ロバート (お笑いトリオ)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
2014年8月20日 (水) 11:34時点における122.102.140.24 (トーク)による版 (概要)
(差分) ← 古い版 | 最新版 (差分) | 新しい版 → (差分)
移動先: 案内検索

テンプレート:Infobox お笑いコンビ

ロバートは、日本お笑いトリオ

吉本興業東京本社(東京吉本、厳密には子会社のよしもとクリエイティブ・エージェンシー)所属。1998年結成。吉本総合芸能学院東京校4期生。

キングオブコント2011優勝者。

メンバー

山本博(やまもと ひろし、1978年9月5日 - )

ツッコミ担当。立ち位置:左
群馬県邑楽郡邑楽町出身[1]血液型A型。身長177cm、体重57kg。
アテネ五輪アーチェリー銀メダリストの山本博同姓同名
クイズプレゼンバラエティー Qさま!!の企画でプロボクサーのライセンスを取得している。
足利工業大学附属高等学校卒業。
ロバートID 708

秋山竜次(あきやま りゅうじ、1978年8月15日 - )

大ボケ、ネタ作り担当。立ち位置:真ん中。
福岡県北九州市門司区出身。血液型B型。身長175cm、体重90kg。
3人の中で唯一の既婚者で一児(女児)の父親。
ロバートID PCRD249998

馬場裕之(ばば ひろゆき、1979年3月22日 - )

中ボケ、リーダー担当。立ち位置:右
福岡県北九州市門司区出身。血液型A型。身長181cm、体重65kg。
元々リーダーは決まっていなかったが、聞かれたときに「馬場」と答えたらそれがウィキペディアに載せられてしまったため、そのままリーダーとなっている[2]
結成当初から近年までは、髪をに染めていた。
ロバートID PDR780447CBBBBRRT7804

概要

  • 吉本総合芸能学院(NSC)東京校の4期生。インパルス森三中椿鬼奴POISON GIRL BANDや、NSC大阪校21期生のレギュラーカナリアなどが同期。
  • コントが専門。人気実力ともに高く、独特のシュールさと明るいキャラクターは若者に多くの支持を集めている。一時期はトリオ漫才も行っていたこともあるが、M-1グランプリオールザッツ漫才等に出場経験があるものの、結果が出ず、予選で敗退している。
  • 山本はツッコミだが、力強く突っ込むタイプではなく、貧相ないじられキャラ。また、プロボクサーのライセンスを取得しているため、取得後はネタはおろかトークの中でも叩くツッコミは行っていない。「博」と呼ばれることが多いが、ピン芸人ヒロシがブレイクした時期は「山本」と呼ばれることが多かった。
  • 秋山は様々な特異なキャラクターを演じ、北九州弁でボケる。その個性が特に『はねるのトびら』で活かされている。
  • 馬場は飄々としたキャラクターで、3人のコントではセリフが少ないにもかかわらず独特の存在感を発揮。そのせいかマシュー南には気に入られているようで、『Matthew's Best Hit TV+』にゲスト出演した時は、3人のうち馬場だけがやたら贔屓された。天然の不思議系キャラと思われがちだが、実は計算でキャラ作りをしている。手先が器用で料理上手。また、3人の中で唯一酒が得意であり、そのためロバートの社交担当でもある。今田耕司と毎晩のように酒席を共にしていることで知られる。2008年5月14日放送『笑っていいとも!』の「テレフォンショッキング」出演時には、黒髪の丸刈りにしていた。
  • トリオ名の由来は、「何となくダサいイメージのアメリカ人の名前」から。
  • 結成当時、事務所内にもう2組「ロバート」という名のピン芸人がいた。
  • 2008年4月1日付でヨシモト∞レギュラー昇進。隔週月曜日、1部担当を行うことになった。 
  • キングオブコント2011優勝。決勝で1stステージ・2ndステージ共に1位評価、またその日の最多得点ランキングの1位・2位を独占する「完全優勝」という記録を樹立し、2位の2700とは67点の差を付けた。ちなみに、仮にロバートがあと「9点」多く獲得できていれば、1stステージ2位以下の組がたとえ満点の「1000点」を獲得しても、ロバートの得点を上回ることができないという状態での「完全優勝」も可能であった。
  • 2012年10月12日、秋山と馬場の出身地である北九州市より、山本を含めたメンバー3人が観光大使に任命された[3]

