報道2001
テンプレート:基礎情報 テレビ番組 『報道2001』(ほうどう にせんいち)は、フジテレビ系列で1992年4月5日から16年半にわたり、日曜日朝に放送されていた政治討論番組。
目次
概要
この番組では、政治家や専門家をスタジオに招いて、最近の政治・経済・事件やニュース発信をテーマに討論を繰り広げた。
毎回、電話調査によるアンケートを実施し、結果を公表していた。エンディングでは、『投票予定調査【次の総選挙でどの党に投票するかの調査】』、提供終了クレジット部分で右上に『その時々の内閣支持率』を公表していた。
放送日である日曜日は国政選挙(補欠選挙は除く)の投票日にもあたるために、その日の放送は政治に絡まない程度の経済・社会問題についての討論が主になっていた。
番組名の由来・コンセプトは『2001年(21世紀最初の年・21世紀でより早く、1番を目指している)型の報道番組』という事で映画『2001年宇宙の旅』をヒントに命名された。しかし、21世紀に入ってから番組名の趣旨が合わなくなり、2001年末にいったん番組を終了させ、番組名を含めてリニューアルさせる予定だったが、結局リニューアルはされず、2001年を過ぎてからも番組名の変更がなく継続した。なお、一部テレビ雑誌の2002年1月号には「報道2002」と掲載されていた。
男性司会は長らく黒岩祐治が務めていた。1997年に黒岩がアメリカに赴任し、後任は『FNNスーパータイム』キャスターだった露木茂が担当。黒岩は帰国後、本番組に戻らず1999年に『FNNスーパーニュース』キャスターとなる。1999年、露木に対する政界工作費流用疑惑が報じられ、露木は番組を降板。黒岩が復帰することになるものの2000年3月まで『スーパーニュース』を掛け持ちで担当した。
報道番組として初のブロードバンド配信をフジテレビ On Demandにて2006年1月9日より開始した。
竹村の引退、リニューアルへ
2008年3月30日をもって「竹村健一の世相を斬る」以来通算28年の間フジテレビ日曜朝の報道番組に出演し続けて来た竹村健一が勇退。竹村勇退後、番組自体のパワーダウンが顕著になった事もあり、2008年9月28日を最後に番組は終了した。翌10月5日から新番組『新報道2001』に衣替えし、黒岩はかつての竹村の役どころに回り、黒岩の後釜には『FNNスーパーニュース』を入れ替わって担当していた須田哲夫が入った。また、最後の1年間を担った秋元優里は退任し、吉田恵と交代した[1]。
出演者
司会・コメンテーター
期間 | 司会 | コメンテーター | ||
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男性 | 女性 | |||
1992.4 | 1994.3 | 黒岩祐治 | 松山香織 | 竹村健一1 |
1994.4 | 1995.3 | 関戸めぐみ | ||
1995.4 | 1996.3 | 筒井櫻子 | ||
1996.4 | 1997.3 | 久下香織子 | ||
1997.4 | 1998.3 | 露木茂 | 佐々木恭子 | |
1998.4 | 1998.9 | 田代尚子 | ||
1998.10 | 1999.11 | 吉崎典子 | ||
1999.12 | 2002.3 | 黒岩祐治 | ||
2002.4 | 2007.3 | 島田彩夏 | ||
2007.4 | 2007.9 | 長野翼2 | ||
2007.10 | 2008.3 | 秋元優里 | ||
2008.4 | 2008.9 | 若松誠 酒井綱一郎 | ||
|
- 備考
- 露木、及び松山・久下・関戸以外の女性司会者はすべてフジテレビアナウンサー(当時・現職含む)。
- 黒岩は当時フジテレビ解説委員。松山はフリーアナウンサー、久下はFCI所属のキャスター、関戸は当時共同テレビ所属の契約アナウンサー。
