電話をするため、店内へ入ったところ、トータス号がフーテンのアベックに奪われてしまい、運転していた男・タケシが神経ガスの犠牲となって暴走、歩行中の女子大生を死亡させる事故を引き起こしてしまった。
- SRI専用車
- トヨタ・クラウンに通信装置などを取り付けたもの。トータスとは対照的に居住性を優先し、大掛かりな特殊装備は搭載されていない。外観もSRIのマークが描かれている以外は普通の乗用車と変わらず、決まった名前も設定されていない。三沢や的矢が通勤の際に使用したこともある。
この他、第22話では運転席に緊急用の脱出装置を搭載した車両(フォード・ファルコンフューチュラコンバーチブル)が登場、神経ガスの採集に使用された。また、地方への出張時は現地で用意されたと思われる車両を使用している。
SRIの装備
主な物は以下の通りである。これらの他、必要に応じて様々な特殊装備が随時投入される。
SRIジャケット
テンプレート:雑多な内容の箇条書き 牧・三沢・野村が携行する、特殊繊維で作られた防護服。防毒・耐熱・防弾・耐寒・防刃などを合わせ持つ特種繊維であり、様々な場面で優れた効果を発揮する。通常はコンパクトに折りたたまれて携帯ケースに収納されており、必要に応じて取り出す。斜め向きに付いているジッパーが特徴。内容の深化に反比例するかのように、第2クールに入ってからは使用の頻度が極端に低下した。
- 着用エピソード
- 牧:第1話、第2話エンディング、第3話、第4話、第8話、第13話、第16話
- 三沢:第1話、第2話エンディング、第3話、第4話、第10話、第12話、第16話、第19話、第22話
- 野村:第2話エンディング、第8話、第10話、第16話、第19話
- 材質・色
- 断熱性・耐ガス性・衝撃吸収性・防刃性を合わせ持つ特種繊維。実動隊員の一人である牧史郎が開発した。
- 全体の色はベージュ系 ただし、後述のキルティング部は茶色系
- 構造・サイズ
- 腰丈のジャケットスタイルである。背広の上から着用出来るように、オーバーサイズに作られている。
- 身頃
- 襟
- 右前(右が身体側)の面ファスナー開閉式のスタンドカラーである。
- フード
- ドローコード(絞り紐)を内蔵している。コードの端部にコードロックなどは装備されておらず、結んで固定する。
- 携行ケース
その他の装備
- 発信機
- ベルトのバックルに内蔵されており、緊急時に所在地を本部に知らせることが出来る。蛾にチラス菌を注入させた男・宇野の部下に捕えられた三沢が使用した。
- ペンライト
- 小型ながら強力な照射力を持つ。暗闇での調査活動で多用された。
- ケミカルメース
- 拳銃型のスプレー。各種薬品を使用することが可能。当時の少年雑誌などで紹介され、「人喰い蛾・初号試写版」で牧がチラス菌を持つ蛾を退治するため薬剤を射出するシーンがあるが、このシーンはリテイクの際にカットされ放映版には登場せず、以後全編を通じて使用されることはなかった[注 13]ことから、実質的には設定のみの存在となっている。
- 小型撮影機
- ピストル型の撮影機。セスナ機から脱出した怪盗キングアラジンを撮影した。
- スペクトル破壊機
- ペンライト型の小型光線銃。牧が怪盗キングアラジンこと、元奇術師・一鉄斉春光の壁抜けを無効にした。
- メジャー型特殊グリップ
- メジャー型の特殊グリップ。野村が宇野の部下を格闘戦の末、取り押さえた。
- サンビーム500(ごひゃく)
- 高出力のレーザーガン。冷凍人間・岡崎を溶解した。
- パーフェクトライト
- 牧が作った大型のライト。密輸団が瀬戸内海に仕掛けた亡霊のトリックを見破った。
- 小型カメラ
- ライター型のカメラ。三沢が地下銀行組織の男・広崎を隠し撮りした。
放映リスト
放送日 | 話数 | 制作 No. |
サブタイトル | 脚本 | 監督 | 特殊技術 |