来歴

結成まで

秋山と馬場

幼稚園から高校まで同じ学校に通う親友同士。秋山は当初、代官山でお洒落な雑貨屋をやりたいという夢をもって上京したが、NSCに入学することを決意。しかし、一人では不安だったため地元から人を呼ぼうとすると、就職や進学が決まっている人が多く、フリーターだったのは馬場だけであった。その馬場を「東京見物に来い」と誘い、帰りの電車代まで全部使わせ、日雇いの仕事を20日程連続で入れた。秋山は馬場が稼いだお金を振り込ませ、NSCの入学の手続きを済ませた。振り込んだ時点でそれを知らされた馬場と共に、NSCに入学した。 博多華丸大吉を見に、福岡まで勉強に行ったこともある。

NSC在学中、秋山・馬場のコンビは、秋山がボケで馬場がツッコミを担当していた。イベントに出るためのネタ見せの時だけ本気を出し、それ以外のネタ見せや演技・ダンスなどの授業は手抜き気味だったという。それでもイベントではトリを務めていた[4]。NSCでは1人でのネタ見せもあったが、馬場は面白いことを言うことなど考えたことがなかったので、ネタ見せ前日の夜に秋山が書いたネタを受け取り、それを当日読んでいた。

馬場のツッコミが笑いながらで、ボケを殺してしまうものだったため、限界を感じツッコミを探す。一時は同期の板倉俊之(現・インパルス)を加えて、ゼナイルというトリオを短期間組んでいたこともある。しかし、板倉がボケをやりたいと言い出したため解散。

山本

NSCで、山本山崎というコンビを組んでいた。しかし、山本をNSCに誘った張本人である相方の山崎が入学後2か月で辞めてしまったため、山本は「ネタのないピン芸人」として様々な同期生とコンビを組んでは解散し、彷徨っていた。当時、1日だけコンビを組んでは解散するのを繰り返していたため、ニックネームは「お笑いヤリマン」だった。

NSC在学中、秋山・馬場はずっと「選抜クラス」だったが、山本はずっと「基礎クラス」だった。

ただし、同級生からの評価は高かったようで、ゼナイル解散後、ツッコミを探していた板倉は「ちゃんとしたネタをやってツッコミも的確だった」という理由で山本とコンビを組もうとしたが、同じ理由で既に秋山が山本を誘っていたためコンビ結成は実現しなかった[5]

結成

1998年12月、卒業公演のオーディションを直前に控え、焦り気味でツッコミを探していた秋山が同い年の山本を加え、ロバートを結成。このような関係性から、山本はトリオ内で邪険に扱われることが多い。秋山は「余っていた奴らの中から選んだだけ。こいつが良かったというこだわりは一切ない」と話している。

出来事

結成してまだ日が浅い頃、『トゥナイト』の「養成所特集」という企画に出演が決まった。初のテレビ出演、しかも全国放送ということで張り切っていたが、遅刻癖のあった山本が収録日に寝坊したため、出演を逃す。チャンスを潰されて激怒した秋山は、収録が終わったあとに「ごめんー」と言いながらやってきた山本を、NSCの階段の頂上から突き落とした。その夜、冷静になった秋山が心配して山本の携帯電話に電話をかけると、バックグラウンドに波の音が聞こえた。山本は深夜2時、真冬の江ノ島に独り佇んでいたという(「山本逃亡・自殺未遂事件」)。しかし、翌日には山本は何事もなかったかのように現場に現れた。

2000年5月、フジテレビの深夜番組『新しい波8』に出演。2001年4月、同番組に出演した若手芸人から選抜され、新番組『はねるのトびら』のレギュラーに抜擢される。この番組をきっかけにブレイク。本人たち曰く「あまり挫折を経験していない感じ」。

2004年10月から『クイズプレゼンバラエティー Qさま!!』にレギュラー出演し、番組の視聴率をアップさせるきっかけとなった「チキンレースクイズ」で最初にプレゼンを務めた。馬場が毎回案内役を務めていたが、10m高飛び込みに挑戦すると番組初のリタイア、イノシシ大接写に挑戦しても最下位という成績になってしまい、「レギュラーの中で最もチキン」という汚名を着させられる。秋山は山本に大抵のチキンレースで負けているが、水中でエイを接写する企画で見事なパフォーマンスを披露し、番組内では「マーメイド秋山」[6]の異名をとっている。また秋山は、潜水企画で非公式ながら日本男子歴代4位(当時)である75mという記録を出し、同番組の潜水企画が展開するきっかけを作った。この番組で、ロバートは結成9年目でゴールデンタイムでの司会を務めた。