- 若松はフジテレビ解説委員長。酒井は『日経ビジネス』発行人。
- 黒岩は『新報道2001』も続投。
ナレーター
定番ゲスト
- 出演機会が多い、又は定期的に出演する国会議員以外のゲストとする。
- 青山繁晴(ジャーナリスト、独立総合研究所社長)
- 石原慎太郎(作家、東京都知事)
- 古森義久(産経新聞編集特別委員兼論説委員。ワシントン駐在)
- 櫻井よしこ(ジャーナリスト)
- 中曽根康弘(元内閣総理大臣。高齢のため、晩期は年1回程度)
- 西部邁(評論家・思想家)
- 浜矩子(エコノミスト、同志社大学大学院教授。元三菱総研)
- 三宅久之(政治評論家。元毎日新聞記者)
- 屋山太郎(同。元時事通信記者)
放送時間
- 1992年4月 - 1992年9月:日曜日7:30 - 8:30(生放送)
- 1992年10月 - 2008年9月:日曜日7:30 - 8:55(生放送)
- 毎月第3日曜日にはリアルタイム字幕放送を実施。
- CSのフジテレビ739も同日12:10 - 13:40に時差放送されていたが、編成の状況によっては朝もしくは夜の時間帯に放送される場合もあった。
全国ネット
ネット局
- フジテレビ(制作・幹事局)
- 北海道文化放送
- 岩手めんこいテレビ
- 仙台放送
- 秋田テレビ
- 山形テレビ(1993.03まで、最初の1年間のみ) → さくらんぼテレビ(開局時から)
- 福島テレビ
- 新潟総合テレビ
- 長野放送
- テレビ静岡
- 富山テレビ
- 石川テレビ
- 福井テレビ
- 東海テレビ
- 関西テレビ
- 山陰中央テレビ
- 岡山放送
- テレビ新広島
- テレビ愛媛
- 高知さんさんテレビ(開局時から)
- テレビ西日本
- サガテレビ
- テレビ長崎
- テレビ熊本
- 鹿児島テレビ[2]
- 沖縄テレビ
備考
- この番組は1992年9月まで8:30までの放送だった(8:30 - 9:00は『満足!迷い旅』の枠)。
- 毎年7月(放送日は年により変動)は『FNSの日』を放送するため番組は休止。1998年の第12回に1回だけ特別編を枠内で生放送した(因みにこの時には小学生と政治家が一緒に出演していた)。
- 放送日である日曜日は衆議院議員総選挙や参議院議員通常選挙の投票日にも当たるため、公職選挙法絡みもあり、この日に限っては政治関係の話題は一切扱わず、経済・社会・時事問題を中心に放送。放送休止して全くの別番組を放送することもあった。また、当日の開票速報番組では本番組の出演者がキャスターを担当(主にスポーツニュース終了後の後半部)する他、「定番ゲスト」も多数出演していた。
- 地上波では昼前 (11:50 - 12:00) に『産経テレニュースFNN』を放送するが、毎回この番組での時事問題に関する政治家の発言が冒頭で取り上げられた。CS放送のフジテレビ739では『産経テレニュースFNN』(12:00 - 12:10)の後に放送されていたため、この番組での発言の一部が先に聞ける場合があった。
- テレビ新広島は、2006年8月6日の放送が広島原爆の日に開催される平和記念式典中継のため休止されていた(スポンサーのみこの番組と同じネットスポンサーとローカルスポンサーだった)。
- 2008年8月17日はサガテレビと沖縄テレビが『北京オリンピック・女子マラソン』(日本テレビ制作)を中継したため、12:00からのテープネットで放送された。
- 放送開始からしばらくの間、仙台放送・長野放送・テレビ熊本は8:30のローカル枠に飛び降りしていた。
脚註
外部リンク
テンプレート:フジテレビ系列朝の番組- ↑ 吉田恵「新報道2001」メーン司会に抜擢 サンケイスポーツ 2008年9月15日閲覧。
- ↑ フジテレビシングルネット化完了直後の1994年4月3日から放送開始