小野市
小野市(おのし)は兵庫県の中南部・東播磨のほぼ中心に位置する市で、兵庫県北播磨県民局に区分されている。
目次
概要
地域的には東播磨(東播)、或いは北播磨(北播)に区分される。天気予報と気象注意報・警報の区分は「兵庫県南部」、「播磨南東部」に属する。北播磨でも兵庫県の県庁所在地の神戸市や播磨地方の中心都市姫路市へ比較的近く、直進距離で神戸は30km、姫路は25km程であり主に両市のベッドタウンとしての機能を持っている。1970年代から1980年代にかけて特に宅地化が進められたが、兵庫県で有数の伝統工芸都市として知られそろばんの生産地で有名である。東隣の三木市と共に金物で知られ、播州鎌は兵庫県の伝統的工芸品に指定されている。[1]
地理
市域中央部を加古川が南流する。 神戸市と姫路市のほぼ中間に位置する。
- Ichibatown Onocity Hyogopref Kako river.JPG
加古川
市場町で撮影 - Furukawatown Onocity Hyogopref Tojo river.JPG
東条川
古川町で撮影
海抜
海抜 | 高さ |
---|---|
最高地点 | 179.8m 来住町惣山 |
最低地点 | 27.5m |
広袤(こうぼう)
テンプレート:Col-begin テンプレート:Col-break テンプレート:座標一覧 [2]
国土地理院地理情報によると小野市の東西南北それぞれの端は以下の位置で、東西の長さは11.80km、南北の長さは11.20kmである。
経緯度極点 | 位置 | 経緯度 |
---|---|---|
東端 | 脇本町・中谷町 | 東経135度02分 |
西端 | 福甸町 | 東経134度53分 |
南端 | 樫山町 | 北緯34度48分 |
北端 | 復井町 | 北緯34度54分 |
人口
面積
地区名 | 面積 |
---|---|
小野地区 | 21.25 |
河合地区 | 15.97 |
来住地区 | 11.37 |
市場地区 | 14.97 |
大部地区 | 8.38 |
下東条地区 | 21.90 |
歴史
- 7世紀末 - 広渡寺が建立される。
- 1190年〜1198年 - 重源により浄土寺が創建される。
- 1356年 - 金鑵城が築城される。
- 1783年 - 盛町宗兵衛により握り鋏の生産が開始される(後に日本一の生産量に)。
- 1913年(大正2年)8月1日 - 播州鉄道(現・JR加古川線)開業。現市域内の4駅も同時に開業。
- 1951年(昭和26年)12月28日 - 神戸電気鉄道(現・神戸電鉄)が電鉄小野(現・小野)まで開業。現在の粟生線の一部。
- 1952年(昭和27年)4月10日 - 神戸電気鉄道、電鉄小野~粟生間が開業。
- 1954年(昭和29年)12月1日 - 加東郡小野、来住、市場、河合、大部、下東条の6町村が合併し市制施行し、同時に「小」を図案化し、「の」で囲ったものを市章を制定し、市歌を制定する。面積は90.95km 35184人である。 [2][3][4][5][5]
- 1956年(昭和31年)4月1日 - 加東郡社町の久保木、古川地区を編入。現在の市域が確定。面積は93.84km で36621人である。[6] [2]
- 1959年(昭和34年)12月 - 船木ダムが完成する。[2]
- 1960年(昭和35年)3月 - 国道175号が小野市内の舗装が完了する。[2]
- 1961年(昭和36年)6月 - 小野市立小野市民病院が開院する。[2]
- 1964年(昭和39年)12月1日 - 市旗を制定する。[5]
- 1966年(昭和41年)7月30日 - 市の花を公募で制定する。[2]
- 1969年(昭和44年)12月1日 - 市民憲章を制定する。[2]
- 1973年(昭和48年) 2月- アメリカ合衆国リンゼイ市と姉妹都市提携を締結。[2]
- 1973年(昭和48年)11月13日 - 市の木を制定する。[2]
- 1979年(昭和54年)3月 - 国道175号(三木バイパス)が計画される。[2]
- 1981年(昭和56年)12月 - 広渡廃寺が国の史跡に指定される。[2]
- 1989年(昭和54年)4月 - 国道175号(三木バイパス)が部分完成される。[2]
- 1989年(昭和54年)4月 - 小野工業団地が完成する。[2]
