利府町
テンプレート:Infobox 利府町(りふちょう)は、宮城県の中部に位置する町である。
目次
概要
仙台市の北東に隣接する仙塩地区に位置し、利府線(東北本線の支線)や宮城県道8号仙台松島線(通称・利府街道)によって仙台市都心部と繋がる。仙台都市圏の中では新興のベッドタウンであり、イオンモール利府を中心とした商業集積によって、仙塩地区の商業核の1つとなっている。また、松島方面へ抜ける利府街道や高速道路などが通る交通の要衝の面も持つ。町内の青山に宮城県の人口重心([[[:テンプレート:座標URL]]38_20_50_N_140_58_45_E_{{{9}}} 北緯38度20分50秒東経140度58分45秒])がある[1]。
県民の森に隣接する宮城県総合運動公園(グランディ・21)には、2002 FIFAワールドカップが開催された宮城スタジアムや、大規模体育館のセキスイハイムスーパーアリーナ(グランディ・21総合体育館)などがあり、著名ミュージシャンの大規模コンサートが行われることも多い。
町のキャッチフレーズは「夢いっぱい 伸びよ 羽ばたけ 若い利府」。テンプレート:要出典
地理
河川
湖沼
山
- 番ヶ森山 210.6m 一等三角点がある。
- ピークの216m地点は、公園となっている。三角点付近は、二つの通信塔が立つ。
歴史
- 724年、仙台平野を南北に分けるように奥羽山脈から松島湾まで東西に横たわる松島丘陵の東南麓に陸奥国の国府兼鎮守府の多賀城が創建された。同丘陵を越える街道の南側の入口に位置する利府の森郷地区には勿来の関が築かれた。この勿来の関は白河の関や鼠ヶ関と共に“奥州三関”の一つであるとの説がある。利府町は、現在の仙台市宮城野区、多賀城市、塩竈市、七ヶ浜町と共に陸奥府中内にあるが、「国府」「府中」が町名の由来かどうかは不明。
- 平安時代末期の1189年、源頼朝が東北地方全域を支配していた奥州藤原氏を滅ぼすと、翌年、奥州藤原氏の重臣・大河兼任が反乱を起こす。この乱を鎮圧した頼朝の御家人・伊沢家景は、頼朝から陸奥留守職に任ぜられ、多賀国府および東北地方の最高責任者となった。家景は現・利府町の加瀬に居館を構え利府に定住。この地で26年を過ごし天寿を全うした。家景の子孫も代々利府に定住し、伊沢氏は留守氏を称するようになった。伊沢家景の子孫も代々、陸奥留守職に任ぜられた。
- 室町時代、管領家・斯波氏の一族である大崎氏が奥州探題に任命され、現在の大崎市古川を本拠地として東北地方を支配した。
- 戦国時代、伊達政宗は東北地方(奥羽)の南半分を征服し“奥羽の覇者”となった。しかし伊達政宗は豊臣秀吉に服属し、秀吉は“日本統一”を達成する。伊達政宗は葛西大崎一揆を経て領地を山形県南部・宮城県南部・福島県から宮城県・岩手県南部へと、北へ追いやられた。1601年、伊達政宗は仙台城を築城し、政宗を初代藩祖とする仙台藩が誕生。多賀城も仙台藩の一部となった。
- 1889年(明治22年)4月1日 市町村制施行により、利府村が誕生。
- 1967年(昭和42年)10月1日 町制施行。
- 1975年(昭和50年)3月15日 [2]
- 1986年(昭和61年)、三陸自動車道の利府中インターチェンジが開通し、仙台・多賀城・塩釜から石巻市方面へのアクセスが利便化した(のち仙台港北インターチェンジが開通)。
- 1996年(平成8年)1月24日:塩釜市と境界変更。
- 2000年(平成12年)、“東北地方最大のショッピングセンター”であるイオン利府ショッピングセンター(現:イオンモール利府)がオープン。隣接してシネマコンプレックスのMOVIX利府等がオープン。
行政
人事
財政
- 平成16年度一般会計決算
- 収入総額:93億2980万円
- 支出総額:89億6409万円
