代々木アニメーション学院
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代々木アニメーション学院（よよぎアニメーションがくいん）は、株式会社代々木ライブ・アニメイションによって経営されているマルチメディア系のアニメーション産業における人材を育成する教育施設である。通称「代アニ（よアニ）」「YAG（ワイエージー）」。
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代々木アニメーション学院
（東京・代々木）
（東京・代々木）
目次
概要
1978年（昭和53年）、学校法人大矢学園の教育施設としてアニメーター、漫画家、声優などの育成を目的に設立。テレビアニメの収録にも対応できる設備を整えたアフレコスタジオの併設や、「才能を世に」をいうスローガンを掲げた各メディアでの派手な広告で広く知られるようになった。
全国に校舎を開設し、1998年（平成10年）4月期には約77億円を売上を計上したが、その後は少子化や他の専門学校との競合により売上が減少。2004年（平成16年）11月には東京国税局から所有不動産の差し押さえを受け、2006年（平成18年）5月には入学金の返還を巡る問題で公正取引委員会から排除命令を受けるなど、社会的信用が低下していった。さらに膨大な広告費、手形の濫発なども経営を悪化させる要因となった。2006年（平成18年）10月には創立者・大矢敏行が代表から退くが、資金繰りの目途が立たず同年12月に民事再生法の適用を申請。負債は約22億円。その後リップルウッド・ホールディングスが再建支援に名乗りを上げている。
民事再生法適用後は大矢学園との関係を解消し、広告費を大幅に減らすなど経営方針を大きく変え、学科も再編成され今に至る。2010年（平成22年）には首都圏内の各キャンバスを東京本部校の傘下に置き、一部の学科をそこに集約するなど経営体制の改革を行っている最中である。
拠点
- 東京本部校 - 東京都渋谷区代々木
- 大阪校 - 大阪府大阪市北区
- 名古屋校 - 愛知県名古屋市中村区
- 福岡校 - 福岡県福岡市博多区
- 仙台校 - 宮城県仙台市青葉区
- 札幌校 - 北海道札幌市中央区
- 広島校 - 広島県広島市南区
- 神戸校 - 兵庫県神戸市中央区
- 金沢校 - 石川県金沢市
かつての拠点
- ひがし校（錦糸町→葛西）
- 原宿校
- 八王子校
- 沖縄校
- 杉並校
設置学科
全日制学科
- 芸能アーティスト科
- 声優タレントコース
- 声優アニメソングコース
- アニメ・ゲーム科
- キャラクターアニメコース
- アニメ背景・美術コース
- アフレコ音響監督コース
- アニメ監督・演出コース
- キャラクターデザインコース
- クリエイター科
- マンガ・イラストコース
- ノベル小説コース
- フィギュア・原型師コース
代々木アニメーション学院高等部
八洲学園大学国際高等学校（通信制）と連携し、高等学校卒業資格が得られるコース。
夜間・土日コース
- 夜間コース
- 声優夜間コース
- マンガ夜間コース
- ノベル夜間コース
- フィギュア夜間コース
- イラスト夜間コース
- 土曜日曜コース
- 声優土曜・日曜コース
- マンガ土曜コース
研修科スキルアップコース
卒業生のみ対象。
外国人向け短期コース
- アニメ・ゲーム科 アニメ短期コース
- クリエイター科 マンガ短期コース
出身者
アニメーター・演出家
- 穐本ゆかり（サンシャインコーポレーション所属）
- 秋山由樹子（スタジオ・ムー → フリー）
- 浅野恭司（Production I.G所属）
- 足立慎吾（XEBEC → フリー）
- 荒木弥緒
- 池田晶子（京都アニメーション所属、現：取締役）
- 池田有（中村プロダクション所属）
- 石川健介
- 伊東伸高（スタジオダブ → フリー）
- 岩崎太郎（動画工房 → フリー）
- 植田実
- 薄谷栄之
- うのまこと（XEBEC → フリー）
- 馬引圭（オー・エル・エム → フリー）
- 浦上貴之（オー・エル・エム → フリー）
- 追崎史敏（スタジオジュニオ → エンカレッジフィルムズ所属）
- 大久保徹（Production I.G所属）
- 大谷房代（メルヘン社所属）
- 大庭小枝
- 落合瞳
- 嘉手苅睦（サンライズ → フリー）
- 門之園恵美（ムー・フィルム → フリー）
- 金崎貴臣
- 椛島洋介
- 紙本理子
- 川元まりこ（XEBEC → ハルフィルムメーカー所属）
- 神田岳（ティー・エヌ・ケー所属）
