白浜駅

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索

テンプレート:出典の明記 テンプレート:駅情報

白浜駅(しらはまえき)は、和歌山県西牟婁郡白浜町堅田にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)紀勢本線(きのくに線)のである。

概要

日本三古湯のひとつである白浜温泉の玄関口。特急「くろしお」が停車し、さらにそのうち一部が当駅で新大阪・京都方面へ折り返す。

コンコース・待合室・こ線橋など駅構内は、社員による季節ごとの装飾を施している。このほか、夏季(6月1日から8月31日)には白浜町の観光業界全体での取り組みにより、駅係員・駅レンタカー社員・キヨスク店員がアロハシャツを着用するなどの試みが実施されており[1]北陸本線加賀温泉駅と姉妹駅提携がされている。

駅構造

地上駅単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線に加えて、単式ホームの朝来駅側に切欠きの0番のりばが設けられ、合わせて2面4線の構造となる。跨線橋にはエスカレーターが設置されており新宮側に1番と2番・3番をつなぐ車いす専用スロープがある(専用通路の利用は駅係員の介助が必要)。

以前は切欠きホーム部分が1番のりば・単式ホーム本線部分が2番のりば、島式ホームに3番・4番のりばといった番号の割り振りがされていたが、旅客に混乱を招く事態がしばしば起きたことから、2008年3月15日のダイヤ改正で、切欠き部分の呼称が0番のりばに変更された。またそれに伴って以前の2番・3番・4番のりばが、それぞれ1番・2番・3番のりばとなった他、ホームがゆるやかなカーブ状であるので列車入線時は係員が乗客の安全確保と万一の転落事故防止のため、到着・出発監視を行っている。

単式ホームに接して建てられた駅舎は1984年昭和59年)に改築・竣工したもので、近代的な建築である。駅舎内には待合所の他にキヨスク、有料の携帯電話自動充電器や観光案内所もある。直営駅みどりの窓口設置駅。発売窓口2ヶ所、改札内に不足賃精算専用の窓口1ヶ所、自動券売機テンプレート:要出典範囲が、みどりの券売機および自動改札機は設置されていない。トイレは、設置されている。

かつては、白浜町内の旅館・ホテルの宿泊手配などの旅行業のほか、アドベンチャーワールド白浜エネルギーランド入園券および明光バスフリー乗車券の発売受託も行っていたが、現在は駅レンタカーレンタサイクル業務のみ行っている。

自動体外式除細動器 (AED) が設置されている[2]ほか、駅構内の各所[3]防犯カメラを設置している。

ICOCAなどのICカード乗車券は、同カードの近畿圏エリア外のため利用できない。

直営駅であり、紀伊田辺駅管理駅)傘下の地区駅として地区駅長が配置されている。かつては管理駅でありながら、被管理駅を持たない単独駅であった。しかし、旧新宮鉄道部の管轄エリア見直しにより2008年11月1日付で紀伊富田・椿・紀伊日置・周参見の各駅が当駅の管轄になった。その後管轄駅エリアの再見直しにより2012年6月1日付けをもって紀伊田辺駅の管理エリアと統合された[4]。隣接する駅には無人駅が多数点在することから、単独駅時代から新宮方面への列車が遅れた場合は無人駅である紀伊富田・椿・紀伊日置・江住・見老津の各駅と簡易委託駅の周参見駅へ運行状況の一斉放送なども行っているほか、和歌山方面への列車が当駅を延発した場合は紀伊田辺駅へ連絡し接続列車の出発を遅らせる措置をとっている。

白浜駅プラットホーム
ホーム 路線 行先 備考
0 テンプレート:Colorきのくに線 和歌山天王寺新大阪京都方面 当駅始発特急の一部のみ
1 テンプレート:Colorきのくに線 和歌山・天王寺・新大阪・京都方面
串本紀伊勝浦新宮方面
2 テンプレート:Colorきのくに線 串本・紀伊勝浦・新宮方面
3 テンプレート:Colorきのくに線 和歌山・天王寺・新大阪・京都方面 当駅始発特急の一部のみ
串本・紀伊勝浦・新宮方面 一部の普通列車のみ

上表の路線名は旅客案内上の名称(愛称)で表記している。なお、以下を含め特記なき場合は定期運転の列車について記述する。

0番のりばは串本側が行き止まりになった切欠ホームであるため、和歌山方面へ折り返す特急の一部のみが発着する。3番のりばも基本的に和歌山方面への折り返し特急専用として使われているが、1番のりばからの始発特急も設定されている。また、新宮方面のみ当駅で特急に追い抜かれる普通列車が1日1本設定されている。