---|---|---|---|---|---|---|
1968年 9月15日 |
1 | 3 | 壁ぬけ男 | 上原正三 | 飯島敏宏 | 的場徹 |
9月22日 | 2 | 1 | 人喰い蛾[注 14] | 金城哲夫 | 円谷一 | 的場徹[注 15] |
9月29日 | 3 | 2 | 白い顔[注 16] | 金城哲夫 上原正三 |
飯島敏宏 | 的場徹 |
10月6日 | 4 | 4 | 恐怖の電話 | 佐々木守 | 実相寺昭雄 | 大木淳 |
10月13日 | 5 | 5 | 死神の子守唄 | 佐々木守 | ||
10月20日 | 6 | 6 | 吸血地獄 | 金城哲夫 | 円谷一 | 的場徹 |
10月27日 | 7 | 8 | 青い血の女 | 若槻文三 | 鈴木俊継 | 高野宏一 |
11月3日 | 8 | 7 | 光る通り魔 | 上原正三 市川森一 |
円谷一 | 的場徹 |
11月10日 | 9 | 9 | 散歩する首 | 若槻文三 | 小林恒夫 | 大木淳 |
11月17日 | 10 | 11 | 死を呼ぶ電波 | 福田純 | 長野卓 | 的場徹 |
11月24日 | 11 | 10 | ジャガーの眼は赤い[注 17] | 高橋辰雄 | 小林恒夫 | 大木淳 |
12月1日 | 12 | 13 | 霧の童話 | 上原正三 | 飯島敏宏 | 的場徹 |
12月8日 | 13 | 12 | 氷の死刑台 | 若槻文三 | 安藤達己 | 高野宏一 |
12月15日 | 14 | 14 | オヤスミナサイ | 藤川桂介 | 飯島敏宏 | 的場徹 |
12月22日 | 15 | 15 | 24年目の復讐 | 上原正三 | 鈴木俊継 | 大木淳 |
12月29日 | 16 | 16 | かまいたち | 長野卓 | 高野宏一 | |
1969年 1月5日 |
17 | 17 | 幻の死神 | 田辺虎男 | 仲木繁夫 | 的場徹 |
1月12日 | 18 | 18 | 死者がささやく | 若槻文三 | 的場徹 | |
1月19日 | 19 | 19 | こうもり男 | 上原正三 | 安藤達己 | 大木淳 |
1月26日 | 20 | 20 | 殺人回路 | 市川森一 福田純 |
福田純 | 佐川和夫 |
2月2日 | 21 | 22 | 美女と花粉 | 石堂淑朗 | 長野卓 | 的場徹 |
2月9日 | 22 | 21 | 果てしなき暴走 | 市川森一 | 鈴木俊継 | 佐川和夫 |
2月16日 | 23 | 24 | 呪いの壺 | 石堂淑朗 | 実相寺昭雄 | 大木淳 |
2月23日 | 24 | 23 | 狂鬼人間 (現在欠番) |
山浦弘靖 | 満田かずほ | 的場徹 |
3月2日 | 25 | 25 | 京都買います | 佐々木守 | 実相寺昭雄 | 大木淳 |
3月9日 | 26 | 26 | ゆきおんな | 藤川桂介 | 飯島敏宏 | 佐川和夫 |
音楽
本作の劇伴曲は玉木宏樹が作曲、山本直純が音楽監督としてクレジットされている。主題歌は作曲・編曲共に山本の名義だが、編曲は玉木が行った可能性が指摘されており[2]、玉木は「主題歌の絡みは(中略)僕もアレンジを手伝ったんじゃなかったかな」と語っている[3]。 劇伴曲にはバス・クラリネット、のこぎり[注 18]、ジューズ・ハープ、京琴といった特殊な楽器が用いられた[3]。全話のメインタイトルと第2話以外のサブタイトルに使われた「OPENING (A)」はステレオで録音されているが、実際にはRチャンネルの音のみが使われた。なお、現存する音楽テープのうち1本は何らかのミスにより途中から音が消去されており[2]、本作の音楽の全容を把握するのは困難な状況にある[注 19]。