- 1990年(平成2年)11月 - 好古館が開館。[2]
- 1993年(平成5年)5月23日 - 市外局番が07946の5桁から0794の4桁に変更され、三木市、美嚢郡吉川町との相互通話に市外局番が不要となる。[2]
- 1994年(平成6年)10月 - 国道175号(三木バイパス)が全面完成される。[2]
- 1996年(平成8年)9月 - 「東大寺サミット'96インおの」開催。[2]
- 1997年(平成9年)12月10日 - 三木小野インターチェンジから山陽姫路東インターチェンジまでが開通し、本線が全線開通する。[2]
- 2000年(平成12年)5月 - 国史跡広渡廃寺跡歴史公園オープン。[2]
- 2000年(平成12年)8月 - 金鑵城遺跡広場オープン。[2]
- 2001年(平成13年)12月22日 - 兵庫県道23号三木山崎線敷地がバイパスが国道175号まで全面開通する。[7] [8]
- 2002年(平成14年)4月21日 - ひまわりの丘公園オープン。[9][2]
- 2004年(平成16年)3月18日 - 白雲谷温泉ゆぴかが完成する。[10]
- 2004年(平成16年)10月20日 - 平成16年台風第23号が発生し、被害を受け、災害救助法が適用される。[2][11]
- 2004年(平成16年)12月18日 - JR加古川線が電化開業する。[2]
- 2005年(平成17年)3月20日 - 小野市うるおい交流館エクラが完成する。 [2] [11]
- 2007年(平成19年)4月 - 市内在住の小学6年生までを対象に医療費を完全に無料化する。[2][12]
- 2007年(平成19年)7月13日 - 小野市冷蔵庫男児遺体事件が発生する。
- 2008年(平成20年)11月5日 - 小野市立小野市民病院・三木市立三木市民病院の両病院が統合を合意する。[2][13]
- 2009年(平成21年)4月 - 市内在住の中学3年生までを対象に医療費を完全に無料化する。[2]
- 2011年(平成23年)6月 - 地ビールの「おの恋」を商標登録する。[2] [14]
- 2013年 (平成25年) 9月30日をもって小野市民病院が廃院され、10月1日に三木市民病院と統合された北播磨総合医療センターが開院した。
市長
代 | 氏名 | 就任年月日 | 退任年月日 | 備考 |
---|---|---|---|---|
1 | 藤原雄次 | 1954年12月 | 1970年11月 | |
2 | 林幸雄 | 1970年11月 | 1976年10月 | |
3 | 井上増吉 | 1976年10月 | 1988年10月 | 1992年10月に名誉市民の称号となった。 |
4 | 広瀬博司 | 1988年10月 | 1999年2月7日[15] | |
5 | 蓬莱務 | 1999年2月7日[15] | 現役 |
経済
産業
- 工業
- そろばん(全国シェア70%)と家庭用刃物が伝統的特産品。1976年に「播州そろばん」として経済産業大臣より伝統工芸品の指定を受けた。
- また、1955年(昭和30年頃)より、そろばんの玉を利用した玉のれんを製品化したのを契機に、工芸分野にも進出し、多くのインテリア商品などの開発も試みられている。
- 農業
- 山田錦を中心とした米作りや、山田錦の粉を使ったパン、菓子、麺等の生産。2005年に小麦(ふくほのか)を開発し、登録。麺製品などの商品化が試みられている。
地域
町名
大字名 | 郵便番号 |
---|---|
粟生町 | 675-1358 |
青野ヶ原町 | 675-1352 |
阿形町 | 675-1342 |
旭町 | 675-1356 |
育ヶ丘町 | 675-1324 |
池尻町 | 675-1326 |
池田町 | 675-1303 |
市場町 | 675-1327 |
王子町 | 675-1378 |
大島町 | 675-1334 |
小田町 | 675-1301 |
樫山町 | 675-1325 |
片山町 | 675-1335 |
鹿野町 | 675-1364 |
上新町 | 675-1378 |
上本町 | 675-1379 |
河合中町 | 675-1353 |
河合西町 | 675-1354 |
神明町 | 675-1331 |
来住町 | 675-1343 |
北丘町 | 675-1318 |
喜多町 | 675-1360 |
