いとうあさこ
テンプレート:混同 テンプレート:Infobox お笑い芸人 いとう あさこ(1970年6月10日 - )は、日本のピン芸人、お笑いタレント。本名、伊藤 麻子(読み同じ)。
東京都渋谷区出身、中野区在住[1]。マセキ芸能社所属。東郷幼稚園[2]、雙葉小学校、雙葉中学校・高等学校、舞台芸術学院ミュージカル別科卒。身長162cm、体重62kg、血液型AB型。
目次
来歴・人物
実家が桁外れの大金持ちで[3]、ナイツの塙宣之に「お屋敷みたいな家が実家」と暴露されている。
ただし、本人は19歳の時に家を出ているので(本人曰く「尾崎豊に憧れて家を出て、約20年間がさつな生活をしている」)、裕福なエピソードをあまり体験していないらしい。また、小学校から高校まで女子御三家と称される有数の名門校雙葉学園に通っていた。
ドラマ『やっぱり猫が好き』を見て、コメディ女優を志し、演劇学校に入ろうと決意。しかしバイト先で知り合った男性に恋をし、同棲を始めたが、男性がいわゆる「ヒモ」で本人が馬車馬のように働く。
やっとお金が貯まった1994年(当時24歳)の時に、舞台芸術学院に入学。ミュージカルを専攻し、クラスの友人を誘い喜劇をしていた。
芸人になろうと思ったきっかけは、演劇でコミカルな役柄を与えられる事が多く、人に笑って貰うのが楽しいと感じるようになったから。当時、『タモリのボキャブラ天国』シリーズが流行っていたこともあり、コンビで芸人の世界に入った。
1997年、佐藤千亜紀とお笑いコンビ「ネギねこ調査隊」として活動を開始。ネギねこ調査隊時代『進ぬ!電波少年』の電波少年的15少女漂流記(最後は8少女漂流記)という企画に参加した。仲間内では「おかん」と呼ばれ、信頼が厚かった。その後、最後までリタイヤしなかった8人で「8/15」というグループを組み、久保田利伸プロデュースでCDを発売している。
しかしその後2001年にいとうが単独で『電波少年』の企画に参加し、長期間コンビ活動ができなくなったことが決定打となり、2003年5月に解散。ピン芸人として活動を始めた。ピン芸人当初は「伊藤麻子」と漢字表記だったが、「暗く固いイメージがある」という理由から、『エンタの神様』に出演する際に現在のひらがな名義にした。この頃から徐々にネタ番組などに出演し始める。
2003年9月11日から2010年8月11日まで7年間に渡り、「さるさる日記」にてブログを綴っていた(2011年6月30日をもって公開終了)。
雑誌『TOKYO (KANSAI) 一週間』の企画で『M-1グランプリ2007』に大輪教授と「いとう★教授」として出場し、3回戦まで進んだ。
2009年6月4日放送の『ザ・イロモネア』の「ゴールドラッシュ」で1回の放送で3週勝ち抜き本選出場権を獲得。さらに、翌6月11日の放送では初出場で100万円を獲得する。司会のウッチャンナンチャンと同じマセキ芸能社所属の芸人としては初の100万円獲得者となる。
2009年、テレビの露出が増え始め[4]、『FNNスーパーニュース』に「密着アラフォー芸人」というタイトルの密着取材を受けた。
2010年4月17日公開の映画『クレヨンしんちゃん 超時空!嵐を呼ぶオラの花嫁』で声優に初挑戦した。
芸風・持ちネタ
ライブではコスプレによる一人コントを披露。ネタの内容は主に自虐漫談である。「エンタの神様」ではウクレレをつま弾きながら自虐漫談を行っていた。自己紹介の時、『三十路と言う恐ろしい壁を越え早4年〜』(2005年5月当時)と述べていた(親戚で結婚していないのは彼女だけになった)。また同級生の子供がすでに17歳になっていることや「同い年は曙」ということもネタにしている(曙は彼女より1歳年上である)。
『とんねるずのみなさんのおかげでした』の「細かすぎて伝わらないモノマネ選手権」では、1980年代のアイドルなど(ラ・ムー時代の菊池桃子、荻野目洋子、BaBeの二階堂ゆかり、柏原よしえ)や、アイドルのバックダンサー(スクールメイツ、キャプテン、ジャPAニーズ、Dee-Dee)またはバックバンド(シブがき隊のバックバンドシブ楽器隊)、「ヤヌスの鏡」のオープニングなどのものまねをしている。