指定金融機関
産業・経済
農業
- 平地に水田、丘陵地帯に果樹園が多い。ナシの栽培が盛んである。
水産業
工業
- しらかし台工業流通団地に工業地域があり、多数の工場が操業中。
商業
- イオンモール利府を中心に一円に広がる商業地域があり、塩竈市や多賀城市などから多くの買物客を集めている。利府町の商圏が拡大している背景には、塩竈市郊外に広い商業用地がないことや多賀城市北部の大半が文化財埋蔵地域で大型商業施設の建設に適していないことがあげられる。
- スーパーマーケット・映画館・飲食店・ホームセンター・衣料店・酒屋・ゲームセンター等
- 宮城県道8号仙台松島線(通称:利府街道)に沿って多数の商店が営業。
郵便局
- 利府郵便局(集配局)
- 利府青山郵便局
- 浜田簡易郵便局
- 野中簡易郵便局
- 菅谷簡易郵便局
金融機関
- 他、杜の都信用金庫が町役場敷地内にATMを設置している。
姉妹都市・提携都市
海外
地域
人口
運動
利府町は、県庁所在地ではないにもかかわらず、宮城県所有と利府町所有の規模は違うものの、それらの公的機関が別々に運営するほぼ同じ種類の運動施設が、半径1km程度の範囲内に集中して多数存在する全国的にも珍しい自治体である。2001年(平成13年)に開催された国民体育大会(新世紀・みやぎ国体)では、国民体育大会史上初の県庁所在地ではない自治体がメイン会場となり開会式、多数の競技が開催されるとともに、翌2002年(平成14年)に開催された日韓ワールドカップサッカー大会(2002 FIFAワールドカップ)の会場地となった。このため、利府町所在の宮城県総合運動公園が宮城県の県庁所在地である仙台市所在として報道されることがしばしばある。宮城県管轄施設は、その性格上、正式競技から大規模コンサートの開催をも対応しながら広域的に活動しており、利府町管轄施設は住民の運動機会の増設や体力及び健康づくりを主活動とする住み分けが見られる。なお、宮城県総合運動公園は、当初の計画上、東北楽天ゴールデンイーグルスが本拠地としている宮城球場を廃し、宮城県総合運動公園内に野球場を新設するはずであったが、凍結されている。
- 宮城県総合運動公園(グランディ・21)(宮城県管轄)
- 宮城スタジアム(ベガルタ仙台準ホーム)(陸上競技場・サッカー場等)
- 補助競技場
- 投擲場
- セキスイハイムスーパーアリーナ(命名権により)
- メインアリーナ
- サブアリーナ(仙台89ERSの練習場の1つ)
- トレーニングルーム
- 県総合プール(国際公認長水路8コース、短水路16コースのメインプール・短水路8コースのサブプール・飛び込みプール)
- 合宿所
- テニスコート
- 宮城スタジアム(ベガルタ仙台準ホーム)(陸上競技場・サッカー場等)
- 宮城県サッカー場(コート3面)(宮城県管轄)
- 利府町中央公園(十府の里パーク)(利府町管轄)
- 利府町総合体育館(バスケットコート2面もしくは6人制バレーボールコート4面)
- 利府町勤労青少年ホーム(バスケットボールコート1面ほどの広さの運動場、会議室、料理実習室等)
- 利府町屋内温水プール(25mプール7コース・幼児、児童プール・40mウォータースライダー・ジャグジー・トレーニングジム・ダンススタジオ等)
- 利府町中央公園野球場/楽天イーグルス利府球場(2009年より東北楽天ゴールデンイーグルス二軍の本拠地の1つ)
- 多目的グラウンド(芝生)
- テニスコート4面
- 館グラウンド(利府町管轄)
- 野球場
- 沢乙北公園(利府町管轄)
- 軟式野球場
- テニスコート3面
- 利府ゴルフ倶楽部(『ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープンゴルフトーナメント』の会場)