玉木の記憶によると、指揮と独奏バイオリン:玉木宏樹、ジューズ・ハープ:山本直喜(山本直純の実弟)、京琴:山内喜美子、フルート:衛藤幸雄、アコーディオン:風間文彦といった有名演奏者が揃っていた[3]。
主題歌
- 恐怖の町
- 作詞:金城哲夫、作曲:山本直純、歌:サニー・トーンズ(キングレコード)
- 本作は子供向けの30分番組としては珍しく、主題歌がエンディングに流れる構成になっていた。当時流行ったシェイクのリズムの導入は山本直純のアイディアだが、途中にリズムブレイクが入るのは「隙があったら(山本が)ブレイクしたがったから」と当時師の下でアレンジャーをしていた玉木宏樹はインタビューに答えている(怪奇大作戦大全)。
- 音源は3パターンあり、第1 - 3・24話に使用されたバージョンや、第4・6・8 - 11・15 - 18・21 - 23・25話に使用されたバージョン、第5・7・12 - 14・19・20・26話に使用されたテンポが早いバージョンが使用されている。
- テレビサイズはコーダの演奏がフルサイズと異なる。
挿入歌
- 怪奇ソング
- 作詞:今戸悠、作曲:山本直純、歌:サニー・トーンズ(キングレコード)
- シングル盤のB面に収録された歌。
- 暗闇のバラード
- 作詞:今戸悠、作曲:山本直純、歌:サニー・トーンズ
- 主題歌の候補として作られた歌。放送当時は発売されず、1986年にキングレコードから初めて商品化された。
- 死神の子守唄
- 作詞:佐々木守、作曲:玉木宏樹、歌:深山エミ
- 第5話「死神の子守唄」のために作られた歌。歌手・高木京子(演:深山ユリ)のヒット曲という設定で、ストーリーの鍵となる歌でもある。
- 完成版音源はカラオケしか現存せず、歌入りのものは歌詞3番から始まる仮歌のみが残されている。
- 劇中で使用された完成版音源を歌ったのは高木京子を演じた深山ユリだが、仮歌の歌唱者は深山エミと表記されている。
キャスト
レギュラー・準レギュラー
- 牧史郎:岸田森
- 三沢京助:勝呂誉
- 的矢忠:原保美
- 野村洋:松山省二(第1 - 17・19 - 26話)
- 小川さおり:小橋玲子(第1 - 5・7 - 22・24 - 26話[注 20])
- 町田大蔵:小林昭二(第1・2・4-8・10 - 21・23 - 26話[注 21])
- 次郎:中島洋(第1 - 3・11話[注 22])
※当初、出演者の候補には石立鉄男、高橋元太郎、高橋幸治、田村正和が挙がっていた。
ゲスト出演者
声の出演
※全てノンクレジット。主にテアトル・エコーの声優が担当。
- ナレーター:作間功[4](第1・2話)・明石一(第6 - 10・15話)[4]
- 朝倉ニーナ:菊地紘子テンプレート:Sfn(第6話)
- 青い血の女:丸山裕子[4][注 23](第7話)
- カーラジオの声:島田彰[4](第13話)
- 取材陣、密輸捜査官、密輸団員、警官:市川治[4](第17話)
- 麦わら帽子の漁師:八代駿[4](第17話)
- 下沢警部補:辻村真人[4](第18話)
- 社内アナウンス:小沢かおる[4](第20話)
スタッフ
- プロデューサー:守田康司、野口光一、淡豊昭、熊谷健、橋本洋二
- 監修:円谷英二
- 音楽監督:山本直純
- 音楽:玉木宏樹
- 脚本:上原正三、金城哲夫、佐々木守、若槻文三、市川森一、福田純、高橋辰雄、藤川桂介、田辺虎男、石堂淑朗、山浦弘靖
- 監督:飯島敏宏、円谷一、実相寺昭雄、鈴木俊継、小林恒夫、安藤達己、長野卓、仲木繁夫、福田純、満田かずほ
- 特殊技術:的場徹、大木淳、高野宏一、佐川和夫
- 助監督:山本正孝、難波誠一、石井竹彦、安藤達己、高橋五郎、岡村精、東條昭平、志村広
- 撮影:稲垣涌三、福沢康道、鈴木清、森喜弘、中町武
- 美術:岩崎致躬、池谷仙克、深田達郎、倉橋利韶
- 制作協力:京都映画 ※第23・25話のみ
- 制作:円谷プロダクション、TBS
