全力!!虎中継

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テンプレート:複数の問題 テンプレート:基礎情報 テレビ番組生トラスタジアム』(なま生トラスタジアム)は、テレビ大阪が制作・放送しているプロ野球中継で、2014年から阪神タイガースの公式戦を放送する場合に使われているタイトルである。

本項では、これまでテレビ大阪で放送されてきたプロ野球中継全般についても扱う。

概要

主に阪神タイガース(以下「阪神」)のホーム&ビジターゲーム(放送比率としてはビジターで行われる試合が主)を放送しており、テレビ東京系列においてローカルセールス枠が設けられている火曜日土曜日のナイトゲームを中心に放送している(これは他の系列局でも同様。特に火曜日が多い)。

制作局のテレビ大阪のみに留まらず、近畿地方に存在する独立局でも同時放送されることが多い(詳しくは後述する)。また、一部を除く各ネット局でもこのタイトルを使用する[1]

テレビ大阪は1982年の開局当時から阪神のビジターゲームを積極的に放送しており、1985年頃にはフリーアナウンサーの中村鋭一をレギュラー出演させたり、月亭八方を司会に置いた応援番組『水曜だ!タイガース』(2005年の終了時点のタイトルは『猛虎逆襲』)を水曜23時から放送するなど、阪神の応援に力を入れてきた。

かつては、大阪府に本拠地を構える近鉄バファローズのホームゲームを『藤井寺バファローズアワー』のタイトルでたびたび放送していた(当初は単に『プロ野球中継』と称していた)。

その後は2006年まで、『TVO BASEBALL LIVE』のタイトルで放送。2007年度の放送では『全力!!虎中継』に改称したことを機に、長年実施していなかったホームゲームの中継も再開された。

地上デジタル放送へ完全移行した後の2012年5月からは、火曜日の阪神ナイトゲームにマルチチャンネル編成を採用。中継対象のカードが放送時間内(19:00 - 20:54)に終了しない場合には、22:00まで中継を延長することを条件に、3つのチャンネルのうちサブチャンネル2(チャンネル番号073)で放送を継続する。延長オプションにマルチチャンネル編成を組み込んだ阪神戦のレギュラー中継は、日本の民放テレビ局としては初めてである。ただし、メインチャンネル(071)・サブチャンネル1(072)・ワンセグ放送では、その場合にも21:00からレギュラー番組『開運!なんでも鑑定団』(テレビ東京制作)の同時ネットを実施する。

2014年度には、阪神戦中継のタイトルを『生トラスタジアム』に変更。4月22日(火曜日)の中日ドラゴンズ対阪神ナイトゲーム中継(ナゴヤドーム)から、このタイトルで放送している。

放送時間

2014年現在。全て日本時間である。

ナイトゲーム(火曜日)
放送対象地域 ネット局 放送時間 中継の延長 備考
大阪府 テレビ大阪 18時57分 - 20時54分 最大で22時まで 2012年5月から20:54 - 22:00(最大)にはマルチチャンネル編成(073)にて放送
071/072/ワンセグは通常番組
滋賀県 びわ湖放送
奈良県 奈良テレビ 『タイムリーナイター』のタイトルで放送
和歌山県 テレビ和歌山 『独占!タイガースナイター』のタイトルで放送[2]
岡山県香川県 テレビせとうち 19時00分 - 20時54分 不定期ネット
ナイトゲーム(土曜日)
放送対象地域 ネット局 放送時間 備考
大阪府 テレビ大阪 18時30分 - 20時54分
奈良県 奈良テレビ 『タイムリーナイター』のタイトルで放送
滋賀県 びわ湖放送
和歌山県 テレビ和歌山 『独占!タイガースナイター』のタイトルで放送
デーゲーム

放送時刻は不定で、延長なし。原則としてテレビ大阪のみの単独放送となるが、対戦相手の球団の本拠地を持つ地域の系列局でも同時ネットされる場合がある。

備考

テレビ大阪

2013年まで18時30分から放送していたテレビ大阪では、19時からの飛び乗り局に配慮して18時57分頃にCMを挿入する場合がある(この点は他の放送局でも同様である)。また、かつては19時丁度になってから「ハイビジョン制作」のテロップを表示していた。

火曜日の中継に限り、延長のオプションが設定されている。

ホームゲームの中継を再開した最初の試合は、2007年4月24日の対ヤクルト戦である。ただし、この日は深夜の録画放送(NEARLIVE方式で、1時間に編集したもの)だった。また、ヒーローインタビューはサンテレビのアナウンサーが担当した。

