紀の川市
紀の川市(きのかわし、英語表記:Kinokawa-city)は、和歌山県北部に位置する市。
2005年11月7日、那賀郡打田町、粉河町、那賀町、桃山町、貴志川町の5町が合併し誕生した。
「紀の川市」という市名は公募[1] によって決められた。
地理
紀の川市は和歌山県の北部(紀北)に位置し、西側は岩出市と和歌山市、東側は伊都郡かつらぎ町、南側は海南市および海草郡紀美野町に接している。北側はすぐ大阪府で、岸和田市、貝塚市、泉佐野市、泉南市に接している。ただ、貝塚市については、現在のところ、同市と紀の川市を直接結ぶ自動車道は整備されていない。
紀の川市は北に和泉山脈、南に紀伊山地を控え、この間を東西に市名の由来でもある一級河川紀の川が貫流している。南部からは貴志川が紀の川に合流しており、平野部はこれらの河川に沿って発達している。
なお、紀の川市の総面積は228.54 km²で、和歌山県全域の約5%を占める。
沿革
- 2005年(平成17年)11月7日 - 那賀郡打田町、粉河町、那賀町、桃山町、貴志川町の合併により誕生。
- 2006年(平成18年)11月1日 - 市民憲章 が制定される。
- 2008年(平成20年)3月31日 - 紀の川市の目指すべき将来のまちづくりのための『第1次紀の川市長期総合計画』が策定される。
- 2008年(平成20年)4月1日 - 市のコミュニティバス『紀の川市政バス』の運行(和歌山バス那賀に運行を委託)が始まる。
行政
市長
- 中村愼司(初代。旧貴志川町長)
副市長
市章
紀の川市の「紀」の文字をデフォルメし、自然の豊かさに包まれた快適な都市をデザインしたもの。市を象徴する「紀の川」の流れや、澄んだ空をイメージしたブルーを基調に、中心から交流の輪が広がる様子を描いている。全国から募集し、神戸市在住の女性の作品が採用された。
経済
産業
主な産業
第一次産業が盛んであるが、工業製品も数多く生産されている。紀の川市の発足前から業務を営む地元の中小企業が多い。老朽化・手狭になった都心・郊外から移転してきた大手企業の事業所・工場もある。
就業人口の構成について
紀の川市における就業人口の構成を見ると、第一次産業従事者は21.0%で、和歌山県全体の平均の10.6%の2倍近い割合で、農業が盛んである。特に旧粉河町と旧桃山町では第一次産業従事者割合が高くなっている。一方、旧貴志川町はこれらと対照的に第一次産業従事者が県の平均を下回り、第二次産業の割合が高くなっている。ちなみに最近では、市内でサービス業やIT関連事業を営む事業者も増えている。
紀の川市で事業を営む主な企業
- パナソニック株式会社 エナジー社 和歌山工場 (紀の川市打田612-1)
- ※和歌山県は、松下電器産業株式会社の創業者である、松下幸之助の生誕の地として知られ、同工場は松下電器産業直系事業場としては、和歌山県で唯一の工場である。
- 総合車両製作所和歌山事業所 (紀の川市北勢田770-8)
- 和歌山バス那賀(紀の川市藤217)
- 和歌山バス 那賀営業所として開設されていたが平成3年8月1日付をもって地域分割子会社化された。市内を走る路線バスだけでなく自治体からのコミュニティバスの運行を委託されている。
- 紀北印刷 (紀の川市西大井133)
金融機関
- 紀陽銀行 粉河支店(粉河)、桃山出張所(桃山町元)、貴志川支店(貴志川町神戸)、名手支店(名手市場)、打田支店(上野)
- 南都銀行 粉河支店(粉河)
- きのくに信用金庫 桃山支店(桃山町元)、打田支店(西大井)、貴志川支店(貴志川町前田)
日本郵政グループ
集配郵便局 テンプレート:Col 無集配郵便局 テンプレート:Col 簡易郵便局 テンプレート:Col
簡易郵便局を除く各郵便局にゆうちょ銀行のATMが設置され、★印の郵便局ではホリデーサービスを実施(2012年9月現在)。
※紀の川市の郵便番号は以下のとおり。
- 「640-04xx」=旧貴志川町域。貴志川郵便局の管轄。
- 「640-13xx」=旧桃山町域(桃山町峯、桃山町中畑、桃山町垣内(かいと))。国吉郵便局(海草郡紀美野町田(た))の管轄。
- 「649-61xx」=旧桃山町域(前述以外の地域)、旧打田町域(高野、竹房(451番地以上))。桃山郵便局の管轄。
- 「649-64xx」=旧打田町域(前述以外の地域)。池田郵便局の管轄。
- 「649-65xx」=旧粉河町域。粉河郵便局の管轄。
- 「649-66xx」=旧那賀町域。名手郵便局の管轄。
地域
人口
平成22年国勢調査(速報値)より前回調査からの人口増減をみると、2.97%減の65,845人であり、増減率は県内30市町村中5位。 テンプレート:人口統計