- 提供:武田薬品
地方ロケ先・撮影協力
- 別府 白雲山荘(第6話)
- 全日空(第6・8話)
- 阿蘇 白雲山荘(第8話)
- 下電ホテル(第17話)
- 下電バス(第17話)
- 下電観光船(第17話)
- 熱川ハイツ(第18話)
- 那須ロイヤルセンター(第26話)
- 那須ロイヤルホテル(第26話)
登場するガジェット
話数 | タイトル | ガジェット |
---|---|---|
第1話 | 壁ぬけ男 |
|
第2話 | 人喰い蛾 |
|
第3話 | 白い顔 |
|
第4話 | 恐怖の電話 |
|
第5話 | 死神の子守唄 |
|
第6話 | 吸血地獄 |
|
第7話 | 青い血の女 |
|
第8話 | 光る通り魔 |
|
第9話 | 散歩する首 | |
第10話 | 死を呼ぶ電波 |
|
第11話 | ジャガーの眼は赤い |
|
第12話 | 霧の童話 |
|
第13話 | 氷の死刑台 |
|
第14話 | オヤスミナサイ |
|
第15話 | 24年目の復讐 |
|
第16話 | かまいたち |
|
第17話 | 幻の死神 |
|
第18話 | 死者がささやく |
|
第19話 | こうもり男 |
|
第20話 | 殺人回路 |
|
第21話 | 美女と花粉 |
|
第22話 | 果てしなき暴走 |
|
第23話 | 呪いの壺 |
|
第24話 | 狂鬼人間 |
|
第25話 | 京都買います |
|
第26話 | ゆきおんな |
第24話『狂鬼人間』の欠番について
1969年2月23日に放映された第24話「狂鬼人間」は1984年に岡山放送で再放送されたのを最後として、その後は一切放映されず、またビデオソフトとしても1983年、91年、95年(ただし95年版は発売と同時に販売が中止された)に公刊されただけで、その他の「怪奇大作戦」ソフトには収録されていない。そのため、この作品は現在では「欠番」であるとみなされている。
内容
深夜の操車場構内で、白いネグリジェを着た女が自分を捨てた元恋人をダガーナイフで刺し殺すという事件が発生。逮捕された犯人は鑑定の結果、重度の精神異常と判断され、1968年(昭和43年)当時の刑法第39条第1項「心神喪失者ノ行為ハ之ヲ罰セス」[注 27]、つまり「心神喪失者は殺人を犯しても罰せられない」[注 28]の規定により起訴されずに終わった事件を始めに、同様、かつ、犯人はみな異常な早さで精神病院(当時の呼び方)を退院するという不可解な事件が続発した。町田警部とSRIはそれらの殺人犯が何らかの方法で一時的に精神異常状態になっていたのではと考え捜査を開始した。
その後、退院した女が今度は恋人を奪った女性をねらって再び殺人を犯し逮捕されたが、今度は鑑定の結果は精神異常ではなく、精神異常のふりをしていただけであった。女の供述から初回は"狂わせ屋"こと美川冴子(演:姫ゆり子)の「脳波変調機」によって重度の精神異常となり犯行を実行したことが判明する。美川冴子は「殺人歴のある精神異常者に夫と子供を殺害されたが、犯人は今回も無罪となった」という過去を持っていた。美川冴子の夫は優秀な脳科学者であり、夫の開発した「脳波変調機」を改造して、心神喪失者を野放しにする社会に復讐しようとしているのだった。
SRIは、牧とさおり、野村による囮捜査を行うが、冴子にそれを見抜かれてしまい、牧は脳波変調機にかけられてしまう。狂人と化した牧は往来で拳銃を乱射しながら野村を追い回し、危うく殺人犯になりかけるのだが……
なお、牧史郎役の岸田森もこの『狂鬼人間』に相当入れ込んで制作に臨んでおり、岸田の当時の自宅(東京都港区瑞聖寺の境内にあった)も撮影に使用されている。