かつては、倖田來未のモノマネをしながらダジャレを吐くネタを行なっていた。その際のキャッチフレーズは「ブスカワイイ」。現在ではレオタード姿(レオタードは森三中の黒沢かずこからもらったもの[5])で新体操リボンの演技をしながら「浅倉南、○○歳(現在の年齢)です」と自己紹介をする。現在のところ、タッチの作者であるあだち充に許可は取っていない。なお、黒沢からもらったレオタードは、2年間も着続けたことにより、何度洗っても臭いが取れず、レオタードに汗の臭いが染み込んでしまったという。
エピソード
趣味・嗜好
- 小学生の頃はピンク・レディーに熱中。また近藤真彦の大ファンで、部屋にポスターを貼りまくっていたという。初恋の人が、『3年B組金八先生』に出演していた近藤真彦演じる「星野清」であったと述べている[6]が、ジャニーズ事務所の寮が、実家の近くで同じ渋谷区内の原宿にあるということを知らなかった。また、一度カレンダーの撮影をしていた近藤を偶然見たことがあったが、声をかけることはできなかったという。一時期、近藤の他に本木雅弘のファンでもあった。また1980年代の映画のパンフレットを集めている。
- 中学高校時代は「着ている水色のトレーナーが可愛かった」という理由で陸上部に所属していた。現在もその影響からか、同年代の女性より運動能力は高く、Y字バランスも可能。ネタでも体を使ったものが多い。
- サザンオールスターズのファンである。
家庭環境
- 雙葉学園には王貞治の長女、次女(王理恵)、三女がそれぞれいとうあさこの2学年上、1学年上、1学年下に在籍していたため、小学校まで運動会には王貞治が参加していて競技にも出場していたという[7]。
- 年子の妹がおり、30歳代に入った数年前に「『ごめんね、お姉ちゃん。もう待てない。私、子供産みたいんだ』」と電話で泣きながら結婚報告されたことがある。
交友関係
- 交友関係は広く、しばしば他の芸人のブログに書かれている。鳥居みゆきによると「礼儀作法に対しては厳しいけれど、優しい人」とのこと。ハリセンボン・近藤春菜からは「あさこさんは色々経験しているからか凄く優しいんです。(男性にも)モテます」、椿鬼奴からは「今はたまたま彼氏がいないだけで、あさこさんは男性にモテる」、青木さやかからは「いとうあさこ[8]がいると、後輩も生き生きするし、場が保つ」と評されており、他事務所の芸人からも慕われている。
- 同じ女芸人のオアシズ・椿鬼奴・森三中の黒沢かずこ・北陽の虻川美穂子と飲みに行くことが多い。清水ミチコとも親交がある。最近はもっぱらオアシズの大久保佳代子、虻川と共に飲みにいくという。大久保は「人を褒めるのが上手い。落ち込んだりした時に、いとうを呼び出す」と話している。
- またモエヤンの2人からは「あさこ姉さん」と呼ばれ慕われている。他の芸人にも呼ばれたり、ブログに書かれることが多く、姉御肌な性格が窺い知れる。また、モエヤンのオフィシャルブログで「レオタードの下は、実は井上和香さんばりの巨乳が隠されている」と隠れ巨乳であることが暴露されている[9]。後述の『はねるのトびら』に出演した際は「ここ(胸囲)1メートル(100cm)ある!」とも発言し、インパルスの板倉俊之に「ムダな巨乳」と揶揄された。『ウチくる!?』では「FとGの間を行ったり来たりして、調子がいいとGになる」と明かしている。さらに、無人島生活中に「キレイなおっぱいコンテスト」というのを開催し、見事優勝したという。
- 温厚な性格で怒ることはほとんどないが、1度だけ本気で怒ったことがある。相手は事務所の後輩である狩野英孝で、若手時代に狩野を含めた後輩とカラオケに行った際、狩野は先輩のいとうを差し置いて一番奥の席に座り、電話の近くに座っていたいとうにドリンクの注文を頼むという無礼な行動を取っていた。そんな流れがあっての営業で1人15分の持ち時間でネタをやることになった際、先に出た狩野がスベり、更にはそれに耐えきれずわずか6分で舞台袖に帰ってしまい、後のいとうが狩野の残り時間を含めた計24分間もネタをやらされ、終了後、狩野に怒った。
酒
- 酒豪である。最近はアルコールの過剰摂取により記憶を失うことも多くなっており心配されたマネージャーから『うわっ!ダマされた大賞』への依頼で静岡県の『まかいの牧場』へ放置されるというお仕置きを受けた。