行政サービス
市役所・分庁舎
各分庁舎には市役所の各部署が分散し、基本的な窓口業務を行う支所が設置されている。
- 本庁舎 - 紀の川市西大井338
- 粉河分庁舎 - 紀の川市粉河412
- 那賀分庁舎 - 紀の川市名手市場146-4
- 桃山分庁舎 - 紀の川市桃山町元381
- 貴志川分庁舎 - 紀の川市貴志川町神戸327-1
図書館
- 打田図書館
- 粉河図書館
- 那賀図書館
- 桃山図書館
- 貴志川図書館
教育
小学校
- 紀の川市立安楽川小学校
- 紀の川市立池田小学校
- 紀の川市立麻生津小学校
- 紀の川市立上名手小学校
- 紀の川市立川原小学校
- 紀の川市立粉河小学校
- 紀の川市立田中小学校
- 紀の川市立田中小学校赤尾分校【休校】
- 紀の川市立田中小学校高野分校
- 紀の川市立調月小学校
- 紀の川市立鞆渕小学校
- 紀の川市立名手小学校
- 紀の川市立長田小学校
- 紀の川市立中貴志小学校
- 紀の川市立西貴志小学校
- 紀の川市立東貴志小学校
- 紀の川市立丸栖小学校
- 紀の川市立桃山小学校
- 紀の川市立竜門小学校
中学校
- 紀の川市立荒川中学校
- 紀の川市立打田中学校
- 紀の川市立打田中学校仙渓分校
- 紀の川市立貴志川中学校
- 紀の川市立粉河中学校
- 紀の川市立鞆渕中学校
- 紀の川市立那賀中学校
高等学校
大学
交通
市外への通勤・通学先としては、和歌山市が最も多い。
鉄道路線
路線バス
コミュニティバス
道路
高速道路
一般国道
県道
- 和歌山県道3号かつらぎ桃山線
- 和歌山県道4号高野口野上線
- 和歌山県道7号粉河加太線
- 和歌山県道10号岩出野上線
- 和歌山県道13号和歌山橋本線
- 和歌山県道14号和歌山打田線
- 大阪府道・和歌山県道62号泉佐野打田線
- 和歌山県道119号中三谷下井阪線
- 和歌山県道120号上鞆淵那賀線
- 和歌山県道121号西川原名手市場線
- 和歌山県道122号西川原粉河線
- 和歌山県道123号荒見粉河線
- 和歌山県道124号粉河寺線
- 和歌山県道126号粉河那賀線
- 和歌山県道127号中尾名手市場線
- 和歌山県道128号桃山下井阪線
- 和歌山県道129号垣内貴志川線
- 和歌山県道130号桃山丸栖線
- 和歌山県道131号新田広芝岩出停車場線
- 和歌山県道132号船戸停車場線
- 和歌山県道134号小豆島岩出線
紀の川市道
名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事
祭事
- 春季(3~5月)
- 夏季(6~8月)
- 秋季(9~11月)
- 冬季(12~2月)
神社・仏閣
- 海神社
- 春日神社
- 三船神社 - 国の重要文化財3棟
- 粉河寺 - 西国三十三所、庭園は国の名勝、国の重要文化財4棟
- 十禅律院
- 光明寺
- 名手八幡神社
- 貴志川八幡宮
- 長田観音
- 鞆淵八幡神社 - 沃懸地螺鈿金銅装神輿は国宝、室町時代建立の大日堂と本殿は国の重要文化財
自然景勝地・公園・レジャー施設等
歴史遺産・文化財・博物館等
- 青洲の里 - 春林軒、フラワーヒルミュージアム、華岡青洲顕彰記念公園
- 旧名手宿本陣 - 華岡青洲の妻加恵の実家、国の重要文化財3棟、国の史跡
- 猿岡山城跡 - 粉河寺を牽制するために藤堂高虎が猿岡山(現・秋葉山)に築城した
- 紀伊国分寺 - 国の史跡
- 桃りゃんせ夢工房
- ほん木もん
- 西行法師像
- 西光万吉寓居跡 - 不戦和栄の碑
- 美福門院供養墓地
- 古墳
アウトドア・スポーツ関係
- ハイランドパーク粉河
- 百合山遊歩道ハイキングコース
- 細野渓流キャンプ場
- 和泉葛城山
- 龍門山ハイキングコース
- 寺山&龍門山スカイスポーツ - パラグライダーのテイクオフ基地
- 紀の川市桃源郷運動公園陸上競技場
特産品の施設
出身有名人
- 華岡青洲 - 江戸時代に世界で初めて全身麻酔による手術に成功した医師
- 松山棟庵 - 幕末・明治時代の医師
- 西行 - 平安時代末期の武士・歌人・僧侶
- 明算 - 平安時代の僧侶、中院流の開祖
- 保田龍門 - 画家・彫刻家
- 桂文福 - 落語家
- 堀戸けい - 漫画家
- 薪谷翠 - 柔道家
- 羽畑公貴 - サッカー選手
- 久保裕一 - サッカー選手
- 伊勢川真澄 - 元プロ野球選手
- 岩田徹 - 元プロ野球選手
- 西川遥輝 - プロ野球選手(北海道日本ハムファイターズ)
- 益田直也- プロ野球選手(千葉ロッテマリーンズ)
- 平井諒- プロ野球選手(東京ヤクルトスワローズ)
- 坂口真規- プロ野球選手(読売ジャイアンツ)