宮城県利府高等学校
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宮城県利府高等学校(みやぎけん りふこうとうがっこう)は、宮城県宮城郡利府町青葉台一丁目にある県立高等学校。通称は「利府高」(りふこう)であるが、同校の課外活動として行う、利府町の名産品の梨の受粉付けとをかけて、「梨高」(なしこう)と呼ぶ人も少なからずいる。
概要
県庁所在地仙台市の北東に位置するベッドタウンである利府町に1984年に全日制普通科の高等学校として開校した。「文武両道」を理念に掲げており、1998年に単位制への移行とともに日本で初めてスポーツ科学科を設置した[1]。
設置学科
- 普通科
- 単位制を採用しており、「自分の時間割」による習熟度別学習を行っている。各年次5学級、募集定員200名。推薦入学割合は定員の30%以内。
- スポーツ科学科
- 1998年に設置。入学考査にあたり、専攻種目の実技検査が実施される。各年次2学級、募集定員80名。推薦入学割合は定員の60%以内。通学区域は宮城県全県。生徒は在学中3年間同一の運動部に所属するものとされる[1]。所属の運動部と同一の競技種目を「専攻実技」とするとともに、「体育理論」ならびにスポーツ医学(1年次に配当)、運動生理学(2年次)およびスポーツプログラミング(3年次)からなる「スポーツ科学」を必修科目とし、体育指導者を育成する。陸上競技(男女)、硬式野球(男子)、サッカー(男子)、剣道(男女)、ハンドボール(男子)およびバレーボール(女子)の6種目を「重点種目」とし、専門の指導者を置く[2]。
部活動
生徒は必ずいずれかの部に入部するものとされ[3]、部活動は生徒指導の中心に据えられ[1]、盛んに行われている。
- サッカー部は2005年・2006年度と2年続けて全国高校サッカー選手権に県代表として出場。
- 男子陸上部は全国高校駅伝の出場経験もあり、2006年度のインターハイでは陸上競技で男子3000m障害で3位入賞・女子円盤投げで7位入賞と全国区の活躍も目立っている。
- 硬式野球部も県内公立校では筆頭格の強豪校として知られており、夏の高校野球県大会では5度の決勝進出を経験(過去3度決勝戦で仙台育英か東北と対戦、2011年は古川工との公立校対決となったが何れも敗れた。2014年は佐沼と対戦し5度目の決勝で全国大会出場を決めた)。2008年、秋季県大会で初優勝。続く東北大会でもベスト4入り。それが大きく評価され、翌2009年の選抜高校野球大会に他校の模範となるチームとして「21世紀枠」で初出場を果たす。そして宮城県勢としては東北と仙台育英を除いた高校としては40年ぶりの選抜大会ベスト4進出を果たした。
- 第81回選抜高等学校野球大会中において、主力選手が対戦相手の掛川西高をブログで中傷したことで、2009年3月30日、日本高等学校野球連盟から厳重注意を受けた[4]。
- 運動系
- 硬式野球、陸上競技(男・女)、サッカー、剣道(男・女)、ハンドボール(男)、バスケットボール(男・女)、ソフトボール(女)、バレーボール(男・女)、ソフトテニス(男・女)、卓球(男・女)、フェンシング(男・女)、ラグビー、新体操(女)、弓道(男・女)、水泳(男・女)、硬式テニス(男・女)
- 文化系
- 吹奏楽、JRC、文芸、美術、華道、茶道、演劇、放送、書道、囲碁将棋、写真、ギター、自然科学
沿革
- 1984年:宮城県利府高等学校開校式・第1回入学式
- 1985年:野外音楽堂・野外運動場照明設備竣工
- 1987年:建学及び校歌の碑除幕式、応援歌制定披露式
- 1988年:プール工事竣工
- 1990年:弓道場竣工
- 1992年:武道館竣工
- 1993年:鴻翔館(食堂・合宿所)竣工
- 1997年:野外照明施設竣工
- 1998年:単位制移行、スポーツ科学科設置
- 2000年:第二体育館竣工
- 2003年:多目的部室竣工
アクセス
脚注
出身者
関連項目
外部リンク
- ↑ 1.0 1.1 1.2 同校サイト平成20年度公立高校ガイド2009年3月31日閲覧
- ↑ 同校サイト学科紹介2009年3月31日閲覧
- ↑ 同校サイト中学生のみなさんへ2009年3月31日閲覧
- ↑ ブログで対戦校侮辱の利府高を厳重注意 2009年3月30日掲載