テレビせとうち

不定期にネット受けするが、放送対象地域兵庫県広島県[3]に挟まれているためか、対広島戦をネットすることが多い(特に、地元にある倉敷マスカットスタジアムでの開催試合が多い)。

ナイトゲームの場合、19時台と20時台の番組はその週の『土曜スペシャル』を休止して遅れネットされる。また雨天中止の場合は、雨傘番組として映画(洋画)が放送される。

出演者

解説

  • 江夏豊 - テレビ大阪では、少なくとも2012年以降、江夏と阪神の関係者(金本知憲藤浪晋太郎など)による対談を中心に据えた特別番組を年に数回(主に年始やプロ野球公式戦の開幕直前)関西ローカルで放送[4]。当番組の中継時間内に対象試合が終了した場合や、中継対象試合が雨天などで中断した場合に、特別番組内の対談の再編集映像を放送することがある。

中継によっては、阪神のDC(ゼネラルマネジャー付育成&打撃コーディネーター)を務める掛布雅之をはじめ、江夏以外の同球団OBがゲスト解説者扱いで江夏と共に出演することがある[5]

過去の解説

実況・リポーター

過去の実況・リポーター

  • 中村鋭一 - 1980年代の阪神戦の実況を担当。
  • 猪井操子 - 契約アナウンサーとしてリポーターを担当。契約期間満了を機に移籍した東北放送でも、プロ野球中継のリポーターを務めた。
  • 酒井健治 - 最初に入社した福岡放送でも、プロ野球中継での実況を担当。1997年にテレビ大阪へ移籍すると、同年度から2012年度まで当番組へ出演したが、2013年4月の人事異動でアナウンス職を離れた。
  • 鈴木理加 - 契約アナウンサーとして鹿児島放送から移籍した2013年度のみ、リポーターを担当。

字幕テロップ

テンプレート:要出典範囲
2012年
2008年から2011年までテレビ朝日で使用されていたテロップとかなり近いデザイン。異なる点は黒を基調にしており、テレビ朝日でイニングを表示している部分は背景色で球速を表示。ボールカウントはボールの形。また、チーム名はフルで表示するため、得点はカウント部分に食い込んでいる。イニング表示はかなり見辛いが、走者表示のすぐ左に表示。

2007年からは阪神が得点した場合に限って得点アニメーションがあるが、年度によって異なっている。

  • 2007年には最初に黄色で加点後の数字だけが現れ、阪神の上に回転しながら移動。
  • 2011年には両チームの表示枠がぶつかり、その間に金色で数字が現れ、阪神の表示枠に移動して表示枠が点滅。
  • 2012年には日本テレビで2010年までホームランによる得点アニメーションにかなり近いテンプレート:要説明。ただし、数字は加点後の数字(赤字)が加点前の数字を押し出して表示。