- 菊池勝也（Production I.G →フリー）
- 岸誠二（亜細亜堂 → チームティルドーン代表）
- 熊膳貴志（A.P.P.P. → GONZO → STUDIO 4℃所属）
- 倉嶋丈康
- 胡陽樹
- 古賀一臣（スタジオコクピット所属）
- 越川由美
- 後藤潤二（XEBEC → スタジオ仕事場 → フリー）
- 小林公二（オー・エル・エム（チームイワサ） → WHITE FOX所属）
- 小美野雅彦（サテライト所属 → フリー）
- 今千秋（スタジオぴえろ → フリー）
- 近藤奈都子
- 坂井久太（マジックバス → フリー → WHITE FOX所属）
- 桜井弘明（スタジオワールド → フィルムマジック → フリー）
- 佐々木敦子
- 佐々木美和（スタジオジブリ → フリー）
- 佐々木睦美（ビィートレイン所属）
- 迫井政行（イマジン所属）
- 佐藤光敏（サトウ光敏、イマジン → フリー）
- 貞方希久子（ガイナックス所属）
- 猿渡聖加（スタジオ・ムー所属）
- 塩谷直義（Production I.G所属）
- 潮月一也（シャフト所属）
- 繁田享（ベガエンタテイメント → フリー）
- 篠田真由（スタジオディーン所属）
- 下笠美穂（しもがさ美穂、東映動画（現東映アニメーション）→ フリー）
- 芝美奈子（J.C.STAFF → studio C-ZOO所属）
- 白井順
- 白石亜由美（ガイナックス・劇団イヌカレー所属）
- 杉泊朋子（ガイナックス所属）
- すしお（ガイナックス → フリー）
- 田頭しのぶ（ゆめ太カンパニー → フリー）
- 高田晃（タツノコプロダクション所属）
- 高村和宏（ガイナックス → フリー）
- 高橋博行（京都アニメーション所属）
- 武本康弘（京都アニメーション所属、現取締役）
- 竹島照子
- 立石聖
- 龍輪直征（スタジオジャイアンツ → シャフト所属）
- 田中将賀（アートランド所属）
- 谷口淳一郎（動画工房所属）
- 寺本幸代（ベガエンタテイメント所属）
- 鳥居貴史（アートランド所属）
- 中井準（AICスピリッツ所属）
- 中路景子（テレコム・アニメーションフィルム → フリー）
- 中西麻実子（動画工房所属）
- 中村圭三（ジェック・イー → スタジオエル → フリー）
- 中村豊（アニメトロトロ所属）
- 成松義人
- 西岡夕樹（亜細亜堂所属）
- 沼田誠也（スタジオ雲雀 → フリー）
- 野崎温子（野崎あつこ）
- 野田めぐみ（フロントライン → SILVER LINK.所属）
- 野中卓也
- 萩原弘光
- 濱田高行（STUDIO 4℃所属）
- 林明美（ゆめ太カンパニー → ガイナックス所属）
- 原田幸枝
- 針金屋英郎 （じゃんぐるじむ → スタジオりぶら所属）
- 番由紀子（studio C-ZOO所属）
- 平田雄三
- 平池芳正
- 開祐二（スタジオイゼナ所属）
- 広岡トシヒト（エムアイ（現Wish） → オー・エル・エム所属）
- 冷水由紀絵（J.C.STAFF所属）
- 藤井辰己
- 藤井昌宏（J.C.STAFF所属）
- 藤岡真紀（ゆめ太カンパニー → フリー）
- 星野尾高広
- 堀たえ子（XEBEC所属）
- 本田敬一（J.C.STAFF → 九州アニメーション所属）
- 牧原亮太郎（テレコム・アニメーションフィルム → シンエイ動画専属）
- 増永麗（スタジオブーメラン所属）
- 又賀大介
- 松島晃（ジェック・イー → スタジオエル所属）
- 松田清
- 松本健太郎（ブレインズ・ベース所属）
- 三浦貴博
- 満仲勧
- 宮本幸裕（ベガエンタテイメント → シャフト専属）
- 牟田口裕基
- 村井孝司
- 村山公輔（シャフト → フリー）
- 森宮崇佳（フロントライン → SILVER LINK.所属）
- 森本浩文
- 山門郁夫
- 山下祐
- 山田裕子（Production I.G → フリー）
- 山村洋貴（スタジオパストラル所属）
- 山本秀世（Production I.G → ビィートレイン → M.S.C専属）
- 山吉一幸（フロントライン → SILVER LINK.所属）
- 横田明美（ぎゃろっぷ所属）
- 横山愛（マッドハウス所属）
- 芳垣祐介（ガイナックス所属）
- 吉田伊久雄（オー・エル・エム → WHITE FOX所属）
- 鷲北恭太（AIC所属）
- 渡辺明夫
- 渡辺歩（半年間のみ在籍 → シンエイ動画 → フリー）
アニメーションプロデューサー
- 池田東陽（ディジメーション → ゴンゾ → エンカレッジフィルムズ代表取締役）