教育
高等学校
中学校
- ※文部科学省が推進する「学力向上フロンティア」指定校(フロンティアスクール)である。
- ※2001年創立。菅谷台地区と神谷沢地区に対応する学校が無かったため新設された。
小学校
- 利府町立利府小学校
- 利府町立利府第二小学校
- 利府町立利府第三小学校
- 利府町立青山小学校
- 利府町立しらかし台小学校
- 利府町立菅谷台小学校
特別支援学校
- 宮城県立利府支援学校(旧名:宮城県立利府養護学校)…富谷町に、小学部のみを扱う富谷校を設置。
隣接している自治体・行政区
交通
鉄道路線
道路
地図上で主要な交通機関が見当たらない宮城スタジアムでのJリーグ公式戦日は観戦客のマイカーで町内の主要道路が軒並み大渋滞に陥り、それに伴いバスなども大幅に遅れてしまう。事前に試合日を調査するのが鍵となる。
- 利府JCT - 利府しらかし台IC
- 宮城県道3号塩釜吉岡線
- 宮城県道8号仙台松島線
- 宮城県道40号利府松山線
- 宮城県道144号赤沼松島線
- 宮城県道259号加瀬沼公園線
- 宮城県道260号利府停車場総合運動公園線
- 宮城県道270号利府岩切停車場線
バス
- 利府町民バス
- 東部路線
- 加瀬沼 - (加瀬ウェルネスタウン - )利府駅前 - (利府町役場 - )新堀 - 梨が丘団地入口 - ももせクリニック前 - 須賀入口
- 西部路線
- 加瀬沼 - 野中沢 - 利府駅前 - (利府役場前 - 十府の里パーク) - 菅谷台入口 - 館の内 - 神谷沢団地中央 - 岩切駅前
- 東部路線
- 大郷町住民バス
- 塩釜駅 - 利府駅 - 小鶴沢 - 老人ふれあいの家 - 物産館 - 大郷町役場 - 成田川分館
タクシー
- 株式会社日の出タクシー 利府営業所
- 利府交通
- 有限会社臨海タクシー 利府営業所
船舶
- 浜田漁港があるが旅客船の運行は無い
名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事
名所
- 松島
- 沢乙温泉(さわおとおんせん)
- 道珍坊温泉
旧跡
- 利府城跡(館山公園)
祭事・催事
- 十府の里フェスティバル
観光スポット
- 宮城県総合運動公園(グランディ・21)
- 新幹線総合車両センター
- 杜の都信用金庫「モリリン加瀬沼公園」
- 県民の森
- 森郷キャンプ場(キリスト教礼拝堂あり)(日本バプテスト同盟)
出身有名人
1990年代にベッドタウン地区に居住していた者は、仙台市泉区や青葉区の業務・商業地区や教育機関に生活実態があったため「仙台出身」と言ってしまうことがある。ただ、2000年代以降は、利府高校も創立20周年が過ぎ、利府町中心部の商業集積が進んだこともあり、利府に生活実態を持つベッドタウン生活者も増加してきたため「利府出身」と言うことが増えてきている。
- 荒川静香(元フィギュアスケート選手・トリノ五輪金メダリスト)
- 加藤久(サッカー・元京都サンガF.C.監督・元日本代表キャプテン)
- 相沢優子(全日本女子バスケットボール選手)
- 柴田三兄妹(三味線奏者 : 柴田雅人、柴田佑梨、柴田愛)
- 藤本つかさ(女子プロレスラー・アイスリボン)
電話番号
利府町で使われている市内局番は次のとおり。
なお、宮城野区岩切地区でも岩切収容局ではなく利府収容局の地域がある(ただし、多賀城市のような混在状態とはなっていない)。
脚注
関連項目
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外部リンク
テンプレート:Navbox- ↑ 14 全国、都道府県の人口重心(平成7年・12年)(独立行政法人統計センター)
- ↑ 図典 日本の市町村章 p38