- 「バカみたいにお酒を飲むから、そんなに長生きできないんじゃないか」と思っており、60歳の誕生日に2冊目の自叙伝『あさこ60歳。〜私、まだ生きてる!〜』を出版し、その翌日(2030年6月11日)に飲み屋で死ぬのが理想と語っていた[10]。
恋愛
- 付き合っていた男性は神戸・大阪・京都出身という3人で、全員基本的にヒモタイプだという。しかも全員付き合いだして1か月で仕事を辞めている。当時はバブル時代で、派遣のウエイトレスとして朝から夜遅くまで働いていた。3人に貢いだ総額は2200万円ほど。
- 初めてできた彼氏は熱燗を飲んだ勢いで初体験をした人で、20歳の時だった。2人目の彼氏も赤ワインの勢いで付き合い、3人目はイモ焼酎だった[11]。
芸人としての評価
- R-1ぐらんぷりでは、2003年に初の準決勝進出。以後5回連続で準決勝まで進出していたが、2009年の回では2回戦(シード権を得ていたため、この回の初戦)出場時に、自己紹介をした後ネタを忘れ、もう一度舞台の出入口から出直してネタを一つやったところで制限時間の2分が終わり、結局この回はこの2回戦で敗退した[12]。そして翌2010年は初の決勝進出を果たし、その明るく自虐ネタをぶちまける芸風を伊東四朗から「いい!! 明るい!!」と高評価された。伊東からは、優勝したあべこうじに次ぐ2位評価の「92点」をつけられ、その他の審査員からも高評価を受けたが、板尾創路からは最低評価の「82点」をつけられ最終結果は5位だった。
男性からの評価
- ケンドーコバヤシからは「見ようにとっては子供みたい」と体型を弄られた。本人によると「摂生して長生きするよりも、好きな物を沢山食べて生きたい」という考えの様である[13]。
- 以前、上野の似顔絵描き歴40年の画家に「凹凸が少なくて描きにくい」という理由で似顔絵描きを放棄された。
- 2009年2月、『はねるのトびら』の女芸人バレンタイン企画で手編みのジャンパーを制作し、最初の選考で佐藤健に選ばれ、また同年4月同番組の女芸人お弁当企画で佐藤隆太に選ばれる。さらに7月の勝負メシ対決では高嶋政宏に選ばれる。
- 番組などで腋汗をネタにされることがあるほどの汗っかき。本人も気にして大判の汗腋パッドを使用したりしていたが、状況はあまり変わらなかった(レオタードを脱ぐとパッドの周りが皆既日食のような形になって腋汗が染みていたらしい)ため、それ以後は気にすることもなくなったという。レオタードを腋汗でぐっしょり濡らすのも、彼女の持ち味である。その証拠に、2009年12月22日放送の『ロンドンハーツ 「男芸人266名がリアルに選んだ抱いてみたい女芸人グランプリ 2009」』では7位タイの12票を獲得。アンガールズ・田中卓志やデンジャラス・ノッチなど、票を入れた全芸人から「腋汗がいい」という理由で選ばれている。
主な出演番組
テレビ番組
- 現在のレギュラー番組
- ヒルナンデス! (2011年3月28日 - 、日本テレビ) - 火曜日
- メレンゲの気持ち(2011年10月1日[14] - 、日本テレビ)
- PS三世(2013年4月7日 - 、中京テレビ)
- 美の国のお茶会(2014年4月2日-、テレビ東京) - 水曜日
ラジオ番組
- 辻よしなり ラジオグラフィティ(文化放送)
- 寺ちゃんの飛び出せ!ハッピータウン(文化放送)
- THE SHOOTING HITS(NACK5)
- いとうあさこの「はっぴいParty」(レインボータウンエフエム放送)
- 大竹まこと ゴールデンラジオ!(2009年10月7日 - 、文化放送) - 水曜「大竹サテライト」リポーター
- 爆笑問題の日曜サンデー(2009年10月18日・11月15日・12月13日、TBSラジオ、週末版TBSラジオショッピング)
- DJ Tomoaki's Radio Show!(2009年11月12日、下北FM)
- いとうあさこのオールナイトニッポンR(2010年1月8日、ニッポン放送)
映画
- GIRL'S LIFE TOKYO NOIR(2004年 中村愛美編) - ヘルス嬢 役
- ピーナッツ(2006年) - 金融会社の事務OL 役