最初の構想では三沢が主役であったが、勝呂誉のスケジュールの空きが半日しかないことが判明したため、台本は主役を牧に変更して1969年1月16日に印刷された。さらにシナリオでは牧の恋人を轢き殺した男の役は三沢で、絶体絶命の三沢を救うのが野村となっていたのが、勝呂の多忙により完成作品ではそれぞれ野村と制服警官に変更されている。同話の台本は、現在のところ決定稿(タイトルは「狂気人間」)しか確認されていない[5]。
欠番後
公式な欠番理由は明らかにされていない。この話を扱った出版物(そのため円谷プロからは未許可・非監修)では「精神異常者の描写に問題があるため」「差別用語が頻発するため」といった推測がなされている。
この問題に関しては、2004年発行の『封印作品の謎』(安藤健二、太田出版)でも取材が行われたが、その経緯や理由に於ける有力な情報はほとんど得られなかった。ただし、LD-BOX回収事件前までは欠番などでは無く、各放送局側による自主規制での未放送・音声カットであり、各出版物の放送リストには何事も無く載っていた。
過去、1980年代にはビデオソフトやLDにて発売されたことはあるが、絶版のため現在は入手困難。1988年(昭和63年)にバンダイビジュアルから発売された「怪奇大作戦 実相寺昭雄監督作品集」 (VHS) には、映像特典としてナレーション付の「狂鬼人間」予告編が収録されている。その後、バンダイビジュアルの子会社であるビームエンタテイメントから1995年(平成7年)に第24話を含む全話収録のLDボックス『怪奇大作戦パーフェクトコレクション』の発売告知が出たが、発売日当日(正確には前日夜中)に発売元から、販売中止・即時返送指示が販売店へ出されたため(CD・DVDなどは発売前日までに販売店へ配送・到着していることが多い)名目上は市場に出回らないまま廃盤となった[注 29]。これを最後に、以降のビデオソフトの再発売やDVDでは、この第24話は収録されていない。
1990年(平成2年)に勁文社から発売された、歴代の特撮番組の怪獣・怪人を収録した書籍『全怪獣怪人』の上巻には、「狂鬼人間」の紹介が写真付きでされており[6]、2002年(平成14年)に勁文社が倒産後、翌2003年(平成15年)に発売:英知出版、販売:インフォレストから発売された増補改訂版である『全怪獣怪人大事典』にも項目が残っている[7]。
またメディアファクトリー刊『空想法律読本2』では法律考証の題材として本編が採り上げられている。本の中では劇中の容疑者らが一時的に完全な心神喪失状態となっていたと仮定した上で、「『心神喪失状態となって犯行を行う』という明確な故意を持ち、自らの意志で脳波変調器を使用している」ことを重視して「原因において自由な行為」に当たり、刑法第39条は適用されず刑事責任を問われるだろうと指摘している。また、冴子に関しても共同正犯にあたる可能性を指摘している。
2006年(平成18年)1月から7月にかけて東京MXテレビの「円谷劇場」枠で本番組の再放送が行われた。5月中旬に発売された一部のテレビ情報誌において、6月27日の放送予定欄に第24話「狂鬼人間」のサブタイトルが記され、また、5月29日に更新された東京MXテレビ公式ウェブサイト内の本番組のページの6月の放送予定を掲載した「今月の放送あらすじ」において、第24話のあらすじに加えて画像までが掲載された。しかし同サイトの当該記述は翌日削除され、6月27日には他番組が放送された。このような事態に至った原因は公表されていない。
未製作作品
- フランケン1968 (金城哲夫)
- 海王奇談 (金城哲夫)[注 30]
- 細い手 (砂田量爾)
- 平城京のミイラ (石堂淑朗)
- 伝説の海 (須川栄三)
- 第17話「幻の死神」との二本撮りの予定で決定稿まで完成していたが、両作の内容が似通っていたことと製作費の問題から制作されなかったテンプレート:Sfn。
- 死を配達する男X (若槻文三)[注 30]
- 半漁人 (市川森一)[注 30]
