国分太一・美輪明宏・江原啓之のオーラの泉

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テンプレート:基礎情報 テレビ番組国分太一・美輪明宏・江原啓之のオーラの泉』(こくぶんたいち・みわあきひろ・えはらひろゆきのオーラのいずみ)は、テレビ朝日で放送していたトーク番組2005年4月4日放送開始されたが、2009年3月14日にレギュラー放送終了。4月からは『サタスペ!』で月1回放送されていたものの、9月19日には月1回の放送を含めた全放送が終了した。通称『オーラの泉』。00年代後半に起こったスピリチュアルブームの火付け役となった番組である。

概要

ゲストを迎え、国分が進行役に、ゲストの「オーラ」や「前世」、「守護霊」などを江原が霊視し、美輪とともにアドバイスをするという形式でゲストの素顔や半生に迫る。番組内容の紹介として「オーラの泉は心豊かに生きるヒントを提案するスピリチュアルトーク番組です」とのテロップが番組冒頭に表示される。

  • 番組では4つの椅子が用意され、向かって左からゲスト、国分、美輪、江原の順に座る。ゲスト席については多くの者が非常に緊張すると述べていた。スペシャルの場合などはこの通りとは限らないが、番組の冒頭でスピリチュアルチェックと呼ばれるいくつかの質問にゲストが一人で答えた後、まずはその回答について国分がゲストに尋ね、江原や美輪がコメントする。続いて、「オーラのカルテ」と題するコーナーで、江原が中心になってゲストのオーラの色、前世、守護霊について語ってゆき、美輪がそれを復唱する、という進行がほぼ守られていた。

出演者

番組の歴史

当初は番組の終盤にゲストのオーラの色、前世、守護霊などを記した「オーラのカルテ」というコーナーがあったが、2006年10月18日 の第71回放送(ゲストは青木さやか)からは江原がゲストに守護霊からのメッセージを紹介する「スピリチュアルメッセージ」というコーナーに変わった。

2005年2月12日に「ドスペ2」枠でパイロット版を放送。

深夜枠でレギュラー番組に

同年4月からレギュラー番組として月曜深夜(24:45 - 25:15)で放送を開始。この当時の正式タイトルは『国分太一・美輪明宏のオーラの泉』で江原の名前は入っていなかった。

放送が昇格・拡大される

好評を受けて2005年10月19日から毎週水曜日23:15 - 24:10に昇格・拡大し、番組名を『国分太一&美輪明宏&江原啓之のオーラの泉』と改題した。

  • 2006年の平均視聴率は12.4%であった。この時間帯としては比較的高視聴率で推移していた。またこの番組はこれまでのネオバラエティとしては珍しく、若年層よりも主婦層の支持が多いのも特徴であった。
  • 2007年1月17日に視聴率15.9%を記録、番組が始まって以来初の視聴率15%越えとなった。

ゴールデンタイムに進出

前述のように、視聴率が良いこともあり、2007年4月21日からは毎週土曜日19:57 - 20:54(土曜20時台)に昇格した。

  • 移動当初の視聴率は12%前後であった。2007年10月以降は移動当初の視聴率に戻って推移している。12月22日の2時間スペシャルでは14.9%を記録し、1位になった。2008年に入ってからは2桁の時もあれば、1桁の時も出てきていた。

2007年10月6日の2時間スペシャル放送から世界各地の不思議な出来事を紹介する「オーラな出来事」というコーナーが始まった。 不況によるテレビ局全般(あるいはテレビ朝日における)広告収入の悪化、それにともなう制作費の削減傾向などから、2009年3月をもってレギュラー放送終了が決まった。後枠には土曜19時台および20時台で2時間の特番枠サタスペ!』が開始され、それ以降は月に1回『サタスペ!』枠での特番として放送されていたが[1]、2009年9月19日の放送をもって月1回の2時間放送も終了し、4年半の番組の歴史に幕を下ろすこととなった(2009年8月15日当番組の予告で発表した)。

本番組終了後の土曜20時台は、国分と同じTOKIOメンバーの城島茂が司会を務めるクイズ番組『天才をつくる!ガリレオ脳研』が2009年11月14日からスタートした。