その他の特記事項

  • 本番組でホームゲームの中継が放送される日には、CS放送ではスカイ・A sports+の『sky・A STADIUM』かGAORAの『GAORAプロ野球中継』で放送される[6]
  • 現在は阪神との交流戦を除いて、オリックス戦の中継は行っておらず、TVQ九州放送など系列局への裏送りが中心となる。かつてオリックス戦をテレビ大阪で中継していた頃には、阪神戦とは違う独自のオープニングアニメーションを使用していた。ただ、2010年からは阪神戦でもオープニングアニメーションが廃止され、短めのオリジナルテーマに合わせてタイトル・対戦カードを表示し、すぐ本放送に入っている。
  • J SPORTSの『J SPORTS STADIUM』のオリックス戦中継に前述のアナウンサーや解説者(野田浩司)が出演することがあるが、テレビ大阪の裏送りではない。制作はExpressとオリックス球団。テレビ大阪はアナウンサー派遣のみ行い、アナウンサーには氏名の後に (TVO) と所属局名がクレジットされる。また、ABC、関西テレビも同様にアナウンサー派遣のみ協力している。
  • 明治神宮野球場での対ヤクルト戦と、横浜スタジアムでの対横浜戦を中継する場合は、テレビ東京の子会社であるテクノマックスから中継車を借り受けている。
  • 1990年代前半には栃木県がスポンサーに名を連ねており、当時ヤクルトに在籍していた広沢克己が出演する同県のキャンペーンCMが放送されていたことがある。ヤクルト戦以外の中継日でも例外ではなく、ライバル球団の選手を起用したCMに登場するという珍しいことであった。この時期には、スポンサーの栃木県の意向でとちぎテレビでも同時ネットされたことがある。
  • 2003年8月5日、他のTXN系列各局がJリーグのプレシーズンマッチとして国立霞ヶ丘陸上競技場で開催した「FC東京レアル・マドリード」の試合を放送する中、テレビ大阪(およびテレビ和歌山、奈良テレビ、びわ湖放送)では隣接する明治神宮野球場で行われることになっていた「ヤクルト対阪神」の試合に差し替えることになっており、サッカー中継は日付上は6日未明となる当日深夜に録画中継することになっていたが、プロ野球の試合開始直前に雨天中止となったため、サッカー中継に急きょ切り替えた。なお、当日は地上デジタルテレビの試験電波放送を行うために在関西各局は放送を早めに終了する申し合わせをしており、試験電波を放送する3時までに終わらせることになっていたが、今回の雨天中止によりサッカーの再放送はせず、テレビ大阪では環境映像の番組を放送して1:30で、その他も1時までで放送を切り上げている。
  • 2009年8月29日にも対巨人戦が放送されたが、これは本来この日に放映権を持っていた読売テレビが『24時間テレビ』の放送日と重複してしまったための振り替え措置である(テレビ和歌山とテレビせとうちも同時ネット。BSではNHKBShiで放送)。
  • 日本選手権シリーズ2003年以後)は、中継局が大阪府しか設けられないことで、視聴できない地域性を考慮して通常のテレビ和歌山、奈良テレビ、びわ湖放送に加え、サンテレビ京都放送(KBS京都)にもネットする試合がある。なお、2010年の日本シリーズ・中日対ロッテ第1戦(10月30日)は全国的な野球中継の視聴率低下などから、系列のテレビ愛知が中継権を得ながら全国放送は見送ったが、『土曜スペシャル』がローカルセールスであることなどを配慮し、テレビ大阪でも放送された。TXN系全国放送となる第4戦・11月3日はサンテレビ以外の各県域独立局でも放送される。
  • 2011年には3月29日の阪神対中日戦を、開局以来阪神主管試合として初めてとなる京セラドーム大阪からの生中継(主管試合の開幕戦中継も開局以来初)が予定されていたが、東日本大震災による日程変更のため中止となり[7]、最初の放送はこの組み合わせの裏返し(ナゴヤドーム・中日主管)の4月16日の試合からとなった。この試合はBSジャパンでも放送されたが、地上波がマルハン筆頭提供の冠スポンサー番組となっていたため、テレビ東京がオフチューブで実況を差し替え、テロップはどちらもテレビ大阪仕様ながら、地上波のみ「マルハン」の文字が含まれた特別仕様だった。
  • 中日主催のものと同様に、北海道日本ハムファイターズ主催の阪神戦が放送される場合はテレビ北海道TVhファイターズ中継参照)と名目上「共同制作」となっているが、2005年と2007年には人員配置の都合で製作主導はテレビ大阪が行い、事実上TVO製作、TVhはネット受け(製作協力)という変則的なものだった。2012年には映像のみが同時ネットで、実況はそれぞれで差し替えという形式で行われた。

関連項目

在阪局制作のプロ野球中継

脚注

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外部リンク

  • 2007年6月3日に放送された対日本ハム戦は、ネット局のテレビ北海道BSジャパンでもこのタイトルのまま放送された。
  • 2006年のみ18時30分から飛び乗り。2007年以降は途中から飛び乗り。
  • 直接受信できる地域(岡山県との県境に接する地域)がある他に、ごく一部の地域でケーブルテレビにおける再配信を実施中(広島県には現状TXNフルネット局は無い)
  • 2012年:『江夏×金本 ズバッと本音を聞いてみた』』、2013年:『2013セ界最速V宣言 阪神優勝7つの真実』、2014年:『開幕直前スペシャル 大丈夫だよタイガース』
  • 2014年7月29日の阪神対ヤクルト戦中継(甲子園)では、江夏・掛布のダブル解説体制で放送。
  • 対巨人戦を除く阪神戦のCS放映権はGAORAとスカイ・エーに一括販売されているため、テレビ大阪が購入する放映権にCS放映権は含まれていない。また、どちらの局が中継する場合にもTigers-aiの映像を使用する。なお、対巨人戦の際には他の在阪4局は系列CS局での生中継を行うが、テレビ大阪が放映権を獲得した場合には対巨人戦以外と同様にGAORAかスカイ・エーで放送される(テレビ大阪のキー局・テレビ東京は日経CNBCAT-Xを運営しているが、いずれも編成の特性によって野球中継は放送していない)。
  • そのため、テレビ大阪での主管試合の開幕戦中継は2013年度の時点では実現していない。その後、京セラドームでの3月開催中止分の補填日程開催として10月にヤクルト3連戦が組まれたが、テレビ大阪では放送されなかったため、京セラドームからの阪神主管試合の放送も2012年シーズン終了時点で実現していない(オリックスとの交流戦では2005年に放送歴がある)。