- その受話器を外すな(浅間紅児)
ビデオソフト類
- 怪奇大作戦(ビデオカセット)
- 1983年(昭和58年) 発売元:バンダイビジュアル
- 『怪奇大作戦』初のソフト化。全8巻。順不同だが全話が収録された。欠番の「狂鬼人間」収録の巻には「現在では放送コードの関係で再放送不可能であり、ビデオならではの登場です」等とジャケットに解説が記載されており、1983年(昭和58年)当時から「狂鬼人間」は現在でのTV放送は無理という認識が発売元にあったことが分かるが、同時に『ビデオソフトは放送コードに影響されないもの』であるという見解だったことを伺うことが出来る。
- 1年後の1984年(昭和59年)に岡山放送で怪奇大作戦が再放送され、このときには一部をカットされながらも「狂鬼人間」も放送された。
- 怪奇大作戦1(LD)
- 1985年(昭和60年) 発売元:バンダイビジュアル
- 『怪奇大作戦』初のディスクソフト。選抜で4話収録。「1」と銘打っているが、後続商品は発売されなかった。
- 怪奇大作戦 実相寺昭雄監督作品集(ビデオカセット)
- 怪奇大作戦 実相寺昭雄スペシャル(LD)
- 怪奇大作戦 恐怖人間スペシャル(LD)
- 1991年(平成3年) 発売元:バンダイビジュアル
- 全編から、怪人が主体の物語8話分を選抜収録したLD。欠番の「狂鬼人間」を収録している。ジャケットには「二度と手に入らないかも知れない」の見出しが付けられ、「狂鬼人間」に関して「今回の収録は円谷プロの勇気ある判断で実現しました」との断り書きがある。なお、「怪奇大作戦○○スペシャル」は好調に売れたため数度にわたって再生産が行われたが、4種類のLDのうち「恐怖人間スペシャル」のみ「二度と・・・・」と書かれた見出しが関係してるのかは不明だが、再生産は行わずに小売店からの再注文には、僅かに各地の店頭に残っていた在庫を回収して、その枚数内のみ対応した。一部出版物で見られる「恐怖人間スペシャルは販売中止のため店頭から回収」等の記述は、これが誤って広まった物である。
- 怪奇大作戦 魔界殺人スペシャル(LD)
- 1991年(平成3年) 発売元:バンダイビジュアル
- 全編から、科学犯罪を主体にした物語8話分を選抜収録したLD。
- 怪奇大作戦 妖奇幻想スペシャル(LD)
- 1991年(平成3年) 発売元:バンダイビジュアル
- 既発売のLDに未収録だった、オカルト性の強い物語8話を収録したLD。特典として未放映版「人喰い蛾」を収録。
- 怪奇大作戦パーフェクト・コレクション(LD)
- 1995年(平成7年) 発売元:ビームエンタテイメント
- 全話収録+購入特典付きLDボックス。発売当日に理由不明で発売中止・回収された。後日「音声不良」と説明される。一部小売店が発売元からの返送指示を無視して販売したため、現在も中古市場でLDとしても高額のレートで流通している。回収の真相は専ら「狂鬼人間」収録に関する何らかのトラブルというゴシップが主流だが、親会社のバンダイビジュアルは、2年前には既に「狂鬼人間」を収録していた先代LDソフト「怪奇大作戦 恐怖人間スペシャル」を多数の小売店からの強い追加注文に対しても再生産をしなかったにもかかわらず、当LDボックス発売の半年ほど前に別商品付属のアンケートハガキで「もし怪奇大作戦の全話収録LDが出るとしたら買いますか」といった意味深な質問を掲載していたことや、商品製造段階での収録(現在の生産システムでは誤って収録するなどと言うことはあり得ない)そしてリリースに先駆けて“全話収録”を明示した広告を子会社のビームからとは言え告示していたことから、内情は不明ながらも「狂鬼人間」の再リリースが順調に運んでいたことが分かる。しかしそこまでことを進めた商品が、発売当日のタイミングで突然回収された不可解さがさまざまな憶測を呼んだ。なお、この作品の監督である満田は、あらゆる取材に対しても一切事情を黙秘している。