サタスペ!での放送日

2009年
  • 4月11日
  • 5月30日
  • 6月27日
  • 7月18日
  • 8月15日
  • 9月19日

批判や誤解とそれに対する説明

  • 2007年3月1日、「全国霊感商法対策弁護士連絡会」は、日本放送協会民放連に対し、番組内容の見直しを求める要望書を提出した。要望書には、「近年、霊能師が「オーラが見える」と語ったり、芸能人の未来を断定口調で予言したり、その言葉をそのまま出演者が信じたり、といった番組が増加しており、これらの番組が霊感商法による被害の危険性を高めている」という主旨のことが書かれた。(「オーラが見える」との記述から、当番組をはじめとする幾つかの番組を念頭においていることが窺われる。)2006年12月9日、中2男子が、霊界の話を紹介するテレビ番組に影響を受けて、飛び降り自殺をして死亡した事件への影響にも言及された(江原は自殺することは生まれ変わっても同じ試練を繰り返すだけで無益であると説いている[2])。[3]
    • 2007年4月21日以降、番組の最後に「『「前世」、「守護霊」は現在の科学で証明されたものではありません。人生をよりよく生きる、ひとつのヒントです』という テロップを表示するようになった[2][4]
    • 制作するテレビ朝日側は「信じてしまう視聴者もいるということを念頭に置きながら、悪い影響が出ないよう配慮して制作している」との見解を示した[5]
  • " 個人カウンセリングを止めたのに、有名人だけはカウンセリングしている " という主旨の批判[6]に対しては、江原は「スピリチュアリズムを知ってもらうためのデモンストレーションであり、懇意にしている有名人に対しても個人カウンセリングは断っている」とした[2]
  • 江原は「『オーラの泉』はスピリチュアリズムを広める点では大きな影響があったが、「オーラ」や「前世」を言い当てるのがスピリチュアリズムの主軸であるかのような誤解を招いた」とその功罪を述べた[2]


ゲスト

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パロディ

「オーラの沼」
くりぃむしちゅーのたりらリでイキます!!』の一コーナー
有田哲平が江原になりきって「あ原啓之」に扮し、土田晃之が特殊メイクを施し美輪になりきり「ビワさん」に扮し、ゲストの私生活や秘密にしている事を次々に暴露するコーナー。
ニワさん
SMAP×SMAP』の中で香取慎吾が豹変する美輪を演じる。美輪本人公認であり、江原本人が出演したこともある。
「スピリチュアルミュージック」
やまだひさしのラジアンリミテッドDX』の木曜日に放送されていた一コーナー。
やまだひさしが江原に扮する「江やまだひさ之」が電話の相手を声だけで占う。
「オイラの泉」
南海キャンディーズ 山里亮太のヤンピース フライデースペシャルの一コーナー。南海キャンディーズ山里亮太が江原になりきり「(スベリチュアルカウンセラー)山原」に扮し、電話の相手と悩み相談を行うコーナー。
やべ分太一・小美輪明宏・江頭2時50分 エガシラの泉
『めちゃ×2イケてるッ!』の一コーナー
矢部浩之が国分風に進行に徹し、美輪になりきった岡村隆史が霊視能力の無い和服姿の江頭2:50を深く静かに追い詰めるスピリチュアル・トークコーナー。

その他にも水10などでもパロディをやっていた。

スタッフ

  • ナレーション:矢島正明大場真人
  • 構成:工藤ひろこ、秋元万里、平村隼人
  • 技術:山内克彦
  • カメラマン:宮田一
  • 音声:新井八月
  • 映像調整:岡平伸一
  • 照明:中野照規
  • 美術デザイン:福田亜矢子
  • 美術進行:山本和記
  • 大道具:関谷陽
  • 生花装飾:橋本由子
  • メイク:下館一美
  • 編成:西村裕明(テレビ朝日)
  • 宣伝:村上弓(テレビ朝日)
  • VTR編集:細谷大輔(CCファクトリー〔旧TDKコア〕
  • MA:関川一貴(CCファクトリー〔旧TDKコア〕)
  • 音効:和田勝之(スカイウォーカー)
  • TK (タイムキーパー):岸波明子
  • 技術協力:テイクシステムズ共立日放
  • 協力:ジャニーズ事務所
  • ディレクター:日野力(wish)、丸山佳男(vivia)、倉島章二
  • 演出:堀池勝法(テレビ朝日)
  • プロデューサー:岩立良作、坂井つとむ(wish)
  • チーフプロデューサー:畔柳吉彦(テレビ朝日)
  • ゼネラルプロデューサー:藤井智久(テレビ朝日)【2009年7月18日〜】
  • エグゼクティブプロデューサー:青山幸光(テレビ朝日)
  • 制作協力:ウイッシュカンパニーテレビ朝日映像

ネット局と放送時間

脚注

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関連項目

外部リンク

テンプレート:前後番組

テンプレート:ネオバラエティ

テンプレート:江原啓之
  1. サイゾー:スピリチュアルブーム終焉か? 『オーラの泉』打切り決定!
  2. 2.0 2.1 2.2 2.3 江原啓之 『本音発言』(講談社 2007年10月19日)
  3. ちなみに日本民間放送連盟が定める放送基準 第8章には「非科学的な迷信や、これに類する運命運勢鑑定霊感霊能等を取り上げる場合は、これを”肯定的に取り扱わない”」と記述されている(放送基準 第8章 表現上の配慮)。
  4. 過熱する『オーラの泉』批判、ゴールデン進出は失敗!?(Livedoorニュース 2007年07月10日00時01分閲覧)
  5. テレビ朝日 第470回 放送番組審議会報告 2006年5月26日(金)の魚拓
  6. 『江原啓之「7つの疑問」』(『週刊文春』2007年2月1日号)