キャラクター

雑誌「ザテレビジョン」(2006年9月8日号)の『Qさま!!』特集では、精神科医により3人のキャラクターが次のように分析された。

  • 秋山 - 行動力・判断力・集中力の強いアクティブタイプ(ただし典型的タイプではない)。目力が強く、理性的で意外に二枚目な“ハンター的な目”をしている。ハンターには所有欲が強い人が多い。
  • 山本 - 勉強家のシミュレーションタイプ。地味な努力を重ねて物事を計画的にやれるが、ハプニングに弱い。義務感や責任感が強く基本に忠実。地味なシミュレーションタイプは芸能人には珍しいが、山本はうまく中立の立場がとれるのでコンビではなくトリオで成功した。
  • 馬場 - 子供の部分が残るバランスタイプ。責任をもたされると怖がってプレッシャーに負けそうになる。自己陶酔的なロマンタイプが混じっているので、さらに精神的な弱さがある。

トリオ仲

3人で山本の車で一緒に仕事に行ったり、沖縄ロケの翌日がフリーのときに3人で沖縄に残って一緒に遊ぶなど、芸人のコンビやトリオには珍しく、非常に仲が良い。山本は、沖縄でグラスボートの底に潜ったところを撮影した3人の写真を持ち歩き、仕事で落ち込んだときに見て心の支えにしているという。

はねるのトびら』で楽屋の様子を隠しカメラでモニターされたときも、鏡で髪型などをチェックすることもなく延々とお喋りに興じ、別室でモニターを見ていた塚地武雅ドランクドラゴン)や板倉俊之(インパルス)から「よお喋るなぁ」「友達んちだ」「仲良すぎるわ!」などとコメントされた。ゆえに、2008年4月に秋山が結婚していたことを2009年4月に知った馬場と山本は大きなショックを受け(特に馬場は相方以前に幼なじみでもあり、その衝撃は尋常ではなかった)、トリオ仲も少しぎくしゃくしていることを同番組で明かした。結婚の報告を受けたとき、馬場は「これからは仕事上の関係として頑張ろう」、山本は「腰砕けちゃったよね」とコメントした。

交友関係

以前は芸能界での友人は少なかったが、現在、馬場は今田耕司をはじめとするグループ、山本はアンガールズの田中やドランクドラゴン鈴木拓平成ノブシコブシの徳井、秋山は品川庄司庄司智春ダイノジの大地などと遊んでいるようである。ちなみに3人とも『雨上がり決死隊のトーク番組アメトーーク!』の「中学のときイケてないグループに属していた芸人」(学生時代目立っていなかった芸人)の回に出演しているため、全員が元々取り立てて社交的な性格ではなく、3人の中では比較的外交的な馬場がロバートの外交担当になっているようである。

2009年7月7日放送の『踊る!さんま御殿!!』では、馬場は生まれてから当時まで彼女が一度もできたことがないと告白したが、 後の明石家電視台では 2010年2月10日にはじめて彼女ができ、30年間待ち続けたため、「抱きつきたい」「キスしたままガムテープでぐるぐる巻きにしたまま寝たい」などをすぐ思うようになり、 2010年のクリスマスの前に「重い」という理由で破局したと告白。 まだ一度もクリスマスを彼女と過ごしていないことを、つらいと感じている。 それに対して明石家さんまは「明石家サンタに電話してこい!」と同情した。

よしもと∞ホールでのロバート企画でのエピソード

2010年8月9日に行われた「ロバート企画〜ビーチサンダルスペシャル〜」で、始め登場した際に山本が「こんなに珍しいが…」と発言し、秋山が「『お客さん』と言え!」とつっこんだ。 そのあと山本は秋山の顔がプリントされた「世帯主Tシャツ」を着ている少年に気づき、秋山は「『YOU NOCK ON A JUMPING DOOR!』か! その世帯主Tシャツ着てきたの?」という反応を見せた。そして、少年がメモをとろうとしていることに馬場は気付いた。

その後、入場者数の話、山本がやっている負け犬習字のポストカードが捨てられていた話になる。暑さでガリガリ君がなくなった話で、ただ秋山はガリガリ君などのざらざらしたアイスが嫌いで、まったりした感じのアイスが好きであると告白。馬場は、雪見だいふくを冷凍庫から出した後10分おいて食べると美味しいという紹介をした。