- 怪奇大作戦 ベストファイル(ビデオカセット)
- 1996年(平成8年) 発売元:ビームエンタテイメント
- LDボックス回収騒動の翌年に発売された新版ソフト。全8巻。「狂鬼人間」と最終回「ゆきおんな」が割愛された。
- 怪奇大作戦ベスト・ハーフボックス1(LD)
- 1997年(平成9年) 発売元:ビームエンタテイメント
- 全編から10話分+未放映版「人喰い蛾」を収録したLDボックス。
- 怪奇大作戦ベスト・ハーフボックス2(LD)
- 1997年(平成9年) 発売元:ビームエンタテイメント
- 全編から、前巻に未収録の10話分+特典映像を収録したLDボックス。
- デジタルウルトラシリーズ 怪奇大作戦(DVD)
- 2004年(平成16年) 発売元:ビクターエンタテインメント
- 初のDVD商品。全6巻。「狂鬼人間」のみ未収録。
時折インターネットオークションに、このDVDシリーズの「第7巻」(商品品番DUPJ-56、欠番「狂鬼人間」と「人喰い蛾(パイロット版)」を収録)を標榜し、あまつさえ正規品であるかのようなジャケットまで捏造して出品されることがあるようだが、「第7巻」は現時点でリリースされておらず、明らかに海賊盤なので注意。
- 円谷プロ創立50周年記念 復刻 円谷TV ドラマライブラリー 怪奇大作戦DVD-BOX(DVD)
漫画版
連載
- 週刊少年キング:1968年(昭和43年)37号から1969年(昭和44年)10号まで25冊に8話が掲載された。
- 少年ブック:1968年(昭和43年)10月号から1969年(昭和44年)3月号まで本誌掲載および別冊付録としてコミック化された。画は桑田次郎で、第4話以降はオリジナルエピソード。
- 第1話「蛾」(人喰い蛾)
- 第2話「死を呼ぶ絵」(殺人回路)
- 第3話「ふたつの顔の少女」(吸血地獄)
- 第4話「まぼろし殺人事件」
- 第5話「闇からの声」
- 第6話「死霊の家」
- 幼稚園:画は中城けんたろう
- 小学館の学年別学習雑誌
備考
- 第2話「人喰い蛾」では監督の円谷一がバーの客、第13話「氷の死刑台」では検視官助手と川辺武の2役で特殊技術の高野宏一が、第15話「24年目の復讐」では牧を殴るボーイ・健役として脚本家の金城哲夫がカメオ出演している。
- 第4話「恐怖の電話」、第9話「散歩する首」、第20話「殺人回路」では、本作のスポンサーである武田薬品工業をタイアップしており、第4話では、アリナミンの幟、第9話では、エンディングバックに会社のネオンが登場[注 32]し、第9話と第20話では、プラッシーが登場している。
- 第11話「ジャガーの眼は赤い」にはウルトラセブンの姿のサンドイッチマン、エンディングバックには『ウルトラセブン』第23話「明日を捜せ」に登場したシャドー星人のマスクが登場している。
- 第12話「霧の童話」の鎧や武具は、映画『風林火山』で使用されたものを三船プロダクションから借用しているテンプレート:Sfn。サード助監督を務めていた宮坂清彦は、落ち武者の感じを出すために矢を折ってしまい会社から叱責を受けるが、監督の飯島敏宏の執り成しにより処分を受けずに済んでいるテンプレート:Sfn。
- 第13話の宇宙ロケットのシーンは、同じく第16話の金星ロケット・オオトリと、『ウルトラセブン』第43話の宇宙ロケット・スコーピオン号の流用。
- 第25話「京都買います」で使われたギター曲名は、フェルナンド・ソル作曲の「魔笛の主題による変奏曲」。番組で使用されたオリジナル・バージョンはジェイ・ベルリナーというギタリストの演奏によるもので、CD「儚夢楽記(ろまんがくき)〜冬木透×実相寺昭雄ミュージック・ヒストリー〜」に収録されている。