- クレヨンしんちゃん 超時空!嵐を呼ぶオラの花嫁(2010年) - 花嫁(希望)軍団Fあさこ 役(声の出演)
CM
書籍
- あさこ40歳。 〜私、生きてる!〜(2010年6月10日、講談社) ISBN 978-4062163590
- 居酒屋あさこ 待たせずおいしいおつまみレシピ72(2013年5月2日、小学館) ISBN 978-4091022929
演劇
- MasekiShuffleKeyperson 第一回公演 「銀座cafe太子堂」(2007年5月、エコー劇場) - さおり(cafeのマスターの彼女) 役
- 山田ジャパン旗揚げ公演 「ゲーセン下ル」(2008年6月、小劇場楽園) - 恵美ちゃん(ヒモに貢ぐキャバクラ嬢) 役
- MasekiShuffleKeyperson 第二回公演「ボンチピープル」(2008年11月、シアターモリエール) - さおり(前のcafeから居酒屋に来た女) 役
- 笹塚演劇王決定戦~短編演劇オムニバスコンテスト 山田ジャパン「都合のいい場所」(2009年2月、笹塚ファクトリー) - クミ(老け顔女子高生) 役
- 山田ジャパン第3回公演「海を渡れ!元通りを目指して!」(2009年5月、下北沢「劇」小劇場) - 紀子38歳(不倫) 役
- 山田ジャパン第4回公演「八つ当たりに丁度いい顔」(2009年10月、新宿TinyAlice>) - バスタブ婦人 役
- 山田ジャパン第5回公演「ソリティアが無くなったらこの世は終わり」(2010年3月、新宿サンモールスタジオ) - 死にかけママ 役
- 山田ジャパン第6回公演「あそび」(2010年7月、新宿サンモールスタジオ) - レーサーさやか 役
- 山田ジャパン第7回公演「2WEEK コンタクト~まだ使えると思ふ~」(2010年10月、新宿サンモールスタジオ) - ゆかり(主人公鳥子の隣人) 役
- 山田ジャパン第8回公演「『いいえ、ヴィンテージです』」(2011年4月、新宿サンモールスタジオ・下北沢駅前劇場) - 斉藤真佐子(悲しいほどに居残る女) 役
- 山田ジャパン第9回公演「淵の字になって寝る」(2011年9月、新宿サンモールスタジオ) - ゆきえ(情緒の不安定が凄い母) 役
- 山田ジャパン第10回公演「盗聴少年」(2012年4月、赤坂 RED/THEATER・梅田 HEP HALL) - 蒲生すずえ(主人公まなぶの母) 役
PV
- twill 「close to you」(2010年、NAYUTAWAVE RECORDS) - CDジャケットにも起用
- MISIA 「幸せをフォーエバー」(2013年、Sony Music) - 久子の幼馴染:瑞希 役
出典・脚注
外部リンク
- テンプレート:Official
- いとうあさこ オフィシャルブログ 『チルチル ミチルチル』 Powered by Ameba(2009年4月12日 - )
- テンプレート:Twitter
- 旧ブログ 『チルチルミチルチル』 (2006年1月1日 - 2009年4月12日)
- コラム 『幸せになりたい!』 目次 (全24回・25話)
- ↑ 公式ブログより
- ↑ 2011年7月17日放送の日本テレビ「誰だって波瀾爆笑」にて発言。
- ↑ 2009年8月4日放送回『踊る!さんま御殿』より、『さんま御殿』でも同様の発言、また『にけつッ!』出演時には実家について収録現場となった「ヨシモト∞ホールの近く」とも話している
- ↑ テンプレート:Cite web テンプレート:リンク切れ
- ↑ 2010年5月22日放送のメレンゲの気持ち(日本テレビ系列)より
- ↑ 2010年4月1日-配信「内村さまぁ~ず」より
- ↑ 『カンニングの恋愛中毒』より本人談
- ↑ 年齢はいとうの方が3歳上(厳密に言えば青木は早生まれなため、2学年下)だが、芸歴では1年先輩にあたる
- ↑ テンプレート:Cite web
- ↑ 2010年7月30日放送、「夜は美女バナ」にて
- ↑ 2010年4月1日配信 「内村さまぁ~ず」より
- ↑ テンプレート:Cite webの中でもこのエピソードが掲載。
- ↑ 2009年1月4日放送「にけつッ!!」より
- ↑ テンプレート:Cite news