新宮方面から和歌山方面へ向かう列車(特急含む)は全て1番のりばを使用する。一方、和歌山方面から新宮方面への列車(特急含む)は、時間帯によって1番のりば・2番のりばの双方から発車し、行違いの有無はあまり関係ない。

ホームの先の新宮方には引上線があり、特急列車の増解結車両や臨時列車が待機することがある。

利用状況

1日の平均乗車人員は以下の通りである。[5]

乗車人員推移
年度 1日平均人数
1998 1,345
1999 1,313
2000 1,245
2001 1,191
2002 1,066
2003 1,070
2004 959
2005 901
2006 897
2007 906
2008 900
2009 843
2010 850
2011 792
2012 764

駅周辺

白浜町の市街地からは約5kmほど離れており、駅の周辺には土産物屋などが若干あるのみとなるが、白浜温泉への玄関口として、駅前から白浜温泉・南紀白浜空港紀伊田辺駅南和歌山医療センター新庄総合公園椿温泉などへのバスが出ている。

駅の南西にはアドベンチャーワールドと南紀白浜空港が、まっすぐ西へ行くと白浜市街と温泉がある。また駅の周辺には、ゴルフ場が点在している。堅田漁業協同組合が経営する「とれとれ市場南紀白浜」は、地元で水揚げされた魚などを売る観光のための市場である。駅周辺は、西富田小学校の校区である(大規模災害時の避難場所として指定されている)。

駅入口には新しいパンダのオブジェと「ようこそ白浜温泉へ」と書かれた暖簾がある。

歴史

1933年(昭和8年)12月、国有鉄道紀勢西線の紀伊田辺駅から紀伊富田駅までの開通と共に紀勢西線の白浜口駅(しらはまぐちえき)として開業した。その後当駅は昭和34年、今の紀勢本線が全通し亀山駅と和歌山駅(現在の紀和駅)の間が紀勢本線となったのを受け紀勢本線の駅となり、さらに国鉄分割民営化を経て現在に至っている。

駅名は1965年(昭和40年)3月1日に現在の白浜に改称された。この日には付近の堺市駅椿駅湯浅駅がそれぞれ改称されている。

沿革

  • 1933年昭和8年)12月20日 - 国鉄紀勢西線の白浜口駅(しらはまぐちえき)として開業。
  • 1959年(昭和34年)7月15日 - 三木里駅新鹿駅の間の開通により紀勢本線の駅となる。
  • 1965年(昭和40年)3月1日 - 白浜駅に改称。
  • 1985年(昭和60年) - 現在の駅舎に改築。
  • 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化に伴い西日本旅客鉄道となる。
  • 2009年平成21年)7月15日 - 紀勢本線全通50周年記念として亀山駅 - 当駅間でキハ85系による臨時快速列車を運転。なおキハ85系が紀伊勝浦 - 白浜間で運転されることは初めてであり、白浜駅にて紀勢本線全通50周年記念臨時快速キハ85系、くろしお15号381系、オーシャンアロー22号283系が一堂に並べられた。
  • 2012年(平成24年)6月1日 - 地区駅長制度導入により管理駅から外れ、地区駅長が配置される[4]

その他

  • 往復特急利用や当駅発着となる特別企画乗車券の利用で天王寺方面の往復の場合は、隣接する「白浜町営駐車場」の利用が48時間以内に限り無料となる「パークアンドライド」を実施している(当駅にて購入に限り他の駅や旅行会社での購入は除く)。なお、駐車スペースは10台分用意されている。
  • 2011年3月12日よりこれまで使用されていた列車接近自動放送が更新され、自動放送と列車接近メロディによるものに変わった。

隣の駅

※特急「くろしお」の隣の停車駅は、くろしお (列車)を参照。

西日本旅客鉄道
テンプレート:Colorきのくに線(紀勢本線)
紀伊富田駅 - 白浜駅 - 朝来駅

脚注

テンプレート:Reflist テンプレート:脚注ヘルプ

関連項目

外部リンク

テンプレート:Sister

テンプレート:Navbox
  1. 2005年4月25日に発生したJR福知山線脱線事故により自粛していた時期がある。
  2. [http://www.jr-odekake.net/eki/premises.php?id=0622064 l 白浜駅構内図 - JR西日本JRおでかけネット(2013年10月31日閲覧)
  3. テンプレート:要出典範囲の各所。
  4. 4.0 4.1 地区駅長制度:JR西が導入、来月から4駅 自治体、住民と連携 /和歌山 2012年5月22日配信
  5. 『和歌山県統計年鑑』及び『和歌山県公共交通機関等資料集』