- 岩佐岳（岩佐がく、オー・エル・エム → WHITE FOX代表取締役）
- 加藤浩幸（オー・エル・エム（TEAM KATO）プロデューサー）
- 金子逸人（フロントライン → SILVER LINK.代表取締役）
- 亀井康輝（オー・エル・エム（TEAM KAMEI）プロデューサー）
- 川崎とも子（J.C.STAFF → ゼクシズ代表取締役・ガンジスプロデューサー）
- 高村江美（ラディクス → A-1 Picturesプロデューサー）
- 千野孝敏（XEBEC所属）
- 富岡哲也（日本アニメーション→ サンライズ→ サテライトプロデューサー→ AMISTAD STUDIO→ AXsiZプロデューサー）
- 舛本和也（メルヘン社 → ガイナックス → トリガー取締役）
- 松倉友二（J.C.STAFF所属、現取締役・チーフプロデューサー）
- 柳義明（東映アニメーション所属）
脚本家
- 面出明美（エイケン → フリー）
- 藤咲淳一（Production I.G所属）
- 桑畑絹子（シナリオライター）
その他
- 上原将一（特殊効果、スタジオディーン所属）
- うすいこうぢ（色彩設計、スタジオ・タージ所属）
- 内村祥平（撮影監督、シャフト所属）
- 会津孝幸（撮影監督、シャフト所属）
- 大須賀隆純（色指定、スタジオディーン所属）
- 栫ヒロツグ（美術監督、デザインオフィス・メカマン → スタジオ美峰 → ととにゃん所属）
- 加藤里恵（色彩設計、Wish所属）
- 角美智子（色指定、スタジオエル所属）
- 川田敏寛（撮影監督、トムス・フォト所属）
- 斎藤麻由（色彩設計、サンライズ所属）
- 設楽希（撮影監督、T2studio所属）
- 篠原愛子（色彩設計、スタジオイースター所属）
- 田中宏侍（撮影監督、Production I.G所属）
- 日比野仁（特殊効果、シャフト所属）
- 真壁源太（色彩設計、動画工房所属）
- 店橋真弓（色彩設計、J.C.STAFF所属）
- 柚木脇達己（撮影監督、スタジオキリー → オー・エル・エム所属）
- 吉岡宏夫（撮影監督、グラフィニカ所属）
- 吉原俊一郎（美術監督、スタジオ美峰所属）
声優
- JTBエンタテインメント（JTB子会社）
- Jac in production
- 東京俳優生活協同組合
- トルバドール音楽事務所
- ぐるーぷ・インパクト（劇団アルターエゴ）
- ぷろだくしょん★A組
- プロダクション・エース
- プロダクション・タンク
- プロダクション東京ドラマハウス
- ぷろだくしょんバオバブ
- ベルプロダクション
- ホリプロ
- マウスプロモーション（旧江崎プロダクション）
- ムーブマン
- メディアフォース
- ゆーりんプロ
- 平井克佳
- 大和谷如
- ラチェットレンチ
- リトリート
- リマックス
- 1UP（芸能プロダクション、旧ONE UP）
- 劇団スーパー・エキセントリック・シアター（SET）映画放送部
- 劇団だるま座
- 唐沢大介
- フリー
- 引退
- 所属先不明
タレント（声優以外）
漫画家
イラストレーター
Webディレクター
- ワタナベマコト
広告・宣伝
- デビュー率
- 以前は高い就職率を宣伝文句にすることが多かった。2001年（平成13年）の宣伝では、就職・デビュー率98.7%を謳っていた。そして、2002年（平成14年）4月入学者募集の広告では100%を超え、2001年（平成13年）3月卒業生の就職・デビュー率が115%であったとしている。その後も高い数字の宣伝は続いており、2006年（平成18年）3月卒業生の就職・デビュー率は119.4%であるという。
- どのような計算で、100%を超える数字になるのかは不明だが、一人で複数の就職内定・デビューをしていることから100%を超えるというのが、代々木アニメーション学院の説明である。ただしデビューといっても、商業誌に作品が載るなどの世間一般で言われるデビューではなく、オーディションを受けた、編集者に会った時点で、プロ活動をはじめた＝デビューとみなしカウントされるようである。
- しかし、民事再生が認定されてからは、宣伝も控えめになり、高い就職率を宣伝文句にすることもなくなった。
- 鉄道駅の広告
- 東京校の最寄駅である代々木駅では、かつては本校の広告が相当数掲示されていた。また、西武新宿駅裏のJR線から見ることができる巨大広告などにも長い間出稿していた。しかし、民事再生法適用後は経営再建の一環のため、これらの広告は大幅に減らされJR代々木駅の同校の広告は数か所のみにとどまっている。