黍田町 | 675-1345 |
浄谷町 | 675-1317 |
久保木町 | 675-1362 |
久茂町 | 675-1337 |
黒川町 | 675-1371 |
広渡町 | 675-1365 |
栄町 | 675-1312 |
榊町 | 675-1323 |
桜台 | 675-1351 |
敷地町 | 675-1367 |
下大部町 | 675-1336 |
下来住町 | 675-1364 |
昭和町 | 675-1359 |
新部町 | 675-1355 |
菅田町 | 675-1331 |
住永町 | 675-1307 |
住吉町 | 675-1361 |
曽根町 | 675-1302 |
大開町 | 675-1313 |
高田町 | 675-1369 |
高山町 | 675-1362 |
匠台 | 675-1322 |
垂井町 | 675-1333 |
田園町 | 675-1338 |
天神町 | 675-1316 |
長尾町 | 675-1314 |
中島町 | 675-1366 |
中谷町 | 675-1304 |
中町 | 675-1332 |
中番町 | 675-1308 |
西本町 | 675-1375 |
西山町 | 675-1352 |
西脇町 | 675-1341 |
葉多町 | 675-1377 |
東本町 | 675-1373 |
日吉町 | 675-1315 |
復井町 | 675-1352 |
福住町 | 675-1309 |
福甸町 | 675-1346 |
二葉町 | 675-1328 |
船木町 | 675-1306 |
古川町 | 675-1363 |
本町 | 675-1372 但し、本町1丁目は675-1374 |
丸山町 | 675-1376 |
万勝寺町 | 675-1311 |
南青野町 | 675-1350 |
三和町 | 675-1357 |
山田町 | 675-1321 |
脇本町 | 675-1305 |
役所
施設名 | 画像 | 備考 |
---|---|---|
小野市役所 | 150px |
警察
施設名 | 備考 |
---|---|
社警察署小野警視派出所 | 加東市が管轄する。小野市は兵庫県内の市で唯一警察署がなく、市からも2000年以降警察署の設置要望が出ていたが、2012年から4年計画で設置へと進むこととなった[16]。 |
消防
- 小野市消防本部
図書館
- 小野市立図書館
病院
2007年4月から市内在住の小学6年生全員、更に2009年4月には市内在住の中学3年生まで全員が医療費無料になった。[17]
- 北播磨総合医療センター[5] ※2013年開院
- 小野市立小野市民病院[18] ※2013年廃院
- 国立病院機構兵庫青野原病院
- 土井病院
保健
- 小野市立保健センター[18]
児童館
- 小野市立児童館チャイコム[18]
子育て支援センター
- 小野市福祉総合支援センター[18]
その他の公共施設
- 小野市立クリーンセンター [19]
市内にある金融機関
郵便局
- 小野郵便局
- 市場郵便局
- 小野小田郵便局
- 小野本町郵便局
- 小野上本町郵便局
- 河合郵便局
- 小野来住郵便局
企業
本社所在地
- トーコマ
- 神菱
- ベイポート会社小野本社事務所
- ユーエム工業
工場・支社・営業所・事業所
市内の主なお店
総合スーパー
食料品店
- マックスバリュ西日本
- マックスバリュ王子店
- マックスバリュ黒川店
- さとう
- スーパーフレッシュさとう小野店
ドラッグストア
携帯電話
市内のニュータウン
- 育が丘
- 小野ニュータウン
市内の工業団地
姉妹都市・提携都市
海外
隣接する自治体
三木市への通勤率は10.2%である(平成22年国勢調査)。
マスメディア
交通
鉄道
道路
高速道路
- 山陽自動車道 三木小野インターチェンジ 所在地は三木市であるが、小野市と跨って設置されている。しかも市内の南端を少し通過する程度となっている。
一般国道
主要地方道
一般県道
- 兵庫県道118号小野志方線
- 兵庫県道349号市場多井田線
- 兵庫県道351号大門小田線
- 兵庫県道352号住吉住永線
- 兵庫県道353号大畑小野線
- 兵庫県道375号平荘市場線
- 兵庫県道510号万勝寺久留美線
- 兵庫県道513号三木環状線
バス路線
