美嚢郡

美嚢郡（みのうぐん、みなぎのこおり）は、播磨国の郡の1つ。現在の三木市と神戸市北区淡河町の各地区にあたる。現在の市名と同じく三木郡と称することもあるが、正式な三木郡は讃岐国（香川県）に別に存在した。

地名の由来は履中天皇が志深（志染）を訪れた際に「川の流れ（水流＝みながれ）が大変美しい」と言ったことから「みなぎ」と名付けられた（『播磨国風土記』）とも、神功皇后が君が峰で休憩した際、地元から壷に入れた酒を献上したことから美壷（みつぼ）→美嚢（みのう）となったとも伝えられている。

美嚢郡（みのうぐん）は、かつて兵庫県にあった郡。

消滅直前となる2005年 10月23日の時点で、以下の1町を含んでいた。

2005年10月24日に、吉川町が三木市に編入したため消滅する。

郡制がしかれていた頃は、三木町（現在の三木市）に美嚢郡役所が置かれた。

郡内自治体変遷

1889年（明治22年）4月1日 - 町村制施行により、上淡河村、淡河村、久留美村、三木町、口吉川村、別所村、細川村、志染村、奥吉川村、中吉川村、北谷村の1町10村となる。
1951年（昭和26年）3月15日 - 三木町が久留美村を、編入する。（1町9村）
1954年（昭和29年）
- 6月1日 - 三木町、口吉川村、別所村、細川村が合併・市制施行して、三木市となる。（6村）
- 7月1日 - 三木市と志染村が、合併をする。（5村）
1955年（昭和30年）7月1日 - 奥吉川村と中吉川村に北谷村が合併して、吉川町となる。（1町2村）
1957年（昭和32年）7月1日 - 淡河村と上淡河村が合併して、淡河村となる。（1町1村）
1958年（昭和33年）2月1日 - 淡河村が神戸市兵庫区に、編入される。（1町）
2005年（平成17年）10月24日 - 吉川町が三木市に編入。同日美嚢郡消滅。