- 第23話「呪いの壺」・第25話の京都編で製作費が底をついてしまったため、第26話はロケ費を抑えるためにオープン予定であった那須ロイヤルホテルとのタイアップで行われたテンプレート:Sfn。シアターレストランのダンスはホテル側の要望により撮影されたテンプレート:Sfn。
リメイク作品
- 怪奇事件特捜チームS・R・I 嗤う火だるま男 - 2004年(平成16年)6月にBSフジの特番枠で放送された、原典の設定を使用したテレビドラマ。
- 怪奇大作戦 セカンドファイル - 2007年(平成19年)4月にBShiにて放映された、続編的テレビドラマ。全3話。
- 怪奇大作戦 ミステリー・ファイル - 2013年(平成25年)10月から11月までNHKBSプレミアムにて放送された、テレビドラマ。『∼セカンドファイル』とはスタッフ・キャストが一新されており、直接の続編ではない。全4話。
関連作品
- ウルトラセブン VOL.1 狙われた星
- 実相寺昭雄の小説。SRIが登場しているが、民間ではなく警察組織の一部であり、町田がメンバーになっているなど、設定が異なっている。
- ウルトラマンマックス 第24話「狙われない街」
- 『ウルトラセブン』第8話「狙われた街」の続編にあたる作品。警察組織の一部として登場。部屋の入口にP.S.R.I(警察科学研究所)の表示がある。
- クレヨンしんちゃん 伝説を呼ぶ 踊れ!アミーゴ!
- 本作のSRIのパロディである同名の組織が登場している。
- 科捜研の女
- 東映・テレビ朝日製作のサスペンスドラマ。京都府警所属の一部として主人公が所属する京都府警科学捜査研究所が登場し、表記はS.R.I.(Science Research Institute)として所属部署の入り口や車両、研究員の野外活動用ジャケットやベストの表記に使われているが、劇中でSRIと呼ばれず科学捜査研究所と呼び、主な登場人物は科捜研と略称で呼ぶ。
- 犯罪現場に残された微細証拠や、時には犯人が消し去った目に見えない証拠を科学の力で凶悪化・ハイテク化が進む犯罪に立ち向かう作品内容は酷似しているが、現実の科学考証に基づいている為、同作ほど飛躍した科学が出てくる内容はほとんど無い。(ただし、ウィルスなどは架空の物を設定して使う場合がある)
- BLACK OUT
- 共同テレビ製作のSF犯罪ドラマ。本作にインスパイアされて制作された作品であり、放送当時の近未来を舞台にしているため現実の科学考証に基づきながらも、その犯罪は本作同様飛躍したものであり、ジャンル的にも直系の作品と言える。
脚注
注釈
出典
参考文献
- 『怪奇大作戦大全』 ISBN 4-575-29284-2
- 安藤健二 『封印作品の謎』 ISBN 4872338871
- 非特撮ライターの立場から取材した第24話封印に関するレポートを収録。
- 『宇宙船VOL.60』(朝日ソノラマ、1992年)
- 満田監督によるドキュメンタリー・ストーリー連載「ウルトラの星を見た男たち」の第8回を掲載。24話のストーリーや裏話(殺害される金融業者宅の置時計は監督の妹からの借り物である等)が事細かに書かれており、話の内容を知りたい者には最良のテキストである。
- 『空想法律読本2』 ISBN 4-840-10831-5
- 空想科学読本シリーズの一つであり、著者盛田栄一監修森田貴英及び片岡朋行による、特撮アニメなどで行われる行為は現在の法律に照らし合わせるとどうなるかをあつかった作品。その中で、第24話に関する法律の適応に触れ、このようなことがあった場合法律ではどうなるのかを扱っている(脚注で、作中で行われた囮捜査に関する日本国内での扱いについても述べられている)。
- テンプレート:Cite book
外部リンク
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