山陽道に小野バスストップがあるが、姫路駅 - 大阪空港線その他の路線は停車しないため、倉敷駅 - 三ノ宮線の1往復のみである。神戸方面へは都市間を結ぶ西脇急行線のほうが圧倒的に本数が多い。
一般路線
高速バス
- 小野バスストップ
- 倉敷駅 - 三ノ宮線(ハーバーライナー)・・・神姫バス
準高速バス
- 西脇急行線・・・神姫バス
その他
小野市の車のナンバープレートは「神戸」ナンバー(神戸運輸監理部兵庫陸運部魚崎庁舎管轄)が交付される。
教育
小学校
- 小野市立小野小学校
- 小野市立小野東小学校
- 小野市立大部小学校
- 小野市立河合小学校
- 小野市立市場小学校
- 小野市立来住小学校
- 小野市立中番小学校
- 小野市立下東条小学校
中学校
高等学校
特別支援学校
名所・旧跡・観光スポット
名所・旧跡
博物館
公園
- 播磨中部丘陵県立自然公園
- ひまわりの丘公園[3]
- 共進牧場
- 浄谷新池公園
- 広渡廃寺跡歴史公園
- 来住山地(小野アルプス)
- きすみの見晴らしの森
- 夢の森公園
- かわい快適の森
- 鴨池公園
- 山田の里公園
- 小野子午線公園
- こだまの森公園
温泉
コンサート・コンベンション施設
郵便番号
小野市全域で675-13xx。市内全域の集配を小野郵便局が受け持つ。
電話番号の市外局番
- 上記1.の地域は、市内局番7x、8xで三木市内へ市内料金で通話可能。
- 上記2.の地域は、市内局番2xで西脇市内へ、3xで多可町へ、4xで加東市へ市内料金で通話可能(70〜89は丹波柏原MAに割り当てられている)
- 1.と2.の地域の相互通話は市外局番が必要である。
出身有名人
- いちじまだいき(お笑いタレント)
- 稲田三郎(神戸屋スポーツ元代表取締役・三木商工会議所副会頭)
- 井上涼(アーティスト)
- 上田三四二(歌人・小説家)
- 門脇創一(重量挙げ選手)
- 兼田健一郎(ラジオ大阪社員)
- 河島幸夫(政治学者)
- 小林祐梨子(陸上競技選手)
- 6代目笑福亭松喬(落語家)
- 高橋昭一(前衆議院議員)
- 田中大貴(フジテレビアナウンサー)
- 丹野雅仁(映画監督)
- 堀井富太郎(陸軍軍人)
- 見附絵莉(重量挙げ選手)
- イリュージョン武蔵(マジシャン)
その他
- 行政改革度人口規模別都市ランキングで人口5万人未満の都市で1位になったことがある。[24]
参考文献
脚注
関連項目
外部リンク
テンプレート:Navbox- ↑ 兵庫 難読 p181
- ↑ 2.00 2.01 2.02 2.03 2.04 2.05 2.06 2.07 2.08 2.09 2.10 2.11 2.12 2.13 2.14 2.15 2.16 2.17 2.18 2.19 2.20 2.21 2.22 2.23 2.24 2.25 2.26 2.27 2.28 2.29 2.30 2.31 2.32 2.33 2.34 2.35 テンプレート:Cite web
- ↑ 3.0 3.1 テンプレート:Cite web
- ↑ 日本の市町村章 p159
- ↑ 5.0 5.1 5.2 5.3 テンプレート:Cite web 引用エラー: 無効な
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タグ; name ""が異なる内容で複数回定義されています - ↑ 6.0 6.1 テンプレート:Cite web
- ↑ 7.0 7.1 テンプレート:Cite web
- ↑ テンプレート:Cite web
- ↑ テンプレート:Cite web
- ↑ テンプレート:Cite web
- ↑ 11.0 11.1 テンプレート:Cite web
- ↑ 2006年12月14日付神戸新聞
- ↑ テンプレート:Cite web
- ↑ テンプレート:Cite web
- ↑ 15.0 15.1 テンプレート:Cite web
- ↑ テンプレート:Cite news
- ↑ 2006年12月14日付神戸新聞
- ↑ 18.0 18.1 18.2 18.3 テンプレート:Cite web
- ↑ テンプレート:Cite web
- ↑ テンプレート:Cite web
- ↑ テンプレート:Cite web
- ↑ テンプレート:Cite web
- ↑ 23.0 23.1 テンプレート:Cite web
- ↑ テンプレート:Cite web