さらに、甲子園の話題に。放送で選手名を読んでいる人の発音が思い切り大阪弁だということに、山本が少々切れ気味で話した。

主なネタ

トゥトゥトゥサークル
「トゥトゥトゥのリズム」で喋るという下らないサークルの部員である秋山(飯塚)と馬場(千場)が、山本をサークルに勧誘するというコント。KAT-TUNPerfumeをサークルに勧誘したこともある。このコントは、ロバートがキングオブコント2008で決勝に進出したときにも披露したネタである。
博レコード
店長の山本が経営するレコード店に、秋山演じる謎の男が現れ、「どっかで聴いて曲名と歌手名が分からない曲を探している」と言う。メロディを歌って曲を探すことになるのだが、探している曲は「洋楽」なのに「確かに〜」という歌詞が入っているというコント。そこに馬場も乱入し、「確かに」以外にも「まさしく」や「日本に生まれてよかった」などの歌詞を歌う。
メメ〜
公園で昼食をとっている会社員という設定の山本の所に、金丸兄弟という2人の少年が現れる。秋山は兄で、馬場は弟の設定。母を亡くしており、父は3か月前に知らない女性とどこかへ行ってしまったという、かわいそうな兄弟である。弟は5日、兄は2日何も食べていない状況で、山本が食べ物を与えると、秋山は「駄目だろ!」と言ってビンタする。2人は亡くなった「ママ」のことを「メメ」と言い、会話ができる。秋山とママは、山本のことを「外国の鳥に似ている」と笑いながら会話をする。
終電
終電を逃がした山本と馬場。馬場はすかさず電話をかける。その電話の相手は、自称「終電を逃がしたとき始発まで暇潰しに付き合ってくれるプロ」である秋山である。「ABゲーム」や「暗号しりとり」、「秋山体操」など、ゲームとは言えないような内容のゲームを行う。
兄弟CM ソングライター
ディレクターの山本と、福井からやってきた兄弟CMソングライターの秋山と馬場のコント。秋山と馬場は仲がよく、「接しやすい!」と言っている。CMはとてもリアリティのあるものばかりで、「電気のキシダ」(福岡県に本社のあるホームセンターのナフコのCMが元ネタ)や「そばのやすもり」、「矢田ワンダーランド」、「碑の大使」、「坂田のもち」、「ブティック永田」、「福田法律相談所」、「江崎ようかん」など、多数ある。
三回忌
ジャパニーズ・レゲエ
転校生

出演作品

トリオでの出演作品。個別での出演作品は、山本博秋山竜次馬場裕之を参照

テレビ

現在

過去


ラジオ

舞台など

DVD

  • はねるのトびら
  • はねるのトびらII
  • ロバートライブ 楽しもうゼ!(YOSHIMOTO WORKS
  • はねるのトびらIII
  • デジガールPOP! B面(ゲスト声優)
  • ロバートLIVE! DVD 2005
  • ウッチャンナンチャンのウリナリ!!芸能人社交ダンス部 2005春 大復活!新たなる挑戦スペシャル!!
  • はねるのトびらIV
  • 非売よしもと本物流 2005年7月号(レンタルのみ。「ネタ下ろし劇場」「ロンドンブーツの天下取り指南」に出演)
  • スチーム係長 お笑い芸人VS係長編
  • ロバートLIVE! 2006

CM

映画

アニメ

書籍・雑誌

  • CUTIE(『ロバートわくわく新聞』を連載。「ひろし記者の漫遊記」「馬場研究所だぜ!」「旬な俳優インタビュー」などの記事あり)
  • お笑いZOOM vol.1
  • beepa! vol.1
  • お笑いワイルドパーティー!
  • シブスタ S.B.S.T. 若手芸人 edition
  • Matthew’s best hit recipes 2(馬場のみ)
  • お笑いスタイル LAUGH! vol.3
  • 吉本(よしぼん)
  • テレビぼうや(2006年9月、細川徹、五月女ケイ子と共著)雑誌「クイック・ジャパン」連載記事の単行本化
  • ガッチャガッチャ本(2006年11月、キングコング、インパルスと共著)ラジオのネタなど

脚注

テンプレート:Reflist

関連項目

外部リンク

テンプレート:Infobox 漫才コンテスト テンプレート:キングオブコント2008

テンプレート:キングオブコント2011
  1. プロフィールに「館林市出身」と書かれることもある。
  2. 雨上がり決死隊のトーク番組アメトーーク!』より。
  3. 北九州市、観光大使にロバート任命 2人が出身2012年10月13日 日本経済新聞
  4. 同期生コンマニセンチの証言による。
  5. 2013年1月26日 『ブラマヨとゆかいな仲間たち』
  6. 共演している三村マサカズさまぁ〜ず)が命名。